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新入社員研修を外部委託する際のすみ分けとは?定着に向けたポイントを解説!

新入社員研修を成功させることは、企業の成長と持続的な成功にとって重要です。

しかし、内部リソースだけで新入社員研修を効果的に実施するのは難しいと感じている企業も少なくありません。

特に、研修コンテンツの質や講師のスキル、時間などのリソースの制約といった問題が新入社員研修の質に影響を及ぼしています。

では、これらの課題をどのように解決し、今までにない効果的な新入社員研修を実現したらよいのでしょうか?

多くの企業が直面する新入社員研修の課題に注目してみましょう。内部講師が研修を担当する場合、次のような問題が発生することがあります。

  • リソースの不足
    人事部門に、研修に専念できる人材や時間が限られているため、研修の質が低下する可能性があります。

  • スキル不足
    内部講師が常に最新の知識やトレーニング技術を持っているとは限らないため、内容のアップデートが十分に行われない可能性があります。
    ​​​​​​​
  • 一貫性の欠如
    研修内容や指導方法が一貫していないため、新入社員が一貫した教育を受けられない可能性があります。

新入社員研修を委託するのではなく、社内トレーナーの養成やデジタルツールを活用した学習環境づくりを部分的に外部委託することで、新しいかたちの新入社員研修を実現し、今までにない効果を実現している事例があります。

以下のポイントを理解し、活用することで、企業は研修の質を高め、新入社員の早期成長を促進できます。

  1. 専門知識とスキルトレーニングの提供
    外部の社内トレーナー養成プログラムを活用し、専門知識と最新のトレーニング技術を習得することで、社内トレーナーが一貫して高品質な研修を提供できるようになります。

  2. デジタル学習ツールの導入とカスタマイズ
    デジタル学習ツールの導入とそのカスタマイズを外部に委託し、学習管理システム(LMS)やオンラインコースを活用した柔軟な学習環境を構築します。いつでもどこでも、キーワードで検索して学べる環境が整います。

  3. 外部の視点と刺激を取り入れる
    外部講師によるワークショップやセミナーを取り入れ、最新のトレンドや最新事例などを取り入れます。研修内容に刺激が加わります。

研修そのものを外部委託という選択肢もありますが、社内トレーナーの養成やデジタルツールを活用した学習環境づくりを部分的に委託することで、今までにない学習環境を整えることができ、新入社員が迅速に適応し、組織への貢献を早めることにつながります。

本コラムでは、企業内で実施している新入社員研修を外部委託するのに適した領域やメリット、デメリット、新人が定着・即戦力化するために必要なことについて紹介します。

併せて、社内トレーナーの養成やデジタルツールを活用した新たな学習環境づくりなど、驚くべき成果につなげるための方法やポイントを解説します。

▼新入社員フォローアップ研修については下記で詳しく解説しています。
⇒新入社員フォローアップ研修のあるべき姿とは?すべて解説!

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▼研修実施に関する費用や料金については下記で詳しく解説しています。
⇒研修実施に伴う費用とは?外部講師から内製化の相場まで解説!

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▼新入社員の育成については下記にまとめています。(3部作:企画編・実践編・カリキュラム編)

新入社員育成のすべて企画編資料

目次[非表示]

  1. 1.新入社員研修で外部委託できる領域
  2. 2.新入社員研修で外部委託すべきではない領域
  3. 3.​​​​​​​新入社員研修を外部委託するメリット
  4. 4.新入社員研修を外部委託するデメリット
  5. 5.新入社員の定着・即戦力化に必要なこと
    1. 5.1.新入社員同士学び合う環境づくり
    2. 5.2.いつでも学習できる環境づくり(キーワードで検索して学べる)
  6. 6.新入社員研修で外部委託の活用法
    1. 6.1.研修の一部を委託する
    2. 6.2.学習環境づくりを委託する
  7. 7.最高の新入社員研修を外部委託せず作り上げる
    1. 7.1.社内トレーナーを養成する
    2. 7.2.ツールを活用し学習環境を構築する(キーワードで検索して学べる)
  8. 8.外部委託せず驚くべき効果を上げた事例
  9. 9.​​​​​​​​​​​​​​新人育成ならLDcubeにお任せ!
  10. 10.まとめ


