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管理職研修におすすめの内容とは?|10選(カリキュラム・対象階層・効果)を紹介

「管理職研修にはどのような内容があるのか。次の研修はどの内容で実施すべきだろうか。」

管理職研修を実施することが決まったものの、その内容についてはどうすればいいのか悩んでしまう、という方も多いことと思います。

本記事では、おすすめの管理職研修の内容として、下記10選を紹介していきます。

管理職研修内容10選

それぞれ詳細を本文で紹介していくので、研修の内容選びの参考にしてください。

ひとくちに管理職研修と言っても、その対象者は階層別に上級管理職・中間管理職・新任管理職に分かれます

3つの階層の管理職は、それぞれ求められる役割や身に付けるべき能力・スキルが異なるので、《研修内容》X《階層》の組み合わせがズレないように注意しましょう。

たとえば、新任管理職(課長補佐や係長など)は、現場のリーダーとしてチームを率いる能力やスキルが求められます。

新任管理職に対して、経営に必要とされる「戦略的思考」の研修を実施しても、実践の場がありません。

これは極端な例ですが、このように階層に合っていない研修を選ぶと、「成果がない研修」に終わってしまう可能性が高いです。

階層にあっていない研修内容を選んでしまうと、受講者の研修への意識が上がらない、学んだ事を実践に生かせない、会社の成長につながらない

実りの多い研修にするためには、各階層の管理職の役割や身に付けるべき力を正しく理解し、それに合った研修内容を実施するようにしましょう。

【本記事で分かること】

  • 管理職研修10選(上級・中間・新任管理職別)
  • 研修内容の決め方

本記事を読めば、管理職研修はどのような内容があるかを知り、実施したい内容のものが選べるようになります。

ぜひ最後まで読んで施策検討にお役立てください。

▼ 管理職研修についてはテーマに合わせて下記で解説しています。合わせてご覧ください。

この記事の監修者  株式会社LDcube 代表取締役 新井澄人  株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。

目次[非表示]

  1. 1.管理職研修で実施したい内容10選
    1. 1.1.管理職研修で実施したい内容10選
    2. 1.2.管理職の階層(上級・中間・新任)ごとの役割と身に付けるべき力
  2. 2.【上級管理職】①組織運営マネジメント
  3. 3.【上級管理職】②戦略的思考の啓発
  4. 4.【上級管理職】③チェンジマネジメント
  5. 5.【上級管理職】④アカウンティング
  6. 6.【上級管理職】⑤ファイナンス
  7. 7.【中間管理職】⑥業務マネジメント
  8. 8.【中間管理職】⑦人材マネジメント
  9. 9.【新任管理職】⑧コーチングと部下育成
  10. 10.【新任管理職】⑨リーダーシップ
  11. 11.【新任管理職】⑩コンプライアンス
  12. 12.優先度が高い研修内容は?選び方4ステップ
  13. 13.管理職研修の内容をeラーニングで学ぶ
    1. 13.1.経営基礎コース
    2. 13.2.マネジメント応用コース
    3. 13.3.マネジメント実践コース
    4. 13.4.マネジメント基礎コース
  14. 14.管理職研修の内容についてのまとめ

