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eラーニング導入を成功させる3つのフェーズと5つのプロセスを解説

「自社にeラーニングを導入するべきか悩んでいる」
「eラーニングの導入を社内に提案したい」

と感じていませんか?

eラーニング導入プロジェクトは、大きく見ると、以下3つのフェーズで進めます。

【eラーニング導入プロジェクト 3フェーズ】

eラーニング導入①

上記の3フェーズより、さらに具体的な導入ステップは以下のとおりです。

【自社に最適なeラーニングを導入するための5ステップ】

【ステップ1】自社要件の整理
【ステップ2】情報収集
【ステップ3】導入するシステム・業者の選定
【ステップ4】契約〜導入準備
【ステップ5】運用開始

このように導入プロジェクトの全体像や各ステップを把握することで、

「経営計画にどう組み込むのか」
「自社に導入するのが現実的なのか」

を判断できます。

ただしeラーニング導入にはいくつかの課題・リスクもあります。

リスクを把握しないで導入をしたり、社内提案したりしてしまうと、

  • 思ったようなeラーニング効果が得られない
  • 「計画が甘い」と社内提案が却下されてしまう

といったことが生じる可能性があるでしょう。

そこでこの記事では、「eラーニング導入を成功へ導くロードマップ」や「具体的な導入ステップ」だけでなく、

  • eラーニング導入過程の課題・リスクとその解決策

についても解説します。

本記事を読むことで、

「自社にeラーニングを導入するべきか判断する」
「eラーニング導入プロジェクトを社内で提案する」

といったことが可能となるでしょう。ぜひ最後までお読みください。

▼ eラーニングは受け放題プランなどを活用することで、費用対効果を高めることも可能です。下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

  eラーニング受け放題(定額制)ならCrossKnowledge(LMS)! 本コラムでは、世界的に著名なMBA教授によって監修されたeラーニングであるCrossKnowledge(LMS)について紹介します。法人・個人問わず全てのコースを学べる受け放題プラン(定額制)もあります。プランの選び方や活用法、導入の流れについても詳しく解説します。 株式会社LDcube

▼ eラーニングを運用するためのLMSの全体像については下記で詳しく解説しています。

  LMSのすべて!機能から導入メリットまでポイントを網羅的に解説 社員の自律的な学習を目指す際、有効なのがLMS(Learning Management System:学習管理システム)です。研修実施や学習の進捗状況、eラーニングの受講状況を可視化し、パーソナライズ学習を実現します。LMSの機能から導入メリット、サービスの選定ポイントなど解説します。 株式会社LDcube

▼ eラーニング・LMSの資料は下記よりダウンロードできます。

LMS資料

目次[非表示]

  1. 1.eラーニングの導入を成功させるためのロードマップ
    1. 1.1.【フェーズ1】自社の要件を整理し、目指すゴールを明らかにする
    2. 1.2.【フェーズ2】導入するサービスを選定・ベンダーとの打ち合わせを行う
    3. 1.3.【フェーズ3】導入準備を行い、運用をスタートさせる
  2. 2.自社に最適なeラーニングを導入するための5ステップ
    1. 2.1.【ステップ1】自社要件の整理
    2. 2.2.【ステップ2】情報収集
    3. 2.3.【ステップ3】導入するシステム・業者の選定
    4. 2.4.【ステップ4】契約〜導入準備
    5. 2.5.【ステップ5】運用開始
  3. 3.eラーニング導入過程で直面する3つの課題
    1. 3.1.コンテンツ選びが難しい
    2. 3.2.eラーニングシステム(LMS)の選定が難しい
    3. 3.3.社員のモチベーションを維持できるような施策が思いつかない
  4. 4.まとめ

eラーニングの導入を成功させるためのロードマップ

eラーニング導入②

eラーニングの導入を成功させるためには、以下のロードマップに沿って導入を進めます。

【eラーニング導入プロジェクト 3フェーズ】

eラーニング導入①

各フェーズについて詳しく見ていきましょう。

※オンプレミス型:自社サーバーやITインフラ上にeラーニングシステムを直接インストールして運用する形式のこと。
 

【フェーズ1】自社の要件を整理し、目指すゴールを明らかにする

フェーズ1は「自社の要件を整理し、目指すゴールを明らかにする」ことです。

自社の要件整理では、以下7点を検討します。

eラーニング導入前に検討しておくべき情報

  1. 【Why】eラーニングの利用目的を明確にする
  2. 【Whom】教育施策の対象者を確認する
  3. 【What】教材コンテンツの調達方法を検討する
  4. 【Where】システムの利用方法と端末を確認する
  5. 【Where】利用開始時期を想定する
  6. 【Who】管理・運用体制を整備する
  7. 【How】学習履歴の活用方法をイメージする

