eラーニングプラットフォームとは?失敗しない5つの選定ポイント
企業におけるeラーニングプラットフォームは、社員のスキル向上や専門知識の習得、業務能力の向上を促進する重要な役割を果たします。
より効率的な学習と適切な評価を実現したい場合には、高いユーザビリティや学習の進度、成果を可視化できる機能などが求められます。
この記事では、eラーニングプラットフォームの基礎知識や失敗しない5つの選定ポイントなどを紹介します。
▼eラーニングプラットフォーム(LMS)について比較しておきました。検討時にご覧ください。
⇒【比較表付き】LMS(学習管理システム)11選を機能別に徹底紹介
▼自律学習を促進するeラーニングプラットフォームの資料はこちらからダウンロードできます。
目次[非表示]
- 1.eラーニングプラットフォームとは
- 2.eラーニングプラットフォーム基本機能
- 2.1.コンテンツ管理とコース作成
- 2.2.学習の進捗管理
- 2.3. テストと評価
- 2.4.講師や受講者との意見交換
- 3.eラーニングプラットフォーム活用のメリット
- 4.eラーニングプラットフォームが不可欠な理由
- 4.1.学習行動のデータ取得
- 4.2.学習行動のデータ活用
- 5.eラーニングプラットフォームの代表的な形式
- 6.eラーニングプラットフォームの5つの選定ポイント
- 6.1.①教材や対応言語のバリエーション
- 6.2.②ユーザビリティの高さ
- 6.3.③学習対象者の人数制限
- 6.4.⑤他社システムとの互換性
- 7.eラーニングプラットフォームならCrossKnowledge!
- 8.まとめ
eラーニングプラットフォームとは
eラーニングプラットフォームは、インターネットを通じて多様な教材や学習コンテンツを提供するためのプラットフォームです。
従来の対面式の教育や集合研修とは異なり、学習者は自分の都合の良い時間や場所でPCやスマートフォンを使用して学習できます。
教材や学習コンテンツは、テキスト・ビデオ・オーディオ・クイズ・模擬試験などの形式で提供されます。インタラクティブな要素やソーシャルな機能を活用し、他の学習者や講師と双方向コミュニケーションを取ることも可能です。
eラーニングプラットフォームは、企業研修や職業訓練、大学のオンラインコースなどのさまざまな教育分野で利用されています。
また、学習の進捗や学習者の評価、フィードバックの提供、教育プログラム作成などの機能も備えており、効果的な学びの提供と管理を実現します。
▼eラーニングプラットフォーム(LMS)について比較しておきました。検討時にご覧ください。
⇒【比較表付き】LMS(学習管理システム)11選を機能別に徹底紹介
eラーニングプラットフォーム基本機能
eラーニングプラットフォームは、webを通じて、さまざまな知識や情報を受講者向けに配信し、学習できるツールです。以下に、その基本機能をいくつか紹介します。
コンテンツ管理とコース作成
動画、文書、テストなど、多様な教材のコンテンツ全体を一元管理することが可能です。
テーマに連動した教材を選択し、それらを組み合わせることで、包括的な教育プログラムとなるコースや講座を作り上げることができます。効果的な学習デザインを施したコースを受講者に配信することで、学習成果を最大化します。
学習の進捗管理
講師は、学習者が取得した知識をどの程度習得しているのか、コース内での学習進捗、学習に費やした時間等を、リアルタイムで把握することができます。
学習者の受講履歴や学習行動のデータを活用することで、受講者への具体的な指導やフィードバックなどの学習サポートを行うことが可能となります。
テストと評価
教材の理解度を確認するために、多種多様な形式のテストやクイズを作成し、その結果を自動的に集計することが可能です。これにより、各コンテンツへの理解状況を把握したり、どこでつまずいているのかなど、学習の障害となっている点を特定したり、教材の改善に繋げられます。
さらに、このような自動集計機能は、研修業務の効率化にも貢献します。
講師や受講者との意見交換
受講者同士で情報を共有したり、意見交換を行ったりするオンラインスペースを設けることができます。やり取りを通じて、学習しているテーマの理解を深めるだけでなく、他の受講者から新たな刺激を受け、学習意欲を刺激することが可能となります。
