人材育成をAIで効率化!学習プラットフォーム選びの秘訣
業務の効率化や質の向上などを目的に、AI技術が企業で取り入れられています。近年では、人材育成の分野でもAI技術が活用されるようになり、研修や個人学習などに役立てられています。
人材育成におけるAIの用途としては、研修コースの作成やコンテンツの作成、学習者のスキル評価などがあります。実際に人の手でこれらの業務を遂行する場合は時間と手間がかかりますが、AIであれば即座に対応することが可能です。
企業で教育・研修担当者をされている方のなかには、「人材育成にAIを活用できるか知りたい」「人材育成の質を高められるソリューションを選びたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、人材育成をAI技術で効率化する方法や、学習プラットフォームにおけるAI機能の選び方について詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.人材育成をAI技術で効率化する方法
- 2.人材育成の実態
- 3.人材育成を効率化する学習領域のAI機能
- 3.1.①ゲーミフィケーション
- 3.2.②動画を用いたパフォーマンスのフィードバック
- 3.3.③朗読や暗唱に対するフィードバック
- 3.4.④研修コンテンツの自動作成
- 3.5.⑤AIによるコンテンツレコメンド
- 4.AIを搭載した学習プラットフォーム選び
- 5.まとめ
人材育成をAI技術で効率化する方法
AI技術を活用して人材育成を効率化させる方法はさまざまです。
例えば、人材育成に用いられるオンライン学習プラットフォームにおけるLMS(学習管理システム)では、学習プログラムの配布や進捗状況の確認、テストの結果測定や学習履歴の確認などにAI技術が活用されています。
これまでは教育・研修担当者や人事部が中心になって行ってきた作業をAIが担うことで、日々の業務への影響や研修の準備にかかる負担を軽減し、研修内容のブラッシュアップに注力できるようになります。
また、学習プラットフォームのなかには、AIが学習コンテンツの自動推奨を行うものもあり、学習者が潜在的に興味を持ちそうなコースの洗い出しと提案を行うことが可能です。
AIの提案により、学習者一人ひとりに合ったコースとコンテンツで学習ができるため、知識やスキルの定着率が向上する可能性があります。
人材育成の効率化は企業の労働力の強化にもつながるため、AI技術を活用した学習プラットフォームは有用であるといえます。
人材育成の実態
株式会社LDcubeでは人的資本経営が叫ばれる中で、人財育成施策の実態を知るべくアンケート調査を実施しました。
「2023年ポスト・コロナの人財育成施策の実態調査」として2023年7月にアンケート調査を実施し、223件の回答を得ました。
その中で、質問5「貴社ではどのようなリソースを活用して人財育成施策を展開していますか? 当てはまるものをすべてお選びください。」という質問で、人材育成についてのリソース活用について聞いています。
結果、人材育成施策を展開するリソースについては、社内トレーナーと外部研修がツートップでした。次いで、外部のeラーニングの活用、外部機関の口座への参加、社内で作成したeラーニングと続きます。
組織における人材育成は、社内トレーナー、外部講師、外部研修、eラーニング等のリソースを使い分けて行われていることが伺えます。
社内トレーナーは実務的な事象、外部講師は汎用的なスキルの研修、外部研修は既任管理職以上への学習支援とネットワーク構築、eラーニングは教育のデジタル化を担っていると考えられます。
人的資本経営の観点から重視されるのは、自社独自の教育とeラーニングコンテンツなどを活用した学習行動のデータ化と学習状況の可視化です。学
習こそが人的資本の充実化を実現でき、それが競争優位性を築き、確立するためのキーポイントとなります。
他社でも金銭さえ出せば実現可能な一般的なeラーニングよりも、自社独特な育成プログラムと学習コンテンツの作成は他社が追随しづらいため、今後の組織における人材育成戦略で重要な要素となります。
上記の実現には、今以上に学習環境を整備、維持、更新していくためにリソースが必要となります。だからこそ、AIを活用し人材育成における業務の効率化が求められています。
人材育成を効率化する学習領域のAI機能
ここでは、人材育成に関する業務効率化に向けた学習プラットフォームのAI機能を5つ紹介します。
①ゲーミフィケーション
ゲーミフィケーションとは、ゲームの原則やデザインの要素をゲームとは関係ない物事に応用する取り組みのことをいいます。
近年では学習分野で取り入れられており、ゲームに登場するレベルアップやスコアなどの要素は、学習プラットフォームとも相性がよいです。