上記のように導入前に自社の要件を整理しておけば、サービス選定の基準が明確になり、社内に提案したり、他部署へ説明したりする際にもスムーズです。

また明確なゴールが決まっていれば、不必要な機能・コンテンツに費用を割かずにすみます。そして必要な機能・コンテンツを選び取ることができるようになるのです。

こうしたことから、まずはeラーニング導入前に7つのポイントを整理して自社の要件を明確化しておきましょう。

自社の要件整理の方法については「2.自社に最適なeラーニングを導入するための5ステップ」で詳しく解説しています。

自社のゴールを決める際には「eラーニング導入によって何を得たいのか」を考えましょう。

参考に、eラーニングの導入ゴールの例を示します。

eラーニング導入のゴール例

  • 研修コストの削減
    物理的な研修場所や講師に依存しないため、旅費や施設費を削減できる。
  • 場所を問わずどこからでも学習・研修に参加できるようにする
    地理的な制限を超えて、インターネット接続があればどこからでも学習にアクセス可能にする。
  • 柔軟な学習スケジュールを組めるようにする
    社員が自分の都合の良いタイミングで学習を進められるようにする。
  • パーソナライズ学習を取り入れる
    社員のニーズや学習状況に応じてコンテンツをカスタマイズしたり、社員のレベル(理解度・習熟度)に合わせた教育を行ったりできるようにする。
  • リアルタイムのフィードバックと評価
    学習進捗をリアルタイムで把握し、適宜フィードバックやフォローを行う。
  • 多様な学習材料の利用
    動画、クイズなど、さまざまな形式のコンテンツを組み合わせた学習を取り入れて、学習効果をアップさせる。



【フェーズ2】導入するサービスを選定・ベンダーとの打ち合わせを行う

フェーズ2は「導入するサービスを選定・ベンダーとの打ち合わせを行う」ことです。

フェーズ1で決めた要件をもとに、条件に合うベンダーを複数社選定し、各社と打ち合わせを行ったうえでサービスを確定させます。

打ち合わせでは各ベンダーの担当者から、

  • eラーニングサービスの要件
  • 導入予算

などをヒアリングされ、具体的な費用対効果まで情報提供してもらえるでしょう。

また多くのeラーニングサービスでは、一定期間トライアルができるため、各社のサービスの操作性や品質などを試してみてから決めることをおすすめします。

【あわせてお読みください】
具体的なeラーニングの「費用対効果」について気になる場合は、以下の記事もあわせてお読みください。

  eラーニングの効果は?目的別に見る効果性を徹底解説 eラーニングの効果は、一言で言うと「社員全体のスキル底上げによる企業力向上」です。ただし、eラーニングは導入すれば効果が得られるというものではありません。 この記事ではeラーニングの効果をご紹介し「自社の希望・条件にマッチするeラーニングを選ぶための確認事項」「eラーニング導入で効果を得られる企業組織の特徴」を解説します。 株式会社LDcube


【フェーズ3】導入準備を行い、運用をスタートさせる

フェーズ3は「導入準備を行い、運用をスタートさせる」ことです。

依頼するベンダーを決めたら、いよいよ導入準備を進めます。

具体的には、

  • 社内システムとの連携
  • アカウントの設定、権限の割り当て
  • (必要に応じて)コンテンツのアップロード
  • テスト運用
  • eラーニングシステムの使い方勉強会の実施
  • マニュアルの準備
  • 社内告知