管理職研修で実施したい内容10選

管理職研修内容①

管理職研修とは、どのような内容のものがあるのでしょうか。

本章では、管理職研修で実施がおすすめなテーマ内容10選紹介していきます。

管理職研修で実施すべき内容は、管理職の階層(上級管理職・中間管理職・新任管理職)別によって異なってくるので、各階層についても詳しく見ていきましょう。

【管理職研修の内容について】

  • 管理職研修で実施したい内容10選
  • 管理職の階層(上級管理職・中間管理職・新任管理職)ごとの役割と身に付けるべき力


管理職研修で実施したい内容10選

実施がおすすめな管理職研修の内容10選について、下記一覧にまとめました。

【管理職研修で実施したい内容10選】

テーマ内容

学習内容

対象者

会社の経営資源(人・物・金・時間・情報)のマネジメント

上級管理職

会社の競争力を高めるために、ビジネスの課題を解決に導くための思考法

組織の変革をスムーズに実行し、成功に導くためのマネジメント手法

経営成績や財政状態の記録・管理法

資金調達・運用

業務を効率的に進めるための管理方法

中間管理職

社員の能力を最大限活用するための管理方法

自発的な行動を促す人材育成手法

新任管理職

目標達成に向けてチームを率いる方法

社会的ルールを守る意識を高めることのリスクマネジメント

各研修内容については、次章以降でひとつずつ詳しく紹介していきます。気になる内容がある場合は、上表のリンクから移動して読み進めていくようにしてください。

いずれの内容も、管理職に理解・実践してもらいたい重要な内容ですが、一度にすべての内容を実施することはできません。

実務に応用できるレベルで深く理解するためには、一つもしくは関連する内容二つに絞って実施するようにしましょう。内容の選び方については後述します。

管理職の階層(上級・中間・新任)ごとの役割と身に付けるべき力

管理職研修は、受講の対象者がどの管理職(上級管理職・中間管理職・新任管理職)であるかによって、実施すべき研修内容が異なります。

管理職は階層によって、求められる役割や身に付けるべき能力が大きく異なるからです。

階層に合った研修を実施するためには、それぞれの階層について正しく理解しておく必要があります。

下表に、上級管理職・中間管理職・新任管理職の役割と身に付けるべき能力をまとめました。

【階層別:管理職の役割と身に付けるべき能力】

階層
主な役職
役割
研修で身に付けるべき力

上級管理職

部長

部門の責任者かつ次期幹部候補

経営の能力・スキル

中間管理職

課長

経営と現場との橋渡し役

部門マネジメントの能力・スキル

新任管理職

課長補佐・係長

現場のリーダー

チームを率いる能力・スキル

それぞれ詳しく見てみましょう。

■上級管理職

上級管理職は、部門の責任者として、目標達成のために部門を運営・管理する立場です。それと同時に、次期幹部候補として経営にも参画していきます。

そのため、上級管理職は部門と会社全体を動かしていく力と、経営者としての思考を身に付ける必要があります。具体的には、組織運営・戦略立案と推進・財務や資産の知識などが挙げられるでしょう。

■中間管理職

中間管理職は、部門の業務と人材を管理する役割を担います。また、経営層の上級管理職と現場の新任管理職の橋渡し役となり、双方をサポートしていく立場でもあります。

そのため、中間管理職は業務管理と人材管理の能力をはじめ、幅広いスキルが求められます。

■新任管理職

新任管理職は、現場のリーダーとしてチームをまとめ、目標達成に向けて社員を導いていく立場です。自身もプレーヤーとして業務を抱えながら、部下を直接指導していきます。

そのため、リーダーシップ・コーチング・コミュニケーション力など、チームを率いていく力を身に付けていく必要があります。

【上級管理職】①組織運営マネジメント

管理職研修内容②

組織運営の研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

組織運営の研修とは

組織運営とは、目標達成に向けて組織の活動をスムーズに行えるように、会社の経営資源(人・物・金・時間・情報)をマネジメントすることです。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【組織運営の研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

組織運営のフレームワークや、マネジメント方法を理解する

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

経営資源を最大限に生かせるようになる


研修のプログラム

組織運営の研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・組織とは
・組織設計
・ビジョンメイキングと理念浸透
・経営資源と7S
・事業計画の策定
・目標管理
・組織変革
・ファシリテーション
・ナレッジマネジメント
など

実施形式

対面・オンライン

学習手法

講義・eラーニング・グループワーク・ケーススタディなど

所要目安時間

6時間~2日

講師

外部講師がおすすめ
(理由:自社内だけでは習得できない情報や専門的スキル、最新の考え方を学べるから)

組織運営の研修は、5つの経営資源の中でも「人」に最も力を注ぐことが成功への重要ポイントです。

当社がLMSにて提供しているeラーニングにも、組織運営のコースがございますので、参考にしてください。

参考:LDcube「持続可能な戦略的組織設計コース(マイクロラーニング)」

研修実施の効果

研修を実施すれば、管理職に組織運営のスキルが身につくことはもちろん、下記の効果も期待できます。

(1)管理職の負担を軽減できる

研修内容を実務に応用すれば、管理職の負担を軽減しやすくなります。

組織運営を最適化することで、管理職の能力に頼る部分を減らすことができます。単純な例を挙げると、1人のリーダーが管理する人数を適切に設定し直すことで、統率が取れやすくなるでしょう。

組織運営が正しく機能することで、管理職にかかる手間ひまを省くことが期待できます。

(2)社員が能力を発揮しやすくなる

組織運営を最適化できれば、社員が能力を最大限発揮しやすくなります。

研修では経営資源を最大限に生かすため組織設計などについても学びます。

そのため、たとえば優秀な営業パーソンが事務作業なども行っていた場合、営業部とCS部に分けて、営業パーソンは営業活動に専念してもらう、というように組織を再編できるようになります。

社員が能力を十分に生かせるようになり、業務効率が上がることも期待できるでしょう。

【上級管理職】②戦略的思考の啓発

管理職研修内容③

戦略的思考研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

戦略的思考の研修とは

戦略的思考とは、会社の競争力を高めるために、ビジネスの課題を解決に導くための思考法のことです。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【戦略的思考の研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

戦略的思考方法を習得する

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

会社の課題や目標に対して、柔軟な戦略を生み出すことができるようになる


研修のプログラム

戦略的思考の研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・戦略的マインド
・戦略的な思考スキル
・アセスメント(自己認識)
・5つのフレームワーク
(1)PEST分析
(2)Five Forces分析
(3)3C分析
(4)Value Chain分析
(5)SWOT分析
・戦略手法(差別化戦略・競争戦略など)
など

