eラーニングコンテンツの全てがわかる!形式・対象・テーマ別に解説
「eラーニングコンテンツの種類が知りたい」
「eラーニング導入を検討中だけど、コンテンツをどうすればいいのかわからない」
と感じていませんか?
eラーニングのコンテンツは以下のように、「形式」「対象者」「テーマ」で分類することができ、以下のような関係性になっています。
【eラーニングコンテンツの種類の関係性(ハード面・ソフト面)】
ただし、自社に役立ちそうなコンテンツをただ選ぶだけでは意味がありません。
コンテンツを選ぶ前には、導入したいコンテンツの「方向性」や「調達方法」を決めておかないと、
- 自社にとって意味のないコンテンツを導入してしまう
- コンテンツの調達方法パターンを知らず、損をしてしまう
といったことが生じる可能性があります。
そこでこの記事では、eラーニングのコンテンツを種類別に紹介するだけでなく、
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を解説します。
本記事を読むことで、eラーニングコンテンツについて知り、自社に合うものを選ぶための行動ができるようになります。
ぜひ最後までお読みください。
▼ eラーニングは受け放題プランなどを活用することで、費用対効果を高めることも可能です。下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
▼eラーニングの活用がうまくいっている企業事例について下記にまとめました。
⇒eラーニング導入事例6選|導入に成功する企業に共通する特徴を解説
▼ eラーニングを運用するためのLMSの全体像については下記で詳しく解説しています。
▼ eラーニング・LMSの資料は下記よりダウンロードできます。
目次[非表示]
- 1.eラーニングコンテンツの形式5つ
- 1.1.資料アップロード形式
- 1.2.アニメーション形式
- 1.3.動画講義形式
- 1.4.漫画形式
- 1.5.VR形式
- 2.対象者別eラーニングコンテンツ
- 2.1.新入社員向けコンテンツ
- 2.2.中堅社員向けコンテンツ
- 2.3.管理職向けコンテンツ
- 3.テーマ別eラーニングコンテンツ7つ
- 3.1.ビジネスマナー
- 3.2.マーケティング
- 3.3.プレゼンテーション
- 3.4.思考力・コンセプチュアルスキル
- 3.5.マネジメント
- 3.6.考え方・価値観
- 3.7.業界・企業の専門知識
- 4.eラーニングコンテンツのトレンド3つ
- 4.1.マイクロラーニング
- 4.2.モバイルラーニング
- 4.3.パフォーマンスラーニング
- 5.最適なeラーニングコンテンツを選ぶためにやるべきこと4つ
- 5.1.コンテンツ導入の目的・課題を明確にする
- 5.2.学習対象者を決める
- 5.3.コンテンツを「購入する」か「作成」するかを決定する
- 5.4.【コンテンツ作成の場合】「内製」「外注」のいずれかを決定する
- 6.最も避けるべきは誰も取り組まない、効果の生まれないコンテンツにしてしまうこと
- 7.まとめ
eラーニングコンテンツの形式5つ
eラーニングコンテンツには「どのように教育内容を見せるのか」という観点で、以下5つの形式に分けることができます。
【形式別コンテンツ一覧】
形式 |
概要 |
自社にすでにある資料(スライドや文書など)をアップロードする形式 |
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動くキャラクター・文字を使って学習内容を説明する形式 |
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講師が実際に講義を行う様子をビデオ撮影し、その映像をオンラインで受講者に配信する形式 |
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教育内容を漫画にした形式 |
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音声や立体的な映像によって、疑似的に現実のような体験を行う形式 |
コンテンツの見せ方で、受講者に与える効果も変わってくるため、それぞれどのような違いがあるのかをしっかり理解しておきましょう。
資料アップロード形式
1つめは「資料アップロード形式」です。
資料アップロード形式とは、
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をアップロードするという形式です。
この形式では「既存の資料が使える」ことから以下のようなメリットがあります。
【資料アップロード形式のメリット】
|
一方で、
【資料アップロード形式のデメリット】
|
といったデメリットもあります。
こうしたことから、時間・予算に制約があり、素早いeラーニングの展開が必要であるケースに向いているといえるでしょう。