新入社員研修で外部委託できる領域

新入社員研修のイメージ

新入社員研修を外部に委託する場合、外部の専門知識やスキルを活用することで、企業は効率的かつ効果的な研修を実施することができます。

しかし、全てを外部に任せるのではなく、企業独自のカルチャーや業務に関する部分は内部で対応した方が良いこともあります。まずは、外部委託できる領域を説明します。

  1. ビジネスマナーと基本スキル
    内容:電話対応、メールの書き方、敬語の使い方、ビジネス文書の作成など
    理由:これらは一般的な内容であり、専門の教育機関や研修会社が体系的に教えることができるため、外部に委託することで効率的に学べます。

  2. コミュニケーションスキルとチームワーク
    内容:プレゼンテーションスキル、ロジカルシンキング、チームビルディングなど
    理由:外部講師によるトレーニングは、最新のメソッドやツールを利用できるため、効果的な学習が期待できます。

  3. 専門技術・知識の講義
    内容:プログラミング、データ分析、マーケティングなどの専門スキル
    理由:特化した分野の専門家から学ぶことができ、最新の技術や知識を効率的に吸収できます。

  4. レジリエンス向上やストレスマネジメント
    内容:ストレス管理、自己肯定感の向上、仕事とプライベートのバランスの取り方など
    理由:精神的なケアやレジリエンス向上については専門的な知識とアプローチが必要であり、外部専門家によるサポートが適しています。


新入社員研修で外部委託すべきではない領域

研修受講しているイメージ

一方で外部委託に向かない社内独自で展開した方が良い内容もあります。以下に、外部委託すべきではない領域を説明します。

  1. 企業文化の共有と価値観教育
    内容:企業のミッション、ビジョン、バリューの理解
    理由:企業独自の文化や価値観は、自社の社員が最もよく理解しており、リアルな体験を基にした指導が求められるため、社員による教育が最適です。

  2. 業務プロセスの理解
    内容:自社の製品やサービスの概要、業務フロー、社内のルールや手続き
    理由:具体的な業務の詳細や社内の特有のルールは、現場の社員が直接指導することでより実践的な理解を深められます。外部講師は社内の業務プロセスの経験がありません。

  3. 社内コミュニケーションと人間関係構築
    内容:社内のメンター制度、OJT(On-the-Job Training)の進め方など
    理由:新入社員が社内でのネットワークを築くためには、社員との直接的な関わりが不可欠です。社内コミュニケーションの促進を意識してOJTを実施することが重要です。

  4. 特定のプロジェクトに関するトレーニング
    内容:現在進行中のプロジェクトや具体的なタスクに関する研修
    理由:特定のプロジェクトやタスクについての詳細な知識や状況は、内部の担当者が最もよく把握しており、実務に直結する内容は内部でしか実施ができません。

外部委託することで専門的かつ短期間で学べる内容と、企業独自の文化や実務に即した内部での教育が必要な内容を明確に区別することが、新入社員研修を成功させるために重要です。

外部と内部のバランスを取りながら、効率的かつ効果的な研修プランを設計することが求められます。

▼新入社員研修のカリキュラムについては下記で詳しく解説しています。
⇒新入社員研修のカリキュラム作成!効果を最大化するポイントを紹介

  新入社員研修のカリキュラム作成!効果を最大化するポイントを紹介 新入社員研修は、新入社員の定着と即戦力化させるために重要です。研修効果の最大化には、これまでのやり方を見直し、企業と新人のニーズや目標に沿ったカリキュラムの作成が必要です。1カ月間の教育内容・カリキュラムの事例を取り上げ、作成の流れ、重要ポイントなどについて解説します。 株式会社LDcube


