catch-img

コンプライアンス勉強会の進め方とは?目的や主要テーマ・内容・実施のコツを解説

コンプライアンス研修の必要性は年々高まっていますが、社員から「またか」とため息をつかれるような形式的な勉強会になっていませんか?実はコンプライアンス勉強会の効果は、その進め方で大きく変わります。

日本企業のコンプライアンス違反が後を絶たない現在、コンプライアンスは単なる法令順守だけでなく、企業の社会的責任や企業価値の向上にも直結する重要なテーマとなっています。

本記事では、コンプライアンス勉強会を形骸化させず、社員の主体的な参加を促し、実質的な効果を生み出す進め方のコツを解説します。

多くの企業では「やらなければならないから」実施しているコンプライアンス勉強会ですが、適切に設計・運営すれば、組織のリスク管理体制を強化し、企業価値を高める強力なツールになります。

とはいえ、「どのようなテーマを扱うべきか」「どのような進め方が効果的か」「対象者によってどのように内容を変えるべきか」など、悩みも多いのではないでしょうか。

本記事では人事・法務担当者や管理職の方々に向けて、コンプライアンス勉強会の目的設定から効果測定まで、一連のプロセスを紹介します。管理職、中堅、若手、新入社員など対象者別の内容例など実践的なノウハウを活用し、社員が「参加して良かった」と感じる、効果的なコンプライアンス勉強会を実現しましょう。

▼コンプライアンスやハラスメントについてはテーマに合わせて下記で詳しく解説しています。

▼関連資料はこちらからダウンロードできます。

コンプライアンス教育 資料ダウンロード

心理的安全性 資料ダウンロード

目次[非表示]

  1. 1.コンプライアンスの勉強会は手を替え品を替え実施しよう
    1. 1.1.不祥事が起きてからでは遅い
    2. 1.2.継続的に実施し続けることが重要
  2. 2.コンプライアンス勉強会が重要な3つの理由
    1. 2.1.コンプライアンス違反を防ぐ
    2. 2.2.組織文化の醸成と意識改革につながる
    3. 2.3.企業価値の向上につながる
  3. 3.コンプライアンス勉強会で扱うべき主要テーマ
    1. 3.1.ハラスメント防止の具体策
    2. 3.2.不正経理の防止策
    3. 3.3.情報セキュリティーの重要ポイント
    4. 3.4.業界固有の法令順守事項
  4. 4.コンプライアンス勉強会を成功させるコツ
    1. 4.1.1回の時間を長くしない
    2. 4.2.繰り返し実施する
    3. 4.3.旬な事例などを取り入れる
    4. 4.4.自社内のヒヤリハット事例を共有する
    5. 4.5.関連テーマも扱い飽きさせない
    6. 4.6.動画なども活用する
  5. 5.対象者別コンプライアンス勉強会の具体的な進め方
    1. 5.1.経営層向け
    2. 5.2.管理職向け
    3. 5.3.一般社員向け
    4. 5.4.新入社員・中途採用者向け
  6. 6.コンプライアンス勉強会の効果を最大化する実践テクニック
    1. 6.1.オンラインをベースにする
    2. 6.2.ブレークアウトでディスカッションを組み込む
    3. 6.3.eラーニングや動画を効果的に組み合わせる
    4. 6.4.行動変容を促す仕組みを作る
  7. 7.コンプライアンスを学べるeラーニングコンテンツ
  8. 8.まとめ:効果的なコンプライアンス勉強会で組織のリスク管理を強化しよう

コンプライアンスの勉強会は手を替え品を替え実施しよう

若手社員研修におすすめの研修会社8社 イメージ

企業におけるコンプライアンス意識の醸成は、一度の研修や単発の勉強会で実現できるものではありません。社員の意識を高め、組織文化としてコンプライアンスを定着させるためには、「手を替え品を替え」さまざまな角度からアプローチすることが大切です。

不祥事が起きてからでは遅い

コンプライアンス違反による企業の信頼失墜は、一瞬にして起こります。信用を失うのは一瞬ですが、その回復には長い時間と多大なコストがかかるものです。多くの企業が不祥事発覚後に「後手後手の対応」になり、結果として企業価値を大きく損なってしまいます。

予防的なアプローチとして、コンプライアンス勉強会を定期的に実施することで、社員一人一人のリスク感覚を養い、問題の芽を早期につむ組織文化を築くことができます。不祥事が起きてからの対応ではなく、起こさないための取り組みこそが重要です。

継続的に実施し続けることが重要

コンプライアンス勉強会の効果を最大化するためには、単発の取り組みではなく継続的な実施が不可欠です。社員の記憶は時間とともに薄れていくため、定期的なリマインドによって意識を維持し続ける必要があります。

効果的な継続方法としては、以下のようなアプローチが考えられます。

  • 月次開催
    毎月特定のテーマを設定した短時間の勉強会を開催する
  • 朝礼活用
    日常業務の中で短時間のコンプライアンス関連のメッセージを伝える
  • 事例共有
    業界や社会で起きた最新のコンプライアンス違反事例を共有する
  • 定期チェック
    簡単なeラーニングや確認テストを実施する

