catch-img

管理職研修のeラーニング活用法─選び方~導入後まで完全ガイド

 「管理職の育成が急務なのに、なかなか進まない」このような悩みに直面しているところかもしれません。

管理職は、リーダーシップを発揮しチームマネジメントを行うために、高度な知識とスキルが求められます。

しかし、多忙な管理職が集合研修に時間を割くのは容易ではありません。また、個人によって習熟度にばらつきがあり、画一的な研修では成長を最大化できません。

そこで注目されているのが、eラーニングを活用した管理職研修です。

管理職研修eラーニング②

この記事では、「管理職研修のeラーニング」に焦点を当て、選び方から導入後のフォローまで体系的に解説します。

ご一読いただき、eラーニングを活用して管理職育成を加速させるノウハウをお持ち帰りください。管理職のスキル向上を通じて、組織力を強化していきましょう。

▼管理職研修については下記でもテーマごとに解説しています。

▼管理職研修に使えるeラーニングについてはこちらの資料をご覧ください。

CK資料3点セット

この記事の監修者  株式会社LDcube 代表取締役 新井澄人  株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。

目次[非表示]

  1. 1.管理職研修にeラーニングが最適な理由  
    1. 1.1.多忙な管理職の隙間時間を活用できる
    2. 1.2.管理職それぞれの課題に合わせたカリキュラムを組める
    3. 1.3.組織全体のスキル底上げを一気に加速できる
    4. 1.4.学習データの蓄積・分析でPDCAを回しやすい
  2. 2.管理職研修向けeラーニングを選ぶポイント  
    1. 2.1.管理職の基本スキルセットを既成コンテンツで網羅できる
    2. 2.2.自社制作の教材やコースを柔軟に設計できる
    3. 2.3.UIが使いやすくストレスがない
    4. 2.4.アクティブラーニングを促す設計になっている
    5. 2.5.グローバルな課題にも対応できる
    6. 2.6.実績豊富で信頼できるベンダーのコンテンツである
  3. 3.管理職向けおすすめeラーニングコース
  4. 4.管理職向けeラーニング導入後のフォロー  
    1. 4.1.LMSの機能を最大活用した学習進捗管理
    2. 4.2.eラーニングと連動させた管理職向け実践研修の設計
    3. 4.3.管理職同士のピアラーニングの場づくり
    4. 4.4.自発的な学びを支援する社内制度設計
    5. 4.5.評価とキャリアパスへの反映によるモチベーション向上
  5. 5.まとめ

管理職研修にeラーニングが最適な理由  

管理職研修eラーニング③

まず、管理職の育成にeラーニングを取り入れるメリットを理解するために、その有用性について見ていきましょう。  

管理職研修eラーニング④

ここでは、eラーニングが最適な理由を4つ、解説します。

  1. 多忙な管理職の隙間時間を活用できる
  2. 管理職それぞれの課題に合わせたカリキュラムを組める
  3. 組織全体のスキル底上げを一気に加速できる
  4. 学習データの蓄積・分析でPDCAを回しやすい


多忙な管理職の隙間時間を活用できる

1つ目の理由は「多忙な管理職の隙間時間を活用できる」です。

管理職は、部下のマネジメントや戦略の立案など、多岐にわたる業務を抱えています。自己研鑽の重要性は理解していても、なかなか学びの時間を確保できないのが実情ではないでしょうか。

eラーニングなら、隙間時間を有効活用して学習を進められます。

たとえば、会議の待ち時間や出張の移動時間など、わずかな空き時間でも学習機会に変えられるのは、eラーニングならではのメリットです。

管理職のタイトなスケジュールでも、効率的に学ぶための手段として、eラーニングは最適なソリューションといえます。

管理職それぞれの課題に合わせたカリキュラムを組める

2つ目の理由は「管理職それぞれの課題に合わせたカリキュラムを組める」です。
 
「部下とのコミュニケーションがうまくいかない」
「リーダーシップの取り方がわからない」
管理職は、このようなマネジメントの悩みを抱えながら奮闘しています。

しかし、自己流の試行錯誤だけでは限界があります。体系的な学習により、正しい知識とスキルを身に付ける必要があるのです。

eラーニングなら、個人のマネジメント課題に特化したカリキュラムを組めます。

【管理職の悩み解決に特化した実践的カリキュラムの例】

  • 「報連相が機能しない部下」への指導法
  • 「メンタルヘルス不調の部下」へのサポート方法
  • 「パワーハラスメントを予防する」コミュニケーション術
  • 「リーダーシップを理解する」リーダーシップ開発コース

