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管理職向けハラスメント研修のポイントを解説!防止に向けて本質課題を解決しよう

「管理職がハラスメントを恐れて適切な指導ができていない」
「管理職向けにハラスメント研修を実施したいが、効果的な方法が分からない」

このようにお悩みではないでしょうか?

職場におけるハラスメントは、単なる個人間のトラブルではなく、企業の信頼や成長を脅かす深刻な問題です。特に管理職が無自覚のうちに行うハラスメントは、組織全体に悪影響を及ぼす可能性があるため、企業としての適切な対応が求められます。

社会からのコンプライアンスにおける要請がますます厳しくなっている現代において、このようなリスクを未然に防ぐことが重要です。そして、管理職のハラスメント研修はその一助として大きな役割を果たします。

しかし、多くの組織のハラスメント研修では、「このような言動・行動を取ったらハラスメントになる」「このような場面は注意が必要だ」など、知識のインプットが中心になっているケースが多いのではないでしょうか?このような研修ばかりでは、管理職は現場で踏み込んだ指導をためらってしまうことになるでしょう。

管理職のハラスメント研修は、企業の存続と成長において重要な取り組みです。本記事では、ハラスメントについて正しく理解するとともに、部下や同僚への本質的な関わり方を身に付けるためのポイントや具体的な方法を詳しく紹介します。

管理職ハラスメント研修を効果的なものにし、健全で生き生きとした職場づくりのための一歩を、ともに踏み出してみませんか?

▼コンプライアンス特集ページを作成しました。ハラスメントとの違いや種類、学習方法まで体系的に解説しています。

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目次[非表示]

  1. 1.管理職ハラスメント研修は知識だけでは不十分
  2. 2.管理職ハラスメント研修の目的
    1. 2.1.企業を守る
    2. 2.2.人を守る
    3. 2.3.人材育成の効果を高める
  3. 3.管理職ハラスメント研修で取り扱うべきテーマ
    1. 3.1.種類一覧
    2. 3.2.ハラスメントの本質を押さえよう
  4. 4.管理職ハラスメント研修の実施方法
    1. 4.1.集合研修
    2. 4.2.オンライン研修
    3. 4.3.ハイブリッド型研修
  5. 5.管理職ハラスメント研修の実施リソース
    1. 5.1.外部講師
    2. 5.2.社内講師
    3. 5.3.eラーニング
  6. 6.管理職ハラスメント研修で取り入れたい要素
    1. 6.1.コミュニケーション
    2. 6.2.セルフエスティーム
    3. 6.3.心理的安全性
  7. 7.管理職ハラスメント研修におすすめのコンテンツ
    1. 7.1.LIFOプログラム
    2. 7.2.HEPプログラム
    3. 7.3.心理的安全性eラーニング
  8. 8.心理的安全性を高めるための管理職研修支援事例
  9. 9.まとめ:管理職ハラスメント研修は信頼関係・心を取り扱おう

管理職ハラスメント研修は知識だけでは不十分

ハラスメント研修は知識だけでは不十分

 

管理職ハラスメント研修は、法律や規則の理解だけでは十分ではありません。知識として「これがハラスメントに該当する」という情報を知ることは必要ですが、それだけでは現場での実践的な対応に結びつかないことが多くあります。

そこで重要なのが、信頼関係の構築です。管理職と部下が相互に信頼し合える環境を築くことで、無意識のうちに行われるハラスメントのリスクを大幅に減少させることができます。

信頼関係の構築には、コミュニケーション能力がまず重要なスキルです。効果的なコミュニケーションは、誤解を解消し、意図を正しく伝える力となります。

管理職は、部下との対話を通じて、単なる命令ではなく、共感や理解を基にした指導を行うことが求められています。これにより、職場内での信頼が深まり、ハラスメントを未然に防ぐ大きな力となるでしょう。

さらに、自尊感情(セルフエスティーム)の維持と向上も欠かせない要素です。管理職が自身のセルフエスティームを理解し、高めることで、部下に対しても適切かつ尊重のある関わり方ができるようになります。自尊感情は、他者を尊重する基盤とも言えます。これが備わっていることで、管理職は感情的に揺さぶられることなく、一貫して適切な行動を取ることが可能になります。

