新入社員研修を外部委託する際のすみ分けとは?定着に向けたポイントを解説!
新入社員研修を成功させることは、企業の成長と持続的な成功にとって重要です。
しかし、内部リソースだけで新入社員研修を効果的に実施するのは難しいと感じている企業も少なくありません。
特に、研修コンテンツの質や講師のスキル、時間などのリソースの制約といった問題が新入社員研修の質に影響を及ぼしています。
では、これらの課題をどのように解決し、今までにない効果的な新入社員研修を実現したらよいのでしょうか?
多くの企業が直面する新入社員研修の課題に注目してみましょう。内部講師が研修を担当する場合、次のような問題が発生することがあります。
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新入社員研修を委託するのではなく、社内トレーナーの養成やデジタルツールを活用した学習環境づくりを部分的に外部委託することで、新しいかたちの新入社員研修を実現し、今までにない効果を実現している事例があります。
以下のポイントを理解し、活用することで、企業は研修の質を高め、新入社員の早期成長を促進できます。
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研修そのものを外部委託(アウトソーシング)という選択肢もありますが、社内トレーナーの養成やデジタルツールを活用した学習環境づくりを部分的に委託することで、今までにない学習環境を整えることができ、新入社員が迅速に適応し、組織への貢献を早めることにつながります。
本コラムでは、企業内で実施している新入社員研修を外部委託するのに適した領域やメリット、デメリット、新人が定着・即戦力化するために必要なことについて紹介します。
併せて、社内トレーナーの養成やデジタルツールを活用した新たな学習環境づくりなど、驚くべき成果につなげるための方法やポイントを解説します。
▼新入社員研修について、関連情報を下記で詳しく解説しています。
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▼新入社員の育成については下記にまとめています。(3部作:企画編・実践編・カリキュラム編)
目次[非表示]
新入社員研修で外部委託できる領域
新入社員研修を外部に委託する場合、外部の専門知識やスキルを活用することで、企業は効率的かつ効果的な研修を実施することができます。
しかし、全てを外部に任せるのではなく、企業独自のカルチャーや業務に関する部分は内部で対応した方が良いこともあります。まずは、外部委託できる領域を説明します。
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新入社員研修で外部委託すべきではない領域
一方で外部委託に向かない社内独自で展開した方が良い内容もあります。以下に、外部委託すべきではない領域を説明します。
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外部委託することで専門的かつ短期間で学べる内容と、企業独自の文化や実務に即した内部での教育が必要な内容を明確に区別することが、新入社員研修を成功させるために重要です。
外部と内部のバランスを取りながら、効率的かつ効果的な研修プランを設計することが求められます。
▼新入社員研修のカリキュラムについては下記で詳しく解説しています。
⇒新入社員研修のカリキュラム作成!効果を最大化するポイントを紹介
新入社員研修を外部委託するメリット
新入社員研修を外部委託するメリットは多岐にわたります。以下に主なメリットを説明します。
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新入社員研修を外部委託することで、質の高い研修を効率的に実施でき、社内リソースを有効に活用することができます。
また、新しい視点や専門知識を取り入れることで、企業全体の成長にも寄与することが期待されます。
新入社員研修を外部委託するデメリット
新入社員研修を外部委託することには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。以下に、外部委託のデメリットを説明します。
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これらのデメリットを踏まえ、外部委託を検討する際には、自社のニーズや条件に合った適切な研修パートナーを選ぶことが重要です。また、内部リソースと外部リソースを組み合わせることで、デメリットを最小限に抑え、効果的な研修プログラムを提供する方法もあります。
▼研修実施に関する費用については下記で詳しく解説しています。
⇒研修実施に伴う費用とは?外部講師から内製化の相場まで解説!
