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心理的安全性に関するおすすめの本12選|基礎知識から実践編まで

「最近よく耳にする心理的安全性を学び忘れている...基礎知識を習得したいけれどいい本はないかな?」
「チームの心理的安全性を高めたいけれどアイデアがない...実践的な知識をまとめた本を活用したいけれどどれがいい?」

組織開発やチーム作りで耳にする機会が増えた「心理的安全性」。

何となく聞いたことがあるものの理解が乏しく「改めて本を読み学びたい」「チームで実践できるようにしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。

心理的安全性に関するおすすめの本には、下記の12冊があります。

基本編:心理的安全性の基礎知識や概要を理解したいときにおすすめの本

・心理的安全性のコンセプトの産みの親であるエイミー・C・エドモンドソン博士の本

・Googleが提示したチームを成功へと導く5つのキーワードが分かる本

・日本の文化や社会構造を踏まえ心理的安全性の日本版の設問を開発し提案している本

・理的安全性を高めるにはリーダーがどのようなマインド、行動をすればいいのか分かる本

・心理的安全性の概要や職場での心理的安全性の高め方などをまとめた本

・職場での事例や現状のチェックリストなどを踏まえて心理的安全性に関してまとめている本

・心理的安全性の要点を30分で理解できるようにまとめた本

実践編:心理的安全性を高めるための行動や言葉など実践的な知識の習得におすすめの本

・筆者が実践してきたチームの心理的安全性の作り方をまとめた本

・心理的安全性を高めるためにビジネスシーンで使う言葉をどのように言い換えればいいのかまとめた本

・チームや組織が心理的安全性を高めるために、何ができるのか分かる本

・心理的安全性を与える会話のコツや自分のあり方をまとめた本

・心理的安全性の概要や実践方法を振り返りやすくまとめた本

今回ご紹介する本は基礎知識と実践するための知識習得の2つに分類しており、下記のような課題解決に活用できます。

	心理的安全性 本 課題.

しかし、どのような本でも、今抱えている課題、悩みを解決できるわけではありません。特徴を把握して、現状に合う本を選び、有効活用することが重要です。

そこで本記事では、心理的安全性に関するおすすめの本を厳選して「どの本を読めばいいのか」分かるように解説しています。

本記事を最後まで読めばまず手にするべき1冊が決まり、心理的安全性の知識を深めるために活用できます。

心理的安全性は、パフォーマンス向上や働きやすい組織作りに直結しています。正しく理解して実践するためにも、参考にしてみてください。

▼心理的安全性についてはテーマに応じて下記で詳しく解説しています。 

 ▼心理的安全性については下記にまとめています。 

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目次[非表示]

  1. 1.心理的安全性に関するおすすめ本12選一覧
  2. 2.【基本編】心理的安全性に関するおすすめ本7選
    1. 2.1.恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす
    2. 2.2.グーグルに学ぶ最強のチーム力
    3. 2.3.心理的安全性のつくりかた
    4. 2.4.心理的安全性 最強の教科書
    5. 2.5.リーダーのための心理的安全性ガイドブック
    6. 2.6.60分でわかる!心理的安全性超入門
    7. 2.7.そうだったんだ!心理的安全性
  3. 3.【実践編】心理的安全性に関するおすすめ本5選
    1. 3.1.静かなリーダーが心理的安全性をつくる たった1年で働きがいが32%向上の秘密
    2. 3.2.最高のチームはみんな使っている 心理的安全性をつくる言葉55
    3. 3.3.わたしからはじまる心理的安全性 リーダーでもメンバーでもできる「働きやすさ」をつくる方法70
    4. 3.4.心の通った会話がチームを強くする 心理的安全性を生み出す伝え方
    5. 3.5.チームが変わり生産性が劇的に上がる! 心理的安全性の築き方見るだけノート
  4. 4.心理的安全性を高めるにはインプットとアウトプットが大切
  5. 5.心理的安全性に関する本を読んだ後に取り組みたいこと
    1. 5.1.書籍の内容や書籍から得た学びを共有する
    2. 5.2.小さなことから取り組みを開始する
    3. 5.3.実践の場として管理層向けの研修を実施する
  6. 6.心理的安全性はeラーニングを活用して知識を習得することも可能
  7. 7.まとめ