また、これらをベースとして、心理的安全な職場づくりをしていくことも重要です。心理的安全性が確保されている職場では、部下が安心して自分の意見を表明でき、疑問や懸念を共有することが可能になります。

こうした要素を盛り込んだ管理職ハラスメント研修は、単なる知識のインプットだけではなく、実際の行動変容を促す効果があります。このような深い学びと実践を取り入れることで、管理職はより良い職場環境を築く推進力となり、組織全体にポジティブな影響を及ぼします。
 

管理職ハラスメント研修の目的

ハラスメント イメージ

 

管理職ハラスメント研修は、組織の健全な運営と持続可能な成長を支えるために不可欠な取り組みです。単なるルールの習得を超え、組織全体の調和と発展を促進する多面的な機能を果たします。ここでは、主要な目的を詳しく解説します。
 

企業を守る

ハラスメント問題に積極的に取り組むことは、企業にとって法令遵守だけでなく、企業価値の維持や社会的信頼の確立においても重要です。ハラスメントは企業にとって訴訟リスクやイメージダウンを伴い、その影響は計り知れません。

こうしたリスクを未然に防ぐためには、ハラスメントの種類や特性を理解した上で、管理職が率先して職場環境を監督し、潜在的な問題を早期に発見するスキルを身に付けることが不可欠です。

経営層がこのような体制を整えることで、企業全体の信頼性を高め続けることができるのです。
 

人を守る

従業員が安心して業務に集中できる環境づくりは、企業の最も重要な責務の1つです。

ハラスメント防止の研修は、単に被害者を守るだけでなく、加害者になり得る管理職が自らの言動を再評価し、自責の念を軽減する機会を提供します。

これにより、管理職は部下との信頼関係を深め、適切な対策を講じることができるようになります。心理的安全性が確保された職場では、従業員一人一人が自分の意見を率直に発言できるようになります。

結果として、風通しの良い人間関係が築かれ、さらなる組織力の向上につながるのです。
 

人材育成の効果を高める

適切なハラスメント研修は、管理職の「指導がハラスメントと見なされるのではないか」という不安を和らげ、適切に部下と関わる姿勢や方法を提供します。これにより、必要以上に気を使うあまりの指導のためらいがなくなり、本来的な育成の在り方を取り戻せます。

研修では、部下への効果的なフィードバック方法と正当な指導スキルを学びます。このため、管理職は部下の成長を促し、信頼を築くことができます。その結果、組織全体の人材育成の効果が高まり、継続的な企業成長が期待できるようになります。

管理職ハラスメント研修は、単なる一時的な対応を超え、組織の深層に影響を及ぼす重要な施策です。その目的を明確にし、変化の激しい現代のビジネス環境に適応するための強固な基盤を築くことが可能になります。
 

管理職ハラスメント研修で取り扱うべきテーマ

管理職ハラスメント研修で取り扱うべきテーマ

 

管理職ハラスメント研修では、まずは「知らないからできない」ことを防ぐことが重要です。そのため、どのような言動がハラスメントにあたるのかを知ることが重要です。

とはいえ、多々あるハラスメントの種類をすべて覚える必要はありません。本質を押さえることが重要です。
 

種類一覧

研修においては、さまざまな種類のハラスメントを具体的かつ詳細に理解することが重要です。

セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントはもちろん、最近ではモラルハラスメントやジェンダーハラスメント、さらにはテクノロジーハラスメントといった新たな形態も注目されています。

それぞれのハラスメントがどのような行為を含み、どのような状況で発生するのか、知っておくことが重要です。この理解により、管理職は潜在的な問題を早期に察知し、適切な措置を講じるための目利き力を養うことができます。

▼ハラスメントの種類一覧については、以下で詳しく紹介しています。
【最新|ハラスメントの種類一覧表】40のハラスメント詳細とリスクを解説

ハラスメントの本質を押さえよう

ハラスメントの本質は対人関係上の信頼関係欠如に起因する、認識や距離感のズレから起こることがほとんどです。ハラスメント問題を根本的に理解するためには、このような本質に対するアプローチが必要です。

