新入社員研修で動画を活用するメリット|教材の形式や特徴を解説!
新入社員研修は、企業の未来を担う人材を育成する重要なステップです。しかし、効果的な研修を実現するには適切なツールと方法が必要です。
特に、現代の若者はデジタルネイティブ世代であり、研修の形式がその成果に大きく影響します。
では、新入社員研修に動画を活用することで、どのようにして効果を最大化することができるのでしょうか?
多くの企業が直面する新入社員研修の課題に注目してみましょう。一方通行の講義や長時間のプレゼンテーションでは、参加者の関心を引きにくく、情報の定着も難しくなります。
これにより、新入社員が早期に戦力として活躍するためのスキルや知識を十分に身につけることができず、結果として研修の効果が半減してしまいます。
本記事では、新入社員研修に動画を効果的に取り入れる方法を具体的に紹介します。動画コンテンツの特性を活かして、魅力的で効果的な研修プログラムを構築できます。
動画を効果的に活用することで、新入社員研修の質を飛躍的に向上させられます。新入社員が自分のペースで学び、実践的なスキルを身につけ、自信を持って業務に臨めるようにすることが重要です。
新入社員研修に動画を取り入れることで、効果的で魅力的な研修プログラムを構築し、企業全体の成長を促進し未来のリーダーを育てる準備を整えましょう。
デジタルツールを駆使し、研修の可能性を最大限に引き出しましょう。
▼動画の活用も含めた新入社員研修の効果的な育成については下記で詳しく解説しています。
▼新入社員研修に限らず、研修を実施する際の費用については下記で詳しくシミュレーションしています。⇒研修実施に伴う費用とは?外部講師活用から研修内製化の費用まで解説!
▼新入社員研修のさまざまな事例については下記で解説しています。
⇒新入社員研修の事例15選|Z世代に刺さる・育つ研修内容を徹底解説
▼新人育成については下記にまとめました。企画編56㌻、実践編46㌻、カリキュラム編20㌻の3部作です。
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動画活用で新入社員研修の質を高める
動画を活用すれば、音声やストーリー性を加えることができるため、受講者がより直感的に内容を理解できるようになります。
なぜなら、新入社員研修における学習では、テキストや画像、口頭で説明するより、動画のほうがわかりやすく内容を伝えられる場合があるからです。
新入社員研修で実施されるビジネスマナーや社会人としての常識などのコースに動画コンテンツは有用であり、実際に動きや言葉遣いを見て、聞いて学べるためイメージがつかみやすいです。
事前に作成した動画コンテンツがあれば、オンライン研修やeラーニングなどでも使用できるため、幅広いシーンで役立ちます。
動画で新入社員研修の質を高めた事例
建設コンサルタント業 新入社員研修のケース
【背景】
Withコロナ時代の中で、単にオンラインで研修を行うだけでなく、学び方のイノベーションを図りたい。
【新たな取り組み】
- 動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
- 確認テストを実施して理解度を都度チェックする
- 質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
- オンライン協調学習のセッションで演習や質問BOXに入力された質疑応答を行う
【結果】
受講の満足度は? 理解度は? 2019年度までは集合研修をベースに新入社員研修を実施していましたが、コロナ禍に突入した2020年度は新入社員研修を実施できませんでした。
2021年度はオンラインで新入社員研修が実施できるように準備を進めました。
オンラインで行った新入社員研修の効果について、受講者の満足度と理解度の観点から効果測定しています。
2019年度と2021年度の研修の満足度のアンケートデータの比較における満足度を見てみましょう。
研修のテーマごとに受講者のアンケートを取っています。
2019年度までの研修アンケートと2021年度の研修アンケート結果を比べると、大きな差が出ています。 (2020年度は研修未実施のためデータなし)
2019年度までは研修の満足度に関して、5段階中で4をつける人がボリュームゾーンでしたが、2021年度は5をつける方がボリュームゾーンとなりました。
受講者の研修満足度が大きく高まった結果となりました。 また理解度については、毎年テーマごとに試験を実施しています。