    このように、自分の抱える課題にピンポイントで取り組めるのが、eラーニングの大きな強みです。

    組織全体のスキル底上げを一気に加速できる

    3つ目の理由は「組織全体のスキル底上げを一気に加速できる」です。

    管理職のスキル不足は、組織のパフォーマンス低下につながる深刻な問題です。底上げを図りたいという企業も多いでしょう。

    しかし、管理職全員に集合研修を受けさせるのは容易ではありません。年に数回ならまだしも、業務を頻繁に中断しての研修は、現実的ではないでしょう。

    それに加え、画一的な内容の研修では、各個人の抱える課題に十分に対応することは難しいと考えられます。

    そこで、スピーディに組織全体のスキルアップを図りたいとき、eラーニングの導入が有効です。

    というのは、eラーニングなら一流のマネジメント専門家による、ハイクオリティな講義を導入できるからです。

    【高レベルな動画教材の例】

    ■心理的安全性がつくり恐れのない職場コース(エイミー・C・エドモンドソン博士登壇)
    心理的安全性を提唱したエイミー・C・エドモンド博士によるマイクロラーニングです。心理的安全性とはどのようなもので、どのようにすれば構築していけるのかを博士から学ぶことができます。

    ■更なる高みを目指すコーチングコース(マーシャル・ゴールドスミス博士登壇)
    コーチングの神様とも称され、世界的に有名なマーシャル・ゴールドスミス博士によるマイクロラーニングです。人生について回るさまざまな障壁を乗り越えるためのヒントを学ぶことができます。

    ■エクセレンスを実現する組織活性化コース(トム・ピーターズ氏登壇)
    書籍「エクセレント・カンパニー」の著者として有名なトム・ピーターズによるマイクロラーニングです。テクノロジーの発展など環境変化が激しい中で、顧客に感動を与えるエクセレンスの実現について学ぶことができます。

    出典:全社員向けeラーニングならCrossKnowledge(LMS)がおすすめ!

    まだ社内にノウハウや知見がない企業でも、グローバルな先進企業と肩を並べる一流の教育を、管理職に提供できます。

    学習データの蓄積・分析でPDCAを回しやすい

    4つ目の理由は「学習データの蓄積・分析でPDCAを回しやすい」です。

    eラーニングの大きな特徴が、学習データの蓄積と分析がしやすい点です。

    LMS(Learning Management System:学習管理システム)と連携させ、受講状況や理解度テストの結果、アンケートの回答内容などを収集し、客観的に可視化・数値化できます。

    管理職研修eラーニング

    LMSには、eラーニング機能をはじめ、コンテンツや学習者を効率的かつ効果的にマネジメントするための機能がそろっています。

    管理職研修eラーニング⑥

    (出典:CrossKnowledge LMS
     
    教育施策のPDCAサイクルを回すうえで、データに基づいた仮説検証は欠かせません。

    eラーニングとLMSによって得られる示唆は、より高度で実効性の高い管理職教育のために、非常に有益です。

    ▼eラーニングではなく、研修を実施する場合の費用については下記で詳しく解説しています。
    ⇒​​​​​​​研修実施に伴う費用とは?外部講師活用から研修内製化の費用まで解説!

      研修実施に伴う費用とは?外部講師から内製化の相場まで解説! 本記事では、社員の成長と企業の発展にむけ社員研修を実施する際、外部講師を活用した場合と、社内講師を活用した場合の研修費用・相場について解説し、費用を抑えて効果を最大化するポイント(外部講師の教材活用、オンラインの活用)等を紹介していきます。 株式会社LDcube


    管理職研修向けeラーニングを選ぶポイント  

    管理職研修eラーニング⑦

    管理職教育にeラーニングを導入する際は、前述のLMSが基本プラットフォームとなります。よって、自社に合ったLMSを選ぶことが重要です。

    “自社に合った” とは、提供教材の質が高い水準にあり、かつ、運用上の課題や学習者向けの配慮もなされている、ということです。

    具体的なチェックポイントを、以下で見ていきましょう。

    1. 管理職の基本スキルセットを既成コンテンツで網羅できる
    2. 自社制作の教材やコースを柔軟に設計できる
    3. UIが使いやすくストレスがない
    4. アクティブラーニングを促す設計になっている
    5. グローバルな課題にも対応できる
    6. 実績豊富で信頼できるベンダーのコンテンツである