研修では、ハラスメントが起こる背景に潜む人間の心理や、無自覚な偏見がどのように行動に影響を与えるかに焦点を当てます。また、予防策として、健全な職場文化の構築やコミュニケーションの改善方法についても議論します。

この研修を通じて、管理職は単なるルールの順守を超えて、職場環境全体の改善に向けた自発的な取り組みを促進する見識を得ることができます。

これらのテーマについて深く学ぶことにより、管理職は理論と実践の両面からハラスメント対応能力を高め、職場の環境改善に実際的かつ効果的に貢献できるようになります。

 

管理職ハラスメント研修の実施方法

管理職ハラスメント研修の実施方法

 

管理職ハラスメント研修は、その実施方法によって研修の効果が大きく変わります。参加者がより実践的に学べるように、適切な方法を選び、効果的に研修を実施することが重要です。ここでは、管理職ハラスメント研修に適した実施方法を詳しく見ていきます。
 

集合研修

管理職ハラスメント研修において、集合研修は特に有効な方法です。直接対面で研修を実施することで、管理職同士のリアルタイムなディスカッションが可能となり、具体的な現場の問題や解決策について深い理解を得ることができます。

また、ロールプレイやワークショップを通じて、ハラスメントに対する対応策をその場で体験し、実践的なスキルを身に付けることができます。これによって、受講後すぐに職場で生かせる具体的な知識と経験を得ることが可能です。
 

オンライン研修

オンライン研修は、管理職のスケジュールに柔軟に対応し、広域のスタッフを同時に教育するのに適しています。忙しい管理職も自分のペースで学習を進めることができ、特に感染症対策が求められる状況下では感染リスクを避けつつ研修を実施できます。

オンラインでのディスカッションやシナリオベースの演習を通じ、ハラスメントの具体的な事例に対する考察を深めることも可能です。これにより、場所や時間を問わず質の高い研修を提供し、管理職のハラスメント問題への理解を促進します。
 

ハイブリッド型研修

ハイブリッド型研修は、管理職ハラスメント研修においても多様な参加者のニーズに応えられる方法です。集合研修のメリットである対面のインタラクションと、オンライン研修の柔軟性を組み合わせることで、より包括的な学びの場を提供します。

例えば、研修の初日は集合で実施し、実践的なスキルを学んだ後に、オンラインを通じた定期的なフォローアップを行うことで、1度の大きな学びを通常の業務に積極的に反映させる習慣を築くことができます。

これにより、管理職は現場に即した具体的な対応策を学ぶと同時に、常にアップデートされた知識を持ち続けることが可能です。

これらの実施方法を適切に選択して組み合わせることで、管理職ハラスメント研修はより効果的となり、受講者が職場で直面する具体的な課題に対する明確な解決策を提供できます。
 

管理職ハラスメント研修の実施リソース

管理職ハラスメント研修の実施リソース

 

管理職ハラスメント研修を効果的に実施するためには、適切なリソースを活用することが重要です。研修の質は、どのようなリソースをどのように活用するかによって大きく異なります。この章では、研修に活用できる主要なリソースについて詳しく解説します。
 

外部講師

外部講師を招いて行う研修は、最新の知識や業界特有の事例を取り入れるのに適しています。特に、ハラスメント問題に精通した専門家による講義は、研修の効果を高めることができます。

外部講師は、客観的な視点と豊富な経験を持ち込むため、管理職が普段気付かないような新たな視点や実践的なアドバイスを提供することができます。

また、外部の専門家だからこそ話せる具体例やケーススタディーを通じて、管理職は現場に即した解決策を学ぶことができます。
 

社内講師

社内講師を活用することで、社内の実態や文化に沿った研修を実施することができます。既存の組織文化や価値観に基づき、企業の特性にあった具体的なケースを取り扱うことで、より組織にフィットした内容にすることができます。

