catch-img

チームビルディングのおすすめ本13選|リーダーが読むべき書籍を厳選

「チームビルディングを学ぶにはどの本が良いんだろう?」
「検索しても本の種類が多すぎて、どれを選べば良いのか分からない…」

昨今、チームの団結力を高めプロジェクトを成功に導くには、チームビルディングが欠かせないといわれています。このことから、実際にチームを動かす前にチームビルディングを学んでおきたいと考える方も多いのではないでしょうか。

または、すでにチームを率いているけれど、なかなか上手くまとまってくれないために、本にヒントを求 めている方もおられるはずです。

しかし、上記のように、本でチームビルディングを学ぼうと考えても、関連書籍が多すぎて選ぶ段階で躓 いてしまう方が多いことも事実です。

そこで本記事では、長年企業の人材育成をサポートしてきた当社LDcubeが、その知見を活かし、チームビルディングのおすすめ本を13冊ご紹介いたします。

【おすすめしたいチームビルディングの本13選と概要】

書籍名

概要

より良いチームをつくる方法として、手順ごとにすべきことを丁寧に解説した1冊。

良いチームをつくるために必要とされる5つの法則を、イラストや図解を挟みながら分かりやすく解説。

小説仕立てで、手に汗握る展開を楽しみながら学べるビジネスフィクション。

チーム内における良好な人間関係を築く方法に焦点を当てた1冊。

初出版されたアメリカでは40年以上のロングセラー。時代に関係なく必要な知識を網羅。

「心理的安全性研究」の第一人者が執筆した1冊。具体例や実例の記載も多くエビデンスが豊富。

職場やチームの雰囲気を楽しいものに変えようと説く本。セミナー「楽習チームビルディング」を行うコツやポイントが学べる。

漫画のキャラクターになぞらえたリーダータイプの分析により、自分やメンバーの性格の傾向なども判断できる。

遊びやゲームを通して自然にメンバーにチームビルディングを学んでもらうための方法・コツを解説。

メンバー間のコミュニケーション向上、チームビルディング研修に活用できる簡単なゲームを多数集録。

リーダーが理解しておくべき「ファシリテーション」の実践方法、重要さを説く1冊。

メンバーが自分で考え、自走する組織・チームをつくるための理論や方法を解説。

チームメンバーの強みを生かすため、リーダーが何をすべきかを説く1冊。やるべきことの必要性だけではなく、どのように実践すべきかまで解説している。

チームビルディングの本に限らず、学びのために本を選ぶ場合は、本当に自分にとって必要な本なのかを見極めることが重要になります。

上記でおすすめした13冊も、知識を学ぶためにおすすめの本から、実際にチームを作っていく際に参考にしやすい本まで傾向はさまざまです。そのため、今度はおすすめ本の中から、自分に合った本を吟味する必要が出てきます。

もちろん「あとはご自分で」などとは言いません。本記事では、おすすめ本の概要はもちろん、自分に合った本がどれかがすぐに分かるよう、以下について解説していきます。

 この記事で分かること

  • チームビルディングの本を選ぶ際の基準とおすすめ本の傾向
  • チームビルディングの本13選とおすすめの人
  • 本を読んだ後にチームビルディングの知識を実践するコツ

本記事を読むことで、自分にとってピッタリなチームビルディングの本を見つけられるはずです。

チームビルディングの本を探しているけれど、なかなかピンとくるものがない。または、そもそもどの本 を選べば良いのか分からなくて困っているのであれば、ぜひ最後までご参考にしてください。

▼チームビルディングについてはテーマに合わせて下記で詳しく解説しています。

▼関連資料はこちらからダウンロードできます。

職場を活性化する方法 資料ダウンロード

目次[非表示]

  1. 1.チームビルディングの本を選ぶ際の基準
  2. 2.【難易度低めで知識重視】おすすめチームビルディングの本
    1. 2.1.チームづくりの教科書
    2. 2.2.THE TEAM 5つの法則
    3. 2.3.あなたのチームは、機能してますか?
  3. 3.【難易度高めで知識重視】おすすめチームビルディングの本
    1. 3.1.だから僕たちは、組織を変えていける 新感覚チームビルディング
    2. 3.2.マネジャーの全仕事
    3. 3.3.チームが機能するとはどういうことか―「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ
  4. 4.【難易度低めで実践重視】おすすめチームビルディングの本
    1. 4.1.中小企業の退職者撲滅法!!不機嫌な職場を上機嫌な職場に変える! 楽習チームビルディング
    2. 4.2.宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話
    3. 4.3.成功するチームは「遊び」でつくる: 新感覚チームビルディング
    4. 4.4.2人から100人でもできる!15分でチームワークを高めるゲーム39
  5. 5.【難易度高めで実践重視】おすすめチームビルディングの本
    1. 5.1.チーム・ビルディング[新版] 人と人を「つなぐ」技法
    2. 5.2.自分たちで決めて、勝手に動き出す自走するチームの作り方 もう、管理や指示を手放し、共有して任せちゃおう!
    3. 5.3.「僕たちのチーム」のつくりかた
  6. 6.チームビルディングを身に付けるなら本を読むだけではなく実践が重要
  7. 7.チームビルディングの本で得た学びを実践する3つのコツ
    1. 7.1.実践できそうなことは、すぐに実践する
    2. 7.2.繰り返しメモを取る
    3. 7.3.本の内容を人と話す
  8. 8.まとめ

チームビルディングの本を選ぶ際の基準

チームビルディングの本を選ぶ際の基準

チームビルディングに関する本を選ぶときのポイントは、以下になります。

目的に合わせる
 →知識や理論を知りたい/すぐに使える実践ノウハウを知りたい

難易度を選ぶ
 →とっつきやすく難易度が低い読み心地・基礎的な内容/エビデンス等を重視した難易度の高い読み心地・応用的な内容

本記事内で紹介する本と、上記のポイントを合わせた図が以下になります。

チームビルディング 本 難易度一覧

それぞれ詳しく見ていきましょう。

まず、チームビルディングの知識レベルによって選ぶ本が変わります。例えば、チームビルディングという言葉を知っているだけの人と、すでにチームを率いて理論の基本が分かっている人では必要とする知識が異なります。

言葉を知っているだけの人に、いきなり応用編や実践編の本を渡しても理解しにくいはずです。一方、チームビルディングの基本を理解している人が、基礎を説明する本を選んでも、既存のことばかりで意味がありません。