    管理職の基本スキルセットを既成コンテンツで網羅できる

    1つ目のチェックポイントは「管理職の基本スキルセットを既成コンテンツで網羅できる」です。

    管理職教育に求められるスキルは多岐にわたります。それらのスキルを体系的に学べるよう、幅広い領域の既成コンテンツを備えたeラーニングを選ぶことが重要です。

    【管理職教育に求められるスキル領域】

    • リーダーシップ開発
      ビジョン創造力、意思決定力、変革推進力など、組織をけん引するために必要な資質を養成します

    • タレントマネジメント
      採用、配置、評価、報酬、後継者育成など、人材を最大限に生かすマネジメント手法を習得します

    • パフォーマンス向上
      目標設定、進捗管理、1on1ミーティングなど、部下の成長と業績向上を促進するスキルを身に付けます

    • コミュニケーション
      傾聴力、コーチング、スピーチ・プレゼンなど、円滑なコミュニケーションに不可欠なスキルを学びます

    • ビジネススキル
      会計、ファイナンス、マーケティング、ITリテラシーなど、管理職として必須の実務知識を習得します

      具体例を挙げると、以下はLMS・eラーニング「CrossKnowledge」に搭載可能なコンテンツです。

      管理職研修eラーニング スキルパス

      このような学習の履修を管理職全員に義務付ければ、組織全体のマネジメント力を一気に引き上げられます。

      自社制作の教材やコースを柔軟に設計できる

      2つ目のチェックポイントは「自社制作の教材やコースを柔軟に設計できる」です。

      管理職教育では、自社特有の理念、戦略、ノウハウなども学ぶ必要があります。自社制作の教材やコースを柔軟にカスタマイズできるLMSを選ぶことが大切です。

      【自社制作の教材の例】

      • 経営理念や中長期ビジョンを学ぶコース
      • 自社ならではのマネジメント手法を解説する教材
      • 自社の先輩管理職へのインタビュー動画

        また、自社の課題に合わせて、学習項目や到達目標を柔軟にカスタマイズできる設計になっていると、ピンポイントで必要なスキル習得を促進できます。

        このような具体的な運用イメージを念頭に検討すると、自社に最適なプラットフォームを選定しやすくなります。

        UIが使いやすくストレスがない

        3つ目のチェックポイントは「UIが使いやすくストレスがない 」です。

        ユーザーインターフェース(UI)は、管理職の学習体験に大きな影響を与えます。貴重な時間を割いて学習しようとしているのに、わかりにくく面倒なUIでは、学習意欲を著しく損ないかねません。

        限られた時間を最大限活用できるよう、シンプルで使いやすいUIを備えたLMSを選ぶことが大切です。

        候補となるLMSは、すべてデモや試用版を利用して、使ってみましょう。実際に操作してみることが、最も確実な判断材料となります。

        LMSの選定を主導する人事部門などだけでなく、実際のユーザーとなる従業員にも広く触ってもらい、現場の声を収集しましょう。

        チェックポイントとしては、「迷わず、直感的に望む行動ができ、サクサクと快適な挙動や読み込みで、待ち時間やストレスがないか」を確認します。

        具体的には、以下が挙げられます。

        【操作性のチェックポイント】

        • ログイン方法がスムーズで負担にならないか
        • 目的の学習コンテンツに素早くたどり着けるか
        • 操作時のぎこちなさやローディングの待ち時間がないか
        • さまざまなデバイス、とくにスマートフォンでも快適に学習できるか
        • ヘルプやサポート情報に簡単にアクセスでき、操作方法の説明が充実しているか


          アクティブラーニングを促す設計になっている

          4つ目のチェックポイントは「アクティブラーニングを促す設計になっている」です。

          アクティブラーニングとは、学習者が受動的に知識をインプットするのではなく、能動的に参加しながら理解を深めていく学習方法を指します。

          講義を聞くだけでなく、ディスカッションやグループワーク、実習などを通じて主体的に学ぶことが特徴です。

          管理職教育では、アクティブラーニングを促す設計のLMSを選ぶことが、役立ちます。知識の習得だけでなく、実践力の養成が重要だからです。

          たとえば、学習者同士で共有できる課題提出機能や、SNS機能などがあるLMSなら、管理職たちが自ら能動的にアウトプットしながら学ぶことを期待できます。

          管理職研修eラーニング⑧

          グローバルな課題にも対応できる

          5つ目のチェックポイントは「グローバルな課題にも対応できる」です。

          ビジネスの国際化が進むなか、管理職教育では国内外の多様な課題への対応力も養う必要があります。

          グローバルな視点で設計された教材を備えつつ、ローカルな事情にも対応できる、柔軟性の高いeラーニングを選ぶことが大切です。

          【グローバル対応のチェックポイント】

          • グローバルビジネスの課題対応:国境を越えたプロジェクトマネジメントや、多文化チームのマネジメントなど、グローバルビジネス特有の課題に特化したコンテンツが充実しているかを確認します。

