catch-img

人材育成の効果測定とは?重要な観点や評価項目を網羅的に解説

企業における人材育成の効果測定は、学習プログラムや研修の費用対効果、社員の成長度合いを可視化するために重要なものです。

効果測定にはさまざまなフレームワークや手法があり、社員の知識やスキルの取得を定量的に評価する方法や、研修後のパフォーマンス指標を比較する方法があります。

この記事では、人材育成の効果測定における重要な観点や具体的な評価項目などを解説します。


目次[非表示]

  1. 1.人材育成で重要な効果測定とは
  2. 2.5W1H・4W1Hでの人材育成の効果測定
  3. 3.人材育成の効果測定における2つの視点
  4. 4.人材育成の効果測定における重要ポイント
    1. 4.1.①効果測定の目的を明確化する
    2. 4.2.②効果測定の対象と検討事項を決める
    3. 4.3.③効果測定ができる学習ツールを活用する
  5. 5.まとめ


人材育成で重要な効果測定とは

企業の教育担当者は、研修を企画・実施するだけではなく、研修成果の効果測定によって投資効果を立証しなければなりません。

効果測定の項目は、企業によってさまざまな観点で検討されており、5W1Hや4W1Hが代表的なものとして挙げられます。

例えば、研修後のアンケート調査で受講者の満足度を測定した後、テストの実施で学習目標達成度を測ります。

その後、現場でのパフォーマンス観察やインタビューを通じて、受講者の行動変容や業績評価を確かめ、研修や育成方針の課題発見と改善につなげるというのが基本的な流れです。

人材育成プログラムの企画・設計についてはこちらをご覧ください。

  人材育成プログラムの企画・設計とは?基本的な流れと成功の秘訣 企業で人材育成に取り組む際、組織や現場で働く社員の状況を把握し、課題やニーズに即した人材プログラムを企画・設計することが大事です。その企画・設計に関する基礎知識や、成功の秘訣を紹介します。 株式会社LDcube


5W1H・4W1Hでの人材育成の効果測定

企業の人材育成における効果測定では、5W1H・4W1Hが代表的なフレームワークとして活用されています。

項目

具体例

Why(なぜ測定するのか)

・人材育成施策の改善
・研修内容の改善
・教育の費用対効果の分析など

What(何を測定するのか)

・目的、ゴールの達成度
・テストの結果など

Who(誰を測定するのか)

・新入社員
・中途採用者
・チームメンバー
・マネージャーなど

When(いつ測定するのか)

・日時
・期間
・期限
・季節など

Where(どこまで測定するのか)

・研修の満足度
・研修の学習目標達成度
・研修後の行動変容
・研修後の業績成果

How(どのように測定するのか)

・研修後のアンケート
・研修後のテスト
・現場でのパフォーマンスなど

人材育成の効果測定は、次の施策の橋渡しを行ううえで重要な役割を果たします。

そのため、研修中のパフォーマンスだけではなく、研修後の行動変容や意識の変化にも注目することが重要です。


人材育成の効果測定における2つの視点

人材育成の効果測定は、企業側(教育担当者)と社員側の2つの視点で考える必要があります。

企業側の視点の場合、研修後に社員が会社の売上・利益に貢献できているのかを測定します。また、採用・研修にかけたコストと得られた利益を可視化し、費用対効果を測ることが重要です。

社員側の視点では、抽象的な指標も用いて効果測定を行います。例えば、研修の満足度やモチベーションの向上、得られた知識・スキル・資格などが測定の材料となります。

ただし、社員全員を同じ指標で効果測定をするのではなく、個々人に最適な指標を選定することが重要です。


人材育成の効果測定における重要ポイント

企業側の視点、社員側の視点でそれぞれ効果測定を行う場合、設定すべき指標は多岐にわたります。事業目標の達成に向けて、より効率的な効果測定を行うためにも、以下の重要ポイントを押さえておきましょう。

