
【研修担当者向け】eラーニングシステムのデメリットとは?課題を解決する方法
人材育成や社員教育の有用な手段として、eラーニングが企業で取り入れられています。
インターネットを利用して学習ができるeラーニングは、時間や場所に関係なく研修を実施できます。従来の集合研修に比べてさまざまなメリットがありますが、場合によってはデメリットとなることもあるため、注意が必要です。
企業で教育・研修担当者をされている方のなかには、「eラーニングのデメリットについて知りたい」「デメリットの解消方法について知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、eラーニングのメリットとデメリット、対策について詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.eラーニングにはメリットもデメリットもある
- 2.eラーニングのメリット
- 3.eラーニングのデメリットと対策
- 3.1.①モチベーション管理が難しい
- 3.2.②実技スキルの習得に向いていない
- 3.3.③講師とコミュニケーションを取りづらい
- 3.4.④学習者同士のつながりをつくりにくい
- 3.5.⑤学習状況の管理が煩雑である
- 3.6.⑥教材の作成に時間がかかる
- 4.まとめ
eラーニングにはメリットもデメリットもある
eラーニングとは、インターネットを利用して学ぶ学習形態のことをいいます。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットなどの通信端末を利用して学習することが可能です。一般的な研修では1つのテーマに沿って学習することが一般的であり、準備に手間と時間がかかります。
しかし、eラーニングはビジネスにおける基礎知識から専門的な内容までカバーしているため、研修のたびに教材やコンテンツを用意する必要がありません。学習者も決まった日時に指定された場所に研修を受けに行く必要がなく、自身の都合がいいタイミングで学習ができることが最大のメリットです。
eラーニングはあくまでオンラインで行われる学習のため、実技を伴うスキルは習得しにくいというデメリットがあります。また、文字や図表、動画などを中心に学習するため、疑問があっても講師に質問ができないため、すべての分野でeラーニングが活かせるわけではありません。
eラーニングのメリット
従来の集合研修に比べて、eラーニングにはさまざまなメリットがあります。主なメリットは以下のとおりです。
- ユーザーは場所と時間を問わず学習できる
- 講師に左右されず、教育の質を均一にできる
- 学習者が主体的に学べる環境を創出できる
- ブレンディッドラーニングに活用できる
- 研修の企画、管理を効率化できる
前述したように、eラーニング最大のメリットは研修を受ける時間と場所が問われないことです。
業務の隙間時間や通勤時間など、学習者の任意のタイミングで学習できるため、負担を最小限に抑えられます。
登録されたコンテンツが研修の中心となるため、講師の指導力に左右されることもなく、教育の均質化を図ることが可能です。eラーニングの導入は学習者が主体的に学べる環境の創出に役立ちます。
また、eラーニングは異なる種類の学習方法を組み合わせたブレンディッドラーニングにも活用できます。eラーニングと実技研修を組み合わせることで、基礎から専門的な分野まで幅広くカバーできるため、より効率的に社員教育を行うことが可能です。
eラーニングシステムを導入すれば1つのプラットフォームで研修の企画から管理までできるため、教育業務の効率化が図れます。
eラーニングのデメリットと対策
ここでは、eラーニングのデメリットと対策を紹介します。
①モチベーション管理が難しい
eラーニングを用いた研修は、学習者自身のペースで進められるため、本人のやる気やモチベーションで進捗が左右されやすいです。モチベーションが維持できなければ研修内容を理解せずに終了してしまう可能性があります。
このような事態に陥らないためにも、双方向コミュニケーションやソーシャル機能が備わったeラーニングシステムを導入することが大切です。他者とコミュニケーションをとることができれば、疑問や分からないことを解消しやすくなります。
企業が必要と考えるコンテンツだけではなく、より学習者のニーズに沿った学習コンテンツを提供することが重要です。
②実技スキルの習得に向いていない
eラーニングはインターネットを利用して学ぶ学習形態のため、集合研修のように講師と対面できません。文字や図表、動画などのコンテンツが中心になるため、ロールプレイングや機器の操作などの実践を伴う内容には向いていないです。
eラーニングで実践を伴う学習をさせたい場合は、Webカメラやマイクなどが使用できる多用なアウトプットに対応した学習プラットフォームがおすすめです。
オンラインで実践シーン・実技シーンなどを見ながら、リアルタイムでフィードバックを行うことができれば、スキルや知識に対する理解と定着がしやすくなります。
③講師とコミュニケーションを取りづらい
eラーニングでは、収録された動画を中心に学習するのが基本です。そのため、講師とリアルタイムでのコミュニケーションやフィードバックができない可能性があります。
学習者は研修内容に対して疑問や質問があっても、直接講師に聞くことができないため、正しくスキルや知識が身につかないまま進んでしまう恐れがあります。
このような事態を回避するためには、オンラインの研修対応やライブ配信対応、コミュニケーション機能などが備わった双方向コミュニケーションに適した学習プラットフォームを選ぶことが大切です。
必要に応じて学習者と講師がコミュニケーションをとることができれば、学習内容に対する理解を深めやすくなります。
④学習者同士のつながりをつくりにくい
eラーニングは基本的に1人で学習するため、学習者同士で横のつながりを強化しづらいデメリットがあります。
例えば、内定者研修や新入社員研修は学習者同士の関係性の構築が一つの目的となっています。しかし、eラーニングで研修を実施した場合は、学習者同士がコミュニケーションをとることができません。
対策としては、学習者同士でのディスカッションやグループワークなどの機能が充実した学習プラットフォームがおすすめです。対面ではありませんが、学習者同士がお互いにやり取りができるため、横のつながりを強化できます。
⑤学習状況の管理が煩雑である
自製でeラーニングを導入する場合は、学習状況の管理が煩雑になりやすいです。
eラーニングシステムのなかには、誰が何の教材をどこまで進めたか、どのような成績を残したかなどの情報が可視化できないものがあるため、注意が必要です。
オンライン学習プラットフォーム(LMS)なら、学習状況の可視化や情報の一元管理ができるため、学習者一人ひとりの進捗状況やテストの結果などが管理しやすくなります。
⑥教材の作成に時間がかかる
eラーニングシステムのなかには、教材を自社で作成できるものがあります。
自社のニーズに沿った教材が作成できるというメリットがありますが、作成には膨大な時間とコストがかかる可能性があるため、注意が必要です。
自社に最適化された教材を作成したい場合は、オリジナル教材の作成やコース設計を柔軟に行える学習プラットフォームがおすすめです。
また、これまでの研修で使用してきた資料や写真、ナレーション原稿などをシステムに読み込ませることで、最適なコンテンツを自動生成してくれるツールなどを併用することもおすすめです。
教育・研修担当者の負担が軽減されるため、コンテンツ内容のブラッシュアップに専念できます。
まとめ
この記事では、eラーニングシステムについて以下の内容で解説しました。
- eラーニングにはメリットもデメリットもある
- eラーニングのメリット
- eラーニングのデメリットと対策
eラーニングの導入は社内研修の質を上げたり全体的な教育業務の効率化を図れたりなど、さまざまなメリットがあります。
しかし、すべての研修がeラーニングに適しているわけではなく、実践を伴う学習やコミュニケーションを図る必要があるものは実施が難しいケースも想定されます。
eラーニングは基本的に学習者1人で受けるものであり、講師と対面していないことから、疑問や質問があっても尋ねることはできません。
スキルの習得と知識の定着を促すためには、学習者の状況や特性、ニーズに合った学習プラットフォームを導入することが重要です。
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