社内講師は日常業務の実際の環境を理解しているため、管理職が日々直面している課題や状況に合わせた支援を提供できます。

また、社内での継続的なフォローアップにもスムーズに連携できるため、研修後の実践においても効果を維持しやすくなります。
 

eラーニング

eラーニングを活用することで、時間や場所にとらわれずに研修を受けることが可能です。ハラスメントに関する基礎知識を効果的に学ぶためのツールとして、特に自分のペースで学習を進めたい管理職にとって有用です。

また、豊富なマルチメディアを駆使して、視覚的に理解を深める教材を提供できる点も利点です。eラーニングは、自組織オリジナルの学習コースを作成することや、LMS機能を活用することで定期的に理解度テストを実施することも可能です。

これらのリソースを適切に活用することで、管理職がハラスメントについて深く理解し、職場でそれを防ぐプロアクティブなスキルを培うことが可能になります。組織の特性に合わせて最適なリソースを選定し、効果的な研修を実現しましょう。
 

管理職ハラスメント研修で取り入れたい要素

管理職ハラスメント研修で取り入れたい要素 

 

管理職のハラスメント研修では、知識のインプットだけでなく、現場で活用できる要素を取り入れることが重要です。特に、ハラスメントは信頼関係や人の感情・心が大きく影響します。対人コミュニケーションや感情の取り扱い、健全な職場づくりに十分に配慮することが求められます。
 

コミュニケーション

健全で効果的なコミュニケーションは、管理職によるハラスメントを防止する上で重要です。自身のコミュニケーションスタイルを理解することで、相手にどのような印象を与える傾向があるかを理解することができます。

また、他者のコミュニケーションスタイルと自身のスタイルの違いを理解することで、相手に合わせたコミュニケーションを取ることができるようになります。

例えば最近では、テキストベースのチャットコミュニケーションも職場で主流になっていますが、「了解。」と句点で終わるのではなく、「了解!」と感嘆符を使用したり、絵文字を使用したりすることも時には必要です。

自己中心的ではなく、双方が円滑に仕事を進められるようなコミュニケーションが重要です。
 

セルフエスティーム

管理職が職場でハラスメントを防止しようとしたときに重要なのが、人の感情に配慮することです。具体的には、自尊感情や自己肯定感(セルフエスティーム)について理解し、配慮することがポイントです。

自己肯定感とは、自身が「重要である・有能である・良く思われている」という実感を持てることを言います。セルフエスティームが低下している状態では、他者を攻撃したり、無視したり、無関心でいたり、といった非生産的な防衛行動を取ろうとします。

管理職は自信のセルフエスティームを向上させながら、部下のセルフエスティームにも配慮した関わりをすることが重要です。
 

心理的安全性

管理職がハラスメントを防止するために、心理的安全性が確保された職場環境を構築することは極めて重要です。心理的安全性とは、組織のメンバーが自らの考えや意見を自由に表現でき、ミスを恐れずに新しい挑戦ができる状態のことを指します。

これが実現されると、従業員は不安なく議論を行うことができ、職場の生産性や創造性が向上します。管理職と職場メンバーとの信頼関係も向上し、ハラスメントが起こりづらい職場をつくることができます。
 

管理職ハラスメント研修におすすめのコンテンツ

管理職ハラスメント研修におすすめのコンテンツ

 

管理職ハラスメント研修で取り入れたい要素として、コミュニケーション、セルフエスティーム、心理的安全性について紹介してきました。

LDcubeでは、これらを管理職のハラスメント研修で扱えるような効果的なプログラムを提供しています。それぞれ、紹介していきます。
 

LIFOプログラム

LIFOLife Orientationsは、個人の行動スタイルを診断する自己診断ツールです。このツールは、自分の強みや行動パターンを理解するために役立ちます。

LIFO4つの基本スタイルに基づいており、これらのスタイルはそれぞれ異なる行動特性や価値観を持っています。

自分がどのスタイルに属しているかを知ることで、より良いコミュニケーション方法やストレス時の行動傾向を把握することができます。
 

■LIFOを活用したコミュニケーション研修

LIFOを活用したコミュニケーション研修では、まず参加者が自己診断を行い、自分の行動スタイルを理解します。この診断結果を基に、どのようにして他者と効果的にコミュニケーションを取るかを学びます。

