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心理的安全性の作り方とは?リーダーが試したい20の具体策について解説!

“心理的安全性の作り方” に悩む組織は少なくありません。

  • 「ミーティングでは本音が語られず、建設的な議論ができない」
  • 「上司の顔色をうかがう従業員が多く、イノベーションが生まれない」

このような課題を抱えているなら、心理的安全性の醸成が急務といえるでしょう。

心理的安全性を作るうえでは、ただ知識を知っているだけでなく、実践に落とし込むことが大切です。

心理的安全性の作り方の本質を理解し実践に落とし込む

本記事では、心理的安全性を作るために、心理的安全性についての本質的な理解、心理的安全性を構成する要素、阻害要因と除去方法、そして今すぐリーダーが試せる実践的なノウハウとしてまとめました。順を追って解説していきます。

【リーダーが心理的安全性を作る5つの方法】

  1. リーダー自身の弱みを見せる
  2. アクティブリスニングの技法を習得して実践する
  3. 建設的なフィードバックを行う
  4. 権威勾配を緩和するコミュニケーションを実践する
  5. 意思決定への参画を促進する
上記の方法について解説しながら、方法ごとにすぐに試せる具体策を4つずつ合計20の具体策(チェックリスト付き)を紹介しています。

この記事を読み終えれば、心理的安全性に関するポイントがわかり、自身のチームを改善する行動に移すことができるでしょう。さっそく見ていきましょう。

▼「心理的安全性」を提唱したエイミー・C・エドモンドソン博士の教えについては下記で詳しく解説しています。博士本人の動画付です。合わせてご覧ください。⇒心理的安全性がビジネスに必要な理由?エドモンドソン博士の視点を解説

  心理的安全性がビジネスに必要な理由?エドモンドソン博士の視点を解説 現代企業で最重要な要素とは何でしょうか?革新的な製品?優れたビジネス戦略?それら全て重要ですが、最重要なのは、「心理的安全性」です。本記事では、ハーバード大学の著名な教授である、エイミー・C・エドモンドソン博士の視点を通じて、なぜ心理的安全性が重要視されるのか、そしてそれを高める方法などを解説します。本人動画有。 株式会社LDcube

▼心理的安全性を醸成するための研修を企画するアポイントは下記で詳しく解説しています。
⇒心理的安全性の研修はどう企画する?具体的な内容や設計のポイント

  心理的安全性の研修はどう企画する?具体的な研修内容や設計のポイント 組織パフォーマンスの向上と人材定着の鍵として、心理的安全性が注目されています。本記事では、心理的安全性を高める研修を企画する際のポイントを解説します。定義と重要性から、目的の設定、具体的な内容設計、階層別プログラム例まで、実践的な情報を紹介します。 株式会社LDcube

▼心理的安全性が高い組織はセルフエスティームが高い組織でもあります。下記で解説しています。⇒セルフエスティーム(自尊感情)とは?

  セルフエスティーム(自尊感情)とは?公式や測定尺度・高める方法 セルフエスティームとは、自分で自分自身を価値あるものとして尊重する感覚です。心理学の概念であり、「自尊感情」の日本語訳が多く用いられています。本記事では、その意味や類語との違いを解説し、高さを測る尺度や公式を紹介します。 株式会社LDcube

▼心理的安全性については下記にまとめています。

心理的安全性資料

目次[非表示]

  1. 1.心理的安全性の真の意味を理解する
    1. 1.1.単なる「居心地の良さ」ではない心理的安全性
    2. 1.2.チームパフォーマンスを左右する重要因子
    3. 1.3.心理的安全性が欠如した組織の特徴と弊害
    4. 1.4.エドモンドソンの研究から読み解く本質
  2. 2.心理的安全性を形成する基本要素
    1. 2.1.相互信頼:心理的安全性の基盤
    2. 2.2.透明性:情報共有がもたらす効果
    3. 2.3.包摂性:多様性を生かす組織の力
    4. 2.4.学習志向:失敗を成長の糧とする文化
    5. 2.5.相互支援:助け合いが生む相乗効果
  3. 3.心理的安全性を阻害する要因を特定し除去する
    1. 3.1.階層構造がもたらす心理的障壁
    2. 3.2.過度な競争主義
    3. 3.3.同調圧力
    4. 3.4.コミュニケーション不全
    5. 3.5.失敗を許容しない文化
  4. 4.心理的安全性の作り方|今すぐリーダーが試したい20の具体策
  5. 5.心理的安全性の作り方①​​​​​​​リーダー自身の弱みを見せる
  6. 6.心理的安全性の作り方②アクティブリスニングの技法を習得して実践する
  7. 7.心理的安全性の作り方③建設的なフィードバックを行う
  8. 8.心理的安全性の作り方④権威勾配を緩和するコミュニケーションを実践する
  9. 9.心理的安全性の作り方⑤意思決定への参画を促進する
  10. 10.まとめ

