
コミュニケーション研修の企業事例8選|目的ごとに詳しく紹介
「コミュニケーション研修を実施したいけど、実際に何をやればいいんだろう」
「自社に最適なコミュニケーション研修の事例ってないかな」
あなたは今、自分の会社で実践できる効果的なコミュニケーション研修の事例について知りたいと思っていますね。
この記事では、以下の通り8つの事例について詳しくご紹介します。
コミュニケーション研修 事例8選 | |
基本的コミュニケーション力を養う |
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社員同士のコミュニケーション力を高める |
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顧客とのコミュニケーション力を鍛える |
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コミュニケーション研修は、社員の信頼関係構築やモチベーション向上、離職率の低下などにも効果があることから、多くの企業が取り入れるようになってきました。
ただし、闇雲にコミュニケーション研修を行っても、期待する効果はなかなか得られません。
コミュニケーション研修を行う場合、企業の状況や課題を正しく理解し、これに合わせて設計することが、なにより重要なのです。
例えば若い社員が多い会社であれば、まずは社会人としての基本的なコミュニケーション力が必要になるでしょう。
その他、社員同士のコミュニケーション力を向上させる必要がある場合や、顧客に対するコミュニケーション力を高めたい場合など、必要なコミュニケーション力は、企業によってそれぞれ異なります。
コミュニケーション研修は、それぞれにある自社のコミュニケーションの問題を正しく把握し、これに焦点を当てた適切な研修を実施する必要があるのです。
そこで今回は、
- 基本的コミュニケーション力を養う研修事例3選
- 社員同士のコミュニケーション力を高める研修3選
- 顧客とのコミュニケーション力を鍛える研修2選
- 【事例からわかる】コミュニケーション研修を成功に導くための3つのポイント
について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、あなたも自社で行うべき最適なコミュニケーション研修を行うことができるようになります。
▼コミュニケーション研修についてはテーマに合わせて下記で詳しく解説しています。
- コミュニケーション研修とは何をする?目的や具体的な内容・進め方
- 【個別無料セミナー有】コミュニケーション研修の導入検討は無料体験から!
- 管理職のコミュニケーション研修とは|令和時代のトレンドを踏まえたおすすめテーマを紹介!
- 職場コミュニケーション研修のカギは「職場単位」|効果的に進めるポイントを解説!
- 業績が上がる営業コミュニケーション研修とは?|選び方から実践・効果まで解説
▼コミュニケーションのベースは自己理解です。 下記にまとめています。
目次[非表示]
基本的コミュニケーション力を養う研修事例3選
まずは基本的なコミュニケーションの力を養うことを目的に、実際に行われたコミュニケーション研修の事例から紹介していきましょう。
一つずつ詳しくみていきます。
幼稚園研修|青森ダイハツモータース
適合する業種 |
接客業・サービス業 |
実施前の課題 |
子どもや家族連れに臨機応変に対応できるコミュニケーション力を身につけること |
内容(何をやった) |
実際に幼稚園で子どもたちと同じ時間を過ごす |
成果(どうなった) |
子どもとの密な交流を通して基礎的なコミュニケーション力が向上した |
はじめに紹介するのは、青森ダイハツモータースが行う幼稚園研修です。
自動車の販売店を経営する青森ダイハツモータースでは、ショールームに家族連れのお客様が多く来場します。
子どもが一緒にいる家族との商談では、子供が飽きさせないための対応は必須です。例えば、子どもがぐずってしまうと、せっかく良い方向に進んでいた商談も中断してしまうこともあり得るからです。
このため、家族連れのお客様に対応する社員には、子どもに対する基本的なコミュニケーション力が求められるのです。
そしてこのコミュニケーション力を養うために考案されたのが、幼稚園研修です。
幼稚園研修の内容
幼稚園研修では、まず研修前に子どもと接するための基礎知識をしっかりと学んだ上で、実際に数日間、幼稚園で園児たちと過ごします。
幼稚園では、絵本を読んだり工作をしたり、また食事のサポートなど、幼稚園の先生と一緒になって、園児たちの生活や遊びをサポートします。
幼稚園研修の成果
