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レジリエンス研修とは?実施で得られる効果と代表的な5つの要素


困難な状況でも立ち向かって前に進む力、レジリエンス。

さまざまなストレスや逆境に直面しやすい現代のビジネスシーンでは、高いレジリエンスを持った人材が必要です。

レジリエンスを向上させるためにはレジリエンス研修が有用であり、困難を自らの力で乗り越える強さを持った人材の育成に役立ちます。

このコラムでは、レジリエンス研修の概要や得られる効果、研修に含まれる代表的な要素や2日間のモデルカリキュラムなどについて詳しく解説します。

▼レジリエンスとは?についてはこちらで解説しています。合わせてご覧ください。
⇒レジリエンスとは?重要視される背景、高める方法(研修)など解説!

  レジリエンスとは?意味や重要視される背景、高める方法(研修)など解説! 環境変化の中でレジリエンス向上に注力する企業が増えています。レジリエンスが高い従業員は、困難や逆境を乗り越えるための思考と回復力を備えており、組織のパフォーマンスや業績アップにも貢献します。レジリエンスの意味や重要視される背景、高める方法などについて解説します。 株式会社LDcube

▼レジリエンスを高める具体的なポイントについては下記で解説しています。合わせてご覧ください。⇒​​​​​​​レジリエンスを高めるには?高い人・低い人の特徴と具体的な実践方法

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▼レジリエンスについての資料はこちらからダウンロードできます。

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目次[非表示]

  1. 1.レジリエンス研修とは?
  2. 2.レジリエンス研修はワクチン接種のようなもの
  3. 3.レジリエンス研修5つの要素
    1. 3.1.①メンタルヘルスの理解促進
    2. 3.2.②ストレスの理解促進
    3. 3.3.③レジリエンスの理解促進
    4. 3.4.④逆境に直面したとき感情コントロール
    5. 3.5.⑤コミュニケーションスキルの向上
  4. 4.SBRPで研修効果を最大化する
  5. 5.レジリエンス研修(SBRP)の内容
    1. 5.1.①思考の柔軟性を高めるフェーズ
    2. 5.2.②目標達成に向けてエネルギーを発揮するフェーズ
    3. 5.3.研修のモデルカリキュラム(2日間例)
  6. 6.レジリエンスが注目される理由
  7. 7.レジリエンス研修の効果とは
  8. 8.レジリエンス研修受講者の声
    1. 8.1.若手・中堅社員対象
    2. 8.2.管理職対象
  9. 9.レジリエンス研修の活用シーン
  10. 10.レジリエンス研修の2つの実施法
  11. 11.まとめ


レジリエンス研修とは?

レジリエンス研修とは、社員が強いストレスや逆境に直面し、くじけそうになったとき、自身でしなやかに対応し立ち直るためのレジリエンスを養う研修のことをいいます。

レジリエンスはあらゆるビジネスパーソンに必要なスキルです。
特に、プレッシャーのある状況に立たされやすい社員には高いレジリエンスが必要です

また、近年ではビジネスシーンの変化も激しいため、これまでにない柔軟な発想力も求められます。

レジリエンス研修を実施することで、社員が困難な状況に直面しても押しつぶされることなく前に進める強さを身につけることが可能です。

レジリエンス研修は新入社員~若手・中堅層を対象に階層別研修での実施のほか、レジリエンス強化を目的に目的別研修で実施されることもあります。

最近ではキャリア開発の一環で、上司がレジリエンス研修に参加し部下とのキャリア面談に生かす取り組みも出てきています。

▼レジリエンスの心理的な意味については下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒人事担当者向け】レジリエンスの心理学的な意味とは?ビジネスへの影響を解説

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離職防止資料

レジリエンス研修はワクチン接種のようなもの

レジリエンス研修は、困難な状況や厳しい環境に遭遇した際にそれを乗り越えさらに成長できる人材になるための、一種のワクチン接種のようなものです。

ワクチン接種が病気になることを防ぐために免疫力を強化するのと同じように、レジリエンス研修によって精神の免疫力、つまり困難な状況や厳しい環境に耐え抜くレジリエンスを強化します。