継続的な取り組みによって、コンプライアンスが「特別なこと」ではなく「日常業務の一部」として社員の意識に根付いていきます。

一時的な盛り上がりではなく、長期的な視点でコンプライアンス文化を醸成することが、真の企業防衛につながるのです。

コンプライアンス勉強会が重要な3つの理由

重要であることのイメージ

コンプライアンスは単なる法令順守にとどまらず、企業の社会的責任(CSR)の基礎となる重要な要素です。企業がコンプライアンス勉強会を実施する意義は多岐にわたりますが、特に重要な理由を3つに絞って説明します。

これらの理由を理解することで、形式的な勉強会ではなく、真に効果的なコンプライアンス教育の実現につながるでしょう。

コンプライアンス違反を防ぐ

コンプライアンス勉強会の最も直接的な目的は、違反行為を未然に防ぐことです。法令や規則の知識不足から生じる「うっかりミス」や、「バレなければいいだろう」という安易な考えによる意図的な違反を防止する効果があります。

多くのコンプライアンス違反は、社員が関連する法律や規則を正確に理解していないことから発生します。例えば、個人情報保護法の理解不足から顧客情報を適切に管理できず、情報漏えいにつながるケースがあります。

また、独占禁止法や下請法などの専門的な法律については、業務に関わる社員が詳しく理解している必要があります。

  • 事前防止
    法令知識の共有により、無知による違反を防止
  • 意識向上
    罰則やペナルティーの理解により意図的な違反を抑制
  • リスク共有
    過去の事例から学び同様の問題を回避

勉強会を通じて法的知識を共有し、コンプライアンス違反によって生じるリスクを具体的に示すことで、社員一人一人の意識と行動を変えることができます。

▼コンプライアンス違反の具体的な事例については下記で詳しく解説しています。
⇒【2025年版】企業のコンプライアンス違反事例20選と対策

  【2025年版】企業のコンプライアンス違反事例20選と対策 コンプライアンスにおける不祥事は、企業の信頼を失うことにつながる可能性があります。従って、企業として対策することが重要です。本記事では、コンプライアンスの違反事例20選と併せて、違反を避ける対策についても紹介します。 株式会社LDcube


組織文化の醸成と意識改革につながる

コンプライアンス勉強会は、単に知識を伝えるだけでなく、組織の価値観や文化を形成する重要な機会となります。「何が正しいのか」「どのように行動すべきか」という基準を社内で共有し、コンプライアンスを重視する組織文化を醸成することができます。

コンプライアンス違反の多くは、会社の利益を優先するあまり、社会的な規範や倫理を軽視してしまうことから生じます。しかし本来、企業の利益と社会的責任は対立するものではありません。

勉強会を通じて、「コンプライアンスを守ることこそが長期的な企業利益につながる」という意識を浸透させることが重要です。

  • 価値観の共有
    経営理念とコンプライアンスの関連性の理解
  • 行動基準の明確化
    グレーゾーンでの判断基準の共有
  • 当事者意識
    「自分ごと」として捉える姿勢の醸成

継続的な勉強会によって、コンプライアンスが特別なことではなく、日常業務の中で自然と実践される組織文化を作り上げることができます。

企業価値の向上につながる

適切なコンプライアンス体制の構築と運用は、企業の社会的評価と価値向上に直結します。コンプライアンスを重視する企業は、顧客や取引先、投資家からの信頼を獲得しやすく、長期的な企業成長の基盤を固めることができます。

今日の社会では、企業の評判や信頼性が重要な経営資源となっています。一度コンプライアンス違反によって失った信頼を取り戻すには、膨大な時間とコストがかかります。

一方、コンプライアンスを確実に実践する企業は、さまざまなステークホルダーから高い評価を得ることができます。

  • 外部評価
    ESG投資の対象としての評価向上
  • 採用競争力
    高い倫理観を持つ人材の獲得
  • 取引優位性
    信頼できるパートナーとしての地位確立

コンプライアンス勉強会は、単なるリスク回避のための取り組みにとどまらず、積極的に企業価値を高めるための戦略的な投資と捉えることができます。

社員一人一人がコンプライアンスの価値を理解し、日々の業務の中でコンプライアンスを実践することが、持続可能な企業成長につながるのです。

コンプライアンス勉強会で扱うべき主要テーマ

勉強のテーマイメージ

コンプライアンス勉強会を企画する際、自社のリスク特性や業界特性に合わせたテーマ選定が重要です。あらゆる法令や規則を一度に網羅することは現実的ではありませんので、優先順位をつけて取り組むべきテーマを選定することが効果的です。

ここでは、多くの企業で共通して重要となる4つの主要テーマについて説明します。

ハラスメント防止の具体策

ハラスメントは、企業のコンプライアンス違反の中でも特に頻発している問題です。パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、マタニティーハラスメントなど、さまざまな種類のハラスメントが職場で発生する可能性があります。