幼稚園の園児は大人のように、お互いを理解した上でコミュニケーションをとることができません。言葉で言い聞かせても聞いてくれない場面も多々あります。
そのような状況で、身振り手振りを駆使して子どもたちとの高度なコミュニケーションを実現している幼稚園の先生を目の当たりにし、それを実践することで基本的なコミュニケーション力の向上を実現することができます。
幼稚園研修は、以下のような企業が参考にしやすいと言えるでしょう。
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しょうゆ作り研修|大和美術印刷株式会社
適合する業種 |
製造業・小売業・サービス業 |
実施前の課題 |
チーム内でのコミュニケーション力を向上しチームワークで成果が上がる環境を社内に構築する |
内容(何をやった) |
新入社員がチームでオリジナルのしょうゆを製造 |
成果(どうなった) |
チーム内での意見交換や調整を通じて、コミュニケーション力や企画力の向上を実現 |
大和美術印刷株式会社(兵庫県姫路市)は、新入社員研修として「しょうゆ作り研修」を行っています。
新入社員がチームを作り、協力してオリジナルのしょうゆを開発する過程を通して、ものづくりのプロセスを理解しながら、チーム内でのコミュニケーション力と団結力の向上を図るコミュニケーション研修です。
しょうゆ作り研修の内容
近隣のしょうゆ製造会社の協力を得て、新入社員がチームを組みオリジナルの醤油を作ります。
まずは醤油の製造過程を学んだ上で、トマト味や黒ゴマ味など、さまざまなフレーバー醤油を試行錯誤して開発します。
さらに商品のパッケージデザインや販売戦略の立案まで、商品開発から販売までの一連の流れを、体験を通して学びます。
しょうゆ作り研修の成果
チームでの意見交換や役割分担を行うことで、チーム内メンバーとのコミュニケーション力の向上を実現できています。
味の調整やデザインの決定など、相手の考えを理解・尊重しつつ、自分の意見をしっかりと述べることを経験し、意見対立の中でも丁寧な対話を重ねることの重要性を理解することができます。
しょうゆ作り研修は、以下のような企業が参考にしやすいと言えるでしょう。
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世界一〇〇なタイマーを作るものづくり講座|TDK株式会社
適合する業種 |
製造業 |
実施前の課題 |
集団生活におけるチームワークの向上と基礎的コミュニケーション力の向上 |
内容(何をやった) |
3人1組のチームを編成し、各チームが独自のアイデアで「世界一〇〇なタイマー」を企画 |
成果(どうなった) |
傾聴力や発信力といった基礎的コミュニケーションスキルの向上を実現 |
TDK株式会社では、新入社員研修の一環として、「世界一〇〇なタイマーを作るものづくり講座」を実施しています。
ものづくり企業としてのTDK株式会社が、実際にものを作る工程を理解し、その過程で必須のチーム内の団結力と相互理解の重要性を理解するために行っているコミュニケーション研修です。
世界一〇〇なタイマーを作るものづくり講座の内容
3人1組のでチームを組み「世界一〇〇なタイマー」を開発します。
各チームは、例えば「世界一癒されるタイマー」や「世界一驚かせるタイマー」など、自由な発想をもとにテーマを設定し、これを実際に作るための企画を練り上げます。
企画が固まったら、設計、資材調達、原価計算、工程管理などを確認した上で、実際に試作品を製造します。
最後に各チームが開発したタイマーを発表し、工夫した点や苦労した点を他のチームとも共有します。
世界一〇〇なタイマーを作るものづくり講座の成果
アイデア出しから製作まで、チーム内でさまざまな課題解決を進める中で、メンバーの意見を聞く傾聴力や、相手に自分の意見を伝える発信力、また議論の中で企画を練り上げる対話力を鍛えていきます。
3人という限定された人数によって、より濃密な相互理解が必要となる過程を通して、円滑なチームワークを築くために不可欠な基本的なコミュニケーション力を強化することができます。
世界一〇〇なタイマーを作るものづくり講座は、以下のような企業が参考にしやすいと言えるでしょう。
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社員同士のコミュニケーション力を高める研修事例3選
次に社員同士の相互理解を深めるきっかけを作り、社員同士、チームとしてのコミュニケーション力を向上させる目的で行われた研修事例について紹介しましょう
一つずつ詳しくみていきます。
LIFOプログラムを用いたコミュニケーション研修|LDcube による対応事例