そして、困難に遭遇しても回復しやすい状態を作り出します。

レジリエンス研修では、自身が無意識に捉えがちな感情や考え方を把握し、困難に立ち向かうしなやかさを養うための方法を学びます。

これがビジネスの世界におけるワクチン接種のような役割を担います。

レジリエンス研修を受けることで、困難に遭遇しなくなるわけではありませんが、困難な状況に遭遇しても、マイナスの影響を最小限に抑え、素早く立ち直る力を身につけることができます。

ビジネスパーソンにとって、早期にレジリエンス研修を受講することは、その後のキャリア構築や生活への備えとして強く推奨されます。

特に新入社員や若手社員は、自身のキャリアの初期段階で受講しておくことが理想的です。


レジリエンス研修5つの要素

ここでは、レジリエンス研修の代表的な要素を5つ紹介します。

①メンタルヘルスの理解促進

レジリエンス研修には、メンタルヘルスに関する調査や組織全体でメンタルヘルスに取り組む重要性の理解促進などの要素があります。

社員が自身のメンタルの状態を知ることでどういった取り組みが必要か明確になり、より効果的にレジリエンスを身に付けることが可能です

また、マインドフルネス呼吸法など、実際に身体を動かしてメンタルヘルスを整える方法もあり、研修のなかで実践できます。

②ストレスの理解促進

レジリエンス研修では、ストレスの原因や仕事への影響、具体的なストレス反応などの学習ができます。

ストレスの原因を知ることで適切なアプローチ方法や改善方法が明確になり、レジリエンス低下の防止につながります

レジリエンスが低下した場合の仕事への影響を理解しておくことで、感情のコントロールがしやすくなるはずです。

③レジリエンスの理解促進

実体験を挙げてレジリエンスに対する理解を深めることも、レジリエンス研修の重要な要素の一つです。

実体験であれば理解が深めやすく、自分のこととして考えられるため、レジリエンスの重要性が自分のなかでより明確になります

レジリエンスはさまざまなストレスがある現代社会では欠かせないスキルであるため、理解を深めることは重要です。

④逆境に直面したとき感情コントロール

レジリエンス研修のなかには、逆境をチャンスに捉えるポジティブな考え方や感情のコントロールの仕方、失敗しても速やかに立ち直る方法などが含まれています。

逆境やストレスは考え方や気持ちの持ちようによっては、前に進む力に変えることが可能です

過去の経験や感じたことをプラスに切り替える思考法を学習をすることで、逆境やストレスは成長するためのチャンスと捉えられるようになります。

⑤コミュニケーションスキルの向上

社内外で効果的にコミュニケーションを取るためのスキルの習得方法や、他人の意見を尊重する態度に関する学習などがレジリエンス研修に含まれています。

逆境に直面したときは支えてくれる仲間が必要です。日頃からコミュニケーションを図り、有効な人間関係を構築しておくことでレジリエンスを高めることが可能です。

一人ではなく、仲間同士で低下した気持ちの解決策を考えることができれば、モチベーションの低下を防止できます。


上記の要素を踏まえたレジリエンス研修を実施することで、社員がメンタル不調に陥ることを防ぎ、困難な状況に適応しやすくなります。

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SBRPで研修効果を最大化する

レジリエンス研修の効果を最大化するのであれば、レジリエンス啓発プログラム『SBRP』がおすすめです。SBRPはStrength-based Resilience Programの頭文字を取ったレジリエンスプログラムの名称です。

『SBRP』は、認知行動療法の分野で有名なアルバート・エリス博士とアーロン・ベック博士のABC 理論や、ポジティブ心理学の分野のマーティン・セリグマン博士とクリストファー・ピーターソン博士が開発したキャラクターストレングス(VIA)の理論に基づいて開発されたプログラムです

