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すぐに分かる新入社員研修のカリキュラム作り!効果を最大化するポイント


あらゆる企業・業種で新入社員研修が実施されています。

新入社員研修は、新入社員の定着と即戦力化させるための重要なプロセスであり、さまざまな形と学習方法があります。研修の効果を最大化させるためには、企業と新入社員のニーズや目標に沿ったカリキュラムの作成が必要です。

この記事では、新入社員研修におけるカリキュラムの概要と作成の流れ、重要ポイントなどについて詳しく解説します。

新入社員に限らず、社内の研修カリキュラムの作り方についてはこちらをご覧ください。

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目次[非表示]

  1. 1.新入社員研修のカリキュラム作りとは
  2. 2.新入社員研修のカリキュラム作りの流れと重要ポイント
    1. 2.1.①組織の目標設定
    2. 2.2.②新入社員の目標設定
    3. 2.3.③習得すべきスキルを整理する
    4. 2.4.④カリキュラムを作成する
    5. 2.5.⑤研修の効果測定・フィードバックをする
  3. 3.新入社員研修の効果を最大化するために必要な要素
  4. 4.まとめ


新入社員研修のカリキュラム作りとは

新入社員研修は、企業理念や価値観の共有や社会人として必要なスキル・知識の習得、新入社員同士の交流など、企業によって実施目的はさまざまです。

企業理念や価値観の共有は企業文化の理解を深めるために有用であり、組織としての一体感の向上が期待できます。

また、学校を卒業して間もない新卒社員であれば社会経験が乏しいことから、社会人としてのマナーや基本的な知識の習得に役立ちます。

新卒社員や中途社員に関係なく、誰しも新たな環境で働くことは不安を感じたり緊張したりするものです。

新入社員同士だけではなく、既存社員と交流する機会を新入社員研修に含めることでコミュニケーションの活性化や人間関係の構築の円滑化が期待できます

新入社員研修は新入社員が企業の一員としていち早く活躍できるように、仕事環境になじめるようにするための重要なステップです。

企業の方針だけではなく新入社員のニーズに沿ったカリキュラムを作成することが大切です。


新入社員研修のカリキュラム作りの流れと重要ポイント

ここでは、新入社員研修のカリキュラム作りの流れと重要ポイントを紹介します。

①組織の目標設定

新入社員研修のカリキュラムを作成する際は、企業の経営目標や事業戦略を踏まえ、どのような人材を必要としているか明確にすることが重要です。

企業としての目標の明確化は、新入社員研修の方向性や内容の決定に役立ちます。

企業の経営目標や事業戦略は常に変化するものです。そのため、カリキュラムを作成する際は現在必要としている人材だけではなく、将来的にどのような人材が必要になるかを予想した上で研修の方向性を決めることをおすすめします

②新入社員の目標設定

組織の目標設定が完了した後は、新入社員の目標設定に移行します。

新入社員研修のカリキュラム作成では、組織の目標を達成するために新入社員が必要となるスキルや知識を習得できる内容にすることが重要です。

ただし、はじめから新入社員に膨大な知識や目標を投げかけることはプレッシャーやストレスの要因になるため、現実的な目標設定にしなければなりません

新入社員が自分自身の目標として捉えられるようなカリキュラムを作成することで、自立的な成長の促進につながります。

③習得すべきスキルを整理する

カリキュラムを作成する際は新入社員の定着と即戦力化を視野に入れて、現場で必要になるスキルや知識を整理しておく必要があります。

重要なのは、研修で習得するスキル・知識と、実務を通して習得するスキル・知識を明確に差別化することです

新入社員研修を受けるのは社会経験が乏しい新卒社員が大半であるため、社会人として必要となる基本的なスキル・知識に絞ったカリキュラム作成を推奨します。

新入社員として必要になる基本的なスキルは、以下のとおりです。

  • OAスキル
  • ビジネスマナー
  • ロジカルシンキング
  • コミュニケーション
  • コンプライアンス など

パソコンやコピー機、電話などの操作に必要となるOAスキルは、仕事していくうえで欠かせない基本的なスキルです。

また、ビジネスマナーは取引先や顧客と良好な関係を築くのに必要となるため、早い段階で習得させるのが望ましいです。

どのような企業や業種でも一人で完結する仕事はなく、社員同士の連携がなくては成り立ちません。そのため、良好な人間関係を築くためのコミュニケーションスキルや論理的思考を身につけるためのロジカルシンキングを習得できるカリキュラムがおすすめです。

デジタル化やインターネットの普及が進んだ現代では、以前より情報漏洩や不正アクセスのリスクがあります。新入社員に情報セキュリティに関する正しい知識を習得してもらうためにも、コンプライアンスを含めたカリキュラムの作成が望ましいです。