2020年に施行されたパワハラ防止法により、企業にはハラスメント防止対策が義務付けられました。

ハラスメント防止の勉強会では、以下のポイントを押さえると効果的です。

  • 定義の理解
    各ハラスメントの定義と具体例の説明
  • グレーゾーンの認識
    受け手の感じ方により変わる境界線の認識
  • 予防策
    日常的なコミュニケーションでの注意点
  • 対応方法
    問題発生時の適切な対応手順の確認

特に管理職向けの勉強会では、部下からの相談を受けた際の対応方法や、職場環境の改善策についても触れると良いでしょう。ハラスメント問題は一度発生すると職場環境全体に影響を及ぼすため、予防的なアプローチが特に重要なテーマです。

▼ハラスメントの種類については下記で一覧表にまとめて解説しています。
⇒【最新|ハラスメントの種類一覧表】40のハラスメント詳細とリスクを解説

不正経理の防止策

不正経理は、企業の信頼を大きく損なう重大なコンプライアンス違反です。粉飾決算や横領・着服などの不正行為は、発覚した場合に企業の存続を脅かすリスクがあります。2024年度の「コンプライアンス違反倒産」では、「粉飾」が最多であったことからも、その深刻さがうかがえます。

不正経理防止の勉強会では、以下の内容を取り上げると効果的です。

  • 不正のパターン
    典型的な経理不正の手口と事例
  • 内部統制
    チェック体制の重要性と具体的な仕組み
  • 通報制度
    不正を発見した際の報告ルートの確認
  • 罰則規定
    不正行為に対する社内規定と法的罰則

不正経理は「会社のため」という意識や「誰も気付かないだろう」という安易な考えから始まることが多いため、その結果として生じる深刻な影響を具体的に示すことが重要です。

また、内部通報制度の説明と、通報者の保護についても併せて説明すると良いでしょう。

情報セキュリティーの重要ポイント

デジタル化が進む現代において、情報セキュリティーは全ての企業にとって重要なコンプライアンステーマです。特に個人情報保護法の改正により、企業の情報管理責任はさらに厳格化されています。

情報漏えいは技術的な問題だけでなく、人的要因によるケースも多く、社員教育が欠かせません。

情報セキュリティーの勉強会では、以下のポイントを重視すると効果的です。

  • 基本ルール
    パスワード管理や私用デバイスの取り扱い
  • 個人情報
    顧客情報や従業員情報の適切な管理方法
  • SNS対策
    ソーシャルメディア利用時の注意点
  • インシデント対応
    情報漏えい発生時の初動対応の流れ

特に注意すべきなのは、情報漏えいの多くが「うっかりミス」から発生している点です。メール誤送信やUSBメモリの紛失など、日常的な業務の中で起こりやすいリスクを具体的に示し、予防策を徹底することが重要です。

業界固有の法令順守事項

一般的なコンプライアンステーマに加えて、業界特有の法令や規制についても勉強会で取り上げることが重要です。例えば、金融業界ならば金融商品取引法、食品業界であれば食品衛生法、製造業であれば下請法や独占禁止法などが該当します。

業界固有の法令順守に関する勉強会では、以下のアプローチを取り入れると効果的です。

  • 業界規制
    自社に関わる主要な法令の解説
  • 実務上の注意点
    日常業務において特に注意すべき行為
  • 事例研究
    同業他社で発生した違反事例と対策
  • 最新動向
    法改正や監督官庁の指導方針の変化

これらの主要テーマをバランスよく取り入れながら、自社の状況や過去のインシデント、業界動向などを考慮して、最適なコンプライアンス勉強会のカリキュラムを組み立てることが重要です。

コンプライアンス勉強会を成功させるコツ

成功のコツのイメージ

コンプライアンス勉強会は、正しく実施することで組織のリスク管理能力を高め、健全な企業文化を醸成する重要な機会となります。しかし、形式的に行うだけでは効果は限定的です。

ここでは、コンプライアンス勉強会を実効性のあるものにするための6つのコツをご紹介します。

1回の時間を長くしない

コンプライアンスというテーマの性質上、長時間の勉強会は参加者の集中力低下を招きがちです。1回あたり30分〜1時間程度の短時間で区切り、内容を絞ったセッションにすることが効果的です。

短時間でも効果を上げるためのポイントは以下の通りです。

  • 目標の明確化
    その回で達成したい学習目標を1〜2個に絞る
  • 焦点を絞る
    1つのテーマに集中し、余計な情報を省く
  • インタラクティブ要素
    短い時間でも質疑応答や意見交換の時間を確保する
  • 振り返り
    最後に5分程度で重要ポイントを復習する