以上が一般的なeラーニングプラットフォームで標準的に提供される機能です。
▼eラーニングプラットフォーム(LMS)についてサービス面から比較しておきました。検討時にご覧ください。⇒LMSのサービスは4種類!おすすめLMS9選もサービス別に紹介
eラーニングプラットフォーム活用のメリット
企業で社員の教育にeラーニングプラットフォームを導入した場合、以下のようなさまざまなメリットがもたらされます。
自社の課題や社員の目標に合わせて教材を選択できる 特定のスキルや知識を習得するための教材選択により、企業固有のニーズに対応した教育が可能になります。
それにより学習者ごとの進行状況を具体的に把握し、それぞれに効果的な学習支援を提供可能になります。
また、専門的な講師を雇うコストも節約できます。さらに、社員が研修参加のために、勤務地以外の研修会場に移動するための交通費などの経費も節約できます。
また、教材内容の統一により、講師による教育の質のばらつきを減らすことが可能です。 |
これらのメリットにより、eラーニングプラットフォームは効果的な教育手段として企業に利益をもたらすことができます。
自社の課題に合わせた学習環境の提供で、学習者の成果を最大化することが可能です。
▼eラーニングプラットフォーム(LMS)の有効な活用シーンとして、「全社員研修」「人事制度説明会」「受け放題」などがあります。詳しくは下記をご覧ください。
eラーニングプラットフォームが不可欠な理由
これからの時代eラーニングプラットフォームは必要不可欠となります。その理由は何でしょうか。
その答えは、「学習行動のデータ取得と活用」が必要だからです。
株式会社LDcubeでは、「ポスト・コロナの人財育成施策の実態調査」と題して、2023年7月にアンケート調査(有効回答223件)を行いました。
その中で、学習行動のデータ取得ができている組織は全体の23%にとどまりました。
新時代に必要な学習行動のデータ取得がまだ進んでいない企業が多いことを表しています。
データを活用した人材育成の新たな可能性を模索してみましょう。
学習行動のデータ取得
新時代の人材育成は学習行動のデータ取得が重要になってくるということが特徴です。
特に、オンライン学習が主流になってきている今日においては、学習者の学習進度や理解度、学習時間やパフォーマンスといったデータが簡単に取得できるようになっています。
これらのデータは、個々人の学習傾向を見極めるのに役立ちます。
また、豊富な学習データを持つことで、組織全体としての教育の方向性を決定する上でも重要な参考情報になります。
特定のトレーニングコースに対する受講者の満足度などの反応や、特定の問題や試験に対する受講者の理解度などを可視化し、分析し、活用することで、より効果的な研修プログラムの設計や実施が可能となるのです。
学習行動のデータ活用
学習行動のデータを取得するだけでなく、活用も重要です。
具体的には、データを分析し、それぞれの社員のパフォーマンスを判断し、必要なスキル習得を促します。
また、取得したデータを用いて、組織的な視点から学習者の学習効果を定量的に評価し、人材育成プログラムの改善につなげることが可能となります。
実際の業務に学習内容がどのくらい反映されているのか、教育の投資対効果をどう評価するのかについて、学習行動のデータが判断材料にもなるのです。
▼学習行動のデータを活用して人的資本の充実化を図っていくことが求められています。人的資本経営についてはこちらのお資料で詳しく解説しています。
eラーニングプラットフォームの代表的な形式
以下は、eラーニングプラットフォームの代表的な形式と特徴をまとめたものです。
形式 |
特徴 |
オンプレミスタイプ |
企業側でサーバーやインフラストラクチャを保有し、自社内で運営するタイプ。セキュリティやデータを直接管理でき、カスタマイズ性に優れている。 |
ASPタイプ |
サービスプロバイダがホスティングや管理を担当し、企業側は利用料金を支払ってサービスを利用するタイプ。導入や運用の手間は少ないが、拡張性や柔軟性が制限されることがある。 |
クラウドタイプ |