研修では以下のような内容が含まれます。

  • 自己理解の深化:
    診断結果を基に、自分のコミュニケーションスタイルの特徴を深掘りします。どのような場面でどのように行動するのかを具体的に把握します。

  • 他者理解の促進:
    他のスタイルを持つ人との違いを理解することで、より効果的な関わり方を学びます。これにより、誤解や摩擦を減らすことが可能になります。

  • 実践的スキルの習得:
    ワークショップやロールプレイを通じて、実際のコミュニケーション場面でどのようにLIFOの知見を活用するかを練習します。

  • フィードバックと改善:
    実践後にフィードバックを受け、自分のコミュニケーションスタイルの改善点を明確にします。

LIFOを取り入れた研修に参加することで、個人のコミュニケーションスタイルを理解し、それをベースに他者との関係を改善するスキルを獲得できます。

これにより、職場や日常生活でのコミュニケーションがよりスムーズで効果的になることが期待できます。

■LIFO®プログラムは社内トレーナーで展開可能

LIFO®プログラムは、これまでの活用実績と実用性から、企業内でのトレーニングにおいて自信を持っておすすめできるプログラムです。

社内展開にあたっては、特定の準備と手続きを経ることで、コストを抑えながら、外部講師に委託したかのように、社内トレーナーによる効果的なプログラムを展開することが可能です。

以下に、その流れを詳しく説明します。

  1. ライセンスの取得:
    社内トレーナーによりLIFO®プログラムを実施するには、トレーナーがLIFO®プログラムの公式ライセンスを取得することが必要です。ライセンスを取得するために、LIFO®プラグラムライセンス取得講座を受講します。
    LIFO®プログラムの考え方や実施方法を正しく理解し、それを他者に伝えるためのスキルを学びます。講座の最後にある試験に合格すると、ライセンスを取得することができます。

  2. 教材の購入:
    ライセンス取得と並行して、プログラムを社内で展開するためには、必要な教材やツールを購入する必要があります。教材は、LIFO®プログラムのさまざまなテーマに応用できる構成になっており、研修実施の目的に合わせて教材を選択し、購入できます。
    教材には、診断ツール、フィードバック用の資料、ワークブックなどが含まれており、これらを用いることで、社内トレーナーは一貫して高品質なトレーニングを提供することができます。

  3. 社内トレーナーによる展開:
    ライセンスと教材がそろったら、社内トレーナーはプログラムを社内で展開する準備が整います。組織の文化やニーズに精通しているため、社内トレーナーは、LIFO®プログラムを適切にアレンジして展開することができます。

これにより、参加者はより実践的な、日常業務につながる研修を受けることが可能です。

LIFO資料ダウンロード

LIFO資料ダウンロード 

HEPプログラム

ヒューマン・エレメント・プログラム(HEPとは、自身のセルフエスティームを向上させ、より高い生産性で物事に取り組み、また他者とうまく協働するために対人関係上の柔軟性を身に付けます。

人と協働し、生産性の高い個人・チーム・組織にするためにはこのセルフエスティームの向上が鍵になります。

HEPプログラムでは、研修の中で以下のステップを踏むことで、自身の感情をありのままに深く理解することを目指します。

  1. 現在の自分を深く理解する

  2. 過去と向き合う

  3. これからの自分と向き合う

プログラムの背景にあるのが、セルフエスティームという考え方です。

セルフエスティームとは、自身のことを誇りに思い、他者からも十分に認められるであろうという実感、ポジティブな自己イメージのことをいいます。

重要感 自分を大事にする  有能感 自分を信頼する  好感 自分を受け入れる  セルフエスティームが低いと… 表情が暗く、対人快適性が低い 失敗を人や周囲のせいにしてしまう 他者に感情的になる どうせそうです私は、と開き直る ついついうそをついてしまう ⇒ 防衛の発生と生産性の低下につながる   セルフエスティームが高いと… 素直さや誠実さを持って、他者に関わる 失敗を受け止め、新たな行動につなげる 困難な状況でも落ち着いて物事に対処する 笑顔が自然と出る 陰口を言わず、正直に話そうとする ⇒ 高品質なチームワークと高い生産性を生み出す