​​​​​​​新入社員研修を外部委託するメリット

新入社員研修を外部委託するメリットは多岐にわたります。以下に主なメリットを説明します。

  • 専門家による質の高い研修
    外部の研修機関やコンサルタントは、企業研修に特化した専門知識と経験を持っています。彼らは最新の教育技法やトレンドを熟知しているため、質の高い研修プログラムを提供できます。

  • 時間と労力の節約
    社内で研修プログラムを開発・運営するには多大な時間とリソースが必要です。外部委託を利用することで、これらの負担を軽減することができます。

  • 多様な視点
    外部の専門家が持ち込む新しい視点やアイデアは、社内の固定観念を打破し、新しい工夫や改善点を見つける助けになります。

  • 客観的な視点
    外部のトレーナーは企業の内情に左右されずに客観的なフィードバックを提供できるため、効果的なプログラム展開とその後の評価・改善が可能です。

  • モチベーション向上
    外部トレーナーによるプロフェッショナルな指導は、新入社員のモチベーションを高める効果があります。新しい環境や方法に触れることで、新入社員の学習意欲が一層高まります。

新入社員研修を外部委託することで、質の高い研修を効率的に実施でき、社内リソースを有効に活用することができます。

また、新しい視点や専門知識を取り入れることで、企業全体の成長にも寄与することが期待されます。

新入社員研修を外部委託するデメリット

新入社員研修を外部委託することには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。以下に、外部委託のデメリットを説明します。

  • コストがかかる
    外部委託にはそれなりの費用がかかります。特に著名な研修会社や専門的な内容の研修を依頼すると、高額になることがあります。

  • 企業文化の理解が不足
    外部の研修会社は、依頼主の企業文化や特有の業務プロセスを十分に理解していない場合があります。そのため、研修内容が企業の実情に合わない可能性があります。

  • 一貫性の欠如
    外部研修と内部研修が混在する場合、一貫した教育方針を維持することが難しくなることがあります。外部講師と内部講師が新入社員に対して異なるメッセージをしてしまい、混乱を招くリスクがあります。

  • フォローアップの難しさ
    研修後のフォローアップが重要ですが、外部研修を利用するとフォローアップが難しくなることがあります。外部業者は通常、研修後の社員の成長を追いかけることが難しいため、その点でサポートが不十分になる可能性があります。

  • カスタマイズの制約
    一部の研修プログラムはパッケージ化されており、企業の特定のニーズに完全に適応することが難しい場合があります。

  • 機密情報のリスク
    企業の内部事情や機密情報が外部に漏れるリスクが伴います。情報漏えい対策をしっかり講じる必要がありますが、それでも完全にリスクを排除することは難しいです。

これらのデメリットを踏まえ、外部委託を検討する際には、自社のニーズや条件に合った適切な研修パートナーを選ぶことが重要です。また、内部リソースと外部リソースを組み合わせることで、デメリットを最小限に抑え、効果的な研修プログラムを提供する方法もあります。

▼研修実施に関する費用については下記で詳しく解説しています。
⇒研修実施に伴う費用とは?外部講師から内製化の相場まで解説!

  研修実施に伴う費用とは?外部講師から内製化の相場まで解説! 本記事では、社員の成長と企業の発展にむけ社員研修を実施する際、外部講師を活用した場合と、社内講師を活用した場合の研修費用・相場について解説し、費用を抑えて効果を最大化するポイント(外部講師の教材活用、オンラインの活用)等を紹介していきます。 株式会社LDcube


新入社員の定着・即戦力化に必要なこと

定着に必要なことのイメージ

新入社員同士学び合う環境づくり

新入社員同士が学び合う環境を整えることは、新入社員の定着や即戦力化において非常に重要です。同期同士で互いに教え合ったり、情報を共有したりすることで、学習効果が高まります。具体的な方法として、以下のような取り組みが考えられます。