④カリキュラムを作成する

組織と新入社員の目標が決定した後は、実際にカリキュラムの作成に移行します。

この段階で新入社員研修を具体的にどのような形、学習方法で実施するのか決める必要があります。新入社員研修の代表的な学習方法は以下のとおりです。

学習方法

特徴

OFF-JT(Off The Job Training)

・業務から離れて学習
・外部講師を招くもしくは研修施設で講義を受ける
・自社で教えることができないスキルやノウハウの習得に役立つ

グループワーク

・少人数グループで学習
・人間関係の構築に必要なコミュニケーションスキルが身につく
・ビジネスマナーやプレゼンテーションの練習に最適

レクリエーション

・新入社員同士の関係づくりに最適
・雑談やアイスブレイクなどの学習以外のアクティビティ
・長時間の研修時に挟むと眠気や集中力の低下を防止できる

ケーススタディ

・具体的な事例を基に学習
・クレーム対応やプレゼンテーションなどで臨機応変に対応できるスキルが身につく
・仕事する際の具体的なイメージが持ちやすくなる

ロールプレイ

・実際の業務を想定して疑似的な役割を演じて学習
・来客対応やセールストークの練習に最適
・実際の業務に近い緊張感を保つことで効果が期待できる

企業や業種によって最適な学習方法は異なります。1つの学習方法だけを採用するのではなく、複数の学習方法を組み合わせて新入社員研修を実施することが重要です。

実務を通して習得するスキル・知識については、OJTを通じて学んでいってもらうことが大切です。  詳しくはこちらをご覧ください。

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⑤研修の効果測定・フィードバックをする

新入社員研修は実施して終わりではなく、効果測定やフィードバックを行ってブラッシュアップしていくことが大切です。

新入社員の成長を可視化する学習ソリューションを使って、効果測定や1on1、フィードバックをすることで、企業の方針やニーズに合う研修を実現できます。

AIを活用した学習プラットフォーム『UMU』であれば、学習成果の見える化や研修内容のフィードバックをすることが可能です

一方通行になりがちな従来の研修ではなく、教える側と教えられる側双方がお互いにコミュニケーションを図れる機能が搭載されているため、研修内容の見直しや更新に役立ちます。

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新入社員研修の効果を最大化するために必要な要素

カリキュラムを作成する際は、以下の要素を意識しておくと新入社員研修の効果を最大化しやすくなります。

  • 新入社員の状態を把握する取り組みを入れる(アンケートなど)
  • 配属先で必要な知識、スキルに応じた教材の最適化
  • 社員同士でコミュニケーションを強化できる学習コンテンツの導入

新入社員研修は企業の意向だけで作成・実施するのではなく、実際に研修を受けた新入社員の感想や意見を取り入れて毎年更新していくことが大切です

また、使用する教材についても慎重に検討する必要があり、それぞれの新入社員が配属先で必要な知識やスキルが適切に盛り込まれているか意識する必要があります。

仕事を円滑に進めるためには社員同士のコミュニケーションが欠かせないため、活性化させるような学習コンテンツの採用をおすすめします。


まとめ

この記事では、新入社員研修のカリキュラム作りについて以下の内容で解説しました。

  • 新入社員研修のカリキュラム作りとは
  • 新入社員研修のカリキュラム作りの流れと重要ポイント
  • 新入社員研修の効果を最大化するために必要な要素

新入社員研修はあらゆる企業で実施されており、さまざまなカリキュラムがあります。

使用する教材や学習方法は異なりますが、新入社員の定着と即戦力化を目的に実施することはどこも同じです。

企業が達成したい目標や解決したい課題を軸にカリキュラムを作成することは大切ですが、新入社員が自立して成長できる要素も含める必要があります。

新入社員研修の効果を最大化、最適化するために学習プラットフォームの導入も一つの選択肢です。

LDcube』では、オンライン・オフライン・個別学習・集合研修など、幅広い研修プログラムの設計と学習状況の可視化を実現する、学習プラットフォーム『UMU』を提供しています

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詳しくは、お気軽にお問い合わせください。

  お問い合わせ| LDcube(エルディーキューブ) LDcube(エルディーキューブ)に関するお問い合わせや、料金プランのご相談などは当ページより承ります。組織変革・人材育成を50年以上支援するビジネスコンサルタントが持つ集合研修の豊富な知見と、最先端の学習ツールをかけ合わせ、個人と組織に最適な「学び」をデザインし、企業様の競争力強化に貢献します。 株式会社LDcube
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