そして、セルフエスティームが低下すると、人はささいなことに感情的になり、防衛をしてしまいます。

自分自身にとって、受け入れがたい何か(指摘、事実、失敗、拒絶など)に直面する(直面しそうになる)と、セルフエスティームの低さ(重要でない、有能でない、好きではないという感情)が露呈してしまうのではないかという恐れが影響して表面化する行動です。

セルフエスティームが低下し、防衛的な行動をとってしまう例  犠牲者:どうせ私は…  自虐者:私が悪いんです  否定者:問題ないね~  批判者:あいつらが悪いんだよ!  要求者:もっと、もっと…  援助者:私に相談して

防衛は一時しのぎにしかなりません。そしてほとんどの場合無意識に行われています。

防衛行動は人間の自然な行動なので、全て悪いわけではありませんが、防衛行動が成長を阻害してしまったり、柔軟性を失ってしまったり、人と協働することを阻害してしまうことがあります。

HEPプログラムを通じて、生産的で健全な職場づくりと効果的な関わりができる管理職の育成を目指します。

心理的安全性eラーニング

管理職がハラスメント研修の一環として、心理的安全性を学ぶ際に利用できるeラーニングコンテンツを紹介します。

心理的安全性がつくる恐れのない職場コース①②

【コース概要】

組織やチームにとって重要な内容であるにもかかわらず、自分の考えを言わず、質問を控え、黙っていたことが何度ありますか?

従業員が安心して発言できるようにするには、心理的に安全な環境を整える必要があります。本コースでは、対人関係の不安がいかに組織をむしばむか、そして、その乗り越え方をさまざまな事例を通じて学習します。

【講師略歴】

エイミー・C・エドモンドソン

エイミー・C・エドモンドソンは、ハーバード・ビジネススクールのノバルティス記念講 座教授として、リーダーシップとマネジメントを教えています。

2年に1度発表される経営思想家の世界的なランキング、Thinkers50では、2011年、2013年、 2015年、2017年に選出され、2017年にはTalent Awardも受賞しました。

リーダーシップ、チーミング、組織学習に関する教育や執筆に従事し、ハーバード・ビジネス・レビューやカリフォルニア・マネジメント・レビューなどの経営誌や一流 の学術誌に寄稿しています。

心理的安全性に関する先駆的な研究で最もよく知られており、過去15年間に わたって経営、医療、教育分野のさまざまな学術研究に貢献してきました。

『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』(英治出版)『チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ』(英治出版)などの著書があります。

心理的安全性を高めるための管理職研修支援事例

心理的安全性を高めるための管理職研修支援事例 

エンジニアリング業界 5000名以上
研修対象:職場リーダー
 

■研修のねらい

  • 心理的安全性について理解を深める。

  • 体験実習を通して、お互いに助け合い、発言しやすい環境・雰囲気づくりの重要性とポイントを学ぶ。

  • 心理的安全性を阻害する要因について理解する。

 

■研修実施のポイント

  • 単なる知識学習ではなく、体験学習を通して心理的安全性が高い/低い状態を経験し、その生産性の違い、重要性を実感してもらう。

  • 合わせて心理的安全性を阻害する要因、高める具体的アプローチを学ぶ。

 

■研修内容(1日間)

□開講挨拶 □チームづくりと心理的安全 ・チームづくり4つのプロセス ・心理的安全性とは □実習 「ライフライン」(自己開示と他者理解) 休憩 □実習 「心理的安全なチーム活動にチャレンジ」 ・職場で“生きがい”を感じるとき個人検討→コンサンサス ・振り返り(結果とプロセス)  昼食  □心理的安全・安心を高めるために 雰囲気(開放的・受容的・傾聴的)、ガイドライン □実習 「傾聴力実習(オウム返しと言い換え)」 休憩 □リフレクション(気づき学びと今後の実践ガイドライン) □研修アンケート □閉会 あいさつ

 

■研修中の討議の様子(あなたの話しやすい雰囲気は?)