①効果測定の目的を明確化する

教育や研修の効果を確かめやすくするために、何を目的として効果測定を行うのかを明確化しましょう。例えば、以下の項目が効果測定の目的に挙げられます。

  • 研修で得られた知識・スキル・資格・行動変容などの評価
  • このままの研修内容で継続するべきかの判断
  • 研修プログラムの課題点、改善点の洗い出し
  • 研修後のフォローアップが必要かどうかの判断
  • 研修で業務にもたらされている効果の可視化
  • 研修効果の個人差の可視化と標準化
  • 社員による研修内容の満足度の可視化
  • 研修コストの削減と予算の獲得など

上記の中には、成果をデータで可視化できないものも多く含まれます。

研修を対象とした効果測定はかなり難しいため、組織の目標達成や部署の課題解決につながる項目を選定することが重要です。

②効果測定の対象と検討事項を決める

人材育成の効果測定は、研修そのものを対象とするのか、それともチームや個人を対象にするのかで評価項目が大きく異なります。

研修そのものを対象とした場合、受講者に限らず、教育担当者や講師などの評価も行う必要があります。

受講者を対象とした場合、所属部署や担当業務、業務で抱える課題などに応じて、評価すべき項目を絞り込むことが大事です。

また、効果測定の材料となるデータも、定量的なものと定性的なものに区別し、効果を適切に判断できるものを選定しなければなりません。

③効果測定ができる学習ツールを活用する

教育や研修の効果を可視化するには、専用のツールを導入する必要があります。

例えば、研修の理解度や知識・スキルの習得度を測定できる研修ツールや、社員毎の学習の進捗状況を可視化できる学習プラットフォームなどが効果測定に役立ちます。

学習・研修ツールの種類は多岐にわたりますが、自社の課題や目標に応じてカスタマイズできるものがおすすめです。

また、ベンダーによるサポートが充実しているサービスなら、費用対効果の高い運用が実現します。

学習データを施策に生かすポイントについてはこちらをご覧ください。

  LMSを人事評価や施策の改善に生かすポイント!失敗しない選び方 企業で実施させる研修を管理するツールとして、LMS(学習管理システム)が導入されています。 LMSでは、研修実施後の学習者の進捗状況やテスト結果などの一元管理が可能であり、蓄積されたデータは人事評価や施策に活用できます。 企業でLMSを適切に生かすためには、概要や機能を知っておくことが重要です。 この記事では、LMSの概要や機能、LMSを人事評価・人事施策に生かすためのポイントを詳しく紹介します。 株式会社LDcube


まとめ

この記事では、企業における人材育成の効果測定について以下の内容で解説しました。

  • 5W1H・4W1Hでの人材育成の効果測定
  • 人材育成の効果測定における2つの視点
  • 人材育成の効果測定における重要ポイント

人材育成の効果測定では、研修自体や個人の目標に応じた評価項目の選定と、目的の明確化が非常に重要です。

学習や研修の費用対効果、社員の成長度合いを把握するためには、データを定量的に可視化できる専用ツールの導入も不可欠です。

LDcube』では、オンライン研修・個別学習・集合研修・ブレンディッドラーニングなどのあらゆる研修プログラムの設計および学習状況の可視化を実現する、AIデジタル学習プラットフォーム『UMU』、多言語に対応したLMS『CrossKnowledge』を提供しています。

最新テクノロジーで学習の成果を見える化できる『UMU』なら、ハイパフォーマー育成も効率化できます。

自社に最適な研修プログラムの提供と人材育成の効果測定を実現する『UMU』を、この機会に導入してみてはいかがでしょうか?

  自律型学習を加速し、 スキル開発を最大化する 「CrossKnowledege」 ご紹介資料2点セット 世界1200万人以上のユーザーに使われているCKLM S /eラーニングをご紹介します。 株式会社LDcube
  AIを活用したデジタル学習プラットフォーム 「UMU」ご紹介資料 「知らない」から「知っている」、さらにそれを「できる」に変え、学習の質を高めるとともに生産性(パフォーマンス)に転化できる学習プラットフォーム「UMU(ユーム)」ご案内資料です。 株式会社LDcube




Webinar
近日開催ウェビナー

Download
おすすめ資料

Article
おすすめ記事

 


Tag
タグ