などを行います。そしていよいよ運用スタートです。

eラーニング導入の全体像はこのような流れで進めていきます。

それでは大枠を理解したところで、次章ではより詳しい導入ステップを見ていきましょう。
 

自社に最適なeラーニングを導入するための5ステップ

eラーニング導入③

効果のある最適なeラーニングを導入するためには、導入に向けて正しい手順で進めていく必要があります。

正しい進め方を知っておけば、スムーズな導入が実現できるでしょう。

この章では、最適なeラーニングを導入するまでの流れを以下5ステップで解説します。

【自社に最適なeラーニングを導入するための5ステップ】

【ステップ1】自社要件の整理
【ステップ2】情報収集
【ステップ3】導入するシステム・業者の選定
【ステップ4】契約〜導入準備
【ステップ5】運用開始


【ステップ1】自社要件の整理

ステップ1.は「自社要件の整理」です。

まずはeラーニングに求める自社の要件を明らかにします。

自社要件の整理方法は以下を参考にしましょう。

eラーニング導入前に自社要件を整理するポイント

1.【Why】eラーニングの利用目的を明確にする

まずは、

  • 何のためにeラーニングを導入するのか
  • eラーニングを使って何をしたいのか
  • eラーニング導入後、どのように変化すれば目的達成といえるのか

といったことを検討しましょう。
「経営目標」「経営課題」をもとに考えると、利用目的が考えやすくなります。

▼具体例
経営課題:管理職が不足している
利用目的:中堅社員に管理職スキルを身につけてもらうための教育を実施する


2.【Whom】教育施策の対象者を確認する

eラーニングの受講者を決めます。

  • 全社員なのか
  • 特定の部門の社員なのか
  • 特定の階層(中堅社員、管理職)の社員なのか
  • 正社員だけなのか
  • 非正規雇用の社員も含めるのか

を、eラーニングの利用目的にあわせて決定しましょう。

3.【What】教育コンテンツの調達方法を決定する

  • 既製のコンテンツを購入する
  • オーダーメイドで作ってもらう
  • 自社で内製する

といった3パターンの中から、自社に合う調達方法を選びましょう。

コンテンツの選び方については、「3-1.コンテンツ選びが難しい」で解説しています。

4.【Where】システムの利用方法と端末を確認する

eラーニングを置いておくサーバーを決定する(クラウド型orオンプレミス型)

以下の2つからeラーニングシステムの構築方法を選びましょう。

  • オンプレミス型
    LMSをインストールするサーバーを自社で用意し、保守管理を行います。
    自社の要件に合うセキュリティレベルを守ることが可能です。
  • クラウド型
    LMSは業者の外部サーバーにインストールされます。

ネットを通じてeラーニングサービスが利用でき、サーバーの保守管理も業者が代行。
低コストでシステム構築の手間がかかりません。

低コスト、手間がかからないという点からクラウド型が人気ですが、自社にとってどちらが最適なのかどうかは、自社の情報セキュリティ担当と確認しておきましょう。

eラーニングの受信端末を決定する

  • パソコン
  • タブレット
  • スマートフォン

から、eラーニングで活用したい端末を決定しましょう。
利用したい端末が決定すれば、それに対応したコンテンツ、eラーニングシステムを選ぶことになります。

5.【Where】利用開始時期を想定する

以下の導入準備においては、クラウドサービスの場合は1~3ヶ月、オンプレミスの場合はそれ以上の期間が必要です。

  • 社内システムとの連携
  • アカウントの設定、権限の割り当て
  • (必要に応じて)コンテンツのアップロード
  • テスト運用
  • eラーニングシステムの使い方勉強会の実施
  • マニュアルの準備
  • 社内告知

運用を開始する時期から上記の期間を逆算して計画を立てる必要があるため、運用を開始したい時期は決定しておきましょう。

6.【Who】管理・運用体制を整備する

「誰が管理・運用を行うのか」を決定します。
一般的に「人事部門」もしくは「研修担当の事務局」が管理や運用を行います。

なお「導入」だけでなく「管理・運用」をする中でトラブルが発生する可能性があります。

そうした場合に担当部門だけでは対応が難しいため、eラーニングベンダーにもサポートしてもらえるようにしておくと安心です。

  • ベンダーの担当者の連絡
  • 運用相談窓口の活用
  • 運用代行サービス

など、自社の状況に応じて最適なサポートを受けられるように確認しておきましょう。

7.【How】学習行動データの活用方法をイメージする

eラーニングシステム(LMS)では、

  • 動画を何回視聴しているか、どこまで再生したのか
  • 各学習コンテンツをどれくらい理解しているか
  • どれくらいの質の課題を提出したのか
  • テストの結果は何点だったのか、合格・不合格どちらだったのか