新入社員の中には、ある分野について大学時代に学習したことがある履修者と、学習したことがない初学者が混在しています。
例年の傾向として、初学者は得点が低く、履修者は得点が高い傾向にありました。
2021年度の試験は下記のような結果になりました。
初学者の得点が低く、履修者の得点が高いという傾向は存在しますが、その差はあまりなく、初学者が履修者に追いついてきているという結果になりました。
オンラインで効果的な学習環境を構築してきたことで、受講者の満足度も理解度もどちらも高めることに成功しました。
今回のケースの場合、カリキュラム作成に当たり下記に取り組みました。
【新たな取り組み】
- 動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
- 確認テストを実施して理解度を都度チェックする
- 質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
- オンライン協調学習のセッションで演習や質問BOXに入力された質疑応答を行う
※上記について、ラーニングプラットフォームUMU(ユーム)を活用して展開。カリキュラムの効果測定をしたところ、受講者の満足度、理解度ともに良い結果を得ることができ、動画を活用した新たなカリキュラムが効果的であるということを証明することができました。
新入社員研修における動画の形式
ここでは、新入社員研修における動画コンテンツの主な形式を3つ紹介します。
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動画を新入社員研修で使うメリット
新入社員研修に動画コンテンツを活用することで、以下のようなメリットが生まれます。
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動画コンテンツは受講者それぞれのペースで学習できるため、研修でありがちな「やらされている感」が生まれにくいです。
必要に応じて何度も見返すことも可能なため、学習内容の理解度向上も期待できます。
動画コンテンツであれば講師のコンディションやスキルに研修が左右されないため、毎回高品質で再現性のある研修が実施可能です。
また、研修のおける事務局の負担が軽減されるため、業務の全体的な効率の向上が期待できます。
動画コンテンツにいつでもアクセスできる環境が整っていれば、配属後も継続的な学習や復習ができるため、自律的な学びにつながります。
▼新入社員研修では動画の活用のみならず、グループワークも重要です。グループワークについては下記で解説しています。⇒新入社員研修でおすすめグループワーク・ゲームを紹介!満足度と理解度向上!
新入社員研修で活用する動画の作り方
新入社員研修で活用する動画の作り方について一般的なフローを紹介します。
下記のように進めることで動画を作成することができます。
ただし、スマホ1つで動画撮影ができる時代であること、社内利用であることなどを踏まえるともっと簡略化してもよいと思います。
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※動画を使って効果的な学習につなげるためには、効果的な学習につなげることのできるプラットフォームに載せて運用することが重要です。動画を配信しただけでは効果的な学習にならないので注意が必要です。
動画制作は専門的なスキルが必要ですが、基本的なプロセスを把握しておくと、計画的に作業を進めることができます。
効果的な研修動画にするためには、どの部分を重視して伝えるか、メッセージが伝わりやすい表現方法は何か等、事前によく考えることが必要です。
新入社員研修で活用できる動画
新入社員研修で活用できる動画コンテンツを紹介します。下記動画コンテンツコースはLDcubeから提供することが可能です(有料)。興味ある方はこちらからお問い合わせください。
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コミュニケーション力啓発コース(LIFO)
人間の4つの行動スタイルと「強み」を理解し、オンラインサーベイで自分自身の行動スタイルと「強み」を把握し、「強み」を生かす方法を学習することで、対人コミュニケーションの質を高め、職場の問題解決に役立ちます。
Chapter 1. LIFOとは
・LIFOとは ・対人関係の社会的能力 ・自己理解を行う方法 ・LIFOサーベイ
・LIFOスコアの共有 ・サーベイ結果の見方 ・LIFOの基本コンセプト