実施形式
対面・オンライン
学習手法
講義・eラーニング・ケーススタディなど
所要目安時間
6時間~2日
講師
外部講師がおすすめ (理由:自社内だけでは習得できない情報や専門的スキル、最新の考え方を学べるから)

戦略的思考の研修は、戦略のフレームワークを学び、物事の本質を見抜く力を養うことが重要です。

当社がLMSにて提供しているeラーニングにも、戦略的思考のコースがございますので、参考にしてください。

参考:LDcube「経営計画と戦術計画|PDU取得コース

研修実施の効果|VUCA時代に対応できるようになる

研修を実施すれば、管理職に戦略的思考が身につくことになり、ひいてはVUCA時代に対応できるようにもなります。

VUCA時代とは、先行きが不透明で将来の予想が難しい現代を形容した言葉です。目まぐるしい時代の変容に合わせ、企業も素早い対応ができないと、生き残りが厳しくなってきました。

戦略的思考の研修を受けることで、メタ思考やクリティカルシンキングなどを通して「物事の本質を見抜く力」を養うことができます。

それにより、不測の事態が起こっても、物事の本質をとらえ、スピーディーかつ柔軟に戦略を立てられるようになるでしょう。

【上級管理職】③チェンジマネジメント

管理職研修内容④

チェンジマネジメント(変革管理)研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

チェンジマネジメント研修とは

チェンジマネジメントとは、組織の変革をスムーズに実行し、成功に導くためのマネジメント手法です。

組織の変革とは、合併や買収、方針や制度の変更、新しいツールの導入などを指します。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【チェンジマネジメント研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

チェンジマネジメントの進め方や成功させるポイント

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

組織の変革を失敗せずにスムーズに進められるようになること


研修のプログラム

チェンジマネジメント研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・変革プロジェクトの理解
・変革戦略
・変革プロジェクトの活動指標
・変革への動機付け
・変革プロジェクトにおけるチーム支援
・変革活動のコミュニケーション
・日常の活動における変革の舵取り
・変革リーダーシップと倫理的課題
・変化に対するストレス
など
参考:LDcube「チェンジマネジメント」(当社がLMSにて提供しているeラーニングより)

実施形式
対面・オンライン
学習手法
講義・eラーニング・ワークショップ・ケーススタディなど
所要目安時間
6時間~2日
講師
外部講師がおすすめ (理由:自社内だけでは習得できない情報や専門的スキル、最新の考え方を学べるから)

チェンジマネジメント研修は、変革に対する抵抗の対処法をしっかりと身につけることが重要です。

変革は、ステークホルダー(利害関係者)に大きな不安やストレスを生じさせるので、いかに心理的抵抗を軽減できるかが、変革の成功の鍵を握ります。

研修実施の効果|新しい企業体質へと生まれ変われる

研修を実施すれば、管理職にチェンジマネジメントのスキルが身につくことはもちろん、新しい企業体質に生まれ変わることも期待できます。

日本の会社は特に保守的な風潮が強いため、変革にネガティブな感情を持つ人が多く、変革が失敗に終わることも少なくありません。昔ながらの企業なら、その傾向は一層強く、社内混乱や衝突、摩擦が起こりやすくなります。

研修では、変革への心理的不安を学ぶことができ、負の感情の根本原因や対処法も学ぶことができます。

変革への障害を取り除くことで、時代に即した企業体質に生まれ変わりやすくなるでしょう。

【上級管理職】④アカウンティング

管理職研修内容⑤

アカウンティング研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

アカウンティング研修とは

アカウンティングとは、会社の経営成績や財政状態を数字で記録または管理することです。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【アカウンティング研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

会計・財務の知識を習得す

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

会社の経営状況を数値で可視化できるようになる


研修のプログラム

アカウンティング研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・財務基礎
・貸借対照表とは何か?
・損益計算書とは何か?
・キャッシュフロー計算書とは何か?
・損益計算書の分析
・損益分岐点
・業績管理
・費用とは何か?
・原価計算とコスト管理: ABC
など
参考:LDcube「財務管理と会計|eラーニング」(当社がLMSにて提供しているeラーニングより)