など、各社員の学習行動データを可視化することができ、以下のような活用ができます。

  • 各社員の能力を把握して個別フォローする
  • ゴール(例:全員修了など)に対して社員全体の受講状況がどのようになっているか把握する
  • eラーニング施策の評価、コンテンツの効果検証 

そのため、こうした学習行動データの活用方法を事前に整理しておきましょう。

そうすれば、eラーニング選定の際に

  • 学習データとして記録される項目
  • データの取り出しやすさ
  • 集計のしやすさ

などにも着目して選ぶことが可能です。


【ステップ2】情報収集

ステップ2.は「情報収集」です。

eラーニングを開発している会社は多数あるため、自社に最適なものを選ぶためには「どのようなeラーニングサービスがあるのか」を情報収集する必要があるのです。

判断基準となる下記情報を調べておきましょう。

【eラーニングサービスを情報収集する際に調べる項目】

  • eラーニングシステム(LMS※)の機能
  • システムの構築方法(オンプレミス型 or クラウド型)
  • 学習コンテンツ(教材)の有無とその内容
  • カスタマイズの可否
  • 導入・運用にかかる費用
  • 導入時や運用中のサポート体制

そしてステップ1.で整理した自社の要件と照らし合わせて、自社に合うeラーニングシステムを絞り込みましょう。
 

【ステップ3】導入するシステム・業者の選定

ステップ3.は「導入するシステム・業者の選定」です。

情報収集をして、ある程度自社に合いそうなeラーニングシステムを絞れたら、次は社員目線でサービスを選定します。

使いづらいシステムを選定してしまうと、社員の学習意欲が下がってしまい、導入効果が得られなくなる可能性があります。

管理者にとっても使いづらいシステムは管理・運用効率を落とし、業務負担を増やすリスクがあります。

そのため、

  • 学習する社員目線での使いやすさ
  • 管理者目線の使いやすさ

を考慮して、サービスを選ぶようにしましょう。

具体的には、以下のポイントをチェックすると社員目線で使いやすいサービスを選べます。

【社員目線で使いやすいサービスを選ぶポイント】 

  • 見やすいレイアウト・デザインになっているか
  • 操作方法がわかりやすいか
  • 画面の遷移はスムーズか
  • 分かりやすい学習コンテンツか

eラーニングサービスの多くは、トライアル期間を設けているため、自社に仮導入して使いやすいかどうかを試してみることをおすすめします。

【あわせてお読みください】
eラーニングのシステムやツールについては、以下の記事もあわせてお読みください。

  【比較表付き】LMS(学習管理システム)11選を機能別に徹底紹介 人事部や研修担当の方は、LMSを活用して効果を得たいものの、「数が多い上に、各社のHPで書いてあることが異なる…」と、比較をしようにも、情報不足で困っているのではないでしょうか。本記事では多数のLMSを徹底比較した上で、おすすめ11選ご紹介します。 株式会社LDcube
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【ステップ4】契約〜導入準備

ステップ4.では、「ベンダーと契約し、導入準備」に入ります。

先にもお伝えしたとおり、導入の段階では、

  • 社内システムとの連携
  • アカウントの設定、権限の割り当て
  • (必要に応じて)コンテンツのアップロード
  • テスト運用
  • eラーニングシステムの使い方勉強会の実施
  • マニュアルの準備
  • 社内告知

といった準備を進めます。

ステップ2.でも簡単に紹介しましたが、導入時や運用中のサポート体制が整っているベンダーと契約しておくことをおすすめします。

そうすることで必要以上に手間をかけることなく、短期間での導入をしやすくなるでしょう。
 

【ステップ5】運用開始

ステップ5.は「運用開始」です。

導入したeラーニングを受講してもらい、必要に応じて、

  • コンテンツの改善
  • 学習データを活用した施策

などを実行していきましょう。
 
【あわせてお読みください】
eラーニングを効果的に活用する方法については、以下の記事でご紹介しています。
ぜひあわせてお読みください。 

  全社員研修会にはeラーニング・LMSの活用が効果的!? 企業内での人材育成の手段として、全社員研修があります。研修を効率的に運用し、各個人の理解度や進捗度を明確にする手法として、eラーニング・LMSの活用が注目されています。本コラムでは社員研修におけるeラーニング・LMSの活用方法を詳しく紹介します。 株式会社LDcube


eラーニング導入過程で直面する3つの課題

eラーニング導入④

eラーニングを導入する際、以下のような課題に直面することがあります。

  • コンテンツ選びが難しい
  • eラーニングシステム(LMS)の選定が難しい
  • 社員のモチベーションを維持できるような施策が思いつかない

こうした課題に対処し、スムーズに導入をするにはどうすればいいのでしょうか。

そこで3章では、eラーニングの導入過程で直面する上記の課題とその解決策をご紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
 