特に昼休みの時間や業務終了直前などの時間帯を活用した「ミニ勉強会」形式は、参加者の負担感を減らしつつ、定期的な開催を可能にします。

内容を詰め込みすぎず、「理解して行動に移せる」レベルの情報量に調整することがポイントです。

繰り返し実施する

コンプライアンス意識の定着には、一度きりの勉強会ではなく、繰り返しの学習が不可欠です。定期的なスケジュールを設定し、継続的に実施することで、知識の定着と意識改革を図ります。

効果的な繰り返し実施のアプローチとしては、以下が挙げられます。

  • 年間計画
    テーマを分けた年間スケジュールの作成
  • 定期開催
    月1回や四半期ごとなど固定サイクルでの実施
  • フォローアップ
    前回の復習を組み込んだ進行
  • 段階的学習
    基礎から応用へと徐々に深める内容設計

また、同じテーマでも切り口や事例を変えることで、マンネリ化を防ぎつつ重要ポイントを繰り返し伝えることができます。

「コンプライアンスカレンダー」のような形で年間のテーマを可視化し、計画的に実施していくことも効果的です。

旬な事例などを取り入れる

コンプライアンス勉強会の内容が古く感じられると、参加者の関心は低下します。最新のニュースや社会的に話題となっているコンプライアンス違反事例を積極的に取り入れることで、「今、自分たちに関係する問題」として受け止めてもらいやすくなります。

下記は旬な事例を効果的に活用するためのポイントです。

  • メディア活用
    新聞やニュースサイトからの最新事例を収集する
  • 業界動向
    同業他社で起きた事例の分析と自社への応用
  • 法改正情報
    最新の法律改正や判例の紹介
  • トレンド対応
    SNSリスクなど新しい問題への対応策

特に同業他社や取引先で発生したコンプライアンス違反事例は、「自分たちにも起こり得る問題」として強い印象を与えます。

「もし自社でこのような事態が発生したら?」といった問いかけを通じて、当事者意識を高める工夫も効果的です。

自社内のヒヤリハット事例を共有する

コンプライアンス違反に至らなかったものの、「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりした事例(ヒヤリハット)は、勉強会の貴重な教材となります。自社内で実際に起きた事例は、参加者にとって身近で具体的であるため、高い学習効果が期待できます。

下記は自社事例を共有する際の注意点です。

  • 匿名化
    関係者が特定されないよう情報を加工
  • 再発防止策
    事例紹介だけでなく具体的な対策も提示
  • ポジティブ強化
    適切な報告や対応があった点も評価
  • グループワーク
    事例をもとに「自分ならどうするか」考える時間を設ける

実際の事例を扱う際は、「犯人探し」にならないよう配慮しながら、組織全体の学びにつなげることが重要です。

また、ヒヤリハット事例の報告を奨励する文化づくりも、コンプライアンス強化の基盤となります。

報告者を評価する仕組みなどを整えることで、事例の収集がスムーズになるでしょう。

関連テーマも扱い飽きさせない

コンプライアンスを狭義の法令順守だけでなく、CSRやSDGsなど関連する幅広いテーマと結びつけることで、勉強会の内容に変化をつけ、参加者の関心を維持することができます。

下記は関連テーマを取り入れる例です。

  • ビジネス倫理
    倫理的な判断と意思決定のプロセス
  • 心理的安全性
    意見を言いやすい職場環境づくり
  • SDGs
    持続可能な開発目標とコンプライアンスの関連性
  • リスクマネジメント
    危機管理と未然防止の考え方
  • 企業文化
    コンプライアンスを支える組織風土の醸成

また、テーマだけでなく、実施形式にも変化をつけることが効果的です。講義形式だけでなく、ディスカッション、ケーススタディーなど、さまざまな学習方法を取り入れることで、参加者の飽きを防ぎます。

毎回異なる部署や役職の社員に「今月のコンプライアンスメッセージ」を発表してもらうなど、参加型の工夫も効果的でしょう。

動画なども活用する

視覚的な教材は文字や口頭の説明よりも印象に残りやすく、学習効果を高めることができます。専門的なコンプライアンス教育用の動画教材や、自社制作の動画を活用することで、参加者の理解を促進します。

下記は動画教材を効果的に活用するポイントです。

  • 短時間化
    1つの動画は5〜10分程度に収める
  • シナリオ化
    実際の業務シーンを再現した内容にする
  • 解説をつける
    視聴後に重要ポイントを解説する時間を設ける
  • 視聴環境
    いつでも復習できるようオンラインで公開

近年はeラーニングプラットフォームの発達により、動画視聴と確認テストを組み合わせた学習プログラムの提供も容易になっています。

これらのコツを組み合わせ、自社の状況や文化に合わせてカスタマイズすることで、形式的ではなく実効性があり、そして参加者が主体的に学べるコンプライアンス勉強会を実現することができます。

対象者別コンプライアンス勉強会の具体的な進め方

勉強会のイメージ

コンプライアンス勉強会は、対象者の役職や責任レベルによって、内容や進め方を変える必要があります。経営層、管理職、一般社員、新入社員など、それぞれの立場によって求められる知識や行動基準が異なるためです。