アニメーション形式
2つめは「アニメーション形式」です。
アニメーション形式とは、動くキャラクター・文字を使って学習内容を説明する形式のことです。
教材によっては音声付きのアニメーションで表現することもあります。
文字や静止画だけでなく「動き」を表現できるため、以下のようなメリットを得られます。
【アニメーション形式のメリット】
|
一方で、
【アニメーション形式のデメリット】
|
といったデメリットもあります。
そのため、事業内容、業務内容の複雑な箇所をわかりやすく伝えたいケースに向いています。
とくに自社の事業や業務内容を知らない新入社員に対して、わかりやすく深く理解してもらうための教材としてアニメーション形式は向いているといえるでしょう。
動画講義形式
3つめは「動画講義形式」です。
動画講義形式とは、講師が実際に講義を行う様子を撮影し、映像をオンラインで受講者に配信する形式です。
eラーニングにおいて動画講義形式を採用することで、以下のようなメリットを得られます。
【動画講義形式のメリット】
|
一方で、
【動画講義形式のデメリット】
|
といったデメリットもあります。
こうしたことから動画講義形式は、
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に向いているといえるでしょう。
▼eラーニング動画の活用については下記で詳しく解説しています。
⇒eラーニング動画はどう使う?自作の進め方と最適なプラットフォーム
漫画形式
4つめは「漫画形式」です。
漫画形式のコンテンツとは、その名のとおり、教育内容を漫画にしたものです。
漫画形式を取り入れると、以下のようなメリットを得られます。
【漫画形式のメリット】
|
一方で、
【漫画形式のデメリット】
|
といったデメリットもあります。
こうしたことから漫画形式は、社会人マナーやハラスメント防止対策など、とくに感情理解などのヒューマンスキル教育をしたい場合に向いています。
VR形式
5つめは「VR形式」です。
VR形式とは、音声や立体的な映像によって、疑似的に現実のような体験を行う形式のことです。
受講者はVRヘッドセットを装着し、仮想空間(バーチャル空間)内で学習を行います。
たとえば以下のような場面でVR形式のeラーニングコンテンツが使われます。
◆医療訓練 ◆危険作業訓練 |
VR形式を取り入れると、以下のようなメリットを得られます。
【VR形式のメリット】
|
一方で、
【VR形式のデメリット】
|
といったデメリットもあります。
こうしたことから、以下のような場合にVR形式のコンテンツの導入が向いています。
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▼eラーニングの導入については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒eラーニング導入を成功させる3つのフェーズと5つのプロセスを解説
対象者別eラーニングコンテンツ
eラーニングのコンテンツは、対象者によってもコンテンツの目的や内容が変わります。
対象者別に、コンテンツの目的・内容がどのように異なるのかを知っておくことで、自社にとって最適なコンテンツが選びやすくなるため、知っておきましょう。
そこで2章では、eラーニングのコンテンツを対象者別にご紹介します。
【対象者別コンテンツ一覧】
対象者 |
コンテンツの目的 |
コンテンツの内容 |
ビジネススキル、職場でのマナー、基本的な業務遂行能力の教育 |
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専門職として既存スキルをさらに向上させる 将来の管理職、経営層としてリーダーシップ能力を向上させる |
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中堅社員が習得したスキルをさらに向上・深化させ、組織全体をリードする能力を養う |
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それぞれ詳しく見ていきましょう。
新入社員向けコンテンツ
1つめは「新入社員向けコンテンツ」です。
新入社員向けコンテンツは、新卒採用で入社した社員に必要なビジネススキル、職場でのマナー、基本的な業務遂行能力の教育を目的にしています。
新入社員向けコンテンツの例としては、以下のようなものがあります。
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このように、新入社員がこれから社会人として、また自社の社員として1人前になるために必要な知識を、新入社員向けコンテンツで身につけてもらうことができます。
▼新入社員向けeラーニングについては下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒新入社員研修にeラーニングを活用するメリットと進め方・注意点