          • 多言語対応:母語が日本語以外の従業員が在籍している企業では、多言語に対応しているか確認します。

          • ローカライズ(現地の言語や文化への適応)の品質:各言語版のコンテンツが、単なる直訳ではなく、現地の文化や慣習に合わせて最適化されているかを評価します。

          • 現地ルールへの適合:海外拠点を持つ企業の場合は、各国の法制度や商習慣などの現地ルールに即した教材が、しっかりと用意されているかをチェックします。

            国際基準のスキルと、ローカル事情への精通の両面から、管理職の育成を支援できる環境が理想です。

            実績豊富で信頼できるベンダーのコンテンツである

            6つ目のチェックポイントは「実績豊富で信頼できるベンダーのコンテンツである」です。

            管理職は組織の生命線を左右する重要なポジションです。その育成は場当たり的に進めるべきではなく、教育品質が保証された、信頼性の高いコンテンツを活用すべきといえます。

            長年にわたって、数多くの企業の管理職教育を支援してきた実績のあるベンダーを選ぶことは、譲れないポイントです。

            高い教育効果を実証済みのコンテンツを提供しているベンダーであれば、安心して導入できます。

            また、最新のビジネストレンドや学習理論を取り入れ、常にコンテンツを更新し続けているベンダーを選ぶことも重要です。その理由は、管理職に求められるスキルセットは移り変わりが早いためです。

            適宜、アップデートされる教材を使える環境が望ましいでしょう。

            ここまでの話をまとめておきましょう。

            管理職研修eラーニング⑨


            具体的な選択肢については、以下の記事で11選のLMSをご紹介しています。あわせて参考にしてみてください。⇒【比較表付き】LMS(学習管理システム)11選を機能別に徹底紹介

            なお、ひとつおすすめを挙げるなら、フランスに本社を置くCrossKnowledge社のLMS・eラーニング「CrossKnowledge」があります。世界に1,200万人以上のユーザーを有し、国際的に評価されているツールです。

            詳しくは以下の資料にてご確認ください。  

            LMS資料

            管理職向けおすすめeラーニングコース

            eラーニングイメージ画像

            ここでは、CrossKnowledgeのコンテンツをパッケージ化した管理職向けのおすすめのeラーニングコースについて紹介します。管理職になりたての方向けの「マネジメント基礎コース」と管理職として経験を積み更なるキャリアにつなげるための「マネジメント応用コース」です。

            マネジメント基礎コース

            コース名:マネジメント基礎コース ねらい:マネジメントの役割やチームのまとめ方に関する考え方を学ぶ コンテンツ: マネジメントの全体像(約2時間) チームマネジメント(約3時間) 人の育成(約4時間45分) 評価面談と能力開発面談(約4時間15分) 労務管理(約30分)

            学習時間  :約14時間30分

            【マネジメント基礎コース:受講者の声】

            • 管理者に必要な知識・行動などが具体的な事例で紹介され理解しやすかった。

            • マネジメントは人間力だけでどうにかなるものでなく、明確な理論、テクニックが必要なことを学ぶことができ、マネジメントの奥深さに気付きました。またマネジャーは人格者でないと務まらないことが改めて分かりました。

            • マネジメントに関する対応方法について、整理された内容を学習することにより、体系だった理論・考え方を吸収 することができた。

            • 受講する中で自分に思い当たることが多々あった。特にデジタル時代のマネジメントチームはこれから強化しなければならないことなので会議のコツや方法を学べてよかった。   評価面談に関しても漠然とどうだった?から聞くことが多く私も事実に即じて話しても大まかに話すことが多かったので気を付けようと思う。また会社戦略などは伝えてなかったのでまず私が会社戦略をしっかり理解したい。まず、どうしたら来期改善できるか、目標をしっかり立て、私に何を期待してるか?を確認したいと思いました。

            • チームの発展状況に応じて適するマネジメントのアプローチが異なることや、メンバーのモチベーションやスキルレベルに応じて指示や委譲の方法が異なること、それらを踏まえて育成するために重視すべきポイントや観点について学びました。

