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心理的安全性を高めるコミュニケーションのあり方とは?本質と具体策について解説!

職場における心理的安全性の重要性が叫ばれる中、多くの企業が「どうすれば心理的安全性の高い職場を作れるのか」という課題に直面しています。

特に、日々のコミュニケーションの在り方が、チームの心理的安全性を大きく左右することが、さまざまな研究や実践を通じて明らかになってきました。実際、心理的安全性の高い職場では、メンバーの創造性が発揮され、イノベーションが生まれやすい環境が整うことが分かっています。

しかし、多くの企業では「心理的安全性を高めたい」という思いはあるものの、具体的なコミュニケーション方法が分からず、結果として従来型の上意下達なコミュニケーションから抜け出せないでいます。

また、「心理的安全性」という言葉だけが先行し、形だけの取り組みに終始してしまうケースも少なくありません。

本記事では、心理的安全性を高めるための実践的なコミュニケーション術を、具体例を交えながら解説していきます。単なる理論や概念の説明ではなく、明日から実践できる具体的な方法論や、実際の成功事例をご紹介します。

これらの施策を段階的に導入することで、チームメンバーが自由に意見を言い合える、創造的で生産性の高い職場づくりを実現することができます。

あなたの職場でも、この記事で紹介する7つのコミュニケーション術を実践することで、心理的安全性の高い、働きがいのある職場環境を構築することができるでしょう。

それでは、具体的な方法論について見ていきましょう。

▼心理的安全性についてはテーマに応じて下記で詳しく解説しています。

▼心理的安全性については下記にまとめています。

心理的安全性資料

目次[非表示]

  1. 1.心理的安全性を高めるコミュニケーションが重要な理由
  2. 2.心理的安全性の低い職場で見られるコミュニケーションの特徴
  3. 3.心理的安全性を高めるコミュニケーションの3つの基本原則
  4. 4.心理的安全性を高めるコミュニケーションの前提
  5. 5.心理的安全性を育むコミュニケーション術7つの実践ポイント
  6. 6.心理的安全性とコミュニケーション向上の実践4ステップ
    1. 6.1.STEP1.現状の職場の課題を把握する
    2. 6.2.STEP2.心理的安全性について共通認識を得る
    3. 6.3.STEP3.心理的安全性を高めるための施策についてディスカッションを行う
    4. 6.4.STEP4.STEP3の施策を実践する
  7. 7.心理的安全性とコミュニケーション向上の本質
    1. 7.1.心理的安全性について表面的に学習しただけでは変わらない
    2. 7.2.セルフエスティームの高いリーダーを育成する
    3. 7.3.多くの社員がセルフエスティームを高めようとしている
  8. 8.心理的安全性を高めるための研修実施事例
  9. 9.まとめ


心理的安全性を高めるコミュニケーションが重要な理由

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近年、多くの組織で心理的安全性の重要性が認識されています。

では、なぜ心理的安全性を高めるコミュニケーションが、これほどまでに重要視されているのでしょうか。

以下では、その具体的な理由について詳しく見ていきましょう。

自由な対話がチームの生産性を大きく向上させるから

近年、組織におけるコミュニケーションの質が、チームの生産性に大きな影響を与えることが明らかになってきています。

特に、心理的安全性の高い環境から生まれる自由な対話は、チームの生産性向上に直接的な効果をもたらします。

心理的安全性の高いチームは、そうでないチームと比較して高い生産性を示す傾向にあります。これは、メンバーが自由に意見を出し合い、建設的な議論を行える環境が、組織の創造性と効率性を高める影響をもたらすからです。

自由な対話がもたらす具体的な効果として、以下のような点が挙げられます。

  • 問題の早期発見と迅速な解決
  • 多角的で革新的なアイディアの創出
  • チーム全体の意思決定プロセスの効率化
  • メンバー間の知識・経験の共有促進


効果的なコミュニケーションがメンバーの主体性を引き出すから

心理的安全性の高い職場では、メンバーの主体性が自然と引き出されます。

これは、一人一人が自分の考えや意見を自由に表現できる環境が整っているためです。効果的なコミュニケーションを通じて、メンバーは自己の価値を認識し、組織への貢献意欲を高めていきます。