ここでは、対象者別に効果的なコンプライアンス勉強会の進め方を解説します。各階層に適した内容とアプローチで実施することで、組織全体のコンプライアンス意識を効果的に高めることができます。

経営層向け

経営層に対するコンプライアンス勉強会は、経営責任とリスクマネジメントの観点を重視します。企業不祥事の多くは、経営層の意識や判断が大きく影響することから、トップの姿勢が組織全体のコンプライアンス文化を形成する基盤となります。

経営層向け勉強会の効果的なアプローチ:

  • 事例分析
    経営判断が招いた企業不祥事の詳細検討
  • リスク評価
    自社特有のコンプライアンスリスクの洗い出し
  • 経営責任
    会社法上の取締役責任と内部統制の関係
  • ステークホルダー対応
    危機発生時の対外的コミュニケーション

勉強会の形式としては、少人数での議論を中心とした形が効果的です。また、他社の経営者による講演や、弁護士などの専門家を招いた研修も有効です。

経営層自身がコンプライアンスメッセージを発信する役割も担うため、自社の行動規範や価値観を自分の言葉で語れるようになることも重要な目標となります。

管理職向け

管理職は組織のコンプライアンスを実践レベルで推進する要となる存在です。部下の行動に大きな影響を与えるとともに、問題の早期発見と適切な対応が求められます。

管理職向けの勉強会では、日常的なマネジメントにコンプライアンスの視点を組み込む方法を中心に据えるべきです。

管理職向け勉強会のポイント:

  • 部下指導
    コンプライアンス違反の予兆を察知する方法
  • 相談対応
    部下からの相談を適切に処理するスキル
  • 職場環境
    ハラスメントのない職場づくりの具体策
  • 実践的判断
    グレーゾーンでの意思決定プロセス

ケーススタディーやロールプレーイングを取り入れ、実際の業務シーンを想定した実践的な内容にすることが効果的です。

また、部門ごとの特有リスクについて議論する機会を設けることで、現場に即した具体的な対策を考えることができます。管理職同士でのグループワークを通じて、部署間の情報共有や連携強化も図れるでしょう。

一般社員向け

一般社員向けのコンプライアンス勉強会は、日常業務の中で遭遇しやすい場面を想定した具体的かつ実践的な内容が効果的です。法令や社内規則の基本的理解と併せて、具体的な行動指針を示すことが重要です。

一般社員向け勉強会の効果的な内容:

  • 業務関連法規
    担当業務に関連する主要法令の基礎知識
  • 判断基準
    迷ったときの相談ルートや判断プロセス
  • 事例学習
    身近な業務でのコンプライアンス違反事例
  • 報告義務
    問題を発見した際の適切な報告方法

一般社員向けの勉強会では、一方的な講義形式よりも、グループディスカッションやワークショップ形式が効果的です。

実際の業務シーンを想定したケーススタディーを通じて「自分ならどうするか」を考えることで、当事者意識を高めることができます。

新入社員・中途採用者向け

新入社員や中途採用者に対しては、入社時のオリエンテーションの一環としてコンプライアンス勉強会を実施することが効果的です。企業文化の一部としてコンプライアンスの重要性を早期に理解してもらうことが目的となります。

新入社員・中途採用者向け勉強会のポイント:

  • 基本知識
    コンプライアンスの意味と重要性の解説
  • 行動規範
    自社の行動規範や倫理基準の詳細説明
  • 社内制度
    内部通報制度など相談窓口の案内
  • 身近な事例
    入社後すぐに直面しやすい場面の解説

新入社員向けには、社会人としての基本的なマナーやSNS利用上の注意点なども含めると効果的です。中途採用者には、前職との違いを明確にし、業界や自社特有のルールや価値観を丁寧に説明することが重要です。

いずれも「なぜそのルールが存在するのか」という背景や理由まで説明することで、単なるルールの暗記ではなく、理解に基づいた行動を促すことができます。

また、入社時の研修だけでなく、3カ月後や半年後にフォローアップ研修を実施することで、実際の業務経験を踏まえた疑問点や気付きについて議論する機会を設けることも効果的です。
対象者別にアプローチを変えることで、それぞれの立場や責任に応じた最適なコンプライアンス教育が可能になります。

ただし、階層別の勉強会だけでなく、時には全社員が一堂に会するセッションを設けることで、コンプライアンスが特定の部門や役職だけの問題ではなく、組織全体の課題であるという認識を共有することも重要です。

コンプライアンス勉強会の効果を最大化する実践テクニック

実践テクニックのイメージ

コンプライアンス勉強会の内容や対象者が適切に設定されていても、実施方法や学習環境によって効果に大きな差が生じます。

ここでは、テクノロジーを活用した現代的なアプローチや、参加者の主体性を引き出す工夫など、コンプライアンス勉強会の効果を最大化するための実践的なテクニックを紹介します。