  • グループワークの導入
    新入社員がチームで取り組むプロジェクトや課題を設定し、共同で問題解決に取り組む機会を提供します。協力する力やコミュニケーション能力が養われるだけでなく、新入社員同士の関係性も構築できます。

  • オンラインチャットの活用
    オンラインチャットなどを活用し、日々気付いたことや学んだことについて、新入社員同士でやりとりできる環境を提供します。オンラインでのやり取りに慣れているため情報交換が活発化しやすいです。

  • ペア制度の活用
    新入社員同士でメンタリングペアを組み、お互いに学び合う関係を築きます。新入社員同士だからこそ気兼ねなく質問できる環境が整い、共通の課題に対する解決策を見つけやすくなります。一定期間でペアをローテーションしていくのがよいでしょう。

  • 定期的なフォローアップの開催
    オンライン会議システムなどを活用して定期的にフォローする機会を設けます。新入社員が自由に意見交換できる場をつくり、情報交換を通じて学びを深めることが重要です。


いつでも学習できる環境づくり(キーワードで検索して学べる)

現代の働き方に合わせた学習環境を提供することも、新入社員の定着と即戦力化に欠かせません。特に、自ら学びたい時にキーワードで検索して学べる環境を整備することが重要です。

  • オンライン学習プラットフォームの導入
    新入社員が時間や場所を問わずアクセスできる学習プラットフォームを導入します。動画講座、eラーニング、ウェビナー、理解度クイズ、アンケート、Q&Aなど、多様な学習コンテンツを用意することで個別のニーズに対応することができます。

  • キーワード検索機能
    学習プラットフォームの検索機能を活用し、必要な情報を迅速に見つけられるようにします。必要な人が必要な時に学習することが可能となり、自主的に学び問題解決する力が養われます。

  • モバイルアクセスの推奨
    仕事の合間や通勤中など、隙間時間を有効活用できるように、スマートフォンやタブレットからアクセスできる環境を整えます。隙間時間の活用で、学びの機会が増え、知識の定着率がアップします。

  • フィードバックの活用
    学習の進捗状況をリアルタイムで把握し、個々に適したアドバイスやフィードバックを提供します。新入社員は自分がどこに強化ポイントがあるのかを明確に理解でき、効率的に学習を進めることができます。

▼総合文具メーカーのコクヨ株式会社が2020年に行った「中高生の学びに関する実態調査レポート」でのアンケートによると、「勉強に関する情報をどこから得ますか?」という問いに対し、「YouTubeなどの動画サイト」と回答した学生が一番多い結果となっています(回答人数:824名)。


中高生の勉強法の情報収集方法のアンケート結果

※コクヨ株式会社「中高生の学びに関する実態調査レポート」を参考に作成

これらの取り組みにより、新入社員は自分のペースで学習を進めつつ、同期と協力して知識やスキルを深めることができ、結果として組織への定着率が向上し、即戦力となることが期待できます。

▼新入社員の即戦力化については下記で詳しく解説しています。
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新入社員研修で外部委託の活用法

新入社員研修を外部委託するに当たり打合せしているイメージ

研修の一部を委託する

新入社員研修で外部委託を活用する方法の1つとして、研修の一部を専門の研修会社に委託する方法があります。このアプローチは、特定のスキルや専門知識が求められるトピックに非常に効果的です。

例えば、以下のような研修内容があげられます。

  • ビジネスマナー研修
    専門の研修会社は最新のビジネスマナーやエチケットについての知識を持っており、実践的な演習を通じて新入社員へ効果的な指導ができます。

  • コミュニケーションスキル研修
    チームビルディングや効果的なコミュニケーションについての研修も外部に委託することで、幅広いケーススタディーや実践的なアプローチを取り入れることができます。