そのため、まずは自分の知識レベルに合わせた本を選ぶことが大切です。

併せて、本の難易度にも注目しておきましょう。普段から本を読みつけていない人は、図やイラストを用いていたり、注釈が多めに入っていたりするなど、読みやすい本であるかも重要です。

上記の図でいえば「宇宙兄弟」などは、マンガ「宇宙兄弟」のシーンを出しながら、チームのつくり方などを解説しています。上記マンガのファンの方はもちろん「固いビジネス書は読みつけないけれどマンガはよく読む」という方に読みやすい本となっているはずです。

一方「チームが機能するとはどういうことか」では、実例やデータの提示が多いため「エビデンスがあった方が納得しやすい」という方にとって良書といえるでしょう。

その上で、自分の目的に沿った本を選べば、必要な知識やデータが手に入るはずです。上記図と併せて示すと以下のようになります。

【おすすめ本の傾向】

・チームビルディングを基本から学びたい方→難易度低めで知識重視

・基本は把握済み、新しい知見やエビデンスを確認したい→難易度高めで知識重視

・チームビルディングの基本をおさらいしながら実践力を高めたい→難易度低めで実践重視

・新しい考え方、具体的なチーム運営を学びたい。日頃から読書が趣味→難易度高めで実践重視

※それぞれ該当の章へ移動できるので、当てはまるものをクリック/タップしてください。

まずは、自分がチームビルディングについてどこまで理解できているのか、なぜ本を必要としているのかを明確にした上で本選びを進めていきましょう。

【難易度低めで知識重視】おすすめチームビルディングの本

【難易度低めで知識重視】おすすめチームビルディングの本

早速、チームビルディングを学ぶ際におすすめの本を見ていきます。最初は【知識 - 難易度「低」】のエリアにある本のおすすめ3選です。

チームビルディングの基本理論や法則をメインとしている本になるため、初めてチームビルディングを学ぶ方や、チームを任されたばかりの方などにおすすめです。

なお、知識重視の本ではありますが、基本的に3冊とも実践方法にも触れています。一読すれば終わりの本というより、自身やチームのレベルに合わせて読み返してほしい本だといえるでしょう。

チームづくりの教科書

チームづくりの教科書

【本の基本情報】

出版社

アルファポリス

筆者

高野俊一著

値段

1,650円(税込

出版年月日

2022/6/30

ページ数

245ページ

詳細(出版社公式サイト)

Kindle

あり

「チームづくりの教科書」は、文字通り「チームづくり」にフォーカスした本です。強いチームをつくる方法、そしてチームのリーダーに何が必要なのかを体系的に記しています。大まかな流れは以下の通り。

【本の目次】

第0章 チームづくりがすべて
第1章 「目標」を掲げる
第2章 「関係性」をつくる
第3章 「主体性」を引き出す
第4章 「弾み車」を回す
第5章 「勝手に育つ仕組み」をつくる
第6章 「リーダーシップ」を磨く

チームつくりの流れを目次で表し、それぞれのフェーズですべきことを丁寧に解説しています。「チームづくりとは何か」「強いチームをつくるために必要なこと」について、順を追って理解できるようになるでしょう。

著者、高野俊一氏は、国内における最大規模のコンサルティング会社で組織開発に関わるコンサルタントでした。トータル2,000社以上の組織開発研修に関わり、300名以上いるとされるコンサルタントの頂点に立つ「コンサルタント・オブ・ザ・イヤー」も獲得済み。

2012年に株式会社チームDを設立し、現在は代表として、まさに部下に仕事を任せるチームづくりを実践しています。その他著書に「その仕事、部下に任せなさい」「ビジネスリーダーの強化書 マネジメントスタイルを変革する」があります。

人に教え、気付きを促すプロのコンサルタントが執筆しているので、チームづくりの基本をスムーズに理解できるでしょう。本書がおすすめになる方の特徴は以下の通りです。

チームづくりの教科書がおすすめの人

  • 成功するチームをつくるための基本が知りたい
  • チームリーダーとして何をすべきかを学びたい

amazonで購入する

楽天で購入する

THE TEAM 5つの法則

THE TEAM 5つの法則

【本の基本情報】

出版社

幻冬舎

筆者

麻野耕司著

値段

1,650円(税込)

出版年月日

2019/4/3

ページ数

282ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle

あり

「THE TEAM 5つの法則」は、良いチームをつくるために必要な5つの法則を解説している本です。チームづくりを経験ではなく法則として理解することで、チームメンバーや業界に縛られることなく最適なチームづくりができると説いています。

【本の目次】

はじめに 売上、時価総額を10倍にした「チームの法則」
第1章 Aim(目標設定)の法則~目指す旗を立てろ!~
第2章 Boarding(人員選定)の法則~戦える仲間を選べ~
第3章 Communication(意思疎通)の法則~最高の空間をつくれ~
第4章 Decision(意思決定)の法則~進むべき道を示せ~
第5章 Engagement(共感創造)の法則~力を出しきれ~
[特別収録]チームの落とし穴~あなたのチームは足し算か、掛け算か、割り算か?~
[最終章]私たちの運命を変えた「チームの法則」

上記目次に記されている第5章までが5つの法則です。それぞれの章の中で、なぜその法則が必要なのかを解説しつつ、その法則を最大限に生かす方法が綴られています。法則に対しての「なぜ?」に、イラストや図を交えながら丁寧に解説されているので、初心者にも理解しやすい本になっています。

THE TEAM 5つの法則の著者である麻野耕司氏は、数多の組織改革に関わってきた経営コンサルタントでした。現在は株式会社ナレッジワークのCEOを務め、同時にチーム・組織に関する書籍の執筆も行っています。

その他著書としては「みんなが売れる営業になる」「すべての組織は変えられる」が挙げられます。

組織改革に携わってきた経験から導かれた法則は、チームリーダー初心者の方にとっても理解しやすい内容となっているはずです。特に、以下のような方におすすめの本だといえるでしょう。

チームづくりの教科書がおすすめの人

  • 強いチーム、個人に仕事を任せられるチームづくりの法則を知りたい

  • リーダー、チーム全体における意思決定の仕方について学びたい

  • 初めてチームリーダー、マネジャーを任せられた

amazonで購入する

楽天で購入する

あなたのチームは、機能してますか?

あなたのチームは、機能してますか?