従来の研修では、講師やプログラムからの発信が一方通行になりがちでした。しかし、研修にゲームの要素が加わることで学習者は楽しみながら学習できるようになり、内容に興味を持ち、モチベーションの維持につながります。
ゲーミフィケーションには、チームを組んで課題のクリアを目指すという内容もあり、学習者同士で協力する習慣が身につくだけではなく、全体的な団結力の強化にも有用です。
②動画を用いたパフォーマンスのフィードバック
学習プラットフォームのAI機能には、動画を用いて学習者のパフォーマンスに対してフィードバックする機能があります。
学習者は講師が指定したキーワードに沿ってセールストークや接客対応などを行っている動画を提出し、AIがキーワードを用いた頻度や表情、声の大きさやジェスチャーなどを評価します。
AIが改善点を見つけ出し、繰り返しの練習を促すため、スキルや知識の定着と適切な対応の習慣づけに役立てることが可能です。
動画に対するフィードバックは教育・研修担当者や上司などの関係者と共有もできるため、関係者全員で学習者を支援できます。
③朗読や暗唱に対するフィードバック
AI機能を活用して朗読や暗唱などの表現練習に対するフィードバックを得ることができます。
学習者はカメラに向かって朗読や暗唱を行い、その動画をAIが評価して改善点やアドバイスを提示します。学習者は画面に映る自身の様子を確認しながら朗読や暗唱が行えるため、客観的に自分のパフォーマンスを確認することが可能です。
学習しやすい練習環境を整えておくことで学習者は気軽に反復練習を行えるため、スキルを習得しやすくなります。
④研修コンテンツの自動作成
研修や講義で使用する動画の作成には、時間と手間がかかります。しかし、AI機能を活用すれば動画の制作時間を短縮することが可能です。
AIに動画のナレーション原稿を入れたパワーポイントスライドを読み込ませることで、わずか数分で動画を作成します。
これまで録画や編集に費やしていた時間が削減されるため、講師は研修コンテンツの質向上に専念できるようになります。
また、企業内に長年蓄積された知識やノウハウも動画にまとめることが可能であり、学習者に必要な情報を効率的に提供することも可能です。
動画は文字を読むより直感的に学習できるため、知識の理解と定着が期待できます。
⑤AIによるコンテンツレコメンド
オンライン学習プラットフォームを導入した際、コンテンツ選びで悩むケースもありますが、AI機能を活用すれば学習者一人ひとりに合ったコンテンツをレコメンドしてもらえます。
AIが学習者の学習行動や習慣を分析し、興味を持ちそうなコースを選定します。
また、組織全体の学習行動をAIに分析させる方法もあり、結果に応じてネットワークで人気のあるコースをレコメンドすることも可能です。
AIを搭載した学習プラットフォーム選び
AI技術を搭載した学習プラットフォームを選ぶ際は、学習者だけではなく、管理者に役立つAI機能も備わっていることがポイントになります。
AIによるフィードバック機能をはじめ、コンテンツの作成サポート機能やコンテンツのレコメンドなど、人材育成における作業を効率化できる学習プラットフォームであることが重要です。
また、学習プラットフォームのなかには単にAIを搭載しただけのものもあるため、ベンダーのAIチームによって監修されているかも確認する必要があります。
学習プラットフォームをはじめて導入する際は、予期せぬトラブルが起こるケースも想定されます。そのため、導入前と導入後のサポート体制が充実している学習プラットフォームを選ぶと長期的な目で見ても安心です。
まとめ
この記事では、AIを活用した人材育成について以下の内容で解説しました。
- 人材育成をAI技術で効率化する方法
- 人材育成を効率化する学習プラットフォームのAI機能
- AI技術を搭載した学習プラットフォームの選び方
技術の発展により、今ではさまざまな分野でAIが活用されています。人材育成の分野も例外ではなく、学習プラットフォームにAI機能が搭載されていることも珍しくありません。
AI機能は、コンテンツ作成やコース選択など、通常であれば時間と手間がかかる作業をサポートしてくれます。作業の負担を軽減させることで、教育・研修担当者や講師はコンテンツの質向上に専念できます。
また、AIのフィードバック機能を活用すれば学習者のパフォーマンスにおける改善点や潜在的に興味を持っていることが発掘でき、より適切なコンテンツ選びに役立てることが可能です。
『LDcube』では、学習プラットフォームUMUの提供を行っています。実際にUMUを運用している経験を活かし、企業における効果的な運用方法とパフォーマンス向上をサポートします。
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