心理的安全性に関するおすすめ本12選一覧

心理的安全性に関するおすすめ本12選一覧

昨今、組織開発やチーム運営では、心理的安全性が大切だと言われるようになりました。とは言え「心理的安全性とは何か」「何をすれば心理的安全性が高まるのか」分からない方も多いかと思います。

そこで、心理的安全性の基礎知識を学ぶ本と実践する方法を学ぶ本に分けて、心理的安全性への理解を深める本をご紹介します。

基本編:心理的安全性の基礎知識や概要を理解したいときにおすすめの本

・心理的安全性のコンセプトの産みの親であるエイミー・C・エドモンドソン博士の本
・Googleが提示したチームを成功へと導く5つのキーワードが分かる本
・日本の文化や社会構造を踏まえ心理的安全性の日本版の設問を開発し提案している本
・理的安全性を高めるにはリーダーがどのようなマインド、行動をすればいいのか分かる本
・心理的安全性の概要や職場での心理的安全性の高め方などをまとめた本
・職場での事例や現状のチェックリストなどを踏まえて心理的安全性に関してまとめている本
・心理的安全性の要点を30分で理解できるようにまとめた本
実践編:心理的安全性を高めるための行動や言葉など実践的な知識の習得におすすめの本
・筆者が実践してきたチームの心理的安全性の作り方をまとめた本
・心理的安全性を高めるためにビジネスシーンで使う言葉をどのように言い換えればいいのかまとめた本
・チームや組織が心理的安全性を高めるために、何ができるのか分かる本
・心理的安全性を与える会話のコツや自分のあり方をまとめた本
・心理的安全性の概要や実践方法を振り返りやすくまとめた本

※本記事で紹介している本の価格は、2025年4月時点の価格です

本ごとに特徴やおすすめのケースをまとめているので、心理的安全性への理解を深めるためにぜひご活用ください。

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【基本編】心理的安全性に関するおすすめ本7選

【基本編】心理的安全性に関するおすすめ本7選

まずは、心理的安全性の概要が基礎知識を身につけたいときにおすすめの本を紹介します。

下記のように、リーダー向けが心理的安全性を理解しやすい本や組織の共通認識を作るために向いている本などを厳選しました。

	【基本編】心理的安全性に関するおすすめ本7選 図

「心理的安全性とはどのような考え方なのか具体的に理解したい」「心理的安全性について組織で共通認識を持ちたい」という場合は、ぜひ活用してみてください。

恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす

本書は、リーダーシップやチーム、組織学習の研究をしているエイミー・C・エドモンドソン博士(ハーバード・ビジネススクール教授)の著書です。

エイミー・C・エドモンドソン博士は、心理的安全性のコンセプトの産みの親なので本家本元の概念から「心理的安全性とは何なのか」を学べます。

本書は3部構成で下記のように概念から事例、実際のアクションまで網羅的に理解できる点がポイントです。

【本書の構成】
1部:心理安全性の概念と必要性
2部:ピクサー、フォルクスワーゲン、福島原発など様々な事例を踏まえた心理的安全性が与える影響
3部:フィアレス(不安や恐れがない)な職場を作るために必要なリーダー行動

特に、第一部では人により異なる心理的安全性の解釈を整理でき、心理的安全性の必要性に納得感が持てる内容になっています。

心理的安全性を学ぶうえでまず「本家本元」の概念を理解して、心理的安全性の概念をしっかり掴みたい人におすすめです。

▼エドモンドソン博士が提唱した心理的安全性の視点については、下記の記事でまとめています。
エドモンドソン博士の視点を解説!心理的安全性がビジネスに必要な理由とは?

出版社

英治出版

筆者

エイミー・C・エドモンドソン(訳者:野津智子・解説:村瀬俊朗)

値段

2,640円(税込)

出版年月日

2021年2月1日

ページ数

320ページ

詳細(出版社公式サイト)