心理的安全性の真の意味を理解する

心理的安全性を作るイメージ画像

心理的安全性は、チームのパフォーマンスを大きく左右する重要な概念です。

しかし、その意味を正しく理解している組織は多くありません。まずは心理的安全性の本質を理解しましょう。

(心理的安全性の本質)

  1. 単なる「居心地の良さ」ではない心理的安全性
  2. チームパフォーマンスを左右する重要因子
  3. 心理的安全性が欠如した組織の特徴と弊害
  4. エドモンドソンの研究から読み解く本質

単なる「居心地の良さ」ではない心理的安全性

「心理的安全性の高い組織とは、ぬるま湯組織ではない」ということは、よく言われます。

一方、心理的安全性を「チームメンバーが発言しやすく、居心地が良い状態」と捉えている方は、少なくないでしょう。

しかし、それは心理的安全性の一面に過ぎません。重要なのは以下2つのポイントです。

【心理的安全性とは何か?】

  • 対人的リスクテイクが許容される環境:チームメンバーが、自分の意見や懸念、質問などを、恐れずに発言できる環境のことを指します。行動して失敗しても責められたり、批判されたりしないという安心感があります。

  • ステータスの脅威がない状態:上司や同僚から、自分の能力や地位を脅かされることがない状態を意味します。質問したり、フィードバックを求めたりしても、無能だと思われる心配がありません。

心理的安全性についての2つの要素

単に居心地の良さを追求するだけでは、真の心理的安全性とはいえません。リスクを恐れずに行動でき、ステータスの脅威を感じない環境作ることが肝要なです。

チームパフォーマンスを左右する重要因子

心理的安全性は、チームのパフォーマンスと密接に関係しています。

Google が行った「Project Aristotle」では、効果的なチームの特徴が調査されましたが、そのトップが心理的安全性でした。

【心理的安全性がパフォーマンスを高める理由】

  • 自由な発言を促進:メンバーが遠慮なく発言できるため、多様なアイデアが生まれます。問題点の指摘も活発になり、早期の改善が可能です。

  • 協力的な行動を引き出す:お互いを信頼し、尊重し合える環境では、メンバーは協力的に行動します。助け合いが生まれ、チームとしての力を発揮できます。

  • ストレスの軽減:ミスを恐れたり、評価を気にしたりするストレスが減るため、メンバーはよりリラックスして仕事に集中できます。

    フォーマンスを最大化するには、心理的安全性の構築が欠かせないのです。

    参考:Google「『効果的なチームとは何か』を知る」

    ▼心理的安全性が高い組織では創造性も発揮されます。創造性については下記をご覧ください。
    ⇒創造性とは何か?ビジネスパーソンに必要なクリエイティビティの本質

      創造性とは何か?ビジネスパーソンに必要なクリエイティビティの本質 欧米企業の多くで、「クリエイティビティ(創造性)」が、採用や人事評価の重要指標として位置づけられています。本記事では、ビジネススキルとしての創造性の本質、長けている人の特徴、創造性を高めるための方法などについて必要な情報を包括的に解説します。 株式会社LDcube


    心理的安全性が欠如した組織の特徴と弊害

    では、心理的安全性が十分でない組織では、どのような問題が起こるのでしょうか。

    【心理的安全性が欠如した組織の特徴】

    • 意見が言いづらい雰囲気:上司の顔色をうかがったり、空気を読んだりして、本音を言えない状況が生まれます。

    • 不適切な行動を指摘しにくい:ハラスメントやコンプライアンス違反などの問題行動を、誰も指摘できなくなります。

    • 失敗を隠蔽する傾向:ミスを報告すると責められるため、失敗を隠す行動が助長されます。

    • 学習機会の喪失:失敗から学ぶ機会が失われ、組織の成長が阻害されます。

    • 離職リスクの増大:心理的負担から、優秀な人材が去っていく恐れがあります。

      これらの弊害は、組織の競争力を大きく損なうものばかりです。

      エドモンドソンの研究から読み解く本質

      “チームの心理的安全性” を提唱し、その概念を広めたのは、ハーバード・ビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授です。

      彼女の研究からは、心理的安全性の本質を読み解くヒントが得られます。

      【エドモンドソンの研究に見る心理的安全性の本質】

      • 学習行動と密接に関連:心理的安全性が高いチームほど、学習行動(助言を求める、フィードバックを共有するなど)が活発で、パフォーマンスが高いことを示しました。

      • ミスを報告する職場ほど安全性が高い:医療現場の調査で、エラーの報告件数が多い病院ほど、医療事故が少ないという逆説的な結果が得られました。

      • リーダーシップが重要:リーダーが率先して自分の弱さを開示し、建設的な雰囲気を作ることが、心理的安全性の醸成に不可欠だと指摘しています。

        (参考:エイミー・C・エドモンドソン,『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』, 英治出版, 2021年)