コンテンツ選びが難しい

1つめの課題は「コンテンツ選びが難しい」ことです。

eラーニングを導入する際、教育コンテンツもあわせて取り入れることになりますが、「どのようなコンテンツを選ぶべきなのか」はどの企業も悩むポイントです。

たとえば、

  • 既成のコンテンツを購入すべき?自社で内製するべき?業者に作ってもらうべき?
  • コンテンツの形式は、動画?資料?
  • 誰向けのコンテンツにするべき?
  • コンテンツの中身はどんなテーマがいいの?

といったコンテンツにまつわる疑問や悩みが生じることがあるでしょう。

コンテンツ選びに迷ったときは、以下の方法で情報を整理し、絞り込みましょう。

【eラーニングのコンテンツの選び方】 

  1. コンテンツ導入の目的・課題を明確にする
  2. 学習対象者を決める
  3. コンテンツを「購入する」か「作成」するかを決定する
  4. 【コンテンツ作成の場合】「内製」「外注」のいずれかを決定する
  5. 導入目的に沿って、コンテンツを選ぶ

eラーニングのコンテンツの種類や選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。

▼eラーニングのコンテンツについては下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

  eラーニングコンテンツの全てがわかる!形式・対象者・テーマ別に解説 eラーニングは自社に役立ちそうな教材をただ選ぶだけでは意味がありません。この記事では、eラーニングの内容を種類別に紹介するだけでなく、企業が最適なeラーニングコンテンツを選ぶ際にやるべきことや導入時の失敗例と対策を解説します。 株式会社LDcube


eラーニングシステム(LMS)の選定が難しい

2つめは「eラーニングシステム(LMS)の選定が難しい」ことです。

さまざまなベンダーがeラーニングシステム(LMS)を扱っていますが、

「いろいろな機能があって、結局どれを取り入れればいいのかわからない」

と感じるケースもあるでしょう。

そこで、eラーニングシステムを選ぶうえで最も重要なポイントをお伝えします。

それは「学習行動データを取得して、可視化(レポート化)する機能」が搭載されているものを選ぶことです。

学習行動データを取得すれば、

  • 誰が
  • いつ
  • どれぐらい

学習行動を取ったのかをデータ集計することができます。

具体的には、

  • 動画を何回視聴しているか、どこまで再生したのか
  • 各学習コンテンツをどれくらい理解しているか
  • どれくらいの質の課題を提出したのか
  • 1週間で何回システムにログインしたのか
  • テストの結果はどのくらいだったのか  など

をデータとして可視化することができ、「成果を上げている人がどれくらい学習をしているのか」がわかるようになります。

これらをもとに、ほかの社員にもレポートを共有して同じ学習行動を実践させることで、より高い学習成果を実現できるようになるのです。

eラーニングシステムにおいて学習行動データを集計する機能は、必ずしもすべてのシステムに備わっているわけではありません。

システムによっては詳細な「追跡機能」や「分析ツール」が装備されているものもありますが、基本的な機能のみを提供する低コストのプラットフォームも存在します。

そのため、eラーニングシステムが提供する学習データ追跡機能の範囲を確認し、自社要件に合っているかどうかを検討することが重要です。

学習行動データの取得・活用は
LDcubeが提供するCrossKnowledgeがおすすめ!

LDcubeでは、eラーニングサービスCrossKnowledgeをご提供しています。

CrossKnowledgeは、フランスに本社を置くCrossKnowledge社(CK社)と提携し、

  • グローバル28か国語に対応をしたeラーニングシステム(LMS)
  • 世界規模で著名なMBAの教授が監修・登壇した高品質な教育コンテンツ

を提供するeラーニングサービスです。

CrossKnowledgeでは、「社員の学習進捗を評価し、その結果をレポートとして可視化する機能」があり、管理者は各社員の学習状況を監視・改善策の策定ができます。