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あり

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グーグルに学ぶ最強のチーム力

「グーグルに学ぶ最強のチーム力」は、Googleが提示したチームを成功へと導く5つのキーワードをまとめた書籍です。

実は心理的安全性が注目されるようになったのは、Googleが「心理的安全性はチームの生産性を高める重要な要素だ」と研究結果を発表したことがきっかけです。

そのため、チームの成果を上げるために必要なキーワードの1つに心理的安全性が含まれているのです。

【Googleが提示したチームを成功へと導く5つのキーワード】

  • 心理的安全性
  • 信頼性
  • 構造と明瞭さ
  • 仕事の意味
  • 仕事のインパクト

5つのキーワードを基にGoogleではどのようなチーム運営、失敗を恐れない仕事の進め方などを実践しているのか分かる内容になっています。

例えば、心理的安全性では「リーダーがメンバーの話に最後まで耳を傾けているか」など、Googleではどのように心理的安全性を取り入れているのか分かります。

心理的安全性の理解をより深めるために、職場ではどのように活用しているのか、どのような姿勢が成果を生むのか学びたい場合におすすめです。

出版社

日本能率協会マネジメントセンター

筆者

桑原晃弥

値段

1,650円(税込)

出版年月日

2019年5月28日

ページ数

 226ページ

詳細(出版社公式サイト)

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心理的安全性のつくりかた

「心理的安全性のつくりかた」は、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021 マネジメント部門賞」など数々の章を受賞している心理的安全性の入門書です。

本書は日本の文化や社会構造を踏まえて、心理的安全性の日本版の設問を開発し提案している点が特徴です。

日本の組織では下記の4つの因子が心理的安全性と深く関わっていると述べ、各因子について詳しく解説しています。

【心理的安全性を感じるための4つの因子】

  • 話しやすさ:リスクを感じず率直な意見が言える
  • 助け合い:困ったときにチームで助け合って解決できる
  • 挑戦:メンバーの挑戦を歓迎でき、挑戦することが「得」だと感じられる
  • 新奇歓迎:一人ひとりが自分らしさを活かして活躍できる

また、日本での研究や調査から見えてきた、リーダーに必要な心理的柔軟性とフレームワークにも触れています。

心理的安全性の概念は知っているものの今のチームや職場で実践できるように噛み砕きたい場合や、組織の共通認識として心理的安全性を定着させたい場合におすすめの1冊です。

出版社

日本能率協会マネジメントセンター

筆者

石井遼介

値段

1,980円(税込)

出版年月日

2020年9月1日

ページ数

 336ページ

詳細(出版社公式サイト)

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心理的安全性 最強の教科書

「心理的安全性 最強の教科書」は、Googleで人材開発&人材育成を任された第一人者が日本のビジネスパーソンのために書き下ろした1冊です。

心理的安全性の概要や必要性にとどまらず、心理的安全性を高めるためのリーダーのマインド、行動が、まさに「教科書」のように細かく記載されています。

例えば、本書では下記のような行動を紹介しており、リーダーが「なるほど」と感じる気付きが得られるでしょう。

【紹介されているリーダーの具体的な行動】

  • メンバーとの雑談を「診察」だと捉える
  • リーダーが率先して自己開示をする
  • 弱みや失敗をオーブンにする
  • リーダーのトリセツを渡す

心理的安全性について理解を深めたいリーダーや、心理的安全性の実践方法に悩んでいるリーダーの教科書として、活用を検討してみてください。

出版社

東洋経済新報社

筆者

ピョートル・フェリクス・グジバチ

値段

1,870円(税込)

出版年月日

2023年3月17日

ページ数

 336ページ

詳細(出版社公式サイト)

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リーダーのための心理的安全性ガイドブック

「リーダーのための心理的安全性ガイドブック」は人事・労務の専門情報誌「労政時報」(本誌・Web版)に掲載された内容を加筆編集して、心理的安全性について詳しくまとめた1冊です。

心理的安全性の概要や心理的安全性を高める方法に加えて、テレワーク時に心理的安全性を高めるポイントを記載しています。

多様な働き方が求められる中で、対面でコミュニケーションが取れない場合に、どのようにチームを機能させて心理的安全性を高めればいいのか把握できます。

また、心理的安全性を高めるリーダーの行動を12に分けて、それぞれ詳しく解説している点も特徴です。リーダーは心理的安全性を高めるために、まず何をするべきか理解できます。

【本書で紹介されているリーダーの12か条の一部】

  • 部下を見る、人として受け入れる
  • オープンさ、いつでも話せる
  • ストーリーを語る
  • 役割を再認識する

心理的安全性を高めたいリーダー層や心理的安全性が低くリーダーとして何ができるのか基礎知識を身につけたい場合に、おすすめの1冊です。

出版社

株式会社労務行政

筆者

青島未佳(監修:山口裕幸)

値段

2,640円(税込)