        エドモンドソンの研究は、心理的安全性がチームのパフォーマンスの源泉であり、リーダーシップによって高められることを明らかにしたのです。

        心理的安全性を真に理解するためには、エドモンドソン教授の教えに直接触れることを、強く推奨します。

        たとえば、以下のeラーニングコースでエドモンドソン教授の講義を受講できますので、ご確認ください。

        エドモンドソン博士のマイクロラーニングコース

        心理的安全性がつくる恐れのない職場コース①(マイクロラーニング)

        心理的安全性を形成する基本要素

        心理的安全性を作るイメージ

        続いて、心理的安全性を支える5つの基本要素を解説します。

        心理的安全性は、複数の要素が相互に作用して形成されます。これらの要素を理解し、強化することが、チームに心理的安全性を根付かせる第一歩となるでしょう。

        (心理的安全性を構成する基本要素)

        1. 相互信頼:心理的安全性の基盤
        2. 透明性:情報共有がもたらす効果
        3. 包摂性:多様性を生かす組織の力
        4. 学習志向:失敗を成長の糧とする文化
        5. 相互支援:助け合いが生む相乗効果

        ​​​

        相互信頼:心理的安全性の基盤

        1つ目の要素は「相互信頼」です。

        心理的安全性の土台となるのが、チームメンバー間の相互信頼です。

        信頼があれば、自分の意見を安心して発言できますし、仲間をサポートする行動も生まれやすくなります。

        【信頼関係を築くポイント】

        • 約束を守り行動で誠実さを示す:締切を守る、言行一致を心がける、機密情報を漏らさないなど、小さなことの積み重ねが信頼につながります。

        • 互いの長所を認め合う:メンバーの強みを認識し、称賛や褒め言葉を惜しまずに交わし合えば、信頼関係が育まれます。

        • 定期的なコミュニケーションを図る:仕事以外の雑談も交えながら、頻繁に会話をすることが信頼構築に役立ちます。

        • 困難な状況では助け合う:メンバーが困ったときに手を差し伸べる姿勢は、強い絆を生み出します。

          このような相互信頼は、一朝一夕では築けません。日々の積み重ねによる醸成が、鍵となります。

          透明性:情報共有がもたらす効果

          2つ目の要素は「透明性」です。

          心理的安全性を高めるには、情報の透明性も重要です。

          意思決定プロセスを明確にし、必要な情報を共有することが、メンバーの参画意識を高めます。

          【透明性を確保する方法】

          • 情報共有のルールを作る:必要な情報を漏れなく共有するため、ルールを設けます。会議の議事録を全員に公開するなどの工夫が有効です。

          • 意思決定の背景を説明する:なぜその決定に至ったのか、根拠を含めて丁寧に説明すれば、納得感が生まれます。

          • 情報へのアクセスを平等にする:役職に関係なく、誰もが必要な情報にアクセスできる仕組みを整えましょう。

          • 悪い知らせも隠さない:都合の悪い情報でも、正直に伝えることが信頼を生みます。

            情報の透明性は、メンバーの心理的安全性を高める重要な要素なのです。

            包摂性:多様性を生かす組織の力

            3つめの要素は「包摂性」です。

            包摂とは「インクルージョン」のことです。心理的安全性は、多様性を受け入れる包摂的な文化(インクルーシブな文化)とも密接に関わります。

            異なる意見や背景を持つメンバーを受け入れ、生かすこと(=インクルージョン)が、チームの心理的安全性を高めるうえで重要な要素となります。

            【多様性を生かす組織文化を作るヒント】

            • 個人のアイデンティティを認める:年齢、性別、国籍などにかかわらず、一人一人の個性を尊重する姿勢を示します。

            • 多様な意見を積極的に求める:会議では全員に発言を求め、少数意見も大切にします。

            • バイアスに気づき排除する:無意識の偏見に気づき、それを取り除く努力を怠らないことが大切です。

            • 公正な評価制度を整える:属性ではなく、能力と成果に基づいて評価する仕組みを作ります。

            多様性を受け入れる寛容な文化があってこそ、心理的安全性は育まれます。

            ▼ダイバーシティ&インクルージョンについて解説した以下の記事も、あわせてご覧ください。
            ⇒ダイバーシティ&インクルージョンとは?意味や違い・取り組み事例

              ダイバーシティ&インクルージョンとは?意味や違い・取り組み事例 ダイバーシティ&インクルージョンとは多様性を包摂(包み込むこと)して、新たな価値を創造する概念です。本記事ではダイバーシティインクルージョンについて解説します。また、企業の取り組みとして何をすべきか、行動ベースでの理解が深まるよう事例もご紹介します。 株式会社LDcube