具体的には、メンバーが失敗を恐れずに新しいことにチャレンジできる環境が整い、建設的なフィードバックを受け入れやすい雰囲気が醸成されます。

このような環境では、個人の成長意欲も自然と高まり、組織全体のイノベーション創出につながっていきます。

心理的に安全な対話が離職率の低下につながるから

心理的に安全な対話環境は、職場の人間関係の質を根本的に向上させ、結果として離職率の低下にも大きく貢献します。

メンバーが気兼ねなく相談できる環境では、問題を1人で抱え込むことが少なくなり、上司や同僚との関係性から生まれるストレスも大幅に減少します。

また、日常的な対話を通じて、チームへの信頼感や帰属意識が自然と育まれていきます。組織の一員としての自覚と責任感が芽生え、キャリア発達に関する率直な対話も活発になります。

このように、心理的安全性の高い対話環境は、個人とチーム双方にポジティブな影響を与え、組織の持続的な成長を支える重要な基盤となるのです。

心理的安全性の低い職場で見られるコミュニケーションの特徴

心理的安全性の低いイメージ画像

心理的安全性が十分に確保されていない職場では、特徴的なコミュニケーションパターンが観察されます。これらのパターンは、組織の健全な発展を阻害する要因となりかねません。

ここでは、注意すべき主要な特徴とその影響について詳しく見ていきましょう。

萎縮して発言や提案を控えてしまう

心理的安全性が低い職場では、メンバーが自身の意見や提案を積極的に発信できない状況が生まれがちです。これは単なる消極性の問題ではなく、「発言することでマイナスの評価を受けるのではないか」という不安が根底にあることが多いのです。

特に、新しいアイディアや従来とは異なる視点からの提案は、たとえそれが組織にとって有益なものであっても、発言をためらってしまう傾向があります。

このような状況では、組織の潜在的な成長機会が失われてしまう可能性が高くなります。

遠慮して反対意見を言わない

心理的安全性の低い環境では、たとえ明らかな問題点や改善の余地が見えていても、反対意見を述べることを避ける傾向が強くなります。

この背景には、以下のような心理が働いています:

  • 人間関係を悪化させることへの懸念
  • 「空気を読めない人」というレッテルを貼られることへの恐れ
  • 上司や先輩の意見に逆らっていると思われることへの不安

このような環境では、建設的な議論が生まれにくく、結果として意思決定の質が低下してしまう危険性があります。

失敗を報告できない

心理的安全性が欠如している職場において、最も深刻な問題の一つが「失敗を報告できない」という状況です。

これは単にコミュニケーションの問題だけでなく、組織の持続可能性にも大きな影響を与える重大な課題です。

失敗を報告できない環境では、以下のような負のスパイラルが生じやすくなります:

  1. 小さな失敗が隠蔽される
  2. 問題の早期発見・対応の機会を逃す
  3. より大きな失敗やトラブルに発展する
  4. 組織全体の信頼関係が損なわれる

このような状況を防ぐためには、失敗を個人の責任として追及するのではなく、組織として学びの機会として捉える文化を醸成することが重要です。

失敗からの学びを共有し、同様の問題の再発を防ぐための建設的な対話ができる環境づくりが必要不可欠なのです。

▼今日の失敗を明日の成功につなげるポイントについては下記で解説しています。

⇒マネジャー必見!今日の失敗を明日の成功につなげる方法とは!

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心理的安全性を高めるコミュニケーションの3つの基本原則

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心理的安全性の高い職場を実現するためには、組織全体で共有し実践すべき基本原則があります。

これらの原則は、単なるコミュニケーションのテクニックではなく、職場の信頼関係を築くための重要な価値観として捉える必要があります。

個人の成長と組織の発展を同時に実現するため、以下の3つの基本原則について、その意義と具体的な実践方法を見ていきましょう。

相手の発言を否定せず受け止める姿勢

心理的安全性を高めるコミュニケーションの第一の基本原則は、相手の発言を否定せず、まずは受け止める姿勢を持つことです。

これは単に相手の意見に同意するということではなく、発言の背景にある考えや感情を理解しようとする積極的な態度を指します。

例えば、一見すると非現実的に思える提案であっても、「それは無理だ」といった即座の否定を避け、「その提案の意図を教えていただけますか」といった形で対話を深めていくことが重要です。このような姿勢が、メンバーの発言意欲を高め、より活発な意見交換につながっていきます。