            • マネジメントをしていく上で同じ事象に対しても、対応の仕方一つでチームが良い方向に進んでいくかどうかが決まることを学んだ。eラーニングで学んだことを意識しつつ、しっかりと頑張りたい。

            • マネジメントにあたっての基本的なことを学べた。自分がその基礎的知識を有していなことに気づかされ、非常に 参考になった。特に、一般的に陥りがちなケースを具体的に見ることができて参考になった。

            • これまで自分が職場で指導された手法や見てきた手法でのマネジメント方法をベースに行動していたが、体系的にマネジメントを学ぶことができ大変参考になった。マネジメント本では学べない動画のケーススタディなど大変参考になった。

            • ラインマネジャーになったときにどうすべきか、より具体的なイメージが湧くようになった。 基本姿勢を学ぶことで、 異なる考え方を持つ様々な人に対してどう対処すべきかの応用が利くようになると思うので、有意義な講座だった。

            マネジメント応用コース

            コース名:マネジメント応用コース ねらい:変化に対応できる組織づくりや変革を進める上でさまざまな抵抗に対処するマネジメント方法を学ぶ コンテンツ: 変化に対応できる組織づくり(約2時間30分) 変化を推進するマネジメント(約4時間) 変化を起こす創造的なチーム(約2時間) 変化を推進するコミュニケーション(約4時間30分)

            学習時間  :約12時間

            【マネジメント応用コース:受講者の声】

            • マネジメントに関しては、個人の感覚だけで行っていくことに限界があり、今回の研修  内容のように理論に裏付けされた方法を採用していくことも重要だということを改めて、学習した気がする。

            • 変革を実施する際の、各ステークホルダー目線で整理された情報は、全体の理解に  役立った。また、大手企業の具体的な事例は、理論だけでなく実際の環境下でも機能していることを証拠づけるものであり、より理解が深まった。

            • 組織運営、マネジメントについて経験則から自己流で対応していた部分をスキルとして 認識できたことは、今後困難な状況に対処する際の助けになると感じた。変革に対応できる職場づくりや機敏性など、平時から意識するポイントを学ぶことができたことも有意義だと感じた。

            • マネジャーとして、すべて自分で判断するのではなく、メンバーの能力を信頼し、メンバーから信頼されることで、メンバーが様々な判断を実施することをサポートすることが必要。

            • さまざまな場面での心理的な状態が詳細に説明されていましたが、これまでの研修でここまで心理面に着目していたものがなかったので勉強になった。

            • 企業に機敏性が求められること、そしてそのための判断の仕方やコミュニケーションの取り方、心理的な考え方、行動の仕方を学ばせていただいた。

            • 普段の自分の行動を照らし合わせた時に、できていることが何で、できていなことが何かを確認しながら受講することができた。そして、できていなことの中から新しく試してみようという気づきも得ることができた。特に葛藤プロセスについては体系立てていただくことで勉強になった。

            • これまで自身が行った言動がどういった意味合いを持つのか分析的視点で考えることができるとともに、これから遭遇するであろう事案への事前準備として、どういったプロセス・留意点があるかを体系的に認識・理解することができた。


            管理職向けeラーニング導入後のフォロー  

            管理職研修eラーニング⑩

            LMSを導入した後は、効果的な運用が重要になります。せっかく導入したeラーニングも、適切なフォローがなければ、その効果を十分に発揮できません。

            ここでは、eラーニングの導入効果を最大化するための、5つのポイントをご紹介します。

            1. LMSの機能を最大活用した学習進捗管理
            2. eラーニングと連動させた管理職向け実践研修の設計
            3. 管理職同士のピアラーニングの場づくり
            4. 自発的な学びを支援する社内制度設計
            5. 評価とキャリアパスへの反映によるモチベーション向上


            LMSの機能を最大活用した学習進捗管理

            1つ目のポイントは「LMSの機能を最大活用した学習進捗管理」です。

            管理職教育の成否は、いかに効果的な学習進捗管理を行えるかにかかっています。

            LMSの豊富な機能を十分に活用し、各管理職の学習状況を的確に把握・分析・改善していく取り組みが大切です。

            【LMSを用いた学習進捗管理のポイント】

            • 個別の進捗可視化
              各管理職の進捗状況を可視化し、遅れが見られる場合は個別にフォローします。計画通りのペースで学習を進められるよう、きめ細やかにサポートします。