【本の基本情報】

出版社

翔泳社

筆者

パトリック レンシオーニ著/伊豆原弓訳

値段

1,760円(税込)

出版年月日

2003/6/17

ページ数

254ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle

あり

「あなたのチームは、機能してますか?」は、小説仕立てのビジネス書です。フィクションを通しているため、面白く読み進めながら組織づくりのプロセスやノウハウを学ぶことができるでしょう。

【本の目次】

第1部 業績不振
第2部 端緒
第3部 苦難の時
第4部 牽引力

物語の核となるのは「経営における競争で究極の武器はチームワークである」という点です。この一点にフォーカスしつつ、現実でもありそうな状況をチームワークによって覆していく様が爽快に映るのではないでしょう。

登場人物の口から語られるチームワークのコツは、現実世界でも有用な言葉となってくれるはずです。

著者である「パトリック・レンシオーニ氏」は、上記以外にもさまざまなチームビルディング、マネジメントに関する書籍を執筆しつつ、The Table Groupの創設者兼社長を担う方。本国であるアメリカ、日本はもちろん、同氏が執筆した本や考え方は世界中で受け入れられています。

他の著書としては「なぜあなたのチームは力を出しきれないのか」「チームの5つの機能不全」があります。

先述したように小説仕立てのビジネス書なので、固い文章を読み慣れていない方でも読みやすい本です。以下のような方にとって、おすすめの本といえるでしょう。

あなたのチームは、機能してますか?がおすすめの人

  • 理論を現実に当てはめて考えることが得意な人

  • 小説の登場人物に感情移入できる

amazonで購入する

楽天で購入する

【難易度高めで知識重視】おすすめチームビルディングの本

【難易度高めで知識重視】おすすめチームビルディングの本

続いては、知識 - 難易度「高」のエリアにあるおすすめ本3冊を紹介していきます。このエリアも、基本的には実践よりも、チームビルディングに関する理論や法則などが書かれた本です。

ただ、知識 - 難易度「低」エリアより、応用編やチームビルディングの基本を理解した人向けの本となっています。

新しい気付きや考え方を学べるため、チームビルディングの基本は理解しているが、それでも上手く行かないと悩んでいる方に刺さるのではないでしょうか。

知識 - 難易度「低」のエリアが、チームづくりの基本やコツに特化しているとすれば、知識 - 難易度「高」エリアの本は、よりリーダーの在り方に特化しているともいえます。すでにリーダーを任された上で、チームが円滑に回っていないと感じる方に特におすすめです。

だから僕たちは、組織を変えていける 新感覚チームビルディング

だから僕たちは、組織を変えていける 新感覚チームビルディング

【本の基本情報】

出版社

クロスメディア・パブリッシング

筆者

斉藤徹著

値段

2,068円(税込)

出版年月日

2021/11/29

ページ数

304ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle
 あり

「だから僕たちは、組織を変えていける 新感覚チームビルディング」は、まずチームの関係性を見直すことが重要だと説くビジネス書です。

【本の目次】

第1章 時代は変わった。組織はどうか? 〜僕たちの違和感は、どこから来るのだろう
第2章 これからの組織は、「統制」から「自走」へ 〜僕たちが目指す、理想の組織とリーダー
第3章 強がりの仮面を外そう 〜安全な対話で、関係の質を変える
第4章 チームを動かす、北極星を見つけよう 〜意味の共有で、思考の質を変える
第5章 アメとムチを捨て、好奇心を解き放とう 〜内発的な動機づけで、行動の質を変える
第6章 たった一人から、影響の輪は広がる 〜だから僕たちは、組織を変えていける
巻末付録 これから組織を変えていこうとする君たちへ

チームの関係性、つながりを見直すことが重要だと紹介しましたが、組織全体の改善はチームの関係性を改善するだけでは足りません。ただ、小さなことを関係ないと切り捨てるようでは、全体の改善も難しいということを細やかかつ論理的に解説してくれる書だといえます。

根底にある考え方が組織論になるため、文章自体は本を読み慣れていない方にとっては少し固いと感じるかもしれません。しかし、豊富な図解や表を用いて、直感的に理解できるような工夫が随所にされています。

また、エビデンスとして実際の数字を持ち出し、理論の説得力も高いため、多くの新しい学びを得られるはずです。

著者である「斉藤徹氏」は、経営学者でありながら起業家の面を持つ方。株式会社hint、株式会社ルーツの代表者を務めます。その他著書には「ソーシャルシフト―これからの企業にとって一番大切なこと」「小さくはじめよう —自分らしい事業を手づくりできる「マイクロ起業」メソッド」などが挙げられます。

本書は2018年に開校した社会人・リーダー向けのオンラインスクールにおける、リーダーシップゼミを書籍化したものです。以下のような悩みに答えるための1冊だといえるでしょう。

だから僕たちは、組織を変えていける 新感覚チームビルディング がおすすめの人

  • 数字至上主義のマネジメントに疑問を感じている

  • チームメンバー、他者とのかかわりに悩んでいる

  • リーダーシップとは何かを知りたい

amazonで購入する

楽天で購入する

マネジャーの全仕事

マネジャーの全仕事

【本の基本情報】

出版社

ディスカヴァー・トゥエンティワン

筆者

ローレン・B・ベルカー ジム・マコーミック ゲイリー・S・トプチック著/佐々木寛子訳

値段

2,200円(税込)

出版年月日

2023/11/25

ページ数

420ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

「マネジャーの全仕事」は、日本では2023年に翻訳された比較的新しい本です。しかし、アメリカでは40年以上読み継がれているロングセラー本。時代が変わっても変わらない、マネジャーとしての常識を学べる本です。

【本の目次】

第1部 マネジャーになるあなたへ
第2部 新しい仕事に取り組む
第3部 心を掴み、人を動かす
第4部 人事評価を行う
第5部 成長し、さらに上を目指す
第6部 人としての総合力を高める

マネジャー、チームをまとめ人を動かすための基本的知識から、必要となるスキルセットまで詳しく解説されています。マネジャーとして必要な知識が網羅されているため、初めて人を動かす立場になった人はもちろん、ベテランマネジャーまで学ぶことができるはずです。

ページ数も多めで少し難易度は高めですが、マネジャー・リーダーの立場に立つのであれば一度は目を通してほしい一冊です。本書は7回の改定が行われており、時間がたっても変わらない根底の考え方に併せ、時代に沿った新しい考え方や知識、スキルまで学べるようになっています。