建設的なフィードバックを行う

第二の原則は、建設的なフィードバックの実践です。これは、相手の成長や改善を支援する目的で行われる、具体的で実践的なフィードバックを意味します。

建設的なフィードバックでは、問題点の指摘だけでなく、改善のための具体的な提案や、相手の強みを生かした解決策の提示が含まれます。

効果的なフィードバックは、常に未来志向であり、過去の失敗を責めるのではなく、今後の成長につながる示唆を提供することを心がけます。

また、フィードバックは具体的な状況や行動に焦点を当て、個人の性格や資質についての評価は避けるべきです。このようなアプローチにより、受け手は防衛的(※)になることなく、前向きに改善に取り組むことができます。

※セルフエスティームと自己防衛行動については以下をご参考ください。
https://ldcube.jp/service/license/hep

非言語コミュニケーションを活用する

第三の原則として、非言語コミュニケーションの効果的な活用が挙げられます。言葉による意思疎通だけでなく、表情、姿勢、声のトーン、アイコンタクトといった非言語的要素が、心理的安全性を高めることに重要な役割を果たします。

例えば、相手の話を聞く際には、適切なうなずきや相づちを打ち、開かれた姿勢で接することで、「あなたの話をしっかりと聞いています」というメッセージを伝えることができます。

オンラインコミュニケーションが増加している現代においても、カメラをオンにしての対話や、積極的な反応の表示など、非言語コミュニケーションの要素を意識的に取り入れることが大切です。

このような姿勢は、相手に対する関心と尊重を示すとともに、対話の質を高め、より深い相互理解を促進します。結果として、チーム全体の心理的安全性が向上し、より創造的で生産的な対話が可能となるのです。

これら3つの基本原則は、それぞれが独立したものではなく、相互に関連し、補完し合う関係にあります。これらを意識的に実践することで、組織のコミュニケーションの質は確実に向上していきます。

心理的安全性を高めるコミュニケーションの前提

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心理的安全性を高めるコミュニケーションを実現するためには、組織内に整えておくべき重要な土台があります。

これは、単なる施策やテクニックを導入する以前に確認すべき前提条件であり、この土台なくしては、どんなに優れた取り組みを行っても十分な効果は期待できません。

ここでは、心理的安全性の高い環境を持続させるために必要不可欠な前提条件について解説していきます。

個人のセルフエスティームが高い

心理的安全性の高いコミュニケーションを実現するための重要な前提として、個人のセルフエスティーム(自尊心)の高さが挙げられます。

セルフエスティームとは、自分自身に対する基本的な信頼感や自己価値の感覚を指します。

個人が健全なセルフエスティームを持っている場合、他者からの評価や批判に過度に敏感になることなく、建設的な対話に参加することができます。自分の意見や考えに自信を持ち、それを適切に表現する能力は、心理的安全性の高いコミュニケーションの土台となります。

また、高いセルフエスティームを持つ個人は、失敗を成長の機会として捉えることができ、建設的なフィードバックをより効果的に受け入れることが可能です。これは組織全体のコミュニケーションの質を向上させる重要な要素となります。

職場のセルフエスティームが高い

個人レベルのセルフエスティームと同様に、職場全体としてのセルフエスティームの高さも、心理的安全性の実現には不可欠です。

職場のセルフエスティームとは、職場全体としてセルフエスティームを高めようとするアプローチが行われており、職場メンバーが職場に対して抱いている信頼感や肯定感を意味します。

高いセルフエスティームを持つ職場では、以下のような特徴が見られます。

  • メンバー間で互いの専門性や貢献を認め合う文化が根付いている
  • 組織としての目標や価値観が明確に共有されている
  • 失敗を非難するのではなく、学習の機会として捉える姿勢がある