実施形式
対面・オンライン
学習手法
講義・eラーニング・ワークなど
所要目安時間
6時間~2日
講師
社内講師(講師トレーニングを受けた経理担当者)・外部講師

アカウンティング研修は、財務三表(損益計算書・賃借対照表・キャッシュフロー計算書)をマスターすることが重要です。

演習やワークを取り入れながら、知識を定着できるようにしましょう。

研修実施がおすすめなケース

研修を実施すれば、管理職にアカウンティングの知識が身につくことはもちろん、下記の効果も期待できます。

(1)経営課題を明確にできるようになる

会計や財務の知識が身に付けば、解決すべき課題を明確にしやすくなります。

財務諸表が読めるようになることで、「この項目に予算がかかり過ぎている」「この案件は利益率が良い」など、財務状況を正確に把握できるようになります。

分析をもとに、経営課題を洗い出すことができ、改善に向けて取り組めるようになるでしょう。

(2)会社のステークホルダーに説明責任を果たせるようになる

経営状況を数字で可視化できるようなれば、ステークホルダー(株主や取引先、社員などの利害関係者)に説明責任を果たせるようになります。

たとえば株主総会や銀行融資など財務状況を説明する場面で、客観的な数字のデータがないと、ステークホルダーを説得させることはできません。

研修を通して会計と財務の知識が身に付けば、財務諸表を元にきちんと説明できるので、ステークホルダーからの信用を得ることができます。

【上級管理職】⑤ファイナンス

管理職研修内容⑥

ファイナンス研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

ファイナンス研修とは

ファイナンスとは、事業に必要な資金を調達し、運用していくことです。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【ファイナンス研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

ファイナンスの知識を習得する

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

適切な投資判断や資金管理をできるようになる

POINT

アカウンティングとファイナンスの違い

アカウンティングは過去の利益を扱い、ファイナンスは未来のキャッシュフローを扱います。研修内容は重複する部分もあるため、アカウンティングとファイナンスのセットで研修を実施するケースも多いです。


研修のプログラム

ファイナンス研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・株式の発行
・社債の発行
・融資
・資産価値の評価
・株式の評価
・事業投資
・投資判断
など

実施形式
対面・オンライン
学習手法
講義・eラーニング・ワーク・ケーススタディなど
所要目安時間
6時間~2日
講師

外部講師がおすすめ
(理由:自社内だけでは習得できない情報や専門的スキル、最新の考え方を学べるから)

ファイナンス研修は、アカウンティング研修と同じく演習やワークを取り入れながら知識を定着させることが重要です。

ファイナンスは難しい専門用語や数式が頻出するので、暗記ではなかなか身につきません。一方的な講義ばかりにならないようにしましょう。

研修実施の効果|正しい経営判断ができる

研修を実施すれば、管理職にファイナンスの知識が身につくことはもちろん、正しい経営判断ができるようになることも期待できます。

株式や社債の発行、融資や投資の判断は、選択を間違えると経営悪化を招くおそれがあります。

ワークやケーススタディで経営シミュレーションを経験することで、正しい判断力を養うことができます。

特別編 ~経営シミュレーション研修~

上記で紹介してきた「組織運営」「戦略的思考」「チェンジマネジメント」「アカウンティング」「ファイナンス」について総合的に学習できる研修が『経営シミュレーション研修』です。

経営シミュレーションとは、会社の代表取締役社長の立場で、引き継いだ企業の状況を読み解き、課題を整理し、解決策を立案し、解決策を実行に移し、会社の業績向上ができるかどうかを試します。

研修では、経営に関するさまざまな指標について意思決定し、その意思決定による経営結果を踏まえて総合的、実践的に学びます。

経営シミュレーションを取り入れることで、戦略思考やファイナンス、アカウンティングなど学んだ事が有機的に結びつき、生きた数字と生きた経営感覚を学ぶことができます。


▼経営シミュレーション研修については下記で詳しく解説しています。
⇒経営シミュレーションとは?人材育成の新手法・研修について解説

  経営シミュレーションとは?人材育成の新手法・研修について解説! 今回は経営シミュレーションの意義や内容、対象者、必要なスキル、進め方について解説します。ビジネススキルや戦略思考、意思決定力を高め、経営力を育てる研修として、企業の成長を支える人材育成に役立つでしょう。 株式会社LDcube


【中間管理職】⑥業務マネジメント

管理職研修内容⑦

業務管理(業務マネジメント)の研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

業務管理の研修とは

業務管理とは、日々の業務が効率的に進むよう、適切にコントロールすることです。また、問題が発生した際の問題解決や再発防止に向けた対策なども不可欠です。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【業務管理の研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

効果的な業務分担方法や指示出し・進捗管理方法を理解する

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

業務が効率的に進むよう、適切にコントロールできるようになる


研修のプログラム

業務管理の研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・時間管理
・案件管理
・タスク管理
・顧客管理
・業務の計画
・業務分担方法
・任せ方・指示の出し方
・進捗管理方法
・システム・ツールの活用
など

実施形式
対面・オンライン
学習手法
講義・eラーニング・ワーク・ケーススタディなど
所要目安時間
6時間~2日
講師
外部講師がおすすめ (理由:自社内だけでは習得できない情報や専門的スキル、最新の考え方を学べるから)