中堅社員向けコンテンツ
2つめは「中堅社員向けコンテンツ」です。
中堅社員とは、一般社員〜主任クラスをターゲットにしています。
中堅社員向けeラーニングコンテンツでは、
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のいずれかを目的に作られており、各社員の進みたい方向・キャリアプランによって、どのようなコンテンツを学習するかを変えることができます。
具体的に中堅社員向けコンテンツの例としては、以下のようなものがあります。
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上記のように、中堅社員は専門性やリーダーシップを磨くためにeラーニングのコンテンツを活用できます。
管理職向けコンテンツ
3つめは「管理職向けコンテンツ」です。
管理職向けコンテンツは、中堅社員が習得したスキルをさらに向上・深化させ、組織全体をリードする能力を養うことを目的としています。
具体的に管理職向けコンテンツの例としては、以下のようなものがあります。
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このように管理職はマネジメントの立場として、学ぶべき知識やスキルを身につけていけるようにコンテンツが作られています。
▼管理職向けeラーニングについては下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒管理職研修のeラーニング活用法─選び方から導入後のフォローまでの完全ガイド
テーマ別eラーニングコンテンツ7つ
eラーニングのコンテンツは、テーマによってもコンテンツの目的や内容は大きく変わります。
テーマの種類・目的を知っておくことで「具体的にどのようなテーマを自社に取り入れるべきか」方向性が見えるようになるでしょう。
そこで3章ではテーマ別eラーニングコンテンツの主な7つをご紹介します。
【テーマ別コンテンツ一覧】
テーマ |
コンテンツの目的 |
コンテンツの内容 |
ビジネスの現場で求められる礼儀やコミュニケーションスタイル、服装や行動のマナーを理解し、身につける |
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市場の動向を理解し、ターゲットに合わせたマーケティング施策を考えたり実行したりする能力を養う |
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聴く人を惹きつけるプレゼンテーションスキルを学び、自信を持って効果的に情報を伝達できる能力を身に付ける |
|
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問題解決、意思決定、より良いコミュニケーションに必要な「論理的思考」や「概念的なスキル」を養う |
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|
中堅以上の社員が部署・チームをスムーズに管理したり、部下を育成したりできるようになる |
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各社員がそれぞれの役職で適切な意識や価値観を持って行動できるようにする |
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|
自社の所属する業界や、自社特有の知識・業務プロセスを理解し、スムーズに業務を遂行する |
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それぞれ詳しく見ていきましょう。
ビジネスマナー
1つめは「ビジネスマナー」です。
このコンテンツでは、ビジネスの現場で求められる礼儀やコミュニケーションスタイル、服装や行動のマナーを理解し、身につけることを目的としています。
たとえばビジネスマナーのコンテンツ内容例には以下のようなものがあります。
|
このようにビジネスマナーとはいえ幅広い内容があるため、業界・職種(例:医療業界・営業職など)によって必要な内容をカスタマイズして取り入れることで自社に最適なものを選定できます。
マーケティング
2つめは「マーケティング」です。
このコンテンツでは、市場の動向を理解し、ターゲットに合わせたマーケティング施策を考えたり実行したりする能力を養うことを目的としています。
たとえばマーケティングのコンテンツ内容例には以下のようなものがあります。
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このようにeラーニングコンテンツでは、コンテンツの選び方次第でマーケティングについて基礎から実践レベルの知識までさまざまに取り入れることができます。
