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新入社員研修は習慣是正のために合宿型が最適!?足りない部分はオンラインで補足!ポイントを解説!

新入社員研修の形式として「合宿」を採用する企業が増えていますが、その効果と実践方法に対する疑問や悩みを抱える企業も少なくありません。

特に合宿型の研修は、学生時代の生活習慣を社会人としての生活習慣に切り替える重要な機会となります。

では、効果的な新入社員研修合宿を実施するにはどのようなアプローチが必要でしょうか?合宿のメリットに焦点を当てながら考えてみましょう。

学生から社会人への移行期間における具体的な課題を考えてみましょう。多くの新入社員は次のような課題に直面しています。

  • 時間管理の難しさ:学生時代と異なり、社会人としてより厳格な時間管理が求められる。

  • 自己管理の難しさ:学生の頃の自由な生活習慣を引きずってしまい、自己管理が難しく感じる。

  • 社会人としての対人関係の難しさ:学生時代の対人関係とビジネス環境で求められる対人関係の違いに戸惑う。

本記事では、株式会社LDcubeで新入社員の早期戦力化に向けた学習環境づくりを支援する筆者が、合宿型の新入社員研修が持つ具体的なメリットについて解説します。新入社員は合宿期間中、以下のようなことを実践することができれば、社会人として必要な生活習慣やスキルを身に付け、スムーズな職場適応を実現できます。

  • 規則的な生活習慣の確立
    合宿期間中に、規則正しい生活習慣を確立させます。具体的には、毎日一定の時間に起床・就寝し、食事や研修セッションを計画し、その通りに進めます。

  • 自己管理能力の強化
    合宿中に自己管理能力を強化するためのプログラムを組み込みます。例えば、時間の使い方、タスクの優先順位付け、ストレス管理などを学ぶセッションを設けます。

  • 社会人としての対人スキルの養成
    ビジネスマナーや対人スキルを磨くためのワークショップやロールプレイングセッションを行います。具体的には、ビジネスメールの書き方、敬語の使い方、効果的なコミュニケーション方法などを学ばせます。

  • チームビルディングと協力関係の構築
    合宿期間中にチームビルディング活動を多く取り入れます。チームでのアクティビティやグループ課題を通じて、新入社員同士で信頼関係を築く機会を提供します。

しかし、ただ合宿型で研修を行うだけでは、新入社員の学びの最大化につながりません。オンラインでの学習環境で補完することによって、研修の効果をさらに引き出すことが可能です。

新入社員研修では、合宿による習慣是正を行いながら、合宿期間中だけでは足りない部分はオンラインで補完します。そうすることで、新入社員が自信を持って社会人としてのスタートを切れる環境を提供しましょう。

▼新入社員の外部委託については下記で詳しく解説しています。
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▼研修実施に関する費用については下記で詳しく解説しています。
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▼新入社員の育成については下記にまとめています。(3部作:企画編・実践編・カリキュラム編)

新入社員育成のすべて3本セット資料

目次[非表示]

  1. 1.新入社員研修を合宿型で実施する理由
    1. 1.1.学生時代と社会人生活の違い
  2. 2.新入社員研修を受けるときの社員の状態
    1. 2.1.期待感と不安感の両立
    2. 2.2.精神的・身体的な準備不足
  3. 3.新入社員研修を合宿で行うデメリット
  4. 4.新入社員研修を合宿で行う場合の学習効果補完方法
  5. 5.新入社員研修を合宿で行えない場合の対処法
  6. 6.新入社員研修を合宿で行えなかった場合の事例
  7. 7.新入社員研修ならLDcubeにお任せ!
  8. 8.まとめ

新入社員研修を合宿型で実施する理由

合宿型集合研修のイメージ

新入社員研修を合宿型で実施する理由は多岐にわたりますが、その中でも特に重要な理由は、学生時代の生活習慣から社会人としての生活習慣へ、スムーズな切り替えを促すためです。

この点について、以下に詳しく説明します。

学生時代と社会人生活の違い

学生生活と社会人生活にはいくつかの重要な違いがあります。学生の生活リズムは比較的自由で、自分でスケジュールを組み立てることが多いです。そして、締め切りや課題の管理も自己責任で行います。

しかし、社会人になると、自由さは減り、仕事に合わせた厳格な時間管理やタスク管理が求められます。また、チームで働く場面が多くなり、コミュニケーション能力や協力精神が非常に重視されます。