適合する業種 |
製造業・小売業 |
実施前の課題 |
業規模の拡大による社内のコミュニケーションの希薄化が原因で退職率が増加 |
内容(何をやった) |
課長が自信を持ってワークショップに臨めるよう、事前説明会やインストラクション研修を実施 |
成果(どうなった) |
さらなるコミュニケーションの円滑化を図るため、LIFOポスターやシールを有効活用 |
研修を実施した企業では、急激な成長に伴って、従業員同士のコミュニケーションが希薄化し、これにより社員の離職率が増加や社員の満足度低下が進む状況にありました。
これを解決するために実施されたのが、行動科学に基づき個人やグループの成功を促進することを目的に開発されたトレーニングプログラムであるLIFO(Life Orientations)をベースにしたコミュニケーション研修です。
研修を通してLIFOを社内の共通言語として展開し、社内でのコミュニケーションの活性化を実現します。
LIFOプログラム(Life Orientations)とは: LIFOプログラムは、自己理解と他者理解を深め、良好な人間関係を築くためのトレーニングプログラムです。 |
LIFOプログラムを用いたコミュニケーション研修の内容
参加者への研修の前に、まず社内の2名の代表者にLIFOライセンスを取得してもらうことで、LIFOプログラムの論理を正しく理解してもらい、その上で、以下の手順で従業員にワークショップを実施します。
LIFOプログラム ワークショップ手順
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このワークショップを、まず社内の課長クラスの従業員に実施します。さらに、合わせてLIFOプログラムのインストラクション研修を行います。
課長クラスの従業員は、このワークショッププログラムを自分の部署に持ち帰り、係長クラス職員、部署内の一般職員の順で実施し、LIFOを社内の共通言語として展開していきます。
LIFOプログラムを用いたコミュニケーション研修の効果
ワークショップ受講後には、参加者からコミュニケーションの基本となる自己理解を深めることができたとの感想が多く聞かれました。
また、「他者から見た自分」を理解することを通して、他者への理解自体を深めることができたという実感を持つ参加者も多くみられました。
ワークショップの診断によって分かった自分のLIFOスタイルのシールをIDカードに貼ることで、初対面同士でもコミュニケーションを取りやすい土壌が社内に広まるという効果も生じています
「全社共通言語づくりによる企業理念の実現」は以下のような企業が参考にしやすいと言えるでしょう。
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自己紹介ビデオを撮影するコミュニケーション研修|三菱自動車工業株式会社
適合する業種 |
製造業・小売業 |
実施前の課題 |
部署間のコミュニケーションが活発ではなく、社としての一体感が薄い |
内容(何をやった) |
自己紹介を行うシーンのビデオ撮影を行い全員でそれを鑑賞する |
成果(どうなった) |
相互コミュニケーションの入口を理解しチームワークの強化を実現できる |
三菱自動車工業株式会社は、組織が大きく、部署間のコミュニケーションが不足している状況を踏まえ、ANAビジネスソリューション株式会社が提供するコミュニケーション研修を実施しています。
コミュニケーションやチームワークの強化を目的に行われる研修の中でも受講者からの評価が高いのが自己紹介ビデオ撮影のプログラムです。
ビデオ撮影を通して相手から自分がどう見られているかを客観的にとらえることで、相手の立場を理解できるコミュニケーション力の向上を実現します。
自己紹介ビデオを撮影するコミュニケーション研修の内容
ANAビジネスソリューション株式会社はANAグループで培った人財育成ノウハウを利用し、さまざまなコミュニケーション研修を実施していますが、三菱自動車工業株式会社社内で特に評価が高かったのが、自己紹介ビデオ撮影の研修プログラムです。
研修では、まず参加者に対して、身だしなみや表情、立ち居振る舞いが信頼関係の構築に大きく影響することについての丁寧な講習を行います。
これが終了したのち、受講者が一人ずつ、全員の前で自己紹介を行い、この状況をビデオで撮影します。
最後に撮影したビデオを参加者全員で確認することで、自分が他者からどう見られているかを客観的に確認します。
自己紹介ビデオを撮影するコミュニケーション研修の効果
参加者が驚くのが、自分が自分自身に持つイメージと、撮影したビデオに映っている自分とのギャップの大きさです。