研修は、業務管理を「見える化」「一元化」できるようなることが重要です。

実践に落とし込めるように、ワークやケーススタディも取り入れてプログラム設計をしましょう。

研修実施の効果|業務効率と生産性が上がる

研修を実施すれば、管理職に業務管理のスキルが身につき、その結果として業務効率と生産性向上の効果も期待できます。

研修を受けて、時間管理やタスク管理、業務の分担・指示出し・進捗管理を改善することにより、下記効果が生じやすくなります。

【業務管理の見える化・一元化の効果】

  • 業務の優先順位をつけられる
  • 無駄な作業を減らせる
  • 抜け漏れを防ぐ、ミスを早期に発見しやすい
  • 属人化を防ぐ
  • 業務と品質を平準化できる
  • マニュアル化が進む

上記のように業務の「見える化」「一元化」が進むので、業務効率と生産性向上が実感できるようになるでしょう。

【中間管理職】⑦人材マネジメント

管理職研修内容⑧

人材管理(人材マネジメント)の研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

人材管理の研修とは

人材管理とは、会社の業績向上や目標達成のために、社員のスキルや能力を最大限活用することです。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【人材管理の研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

採用・育成・配置・評価・報酬の最適化を学ぶ

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

業績向上や目標達成に向けて、社員のスキルや能力を最大限活用できるようになる

POINT

人材管理は業務管理と直結しています。一緒に学ぶことで、より高い効果を得られるでしょう。


研修のプログラム

人材管理の研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・人材が大切である理由
・部下育成
・人事評価
・目標の定め方
・福利厚生
・採用と面接
・給与の透明性
など

実施形式
対面・オンライン
学習手法
講義・eラーニング・ワーク・ケーススタディなど
所要目安時間
6時間~2日
講師
外部講師がおすすめ (理由:自社内だけでは習得できない情報や専門的スキル、最新の考え方を学べるから)

人材管理の研修では、採用・育成・配置・評価・報酬すべての項目をについて、ひとつひとつしっかりと学ぶことが重要です。最適化できない項目があると、人材管理の好循環は生まれません。

講義やワーク、ケーススタディを通して、総合的にバランスよく学べるようプログラムを設計しましょう。

当社がLMSにて提供しているeラーニングにも、組織運営のコースがございますので、参考にしてください。

参考:LDcube「ビジネスを成⾧させる人材マネジメントコース(マイクロラーニング)

研修実施の効果|社員の満足度が上がる

研修を実施すれば、管理職に人材管理のスキルが身につくことはもちろん、社員の満足度も高められるようになります。

社員は、希望しない部門や職種に配属されたり、評価や報酬が活躍に見合っていなかったりすると、会社への不満がつのりがちです。

研修を受けて労務管理や人事評価を改善することで、社員の満足度を上げることができるでしょう。社員の満足度が高まれば、より能力を発揮しやすく、離職防止にもつながり、好循環が生まれやすくなります。

【新任管理職】⑧コーチングと部下育成

管理職研修内容⑨

コーチング研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

コーチング研修とは

コーチングとは、相手の話をしっかりと聞き、質問を投げかけ、気づきを与えることで、自発的な行動を促す人材育成手法のことを指します。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【コーチング研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

コーチングの手法を理解する

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

部下の能力を最大限引き出し、自ら目標達成や課題解決に取り組めるように導く


研修のプログラム

コーチング研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・コーチングとは
・GROWモデル(フレームワーク)
・傾聴のスキル
・質問のスキル
・承認のスキル
など

実施形式

対面がおすすめ

学習手法
講義・eラーニング・ロールプレイング・グループディスカッション・ケーススタディなど
所要目安時間
6時間~2日
講師
外部講師がおすすめ (理由:自社内だけでは習得できない情報や専門的スキル、最新の考え方を学べるから)

コーチング研修は、行動科学・心理学について理解することが重要ポイントです。

当社がLMSにて提供しているeラーニングにも、コーチングのコースがございますので、参考にしてください。

参考:LDcube「より良い人間関係と高みを目指すコーチング

研修実施の効果

研修を実施すれば、管理職にコーチングのスキルが身につくことはもちろん、下記の効果も期待できます。

 (1)管理職のコミュニケーション力が向上する

コーチングスキルを身に付けることは、コミュニケーション力の向上にもつながります。

一般的に、人の話をじっくりと聞くということは簡単ではありません。自己流の人材育成方法だと、接し方が上司から部下への一方通行になってしまいがちです。

管理職は新入社員や若手メンバーなど年齢の離れた社員ともコミュニケーションを取る必要があります。

研修では、話を聞くことの重要性を学ぶので、人の話をじっくり聞き、理解しようと努めるようになります。

その結果、管理職の対人スキルやコミュニケーション能力が上がるので、職場の雰囲気が向上していくことも期待できるでしょう。

(2)自主的に判断・行動できる人材が増える

管理職が効果的なコーチングを実施できるようになれば、自主的に判断・行動できる人材が増えていくことが期待できます。

管理職が研修で得た「傾聴・質問・承認のスキル」を持って部下と接すると、部下は指示待ちではなく、自分で考えて動けるようになります。

部下の「考える力」が養われ、次第に主体性を持って仕事に取り組めるようになるでしょう。

▼コーチング研修の内容については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒コーチング研修に必要な内容とは?研修後に実践するためのポイントなど解説!