これらのテクニックを状況に応じて組み合わせることで、より効果的な学習体験を提供することができるでしょう。

オンラインをベースにする

昨今の働き方の多様化に伴い、コンプライアンス勉強会もオンラインでの実施が主流になりつつあります。オンライン形式は、場所や時間の制約を超えて多くの社員が参加できるメリットがあり、特に多拠点企業や在宅勤務の多い環境では効果的です。

オンライン勉強会を成功させるポイント:

  • 短時間設計
    集中力維持のため60分以内のセッション設計
  • 視覚資料
    見やすく理解しやすいスライド資料の作成
  • 双方向性
    チャット機能やアンケート機能を活用した参加促進
  • 録画活用
    欠席者や復習のための録画コンテンツの提供

オンライン勉強会では、対面よりも参加者の集中力が低下しやすいため、一方的な講義形式は避け、定期的に質問を投げかけたり、簡単なクイズを挟んだりするなど、参加者の注意を引き続ける工夫が重要です。

また、録画を学習管理システム(LMS)で公開することで、時間の制約なく学習できる環境を整えることができます。

ブレークアウトでディスカッションを組み込む

コンプライアンスの理解を深めるには、一方的な知識伝達だけでなく、参加者同士が意見を交換し、さまざまな視点から問題を考える機会が重要です。オンライン会議ツールのブレークアウトルーム機能を活用することで、少人数でのディスカッションを効果的に実施できます。

ブレークアウトディスカッションの効果的な進め方:

  • 少人数編成
    4〜6人程度の小グループに分ける
  • 明確な課題
    具体的なケースや問いを提示する
  • 時間管理
    15〜20分の適切な議論時間を設定する
  • 成果共有
    グループごとの結論を全体で共有する

特に、業務中に遭遇する可能性のあるコンプライアンス上のジレンマを題材に、「あなたならどう判断するか」といった問いかけでディスカッションを促すことが効果的です。

異なる部署や役職の社員が混在するグループ編成にすることで、多様な視点からの意見交換が可能になります。

eラーニングや動画を効果的に組み合わせる

eラーニングや動画教材は、いつでもどこでも自分のペースで学習できる利点があります。特にコンプライアンスの基礎知識や一般的な事例学習には、標準化された教材による自己学習が効率的です。

これらのデジタル教材を対面やオンラインの勉強会と組み合わせることで、学習効果を高めることができます。

効果的な組み合わせ方の例:

  • 事前学習
    勉強会前にeラーニングで基礎知識を習得
  • 補完学習
    勉強会後に動画で復習や応用学習を実施
  • 反転学習
    個人で動画学習した後にオンライン研修で議論を深める
  • 確認テスト
    eラーニングのテスト機能で理解度を測定

eラーニングシステムの多くは学習履歴や理解度を管理する機能を備えているため、コンプライアンス教育の進捗状況を組織的に把握することも可能です。

また、短い動画を複数組み合わせて提供することで、社員が空き時間を利用して学習できる環境を整えることができます。

行動変容を促す仕組みを作る

コンプライアンス勉強会の最終的な目標は、知識の習得だけでなく、実際の行動変容を促すことにあります。いくら知識があっても、日常業務の中で実践されなければ意味がありません。そのため、学んだことを行動に移すための仕組みづくりが重要です。

行動変容を促す効果的なアプローチ:

  • コミットメント
    研修後に具体的な行動宣言を書いてもらう
  • フォローアップ
    1カ月後に実践状況を確認する機会を設ける
  • ロールモデル
    好事例を実践している社員を表彰する
  • 環境整備
    コンプライアンス行動をしやすい業務環境を提供する

これらの実践テクニックは、組み合わせて活用することでさらに効果を発揮します。例えば、オンラインによる基礎知識のeラーニングを実施した後、ブレークアウトセッションでのディスカッションを行い、最後に具体的な行動宣言を共有するといった流れです。

また、これらのテクニックを階層別のアプローチと組み合わせることで、より効果的なコンプライアンス教育が実現できるでしょう。テクノロジーを活用しながらも、最終的には「一人一人が自分事として捉える」ことを目指した工夫が、コンプライアンス勉強会成功の鍵となります。

コンプライアンスを学べるeラーニングコンテンツ

株式会社LDcubeではコンプライアンス研修で活用できるeラーニングサービスを多数提供しています。 汎用的なコンテンツになっているため、お客様の要望に合わせたカスタマイズはできませんが、契約後はすぐに受講をスタートすることが可能です。

コース名

概要
内容
学習時間

コンプライアンス基礎

コンプライアンスについて理解を深めていただくコース内容です。知識習得だけでなく、確認テスト、コンプライアンス危険度チェックなども受講いただけます。

  • はじめに
  • コンプライアンス危険度チェック
  • コンプライアンスとは?
  • 組織に求められるコンプライアンス
  • 確認テスト
  • 倫理行動のチェックリスト
  • 最後に