なお、複数の改定が行われたことから著者は複数人となっています。ローレン・B・ベルカー氏、ジム・マコーミック氏、ゲイリー・S・トプチック氏の3人が著者であり、1982年に刊行された初版から4版までをローレン・B・ベルカー氏が執筆されました。

4版の刊行後にローレン氏が死去、5版をゲイリー・S・トプチック氏が執筆、6版からはジム・マコーミック氏が執筆を担当しています。

長年にわたって愛されてきた本書をおすすめしたい方は、以下の通りです。

マネジャーの全仕事がおすすめの人

  • 初めて部下、チームを持った人

  • リーダー、マネジャーが行う仕事の全体像が知りたい

amazonで購入する

楽天で購入する

チームが機能するとはどういうことか―「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ

チームが機能するとはどういうことか―「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ

【本の基本情報】

出版社

英治出版

筆者

エイミー・C・エドモンドソン著/野津智子訳

値段

2,420円(税込)

出版年月日

2014/5/23

ページ数

392ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

「チームが機能するとはどういうことか」は、心理的安全性研究の第一人者が書き下ろしたロングセラー本です。チームが健全に機能するには何が必要なのかを確認できるでしょう。

【本の目次】

序文 エドガー・H・シャイン
第1部 チーミング
ー第1章 新しい働き方
ー第2章 学習とイノベーションと競争のためのチーミング
第2部 学習するための組織づくり
ー第3章 フレーミングの力
ー第4章 心理的に安全な場をつくる
ー第5章 上手に失敗して、早く成功する
ー第6章 境界を超えたチーミング
第3部 戦略実行しながら学習する
ー第7章 チーミングと学習を仕事に活かす
ー第8章 成功をもたらすリーダーシップ

さまざまな具体例や実例を交えながら、著者が提唱する「チーミング※」を基に、自ら学習しつつ、学習した内容を実行できるチームのつくり方を解説する本です。

※チーミング:状況に合わせて最良のチームワークを構築すること。チームをつくり上げる際の工程を重視し「今のチームワークで本当に良いのか」と、模索・成長し続ける在り方を指します。

世界中にメンバーが散らばる、現代の流動的な集団をどのようにまとめるのかなど、2014年に刊行されたとは思えないような先進的なチーム・リーダーに関わる学びを得られます。

著者である「エイミー・C・エドモンドソン氏」は、先述したように心理的安全性研究の生みの親であり第一人者です。第一人者が執筆したものだからこそ、憶測や間違った解釈のない「心理的安全性とは何か」まで理解できるでしょう。

また、豊富なエビデンスを交えているため、文章自体に難しいところがあったとしても、納得して読み進められるはずです。

著者は、現在ハーバード・ビジネススクールの教授を務め、リーダーシップと経営論を担当。本書以外にも多くの著作を持ち、一例として「恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす」「失敗できる組織」などが挙げられます。

本書がおすすめな方は以下の通りです。特に心理的安全性を正しく理解したいと考えるのであれば、是非一読してほしい1冊だといえます。

チームが機能するとはどういうことか――
「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチおすすめの人

  • チームビルディングと併せて心理的安全性について知りたい

  • 具体例やデータなどエビデンスと併せて確認したい

amazonで購入する

楽天で購入する

【難易度低めで実践重視】おすすめチームビルディングの本

【難易度低めで実践重視】おすすめチームビルディングの本

ここからは、より実践的な本が多くなる実践 - 難易度「低」のエリアにあるおすすめ本を見ていきましょう。

チームビルディングを実践するための具体的な方法について触れられているため、読了後にすぐ行動に移すことも可能です。中にはワークショップに特化した本もあるため、メンバーとのコミュニケーション向上にも役立てられるはずです。

また、難易度低めの本であるため、読みやすさも問題ありません。ビジネス書をあまり読んだことがない方でも、とっつきやすい本ばかりだといえるでしょう。

中小企業の退職者撲滅法!!不機嫌な職場を上機嫌な職場に変える! 楽習チームビルディング

中小企業の退職者撲滅法!!不機嫌な職場を上機嫌な職場に変える! 楽習チームビルディング

【本の基本情報】

出版社

セルバ出版

筆者

藤咲徳朗著

値段

1,760円(税込)

出版年月日

2020/4/13

ページ数

192ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

「中小企業の退職者撲滅法!!不機嫌な職場を上機嫌な職場に変える! 楽習チームビルディング」は、タイトルの通り、職場やチームの雰囲気を変えるためのメソッドが記されています。

【本の目次】

はじめに 不機嫌な職場を変えよう
第1章 なぜ楽習チームビルディング研修が必要か
第2章 これだけでもチームがよくなる基本のチームビルディング
第3章 基本ができたら応用のチームビルディング
第4章 楽習ホウレンソウ研修がチームビルディングのキモ
付録ほめ言葉語録集

実際に著者が企業で使っている「楽習チームビルディング」のコツやカリキュラムが確認できるので、本書の読了後すぐに実践することも可能です。この職場・このチームで働くことが楽しいと感じさせることで、離職者の低減を促進し個人の実力を発揮しやすい環境を目指します。

また、付録に「ほめ言葉語録集」が付いているので、部下への声掛けや褒めるときのボキャブラリーを増やすことも叶うでしょう。

著者の「藤咲徳朗氏」は、幸せな企業研修講師養成講座【藤咲塾】の塾長です。また、一般社団法人日本褒め言葉カード協会代表理事、株式会社パートナーズリンクの社長でもあり、年間150回を超えるセミナーを国内で精力的に行われています。

その他の著書に「たったひと言で変わる! ほめ言葉マーケティング――AI時代に勝つ最先端の方法」「ぐんぐんと部下が育つリーダーの55の成功習慣-信頼されるリーダーになるための教科書」があります。

上記の著書もおすすめですが、より実践的な方法を知りたい方におすすめの1冊といえます。特におすすめとなるのは、以下のようなことに悩んでいる方です。

中小企業の退職者撲滅法!!不機嫌な職場を上機嫌な職場に変える!
楽習チームビルディングがおすすめの人

  • 職場、チームの雰囲気を良くしたい
  • 部下への声掛けに悩んでいる
  • 周りに声をかけにくい雰囲気のために、チーム内の報連相が徹底されていない

amazonで購入する

楽天で購入する

宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話

宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話

【本の基本情報】

出版社

学研プラス

筆者

長尾彰著

値段

1,540円(税込)

出版年月日

2019/8/1

ページ数

240ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

「宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話」は、マンガ「宇宙兄弟」の内容についてチームづくりをテーマに読み解いている本です。

【本の目次】

【第1章】チームの成長を停滞させる、思い込みのワナ
【第2章】チームを面白くする4つのリーダーのスタイル
【第3章】チームの成長法則「チームメイキング編」
【第4章】チームの成長法則「チームビルディング編」
【第5章】「しない」をすれば、あなたもチームも面白くなる!