出版年月日

2021年12月15日

ページ数

288ページ

詳細(出版社公式サイト)

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60分でわかる!心理的安全性超入門

「60分でわかる!心理的安全性超入門」は、心理的安全性の基礎知識を短時間で理解できるように、オールカラー図解で優しく解説しています。

ただ心理的安全性について解説するのではなく、職場での事例や現状のチェックリストなどを踏まえてまとめている点が特徴です。心理的安全性が高いとはどのような状態なのが、現状と照らし合わせながら理解できます。

【心理的安全性の高い職場のチェックリスト】

  • 職場では問題点を提起できる
  • 職場ではメンバー同士で故意に努力を損ねることはしない
  • 自分の能力は職場で適切に評価され、活用されていると感じる

また、職場で心理的安全性を実践する具体的な行動も記しているので、まずは何をすればいいのか明確になるでしょう。

書籍やKindleだけでなくpdfもあるので、自社のリーダー層に共有したい場合や社内で共有認識を持ちたい場合に向いています。

出版社

技術評論社

筆者

伊達洋駆

値段

1,320円(税込)

出版年月日

2023年5月24日

ページ数

160ページ

詳細(出版社公式サイト)

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そうだったんだ!心理的安全性

「そうだったんだ!心理的安全性」は、心理的安全性の要点を30分で理解できるようにまとめた1冊です。心理的安全性を具体的に把握していないリーダー層向けに、下記の4つの章に分けて解説しています。

【本書の目次】
1章:そもそも心理的安全性とは何か?
2章:心理的安全性が高いチームとリーダーシップ
3章:あなたの職場の心理的安全性を高める方法
4章:心理的安全性を高めるリーダーの行動&声かけ

心理的安全性の概要の説明だけでなく、リーダーとしてまずは何をすればいいのか記載しているので、読み終えた後実践しやすい点もポイントです。

短時間で心理的安全性の大枠を理解できるため、新しくリーダーに就任した人や、心理的安全性を学び忘れているリーダー層におすすめの1冊です。

出版社

永岡書店

筆者

山口裕幸

値段

1,078円(税込)

出版年月日

2023年9月

ページ数

128ページ

詳細(出版社公式サイト)

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【実践編】心理的安全性に関するおすすめ本5選

【実践編】心理的安全性に関するおすすめ本5選

続いて、心理的安全性を実践するときに読みたい本を厳選してご紹介します。

下記のように、心理的安全性を高める言葉や行動が分かり、チームや組織で実践できる本をまとめています。

心理的安全性に関するおすすめ本5選

心理的安全性の概要は知っているもののチームで実践できていない場合や心理的安全性を高めるために何をすればいいのか分からない場合は、ぜひ参考にしてみてください。

静かなリーダーが心理的安全性をつくる たった1年で働きがいが32%向上の秘密

本書は、25年以上金融系システム開発のチームに所属しリーダーも務めた筆者が、実践してきたチームの心理的安全性の作り方をまとめた1冊です。

実際に著者が下記の5つを実践したところ、所属メンバーの働きがいが32%も向上した[1] そうです。このような成果をもとに、簡単な方法で心理的安全性を高めるコツを惜しみなく公開しています。

【心理的安全性を醸成した5つのポイント】

  • お互いを知る機会づくり
  • もやもや・心配事の見える化
  • 個人とチームの目指す姿・大切にしたいことを言語化
  • 個人とチームの振り返りによる成長支援
  • 1on1とコーチング

また、著者はチームや組織を作るときに「〇〇しなければならない」という当たり前の考え方に囚われないことが重要だと語ります。

だからこそ、心理的安全性を高める考え方やリーダーとしてのあり方についても、丁寧に説明しています。いざ心理的安全性を高めたいと思ったときに、リーダーとして何をするべきか悩んだらまず手にして欲しい1冊です。

出版社

クロスメディア・パブリッシング

筆者

川野いずみ

値段

1,958円(税込)

出版年月日

2023年11月11日

ページ数

272ページ

詳細(出版社公式サイト)

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最高のチームはみんな使っている 心理的安全性をつくる言葉55

「最高のチームはみんな使っている 心理的安全性をつくる言葉55」は、心理的安全性を高めるために今すぐ使えるフレーズをまとめた1冊です。

心理的安全性を高めるには、モチベーション・やる気を低下させる言葉から、仕事が楽しくなる言葉に言い換える必要があります。

とは言え、普段使用している言葉をどのように変えるといいのか、悩むところでしょう。本書では下記のように、ビジネスシーンでよく使用する言葉を使い、どのように言い換えればいいのか分かりやすく伝えています。

心理的安全性が低いフレーズ

心理的安全性を高める言い換え

ごめん、今はちょっと忙しい

今日は〇時から〇時が雑談タイムにしましょう

任せたから、頼んだよ

誰に相談すると進みそうですか?