思考の柔軟性を身に付けることで困難な状況を打破し、VIAの活用によって感情のコントロールを行うことでポジティブ感情を育めるようになります。

新しいことや困難な状況を目の前にしたときに一歩前に踏み出す能力が身に付けられるため、レジリエンス向上に役立ちます。

SBRPは新人から管理職まで幅広く受講いただいている研修プログラムです。新人は自身のレジリエンスを高めることで困難な状況に備えることができます。

管理職やリーダーは自身のレジリエンスを高めるだけでなく、思考の柔軟性を高める訓練をしておくことで、部下の思考の柔軟性を啓発するアプローチが可能となります。

SBRP資料

レジリエンス研修(SBRP)の内容

レジリエンス研修は集合研修、オンライン研修どちらでも実施されています。また、半日~3日間など、所要日数も導入時の状況やニーズによって異なります。

レジリエンス研修は大きく2つのフェーズに分かれます。

レジリエンス研修のコンセプト図

①思考の柔軟性を高めるフェーズ

困難な状況に直面した際には、危険回避のため無意識的にネガティブ思考をしがちです。

それ自体は悪いことではありません。しかし、過度にネガティブに捉えてしまうとどんどんネガティブになってしまいます。

思考の柔軟性を高める思考トレーニング・ワークを繰り返すことで、ネガティブな思考をポジティブに変換する能力を持つようになります。

ATCモデル

【ATCモデル】

A:Activating Events(出来事)
T:Thoughts(考えた事)
C:Consequence(もたらす結果)

具体的には、「ある出来事 A (事実)」と「もたらす結果 C(感情・反応) 」の間には、それに関する「考えた事 T」があります。

それらを分離し、パフォーマンスを下げるような自分の「思考スタイル」を明らかにします。様々な考え方ができ、この「考えた事 T」の幅が広がれば、様々な行動ができ、選択の幅が広がります。

トレーニングでは、この「考えた事」を書き出し、可視化して、それを意図的に書き換えるというトレーニングを繰り返します。

それにより、心理的にマイナスに陥っていくに状態が底を打ち、その状況を冷静に捉え、チャンスを見いだせるようになります。

このトレーニングにより、自身の無意識的な捉え方や感情を自身でマネジメントできるようになっておくことがポイントです。

※注意!ポジティブに考える事だけを推奨しているのではありません。
(ポジティブにだけ考えることは、柔軟性が無く、固定的な思考となります。)


②目標達成に向けてエネルギーを発揮するフェーズ

思考の柔軟性を活用し過度な落ち込みを回避した後は、目標達成に向けてエネルギーを発揮する力を育てることが必要です。

ここでは、自身の徳性についての理解を深め、自分がどのようなことを行っている時にエネルギーを発揮しているのか、その傾向や要素をつかみます。その要素を現状にあてはめ、どのように業務に生かせばエネルギーを発揮できるかを探っていきます。

徳性の理解についてはVIA診断というweb上のアセスメントツールを活用します。

VIA(Value in action)はポジティブ心理学の学者たちが開発したツールであり、いくつかの質問に回答することで、個人の人生の充実度を高めるための価値観・強みを発見し明らかにするものです。

VIA診断の24項目はどれも「人としての善い行い、美徳」であり、自分が何を大切にして生きていきたいのかを明らかにします。

VIAの大きな特徴は、「その強みを使っている時に内面からエネルギーが湧いてくること」です。
自分がどのような強みを活用している時に、自分らしく生き生きできるのかに気づくことができます。

VIAの24項目

【知識・知恵】創造性、好奇心、向学心、知的柔軟性、大局観

【人間性】愛情、親切心、社会的知性

【節制】寛容さ、慎み深さ、思慮深さ、自律心

【勇気】勇敢さ、忍耐力、誠実さ、熱意

【正義】チームワーク、公平性、リーダーシップ

【超越性】審美眼、感謝、希望、ユーモア、スピリチュアリティ



研修のモデルカリキュラム(2日間例)