合宿型研修のメリット

  • 生活リズムの整備:
    合宿型の研修は、特定の場所に一定の期間滞在するため、規則正しい生活リズムを確立するのに役立ちます。例えば、起床時間や就寝時間が厳密に決められているため、自然と早寝早起きの習慣が身に付きます。これにより、新入社員は学生時代の自由奔放な生活リズムから脱却し、社会人に適した規則的な生活リズムに切り替えることができます。

  • タイムマネジメント能力の向上:
    研修では講義や実地トレーニングがスケジュール化されており、新入社員がそれに従って動くため、タイムマネジメント能力が養われます。各セッションの開始時間に遅れないように行動することで、時計を見ながら行動する習慣が身に付きます。

  • 協力とチームワークの強化:
    合宿中は同じ場所で寝食を共にするため、自然と仲間とのコミュニケーションが増えます。共通の目標に向かって取り組むことや、共同作業をする機会が多いので、チームワークの大切さとその実践方法を学べます。

  • ストレス耐性の向上:
    合宿では普段の環境から離れ、限られた設備や状況の中で生活することになるため、それ自体が一種のストレス耐性を向上させることです。合宿環境下での経験を通じて、ストレス耐性が向上し、社会人としての柔軟性や適応力が高まります。

このようなことを合宿型研修の中で経験することで、新入社員は学生生活から社会人生活へのスムーズな切り替えがしやすくなります。

社会人としての基本的な生活習慣や、業務に必要なスキルセットを早期に身に付ければ、その後の仕事においてもスムーズなスタートを切ることができます。

以上の理由から、合宿型の新入社員研修は非常に有効であり、多くの企業に採用されています。

新入社員研修を受けるときの社員の状態

新入社員のイメージ画像

新入社員は研修に参加する直前まで学生です。学生時代の生活様式は人によりさまざまであり、研修を受けるときの状態は、多くの要因によって異なります。一般的な新入社員が抱える共通の状態や心境について説明します。

期待感と不安感の両立

  • 期待感:
    新しい環境や役割に向けた興奮や意欲を持つ新入社員が多くいます。学生生活を終え、新しいキャリアのスタート地点に立つことで、自分の成長やキャリアパスについて期待していることが多いです。
    また、企業や仕事について学ぶことを通じて、新しいスキルや知識を得ることにも期待を抱いていることが一般的です。

  • 不安感:
    一方で、新入社員は新しい環境に対する不安やプレッシャーも感じています。特に、どのような業務が待っているのか、職場の人間関係やチームでの役割、会社の文化に適応できるのか、といった点に対する不安が大きいです。
    初めての社会人経験であるため、期待と同時に、多くの不確実な部分に対する心配も付きまといます。

精神的・身体的な準備不足

  • 精神的な準備不足:
    学生生活と異なり、多くのルールや責任を伴う社会人生活に移行することにより、精神的にプレッシャーを感じる場合が多いです。
    また、自己効力感や自信がまだ十分に形成されていないことから、自分の能力や適応力に対する不安が強いことも考えられます。


  • 身体的な準備不足:
    学生時代の生活リズムから急に社会人のリズムに切り替えることは、身体的にも負担がかかります。
    例えば、早起きする習慣がまだついていない、長時間の座学や実技研修に体力的に対応できていない、といったことがあります。

  • コミュニケーションスキルの課題
    新しい環境では、上司や同僚とのコミュニケーションが重要となりますが、まだそのスキルが十分に備わっていない場合が多いです。
    特に、ビジネスコミュニケーションの形式(敬語の使い方、メールの書き方、報告・連絡・相談の仕方など)に習熟していないことが一般的です。

新入社員研修を受ける際の新入社員の状態は、期待と不安が入り交じりながら、精神的および身体的に適応していく状態です。適切なサポートや指導、コミュニケーションを提供することで、新入社員が早期に職場環境に適応し、効果的に業務を遂行できるようになります。

そのため、企業側は新入社員の状態を十分に理解し、研修に臨むことが重要です。

▼新入社員研修についていけない社員をつくらないためのポイントは下記で解説しています。
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新入社員研修を合宿で行うデメリット

デメリットを感じているイメージ依画像

新入社員研修を合宿型で実施することに多くのメリットがあることは第1章で説明しましたが、一方でデメリットも存在します。以下に、合宿型の研修のデメリットを詳しく説明します。