このような職場環境では、個々のメンバーが自身の役割や価値を明確に認識し、より主体的に組織に貢献しようとする意欲が生まれます。

また、チーム全体としての問題解決能力も向上し、より創造的なアプローチが可能となります。

職場のセルフエスティームを高めるためには、リーダーシップの役割が特に重要です。リーダーは、メンバー一人一人の貢献を認識し、適切に評価することで、組織全体の自信と誇りを育てていく必要があります。

また、組織の成功体験を共有し、それを次の挑戦への自信につなげていくことも、職場のセルフエスティーム向上には欠かせません。

このように、個人と職場双方のセルフエスティームの高さは、心理的安全性の高いコミュニケーションを実現するための重要な基盤となります。

これらの要素が適切に整備されることで、より開かれた対話が可能となり、組織全体の成長と発展につながっていくのです。

▼セルフエスティームについては下記で詳しく解説しています。

  セルフエスティーム(自尊感情)とは?公式や測定尺度・高める方法 セルフエスティームとは、自分で自分自身を価値あるものとして尊重する感覚です。心理学の概念であり、「自尊感情」の日本語訳が多く用いられています。本記事では、その意味や類語との違いを解説し、高さを測る尺度や公式を紹介します。 株式会社LDcube


心理的安全性を育むコミュニケーション術7つの実践ポイント

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心理的安全性を高めるためには、具体的なコミュニケーション術の実践が不可欠です。ここでは、現場ですぐに活用できる7つの実践的なアプローチを紹介します。

これらは、組織の規模や業態を問わず適用可能な手法であり、理論と実践の両面から効果が実証されています。それぞれのポイントは段階的に実施することで、より確実な成果につなげることができます。

まずは自分や自チームの状況に合わせて、取り入れやすいものから始めてみましょう。

アサーティブな対話の実践

アサーティブな対話とは、自分も相手も大切にしながら、誠実に意見を伝え合うコミュニケーション方法です。この実践では、自分の意見や感情を明確に表現しつつ、相手の立場や考えも尊重する姿勢が重要となります。

例えば、反対意見を伝える際には「それは違います」という否定的な表現ではなく、「私はこのように考えているのですが、いかがでしょうか」といった建設的な表現を用います。

このようなアプローチにより、対立を避けながらも、率直な意見交換が可能となります。

1on1ミーティングで効果的に傾聴する

1on1ミーティングは、心理的安全性を高める重要な機会です。

このミーティングでは、上司が部下の話に真摯に耳を傾け、深い理解を示すことが求められます。効果的な傾聴では、相手の言葉を遮ることなく、適切なタイミングで質問を投げかけ、理解を深めていきます。

また、単に業務上の課題だけでなく、キャリアの展望や個人的な悩みについても、オープンに話し合える関係性を構築することが重要です。

このような信頼関係の構築が、日常的なコミュニケーションの質も向上させていきます。

チーム会議でのファシリテーションを工夫する

チーム会議では、全てのメンバーが参加し、意見を述べやすい雰囲気づくりが不可欠です。ファシリテーターは、発言の少ないメンバーにも適切に声をかけ、その意見を引き出す工夫が必要です。

会議の冒頭で「今日は全員から意見をいただきたい」と明確に伝えることや、議論が特定のメンバーに偏らないよう配慮することで、より包括的な対話が可能となります。

また、結論を急がず、十分な議論の時間を確保することも重要です。

心理的安全性を高める質問を投げかける

効果的な質問は、相手の思考を促し、より深い対話を生み出します。「はい」「いいえ」で答えられる質問ではなく、オープンエンドの質問を心がけることで、相手は自分の考えをより深く掘り下げることができます。

特に「なぜそう考えたのですか?」「どのような経験からそう感じましたか?」といった質問は、相手の背景にある考えや感情を理解する手助けとなります。

ただし、これらの質問は詰問調にならないよう、真摯な態度で関心を持って投げかけることが重要です。

失敗を学びに変えるフィードバックを行う

失敗を個人の責任として追及するのではなく、組織学習の機会として捉えることが重要です。フィードバックを行う際は、まず事実関係を客観的に確認し、その上で改善に向けた建設的な提案を行います。