研修内容は5つの要素を加味し、上記2つのフェーズで組み立てられます。下記に基本コースのモデルカリキュラムとして2日間の研修カリキュラムを紹介します。

基本的な構成は、講義でポジティブ心理学などの基礎などを案内したあと、個人ワーク、グループワークを中心に学んでいきます。

【ねらい】

  • 困難な状況に直面した時も、現実を直視し、実際的に問題解決にむかえる力を啓発する
  • 希望を持って将来の目標に対して積極的に向き合う力を啓発する


【研修成果イメージ】

  • 思考と感情を分けて考え、現実を適切に認識できるようにします
  • ネガティブ感情に振り回されないで、自分の行動をコントロールすることができるようにします
  • 自分の思考スタイルを理解し、必要な時に自分で合理的な考え方に変えることができるスキルを身につけます
  • 自分が本来持っているVIAを活用することで自分自身をポジティブな状態にし、目標に向かうエネルギーを高めていきます



レジリエンス研修カリキュラム(2日間)  【1日目】 ■オリエンテーション ・本プログラムの目的と背景 ・レジリエンスの定義 ■実習(基礎編) 「出来事、感情と反応、考えたことを分けてみる 」 (ATCモデルの基本活用) ■実習(基礎編)※青字 「考えたことを書き換えて、感情と反応の変化を実感する」 (ATCモデルの応用活用)」 ■講義※青字  ・非生産的な7つの思考 ■ケース実習※青字 「ある上司のケース」 非生産的な7つの思考の理解促進 ■演習/実習/討議(応用編)※青字 「ケース演習による体験的学習」 ①ケースの登場人物別にATCモデルで出来事、考えたこと、感情と反応を  分けて心情を共感的に理解する。 ■実習※赤字 「体験的学習(ジャーナリング)」  【2日目】 ■実習「体験的学習(瞑想)」※赤字  ■演習/実習/討議(応用編)※青字 「ケース演習による体験的学習」 (昨日の続き) ②非生産的な思考に陥っているケースの登場人物になりきって  演じてみる (ロールプレイング①) ③非生産的な思考に陥った登場人物にATCモデルで質問法  や反証法を活用して書き換えを行う。 (ロールプレイング②) ■演習※赤字 「演習を通じポジティブ感情を体験する」  「VIA(自分の強み)を把握する」  ■実習※赤字 「最高の経験(最悪から脱した経験)と自分の強みの関係について理解し、 メンバーの相互理解を深める」  ■実習※赤字 「感謝の手紙」  ■実習「実習を通しての気づき学びの整理」

青字で表記した部分がフェーズ①の思考の柔軟性を高めるフェーズです。2日間の場合は1.5日程度をこの訓練に充てます。そして残りの半日で赤字で表記したフェーズ②のエネルギー発揮力を高めるフェーズに取り組みます。

 
実際に研修を実施すると、思考の柔軟性を高める部分で、はじめは苦戦する方が多いです。「どのようにやったらよいのかピンを来ません」という感想も多いです。

普段無意識に行っている判断を意識的に視覚化し、書き換えるトレーニングを繰り返し行いますが、無意識的に行っていることを可視化し、書き換えることは慣れないことなので、コツを掴むままでに少し時間がかかることが多いです。

そのため、この部分に多くの時間を割いています。そして、訓練を続けると出来るようになります。

▼レジリエンス研修(SBRP)についての詳細は下記資料をご確認ください。

SBRP資料

レジリエンスが注目される理由

グローバリゼーションの進展、テクノロジーの変化、サステナビリティの重視など、ビジネス環境は常に変化しています。

これらの変化を背景に、予測困難な事態への対応力が求められ、企業がこれらの変化や困難に対して順応し、逆境を乗り越える能力、即ちレジリエンスが重要視されています。

事態の予測困難さを考えれば、組織には高いレジリエンスが求められ、その高いレジリエンスがビジネスでの成功につながると考えられています。

そのため、組織内ではレジリエンスの高い人を増やすことで、組織のレジリエンスも高めていきたいという想いから、レジリエンスが注目されています。

また、メンタル不調に陥ってしまうことを防ぐため、IT業界などでは積極的に取り入れられています。

▼レジリエンスがビジネスに与える影響については下記で解説しています。  合わせてご覧ください。⇒レジリエンスがビジネスを成功させる!必要な背景や高めるポイントを解説!