  • ITスキル研修
    プログラミングやデータ分析、ソフトウエアの使用方法など、特定の技術的なスキルは外部の専門家に任せることで、最新の知識とベストプラクティスを学ばせることができます。


学習環境づくりを委託する

新入社員がいつでも学び続けられる環境を提供することは、新入社員の成長と即戦力化にとって非常に重要です。学習環境づくりを外部に委託する方法もあります。

  • オンライン学習プラットフォームの導入
    時間や場所を問わずアクセス可能なオンライン学習プログラムを提供することで、新入社員は自分のペースで学習を進めることができます。学習プラットフォームを利用することで、いつでもどこでも何度でも手軽に学習できるメリットがあります。

  • 高品質なコンテンツ提供
    外部機関は多くの企業と連携しており、最新のトレンドやノウハウを反映した高品質なコンテンツを提供できます。自社で一からコンテンツを作成する手間が省け、迅速に質の高い教材を新入社員に提供することができます。

  • 継続的な運用サポート
    学習環境の構築に関わる外部機関は、初期導入だけでなく、継続的なサポートを提供します。定期的なフィードバックやフォローアップによって、新入社員が必要なスキルを着実に身に付けるための体制のブラッシュアップにつながります。

以上のように、研修の一部および学習環境づくりを外部に委託することで、自社のリソースを効率的に使いつつ、高品質な教育を新入社員に提供することができます。このアプローチは、新入社員の早期戦力化と定着率の向上に大いに貢献します。

最高の新入社員研修を外部委託せず作り上げる

​​​​​​​ 新入社員研修を作り上げるイメージ

社内トレーナーを養成する

外部委託せず最高の新入社員研修を作り上げるためには、まず社内トレーナーの養成が重要です。具体的には、外部講師が実施している高品質なプログラムを社内トレーナーが自ら実施できるようにする方法があります。これを通じて企業内にノウハウが蓄積され、長期的に安定した研修の提供が可能になります。

  • 外部講師のプログラムを学ぶ
    最初に、外部の専門家が提供する研修プログラムを社内トレーナーが受講します。最新の教育方法や内容を習得します。

  • トレーニングの実施
    習得した知識を基に、社内トレーナーが内部でトレーニングを実施します。外部講師のスクリプトや教材を使用し、徐々に自信とスキルを身に付けます。

  • 継続的なフィードバックと改善
    トレーニング実施後、参加者や上司からフィードバックを収集し、プログラム内容や方法を改善します。これを繰り返すことで社内トレーナーのスキルがさらに向上します。

  • オリジナルプログラムの開発
    最終的には、社内の特性やニーズに合わせたオリジナルの研修プログラムを開発し、独自の社内研修文化を確立します。

▼株式会社LDcubeが提供しているプログラムについては下記よりご覧ください。

  社内トレーナー養成支援|LDcube(エルディーキューブ) LDcubeの社内トレーナー養成支援のご紹介ページです。研修効果は高めたいがコスト(費用・時間)はかけられない、集合研修のノウハウはあるが、オンライン研修のノウハウはない、そのような課題をお持ちの研修プランナー必見。プロのコンサルタントが活用するプログラムを提供することで、企業の研修内製化・社内トレーナー養成を支援します。 株式会社LDcube

▼社内講師が初めての場合の対応方法については下記で詳しく解説しています。併せてご覧ください。⇒初めての研修講師が感じる不安とは?社内研修を成功させるポイント・コツを解説!