具体的には、「次回はこうすれば良いのではないか」という前向きな提案や、「同様の状況で成功した事例」の共有など、学びにつながるアプローチを心がけます。

このような姿勢が、メンバーの挑戦する意欲を高めることにつながります。

多様な意見を引き出す

組織の中には、さまざまな経験や視点を持つメンバーが存在します。これらの多様性を生かすためには、意識的に異なる意見を求め、それらを尊重する姿勢が必要です。

特に、多数意見とは異なる視点を持つメンバーの発言には、丁寧に耳を傾けることが重要です。このような姿勢が、より創造的な議論と革新的なアイディアの創出につながります。

心理的距離を縮めるために雑談を活用する

業務に直接関係のない雑談は、メンバー間の心理的距離を縮める重要な機会となります。

しかし、これは単なる私的な会話ではなく、お互いを理解し、信頼関係を築くためのコミュニケーション手段として捉える必要があります。

朝のちょっとした会話や、昼食時の雑談などを通じて、メンバーの個性や価値観への理解を深めることで、業務上のコミュニケーションもより円滑になっていきます。このような日常的な対話の積み重ねが、心理的安全性の高い職場環境の構築につながるのです。

▼現代の組織は多様性(ダイバーシティ)が高まってきています。ダイバーシティについては下記で詳しく解説しています。
⇒ダイバーシティ&インクルージョンとは?意味や違い・取り組み事例

  ダイバーシティ&インクルージョンとは?意味や違い・取り組み事例 ダイバーシティ&インクルージョンとは多様性を包摂(包み込むこと)して、新たな価値を創造する概念です。本記事ではダイバーシティインクルージョンについて解説します。また、企業の取り組みとして何をすべきか、行動ベースでの理解が深まるよう事例もご紹介します。 株式会社LDcube


心理的安全性とコミュニケーション向上の実践4ステップ

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心理的安全性の向上は、組織全体で取り組むべき計画的なプロセスです。

ただやみくもに施策を実施するのではなく、現状把握から実践、そして定着までの明確なステップを踏むことで、より確実な成果につなげることができます。

ここでは、組織において心理的安全性を高めるための実践プロセスを、具体的な4つのステップに分けて解説します。各ステップには明確な目的があり、それらを順序立てて進めることで、持続可能な変革を実現することができます。

STEP1.現状の職場の課題を把握する

心理的安全性の向上に向けた第一歩は、現状の職場における課題を正確に把握することから始まります。この段階では、客観的なデータと主観的な意見の両方を収集することが重要です。

具体的な課題把握の方法としては、以下のようなアプローチが効果的です:

  • 匿名のアンケート調査の実施
  • 1on1面談を通じた個別ヒアリング
  • チーム会議での率直な意見交換
  • 離職率や生産性などの定量的データの分析

特に重要なのは、収集した情報を複合的に分析し、組織における本質的な課題を特定することです。

表面的な課題だけでなく、その根底にある原因を理解することで、より効果的な改善策を立案することができます。

STEP2.心理的安全性について共通認識を得る

課題を把握した後は、組織全体で心理的安全性についての理解を深め、共通認識を形成する段階に移ります。

この過程では、経営層からエントリーレベルの社員まで、全てのレベルの従業員が参加することが重要です。

心理的安全性に関する学習では、以下の要素を段階的に理解していきます:

  1. 心理的安全性の基本概念と重要性
  2. 組織におけるコミュニケーションの役割
  3. 具体的な行動変容のポイント
  4. 期待される効果と成果指標

これらの学習を通じて、組織メンバー全員が「なぜ心理的安全性が重要なのか」「どのような変化を目指すのか」について、明確な認識を持つことができます。

心理的安全性について学ぶには集合研修も効果的ですが、より多くの人が学習することを想定するとeラーニングが効果的です。

STEP3.心理的安全性を高めるための施策についてディスカッションを行う

共通認識が形成されたら、具体的な改善施策について、階層別や職場ごとにディスカッションを行います。

このステップでは、現場の実情に即した実行可能な施策を検討することが重要です。

効果的なディスカッションのために、以下のようなアプローチを取ります:

  • 階層別の場合には小グループでのワークショップ形式の討議
  • 職場ごとの場合には職場メンバー全員参加型のディスカッション

効果を発揮しやすいのは職場ごとのディスカッションです。

なぜなら、職場メンバーという当事者が集まってディスカッションすること自体が、職場の心理的安全性を高めるコミュニケーションの1つだからです。

▼職場ごとの取り組みが効果が高い理由については下記で詳しく解説しています。
⇒職場の活性化につなげる方法とは?アイデアやポイントを紹介!

  職場の活性化につなげる方法とは?アイデアやポイントを紹介! 組織内における階層別研修は、受講者の能力開発を目的に実施しますが、職場の活性化やコミュニケーションの改善などにつながりにくい側面がありました。職場ぐるみで研修を実施することで、能力開発とともに職場の活性化、生産性の向上につながります。具体的な方法や理由、ポイントを解説します。 株式会社LDcube


STEP4.STEP3の施策を実践する

最後のステップは、検討した施策の実践です。この段階では、計画的かつ段階的な実施が重要となります。

施策の実践においては、以下のポイントに特に注意を払います。

まず、短期的に実現可能な「クイックウィン」から着手することで、組織全体に変化と手応えを感じてもらうことが重要です。同時に、中長期的な視点に立ち、本質的な改善にも取り組んでいきます。

実践のプロセスでは、定期的なモニタリングと振り返りを行い、必要に応じて施策の調整を行います。
具体的な評価指標としては:

  • メンバーの発言頻度の変化
  • 改善提案件数の推移
  • チーム内の雰囲気の変化
  • 具体的な業務改善の成果

などを設定し、継続的に測定していきます。

このように、計画的かつ段階的なアプローチを取ることで、心理的安全性の向上を着実に実現することができます。

重要なのは、この取り組みを一時的なものではなく、組織の文化として定着させていくことです。そのためには、経営層の一貫したコミットメントと、現場からの積極的な参画が不可欠となります。

心理的安全性とコミュニケーション向上の本質

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心理的安全性の向上は、表面的な施策の導入や一時的な取り組みだけでは決して実現できません。