  レジリエンスがビジネスを成功させる!?必要な背景や高めるポイントを解説! レジリエンスは、「復元力」や「回復力」とも言われ、困難を乗り越えるための能力として重要視されています。求められる背景や、必要とされる企業・組織の特徴、レジリエンスが高い人材の特徴などを説明します。ビジネスの持続可能性と成長を支えるレジリエンスを高める方法についても紹介します。 株式会社LDcube

離職防止策

レジリエンス研修の効果とは

ここでは、レジリエンス研修で組織が得られる効果を3つ紹介します。

①ストレス耐性を高めて離職防止につなげる

レジリエンスが低い社員は、困難な状況に直面するとすぐに諦めたりモチベーションが低下したりして、離職をしてしまうリスクがあります。

しかし、レジリエンス研修で社員のストレス耐性を高めることで、逆境においても仕事でのエンゲージメントを高めることができ、離職を考える機会を抑制できます

どのような状況であっても前向きに捉える力が身に付けば、モチベーションや仕事に対する意欲を維持して前に進むことが可能です。

②発想力を効果的に養える

レジリエンス研修でメンタルが強化されることで、さまざまな物事にチャレンジできるようになり、社員の発想力が養われます。

目まぐるしく変化する現代社会ではビジネスも常に変化しているため、柔軟な発想力や試行錯誤する力が求められます。

レジリエンス研修を通して発想の転換とイノベーションの発生を促すことで、組織の業績アップに寄与することが可能です。

③営業力の底上げができる

無数にある職種のなかでも、特にストレスやプレッシャーに直面しやすいのが営業職です。

営業の現場での業績プレッシャーやストレスに押しつぶされてしまっては本来の力を発揮できずに、さらに落ち込んでしまうリスクがあります。

レジリエンス研修を実施することで、プレッシャーがかかる商談や取引のシーンにおいて、ストレスや逆境にさらされても乗り越えられるようになります

また、営業担当者の営業力が底上げされることで、売り上げアップにもつながる可能性があるためレジリエンス研修は有用です。

▼レジリエンスが高い人の特徴については下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒レジリエンスが高い人は業績を上げられる!?その理由とは? 特徴や方法を解説!

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レジリエンス研修受講者の声

若手・中堅社員対象

受講者の声

  • 本研修を受講する前は、このプログラムは「ポジティブな思考で物事を考えていかないといけない」というものだと思っていました。しかし、それは違っていました。日常の出来事に対して色々な見方(ネガティブな思考/ポジティブな思考)で多面的に見ることで、より正確に出来事を捉え、より効果的・効率的に行動/対応(VIA診断を活用して、自分の強みを活かした行動/対応)することが出来るようになりました。

  • 自分自身のモノの見方/考え方の思考パターンを理解して、非生産的に陥っている出来事の振り返りを行いました。私自身はネガティブ思考が強い傾向があり、非生産的な判断・行動(レッテルはり、最初に答えありき)を行うことが多々あることに気づきました。感情的に偏った見方をすることで非生産的な活動になってしまい、結果として周りにも悪影響を与えてしまっている自分がいることに気づきました。今後、そういった行動を取りそうなときは一呼吸置いて考え、完璧ではなく、最善な行動/対応をしていきたいと思います。スタッフの方々が細かく関わって頂き、沢山のアドバイスを頂いたことは自分自身の財産になりました。大変有難うございました。

  • 自分自身の思考の特徴を知ることができました。レッテルをはって決めつけをしたり、「~すべき」と固定観念をもっていることがわかり、非常に思考の幅が狭いことがわかりました。しかし一度考えたことを変える思考訓練を行うことにより多面的にポジティブに考えることができるようになりました。