  初めての研修講師が感じる不安とは?社内研修を成功させるポイント・コツを解説! 本コラムでは、初めての研修講師であれば誰しもが経験する不安や、成功するためポイント・コツ、テーマ設定、カリキュラム作成方法、スライドの作成方法、研修を盛り上げるコツ、社内研修を確実に成功させるための方法などの具体的な方法を徹底解説します。 株式会社LDcube


ツールを活用し学習環境を構築する(キーワードで検索して学べる)

新入社員がいつでも学び続けられる学習環境を構築するために、各種ツールを活用します。特に、キーワードで検索して必要な情報を即座に取得できる環境は非常に有効です。

  • オンライン学習プラットフォームの導入
    時間と場所を問わず、アクセス可能なオンライン学習プラットフォームを導入します。このプラットフォームには、各種コースや教材が用意されているため、新入社員は自分のペースで学習を進めることができます。

  • コンテンツとFAQの構築
    新入社員が容易に情報を検索できるように、プラットフォーム内にさまざまな知識についてのコンテンツやFAQなどを充実させます。これには、業務に関する基本情報やよくある質問の回答などが含まれます。

  • キーワード検索
    オンライン学習プラットフォームのキーワード検索機能を活用し、新入社員は特定のトピックや疑問点を簡単に検索し、必要な情報にすぐアクセスできるようになります。

  • モバイルデバイス対応
    学習ツールやプラットフォームをモバイルデバイスにも対応させることで、新入社員は外出先でも学習を続けることができます。学習の柔軟性が高まり、学習機会が増えます。

社内トレーナーが中心となって、キーワードで検索して学べる学習環境などを構築することで、新入社員の成長に必要な学びの要素をワンストップで提供できるようになり、学びの一貫性を保つことができます。

また、プラットフォームを活用して研修を行うことで、研修だけではなく、研修前後の課題などを組み合わせて展開することが可能となり、より効果的な学びを提供できるようになります。

また、プラットフォームを活用して新入社員研修を運用していくことで、新入社員の学習行動のデータを取得することができ、新入社員の学びを再現性の高いものにしていくことも可能になります。

外部委託せず驚くべき効果を上げた事例

建設コンサルタント会社のイメージ

建設コンサルタント業 新入社員研修のケース

【背景】
Withコロナ時代の中で、単にオンラインで研修を行うだけでなく、学び方のイノベーションを図りたい。

【新たな取り組み】
動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
確認テストを実施して都度理解度をチェックする
質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
オンライン協調学習のセッションで演習や質問BOXに入力された質疑応答を行う

【結果】
受講の満足度は? 理解度は?

2019年度までは集合研修をベースに新入社員研修を実施していましたが、コロナ禍に突入した2020年度は新入社員研修を実施できませんでした。

2021年度はオンラインで新入社員研修が実施できるように準備を進めました。

オンライン新入社員研修の効果について、受講者の満足度と理解度の観点から効果測定しています。 新人研修の満足度アンケート結果 2019年度と2021年度の、研修満足度のアンケートデータの比較満足度を見てみましょう。

研修のテーマ別で受講者のアンケートを採っています。

新入社員研修満足度アンケート結果

2019年度までの研修アンケートと2021年度の研修アンケート結果を比べると、大きな差が出ています。 (2020年度は研修未実施のためデータなし)

2019年度までは研修の満足度に関して、5段階中で4をつける人がボリュームゾーンでしたが、2021年度は5をつける方がボリュームゾーンとなりました。

受講者の研修満足度が大きく高まった結果となりました。 また、理解度については毎年テーマ別で試験を実施しています。

新入社員研修理解度アンケートイメージ

新入社員の中には、ある分野について大学時代に学習したことがある履修者と、学習したことがない初学者が混在しています。

例年の傾向として、初学者は得点が低く、履修者は得点が高い傾向にありました。 2021年度の試験は下記のような結果になりました。

新入社員研修理解度アンケート結果

初学者の得点が低く、履修者の得点が高いという傾向は存在しますが、その差はあまりなく、初学者が履修者に追いついてきているという結果になりました。

オンラインで効果的な学習環境を構築してきたことで、受講者の満足度も理解度もどちらも高めることに成功しました。

今回のケースの場合、カリキュラム作成に当たり下記に取り組みました。

【新たな取り組み】

  • 動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
  • 確認テストを実施して理解度を都度チェックする
  • 質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
  • オンライン協調学習のセッションで演習や質問BOXに入力された質疑応答を行う

※上記について、ラーニングプラットフォームUMU(ユーム)を活用して展開カリキュラムの効果測定をしたところ、受講者の満足度、理解度ともに良い結果を得ることができ、上記のカリキュラムが効果的であるということを証明することができました。

(出典:新入社員研修のカリキュラム作成!効果を最大化するポイントを紹介) 

▼新入社員研修における動画活用については下記で解説しています。併せてご覧ください。
⇒新入社員研修で動画を活用するメリット|教材の形式や特徴を解説!