新入社員の定着・即戦力化に必要なこと
新入社員同士学び合う環境づくり
新入社員同士が学び合う環境を整えることは、新入社員の定着や即戦力化において非常に重要です。同期同士で互いに教え合ったり、情報を共有したりすることで、学習効果が高まります。具体的な方法として、以下のような取り組みが考えられます。
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いつでも学習できる環境づくり(キーワードで検索して学べる)
現代の働き方に合わせた学習環境を提供することも、新入社員の定着と即戦力化に欠かせません。特に、自ら学びたい時にキーワードで検索して学べる環境を整備することが重要です。
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▼総合文具メーカーのコクヨ株式会社が2020年に行った「中高生の学びに関する実態調査レポート」でのアンケートによると、「勉強に関する情報をどこから得ますか?」という問いに対し、「YouTubeなどの動画サイト」と回答した学生が一番多い結果となっています(回答人数:824名)。
※コクヨ株式会社「中高生の学びに関する実態調査レポート」を参考に作成
これらの取り組みにより、新入社員は自分のペースで学習を進めつつ、同期と協力して知識やスキルを深めることができ、結果として組織への定着率が向上し、即戦力となることが期待できます。
▼新入社員の即戦力化については下記で詳しく解説しています。
⇒成果を出す新入社員の育て方とは?即戦力化の前提・ポイントを解説!
新入社員研修で外部委託の活用法
研修の一部を委託する
新入社員研修で外部委託を活用する方法の1つとして、研修の一部を専門の研修会社に委託する方法があります。このアプローチは、特定のスキルや専門知識が求められるトピックに非常に効果的です。
例えば、以下のような研修内容があげられます。
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学習環境づくりを委託する
新入社員がいつでも学び続けられる環境を提供することは、新入社員の成長と即戦力化にとって非常に重要です。学習環境づくりを外部に委託する方法もあります。
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以上のように、研修の一部および学習環境づくりを外部に委託することで、自社のリソースを効率的に使いつつ、高品質な教育を新入社員に提供することができます。このアプローチは、新入社員の早期戦力化と定着率の向上に大いに貢献します。
最高の新入社員研修を外部委託せず作り上げる
社内トレーナーを養成する
外部委託せず最高の新入社員研修を作り上げるためには、まず社内トレーナーの養成が重要です。具体的には、外部講師が実施している高品質なプログラムを社内トレーナーが自ら実施できるようにする方法があります。これを通じて企業内にノウハウが蓄積され、長期的に安定した研修の提供が可能になります。
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▼株式会社LDcubeが提供しているプログラムについては下記よりご覧ください。
▼社内講師が初めての場合の対応方法については下記で詳しく解説しています。併せてご覧ください。⇒初めての研修講師が感じる不安とは?社内研修を成功させるポイント・コツを解説!
ツールを活用し学習環境を構築する(キーワードで検索して学べる)
新入社員がいつでも学び続けられる学習環境を構築するために、各種ツールを活用します。特に、キーワードで検索して必要な情報を即座に取得できる環境は非常に有効です。
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社内トレーナーが中心となって、キーワードで検索して学べる学習環境などを構築することで、新入社員の成長に必要な学びの要素をワンストップで提供できるようになり、学びの一貫性を保つことができます。
また、プラットフォームを活用して研修を行うことで、研修だけではなく、研修前後の課題などを組み合わせて展開することが可能となり、より効果的な学びを提供できるようになります。
また、プラットフォームを活用して新入社員研修を運用していくことで、新入社員の学習行動のデータを取得することができ、新入社員の学びを再現性の高いものにしていくことも可能になります。
外部委託せず驚くべき効果を上げた事例
建設コンサルタント業 新入社員研修のケース
【背景】
Withコロナ時代の中で、単にオンラインで研修を行うだけでなく、学び方のイノベーションを図りたい。
【新たな取り組み】
動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
確認テストを実施して都度理解度をチェックする
質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
オンライン協調学習のセッションで演習や質問BOXに入力された質疑応答を行う
【結果】
受講の満足度は? 理解度は?