本書はチームづくりといっても、新たなチームをつくるのではなく「今あるチームをよりよくするにはどうすれば良いのか」といった視点にフォーカスされています。マンガで描かれていた名シーンや、主要キャラクターのリーダータイプを分析するなど、ビジネス書になじみがない方でも非常に読みやすい点も大きな特徴です。

リーダータイプの分析は、自身を振り返る際にもってこいのコンテンツです。自分のリーダースタイルを理解することで、どのようなチームにすれば良いのか、チームをどのように運営していけば成功しやすいのかが分かるようになります。

著者である「長尾彰氏」は組織開発のファシリテーター。企業を始め教育やスポーツの現場で3,000回を超えるチームビルディング研修を実施してきた実績もあり。

現在は株式会社ナガオ考務店代表取締役、株式会社The Young Americans Japan代表取締役、一般社団法人戦災復興支援センター代表理事、学校法人茂来学園の理事を兼任し、精力的な活動を続けています。その他著書は、本書の前作である「宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。」があります。

多くの方にとって読みやすい本書ですが、特に以下のような方にとって刺さる内容だといえるでしょう。

宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話がおすすめの人

  • 読みやすく分かりやすいチームビルディングの本を探している

  • マンガ「宇宙兄弟」のファン

  • すでに組まれたチームをうまく回せずに悩んでいる

  • 自分はリーダーに向いていないのではと悩んでいる

amazonで購入する

楽天で購入する​​​​​​​

成功するチームは「遊び」でつくる: 新感覚チームビルディング

	成功するチームは「遊び」でつくる

【本の基本情報】

出版社

産業能率大学出版部

筆者

梅村武史著

値段

1,760円(税込)

出版年月日

2023/10/30

ページ数

248ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

「成功するチームは遊びでつくる」は、チームが成長する過程と遊びが持つ効果を軸に解説が進んでいく本です。職場で遊ぶとは?と気になったのなら、ぜひとも手に取っていただきたい一冊といえます。

【本の目次】

プロローグ
第1章:遊びにたどりつくまで
第2章:何がチームを崩壊させたのか
第3章:チームをつくる鍵はなんだろう
第4章:成功するチームをつくるプロセス
第5章:「遊び」がチームを変える
第6章:実例〈じゃんけん〉が起こすミラクル

本書は遊びを通じ、人とのコミュニケーションを深めることで、結果的にチームや会社への帰属意識を高められるとしています。具体的な遊びの方法はもちろん、遊びが重要だと気付くまでの過程にも触れられているため、納得した上で実践に進むことができるでしょう。

著者は遊びを活用した研修やセミナーを行っている、株式会社 遊びるど代表。2012年にマレーシアで「ACHIEVUS(アチーバス)※」に出会い、日本上陸に尽力した方でもあります。この時点から、遊び=チームビルディングに可能性を見出していたといえるでしょう。

その他の著書に「人間関係、恋愛、セールスは『春夏秋冬戦略』ですべてうまくいく」があります。

「遊び」をチーム内に感じる閉塞感の突破口とする本書は、以下のようなお悩みを持っている方におすすめです。

成功するチームは「遊び」でつくる: 新感覚チームビルディングがおすすめの人

  • チーム内のつながりが薄いと感じる
  • チーム内の関係に緊張感を覚え、言いたいことが言えない状況を何とかしたい
  • 新しいチームビルディングを試してみたい

※ACHIEVUS(アチーバス)は、遊びながらリーダーシップを学べるボードゲーム。

amazonで購入する

楽天で購入する

2人から100人でもできる!15分でチームワークを高めるゲーム39

2人から100人でもできる!15分でチームワークを高めるゲーム39

【本の基本情報】

出版社

ディスカヴァー・トゥエンティワン

筆者

ブライアン・コール・ミラー著/富樫奈美子訳

値段

1,760円(税込)

出版年月日

2015/4/18

ページ数

136ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

「2人から100人でもできる!15分でチームワークを高めるゲーム39」は、タイトル通りチームワークづくりに有効なゲームを紹介しています。

【本の目次】

PART 1 準備編
CHAPTER 1 ゲームを成功させるための7つのステップ
CHAPTER 2 ゲームで発生する可能性のある8つの問題
PART 2 実践編
CHAPTER 3 初対面のメンバーが親しくなるゲーム
CHAPTER 4 チームが盛り上がって活性化するゲーム
CHAPTER 5 チームに交渉力・創造力がつくゲーム
CHAPTER 6 変化に負けないチームをつくるゲーム

チームビルディングにおいて、メンバー間のコミュニケーションは必須です。しかし、言葉でコミュニケーションを活発にと言っても、おいそれとメンバー間の仲は深まりません。そのようなときに活用できるミニゲームなどが多数集録されています。

実践編のゲームをそのまま行うだけではなく、チームビルディング研修をする際のヒントを求めるにも有効な本だといえるでしょう。

著者はアメリカ、オハイオ州にある、リーダーの自信・能力強化を主とする会社「Working Solutions」の設立者です。

基本的にチームワークを高めるゲームを紹介しているため、チームビルディングの理論的な部分には触れられていません。したがって、本書がおすすめになる方は以下のような方になります。

2人から100人でもできる!15分でチームワークを高めるゲーム39がおすすめの人

  • チームビルディング研修におけるアイデアを探している

  • メンバー間のコミュニケーションを活発化させたい

amazonで購入する

楽天で購入する

【難易度高めで実践重視】おすすめチームビルディングの本

【難易度高めで実践重視】おすすめチームビルディングの本

最後は、実践 - 難易度「高」エリアにあるおすすめ本の紹介です。チームビルディングにおける、より実践的な手法が具体的に紹介されています。

知識一辺倒ではなく、具体的な実践方法が多く記載されているため、難易度「高」エリアの本であっても、さほど読みにくいとは感じないはずです。

基本的な知識を了解しているのなら、以下から紹介する3冊はチームビルディングを進めていく上で心強い味方になってくれるでしょう。

チーム・ビルディング[新版] 人と人を「つなぐ」技法

チーム・ビルディング[新版] 人と人を「つなぐ」技法

【本の基本情報】

出版社

日経BP 日本経済新聞出版

筆者

堀公俊著

値段

2,530円(税込)