  コーチング研修に必要な内容とは?研修後に実践するためのポイントなど解説! 企業の成長には人材が欠かせません。その人材を育成し、成長させるためには、教育が必要です。特に「コーチング研修」は、部下のやる気を引き出し、個々の能力を最大限に発揮してもらうために欠かせない研修1つといわれています。コーチング研修の効果的な進め方とその内容、得られる可能性を解説します。 株式会社LDcube


【新任管理職】⑨リーダーシップ

管理職研修内容⑩

リーダーシップ研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

リーダーシップ研修とは

リーダーシップ研修とは、その名のとおり管理職のリーダーシップスキルを向上させるための研修です。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【リーダーシップ研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

リーダーシップのスキルを習得する

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

ほかの社員に組織の方向性を示し、目標達成に向けてモチベーションを高め、チームを率いていける


研修のプログラム

リーダーシップ研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・リーダーの役割
・ビジョンの浸透
・コミュニケーション方法
・モチベーションを高める方法
・考え方と行動パターン
・指示の出し方
・報告・連絡・相談
・褒め方と𠮟り方
・仕事の進め方
・業務の分担と管理方法
など

実施形式
対面がおすすめ
学習手法
講義・eラーニング・グループワーク・ロールプレイングなど
所要目安時間
6時間~2日
講師
外部講師がおすすめ (理由:自社内だけでは習得できない情報や専門的スキル、最新の考え方を学べるから)

リーダーシップ研修は、知識の習得にとどまらず、実践を通じて能力を育むことが重要です。

当社がLMSにて提供しているeラーニングにも、組織運営のコースがございますので、参考にしてください。

参考:LDcube「ビジョンとリーダーシップ|eラーニング

研修実施の効果

研修を実施すれば、管理職にリーダーシップが身につくことはもちろん、下記の効果も期待できます。

(1)人材不足を防ぎやすい

管理職がリーダーシップを発揮できるようになると、人材不足の防止にもなります。

リーダーとして社員の業務を公平に調整でき、社員のモチベーションが上がるよう配慮できれば、社員の会社に対する不平・不満は軽減されます。

よりよい職場環境づくりが実現できることで、離職を防いで人材を定着させやすくなるでしょう。

(2)Z世代以降の人材を生しやすい

研修を受けることによって、Z世代以降の若い人材を生かしやすくなる効果も期待できます。

一般的に、管理職世代だと若い世代の価値観を理解しきれておらず、本人に合った指導やフォローができていないケースが多いです。研修では、Z世代を含むさまざまな考え方や行動パターンも学べるので、部下への理解を深められるでしょう。

多様性を尊重できるようになり、価値観が異なる世代の社員でも、上手く生かせるようになります。

▼リーダーシップ開発については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒リーダーシップ開発とは?実務で使える6ステップの実践ポイント

  リーダーシップ開発とは?実務で使える6ステップの実践ポイント 本記事ではリーダーシップ開発の基礎知識から、企業における実践ステップ、効果的な進め方のコツまで、 実務に役立つ情報を網羅的に解説します。従業員の潜在能力を引き出し、組織力を高める手がかりが見つかるはずです。 株式会社LDcube


【新任管理職】⑩コンプライアンス

管理職研修内容⑪

コンプライアンス研修について、研修の基本的な内容・プログラム・実施の効果を順に紹介していきます。

コンプライアンス研修とは

コンプライアンスとは、法令や社会規範、倫理や道徳といった社会的ルールを守ることです。

研修の学習目標と行動目標は下記のとおりです。

【コンプライアンス研修の目標】

学習目標
(研修で理解・習得してほしいこと)

コンプライアンスの基本知識と、違反が起こる原因・対処法を学ぶ

行動目標
(実務に応用してほしいこと)

コンプライアンス違反が起きない組織づくりを行う


研修のプログラム

研修について、おすすめのプログラム内容や研修の方法・進め方について下記にまとめました。

【研修のプログラム詳細について】

プログラム内容

《取り入れたいプログラム例》
・コンプライアンスとは
(1)労働問題
(2)法令違反
(3)不正経理
(4)情報漏洩
・違反が起こる原因
・リスクマネジメント
・違反が起こらない組織づくり
・違反が起こったときの対処法
など

実施形式

対面・オンライン

学習手法
講義・eラーニング・ケーススタディなど
所要目安時間

3時間~1日

講師

外部講師がおすすめ(理由:自社内だけでは習得できない情報や専門的スキル、最新の考え方を学べるから)
※ただし、業種や部署の特性に応じてカスタマイズが必要

コンプライアンス研修では、「コンプライアンスをいかに社内に浸透させていくか」に重きを置いてプログラム設計することが大切です。

また、一般的なコンプライアンス内容だけでなく、業種や部署に特に関連性が強い項目があれば、必ず取り入れるようにしましょう(例:飲食業なら食品不祥事など)。

研修実施の効果|健全で透明性の高い企業風土になる

研修を実施すれば、管理職にコンプライアンスの知識が身につき、ひいてはより健全で透明性の高い企業風土を目指せます。

管理職自らがコンプライアンスを遵守する姿勢を見せることで、コンプライアンスの意識が職場全体に浸透しやすくなります。社員が困りごとを気軽に相談できるようになり、ハラスメントのない職場づくりが実現できるでしょう。