なんで終わっていないの?

止まっていることは何ですか?

また、多くのリーダーが変化を体感したフレーズを厳選しているため、チームや組織の成果につながりやすい点もポイントです。

心理的安全性を高めたいけれど、チームでの声掛けやコミュニケーションをどう変化させるべきか悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてみてください。

出版社

飛鳥新社

筆者

原田将嗣(監修:石井遼介)

値段

1,650円(税込)

出版年月日

2022年8月5日

ページ数

306ページ

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わたしからはじまる心理的安全性 リーダーでもメンバーでもできる「働きやすさ」をつくる方法70

本書は、心理的安全性を高める具体的な方法やコツをまとめた1冊です。

著者の2名は、著者はコツコツとした行動の積み重ねが心理的安全性を高める近道だと語ります。自社、支援相組織で実践してきた心理的安全性を高めるコツを、簡単に行動できるように噛み砕いて解説しています。

また、リーダーが心理的安全性を高める方法に着目した書籍が多い中、立場を問わずチームや組織が心理的安全性を高めるために、何ができるのか分かる点がポイントです。

【本書で紹介されている心理的安全性を高める行動の一例】

  • 「さん」付けで呼び合う
  • 自分の気持ちを1日1回誰かに伝える
  • メンバーの仕事のこだわりを聞く
  • ランチ会を開催する

一人で実践できる心理的安全性を高めるコツ、リーダーとメンバーで高めるコツなど、誰がどのような行動を意識すればいいのか、章を分けてまとめています。

組織やチーム全員で取り組める心理的安全性を高める行動をしたい場合に、おすすめの1冊です。

出版社

翔泳社

筆者

塩見康史・なかむらアサミ

値段

1,848円(税込)

出版年月日

2023年8月31日

ページ数

256ページ

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心の通った会話がチームを強くする 心理的安全性を生み出す伝え方

本書は、心理的安全性を与える会話のコツや自分のあり方をまとめた1冊です。

筆者は人間関係において「安心感」を与えることが重要だと述べ、心理的安全性を与えるコツとして「自分がごきげんでいること」「相手に応じたコミュニケーションが取れること」の2つを提案しています。

相手に心理的安全性を与えられる自分のあり方も大切だと考え、コミュニケーション方法だけでなく自分を整える方法を記載している点がポイントです。

【本書に記載されている自分を整える方法の例】

  • 自分がご機嫌でいる
  • 自分の感情を上手に出す
  • 自分に褒め上手になる

自分自身を整えたうえで、コミュニケーションやチームビルディングの具体的な方法にも触れています。

チームの心理的安全性を高めたいもののまずは何をすればいいのか分からない場合や、他人に心理的安全性を与えるには何が必要なのか悩んでいる場合に手に取ってみてください。

出版社

ビジネス教育出版社

筆者

小野みか

値段

1,980円(税込)

出版年月日

2024年5月30日

ページ数

260ページ

詳細(出版社公式サイト)

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チームが変わり生産性が劇的に上がる! 心理的安全性の築き方見るだけノート

本書は、心理的安全性の概要や実践方法を、いつでも見返せるノートのように分かりやすくまとめています。

下記のように、リーダーの行動やメンバーとのコミュニケーション、リモートワークなど幅広いシーンを扱っており、どのような行動をすればいいのか把握できます。

【本書で扱っている項目例】

  • リーダーに求められる7つの行動
  • 素の自分を見せる勇気を持つ
  • コミュニケーションタイプに合わせた接し方
  • リモートワークを機能させるには など

また、イラストを交えつつページごとに簡潔にまとめているので、まず何をすればいいのか確認しやすい点も特徴です。

心理的安全性を高めるための具体的な行動を知りたい場合や、チームで共有して同じ認識を持ちたい場合におすすめです。

出版社

宝島社

筆者

山浦一保(監修)

値段

2,180円(税込)