約1時間30分

パワーハラスメント

パワハラについて、どのような言動/行動がパワハラに関連してしまうのかをケース学習を通じて学べるコースです。 パワハラ危険度チェックで自分の危険度も測定できます。

  • はじめに
  • パワーハラスメント危険度チェック
  • パワーハラスメント理解のためのケース
  • パワーハラスメントの定義
  • これってパワハラ?
  • これってパワハラ? ケース解説
  • 最後に

約1時間30分

SNS(情報セキュリティー)

情報管理のあり方について、情報開示に当たり何が良くて何がダメなのかについてケース学習を通じて理解を深めていく学習コースとなります。

  • はじめに
  • SNS(情報セキュリティー)危険度チェック
  • SNS(情報セキュリティー)を理解するためのケース
  • SNS(情報セキュリティー)とは?
  • SNS(情報セキュリティー)確認テスト
  • 情報管理を適切に行うための対策
  • 最後に

約1時間30分

不正防止

不正行為とは何か?不正行為が発生しやすい職場環境とは?不正行為を起こさない健全な職場環境を醸成する職場づくりについて、ケース学習を通じて学習いただきます。

  • はじめに
  • コンプライアンス違反を生みやすい職場危険度チェック
  • 不正防止理解のためのケース
  • 不正防止の理解
  • 不正競争防止法への具体策
  • 最後に

約1時間30分

ハラスメント防止コース① 風通しが良い職場づくり ~風通しが良くない職場の事例~

ハラスメントについての理解・関心を深め、ハラスメントをより自分事として考えます。 風通しの良い職場づくりに向けて、一人一人ができることを理解することができます。

  • はじめに
  • 職場風土とハラスメントのダメージ・損失
  • ケース学習 あなたならどうする?
  • ケース学習 ある職場のケース1
  • ケース学習 ある職場のケース1解説
  • ケース学習 ある職場のケース2
  • ケース学習 ある職場のケース2解説
  • 職場でどのようにするか

約40分

ハラスメント防止コース② 伝える  ~アサーションを活用する~

ハラスメントが起きたときの対処について、一人一人ができることを学習することができます。 相手への効果的な断り方、伝え方を学習することができます。

  • はじめに
  • ケースで考える1 「Noと言うには」
  • ケースで考える2 「言いにくいことを・どのように伝えるか」
  • あなたならどのように伝えるか?

約40分

ハラスメント防止コース③ 職場づくりに一人一人ができること ~職場メンバーとしてできること~

ハラスメントを見聞きしたときの心情・行動について考えます。 風通しの良い職場づくりに向けて、一人一人が当事者として何ができるかを考えます。

  • はじめに
  • ある職場のケース
  • あなたならどう思いますか?
  • ハラスメントを見聞きしたときの心情・行動
  • 自己肯定感が低くなるとき・高くなるとき
  • 風通しの良い職場づくりに向けて

約30分

マイクロラーニング講座には下記があります。  

  • 心理的安全性がつくる恐れのない職場コース
    組織やチームにとって重要な内容であるにもかかわらず、自分の考えを言わず、質問を控え、黙っていたことが何度ありますか?従業員が安心して発言できるようにするには、心理的に安全な環境を整える必要があります。 本コースでは、対人関係の不安がいかに組織をむしばむか、そして、その乗り越え方をさまざまな事例を通じて学習します。 本コースはこれまで一通りコンプライアンスについての研修を行ってきた場合の次の一手として最適です。

    ▼詳しくはこちらから。⇒心理的安全性がつくる恐れのない職場コース

  • 関係者の利益を守るコーポレート・ガバナンスコース
    現在、企業の社会的責任を問う傾向は強まる一方です。組織では責任ある行動を取ることが重要であり、行動の行き過ぎを抑える「拮抗力」は欠かせません。本コースでは、現代社会で求められるコーポレート・ガバナンスのあり方やサステイナビリティについて学習します。

    ▼詳しくはこちらから。⇒関係者の利益を守るコーポレート・ガバナンスコース
    ​​​​​​​

まとめ:効果的なコンプライアンス勉強会で組織のリスク管理を強化しよう

3.ハラスメントとコンプライアンス違反の違い(3)リスク・影響 イメージ

コンプライアンス勉強会の重要性は、企業の法令順守や倫理観を高め、組織文化の一部として定着させることにあります。そして、その実施には形式的な取り組みを超え、継続的かつ多角的なアプローチが求められます。

単に法令違反を防止するだけでなく、社員一人一人の意識改革と組織の持続可能な成長を促進するための戦略的投資として、コンプライアンス教育は重要です。それには、さまざまな階層の社員に対して異なるアプローチで勉強会を設計し、最新の事例や自社のリスク特性を反映した内容を提供することが求められます。

また、コンプライアンス勉強会の効果を最大化するためには、テクノロジーの活用や参加者の主体性を引き出す工夫が必要です。対面とオンラインの手法を組み合わせながら、参加者が主体的に学び、実際の行動に移すことができる環境を整えることが、真に効果的なコンプライアンス勉強会の鍵となるでしょう。