周囲の人が、自分が思っている自分とは違う自分を見ているという事実を正確に理解することで、周囲に自分が理解されるためには、どのように接すればいいのかというコミュニケションの基本を理解することができます。
自己紹介ビデオ撮影研修は、以下のような企業が参考にしやすいと言えるでしょう。
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サバイバル研修|日清食品株式会社
適合する業種 |
サービス業・小売業・製造業 |
実施前の課題 |
高い精神力と高度なコミュニケーション力を持つ管理職の育成 |
内容(何をやった) |
4人1組のチームを作り2泊3日、無人島や山で生活 |
成果(どうなった) |
管理職がチームビルドとコミュニケーションの重要性を理解することによる社内ミュニケーションの活性化 |
参照:極限状態から帰還した社員はどう変わる? 日清食品が「無人島サバイバル研修」をする理由
日清食品ホールディングス株式会社では無人島や山などでのサバイバル研修が行われています。
新任管理職を対象にしたものですが、チームを組んで一定期間生活を共にすることで、チームビルディングと相手を理解するコミュニケーション力の重要性を理解することができます。
サバイバル研修の内容
参加者は携帯電話や腕時計、財布などの私物はすべて没収され、4人1組のチームを作り、3日間、山や無人島など、人の手の入らない自然の中での生活を強いられます。
支給されるものは食糧と水、火起こし棒、釣り竿、ブルーシートなど、最低限の道具のみで、限られた食糧と道具を用い、寝床や食材の確保、火おこしから調理までの全てをチームで考えて行動しなければいけません。
情報から遮断された極限状態の中で、自ら火を起こして食料を確保し住環境を整えるためには、チームの団結が欠かせません。
これを乗り越えるために参加者は、仲間との濃密なコミュニケーションを取る必要に迫られることになります。
サバイバル研修の効果
極限状態に身を置き、さまざまなアクシデントに臨機応変に対処することで、チームによる局面打開能力を高め、何より、お互いに理解し合うコミュニケーションの重要性を理解することが可能になります。
また、管理職がコミュニケーションの大切さを理解することができれば、部下とのコミュニケーションはより円滑になります。これが全社に波及することで、社内コミュニケーションがより活発化する土壌を作ることができます。
サバイバル研修は以下のような企業が参考にしやすいと言えるでしょう。
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顧客とのコミュニケーション力を鍛える研修2選
ここまで社内における社員同士のコミュニケーション研修を中心に解説してきましたが、小売業や接客業、また営業職社員の多い会社で最も重要となるのが、顧客とのコミュニケーションです。
顧客とのコミュニケーション力は、業績や売り上げに直結するという点で、企業にとって最も重要であるといってもいいでしょう。
顧客とのコミュニケーション力を鍛えるコミュニケーション研修を2件紹介しましょう。
一つずつ解説していきましょう。
セールスLIFO(Life Orientations)研修|LDcube による対応事例
適合する業種 |
設備工事業・製造業・小売業 |
実施前の課題 |
業績と生産性の向上に直結する、顧客に対するコミュニケーション力を高めたい |
内容(何をやった) |
営業活動でLIFO(Life Orientations)を活用できるようになることを目的とした研修の実施 |
成果(どうなった) |
対人関係における共通の認識を持ち、社内外問わず対人関係上のやりがスムーズにできるようになった。 |
設備工事業を営む企業において、営業力の向上を図る目的から導入されたのがセールスLIFO(Life Orientations)研修です。
顧客の行動スタイルを見極め、相手の好む方法でアプローチを理解することで営業力を高めることを目的に実施されました。
LDcubeが提供するLIFOプログラムは、自己理解を目的とした研修だけでなく、「業績向上」と「生産性向上」を目的としたプログラムとしても活用できます。
LIFOプログラム(Life Orientations)とは: LIFOプログラムは、自己理解と他者理解を深め、良好な人間関係を築くためのトレーニングプログラムです。 |
LIFOの理論を共通言語とすることで、営業力向上に必要な相手の行動やスタイルを見極め、相手の好む形でアプローチできるコミュニケーション力を高める力を養うことができます。
セールスLIFO(Life Orientations)研修の内容