Chapter 2. 強みの確認
・LIFOにおける4つのスタイル ・4つのスタイルの特徴 ・自分のスタイルを知る
・自身の強みをまとめる ・お互いの違いを認め合う ・強みを生かせる環境 ・最善の環境を探る
Chapter 3. 強みの過剰使用を緩和する
・強みの使用状況とパフォーマンス ・強みの過剰使用を緩和する ・平常時とストレス時における過剰使用緩和の違い ・緩和のための行動指針 ・緩和の実践に向けて
Chapter 4. 未使用の強みを拡張する
・未使用の強みを伸ばす ・アプローチ① 新しい窓からの見方を探す ・アプローチ② 嫌いな強みの良さを見直す ・アプローチ③ 他者の強みを活用する ・拡張の実践に向けて
Chapter 5. 対人コミュニケーションに応用する
・コミュニケーションのギャップを埋める ・効果的なコミュニケーションにつながる2ステップ
・相手のスタイルを知る手掛かり ・相手に合わせたアプローチ ・コミュニケーショントレーニング
▼コミュニケーション(LIFO)コースのサンプルはこちらからご覧いただけます。
enfac ベーシックコース
受講対象
• 基本スキルのバラつきを解消する必要がある入社前の内定者
• ビジネスパーソンとしての基本スキルを獲得が必要な新卒・若手社員
• 社内外に説得力を伴った判断・表現が必要な中堅社員
学習効果
• ビジネスパーソンに必要な知識を体系的に効率よく学習可能
• 各分野の専門家による要点をまとめた密度の高い内容
コースラインナップ
(出展:株式会社アントレプレナーファクトリー)
新入社員に必要なマナーから基本スキルまで学習することができます。
enfac Office 365コース
(出展:株式会社アントレプレナーファクトリー)
『enfac Office 365』は、全てのビジネスパーソンに必要不可欠なWord,Excel,PowerPointに加えて、Windowsの活用方法やコミュニケーションツールTeamsについても経験豊富な専門家によるレクチャーで学習できます。1本あたり3~8分程度の短い動画で、スキマ時間に手軽に効率よく学習し、業務のスピードを上げることができます。
受講対象
- 内定者、新人のスキルを標準化させたい方
- 若手・中堅の業務スピードを向上させたい方
学習効果
- 内定者・新人・中途入社の知識のバラつきを防げます
- ビジネスで頻出のケースを学習できます
- 効率の良い社内教育を実現できます
コンテンツ内容
- Word基礎
- Word応用
- Excel基礎
- Excel応用
- PowerPoint基礎
- PowerPoint応用
- Teamsの基本
- Windowsの活用
enfac Z世代・新人若手の育成コース
(出展:株式会社アントレプレナーファクトリー)
Z世代と、それ以前とでは考え方や価値観が大きく異なることから、仕事への取り組み方や、信頼の築き方まで変わってきます。
そのため、従来と同じ育成やマネジメントをしていては、エンゲージメントの低下や離職に直結することになります。
このコンテンツでは、Z世代と仕事を進める上で知っておくべき関わり方や、違いを許容するリーダーシップについて解説します。
これからの時代を担う世代のニューノーマルを理解し、日々のマネジメントや人材開発に活かしていきましょう。
この学習で期待される効果・特徴
- Z世代の価値観を理解する
- 若手と健全な職場コミュニケーションをとる
- コーチングとフィードバックを使い分け、内省を支援する
対象者
- 新入社員の育成担当者・OJTリーダーなど
- 新入社員が配属される職場の中堅社員
- 管理職・新入社員の直属上長
リアルから読み解くZ世代(6本)
講師紹介・研修目的、イマドキ新人若手の世代区分、Z世代の歩み、Z世代を捉える5つの特徴①、Z世代を捉える5つの特徴②、今求められるニューノーマルな育成
「信頼」を築く関係性のデザイン(5本)
関係の質から始める 成功循環モデル、Z世代が関係性に求めること、Z世代と信頼を作る共感型コミュニケーション①、Z世代と信頼を作る共感型コミュニケーション②、Z世代と信頼を作る共感型コミュニケーション③
「自律」を促す経験のデザイン(8本)
経験学習モデルとは、経験機会を渡す-効果的な経験機会の創出、経験機会を渡す-成長を促す3要素、内省・持論化とは、内省を促す-効果的な内省方法(コーチング)、内省を促す-効果的な内省方法(フィードバック)、職場ぐるみの経験学習共創モデル、まとめ
無料でも使える動画コンテンツはある!