インターネットに接続した状態でクラウド上のプラットフォームを利用するタイプ。導入や運用の手間が少なく、スケーラビリティが高い。セキュリティやデータ管理はプロバイダに委託する。 |
オンプレミスタイプは、セキュリティやカスタマイズ性が重視される場合に適しています。
ただし、導入や管理に多大なコストがかかります。
ASPタイプやクラウドタイプは、オンプレミスよりもカスタマイズ性は低いですが、導入・運用の手間とコストを削減したい場合におすすめされます。
また、スケーラビリティが求められる場合にも選ばれる形式です。
eラーニングプラットフォームを選定する際は、まず自社のニーズや要件を整理しておくことが重要です。
現在は圧倒的にクラウドタイプの活用が中心となっています。
eラーニングプラットフォームの5つの選定ポイント
ここからは、eラーニングプラットフォームを選定する際に重要視すべき5つのポイントを紹介します。
①教材や対応言語のバリエーション
eラーニングプラットフォームは、企業と学習者のニーズに合った教材を選択できることを前提に選びましょう。
提供されている教材のバリエーションが豊富であれば、異なるスキルや知識の習得、業務や役割に関連するトピックへの学習など、幅広いニーズに対応できます。
教材のバリエーションが豊富なeラーニングプラットフォームは、定期的なアップデートや最新情報の提供にも対応しやすい傾向があります。また、教材が多言語対応しているかどうかもポイントです。自社に必要な言語に対応しているかを確認すると良いでしょう。
学習者にとって最新かつ有益な情報を提供することで、学習の質や価値を向上させることが可能です。
▼多言語に対応する必要がある場合には多言語対応しているプラットフォームを活用することが不可欠です。多言語対応のLMSについては下記にて詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒言語対応の学習管理システム(LMS)の必要性と選ぶ時のポイント
②ユーザビリティの高さ
eラーニングプラットフォームを効率よく運用したい場合、学習者や管理者が直感的に操作しやすく、必要な情報にすぐアクセスできることが求められます。
時間や場所を問わず学習機会を提供したい場合には、PC・スマートフォン・タブレットなどさまざまなデバイスに対応しているかどうかを確認しましょう。
また、学習者同士や講師とのコミュニケーションやディスカッションをサポートする機能も、ユーザビリティ向上に寄与する要素です。
③学習対象者の人数制限
学習対象者の人数制限は、eラーニングプラットフォームがどれだけ多くの学習者を同時にサポートできるかを示す重要な要素です。
将来的に企業や組織が急速に成長し、学習者の数が増加が想定される場合、プラットフォームがスケーラブルであり、大規模な学習人数にも対応できることが大事です。
柔軟性と拡張性を備えたクラウドタイプのプラットフォームなら、成長に合わせて学習者数を柔軟に追加できるため、長期的な教育戦略に適しています。
▼全社員にeラーニングを展開する際のポイントは下記で詳しく解説しています。⇒全社員向けeラーニングならCrossKnowledge(LMS)がおすすめ!
④進捗管理機能の充実度
進捗管理機能の充実度が高いeラーニングプラットフォームでは、学習者がどのような課題や学習コースに取り組み、どの程度進捗しているのかをリアルタイムに把握できます。
学習者の成績や評価を追跡・管理できる機能があれば、パフォーマンスを適切に評価し、個別サポートやフィードバックを提供することが容易になります。
管理者がデータに基づいた意思決定を行い、学習効果を最大化するためには、進捗管理機能の充実度が非常に重要です。
⑤他社システムとの互換性
他社システムや既存システムとの互換性が高いeラーニングプラットフォームでは、データのシームレスな連携が可能です。
例えば、既存の人事管理システムと連携することで、学習者のデータやプロフィール情報を自動的に同期できます。また、学習成績や進捗状況を他のシステムと統合し、継続的な学習評価や報告の効率化を図ることも可能です。
外部システムとのデータ統合をスムーズに実現したい場合には、多様なプラグイン・APIを提供しているプラットフォームを選定しましょう。
eラーニングプラットフォームならCrossKnowledge!