参加者は最初に座学によってLIFOについての研修を受け、人間の行動特性を4つのスタイルに分けた上で、他者と自分の違いを理解するLIFOプログラムの理論を正しく理解します。
その後、LIFOの理論を踏まえたロールプレイングを行います。
まずタイプの異なる3人の顧客を設定し、それぞれの相手がLIFOにおけるどのスタイルに当てはまるかを見極めます。
次に設定した顧客の中から1人を選び、この顧客に対する攻略シナリオを作成します。
このシナリオを踏まえて、営業役、お客さま役、観察者の3つのグループに分かれて、ロールプレイングを行い「相手のスタイルに合わせてアプローチする」対応を実践として理解していきます。
セールスLIFO(Life Orientations)研修の成果
ロールプレイングでは、行動特性を4つのスタイルに分類した上で、数値化して理解することができるLIFOの論理を前提とすることで、対人関係における認識を共有できることを実感できます。
これまで個別に理解し、対応していた顧客に対するコミュニケーションが、チーム内で共通認識を持ち対応できるようになり、組織として、一貫した顧客対応を行うためのコミュニケーション力を高めることができるようになります。
「セールスLIFO(Life Orientations)研修」は以下のような企業が参考にしやすいと言えるでしょう。
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漫才研修|株式会社アップガレージ
適合する業種 |
小売業・サービス業・営業職の多い企業 |
実施前の課題 |
知名度が高くない商品の長所を顧客に正しく伝えることができるコミュニケーション力を鍛えたい |
内容(何をやった) |
社員同士でコンビを組み漫才を行う |
成果(どうなった) |
顧客を楽しませながら商品の魅力を伝えることができるコミュニケーション力の向上を実現 |
中古車販売やバイク関連商品の販売店舗を展開する株式会社アップガレージでは、顧客とのコミュニケーション向上のため、漫才を利用した研修を行っています。
漫才を披露することで、笑いのセンスを習得し、顧客を楽しませる話術で臨機応変に対応できる接客の技術を磨く狙いがあります。
「漫才研修」の内容
社員がコンビを組み、社長の前で漫才を披露します。
参加者はまず、芸能事務所の養成所講師を務めるプロに指導を受けた後で、協力して数時間で漫才のネタを作り、社長の前で披露します。
研修で勝ち残ったコンビは、翌年の入社式に行われる「UP-1グランプリ」への参加権を勝ち取り、そこで優勝すれば賞金も獲得できます。
「漫才研修」の効果
漫才の実践を通して、笑いを利用して顧客との距離を縮めることができる話術や接客術を身につけることができます。
顧客を楽しませながら、商品の魅力を正しく伝えることができるコミュニケーション力を養うことができるのです。
また、実際に人前で漫才をすることによって、臨機応変に対応できる度胸を身につけることも可能になります。
「漫才研修」は以下のような企業が参考にしやすいと言えるでしょう。
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【事例からわかる】コミュニケーション研修を成功に導くための3つのポイント
ここまでコミュニケーション研修のさまざまな事例を確認してきましたが、コミュニケーション研修を成功させる上で、特に重要となるポイントが3つあります。
コミュニケーション研修を成功に導くポイント |
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これらについて、一つずつ確認していきましょう。
研修の目的を明確化する
コミュニケーション研修を実施する場合、特に重要になるのが研修の目的とゴールを明確に言語化することです。
まず重要になるのが目的です。例えば、
- 若手職員の基本的なコミュニケーション力を上げる
- 組織内のコミュニケーションを活発化する
- 営業先や顧客とのコミュニケーションをより円滑化する
など、自社に欠けているコミュニケーション力がどのようなものであるかを明確に分析した上で、これを解決するための目的を明示します。
研修の目的が明確になれば、講師は研修内容や進行方法を効果的に設計できるようになります。
例えば、「組織内のコミュニケーションを活発化」を目的とした場合は、自己紹介ビデオ撮影などによって相手から自分がどう見られているかを客観的にとらえる研修が有効になるでしょう。
あるいは「若手職員の基本的なコミュニケーション力を上げる」が目的とされる場合は、幼稚園研修のように、臨機応変に対応を求められる状況で、基礎的なコミュニケーション力の向上を目指すことになります。