出版年月日

2024/6/10

ページ数

296ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

「チーム・ビルディング[新版] 人と人を「つなぐ」技法」は、メンバーの力を引き出すためにリーダーが理解すべき「ファシリテーション」のスキルを、個別で深く解説している本です。

【本の目次】

第1章 【基礎編】 優れたチームをつくるには
第2章 【準備編】 「人組み」と「場づくり」がチームの決め手
第3章 【技術編①】 関係性を築く「会話」
第4章 【技術編②】 意味を探求する「対話」
第5章 【技術編③】 行動を変革する「議論」
第6章 【実践編】 チームづくりを促進させる
第7章 【熟達編】 チーム・ビルディングを極めるために

本書は、メンバーが活発に意見を言えるチーム、成長できるチームのために、リーダーが何をすれば良いのかが網羅的に解説されています。

リーダーがチームビルディングを実践するために必要な、基礎・準備・技術をしっかりと解説した上で、実践編や熟達編に進みます。そのため「実践しようにも、どう言葉にすれば良いのか分からない」などといったシーンに出会いにくくなるはずです。

特に、具体例の中には気難しいメンバーへの対応法や、現場ですぐに実践できる「問い」の例文なども記されています。その時々で変わるチームの状況にどう対応すべきかがよく分かるようになるでしょう。

著者の「堀公俊氏」は、組織コンサルタントであり、日本ファシリテーション協会を設立した初代会長です。ファシリテーターのスペシャリストである著者が執筆しているため、チームビルディングはもちろんファシリテーションに興味があるのであれば必読の書ともいえるでしょう。

その他の著書に「ファシリテーション・ベーシックス」「問題解決フレームワーク大全」があります。

チーム形成のガイドラインとしてはもちろん、特に以下のような方におすすめの1冊となっています。

チーム・ビルディング[新版] 人と人を「つなぐ」技法がおすすめの人

  • メンバー間の風通しを良くしたい

  • 会話、対話の具体例を確認したい

  • チームリーダーとして何をすれば良いのか、何をすべきなのかを知りたい

amazonで購入する

楽天で購入する

自分たちで決めて、勝手に動き出す自走するチームの作り方 もう、管理や指示を手放し、共有して任せちゃおう!

自分たちで決めて、勝手に動き出す自走するチームの作り方 もう、管理や指示を手放し、共有して任せちゃおう!

【本の基本情報】

出版社

つた書房

筆者

伊藤じんせい著

値段

1,760円(税込)

出版年月日

2023/9/30

ページ数

208ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle

なし

「自分たちで決めて、勝手に動き出す自走するチームの作り方」は、自律的に動けるチームの作り方について解説している本です。基本的に経営者向けに書かれていますが、リーダーや管理職の方にも十分役立つ本となっています。

【本の目次】

CHAPTER 01 経営だけに集中できずに悩んでいませんか?
CHAPTER 02 自走組織をつくるために必要なこと
CHAPTER 03 自走組織をつくる準備をしよう
CHAPTER 04 組織を引っ張るリーダーが知っておくこと
CHAPTER 05 結果が出せるチームは何をしているのか
CHAPTER 06 自走する組織をさらに進化させる

自ら動かない部下を自主的に動くようにするにはどうすれば良いのか、そもそもなぜ自ら動こうとしないのか。これらの疑問に対する答えや、考え方のヒントがたくさん詰まっている本となっています。

「自走するチーム」と、理想を高めに設定しているため、難しそうに感じるかもしれません。

しかし、基本的に難解な言葉や専門用語を極力使わないように執筆されているので、言葉の意味が分からないと躓くことはないでしょう。また、豊富な読者特典があり、特典の中にはリーダー適性診断テストや、メンバーのやる気を底上げする言葉がけ集なども用意されています。

本で理論を学び、特典でより実践しやすい環境が用意されているといえるでしょう。

著者自身は、中小中堅経営者の中で神と呼ばれる「ジェームス・スキナー」にチームビルディングのノウハウを教わっています。師からの教えを基に、実際に行ってきたコンサルティングなどを踏まえ、ブラッシュアップされた理論が本書になります。

リーダーとしての仕事に集中したい方はもちろん、以下のような方におすすめの1冊です。

自分たちで決めて、勝手に動き出す自走するチームの作り方|
もう、管理や指示を手放し、共有して任せちゃおう!がおすすめの人

  • メンバーが自律的に動かないため負担を被っている

  • トップダウンになっているチーム内の動き方を改善したい

  • チーム内、業務内の問題に後になって気付くことが多い

amazonで購入する

楽天で購入する

「僕たちのチーム」のつくりかた

「僕たちのチーム」のつくりかた

【本の基本情報】

出版社

ディスカヴァー・トゥエンティワン

筆者

伊藤羊一著

値段

1,870円(税込)

出版年月日

2022/11/18

ページ数

240ページ

詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

「「僕たちのチーム」のつくりかた」は、メンバー1人1人の強みを生かせるチームのつくり方、リーダーの在り方について解説した本です。

【本の目次】

序章 リーダーの最優先事項は「メンバー一人ひとりの強みを活かしきること」
1章 個々の強みを活かすチームの「フラットな場」
2章 指示よりも大切な「聴く」行為
3章 みんなが主体的に話す「会議」のつくりかた
4章 チームでゴールを決める
5章 組織を超えて集まる「ヨコの場」のつくりかた
6章 みんなで踏み出す
終章 あなたはどうする?