            学習志向:失敗を成長の糧とする文化

            4つ目の要素は「学習志向」です。

            心理的安全性の高いチームは、失敗を恐れずにチャレンジし、そこから学ぶ文化を持っています。失敗を成長の機会と捉える学習志向が、心理的安全性を支えているのです。

            【学習志向の文化を育むためのアクション】

            • 失敗を責めるのではなく教訓を問う:失敗したときにペナルティを与えるのではなく、何を学んだかを話し合います。

            • 小さな失敗を奨励する:大きな失敗を防ぐためにも、早い段階での小さな失敗を推奨する雰囲気を作ります。

            • 成功体験だけでなく失敗体験も共有する:失敗談を恥ずかしがらずに共有し、皆で学びを得る機会とします。

            • 学んだことを実践し改善に生かす:得られた教訓を、次の行動に生かす仕組みを整えましょう。

              失敗を恐れず、常に学ぼうとする姿勢は、心理的安全性の基盤となります。

              相互支援:助け合いが生む相乗効果

              5つ目の要素は「相互支援」です。

              心理的安全性の高いチームでは、メンバーが互いに支援し合います。各自の強みを引き出し、弱みをカバーし合えば、組織全体のパフォーマンスを高める相乗効果が生まれるのです。

              【相互支援の風土を根付かせる方法】

              • 助けを求めやすい環境を作る:質問や相談がしやすいよう、オープンな雰囲気を作ることが大切です。

              • 自発的なサポートを奨励する:メンバーが自ら進んで助け合う行動を称賛し、それを文化として定着させましょう。

              • 他者の支援を素直に受け入れる:助けられ上手になることも、相互支援の文化づくりでは重要です。

              • バランスのとれた協力関係を築く:助け合いは大切ですが、過度に依存しすぎては自律性が損なわれます。程よいバランスを保つことを意識しましょう。

                メンバーが互いに支え合ってこそ、一人一人も組織も、成長を遂げていきます。

                以上、ここまでの話をまとめておきましょう。

                心理的安全性の作り方まとめ

                続いて以下では、これらの基本要素を構成する際に障壁となる阻害要因を解説します。

                心理的安全性を阻害する要因を特定し除去する

                心理的安全性の阻害要因のイメージ

                組織に心理的安全性を根付かせるには、それを阻害する要因を特定し、取り除くことが大切です。

                心理的安全性を脅かす5つの阻害要因と、除去するための方法を見ていきましょう。

                (心理的安全性を阻害する要因)

                1. 階層構造がもたらす心理的障壁
                2. 過度な競争主義
                3. 同調圧力
                4. コミュニケーション不全
                5. 失敗を許容しない文化

                階層構造がもたらす心理的障壁

                1つ目の阻害要因は「階層構造がもたらす心理的障壁」です。

                どんなにフラットな組織を目指しても、ある程度の階層構造は生まれてしまうものです。

                問題なのは、その階層による心理的な障壁です。上司や管理職を恐れ、本音を言えなくなるのは、心理的安全性の大敵といえるでしょう。

                【組織の階層がもたらす弊害】

                • 指示待ち人間を生む:上司の顔色をうかがい、自分で判断せずに指示を待つようになります。

                • 不適切な命令に逆らえない:上司や先輩社員の無理な要求を拒否できずに、苦しむメンバーが出てきます。

                • 改善提案がしづらい:下位の立場だと、問題点の指摘や改善案を出しにくい雰囲気が生まれがちです。

                • 部下をコントロールしたくなる:部下を持つ上司には、部下を細かく管理し、コントロールしたいという欲求が生まれます。

                  では、どうすれば階層の弊害を最小限に抑えられるのでしょうか。

                  【心理的障壁を解消する鍵】

                  • 権限委譲を徹底する:できる限り現場の裁量に任せ、自律性を後押しする環境を作ります。

                  • 組織をフラット化する:管理職の層を減らすなど、なるべく階層をシンプルにする工夫が求められます。

                  • 職位を超えた交流の機会を設ける:普段から職位を越えて率直に語り合える場を用意しましょう。

                  • トップ自ら謙虚な姿勢を示す:リーダーが部下の声に耳を傾け、謙虚に振る舞うことが組織に与えるインパクトは大きなものです。

                    上下関係という心理的障壁をいかに乗り越えるかが、心理的安全性を高めるために重要です。

                    その鍵のひとつが「各メンバーの自律性に委ねる」という点です。自律型人材の育成は、階層構造の弊害を抑えることにつながります。

                    ▼自律型人材について詳しくは、以下の記事もあわせてご覧ください。
                    ⇒自律型人材とは?特性や特徴と行動パターン・育成方法の実践ポイントを解説!

                      自律型人材とは?特性や特徴、行動パターン・育成方法などポイントを解説! 自律型人材とはどのような存在でしょうか?本記事では自律型人材について、その特性や特徴、行動パターンを解説しながら育成する具体的な方法や、それを支える組織風土について、理論的背景も交えて紹介します。自律型人材を育成するための実践的知見が得られ、人材育成の取り組みに生かせるはずです。 株式会社LDcube