2019年度までは集合研修をベースに新入社員研修を実施していましたが、コロナ禍に突入した2020年度は新入社員研修を実施できませんでした。
2021年度はオンラインで新入社員研修が実施できるように準備を進めました。
オンライン新入社員研修の効果について、受講者の満足度と理解度の観点から効果測定しています。 新人研修の満足度アンケート結果 2019年度と2021年度の、研修満足度のアンケートデータの比較満足度を見てみましょう。
研修のテーマ別で受講者のアンケートを採っています。
2019年度までの研修アンケートと2021年度の研修アンケート結果を比べると、大きな差が出ています。 (2020年度は研修未実施のためデータなし)
2019年度までは研修の満足度に関して、5段階中で4をつける人がボリュームゾーンでしたが、2021年度は5をつける方がボリュームゾーンとなりました。
受講者の研修満足度が大きく高まった結果となりました。 また、理解度については毎年テーマ別で試験を実施しています。
新入社員の中には、ある分野について大学時代に学習したことがある履修者と、学習したことがない初学者が混在しています。
例年の傾向として、初学者は得点が低く、履修者は得点が高い傾向にありました。 2021年度の試験は下記のような結果になりました。
初学者の得点が低く、履修者の得点が高いという傾向は存在しますが、その差はあまりなく、初学者が履修者に追いついてきているという結果になりました。
オンラインで効果的な学習環境を構築してきたことで、受講者の満足度も理解度もどちらも高めることに成功しました。
今回のケースの場合、カリキュラム作成に当たり下記に取り組みました。
【新たな取り組み】
- 動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
- 確認テストを実施して理解度を都度チェックする
- 質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
- オンライン協調学習のセッションで演習や質問BOXに入力された質疑応答を行う
※上記について、ラーニングプラットフォームUMU(ユーム)を活用して展開カリキュラムの効果測定をしたところ、受講者の満足度、理解度ともに良い結果を得ることができ、上記のカリキュラムが効果的であるということを証明することができました。
(出典:新入社員研修のカリキュラム作成!効果を最大化するポイントを紹介)
▼新入社員研修における動画活用については下記で解説しています。併せてご覧ください。
⇒新入社員研修で動画を活用するメリット|教材の形式や特徴を解説!
新人育成ならLDcubeにお任せ!
LDcubeは、新人育成において効果的な学習環境を構築するために多岐にわたる支援を行っています。
外部講師が活用している研修プログラムを社内トレーナーが実施できるようにサポートしています。社内トレーナーの存在により、持続的かつ一貫した教育環境を整えることが可能です。
また、自発的な学習環境を整えるためにキーワードで検索して学ぶことができるツール導入を支援しています。同時並行で社内スタッフと連携し、適切な研修カリキュラムの構築も行っています。必要に応じて一部研修の実施もサポートすることも可能です。
LDcubeなら、新入社員研修を実施する目的に応じて、効果的な学習環境を実現し、自社で最高の新入社員研修を作り上げることができます。
まとめ
新入社員研修を外部委託する際のすみ分けとは?定着に向けたポイントを解説!について紹介してきました。
- 新入社員研修で外部委託できる領域
- 新入社員研修で外部委託すべきではない領域
- 新入社員研修を外部委託するメリット
- 新入社員研修を外部委託するデメリット
- 新入社員の定着・即戦力化に必要なこと
- 新入社員研修で外部委託の活用法
- 最高の新入社員研修を外部委託せずに作り上げる
- 外部委託せず驚くべき効果を上げた事例
- 新人育成ならLDcubeにお任せ!
新入社員研修は外部委託に適した領域と外部委託すべきではない領域があります。新入社員研修の内容を精査し、それぞれの特徴を踏まえてすみ分けすることがポイントです。
新入社員研修を外部委託することにはさまざまなメリットがあります。外部委託は自社の人材育成の効率化を高めることに役立ちます。
現在の新入社員はZ世代であり、学び方が変わってきています。新入社員の定着や戦力化を想定した際には、新入社員同士が学び合える環境やいつでもどこでもキーワードで検索して学べる環境を整えることが重要です。
それらを踏まえ、新入社員研修を外部委託する際には、研修を外部委託するのではなく、社内トレーナーの養成や学習環境づくりの一部を委託し、効果的な学習環境づくりとそれを運用し、新入社員をフォローアップしていける社内トレーナーを養成することで、今までにない効果の高い新入社員研修を実現することができます。
株式会社LDcubeでは、外部講師が活用している研修プログラムの内製し、社内トレーナーが研修実施できるようになるサポートや、学習プラットフォームを活用した、効果的な学習環境づくりの支援を行っています。
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