実際のところ、チームメンバーそれぞれの強みを生かし切ることができれば、チームの生産性が上がることは想像に難くありません。問題は、どのようにすればメンバーの強みを生かし切れるのかが分からないという点です。

本書は、この点にフォーカスし、リーダーがメンバーの強みを引き出すために何をすれば良いのかを一つ一つ具体的に解説しています。上記目次の例を挙げれば「フラットな場」の大切さだけではなく、どうすればフラットな場を作れるのかまで触れているのです。

また、キャッチーな言葉を使うことで、解説されている理論を直感的に覚えられるような工夫も見られます。多数提唱されている新しい視点も、違和感を覚えることなく受け入れられるでしょう。

著者の「伊藤羊一氏」は、そもそも次世代リーダーを育成するスペシャリストとして著名な方。2021年に武蔵野大学アントレプレナーシップ学部を開設し学部長に就任しています。多くの著書も書き上げており、67万部超のベストセラーとなった「1分で話せ」が代表作です。

本書は、従来のリーダー像が肌に合わない方にこそおすすめといえます。特に、以下のような方にとっては、悩みの突破口を見つける1冊になるかもしれません。

「僕たちのチーム」のつくりかたがおすすめの人

  • 「リーダーシップ」に自信がない

  • チームのリーダーとしてプレッシャーを感じている

  • チームメンバーの強みを生かし切れていないと感じている

amazonで購入する

楽天で購入する

チームビルディングを身に付けるなら本を読むだけではなく実践が重要

チームビルディングを身に付けるなら本を読むだけではなく実践が重要

チームビルディングを本で学ぶことも大切ですが、重要なのは学んだ知識をきちんと実践することだといえます。なぜなら、実践することで知識をより身に付けることができるからです。

本を読んだ後、しばらくたってから内容を思い出そうとしても、なかなか思い出せなかった経験はありませんか。または、再読した際に、自分が思っていた内容と違った経験を持つ方もおられるでしょう。

しっかり集中して読んでいたとしても、文字として読んだだけでは「知識」を「知恵」として身に付けられるとは限らないのです。

では、本を読んで学ぶことが無駄なのかといえば、もちろんそのようなことはありません。学んだ知識を繰り返し実践することで、知識はあなた自身の行動となり、行動はいつしか経験となり知識が知恵として身に付くのです。

チームビルディングの本に限らず、学びのために本を読むのであれば、ただ読むだけで終わるのではなく実践することを意識しましょう。

チームビルディングの本で得た学びを実践する3つのコツ

チームビルディングの本で得た学びを実践する3つのコツ

チームビルディングの本を読んだ後は、実践して知識を身に付けることが大切だと解説しました。しかし、本に書かれていた具体例全てを、そのまま実践できるとは限りませんよね。

メンバーの状態や環境によっては、すぐに実践する必要がない知識もあるはずです。では、本で学んだことを、どのように実践し身に付ければ良いのでしょうか。

ここでは、チームビルディングの学びを実践する際のコツについて解説します。

実践できそうなことは、すぐに実践する

本に書いていたことで、実践できそうなことがあればすぐに実践してみましょう。知識を身に付けることを考えれば、やはり実際に行動に移すことが一番です。

実践したことでチームビルディングが上手く行けば、成功体験として強烈に記憶に残ります。
一方、そこまで効果を感じられなかった場合も「〇〇の状況で△△の方法は上手く行かなかった」と記憶に残るはずです。

いずれにせよ、行動を起こし実際の効果を自身で体験することが大切なのです。もちろん、本に載っていた全ての方法を実践することは難しいものだと感じます。

そのため、簡単な方法を1つだけ試してみるという方法で構いません。まずは、頭の中で考えるだけではなく、行動することから始めてみましょう。

繰り返しメモを取る

二つ目の実践(アウトプット)の方法は、繰り返しメモを取るという方法です。字を書きメモを取ることで、メモの内容や思考を整理することができます。

単純に頭で考えるより、書き出す方が思考を整理できるため、読んだ知識を体系的に覚えることにつながるのです。また、メモやノートに書きだせば、書いた内容と本の内容を芋づる式に引き出すことも可能です。

気になる言葉や考え方をメモにするとき、併せて自分の考えも記載しておくと良いでしょう。本を読んだ時点で考えていたことと、今の自分の考えを比べることで新たな気付きが生まれるかもしれません。

本の内容を人と話す

すぐに実践できる状況ではない場合や、メモを取ることも難しい場合は、本の内容を人と話してみましょう。人と話すことも実践の一つになり、記憶の定着を助けてくれます。

「そんなに簡単なことで」と思いそうですが、知識は知るだけではなく理解しなければ言語化が難しいものです。逆に言えば、スムーズに話せなかったとしても、言語化できればその分理解は進んでいるといえます。

人に説明するように本の内容を話す中で「これはこういうことだったのか」と、腑に落ちる場面もあるはずです。本の内容を身に付けるためには、頭の中だけで考えるだけで終わらず、何らかの形で実践することを意識しましょう。

\本で学んだ知識を最大限に活用するなら/

LDcubeの「LIFO(ライフォ)」をご活用ください!

チームビルディングを本で学んだあと、大切なことは実践することだと解説しました。
では、学んだ知識による成果を最大化するため、どのように実践していくべきなのでしょうか。

一つの答えとして、私たちLDcubeが提供する、個人の強みや行動スタイルを把握、啓発するためのプログラム「LIFO(ライフォ)」をご紹介します。

    LIFO

LIFOは、行動科学に基づき、個人やグループの成功を促す目的によって作られた理論・プログラムを指します。対人関係において重要な要素である自己理解を促進し、円滑な対人関係をサポートしているのです。

実際に本で学んだ知識を実践するには、まず自身やチームメンバーの人となりを正しく把握する必要があるはずです。例えば「大人しく一歩引きがちな人」への対応を実践しようとしても、最初の「○○な人」の前提が外れていれば意味がありません。

    LIFO 説明

LIFOでは、個人の基本的な方向性や行動スタイルを、サーベイなどによって明らかにします。この方向性や行動スタイルは、個人だけではなくグループにも適用が可能。自己内、他者間、グループ内でのコミュニケーション促進に役立ってくれるでしょう。

また、サービスの強みとして、お客さまの状況に合わせてテキスト・研修内容のカスタマイズが可能です。本で学んだ知識はもちろん、お客様が置かれた状況やお悩みに沿って、必要なアクションを起こせます。

LIFOはチームビルディングにおいて欠かせない自己理解・他者理解を助け、チームの強みを底上げするために有用なプログラムです。本による学びの効果を最大化したいとお考えであれば、ぜひご検討ください。