これからの時代の要請に合わせ、パーソナライズ学習を実現するにはCrossKnowledgeの「CK-Connect:シーケーコネクト」の活用がおすすめです。
CrossKnowledgはフランスに本社を置き、世界中にLMSを提供している会社です。
そのCrossKnowledgが提供するK-Connectは、個々の学習者の強みや啓発点に応じて、学習コンテンツを推薦できるeラーニングプラットフォームです。
パーソナライズ学習を実現できることが最大の特徴です。
パーソナライズ学習は、学習者の強みや啓発点に合わせて学習コンテンツを選定し、進める学習スタイルであり、人事部門が主導することで全社的な人材育成の底上げが可能です。
eラーニングプラットフォームの活用を検討している部署が、人事部門で全社員に共通する汎用的な学習テーマを取り扱いながらも、学習者個々人にフィットした学習環境の構築を検討している場合にフィットします。
CK-Connectはこのパーソナライズ学習を効果的に提供する絶好のツールで、社員の自己診断に基づいて必要な学習コンテンツをリコメンドします。
さらに、管理職は自部署のメンバーに対して、必要な学習コンテンツを割り当てることが可能です。
これにより、組織全体でパーソナライズ学習を実現することが可能となります。
▼eラーニングプラットフォーム(LMS)について比較しておきました。他のサービスと比較してみてください。⇒【比較表付き】LMS(学習管理システム)11選を機能別に徹底紹介
▼パーソナライズ学習についてはこちらもご覧ください。⇒クレイグ・ワイスによる調査② 2021年度のトレンド「パーソナライズ学習」について
学習行動データの取得・活用は LDcubeが提供するCrossKnowledgeがおすすめ! |
LDcubeでは、eラーニングサービスCrossKnowledgeをご提供しています。
|
まとめ
この記事では、eラーニングプラットフォームについて以下の内容で解説しました。
- eラーニングプラットフォームとは
- eラーニングプラットフォーム基本機能
- eラーニングプラットフォーム活用のメリット
- eラーニングプラットフォームが不可欠な理由
- eラーニングプラットフォームの代表的な形式
- eラーニングプラットフォームの5つの選定ポイント
- eラーニングプラットフォームならCrossKnowledge!
eラーニングは、パソコンやスマホなどのマルチデバイスを活用して学習できるため、現代環境に適した形態の教育手法として注目を集めています。
eラーニングのコンテンツには様々な種類があります。
代表的なものとして、ビジネススキルやビジネスマナー、コンプライアンス、情報セキュリティなど、企業が従業員に対して身につけてほしい知識やスキルがあります。
これらの学習コースはeラーニングベンダーが提供する専門家によって作成されたコンテンツがたくさんあります。
また、企業オリジナルのマニュアルなどを用意して学ぶこともできます。
eラーニングでは、ユーザーの学習進行度や理解度を定量的に把握することができます。
そのため、人事部門は従業員の成長を具体的に捉えることができます。
また、メール配信機能やテスト結果のレポート提出などの機能も搭載しているものが多く、各個人の学習内容や進捗状況についても詳細に把握することが可能です。
eラーニングは地域や時間に制約を受けることなく、国内外どこからでもログインすることができます。
これにより、研修等の際の場所や時間の調整にかかる負担を大幅に軽減することができます。
さらに、従業員一人一人の習熟度や必要な知識、さらにモチベーションに合わせて、カテゴリや階層を自由に組み合わせて学べるため、柔軟な学習が可能となります。
eラーニングでは資格の取得支援やキャリアアップを目指す個々の従業員、そして組織全体のパフォーマンス向上など、多角的なニーズに対応が可能です。
CK-Connectはパーソナライズ学習に特化したプラットフォームで、学習者一人一人の強みや学習の焦点に合わせた学習コンテンツの推薦が可能です。全社的な人材育成や個々人の学習環境構築に有効です。
『LDcube』は、お客様の置かれた状況やどのようなスキル開発を行いたいのかをヒアリングした上で、最適なプラットフォーム並びに、学習環境構築のご支援をしています。
全社的な汎用スキルをベースとした学習環境構築には、世界1200万人以上のユーザーを有する『CrossKnowledge LMS』のを活用した学習環境構築を支援します。
また、法人・個人問わず、PMPの資格維持のためのPDU発行ができるコースなどもご用意しています。
導入前から運用後のサポートも充実していますので、ぜひこの機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。無料でのデモ体験会なども行っています。お気軽にお声がけください。
▼関連資料はこちらからダウンロードできます。
▼合わせて読みたい 関連記事