プレゼンテーション
3つめは「プレゼンテーション」です。
このコンテンツでは、聴く人を惹きつけるプレゼンテーションスキルを学び、自信を持って効果的に情報を伝達できる能力を身に付けることが目的です。
プレゼンテーションのコンテンツ内容例には以下のようなものがあります。
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業務の中だけではプレゼンテーションのスキルアップは難しいため、こうしてプレゼンを学べるコンテンツは魅力的なテーマの一つであるといえます。
思考力・コンセプチュアルスキル
4つめは「思考力・コンセプチュアルスキル」です。
このコンテンツは問題解決、意思決定、より良いコミュニケーションに必要な「論理的思考」や「概念的なスキル」を養うことを目指します。そしてビジネスにおいて柔軟に対応する能力を身に付けることが目的です。
思考力・コンセプチュアルスキルのコンテンツ内容例には、以下のようなものがあります。
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VUCAの時代といわれるような現代では、こうした正解のない課題に対する解決スキルを学ぶコンテンツも取り入れられるようになっています。
マネジメント
5つめは「マネジメント」です。
このコンテンツは、中堅以上の社員が部署の目標達成、人材開発、チームワークの向上に寄与できるようなスキルを身につけてもらうことが目的です。
マネジメントのコンテンツ内容例には、以下のようなものがあります。
※SMART原則:目標の作り方のこと。目標を達成し成功をつかむための5因子の頭文字を取っている |
管理職になると、これまでの業務知識・経験だけでは対応できないような「チーム・組織の課題」にも対応する必要があるため、上記のようなeラーニングコンテンツも導入できるようになっています。
▼ eラーニングで学ぶプロジェクトマネジメントについては下記で詳しく解説しています。
考え方・価値観
6つめは「考え方・価値観」に関するコンテンツです。
これは各社員がそれぞれの役職で「適切な意識や価値観」を持って行動できるようにすることを目的としています。
たとえば考え方・価値観のコンテンツ内容例には、以下のようなものがあります。
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ビジネスの知識やスキルだけでなく考え方や価値観も学べてしまう点はeラーニングの大きな魅力です。
業界・企業の専門知識
7つめは「業界・企業の専門知識」です。
このコンテンツは、「自社の所属する業界」や「自社特有の知識・業務プロセス」を理解し、スムーズに業務を遂行することを目的としています。
たとえば業界・企業の専門知識に関するコンテンツの内容例には、以下のようなものがあります。
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基礎から応用、より専門的な内容まで、自社の事業・職種に合わせてコンテンツ内容を決めることで、自社の社員に最適なeラーニングコンテンツを作り上げることが可能です。
▼eラーニングはインプットコンテンツのみならず、テストなどのアウトプットするためのコンテンツも重要です。下記で詳しく解説しています。⇒eラーニングテストとは?試験例から導入効果までわかりやすく解説!
eラーニングコンテンツのトレンド3つ
ここまでeラーニングの種類を「形式」「対象者」「テーマ」に分けてご紹介しました。
最近では、技術の発展によりスマホやタブレットで視聴できるものや、実践型の学習ができるものなど進化をとげており、eラーニングコンテンツにもトレンドが出てきています。
そこで4章ではeラーニングコンテンツのトレンドを簡単に、以下3つご紹介します。
【トレンドコンテンツ一覧】
トレンド |
コンテンツの目的 |
コンテンツの内容 |
学習内容を小さなブロックに分けることで、簡潔にまとめられた情報を短時間で学習する |
学習内容を小さな単元またはブロックに分けた学習コンテンツ |
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場所を問わず学習する |
スマホやタブレットなどを使って学習する |
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社員の仕事上のパフォーマンスを向上させる |
実際の業務に即したスキルや知識を学び、理論だけでなく実際の業務で使えるような内容 |
マイクロラーニング
1つめは「マイクロラーニング」です。
マイクロラーニングとは、学習内容を小さな単元またはブロックに分けた学習コンテンツです。
学習内容を小さなブロックに分けることで、簡潔にまとめられた情報を短時間で学習できます。