コンプライアンス違反は一瞬にして企業の信頼を失墜させ、その回復には多大な時間とコストがかかります。だからこそ、予防的なアプローチとして効果的なコンプライアンス勉強会の実施が重要です。

株式会社LDcubeではコンプライアンス勉強会に活用できるeラーニング、マイクロラーニング、LMSなどの提供を行っています。
コースごとの価格設定もあれば、受講人数に制限を設けない全社員受け放題プランなど、費用についてもバリエーションを用意しております。

また不祥事の起きない会社づくりに向け、心理的安全性を高めるeラーニングや研修、職場ミーティングなどを組み合わせ、総合的な支援もしています。

さらに無料のデモIDの発行や実績・導入事例の紹介も行っていますので、お気軽にご相談ください。

▼ 関連資料はこちらからダウンロードできます。

コンプライアンス教育 資料ダウンロード

心理的安全性 資料ダウンロード

▼関連記事はこちらから。

  エドモンドソン博士の視点を解説!心理的安全性がビジネスに必要な理由とは? 現代企業に最重要な要素とは何でしょうか?最重要なのは、「心理的安全性」です。本記事では、ハーバード大学の著名な教授である、エイミー・C・エドモンドソン博士の視点を通じて、なぜ心理的安全性が重要視されるのか、そしてそれを高める方法などを解説します。本人動画もご覧ください。 株式会社LDcube
  心理的安全性を高めるコミュニケーションのあり方とは?本質と具体策について解説! 心理的安全性は職場の生産性を高めるために重要です。本記事では、心理的安全性とコミュニケーションの関係性、個人と組織の観点から本質的な考え方、すぐに生かせる自分の行動面や組織マネジメントに効果的に取り入れるポイントなど詳しく解説します。 株式会社LDcube
  「心理的安全性」その本質・作り方とは?今すぐ取り組みたい20の具体策を解説! 組織や職場の心理的安全性が高い状態をつくる上では、ただ知識を知っているだけでなく、実践が大切です。本記事では心理的安全性の作り方について、阻害要因やその除去方法、注意点など解説し、リーダーが自分ですぐに試せる効果のある具体的な方法について紹介します。 株式会社LDcube
  心理的安全性を高めるリーダーシップのあり方とは?リーダーの覚悟がカギ! 心理的安全性が注目されています。本記事では心理的安全性を高めるカギとなるリーダーシップについて、リーダーの言動が職場に与える影響や効果的に高めていくための実践方法について解説します。 株式会社LDcube
  心理的安全性の研修はどう企画する?具体的な研修内容や設計のポイント 組織パフォーマンスの向上と人材定着の鍵として、心理的安全性が注目されています。本記事では、心理的安全性を高める研修を企画する際のポイントを解説します。定義と重要性から、目的の設定、具体的な内容設計、階層別プログラム例まで、実践的な情報を紹介します。 株式会社LDcube
  心理的安全性を組織・職場のマネジメントに取り入れるには?測定から実践まで解説! 多くの企業が職場の心理的安全性向上を目指していますが、組織のマネジメントに効果的に取り入れるには、正しい理解と実践が不可欠です。本記事では、心理的安全性についての本質について紹介し、高める具体的な方法、測定・分析の手法まで、体系的に解説します。 株式会社LDcube
  心理的安全性の高いチームビルディングとは?効果的に実現する方法を解説! 心理的安全性の高いチームビルディングは不祥事を防ぎ、職場の生産性を向上させ、組織の持続的な成長に重要な要素です。本記事では、メンバーの信頼関係構築からリーダーの具体的な実践術まで、ポイントを解説します。 株式会社LDcube
  心理的安全性を組織・職場のマネジメントに取り入れるには?測定から実践まで解説! 多くの企業が職場の心理的安全性向上を目指していますが、組織のマネジメントに効果的に取り入れるには、正しい理解と実践が不可欠です。本記事では、心理的安全性についての本質について紹介し、高める具体的な方法、測定・分析の手法まで、体系的に解説します。 株式会社LDcube
  心理的安全性を向上させた企業事例6選から学ぶ!課題別の解決方法 職場の心理的安全性は、社員の生産性や創造性、離職やエンゲージメントなどに大きな影響を与えます。本記事では、心理的安全性を効果的に高めた企業事例を紹介するとともに、職場でリーダーが果たす役割や育成方法についても解説します。 株式会社LDcube
  心理的安全性が低い上司との関係改善の方法とは? 特徴や原因から解説! 組織・職場の生産性を高めるために心理的安全性が注目されています。職場では上司の影響が大きいです。本記事では、心理的安全性が低い上司の特徴、そうなってしまう原因、関係を前向きに改善するためのコツ、組織づくりのポイントを詳しく解説します。 株式会社LDcube
企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

テーマで探す

Webinar
近日開催ウェビナー

Download
おすすめ資料



Article
おすすめ記事