                    過度な競争主義

                    2つ目の阻害要因は「過度な競争主義」です。

                    チームのパフォーマンスを高めるためには、適度な競争心が必要です。しかし、それが行き過ぎると、心理的安全性が損なわれてしまいます。

                    メンバー同士が足の引っ張り合いをしたり、過度のプレッシャーを感じたりする状況は避けねばなりません。

                    【行き過ぎた競争意識の弊害】

                    • 個人の業績だけを重視する:チームへの貢献や助け合いの精神が軽視される傾向にあります。

                    • 失敗を恐れて萎縮する:過剰なプレッシャーから、メンバーはミスを極端に恐れるようになります。

                    • 全体最適の発想が失われる:自分の成績のためなら、他者の犠牲もいとわない考えが生まれます。

                    • 情報共有に消極的になる:自己の優位性を保つために、ライバルとなる同僚に知見を共有することをためらってしまいます。

                      競争意識が行き過ぎないよう、心理的安全性とのバランスを取ることが大切だといえるでしょう。

                      【チームの一体感を高める施策】

                      • チームの成果を重視する:個人の実績だけでなく、チーム全体の成果に基づいて評価する仕組みを取り入れます。

                      • 支援し合う行動を称賛する:メンバー同士の助け合いを奨励し、それを評価につなげる工夫を行いましょう。

                      • 全体ゴールへのコミットメントを引き出す:チーム全体の目標を共有し、一丸となって取り組む意識を育てることが重要です。

                      • ナレッジの共有を推奨する:持っている知識は皆で共有すべきだというマインドセットを根付かせます。

                        協調と競争、そのバランスを取ることが、心理的安全性を保つ鍵となります。

                        同調圧力

                        3つ目の阻害要因は「同調圧力」です。

                        チームには、同調圧力が働きがちです。多数派の意見に合わせたくなる心理が、メンバーの個性を抑圧してしまうのです。

                        上辺だけの一体感や、表面的な仲良しチームの方向へ組織が進んでしまうと、かえって心理的安全性を損ないます。

                        【同調圧力の弊害】

                        • 自分の意見を言えなくなる:多数派と異なる考えを口にすることがはばかられ、本音を隠すようになります。

                        • 画一的な思考に陥る:多数派の同質的な意見が幅を利かせ、多様な視点が失われる危険性があります。

                        • リスクを取る行動が減る:枠にはまらない行動を取ることや、いわゆる「出る杭」になることに対して、メンバーが及び腰になります。

                        • 不満を溜め込む:表向きは同調していても、内心では不満を抱えるメンバーが増えることが、少なくありません。これは離職率の上昇につながります。

                          れでは、同調圧力を跳ね返し、一人一人の個性を生かすにはどうすればよいのでしょうか。

                          【多様な意見を引き出すヒント】

                          • 反対意見を歓迎する雰囲気を作る:批判的な意見も、前向きに受けとめる態度を示すことが大切です。

                          • サイレントタイムを設ける:各自が自分の意見をじっくり考える時間を設けてから、議論を始める工夫が有効です。

                          • ブレストの手法を活用する:ブレインストーミングを行い、アイデアを自由に出し合う機会を増やしましょう。

                          • 多様性を称賛する:新しい視点を提供したメンバーを称賛し、それを組織の文化として根付かせます。

                            同調圧力に抗い、個性を引き出すことを是とする文化が、心理的安全性を高めます。

                            コミュニケーション不全

                            4つ目の阻害要因は「コミュニケーション不全」です。

                            心理的安全性が損なわれている職場では、往々にしてコミュニケーション不全に陥っています。

                            会話が少なかったり、重要な情報が適切に伝わっていなかったりするのが特徴です。しかし、それは表面的な現象に過ぎません。本当の課題は、その背後にあります。

                            【コミュニケーション不全の根本原因】

                            • 心理的な壁がある:メンバー間の信頼関係が築けておらず、本音で語り合えない状態です。

                            • 聞く姿勢が欠如している:相手の考えを受け止めようとせず、自分の主張ばかりしている傾向があります。

                            • デジタルツールへの過度な依存:チャットやメールだけでは、真意が伝わりにくいことが少なくありません。

                            • 権力関係の歪みがある:上司の「忖度」を強いる雰囲気では、健全なコミュニケーションは生まれません。

                              これらの根本原因を見極め、対処することが肝要です。

                              【コミュニケーション改善のためのアクション】

                              • 1on1ミーティングを充実させる:上司と部下、メンバー同士が定期的に対話する機会を設けましょう。

                              • 傾聴スキルを高める:相手の話に耳を傾け、理解しようとする姿勢を養成します。

                              • 対面の対話を増やす:重要な議題は、できるだけ直接顔を合わせて話し合います。オンラインと対面のコミュニケーションのバランスを適切に保ちましょう。

                              • フィードバックを促進する:活発にフィードバックし合える関係性を築くことが大切です。

                                コミュニケーション不全を解消する努力は、心理的安全性を高める大きな一歩となるでしょう。

                                ▼社内コミュニケーションの促進施策については、以下の記事もあわせてご覧ください。
                                ⇒職場コミュニケーションが引き起こす問題とは?原因と活性化させる21の施策を徹底解説!