多忙なビジネスユーザーでも短時間で取り組むことができ、効率的に学習を進められるため、トレンドとなっているのです。
具体的に、マイクロラーニングには以下のような形式があります。
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時間効率が重要視される現代において、効率よく学習していくことのできる魅力的なトレンドコンテンツの一つといえるでしょう。
▼ マイクロラーニングについては下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
モバイルラーニング
2つめは「モバイルラーニング」です。
モバイルラーニングは、スマホやタブレットなどを使って学習する方法です。
スマホやタブレットの普及が進み、場所を問わず学習ができるようになったため、モバイルデバイスに最適化したeラーニングコンテンツが利用されるようになりました。
モバイルラーニングには、たとえば以下のような形式があります。
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どこからでも手軽に学習を進められるモバイルラーニングは、忙しいビジネスユーザーにとって活用メリットが大きいといえるでしょう。
パフォーマンスラーニング
3つめは「パフォーマンスラーニング」です。
パフォーマンスラーニングとは、社員の業務パフォーマンス向上を目指す学習方法です。
パフォーマンスラーニングは、実際の業務に直接関連するスキル・知識を社員に学んでもらうことで、短期間に社員の業務効率と成果を向上させることができます。
そのため成果の出る魅力的な教育方法として、認知されるようになりました。
具体的には、以下のようなステップで学習を進め、確実に学んだことを身につけ、実践に活かしていけるようにします。
【パフォーマンスラーニング実践の4つのステップ】
実際の業務で効率・成果が向上するための具体的な手法が確立されているため、魅力的な教育手法であるといえるでしょう。
最適なeラーニングコンテンツを選ぶためにやるべきこと4つ
ここまでeラーニングコンテンツを「形式」「対象者」「テーマ」「トレンド」ごとに紹介しました。
ただし、ここでいきなりコンテンツを選ぶのではなく、導入目的や調達方法などを固めておく必要があります。
そうしないと、
- 自社にとって意味のないコンテンツを導入してしまう
- コンテンツの調達方法パターンを知らず、損をしてしまう
といったことになりかねません。
そこで5章では、ご紹介したeラーニングコンテンツの中から自社に最適なものを導入するために、やるべきことを以下4つご紹介します。
【最適なeラーニングコンテンツを選ぶためにやるべきこと4つ】
コンテンツ導入の目的・課題を明確にする
1つめは「コンテンツ導入の目的・課題を明確にする」ことです。
導入の目的、解決したい課題を明らかにしておくことで、コンテンツが選びやすくなります。
たとえばコンテンツ導入の目的が「ハラスメント防止」の場合です。
「ハラスメント防止研修が必要である」といったように、コンテンツの方向性を明確にできます。
コンテンツ導入の目的・課題は、以下のステップで明らかにしましょう。
コンテンツ導入の目的を決定する流れ 4ステップ |
【ステップ1】経営戦略の確認 企業の長期的なビジョンと目標を確認して「どのような人材が必要なのか」を洗い出します。 ▼具体例 |
【ステップ2】現状分析 社内の既存の研修プログラムや人材のスキルレベルを評価し「理想の状態と現在の状況とのギャップ(足りないもの)」を明らかにします。 ▼具体例 |
【ステップ3】関係者の意見収集 会社の上層部、人事部、実際の業務担当者から意見を収集し、「スキル・能力に関するニーズ」を具体的にします。 ▼具体例 |
【ステップ4】具体的な課題・目的の特定 必要なスキルや、改善が必要な業務を特定します。 ▼具体例 |
学習対象者を決める
2つめは「学習対象者を決める」ことです。
コンテンツの導入目的から、学習対象者を決定します。
というのもeラーニングのコンテンツは、学習対象者によっても内容が変わるのです。
たとえば、新入社員向けにコンテンツを導入する場合は、いきなりプレゼンテーションスキルや専門的な知識を学ぶよりも、
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といった「社会人の基礎」が身につく内容を取り入れることになるでしょう。
また営業部門向けにコンテンツ導入する場合は、
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といったように、「営業に役立つスキルを学べるコンテンツ」を導入することになります。
このように学習対象者も決めることで、自社にとって的を射たコンテンツを選び取れるようになります。
以下のように、コンテンツの導入目的に沿って学習対象者を決めるようにしましょう。