            • 理解度の把握と補講
              確認テストの結果を分析し、理解度の低い分野を特定します。つまずきのある分野には、補講の受講を促し、着実な知識定着を図ります。

            • 学習プロセスの最適化
              LMSから得られる学習データを多角的に分析し、学習プロセス全体の最適化を図ります。データに基づいたアプローチで教育の質を継続的に高めていきます。

            • PDCAサイクルの徹底
              学習状況の可視化(Plan)、学習の実行(Do)、理解度の把握(Check)、学習施策の改善(Act)のサイクルを素早く回すことが大切です。

              LMSを単なる学習の場ではなく、戦略的な教育マネジメントのツールとして活用することが、eラーニングの効果を左右します。

              eラーニングと連動させた管理職向け実践研修の設計

              2つ目のポイントは「eラーニングと連動させた管理職向け実践研修の設計」です。

              管理職のスキル向上には、eラーニングだけでなく、実務に即した研修プログラムの設計が欠かせません。

              とくに、初めて管理職になった従業員には、マネジメントの基本を実践的に学ぶ機会が必要不可欠です。

              eラーニングで習得した知識を、日常業務に即した形で実践に移すトレーニングを組み合わせましょう。

              【管理職向け実践研修の例】

              • ケーススタディ
                管理職が直面しうる課題をシナリオ化し、解決策を導き出すグループワークを行います。机上の学びを、実践的な思考力に昇華させます。

              • ロールプレイング
                部下面談や目標設定など、管理職の重要場面を設定し、ロールプレイ形式で対応力を磨きます。複数の立場を体験し、マネジメントのコツを体得します。

              • ワークショップ
                部下の指導スキルを高めるコーチング研修や、リーダーシップを磨く経営ゲーム(*1)など、体験的に学べるプログラムを提供します。

              • メンタリング
                経験豊富な管理職をメンターとして配置し、日々の実践の中で適宜アドバイスをもらえる体制を整えます。生きた知恵の伝承を図ります。

                座学としてのeラーニングと、実践的な研修を両輪として推進することが、管理職育成の肝となります。キャリアステージに合わせた実践的な学びの機会を体系的に設計していきましょう。

                *1:具体的な経営ゲームのプログラムとしては、経営シミュレーション「Biz-Ex」があります。詳しくは以下の資料にてご確認ください。  

                Biz-Ex資料

                管理職同士のピアラーニングの場づくり

                3つ目のポイントは「管理職同士のピアラーニングの場づくり」です。

                ピアラーニングとは、学習者同士が、互いの知識やスキル、経験を持ち寄り、ともに学び合うことを指します。学習者が教え手にも学び手にもなる双方向の学びが特徴です。

                管理職は、部下との関係性や業務上の悩みを相談しにくく、孤独を感じやすい立場でもあります。

                同じ立場の管理職同士がeラーニングでの学びや実践知を共有し合い、切磋琢磨できる環境を作りましょう。

                【ピアラーニングの実施例】

                • 社内SNS
                  社内SNSに学びのアウトプットを投稿し、互いにコメントし合います。日々の気づきを共有し、同じ悩みを抱える仲間と知恵を出し合います。

                • オンラインミーティング
                  Web会議システム(Zoom、Microsoft Teamsなど)を活用し、eラーニングの振り返りと意見交換を定期的に行います。遠隔地の従業員もつないで、活発な議論を展開します。

                • 合宿型研修
                  一定期間、職場から離れて集中的に学び合う合宿型研修を実施します。日常から離れたリラックスした環境で、本音の議論を交わします。

                • ナレッジ共有会
                  eラーニングの修了者が集い、学んだ知識やスキルを実践に移した成果を発表し合います。優れた取り組み事例に学び、横展開を図ります。

                  一人で抱え込みがちな管理職にとって、ピアラーニングを通じて、悩みや課題を共感的に理解し合えることは、何よりも心強い支えになるでしょう。

                  自発的な学びを支援する社内制度設計

                  4つめのポイントは「自発的な学びを支援する社内制度設計」です。

                  管理職のeラーニング受講を、自発的な学びとして根づかせるには、社内の制度設計が重要な鍵を握ります。

                  学習時間の確保と、学ぶモチベーションを高める仕組みづくりが重要です。会社として、学びを積極的に後押ししていく必要があります。

                  【自発的な学びを支援する施策の例】

                  • 業務時間内の学習時間
                    勤務時間内に一定の自己学習時間を設ける制度を整備します。業務に支障をきたさない範囲で、安心して学べる環境を整えます。