                                  職場コミュニケーションが引き起こす問題とは?原因と活性化させる21の施策を徹底解説! 近年、テレワークの普及などにより、職場のコミュニケーションの希薄化が進行しています。コミュニケーション不全を放置すると、生産性の低下や優秀な人材の流出など、企業に大きな損失をもたらしかねません。本記事では、職場コミュニケーションの問題点と、それを改善するための21の施策を詳しく解説します。 株式会社LDcube

                                失敗を許容しない文化

                                5つ目の阻害要因は「失敗を許容しない文化」です。

                                「失敗は許されない」という意識が蔓延する組織では、心理的安全性は育ちません。失敗を恐れるあまり、メンバーは小さくまとまり、チャレンジ精神を失ってしまうからです。

                                【失敗を許容しない文化の弊害】

                                • リスクを恐れて現状維持に留まる:新しいことに挑戦するよりも、保守的な選択肢を取り、現状維持に甘んじてしまいます。

                                • 隠蔽体質を生む:失敗したら隠そうとする意識が働き、問題の早期発見、解決が困難になります。

                                • 創造性が失われる:斬新なアイデアを提案しても、失敗を恐れて取り入れられない現状があります。

                                • メンバーのモチベーションが下がる:失敗が許されない環境では、チャレンジする意欲が削がれ、やる気を失うメンバーが増えてしまいます。

                                  敗を恐れず、果敢に挑戦できる組織文化を作ることが、心理的安全性を高める鍵です。

                                  【失敗から学ぶ文化を根付かせるコツ】

                                  • トライ&エラーを奨励する:まずは小さな失敗を恐れずにチャレンジする、その姿勢を評価します。

                                  • 失敗の教訓を共有する場を設ける:失敗から得られる学びを皆で共有する機会を、定期的に設けましょう。

                                  • プロセスにも着目する:結果だけでなく、失敗に至るプロセスを丁寧に振り返ることが肝要です。

                                  • 責めない雰囲気を作る:失敗を責め立てるのではなく、建設的にフィードバックし合える環境を整備します。

                                    失敗を許容する文化を育むことは、心理的安全性を高める基盤づくりにほかならないのです。

                                    より積極的に変革を進めたい場合には、革新的思考力を育てるプログラムを導入する選択肢もあります。詳しくは以下をご覧ください。

                                    ITS資料バナー

                                    以上、5つの阻害要因を解説しました。

                                    心理的安全性を阻害する要因まとめ

                                    以下では、リーダーシップによる心理的安全性の作り方を見ていきましょう。

                                    ▼心理的安全性をマネジメントに取り入れるポイントについては下記で詳しく解説しています。
                                    ⇒心理的安全性を職場のマネジメントに取り入れるには?ポイントを解説!

                                      心理的安全性を組織・職場のマネジメントに取り入れるには?測定から実践まで解説! 多くの企業が職場の心理的安全性向上を目指していますが、組織のマネジメントに効果的に取り入れるには、正しい理解と実践が不可欠です。本記事では、心理的安全性マネジメントについての本質について紹介し、高める具体的な方法、測定・分析の手法まで、体系的に解説します。 株式会社LDcube

                                    心理的安全性の作り方|今すぐリーダーが試したい20の具体策

                                    今すぐリーダーが試したい20の具体策

                                    ここまで、心理的安全性を構成する基本要素と、それを阻む阻害要因について見てきました。

                                    その土台のうえに、心理的安全性を根付かせるためには、リーダーシップが鍵を握ります。

                                    以下では、メンバーの心理的安全性を高めるため、リーダーが率先して行うべき5つの方法を取り上げ、それぞれ4つずつ、合計20の具体策(チェックリスト付き)を紹介します。

                                    【リーダーが心理的安全性を作る5つの方法】

                                    1. リーダー自身の弱みを見せる
                                    2. アクティブリスニングの技法を習得して実践する
                                    3. 建設的なフィードバックを行う
                                    4. 権威勾配を緩和するコミュニケーションを実践する
                                    5. 意思決定への参画を促進する

                                    まず、下記20の具体策についての解説を読みながら、下記のチェックリストで自己点検をしましょう。

                                    次に、やれていない具体策を確認し、実行する計画に落とし込みましょう。

                                    以下のチェックリストの項目が改善されることで、メンバーの心理的安全性を高めていける可能性が高くなります。

                                    (今すぐ確認できる!リーダーが試したい20の具体策チェックリスト)心理的安全性を高める20の具体策チェックリスト

                                    心理的安全性の作り方①​​​​​​​リーダー自身の弱みを見せる

                                    1つ目は「リーダー自身の弱みを見せる」です。

                                    リーダー自身が率先して自分の弱さや弱点を開示することは、心理的安全性の向上に即効性のあるアプローチです。

                                    上層部の管理職やメンバーの上に立つ上司でも、失敗経験や弱みを抱えているのだと知ったメンバーは、「自分も失敗していいのだ」と感じられるようになるからです。

                                    完璧なリーダーではなく、等身大の人間らしさを見せるリーダーが求められます。

                                    【リーダーが弱さを見せる4つの具体策

                                    1. 自身の失敗体験を積極的に共有する:過去の失敗談を、教訓とともに明るく語るリーダーのいる組織では、失敗を恐れない文化が生まれます。

                                    2. うまくできない姿も見せる:自分の苦手なことでもメンバーと一緒にやってみましょう。うまくできなかったとしても、その姿を見せることで、等身大のリーダーの姿が伝わります。