【課題・目的】 「マレーシア市場への進出をするにあたって、営業チームのビジネス英語スキルが不足している」ことが課題で、ビジネス英語スキルの習得を目的として、eラーニングコンテンツを導入したい ▼ 【学習対象者】 |
コンテンツを「購入する」か「作成」するかを決定する
3つめは「コンテンツを購入するか、作成するかを決定する」ことです。
eラーニングコンテンツの導入の仕方には、以下のように「購入」「作成」の2パターンがあります。
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「購入」「作成」のどちらを選択するかで、これ以後のコンテンツの調達方法が変わってきます。
そのため、どちらの方法でコンテンツ導入を行うか、以下を参考にして決定しておきましょう。
【既成コンテンツの購入に向いている企業】
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【コンテンツの作成に向いている企業】
「コンテンツの作成」をする場合は、次の項にてこれ以後の進め方を解説します。 |
ちなみに、LDcubeでは以下のようなテーマの既成コンテンツを取り扱っています。
購入するべきか判断する際の参考として確認しておきましょう。
【LDcubeの既成コンテンツ テーマ一覧】
【コンテンツ作成の場合】「内製」「外注」のいずれかを決定する
「コンテンツの作成」を選択した場合は、ここで「内製か、外注かを決定」しておきましょう。
内製では、eラーニング専用の「教材作成ツール」を使ってコンテンツを作成します。
プログラミングなどの知識がなくても作ることができ、「パワーポイント」「エクセル」で素材を準備するのが一般的です。
音声や動画も組み込むことができ、自社で撮影・編集したものを使用することもできます。
ただし、外注で作成するよりもシンプルな作りになります。
外注ではベンダーに依頼し、オーダーメードでコンテンツを作成してもらいます。プロのノウハウを活用した、自社オリジナルコンテンツ制作が可能です。
ただし、内製よりもコストがかかります。
以下を確認して、「内製」「外注」のどちらが自社に適しているかを判断しましょう。
【コンテンツの内製に向いている企業】
【コンテンツの外注に向いている企業】
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また以下に「内製」「外注」それぞれのコンテンツ作成の流れを記載しておきます。
それぞれを確認し、判断の参考にしましょう。
【内製する場合のコンテンツ作成プロセス】 1.社内マニュアル・資料などを整理する 【外注する場合のコンテンツ作成プロセス】 外注では、1.6.以外はすべてベンダーが行ってくれるプロセスです。 <企画設計フェーズ> <開発フェーズ> |
▼ 意味ないeラーイングにしないためのポイントは下記でも解説しています。
最も避けるべきは誰も取り組まない、効果の生まれないコンテンツにしてしまうこと
eラーニングコンテンツを導入するうえで、最も避けるべきなのは「誰も取り組まない」「効果のない」コンテンツにしてしまうことです。
誰も取り組まなければ、そもそも成果は出ません。
コンテンツに「スキルアップ」「能力向上」といった効果がなければ、導入コスト・時間・リソースが無駄になってしまいます。
だからこそ、コンテンツに「誰も取り組まない」「効果がない」状況は避けるべきなのです。
そうした「失敗コンテンツ」を導入してしまう際に、よくある過ちとしては以下のようなものがあります。
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それぞれの失敗例について、解決策も含めて具体的に見ていきましょう。
短期的な視点でコンテンツを決めてしまう
1つめの失敗例は「短期的な視点でコンテンツを決めてしまう」ことです。
この場合の「短期的な視点」という言葉は、「短期的なニーズ」「短期的な成果」という意味で使用しています。
短期的な視点でコンテンツを決めてしまうと、以下のような問題が発生するリスクがあります。
短期的な視点でコンテンツを決めるリスク |
◆コンテンツが古くなり学習効果がなくなる ▼具体例 |
◆費用対効果が低くなる ▼具体例 |
こうしたリスクを避けるために、以下のような対策を施すことが重要です。
対策 |
◆拡張性のあるeラーニングシステム(LMS)を選択する コンテンツを考える前に、eラーニングシステム(LMS)についても検討し、
といった拡張性のあるものを選ぶようにしましょう。 |
社員が受講するような仕組みができていない
2つめの失敗例は「社員が受講するような仕組みができていない」ことです。
社員の自主性に任せてしまうと、受講しなかったり、途中で挫折してしまったりする場合があります。
そのため強制力が働く仕組み、モチベーションを刺激するような仕組みを作ることが重要になります。