そのため学習行動データを活かして、より各社員のスキルアップ効果を上げたい場合に最適なeラーニングサービスなのです。

その他にも以下の強みがあります。

  1. 「世界のLMS市場トップ50リスト」において、2020年に最高評価を得ており、世界ナンバーワンのLMS
  2. 最大8言語に対応している(LMSは28言語、教育コンテンツは8言語)
  3. コンテンツは著名なMBA教授が監修しており、高品質である
  4. 個々の社員に合わせたパーソナライズ学習を実現する「CKコネクト」という機能がある
  5. 著名なMBA教授自らが登壇しているマイクロラーニングコンテンツを有していること
  6. 使いやすさに重点を置いた設計により、社員が快適に学習できるインターフェースとなっている

eラーニングの導入を検討中の方は、CrossKnowledgeについて、ぜひお問い合わせください。



社員のモチベーションを維持できるような施策が思いつかない

3つめは「社員のモチベーションを維持できるような施策が思いつかない」ことです。

「選定したeラーニングを導入しても、活用する人が少なかったらどうしよう…」
「どうすれば、多くの人に利用してもらえるのかわからない」

といった悩みを導入過程で感じてしまう担当者もいるでしょう。

たしかにeラーニングでの学習は、受講者自身のペースで進められるため、本人のやる気やモチベーションで進捗が左右されやすいのは事実としてあります。

そうした事態に陥らないためにも、双方向コミュニケーションや掲示板機能が備わったeラーニングシステムを導入することが大切です。

他者とコミュニケーションをとることができれば、疑問や分からないことを解消しやすくなるでしょう。

【あわせてお読みください】
実際の導入事例を見てeラーニング導入のイメージを持っておきましょう。
自社の状況と似た事例を眺めながら、eラーニング導入・導入後の全体イメージを持っておくと、あらゆる場面でヒントになる可能性があります。

以下の記事では、eラーニングの導入事例や、導入事例からわかる導入に成功するためのポイントなどを解説しています。ぜひあわせてお読みください。

  eラーニング導入事例6選|導入に成功する企業に共通する特徴を解説 eラーニングの導入で重要なのは、複数の導入事例の共通点から「自社にeラーニング導入は向いていそう・向いていない」といった方向性を導き出すことです。そうすることで、eラーニング導入を社内提案する際の根拠として活用することもできるでしょう。導入事例はもちろんのこと、導入事例の共通点からわかるeラーニング導入に適した組織の特徴についても、くわしく解説します。 株式会社LDcube


まとめ

eラーニング導入プロジェクトは、大きく見ると以下3つのフェーズで進めていきます。

【フェーズ1.】自社の要件を整理し、目指すゴールを明らかにする
【フェーズ2.】導入するサービスを選定・ベンダーとの打ち合わせを行う
【フェーズ3.】導入準備を行い、運用をスタートさせる

自社に最適なeラーニングを導入するためには、具体的に以下5ステップで進めます。

【ステップ1.】自社要件の整理
【ステップ2.】情報収集
【ステップ3.】導入するシステム・業者の選定
【ステップ4.】契約〜導入準備
【ステップ5.】運用開始

eラーニングの導入を進めるうえで、以下のような課題に直面する可能性があるため、記載した解決方法を参考にして対策を行いましょう。

◆コンテンツ選びが難しい
→以下を参考にコンテンツを選ぶ

  1. eラーニング導入の目的・課題を明確にする
  2. 学習対象者を決める
  3. 自社で内製するのか、既製品を購入・制作を外注するべきかを判断する
  4. 既製品を購入またはオリジナルコンテンツ制作を外注するかを選ぶ
  5. 以下の中からコンテンツの「形式」「対象者」「テーマ」をそれぞれ選ぶ

◆eラーニングシステム(LMS)の選定が難しい
→「学習行動データを取得して、可視化(レポート化)する機能」が搭載されているものを選ぶ

◆社員のモチベーションを維持できるような施策が思いつかない
→双方向コミュニケーションや掲示板機能が備わったeラーニングシステムを導入する

この記事を参考に、eラーニングの導入を社内プレゼンし、社員のスキル底上げをして企業力を向上させましょう。

株式会社LDcubeでは世界のLMS市場トップ50リストで2020年に1位に輝いたCrossKnowledgeのLMS/eラーニング製品を日本で展開しています。

CrossKnowledgeのLMS/eラーニングは多言語対応しており、世界レベルの著名なMBA教授らが監修した高品質なコンテンツを有しており、24時間365日稼働しています。

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