                                    3. 弱みを認める:「じつは、私は○○が苦手で……」と、弱点を率直に明かします。リーダーも完璧ではないことが伝われば、メンバーは安心して自分の弱みも共有できるようになります。

                                    4. 質問をする・助言を求める:「皆さんならどうしますか?」と、真摯に質問する姿勢は、謙虚な人間性を感じさせます。リーダーは答えを知っているべき、という先入観を取り払い、メンバーの意見や助言を求める姿勢を示すことが、心理的安全性を高めます。

                                    自分を良く見せて上に立ちたい気持ちを捨て、「格好の悪い自分」あえて見せるあり方は、メンバーの心開くリーダーシップだといえるでしょう。

                                    心理的安全性の作り方②アクティブリスニングの技法を習得して実践する

                                    2つ目は「アクティブリスニングの技法を習得して実践する」です。

                                    アクティブリスニング(積極的傾聴)は、リーダーが身に付けるべき重要なスキルです。

                                    アクティブリスニング解説画像

                                    話に耳を傾け、共感を示してくれるリーダーのもとでは、メンバーは自分の存在を認められていると感じるからです。

                                    アクティブリスニングは、心理的安全性を育むリーダーシップの表れだといえるでしょう。

                                    【アクティブリスニング実践のための4つの具体策

                                    1. 相手の目を見てうなずく:相手の目を見て話に集中し、適度にうなずいたり、あいづちを打ったりします。メンバーの話に興味を持ち、理解しようとする姿勢を態度で示すようにしましょう。

                                    2. オウム返しを活用する:「○○と思ったんですね」のように、相手の発言の一部を繰り返す(オウム返しする)と、話し手は自分の話をよく聞いてもらえている実感を持てます。

                                    3. 感情に寄り添う:「それはつらいですよね」のように、相手の感情に寄り添った声かけを意識します。メンバーの気持ちを推し量り、共感的に話を聞きましょう。

                                    4. 最後まで聞く:話をさえぎらず、じっくりと耳を傾ける姿勢が信頼関係を強化します。相手の話が終わるまで、判断を保留し、否定せずに聞くことが大切です。

                                    「自分の仕事で結果が出れば、それでいい」という個人主義的な姿勢ではなく、メンバー一人一人に心からの関心を寄せ、相手話に耳を傾けるリーダー目指しましょう。

                                    心理的安全性の作り方③建設的なフィードバックを行う

                                    3つ目は「建設的なフィードバックを行う」です。

                                    心理的安全性を高めるリーダーは、メンバーに建設的なフィードバックを提供することを重視しています。

                                    「単に褒めるだけでも、叱責するだけでもなく、成長につながる指摘をすることが大切」という考え方が身に付いているのです。

                                    事実に基づき、未来志向で、メンバーが自分の行動を振り返れるようにアシストしましょう。

                                    【建設的なフィードバック実践のための4つの具体策

                                    1. 事実を語る:主観ではなく、観察した事実を率直に伝えることから始めましょう。「〇〇をしていましたね」と、具体的な行動を指摘することが重要です。そこに評価を加えるのは、次のステップです。

                                    2. ポジティブな面を指摘する:良かった点を具体的に認めると、メンバーの自信になります。「あのとき、○○と提案してくれたから、議論が深まりました」など、良い行動を具体的に称賛しましょう。

                                    3. 「次はどうすればいい?」に焦点を当てる:問題点の指摘だけでなく、今後の改善策を一緒に考える姿勢が大切です。「次は○○すると、さらに良くなるのではないでしょうか」と、メンバーが前向きに行動を改善できる方向へ導きます。

                                    4. フィードバックを受け入れやすい場を整える:普段から何でも話せる関係性があれば、フィードバックもスムーズです。日頃から積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことが重要です。

                                    建設的なフィードバックは、メンバーの成長を後押しすると同時に、心理的安全性を高める地盤の役割果たすと考えましょう。

                                    心理的安全性の作り方④権威勾配を緩和するコミュニケーションを実践する

                                    4つ目は「権威勾配を緩和するコミュニケーションを実践する」です。

                                    先にも述べたとおり、階層構造がもたらす心理的障壁は、心理的安全性の阻害要因です。

                                    リーダーには、その権威勾配(上下関係による心理的な圧力や距離感)を緩和し、フラットなコミュニケーションを実現することが求められます。

                                    【権威勾配を和らげる4つの具体策

                                    1. 呼び方を工夫する:「さん」付けを推奨するなど、上下関係を感じさせない呼称を使います。部下を呼び捨てしないことはもちろんですが、部下から上司の呼称も「〇〇課長」ではなく「〇〇さん」とすれば、心理的な距離が縮まります。