出版年月日

2022年8月24日

ページ数

224ページ

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心理的安全性を高めるにはインプットとアウトプットが大切

心理的安全性を高めるにはインプットとアウトプットが大切

ここまで、心理的安全性に関するおすすめの本を紹介しました。

心理的安全性の基礎知識や実践方法が分かる本を見て「心理的安全性とはどのような考え方なのか」「職場で何をしなければならないのか」把握できたでしょう。

しかし、本を読み納得したところで終えてしまうと、チームや組織で心理的安全性を高めるところまで至りません。習得した知識を活用するには、アウトプットの機会が必要なのです。

特に、心理的安全性は本で得た知識をチームや組織で実践できないと、なかなか高めることができません。

例えば、本で心理的安全性を高める言葉を学んでも、この言葉をチーム内で言えなければ心理的安全性を高める一歩を踏み出せません。

習得した知識を現場での行動に変えるためにも、インプットとアウトプットの双方を意識して心理的安全性の知識を身につけていきましょう。

心理的安全性に関する本を読んだ後に取り組みたいこと

心理的安全性に関する本を読んだ後に取り組みたいこと

前章で知識の習得にはインプットとアウトプットの双方が重要だと触れましたが、心理的安全性に関する本を読んだ後には、下記のようなアウトプットの機会を設けるといいでしょう。

心理的安全性に関する本を読んだ後に実践したいこと

どの方法も本を読み終わった後に実践を検討できるので、参考にしてみてください。

書籍の内容や書籍から得た学びを共有する

1つ目は、書籍の内容や書籍から得た学びを他の人に共有することです。

学習方法と知識の定着率の関係性を示したラーニングプピラミッドでは、グループ討論や他に教えることで知識の定着率が高まることが分かっているからです。

	学習定着率

心理的安全性の本を読み共感できたことや納得したことを自分の中でとどめず、下記のように周囲と共有する機会を設けるといいでしょう。

【書籍の内容や書籍から得た学びを他の人に共有する例】 

  • チームのミーティングや1on1で共感したこと、実践したいことを共有する
  • 本から得た知識をヒントにグループディスクリプションをする
  • 心理的安全性がチームの共通認識をなるようにメンバーに教える時間を設ける

例えば、心理的安全性の本から「どのようなことも言い合える環境を作る」という知識を得たとしましょう。

そこで、チームメンバーと「どのようなことでも言い合える環境を作るにはどうすればいいのか」と、ディスカッションをます。

リーダーは本の知識をアウトプットする機会となり、チームにとっては心理的安全性を高める具体的な行動を決められる機会になります。

このように、得た知識を積極的に共有して、アウトプットの場を作りつつ次のアクションへとつなげていきましょう。

小さなことから取り組みを開始する

2つ目は、小さなことから取り組みを開始することです。本を読むと分かるように、心理的安全性は今まで使っていた言葉の言い換えや、ちょっとした気配りなどから始められます。

心理的安全性を高める行動の積み重ねがチームや組織の変化につながるので、まずは自分ができることから行動に移してみましょう。

【本で得た知識を行動に移す例】

  •  心理的安全性を高めるフレーズを使う(「何か困っていることはない?」と声かけするなど)
  • メンバーと仕事以外の話をする時間を作る
  • 仕事のやりがいやモチベーションなど今まで聞いてこなかった話をする

例えば、チームのリーダーである場合は、本で学んだ心理的安全性を高める言葉を実際に使用します。

重要なのは本で学んだことを行動して終わりではなく、どのような変化があったのか、正しく実践できたのか振り返ることです。

先ほどの例では、メンバーに「何か困っていることはない?」と聞いてみて、どのような反応があったのか、この声かけでいいのか振り返ることで、心理的安全性を高める行動を繰り返し実践しやすくなります。

その結果、心理的安全性を高める行動が板について、自然と実践できるようになるでしょう。

実践の場として管理層向けの研修を実施する

3つ目は、心理的安全性の実践の場として管理層向けの研修を実施することです。

4.心理的安全性を高めるにはインプットとアウトプットが大切」でも触れたように、本を読み知識のインプットをしただけでは、チームや組織で心理的安全性を高める方法を実践することが難しいです。

研修を通じて「心理的安全性を高めるためにどのように部下を接するのか」「どのような言葉の言い換えが必要なのか」などを実践する機会を設けることで、現場でも活用しやすくなります。