合宿型の研修のデメリット

  • 初期コストの負担:
    合宿型の研修は、宿泊費用や食事代、講師の報酬など、多くの初期コストがかかります。
    また、研修所の確保や交通費なども考慮する必要があります。新入社員の人数が多く、宿泊日数が多い場合、その費用は莫大(ばくだい)なものとなります。

  • 個別ニーズへの対応が難しい:
    合宿型研修は全員が同じプログラムを受講するため、新入社員一人一人のニーズやペースに合わせた学習が難しいです。
    また、既に一定のスキルや知識を持っている社員にとっては、一般的なカリキュラムが退屈に感じることもあります。

  • 社会的ストレスとプライバシーの欠如:
    長期間にわたって他の社員と共同生活を送ることは、社会的ストレスを感じる原因となる場合があります。
    また、プライバシーが確保されにくい環境での生活が精神的な負担となり、体調を崩してしまう人が出ることもあります。

  • 身体的な疲労と健康リスク:
    連日続く研修や生活環境の変化は、新入社員にとっては不慣れなことの連続であり、思った以上に身体的な疲労を引き起こすことがあります。無理なスケジュールや過度な負荷がかかった場合には、健康に悪影響を及ぼすリスクも考えられます。

  • 緊急対応や個別事情への対応:
    合宿先での緊急事態や個別の事情への対応が困難な場合があります。
    例えば、家族の事情や健康問題により途中で合宿から離れることが必要な場合、個別に学習のフォローをすることが難しくなることがあります。

合宿型の新入社員研修には、新入社員が集中して学習やトレーニングに取り組むことができ、チームビルディングや規則正しい生活リズムの確立ができるなど、多くのメリットがあります。

しかし、初期コストの負担や個別ニーズへの対応が難しく、社会的ストレスや身体的な疲労が生じるなどのデメリットも存在します。

研修担当者がこれらを十分に理解し、効果的な研修を設計すれば、新入社員の適応と成長を最大限にサポートすることが可能です。

▼新入社員研修をオンラインで実施するポイントは下記で解説しています。
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新入社員研修を合宿で行う場合の学習効果補完方法

オンラインで学習を補完しているイメージ画像

合宿型の新入社員研修は生活習慣を整える面などのメリットがある一方で、個別ニーズに合わせることが難しいなどのデメリットがあります。

合宿型の新入社員研修だけではなく、オンラインツールを駆使して学習を補完できれば、新入社員研修全体の効果が高まります。

以下にオンラインツールを活用して学習を補完する方法について説明します。

  • 事前学習およびフォローアップ:
    新入社員が合宿前にオンラインで基礎的な知識を学ばせておくと、合宿時の学習をスムーズに進めさせることができます。
    また、合宿後のオンラインフォローアップを提供し、学んだ内容の定着を促します。

  • 学習リソースの提供:
    合宿中に学びきれなかった内容や、細かい部分をオンラインリソース(動画、テキスト資料、理解度クイズなど)の提供を通じて補完します。

  • ディスカッショングループの活用:
    オンラインプラットフォーム上でディスカッショングループを作成し、活用することで、新入社員が合宿中で生じた疑問や意見を共有し、講師や他の新入社員から新たな視点や回答を得ることができます。

  • 継続的な学習と進捗確認:
    オンラインプラットフォームを活用し、学習の進捗や理解度を定期的に確認します。個々の新入社員の学習状況を把握し、必要に応じて個別サポートを提供することができます。

  • インタラクティブなライブセッション:
    合宿後に実地で行われた内容をさらに深掘りするためのライブセッションをオンラインで開催します。講師やメンターとのライブQ&Aやディスカッションを行い、実際の業務にどのように応用するかを学ばせます。

  • 定期的なメンタリングミーティング:
    オンラインで新入社員とメンターが定期的にミーティングを行うことで、新入社員が直面している課題や疑問点をタイムリーに解決し、モチベーション維持につながります。

合宿研修は、新入社員にとって集中して学習し、生活習慣を是正したり、チームビルディングを図ったりする絶好の機会です。

しかし、研修担当者がそのメリットを最大限に生かすためには、オンラインツールを駆使した学習を組み合わせることが非常に有効です。

事前学習やフォローアップ、ディスカッショングループ、継続的な学習とメンターミーティングなど、さまざまなオンライン学習の方法を活用することで、新入社員の成長をサポートし、研修効果をより高めることができます。