このように、目的を明確にすることで、参加者の関心を引き出しながら実務で活かせる具体的なスキル習得につなげることができる研修を実施できるようになるわけです。
参加者の立場や経験レベルに応じた内容の研修を用意する
コミュニケーション研修を成功させるには、参加者の立場や経験レベルに応じた内容設計が欠かせません。
例えばすでに社会経験が十分な中堅職員向けに、基礎的なコミュニケーション力を養う研修を行っても、あまり効果はありません。
また反対に、新人向けに、リーダーとして仲間の力を引き出すための傾聴力や指導力を高める研修を行っても、理解できないままに終わってしまうでしょう。
参加者のそれぞれの経験や世代、またチーム内での立場などを考慮し、研修の中で参加者全員が、それぞれに必要なコミュニケーション力を高めることができる環境を用意することが重要になります。
例えばサバイバル研修の場合は、既にある程度のコミュニケーション力を持ち、さらにより高度なコミュニケーション力をつける必要がある管理職向けの研修です。
これに対してものづくりの基本的な流れを理解しつつ、チームのコミュニケーション力を高める目的で行われる世界一〇〇なタイマーを作るものづくり講座は、これから組織に所属する新入社員向けのプログラムと言えるでしょう。
社内でコミュニケーション研修を実施できる人材を育成する
さらに重要な点として挙げられるのが、自社の中に、コミュニケーション研修を実施できる人材(社内講師)を育成することです。
研修の実施を考えた場合、外部から専門家を講師として招くケースもよくあります。しかし外部講師は専門的な知識や豊富な経験を持つ一方で、自社特有の文化や業務の流れ、現場の人間関係など、内部の状況を詳しく把握すること難しいと言えます。
これに対し、社内にコミュニケーション研修を実施できる人材を育てることができれば、より現場に違い立場で問題を把握でき、実践的な研修を行うことができます。
例えば
- 営業部門と製造部門のコミュニケーションが希薄であるため部門間交流を促進する研修を行う
- 自社のターゲットとなる世代の顧客に対して柔軟に対応できるコミュニケーション力を鍛える
- 多発する部門間での連絡漏れが生じる原因をコミュニケーション研修を通して共有し解決する
など、自社が抱えている問題に直接アプローチし、高い効果を上げることができるようになります。
また社内講師は参加者との距離が近く、継続的なフォローができる点も強みとなります。
研修後の職場での実践状況を確認したり、困ったときにアドバイスをしたりすることで、研修の効果は一時のものに止まらず、継続的に組織のコミュニケーション力を高める効果が期待できます。
コミュニケーション研修の「社内講師」を養成するなら「LIFO」がおすすめ! |
効果的なコミュニケーション研修を行う上でおすすめなのが、LIFOプログラムによる社内講師の育成です。
などの問題から、想定した効果を得られないというケースは決して珍しくありません。 ●パーソナル・スキル(自己内コミュニケーション) |
まとめ
コミュニケーション研修 事例8選 | |
基本的コミュニケーション力を養う |
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社員同士のコミュニケーション力を高める |
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顧客とのコミュニケーション力を鍛える |
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コミュニケーション研修を成功に導くポイント |
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コミュニケーション研修を行う場合、企業の状況や課題を正しく理解し、これに合わせて設計することが、なにより重要です。
このため、それぞれにある自社のコミュニケーションの問題を正しく把握し、これに焦点を当てた適切な研修を実施する必要があります。
これを踏まえた上で効果的なコミュニケーション研修を実施するためには、自社の内情を熟知し、効果的な研修を実施できる社内講師を育成するのが効果的です。
株式会社LDcubeでは、LIFO®プログラムを活用した研修会、eラーニング、LIFO®プログラムの社内インストラクター養成など幅広くご支援をしています。無料体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。
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