                  • 学習奨励金の支給
                    eラーニングの受講実績に応じたインセンティブを付与します。自己研鑽の成果を目に見える形で評価し、学ぶ意欲を刺激します。

                  • 資格取得の推奨
                    社外の資格試験の合格者に対して、受験料の全額補助や合格祝い金を支給します。専門性の向上を奨励し、自己投資を促します。

                  • サクセスストーリーの共有
                    eラーニングで得た学びを生かし、成果を出した管理職の体験談を広く社内に共有します。ロールモデルを示し、学びの意義を訴求します。

                  • 学習成果の顕彰
                    eラーニングの成績優秀者や、学んだ知識を実践に移して顕著な業績を上げた管理職を表彰します。学びに向き合う姿勢を称賛し、尊重する文化を醸成します。

                    会社として、学ぶことの意味を明確に示し、それを正当に評価する姿勢を打ち出しましょう。

                    評価とキャリアパスへの反映によるモチベーション向上

                    5つめのポイントは「評価とキャリアパスへの反映によるモチベーション向上」です。

                    成長へのモチベーションという観点では、キャリアとの紐付けは欠かせない要素です。

                    eラーニングに積極的に取り組むことが、キャリアアップや昇進・昇格のチャンスにつながる仕組みを作りましょう。

                    【eラーニングと人事評価の施策例】

                    • 目標管理制度との連動
                      個人の目標設定の中に、eラーニングの受講目標を盛り込み、達成度を評価します。自己啓発を業績評価の一環に位置づけます。

                    • 昇格要件への組み込み
                      管理職候補の選抜条件に、eラーニングの受講歴や成績を加えます。学び続ける姿勢を、リーダーの資質として重視する方針を打ち出します。

                    • 人材評価指標への反映
                      人事評価の指標のひとつとして、eラーニングの受講状況を組み入れます。自律的に学ぶ意欲や態度を、総合的な評価の対象とします。

                    • キャリアマップとの連携
                      eラーニングで習得すべきスキルと、目指すべきキャリアステップを紐づけます。学びの積み重ねが、着実なキャリア形成に直結する道筋を示します。

                    • 次期幹部候補の選抜
                      eラーニングの成績優秀者や、学びの成果を顕著に実践に移した管理職を、次期リーダー候補として優先的に選抜します。学びの先にある、キャリアの頂点を見据えられるようにします。

                      eラーニングに打ち込むことが、自らのキャリアを切り拓くことにつながるのだと実感できれば、学びはまさに血肉となって、自律的成長のサイクルが力強く回り出すはずです。

                      まとめ

                      本記事では「管理職研修とeラーニング」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

                      管理職の研修にeラーニングが適している理由は、以下のとおりです。

                      1. 多忙な管理職の隙間時間を活用できる
                      2. 管理職それぞれの課題に合わせたカリキュラムを組める
                      3. 組織全体のスキル底上げを一気に加速できる
                      4. 学習データの蓄積・分析でPDCAを回しやすい 

                      管理職研修向けeラーニングを選ぶチェックポイントをご紹介しました。

                      1. 管理職の基本スキルセットを既成コンテンツで網羅できる
                      2. 自社制作の教材やコースを柔軟に設計できる
                      3. UIが使いやすくストレスがない
                      4. アクティブラーニングを促す設計になっている
                      5. グローバルな課題にも対応できる
                      6. 実績豊富で信頼できるベンダーのコンテンツである

                      管理職向けeラーニング導入後は、適切なフォローによって効果を最大化しましょう。

                      1. LMSの機能を最大活用した学習進捗管理
                      2. eラーニングと連動させた管理職向け実践研修の設計
                      3. 管理職同士のピアラーニングの場づくり
                      4. 自発的な学びを支援する社内制度設計
                      5. 評価とキャリアパスへの反映によるモチベーション向上

                      管理職の成長なくして、組織の発展はありません。eラーニングの力を借りて、強靭かつ適応力のある管理職集団を育んでいきましょう。

                      株式会社LDcubeでは世界のLMS市場トップ50リストで2020年に1位に輝いたCrossKnowledgeのLMS/eラーニング製品を日本で展開しています。

                      CrossKnowledgeのLMS/eラーニングは多言語対応しており、世界レベルの著名なMBA教授らが監修した高品質なコンテンツを有しており、24時間365日稼働しています。