それは、組織の価値観や文化の根本的な変革を必要とする、より本質的な課題です。

ここでは、真の意味での心理的安全性を実現するために必要な、組織と個人の両面における深い理解と、その実現に向けた本質的なアプローチについて解説します。

この本質を理解することは、持続可能な組織変革の基盤となります。

心理的安全性について表面的に学習しただけでは変わらない

心理的安全性の向上は、単なる知識の習得や表面的な施策の導入だけでは達成できません。

多くの組織が陥りがちな誤りは、心理的安全性を「知識として理解すること」と「実践を通じて体得すること」を混同してしまうことです。

実際の組織変革において重要なのは、以下の3つの要素が有機的に結びついていることです。

  1. 理論的理解
  2. 実践的な行動変容
  3. 継続的な振り返りと改善

特に、日々のコミュニケーションにおいて、具体的な行動レベルでの変化が不可欠です。

例えば、会議での発言機会の確保や、フィードバックの方法の改善など、具体的な実践を通じて、組織全体の文化として定着させていく必要があります。

セルフエスティームの高いリーダーを育成する

心理的安全性の高い組織を実現する上で、最も重要な要素の一つが、セルフエスティームの高いリーダーの存在です。

このようなリーダーは、自己の存在意義を適切に認識し、他者の成長を支援することができます。

セルフエスティームの高いリーダーには、以下のような特徴が見られます。

  • 自身の弱みや失敗を率直に認められる
  • 部下の成功を心から喜べる
  • 建設的な批判を受け入れることができる
  • 権威的ではなく、対話を重視する

このようなリーダーの育成には、単なるスキルトレーニングではなく、深い人間理解が必要です。セルフエスティームを扱った研修などを実施することが効果的です。

▼セルフエスティームを高める研修の事例については下記で紹介しています。
⇒自律型人材育成コース【HEP活用事例】

  自律型人材育成コース【HEP活用事例】 業界が成熟化し競争関係が激化していく中で、経営改革、組織改革が不可欠となっており、社員一人一人も組織内外の環境変化を受け止め、会社や周りに依存するのではなく、自己責任の意識を持って、自律した個人として活動していくための姿勢と能力の向上が求められていました。制度としても職務能力・役割・成果を人事制度の軸として活動していくため、自律型人材の育成とキャリア構築を重要視することとなりました。 そのために、従来「10年目」社員に実施していたキャリア自律研修を「7年目」社員の実施に変更しました。また、キャリア自律研修の前段階で自分を見つめ直す機会が必要という課題感もありました。自社の3年目社員は壁にぶつかる時期といわれており、重要な仕事を任されることも増え、見える景色も変わってきます。しかし日々の多忙な業務の中で、自己理解や振り返りなどの時間を取ることなく過ごしてきた社員が多かったことから、節目の3年目に「自律の促進と組織の中での自分の在り方を見直す」機会として、「セルフエスティーム向上」をテーマに導入いただきました。 住宅メーカーでの社内トレーナー養成の事例です。 株式会社LDcube


多くの社員がセルフエスティームを高めようとしている

組織全体の心理的安全性を高めるためには、リーダーだけでなく、全ての社員がセルフエスティームを高めていく必要があります。現代の職場では、多くの社員が自己の価値や可能性を見いだそうと努力しています。

この流れを組織として支援するためには、以下のようなアプローチが効果的です。

1.成長機会の提供

  • キャリア開発支援
  • スキルアップの機会創出
  • 挑戦的な業務への参画機会

2.適切な評価とフィードバック

  • 成果の可視化
  • 建設的なフィードバックの提供
  • 成長プロセスの評価

3.組織的サポート

  • メンタリング制度の充実
  • 心理的安全性について学習機会の提供
  • セルフエスティーム向上研修会の実施

​​​​​​​​​​​​​​このように、組織全体でセルフエスティームの向上を支援することで、個々の社員が自信を持って意見を表明し、建設的な対話に参加できるようになります。

これは、単なる施策としてではなく、組織の文化として根付かせていく必要があるのです。

結果として、心理的安全性の向上は、個人の成長と組織の発展を同時に実現する重要なカギとなります。その本質を理解し、着実に実践していくことが、現代の組織には求められているのです。

心理的安全性を高めるための研修実施事例

事例のイメージ画像

エンジニアリング業界 5000名以上
研修対象:職場リーダー

研修のねらい

  • 心理的安全性について理解を深める。
  • 体験実習を通して、お互いに助け合い、発言しやすい環境・雰囲気づくりの重要性とポイントを学ぶ。
  • 心理的安全性を阻害する要因について理解する。

研修実施のポイント

  • 単なる知識学習ではなく、体験学習を通して心理的安全性が高い/低い状態を経験し、その生産性の違い、重要性を実感してもらう。
  • 合わせて心理的安全性を阻害する要因、高める具体的アプローチを学ぶ。

研修内容(1日間)

□開講挨拶 □チームづくりと心理的安全 ・チームづくり4つのプロセス ・心理的安全性とは □実習 「ライフライン」(自己開示と他者理解) 休憩 □実習 「心理的安全なチーム活動にチャレンジ」 ・職場で“生きがい”を感じるとき個人検討→コンサンサス ・振り返り(結果とプロセス)  昼食  □心理的安全・安心を高めるために 雰囲気(開放的・受容的・傾聴的)、ガイドライン □実習 「傾聴力実習(オウム返しと言い換え)」 休憩 □リフレクション(気づき学びと今後の実践ガイドライン) □研修アンケート □閉会 あいさつ


研修中の討議の様子(あなたの話しやすい雰囲気は?)

あなたの話しやすい雰囲気は? 雑談ができる、冗談が言える、友好的に接してくれる、挨拶し合える  否定をされない、間違った意見だとしても聞いてもらえる 会話が弾んでいる空間、明るい雰囲気 アドバイスをくれる、意見を貰える 時間切れするまでに1人1人意見を言える雰囲気、会話を遮らない  上司に意見しやすい・独りよがりが居ない職場 オンオフがしっかりしている 全員が内容を理解して話ができている 口が悪い人がいない。一方で口調や礼儀は二の次がお好みな方もいらっしゃる

研修後のアンケート(心理的安全性についての理解度は?)