たとえば以下のようなeラーニングシステムの機能を活用することで、仕組み化が可能です。
対策 |
◆eラーニングシステム(LMS)で各社員の学習行動を監視し、個別フォローを行う
などの学習行動データを把握し、
といったことを実施して受講する仕組みを作ります。
各社員の進捗状況、テスト結果などにもとづいて、各社員におすすめのコース選択や、学ぶべきコンテンツなどを計画・提案することで、受講するモチベーションを高めます。 |
こうした仕組み作りをするためにも、学習行動データを取得できるeラーニングシステム(LMS)を選定するようにしましょう。
どのコンテンツを選択して学べばいいのか社員が悩んでしまう
3つめの失敗例は「どのコンテンツを選択して学べばいいのか社員が悩んでしまう」ことが挙げられます。
企業によっては、さまざまな知識・スキルが学べるコンテンツを広範囲に導入し、社員が自ら知識を吸収できるようにeラーニング運用をしているケースもあります。
こうした中で、社員が「どのコンテンツから学ぶのが自分にとっていいのかわからない…」と悩んで利用から遠のいてしまったり、コンテンツ選びに失敗する社員がいたりするケースも少なくありません。
そこで以下のように「おすすめコンテンツの紹介」を実施してみましょう。
対策 |
◆定期的におすすめコンテンツの紹介を行う
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自分の業務に役立つコンテンツをおすすめされると、社員は受けてみたくなるものです。
定期的におすすめコンテンツを発信できるよう、事務局は日頃から社員のニーズや業界の動向、部門の状況などを把握しておきましょう。
LDcubeが提供するCrossKnowledgeなら |
LDcubeでは、eラーニングサービスCrossKnowledgeをご提供しています。 CrossKnowledgeは、フランスに本社を置くCrossKnowledge社(CK社)と提携し、
を提供するeラーニングサービスです。 CrossKnowledgeでは、「個人診断の結果を基に、おすすめコンテンツを表示する機能」があり、おすすめコンテンツを発信する事務局の業務を自動化できます。 また個人診断の結果に基づき、以下のように個々の社員に合わせたパーソナライズ学習を実現できます。
このように社員が受講する仕組みを作り出す機能がCrossKnowledgeには搭載されているのです。 その他にも以下の強みがあります。
eラーニングの導入を検討中の方は、CrossKnowledgeについて、ぜひお問い合わせください。 ▼下記ページでCrossKnowledgeの概要を詳しく紹介しています。 |
▼eラーニングを活用して得られる効果については下記で詳しく解説して解説しています。
⇒eラーニングで得られる効果とは?目的別に見る効果性を徹底解説!
まとめ
eラーニングコンテンツの種類は、「形式」「対象者」「テーマ」「トレンド」別にみると以下のとおりです。
【形式別コンテンツ一覧】
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【対象者別コンテンツ一覧】
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【テーマ別コンテンツ一覧】
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【トレンドコンテンツ一覧】
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最適なeラーニングコンテンツを選ぶためにやるべきことは、以下のとおりです。
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eラーニングコンテンツを導入する際、最も避けるべきは誰も取り組まない、効果の生まれないコンテンツにしてしまうことです。
よくある失敗例には以下のようなものがあります。
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eラーニングコンテンツを選ぶ前にしっかりと計画を立て、自社にとって最適なeラーニングコンテンツを導入しましょう。
株式会社LDcubeでは世界のLMS市場トップ50リストで2020年に1位に輝いたCrossKnowledgeのLMS/eラーニング製品を日本で展開しています。
CrossKnowledgeのLMS/eラーニングは多言語対応しており、世界レベルの著名なMBA教授らが監修した高品質なコンテンツを有しており、24時間365日稼働しています。
無料のデモIDの発行や導入事例の紹介なども行っています。受講者からの評判や受講費用など含めて、お気軽に問合せ、ご相談ください。
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