管理層向けの研修では、下記のような内容を検討するといいでしょう。

【管理層向けの検討内容の例】

  • 講義:心理的安全性の概念と重要性の復習
  • ディスカッション:受講者同士で学んだことを共有
  • ワーク:メンバーとのコミュニケーションのロープレ
  • アクションプラン:チームでの行動計画立案の作成

講義だけでなくワークや計画立案を交えて、チームや組織で実践するアウトプットの機会を設けてみてください。

▼心理的安全性の研修企画の方法は、下記の記事でも解説しています。
心理的安全性の研修はどう企画する?具体的な内容や設計のポイント

心理的安全性はeラーニングを活用して知識を習得することも可能

	心理的安全性はeラーニングを活用して知識を習得することも可能

心理的安全性の基礎知識や今回ご紹介した本や社内研修だけでなく、eラーニングでも習得できます。eラーニングとはオンライン上で動画や資料を見て、一人ひとりが好きな時間に知識を習得する方法です。

忙しいリーダーや管理職層であっても、空いた時間を有効活用して心理的安全性に関する知識を習得できます。

心理的安全性について学べるeラーニングなら、私たちLDcubeが提供する「CrossKnowledge」がおすすめです。フランスに本社を置く「CrossKnowledge社」と提携し、MBA教授が監修した質の高いコンテンツを提供しています。

「CrossKnowledge」で視聴できる「心理的安全性がつくる恐れのない職場コース①(マイクロラーニング)」では、心理的安全性のコンセプトの産みの親であるエドモンドソン博士の講義を受講できます。

心理的安全性がつくる恐れのない職場コース①(マイクロラーニング)

従業員が安心して発言するには、心理的に安全な環境を整える必要があります。本コースでは、対人関係の不安がいかに組織をむしばむのか、その乗り越え方を様々な事例を通じて学習

します。   

          詳細を見る バナー​​​​​​​

「CrossKnowledge」では、体験版をご用意しています。

「共通認識として心理的安全性を学べる環境を整えたい」「心理的安全性を含めてリーダーに必要な知識をeラーニングで習得したい」という場合は、お気軽にお問い合わせください。

	無料トライアルを申し込む バナー

まとめ

本記事では、心理的安全性に関するおすすめの本や心理的安全性を高めるための取り組み方などをまとめて解説しました。

最後に、この記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。

〇心理的安全性の基礎知識を学べる本は下記のとおり

  • 恐れのない組織「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす
  • グーグルに学ぶ最強のチーム力
  • 心理的安全性のつくりかた
  • 心理的安全性 最強の教科書
  • リーダーのための心理的安全性ガイドブック
  • 60分でわかる!心理的安全性超入門
  • そうだったんだ!心理的安全性

〇心理的安全性の実践的な知識を学べる本は下記のとおり

  • 静かなリーダーが心理的安全性をつくる たった1年で働きがいが32%向上の秘密
  • 最高のチームはみんな使っている 心理的安全性をつくる言葉55
  • わたしからはじまる心理的安全性 リーダーでもメンバーでもできる「働きやすさ」をつくる方法70
  • 心の通った会話がチームを強くする 心理的安全性を生み出す伝え方
  • チームが変わり生産性が劇的に上がる! 心理的安全性の築き方見るだけノート

〇心理的安全性に関する本を読んだあとに実践したいことは下記の3つ

  • 書籍の内容や書籍から得た学びを共有する
  • 小さなことから取り組みを開始する
  • 実践の場として管理層向けの研修を実施する

心理的安全性は、組織やチームのパフォーマンス向上や働きやすい環境作りのために重要な取り組みです。

現状の課題に応じた本を活用して知識を習得して、職場でも実践できるようにしましょう。

株式会社LDcubeでは心理的安全性について、提唱者であるエイミー・C・エドモンドソン教授が登壇している「心理的安全性がつくる恐れのない職場コース①②」のマイクロラーニングコースの提供や、心理的安全性の土台となる個々人のセルフエスティームを高めるための研修プログラム、組織的にセルフエスティームを高めるための社内トレーナー養成など、幅広くサービスを提供しています。 

マイクロラーニングコースのデモIDやセルフエスティームプログラムについて無料説明会なども行っています。お気軽にご相談ください。 

▼関連資料はこちらからダウンロードできます。 

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LDcube編集部
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株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

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