あなたの話しやすい雰囲気は? 雑談ができる、冗談が言える、友好的に接してくれる、挨拶し合える  否定をされない、間違った意見だとしても聞いてもらえる 会話が弾んでいる空間、明るい雰囲気 アドバイスをくれる、意見を貰える 時間切れするまでに1人1人意見を言える雰囲気、会話を遮らない  上司に意見しやすい・独りよがりが居ない職場 オンオフがしっかりしている 全員が内容を理解して話ができている 口が悪い人がいない。一方で口調や礼儀は二の次がお好みな方もいらっしゃる 

■研修後のアンケート(心理的安全性についての理解度は?)

心理的安全性動画 研修後アンケート 

「グループワークを通して相手の言いたいことを理解することの難しさ、自分の意見を伝えることの難しさを感じた」「チーム内での発言者に対する傾聴や言い換えによる整理によって、発言しやすい環境になる気付きがあった」など理解が深まった様子でした。

■受講者の声

  • ワークを通して、話し合いの考え方や見方を学ぶことができた。また、仕事上で直面している問題点へのアプローチがつかめました。

  • 質の高い討議を体験することができ、今後に生かせそうです。

  • チーム活動で大事なことに対人関係の質があることを知れました。そして、自身は発信力が低いことに気付きました。

  • 心理的安全、傾聴、防衛について理解·気付きを得られました。

  • 普段感じていたことが分かりやすく言語化されており、自分の中では腑に落ちて研修を受けられました。

  • 相手の話を聞く上で何が足りてないか、何ができているかを気付くことができた。

  • 心理的安全性が、会議のスムーズさや意見・発言の出しやすさに大きく影響していることが体感的に理解できました。

  • グループワークを通して相手の言いたいことを理解することの難しさ、自分の意見を伝えることの難しさを感じました。

  • 話しやすい雰囲気がこれからの職場活動に大切だと感じました。大変勉強になりました。

  • 相手の話を聴く時、自分が話をする時に、自分はどんな心理的状況で聴いているのか話しているのか客観的に振り返ることができました。

  • 心理的安全性がないと効果的な活動ができないことを改めて確認できました。

  • 心理的安全性の確保のための新たな手法を知れました。

  • 発言しやすい環境をつくる手法を改めて確認できた。そして、自分が本当にできているか、自分で心理的安全性を阻害していないかを考えさせられました。

  • 相手が本当に言いたいことを聞き出すのに環境、雰囲気が重要であることを改めて理解できたと思います。

 

まとめ:管理職ハラスメント研修は信頼関係・心を取り扱おう

ここまで、管理職ハラスメント研修のポイントを解説!について紹介してきました。

企業における管理職ハラスメント研修は、企業と人を守るために、非常に重要な取り組みです。そして、ハラスメントを気にするあまり踏み込んだ指導ができなくなっている管理職にとっては、適切な関わり方を取り戻すためのきっかけを与える場でもあります。これにより、職場での信頼関係や人間関係が改善され、人材育成や事業推進の効果も向上します。

そして、管理職のハラスメント研修では、単にハラスメントの知識を伝えるだけでなく、実際の職場でその知識を応用し、信頼関係を基盤にした環境を築くことが重要です。これには、コミュニケーションスキルの向上や自尊感情(セルフエスティーム)の理解が不可欠です。また、心理的安全性を確保することで、部下が自分の意見を安心して言える職場をつくることができます。

また、効果的な研修の実施方法として、集合研修、オンライン研修、ハイブリッド型研修を紹介し、それぞれの特徴を生かした実践方法を解説しました。さらに、外部講師の活用や社内講師による実践的な教育、eラーニングの利点についても紹介しました。

株式会社LDcubeは、管理職ハラスメント研修に効果的な、実践的で本質的なプログラムを提供しています。LIFOプログラムやHEPプログラム、心理的安全性eラーニングなど、管理職がより具体的にハラスメントの防止策を学べるコンテンツが推奨されています。

いずれも、管理職が現場で直面する問題を効果的に解決するための手段を提供するものです。無料体験会やデモID発行も可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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LDcube編集部
株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

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