より詳しい内容は、以下の資料よりご参照ください。

    LIFOバナー


まとめ

チームビルディングを学ぶためにおすすめの本を13冊ご紹介してきました。最後に、もう一度おすすめの本と概要を見ておきましょう。

【おすすめしたいチームビルディングの本13選と概要】

書籍名

概要

より良いチームをつくる方法として、手順ごとにすべきことを丁寧に解説した1冊。
良いチームをつくるために必要とされる5つの法則を、イラストや図解を挟みながら分かりやすく解説。
小説仕立てで、手に汗握る展開を楽しみながら学べるビジネスフィクション。
チーム内における良好な人間関係を築く方法に焦点を当てた1冊。
初出版されたアメリカでは40年以上のロングセラー。時代に関係なく必要な知識を網羅。
「心理的安全性研究」の第一人者が執筆した1冊。具体例や実例の記載も多くエビデンスが豊富。
職場やチームの雰囲気を楽しいものに変えようと説く本。セミナー「楽習チームビルディング」を行うコツやポイントが学べる。
漫画のキャラクターになぞらえたリーダータイプの分析により、自分やメンバーの性格の傾向なども判断できる。
遊びやゲームを通して自然にメンバーにチームビルディングを学んでもらうための方法・コツを解説。
メンバー間のコミュニケーション向上、チームビルディング研修に活用できる簡単なゲームを多数集録。
リーダーが理解しておくべき「ファシリテーション」の実践方法、重要さを説く1冊。
メンバーが自分で考え、自走する組織・チームをつくるための理論や方法を解説。
チームメンバーの強みを生かすため、リーダーが何をすべきかを説く1冊。やるべきことの必要性だけではなく、どのように実践すべきかまで解説している。

今回紹介した本は、多くの方から

「ためになる」
「新しい考え方が知れた」
「すぐに実践できる」

など、高い評価を受けている本ばかりです。ただ、評価が高いからといって、自分に合った本だとは限りませんよね。ぜひ、本記事を参考に、自分に必要な本・自分にとって読みやすそうな本を見つけてください。

また、本で読んだ知識をより効果的にしたいのであれば、外部の研修プログラムを活用することもおすすめです。株式会社LDcubeでは、プロ講師が活用している研修プログラムなどを通じて、チームビルディングに必要な自己・他者理解を促すサポートが受けられます。

LIFOの活用イメージを想像しやすい、ストーリー仕立ての映像学習体験会なども実施しています。興味をお持ちになられたのなら、お気軽にご相談ください。

株式会社LDcubeではチームビルディング研修で活用できる下記プログラムを提供しています。

	LIFOバナー

行動の柔軟性バナー

	ITSバナー

	心理的安全性バナー

チームビルディング研修は新人研修から管理職研修、職場単位での研修など幅広く実施されています。ぜひ、自社の状況に合ったチームビルディング研修を企画し、実践してみてください。チームの力を最大限に引き出し、組織の発展につなげていきましょう。

無料でのプログラム体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。

▼関連資料はこちらからダウンロードできます。

	LIFOバナー

 ▼関連記事はこちらから。

  チームビルディング研修とは?目的や学ぶ内容・種類・実施方法 近年、企業の生産性向上や業績アップの鍵を握るのは、個人の力ではなく「チームの力」だといわれています。メンバーの多様性が増すなか、注目されているのが、チームビルディング研修です。この記事では、チームビルディング研修の意義・目的から内容や実施方法に至るまで、詳しく解説します。 株式会社LDcube
  やっぱり出社が必要?職場コミュニケーションが引き起こす問題と対処法とは? 近年、テレワークの普及などにより、職場のコミュニケーションの希薄化が進行しています。コミュニケーション不全を放置すると、生産性の低下や優秀な人材の流出など、企業に大きな損失をもたらしかねません。本記事では、職場コミュニケーションの問題点と、それを改善するための21の施策を詳しく解説します。 株式会社LDcube
  自己理解を深める方法とは!5つの情報源について詳しく解説 「自分の強みってどんなこと?」自分のことは自分が一番分かっているようですが、その度合いは人により異なります。自己理解を深めることは仕事を効果的に進める上でも役立ちます。自己理解を深めることにつながる5つの情報源について解説し、自己理解を深める方法についてご案内していきます。 株式会社LDcube
  行動特性診断で自己理解・分析を促す! 性格分析ツールとの違いも解説! 自己理解や自分の分析を促すためには時にツールを活用することが効果的です。本記事では行動特性診断について、性格分析との違いを交えて紹介します。あなたはどんな行動スタイルが好みでしょうか? 株式会社LDcube
  行動特性を踏まえた自分・自己理解を深めるワークショップ(研修)とは! この記事では、自己理解を深めるための手法やツールについて紹介し、自分自身の意識や動機付け、特性についてのワークショップ(研修)の価値と効果、具体的な方法など詳しく解説しています。また、仕事やチームのパフォーマンスを向上させるために、LIFO®(Life Orientations)プログラムとその活用方法についても触れています。 株式会社LDcube
  他者理解とは?その意味と必要な7つのこと─職場でできる施策も紹介 価値観が多様化していく社会にあって、他者理解の重要性が高まっています。企業においても、チームワークや生産性の向上のカギになると注目されています。この記事では、他者理解の意味や必要な要素について解説しするとともに、職場メンバーのことを知る具体的な施策を紹介します。 株式会社LDcube
  心理的安全性の高いチームビルディングとは?効果的に実現する方法を解説! 心理的安全性の高いチームビルディングは不祥事を防ぎ、職場の生産性を向上させ、組織の持続的な成長に重要な要素です。本記事では、メンバーの信頼関係構築からリーダーの具体的な実践術まで、ポイントを解説します。 株式会社LDcube
  心理的安全性を組織・職場のマネジメントに取り入れるには?測定から実践まで解説! 多くの企業が職場の心理的安全性向上を目指していますが、組織のマネジメントに効果的に取り入れるには、正しい理解と実践が不可欠です。本記事では、心理的安全性についての本質について紹介し、高める具体的な方法、測定・分析の手法まで、体系的に解説します。 株式会社LDcube
  会社内のコミュニケーション活性化の取り組みとは?重要性と効果的な施策13選を解説 会社のコミュニケーション活性化は企業の成長に重要です。本記事では、オンラインやオフィスでの会社のコミュニケーションの取り組みや社内イベントなど、離職率低下や生産性向上につながる施策と導入ステップ、成功事例について分かりやすく解説します。 株式会社LDcube


LDcube編集部
LDcube編集部
株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

テーマで探す

Webinar
近日開催ウェビナー

Download
おすすめ資料

Article
おすすめ記事