社員一人一人が規律正しく行動でき、企業全体の価値が高まることが期待できます。

▼コンプラインス研修については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒コンプライアンス研修で不祥事防止!ネタ切れを乗り越えるアイデアを紹介!

  コンプライアンス研修で不祥事防止!ネタ切れを乗り越えるアイデアを紹介! | 株式会社LDcube コンプライアンス研修に、社内外の事例活用や社会的情勢の取り入れ、効果的な学びを生み出すためのアイデアを解説しています。不祥事を未然に防ぐという目的に向け心理的安全性を高めるアプローチなど、企業のコンプライアンス研修を一歩進ませる方法について紹介しています。 株式会社LDcube


優先度が高い研修内容は?選び方4ステップ

管理職研修内容⑫

ここまで、管理職研修で実施したい内容を10選紹介してきました。

そこで、どの内容から優先的に研修を実施していけばいいのか、研修内容の選び方について下記4ステップにまとめました。

【管理職研修のテーマの決め方4ステップ】

  • STEP1.理想の管理職像を設定する
  • STEP2.管理職の実像を分析し、課題を明確にする
  • STEP3.理想の管理職像になるために身に付けるべきスキル・能力を設定する
  • STEP4.研修のテーマを選ぶ

    ステップごとの詳細を見ていきましょう。

    STEP1.理想の管理職像を設定する

    まずは、理想の管理職像を設定します。

    理想の管理職像が明確でないと、管理職が身に付けるべき能力・スキルを絞れないからです。

    理想の管理職像は、経営戦略や達成したい目標、解決したい課題に沿って決めていきます。「〇〇という目標を達成するためには、管理職はこうあってほしい」というように、人物像を具体的にイメージします。

    ◎A社:婦人靴のメーカー
    ◎経営戦略:20~30代向け・高級ラインに路線変更したい
    ◎研修対象:上級管理職

    STEP1.理想の管理職像:路線変更の方針を社内に浸透させ、スムーズに変革を進められる


    STEP2.管理職の実像を分析し、課題を明確にする

    次に、現在の管理職の実像を分析します。そして、理想の管理職像と比較して足りていない部分を洗い出し、課題を明確にしましょう。

    本人や上長へのヒアリングや、これまでの業務実績、目標管理シート、人事評価などを通して、人物像を把握します。

    ◎A社:婦人靴のメーカー
    ◎経営戦略:20~30代向け・高級ラインに路線変更したい
    ◎研修対象:上級管理職

    STEP1.理想の管理職像:路線変更の方針を社内に浸透させ、スムーズに変革を進められる
    STEP2.現在の管理職の実像:変革によって起こる社員の不満を解消させるスキルが弱い

     

    STEP3.理想の管理職像になるために身に付けるべきスキル・能力を設定する

    続いて、理想と現状を埋めるために、身に付けるべきスキルや能力を設定します。

    ◎A社:婦人靴のメーカー
    ◎経営戦略:20~30代向け・高級ラインに路線変更したい
    ◎研修対象:上級管理職

    STEP1.理想の管理職像:路線変更の方針を社内に浸透させ、スムーズに変革を進められる
    STEP2.現在の管理職の実像:変革によって起こる社員の不満を解消させるスキルが弱い
    STEP3.身に付けるべきスキル・能力:変革が引き起こす心理的ストレスに関する知識、変革に対する抵抗の対処法


    STEP4.研修のテーマを選ぶ

    身に付けるべきスキルや能力から、研修のテーマを選びます。

    このSTEP1~4までの過程は、研修の対象者にも伝えるようにしましょう。研修の意義を理解することで、より熱心に研修に取り組めるようになります。

    ◎A社:婦人靴のメーカー
    ◎経営戦略:20~30代向け・高級ラインに路線変更したい
    ◎研修対象:上級管理職

    STEP1.理想の管理職像:路線変更の方針を社内に浸透させ、スムーズに変革を進められる
    STEP2.現在の管理職の実像:変革によって起こる社員の不満を解消させるスキルが弱い
    STEP3.身に付けるべきスキル・能力:変革が引き起こす心理的ストレスに関する知識、変革に対する抵抗の対処法
    STEP4.研修のテーマ:「チェンジマネジメント」に決定