▼新入社員研修に動画を活用するポイントについては下記で解説しています。
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新入社員研修を合宿で行えない場合の対処法

オンラインで対処しているイメージ画像

新入社員研修を合宿で行えない場合には、対面型研修とオンライン研修を組み合わせたハイブリッド形式や、オンライン形式で研修を行うことが可能です。

以下に、合宿型研修を実施できない場合の対処法をいくつか提案します。

オンライン研修の活用

  • ライブセッション:
    ビデオ会議ツール(Zoom, Microsoft Teams, Google Meetなど)を活用し、リアルタイムで講義やディスカッションを行います。
    これにより、講師や受講者同士の双方向のコミュニケーションが可能になります。

  • ウェビナー形式:
    専門講師による講義をライブ配信し、その後Q&Aセッションを設けます。

デジタル教材の提供

  • 学習コンテンツ:
    事前に録画された講義や実演動画を提供し、受講者が自分のペースで学習できるようにします。

  • インタラクティブコンテンツ:
    クイズやシミュレーション、ケーススタディーをオンラインプラットフォームで提供し、受講者が実際の業務に即した学びを体験できるようにします。

対面型研修の取り入れ

  • 局所的な集合研修:
    直接的なコミュニケーションを大切にするため、可能な範囲で、新入社員を小規模なグループに分けて、オフィス内や研修施設で対面型研修を行います。

コミュニケーションの強化

  • オンライン懇親会:
    ビデオ会議ツールを使い、リラックスした雰囲気の中で新入社員同士や先輩社員と自由に話せるオンライン懇親会を開催します。

  • オンラインワークショップ:
    コラボレーションツール(例えば、Miroなど)を活用し、グループ活動やディスカッションを行います。

定期的なフォローアップ

  • メンタリングプログラム:
    新入社員に対してメンター(先輩社員)を割り当て、定期的にオンラインミーティングを行います。メンターが新入社員に対して業務や職場適応に関する疑問解消や課題解決をサポートします。

  • フィードバックセッション:
    オンラインでのフィードバックセッションを定期的に設けます。これにより、新入社員の成長を促し、モチベーションを維持します。

合宿研修が行えない場合でも、対面型研修とオンライン研修を取り入れたハイブリッド形式、定期的なフォローアップといった多様な方法を活用することで、新入社員研修を効果的に実施することができます。

研修の目的を明確にし、それに応じた最適な研修方法を選定することが大切です。

▼上記のようなツールの活用など、新入社員研修の一部を外部委託することも効果的です。
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新入社員研修を合宿で行えなかった場合の事例

建設コンサルタント業の新入社員のイメージ

建設コンサルタント業 新入社員研修のケース(130名)

背景

Withコロナ時代の中で、集合研修を実施できない中で、単にオンラインで研修を行うだけでなく、学び方のイノベーションも図りたい。

新たな取り組み

  • 動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
  • 確認テストを実施して都度理解度をチェックする
  • 質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
  • オンライン研修のセッションで演習や、質問BOXに入力された質問で質疑応答を行う

 【結果】
受講の満足度は? 理解度は?

2019年度までは集合研修をベースに新入社員研修を実施していましたが、コロナ禍の影響により2020年度は新入社員研修を実施できませんでした。

2021年度はオンラインで新入社員研修が実施できるように準備を進めました。

オンライン新入社員研修の効果について、受講者の満足度と理解度の観点から測定しています。 新入社員研修の満足度アンケートについて、2019年度と2021年度の研修満足度のアンケート結果の比較を見てみましょう。

研修のテーマ別で受講者のアンケートを採っています。

新入社員研修の満足度のアンケート結果グラフ画像

2019年度までの研修アンケートと2021年度の研修アンケートの結果を比べると、大きな差が出ています。 (2020年度は研修未実施のためデータなし)