現代ではYouTubeなどで無料で視聴できる動画がたくさんあります。示唆に富んだ動画を2つ紹介します。(クリックするとYouTubeに遷移します)
●Test Your Awareness: Do The Test
https://youtu.be/Ahg6qcgoay4?si=H-aYST9OMzK5qXm6
⇒物事に集中していると他のことが見えなくなることに気付かせてくれる動画です。
●日本が変わるスイッチが入っている映像 - 裸の男とリーダーシップ
https://youtu.be/OVfSaoT9mEM?si=ZqOMD1njHiLoD5sJ
⇒リーダーシップとフォロアーシップについて直感的に理解できる動画です。
YouTubeなどを見て、会社として伝えたいメッセージをいろんな形で表現している動画を日ごろから探しておくと、新入社員研修のバリエーションを広げられるでしょう。
動画を活用した新人研修ならLDcube!
動画を活用した新入社員研修を運用するのであれば、集合研修もオンライン研修もeラーニングも提供している弊社LDcube(エルディーキューブ)にお任せください。学習プラットフォーム『UMU』や学習管理システム『CrossKnowledge-LMS』などを活用した新時代の新入社員研修を展開するサポートをしています。
UMUなら、動画、音声スライド、生放送、図説などの多彩な要素を組み合わせた学習コンテンツが作成可能であり、より効果的な新入社員研修を企画できます。
最新AI技術を搭載したUMUの「AI動画課題」なら実際の業務シナリオに合わせたテーマを設定し、動画で課題を提出させることが可能です。
動画提出後はAIによるフィードバックと受講者や講師の相互フィードバックにより、より的確かつ効率的な業務適応を目指せます。
CrossKnowledge-LMSなら、コミュニケーション、プレゼンテーション、リモートワークなどについての汎用的なコンテンツが揃っており、コンテンツ作成の手間を省きながら、効果的な新入社員研修を企画できます。
もちろん、自社独自のコンテンツも搭載することができ、理解度クイズやチャット形式でのディスカッションなどを組み合わせた学習設計を行うことができます。
また、新入社員研修期間が終わってからも豊富なコンテンツを活用して学習を進めて行くことも可能です。
UMUやCrossKnowledge-LMSなど、どのようなプラットフォームを活用すべきかは、どのような新入社員研修を実現したかによって変わってきます。LDcubeでは複数のプラットフォームを取り扱っている特徴・強みを生かし、お客さまの目指す新入社員研修の実現に向け貢献したいと考えております。
まとめ
この記事では、新入社員研修について以下の内容で解説しました。
- 動画活用で新入社員研修の質を高める
- 動画を使って新入社員研修の質を高めた事例
- 新入社員研修における動画の形式
- 動画を新入社員研修に活用するメリット
- 新入社員研修で活用する動画の作り方
- 新入社員研修で活用できる動画コンテンツ
- 動画を活用した新入社員研修ならLDcubeにお任せ!
新入社員研修において、動画コンテンツは直感的に理解できるため学習内容の理解とスキルの習得がしやすくなります。
また、学習内容に応じて形式を変更できるため、より効果的な学びの提供が可能です。
動画コンテンツを作成することで受講者の満足度の向上や事務局の負担軽減、研修の再現性の実現など、さまざまなメリットがあるため新入社員研修に限らず、あらゆる研修で役立ちます。
LDcubeでは、オンライン・集合研修・個別学習など、幅広い研修シーンで活用できる学習プラットフォーム『UMU』を提供しています。
また、汎用的なコンテンツを取りそろえた『CrossKnowledge-LMS』も提供しています。
研修プログラムの設計や学習状況の可視化も可能であり、最先端のツールを駆使して学習成果の見える化と教育・研修業務の効率化を徹底的に支援します。
詳しくは、お気軽にお問い合わせください。
▼新人育成については下記にまとめました。企画編56㌻、実践編46㌻、カリキュラム編20㌻で編成しています。
▼関連資料はこちらからダウンロードできます。
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