心理的安全性研修アンケート結果

「グループワークを通して相手の言いたいことを理解することの難しさ、自分の意見を伝えることの難しさを感じた」「チーム内での発言者に対する傾聴や言い換えによる整理によって、発言しやすい環境になる気づきがあった」など理解が深まった様子でした。

受講者の声

  • ワークを通して、話し合いの考え方や見方を学ぶことができた。また、仕事上で直面している問題点へのアプローチがつかめました。
  • 質の高い討議を体験することができ、今後に生かせそうです。
  • チーム活動で大事なことに対人関係の質があることを知れました。そして、自身は発信力が低いことに気付きました。
  • 心理的安全、傾聴、防衛について理解·気づきを得られました。
  • 普段感じていたことが分かりやすく言語化されており、自分の中では腑に落ちて研修を受けられました。
  • 相手の話を聞く上で何が足りてないか、何ができているかを気付くことができた。
  • 心理的安全性が、会議のスムーズさや意見・発言の出しやすさに大きく影響していることが体感的に理解できました。
  • グループワークを通して相手の言いたいことを理解することの難しさ、自分の意見を伝えることの難しさを感じました。
  • 話しやすい雰囲気がこれからの職場活動に大切だと感じました。大変勉強になりました。
  • 相手の話を聴く時、自分が話をする時に、自分はどんな心理的状況で聴いているのか話しているのか客観的に振り返ることができました。
  • 心理的安全性がないと効果的な活動ができないことを改めて確認できました。
  • 心理的安全性の確保のための新たな手法を知れました。
  • 発言しやすい環境を作る手法を改めて確認できた。そして、自分が本当にできているか、自分で心理的安全性を阻害していないかを考えさせられました。
  • 相手が本当に言いたいことを聞き出すのに環境、雰囲気が重要であることを改めて理解できたと思います。

まとめ

心理的安全性を高めるためコミュニケーションのあり方とは?本質と具体策について解説!について紹介してきました。

  • 心理的安全性を高めるコミュニケーションが重要な理由
  • 心理的安全性の低い職場で見られるコミュニケーションの特徴
  • 心理的安全性を高めるコミュニケーションの3つの基本原則
  • 心理的安全性を高めるコミュニケーションの前提
  • 心理的安全性を育むコミュニケーション術7つの実践ポイント
  • 心理的安全性とコミュニケーション向上の実践4ステップ
  • 心理的安全性とコミュニケーション向上の本質
  • 心理的安全性を高めるための研修実施事例

本記事では、職場における心理的安全性を高めるコミュニケーションについて、その重要性から具体的な実践方法まで、詳しく解説してきました。

心理的安全性の向上は、チームの生産性向上やメンバーの主体性の発揮、離職率の低下など、組織に多くの具体的な効果をもたらします。

実現のためには、相手の発言を否定せず受け止める姿勢や、建設的なフィードバックの実践、効果的な非言語コミュニケーションの活用など、基本原則を着実に実践していくことが重要です。

また、これらの取り組みは一朝一夕には実現できませんが、地道な努力を継続することで、確実に組織は変化していきます。

特に重要なのは、心理的安全性は「全員でつくり上げるもの」という認識を持ち、失敗や間違いを「学びの機会」として捉える文化を醸成することです。

これにより、メンバーは自由に意見を述べ、新しいアイディアを提案できるようになります。

株式会社LDcubeでは心理的安全性について、提唱者であるエイミー・C・エドモンドソン教授が登壇している「心理的安全性がつくる恐れのない職場コース①②」のマイクロラーニングコースの提供や、心理的安全性の土台となる個々人のセルフエスティームを高めるための研修プログラム、組織的にセルフエスティームを高めるための社内トレーナー養成など、幅広くサービスを提供しています。

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代表取締役 新井澄人
代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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