                                    2. プライベートな交流の場を設ける:オフサイトミーティング(普段の職場を離れて行う会議や研修)などを活用し、普段とは違う一面を見せ合う機会を作りましょう。仕事を離れたカジュアルな場では、リーダーもメンバーも、お互いを身近に感じられるはずです。

                                    3. 権威の誇示を慎む:肩書きや地位を前面に押し出すのは避け、メンバーと対等に接することが肝要です。権威を振りかざすのではなく、一個人としてフラットに向き合う姿勢を大切にしましょう。

                                    4. 自分の欠点を認めて弱さと向き合う:上司は、部下をコントロールしたい欲や自己顕示欲に気づき、謙虚さと礼節を常に忘れないようにしましょう。

                                    権威勾配を緩和する努力は、心理的安全性を高めるための基盤づくりにつながります。

                                    心理的安全性の作り方⑤意思決定への参画を促進する

                                    5つ目は「意思決定への参画を促進する」です。

                                    メンバーの心理的安全性を脅かしかねないのが、トップダウンの意思決定です。

                                    一方的に決定を下されては、メンバーは自分の意見が尊重されていないと感じ、心理的安全性が損なわれます。

                                    メンバーの心理的安全性に配慮した意思決定プロセスを設計することが、リーダーの重要な役割だといえます。

                                    【メンバーを意思決定に巻き込む4つの具体策

                                    1. 選択肢を提示する:「AかBならどちらがいいですか?」と、選択の余地を設けることが大切です。メンバーに意思決定の機会を提供すると、当事者意識が高まります。

                                    2. 多様な視点を引き出す:「ほかに案はありませんか?」と、メンバーの新たなアイデアを積極的に求めましょう。リーダーの考えに縛られず、メンバーの発想を生かす姿勢が重要です。

                                    3. 懸念を聞く:「この案に懸念はありますか?」と、不安な点を率直に語ってもらう場を設けましょう。メンバーの懸念に真摯に耳を傾け、意思決定に反映させることが肝要です。

                                    4. 決定理由を説明する:なぜその決定に至ったのか、根拠を含めて丁寧に説明することが欠かせません。意思決定のプロセスを透明化し、メンバーの納得感を醸成します。

                                    心理的安全性を考慮した意思決定プロセスは、メンバーが自分の意見を安心して言える環境作ります。

                                    リーダーがメンバーを意思決定に巻き込み、意見を尊重する姿勢を示すことが、心理的安全性を高める鍵となります。

                                    再度、20の具体策のチェックリストを示します。どれもやろうと思えばすぐに試せる内容です。セルフチェックしてみて、まずはやれることからやってみましょう。

                                    心理的安全性を高める20の具体策チェックリスト

                                    まとめ

                                    本記事では「心理的安全性の作り方」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

                                    心理的安全性を形成する基本要素は、以下のとおりです。

                                    1. 相互信頼:心理的安全性の基盤
                                    2. 透明性:情報共有がもたらす効果
                                    3. 包摂性:多様性を生かす組織の力
                                    4. 学習志向:失敗を成長の糧とする文化
                                    5. 相互支援:助け合いが生む相乗効果

                                    ​心理的安全性を阻害する要因は、以下のとおりです。

                                    1. 階層構造がもたらす心理的障壁
                                    2. 過度な競争主義
                                    3. 同調圧力
                                    4. コミュニケーション不全
                                    5. 失敗を許容しない文化

                                    ​心理的安全性の作り方として、今すぐリーダーが試せる20の具体策について紹介しました。

                                    (今すぐリーダーが試せる20の具体策)

                                    1. 自身の失敗体験を積極的に共有する
                                    2. うまくできない姿も見せる
                                    3. 弱みを認める
                                    4. 質問をする・助言を求める
                                    5. 相手の目を見てうなずく
                                    6. オウム返しを活用する
                                    7. 感情に寄り添う
                                    8. 最後まで聞く
                                    9. 事実を語る
                                    10. ポジティブな面を指摘する
                                    11. 「次はどうすればいい?」に焦点を当てる
                                    12. フィードバックを受け入れやすい場を整える
                                    13. 呼び方を工夫する
                                    14. プライベートな交流の場を設ける
                                    15. 権威の誇示を慎む
                                    16. 自分の欠点を認めて弱さと向き合う
                                    17. 選択肢を提示する
                                    18. 多様な視点を引き出す
                                    19. 懸念を聞く
                                    20. 決定理由を説明する

                                    ​本記事を通じて、心理的安全性の醸成に向けた具体策を知り、すぐにでも試してみていただければ幸いです。

                                    株式会社LDcubeでは、心理的安全性を提唱したエドモンド博士が自ら講義を行う心理的安全性のマイクロラーニングコースの提供や、セルフエスティームを高めるためのヒューマンエレメントプログラムの提供などを行っています。心理的安全性を高めたいとお考えの際にはお気軽にご相談ください。

                                    ▼関連資料はこちらからダウンロードできます。

                                    心理的安全性資料

                                    マイクロラーニングカタログ

                                    HEP資料

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