  新入社員研修で動画を活用するメリット!コンテンツ・教材の形式や特徴を解説 近年の新入社員研修で動画が使用されるケースは珍しくなく、適切に取り入れることで学習の質が向上する可能性があります。この記事は、研修における動画コンテンツの概要や形式、活用するメリットやおすすめのツールについて解説します。 株式会社LDcube


​​​​​​​​​​​​​​新人育成ならLDcubeにお任せ!

LDcubeは、新人育成において効果的な学習環境を構築するために多岐にわたる支援を行っています。

外部講師が活用している研修プログラムを社内トレーナーが実施できるようにサポートしています。社内トレーナーの存在により、持続的かつ一貫した教育環境を整えることが可能です。

また、自発的な学習環境を整えるためにキーワードで検索して学ぶことができるツール導入を支援しています。同時並行で社内スタッフと連携し、適切な研修カリキュラムの構築も行っています。必要に応じて一部研修の実施もサポートすることも可能です。

LDcubeなら、新入社員研修を実施する目的に応じて、効果的な学習環境を実現し、自社で最高の新入社員研修を作り上げることができます。

まとめ

新入社員研修を外部委託する際のすみ分けとは?定着に向けたポイントを解説!について紹介してきました。

  • 新入社員研修で外部委託できる領域
  • 新入社員研修で外部委託すべきではない領域
  • 新入社員研修を外部委託するメリット
  • 新入社員研修を外部委託するデメリット
  • 新入社員の定着・即戦力化に必要なこと
  • 新入社員研修で外部委託の活用法
  • 最高の新入社員研修を外部委託せずに作り上げる
  • 外部委託せず驚くべき効果を上げた事例
  • 新人育成ならLDcubeにお任せ!

新入社員研修は外部委託に適した領域と外部委託すべきではない領域があります。新入社員研修の内容を精査し、それぞれの特徴を踏まえてすみ分けすることがポイントです。

新入社員研修を外部委託することにはさまざまなメリットがあります。外部委託は自社の人材育成の効率化を高めることに役立ちます。

現在の新入社員はZ世代であり、学び方が変わってきています。新入社員の定着や戦力化を想定した際には、新入社員同士が学び合える環境やいつでもどこでもキーワードで検索して学べる環境を整えることが重要です。

それらを踏まえ、新入社員研修を外部委託する際には、研修を外部委託するのではなく、社内トレーナーの養成や学習環境づくりの一部を委託し、効果的な学習環境づくりとそれを運用し、新入社員をフォローアップしていける社内トレーナーを養成することで、今までにない効果の高い新入社員研修を実現することができます。

株式会社LDcubeでは、外部講師が活用している研修プログラムの内製し、社内トレーナーが研修実施できるようになるサポートや、学習プラットフォームを活用した、効果的な学習環境づくりの支援を行っています。

無料でのプログラム体験会やプラットフォームのデモ体験会なども行っています。お気軽にお声がけください。

▼新入社員育成については下記にまとめました。こちらからダウンロードできます。

新入社員育成のすべて企画編資料

新入社員育成のすべて実践編資料

新入社員育成のすべてカリキュラム編資料

▼社内教育やサービスについての関連資料はこちらからダウンロードできます。

社内研修資料

UMU資料

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代表取締役 新井澄人
代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: 全日本能率連盟認定マネジメントコンサルタント LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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