2019年度までは研修の満足度に関して、5段階中で4を付けた受講者がボリュームゾーンでしたが、2021年度は5を付けた受講者がボリュームゾーンとなりました。

2021年度は2019年度と比べて、受講者の研修満足度が大きく高まった結果となりました。

また、理解度については毎年テーマ別で試験を実施しています。

新入社員研修における理解度クイズのこれまでの結果傾向の画像

新入社員の中には、ある分野について大学時代に学習したことがある履修者と、学習したことがない初学者が混在しています。

例年の傾向として、初学者は得点が低く、履修者は得点が高い傾向にありました。 2021年度の試験は下記のような結果になりました。

新入社員研修における理解度クイズの結果のグラフ画像

初学者の得点が低く、履修者の得点が高いという傾向は存在しますが、点数差はあまりなく、初学者が履修者に追いついてきているという結果になりました。

今回の事例の場合、カリキュラム作成に当たり下記に取り組みました。

新たな取り組み
  • 動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
  • 確認テストを実施して理解度を都度チェックする
  • 質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
  • オンライン研修のセッションで演習や質問BOXに入力された質問で質疑応答を行う

オンラインで効果的な学習環境を構築してきたことで、受講者の満足度も理解度もどちらも高めることに成功しました。

※上記について、ラーニングプラットフォームUMU(ユーム)を活用して展開カリキュラムの効果測定をしたところ、受講者の満足度、理解度ともに良い結果を得ることができ、上記のカリキュラムが効果的であるということを証明することができました。
(出典:新入社員研修のカリキュラム作成!効果を最大化するポイントを紹介

▼新入社員の即戦力化するポイントについては下記で解説しています。
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新入社員研修ならLDcubeにお任せ!

研修のイメージ画像

LDcubeは、人材育成の支援を行う会社であり、新人育成においても効果的な学習環境を構築するために多岐にわたって支援しています。キーワードで検索して学ぶことができるなど、自発的な学習ができる環境を整えるためのツール導入の支援をしています。

また、外部講師が活用している研修プログラムを社内トレーナーが実施できるようサポートするサービスも提供しています。社内トレーナーの存在により、持続的で一貫した新入社員へのサポートが可能です。

お客さまの研修ご担当者や社内トレーナーの方々と連携し、適切な研修カリキュラムの構築も行っています。新人社員の定着と即戦力化を実現するために、必要に応じて一部研修の実施もサポートしています。

LDcubeなら、新入社員研修を実施する目的に応じて、効果的な学習環境構築を実現し、自社で最高の新入社員研修を作り上げることができます。

▼新入社員研修の講師については下記で解説しています。
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▼新入社員研修の期間については下記で解説しています。
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まとめ

社員研修は習慣是正のために合宿型が最適!?足りない部分はオンラインで補足!ポイントを解説!について紹介してきました。

  1. 新入社員研修を合宿型で実施する理由
  2. 新入社員研修を受けるときの新人の状態
  3. 新入社員研修を合宿で行うデメリット
  4. 新入社員研修を合宿で行う場合の学習効果補完方法
  5. 新入社員研修を合宿で行えない場合の対処法
  6. 新入社員研修を合宿で行えなかったときの事例
  7. 新入社員研修ならLDcubeにお任せ!

新入社員研修を合宿型で行うことには、多くのメリットがあります。合宿型研修は集中して学習できる環境を提供し、生活リズムの整備や時間管理能力の向上、チームワークの強化、ストレス耐性の向上など、さまざまな面で新入社員に役立ちます。また、学生生活から社会人生活へのスムーズな移行をサポートし、早期に業務に必要なスキルを身に付けてもらうための効果的な方法です。

しかし、合宿型研修には初期コストや個別対応の難しさ、プライバシーの欠如や身体的な疲労といったデメリットも存在します。これらのデメリットを補うために、新入社員研修ではオンライン研修やハイブリッド形式の研修を活用することが有効です。

オンラインツールを活用して事前学習やフォローアップを行い、ディスカッションフォーラムや定期的なメンターミーティングを新入社員研修に取り入れることで、合宿型研修のデメリットを補完し、学習効果を高めることができます。また、対面型の小規模グループ研修やオンライン懇親会を通じて、コミュニケーションの強化やフォローアップ体制を整えることで、効果的な研修を実現できます。

具体的な事例として、ある建設コンサルタント業の新入社員研修で、動画コンテンツや確認テスト、質問BOXを使用したオンライン研修を導入し、受講者の満足度と理解度を高めることに成功しました。このような取り組みは、新しい研修方法の一例として参考になります。

新入社員研修の実施に当たっては、LDcubeが提供する学習環境やツールの活用が効果的です。LDcubeなら、企業の目的に応じた最適な研修プログラムを作り上げ、新入社員の成長を最大限にサポートします。お気軽にご相談ください。

▼新入社員育成については下記にまとめました。こちらからダウンロードできます。

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代表取締役 新井澄人
代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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