                      もちろん管理職が学ぶべきコンテンツも充実しています。

                      無料のデモIDの発行や導入事例の紹介なども行っています。受講者からの評判や受講費用など含めて、お気軽に問合せ、ご相談ください。

                      ▼ 関連資料はこちらからダウンロードできます。

                      LMS選定資料

                      ​​​​​​​CK資料3点セット

                      ▼関連記事はこちらから。

                        eラーニング導入を成功させる3つのフェーズと5つのプロセスを解説 eラーニング導入の全体像や各ステップを把握することで、経営計画にどう組み込むのか、自社でどのように活用するのが現実的なのかを判断できます。本記事では、eラーニング導入を成功へ導くロードマップや具体的なステップだけでなく、課題・リスクとその解決策についても解説します。 株式会社LDcube
                        eラーニング導入事例6選|導入に成功する企業に共通する特徴を解説 eラーニングの導入で重要なのは、複数事例の共通点から「自社での活用は向いていそう・向いていない」といった方向性を導き出すことです。本記事では導入事例はもちろんのこと、事例の共通点からわかるeラーニング導入に適した組織の特徴について、詳しく解説します。 株式会社LDcube
                        eラーニングで得られる効果とは?目的別に見る効果性を徹底解説! eラーニングへの期待は「社員全体のスキル底上げによる企業力向上」です。ただし、導入すれば期待する成果が得られるというものではありません。本記事では「自社の希望・条件にマッチするコンテンツやシステムを選ぶための確認事項」「eラーニング導入で効果を得ている企業組織の特徴」を解説します。 株式会社LDcube
                        eラーニングで学習成果を最大限高めるポイントとは?導入前後から解説! 企業内のeラーニングの成果について確認し、最大限の学習成果を得るためのポイントや、成果につなげる上での課題、導入検討時の留意点や導入後の工夫などついて概要を解説します。効果の高いeラーニング体験を提供し、学習者の成功につなげるための秘訣を紹介します。 株式会社LDcube
                        全社員向けeラーニングならCrossKnowledge(LMS)がおすすめ! スキルアップは全ての社員にとって重要ですが、個々人の求める情報やスキル、学習スタイルはさまざまです。そのため、全社員向けには多言語対応のeラーニングコースの導入が有効です。本記事ではパーソナライズ学習が実現可能なCrossKnowledgeのeラーニングについて解説します。 株式会社LDcube
                        eラーニングでコンプライアンス研修を行うメリットとは?ポイントを解説 eラーニングを用いたコンプライアンス研修のメリット・デメリットについて解説し、具体的な研修内容からコンプライアンス教育設計のポイントまで説明します。法令違反や不祥事リスクを低減するための対策や、今後の研修実施方法についても紹介します。 株式会社LDcube
                        多言語対応eラーニングならCrossKnowledge!ポイントを解説 社員のスキル開発や学習に役立つeラーニングですが、多言語対応のものは選択肢が限られます。高い品質と利便性を両立し、世界中で高い評価を得ているのがCrossKnowlege社のコンテンツです。今回はCrossKnowledge社が提供するさまざまな言語に対応が可能なeラーニングシステム・LMSについて紹介します。 株式会社LDcube
                        【比較表付き】LMS(学習管理システム)11選を機能別に徹底紹介 人事部や研修担当の方は、LMSを活用して効果を得たいものの、「数が多い上に、各社のHPで書いてあることが異なる…」と、比較をしようにも、情報不足で困っているのではないでしょうか。本記事では多数のLMSを徹底比較した上で、おすすめ11選ご紹介します。 株式会社LDcube
                        LMSのサービスは4種類!おすすめLMS9選もサービス別に紹介 LMS(Learning Management System)とは社員への学習コンテンツを提供したり、学習の進捗状況などを管理できたりするシステムです。社員の能力を高め、生産性を上げるために利用が拡大しています。サービスは主に4種類です。LMSのサービスについて詳しく解説します。 株式会社LDcube
                        管理職研修の種類とは?上級・中間・新任の3つテーマ・ポイントを解説! 管理職(マネジメント)研修は、階層別に上級管理職研修・中間管理職研修・新任管理職研修に分けられます。有意義な施策にするためには、会社の戦略や経営方針に従って、現状の管理者が不足している部分を正しく分析することが大切です。本記事では目的や種類、テーマ・内容の決め方などを詳しく解説します。 株式会社LDcube


                      LDcube編集部
                      LDcube編集部
                      株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

                      テーマで探す

                      Webinar
                      近日開催ウェビナー

                      Download
                      おすすめ資料



                      Article
                      おすすめ記事