  • 自分は、理想が高く完璧を求めていることに改めて気づきました。本当に「最善主義」という考えに出会えたことに感謝しています。自分の目標に向かって、様々なモノの見方をすることで、自分が思い描いていた方法とは別の方法に気づくことができ、目標に向かっていくことができました。それによって目標を達成することができ、「自信」を手に入れることができました。この「自信」が自己の成長にはかかせないと体験的に理解できました。

研修を企画した事務局からの声

  • この研修を受講して、受講者の発言や行動が明らかに変わりました。今まで後ろ向きな発言や、あまり反応が無いことが多々見受けられましたが、自分の考えに自信を持てたのか、イキイキと仕事に取り組み、周囲に良い影響を与えています。

  • これまで自分の仕事中心で後輩へ関わろうとしないことが多かったですが、少しずつ後輩への関わりが増えはじめました。この研修を通じて、後輩に関わる・指導することが自分の成長にも繋がることを実感でき、楽しさを感じたようです。

管理職対象

受講者の声

  • 自分の捉え方の幅が広がったことを実感しております。今までの私は否定的な面ばかりに目が行き、ネガティブな思考が強かったと思います。しかし、この研修を受けてポジティブな面も見られるようになりました。特に実感しているのが部下との関わりです。

  • これまでは部下の出来ていない面ばかり気になっていましたが、良い面も見れるようになったことで関わり方を変えることができました。マネジメントの幅が広がったことを実感しております。

  • 自分の生々しい体験を整理しながら、ATCモデルを活用して考え方の幅が広がりました。SEは視野がせまい中で仕事をしているので、レジリエンスの考え方を身につけたことで、世界が変わりました。

  • 部下の育成も他者に求めてばかりいた自分に気づきました。これが正しいんだ、と思っていたことが、この3日間でコロッと変わりました。目からウロコです。自分は先入観、固定観念にものすごく支配されており、勝手な決めつけ、他者攻撃が多いと気がつきました。自分基準を開放する気持ちを持つことができました。

  • 思考がワンパターン化しておりネガティブでなんでも決めつけている自分がいました。49歳になっても自分が変われることに喜びを感じます。職場でも、自分の考え方が変わることで、周囲の関わり合いも変わることに驚いております。

  • 自信を失っていた自分がいましたが、周囲からのフィードバックや温かい励ましにより、やるべきことを明確にできました。『社員がこの会社にいて良かった』と思える為に、様々な改革に前向きに取り組んでいきます。

研修を企画した事務局からの声

  • この研修を受講してから、受講者の表情が変わりました。言うことも前向きになったし、部下との関わりも変わってきています。この前、その営業所に行ったときに部下に様子を聞いたところ、営業所の雰囲気が変わったと喜んでいました。これからが楽しみです。

  • 受講者がこの研修を受けて、何をしなければいけないかを明確にできたことは非常に良かったと感じています。自分が色々と仕事のアサインや指摘をした際の、受講者の受け答えや反応が明らかに変わりました。今、本人には重い重要タスクを任せていますが、この研修が良いきっかけとなり、前に進んでいるので期待できます。

レジリエンス研修の活用シーン

レジリエンス研修は階層別研修や目的別研修でよく実施されていますが、下記のような状況に当てはまる場合にはレジリエンス研修の活用を検討されてみてはいかがでしょうか。

  1. 1on1のスキルを高めたい
    1on1においては、質問や傾聴などが重要な要素となりますが、これらを実際に身に付けるのは非常に難しいです。もっと簡単に使えて効果的なスキルはないか・・・

  2. キャリア面談におけるスキルを高めたい
    最近は「やりたいことが特に無い」という若手や、モチベーションが低下しているシニアも多く見られます。本人のWillを引き出すようなアプローチやツールはないか・・・

  3. ハラスメント防止の具体的なスキルが欲しい
    ハラスメント教育は実施しているものの、その内容が概論的な話ばかりで、その結果として実態はハラスメントが無くならない状況です。イラっとした時の気持ちの切り替え方や、相手への見方を変える方法など、ハラスメント防止に使えるスキルはないか・・・

  4. 新入社員のビジネスマナー研修に続くようなコンテンツが欲しい
    導入研修で外部講師を使ったビジネスマナー研修を実施した後、何らかのフォローアップをしたいと考えていますが、その後のコンテンツが主に実務に関する研修だけとなっております。若手社員のストレス耐性の向上に効果的なものはないか・・・

  5. エンゲージメントスコア改善のための具体策を提供したい
    毎年エンゲージメントサーベイを実施してはいますが、結果を取っただけで終わってしまっています。現場のマネジャーも何をすればよいのか困っているのではないかと思います。そのため、改善のためにどのようなことをすればよいのかを具体的に提供したい・・・

レジリエンス研修の2つの実施法

レジリエンス研修は、外部講師に依頼する方法、またはSBRP(Strength-based Resilience Program)ライセンスを取得した社内トレーナーが研修を実施する方法があります。

外部講師で実施

外部講師に依頼する場合には、レジリエンス研修のプログラムについて体系的理解し、実施経験豊富な講師に依頼する点が重要です

。レジリエンスは後天的に身に付けられる能力ですが、そのためにはポジティブ心理学に裏付けられた実践理論に精通していることが必要となります。

必要な日数など、対象者や目的に合わせた具体的な実施計画は、事前の打ち合わせにて決定します。弊社での支援実績では2日間での実施が多いです。

社内講師で実施

SBRPライセンスとは、認知行動療法の分野で有名なアルバート・エリス博士とアーロン・ベック博士のABC 理論や、ポジティブ心理学の分野のマーティン・セリグマン博士とクリストファー・ピーターソン博士が開発したキャラクターストレングス(VIA)の理論を応用して開発されたSBRPの実施ができる認定資格のことです。

レジリエンス研修においては、ポジティブ心理学などの知識や体系立てられた研修の進め方を習得している必要があります。

このライセンスを取得した社内トレーナーは、社員に対して具体的なメソッドをもとにしたレジリエンス向上プログラムを自社内で提供できます。

このような取り組みにより、長期的には社員のストレスの管理と、組織全体の生産性やモチベーションの向上が期待できます。

ライセンス取得後は何度でも研修を行うことが可能なため、継続的な教育を実施できます。

※個人や法人で講師業をされている方がSBRPライセンスを取得し、プログラムをご利用いただくことも可能です。(パートナー募集ページを参照ください)

▼SBRPのトレーナー資格については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒レジリエンストレーナー資格!SBRPライセンス取得講座

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まとめ

この記事では、レジリエンス研修について以下の内容を案内しました。

  • レジリエンス研修とは
  • レジリエンス研修はワクチン接種のようなもの
  • レジリエンス研修の代表的な5つの要素
  • SBRPで研修の効果を最大化する
  • レジリエンス研修の内容
  • レジリエンスが注目される理由
  • レジリエンス研修の効果
  • レジリエンス研修が活用されるシーン
  • レジリエンス研修の2つの実施方法

現代のさまざまなストレスがある社会では、社員のレジリエンスの向上が企業で求められています。特定の階層や職種に限らず、すべてのビジネスパーソンに必要な人材育成の施策となってきています。

レジリエンス教育は、困難に立ち向かう力や一歩前に進む力、柔軟に考える力が身に付けられるため、企業にとっても有用な手段です。

研修ではレジリエンスの重要性やストレスの原因などを学ぶ要素を含めれば、より効果が期待できます。

LDcube』では、レジリエンス啓発プログラム『SBRP』を提供しています

講師を派遣しての研修実施から、SBRPのトレーナー養成並びに教材の提供による研修の内製化のサポートまで対応しています。

現代のビジネスシーンで必要になる困難な状況を乗り越える力や柔軟で合理的な思考力を持って変革の過程を楽しめる人材の育成を支援します。

プログラムの体験(無料)なども行っています。お気軽にお問い合わせください。

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株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

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