    管理職研修の内容をeラーニングで学ぶ

    eラーニングのイメージ画像

    管理職研修は組織内の管理職の人たちに受講してもらう必要があるため、日程調整や研修会場の手配など、実施に向けては多くの工数がかかります。そこで、おすすめなのがeラーニングの活用です。eラーニングは忙しい管理職の人たちでも、時間や場所を選ばずに学習することができます。

    ここでは、これまで紹介してきた観点を踏まえながら、管理職向けにパッケージ化したおすすめeラーニングコースを4つ紹介します。

    • 経営基礎コース  ・・・・・上級管理職・上級管理職候補者におすすめ
    • マネジメント応用コース・・・管理職として更なるキャリアアップを目指す方におすすめ
    • マネジメント実践コース・・・新任管理職を経てマネジメント経験がある方におすすめ
    • マネジメント基礎コース・・・新任管理職や管理職候補者におすすめ

    経営基礎コース

    コース名:経営基礎コース ねらい:ビジネスモデルを考える上で戦略、マーケティング、財務、CSRの基本的な考え方を学ぶ コンテンツ: 経営戦略(約7時間) マーケティング(約3時間) 財務(約3時間30分) 企業の社会的責任(約1時間30分)

    学習時間  :約15時間

    【経営基礎コース:受講者の声】

    • 今後のマネジメントや組織運営及び会社経営に関して自身が意識していく必要がある知識を学ぶことができた。

    • 大学で経済学を学んでいたので、一通り基本的な理解はあったが、そこから20年ほど経て社会人として基礎を学ぶことは大変有意義でした。

    • 企業が戦略を策定するにあたっての基本的な考え方を学ぶことができた。

    • 今回の内容自体は基礎的な事の復習としては有益であった。特にマーケティングや財務は日常的な業務で触れていないと忘れがちなので今回の復習をきっかけに今後の日常においても意識したい。

    • 自分があまり学べていなかった財務基礎を学ぶことできてよかった。 

    • 体系だって全体像を理解することができた。特にファイナンスについては本講座を経て 理解が深まった。

    • 当社の経営戦略を検討する際に必要な基礎知識を習得することができた、実践する立場にはないが、日々の業務遂行においてもこれらの知識を多少なりとも意識しながらとりくめたらと思う。

    • 経営においては、ひらめきやアイデア、短期的な収支予測だけではなく、遥かに幅広い要素を適切な順序で分析しながら事業を検討する必要があることを学んだ。また、これまで自身の業務上の課題に対して、感覚的に対応してきた部分もあったが、今回学んだ経営におけるロジックは日常的な業務においても応用できるものが多くあると感じた。

    • 経営に関して本で学ぶよりも分かりやすく、基礎からあらためて学ぶことが出来たため、知識のブラッシュアップと頭の整理が出来た。

    • 既に理解していると思っていた内容でも、eラーニングを通じてまだ理解が十分でないという部分に気づけたのは有益だった 

    マネジメント応用コース

    コース名:マネジメント応用コース ねらい:変化に対応できる組織づくりや変革を進める上でさまざまな抵抗に対処するマネジメント方法を学ぶ コンテンツ: 変化に対応できる組織づくり(約2時間30分) 変化を推進するマネジメント(約4時間) 変化を起こす創造的なチーム(約2時間) 変化を推進するコミュニケーション(約4時間30分)

    学習時間  :約12時間

    【マネジメント応用コース:受講者の声】

    • マネジメントに関しては、個人の感覚だけで行っていくことに限界があり、今回の研修  内容のように理論に裏付けされた方法を採用していくことも重要だということを改めて、学習した気がする。

    • 変革を実施する際の、各ステークホルダー目線で整理された情報は、全体の理解に  役立った。また、大手企業の具体的な事例は、理論だけでなく実際の環境下でも機能していることを証拠づけるものであり、より理解が深まった。

    • 組織運営、マネジメントについて経験則から自己流で対応していた部分をスキルとして 認識できたことは、今後困難な状況に対処する際の助けになると感じた。変革に対応できる職場づくりや機敏性など、平時から意識するポイントを学ぶことができたことも有意義だと感じた。

    • マネジャーとして、すべて自分で判断するのではなく、メンバーの能力を信頼し、メンバーから信頼されることで、メンバーが様々な判断を実施することをサポートすることが必要。

    • さまざまな場面での心理的な状態が詳細に説明されていましたが、これまでの研修でここまで心理面に着目していたものがなかったので勉強になった。

    • 企業に機敏性が求められること、そしてそのための判断の仕方やコミュニケーションの取り方、心理的な考え方、行動の仕方を学ばせていただいた。

    • 普段の自分の行動を照らし合わせた時に、できていることが何で、できていなことが何かを確認しながら受講することができた。そして、できていなことの中から新しく試してみようという気づきも得ることができた。特に葛藤プロセスについては体系立てていただくことで勉強になった。

    • これまで自身が行った言動がどういった意味合いを持つのか分析的視点で考えることができるとともに、これから遭遇するであろう事案への事前準備として、どういったプロセス・留意点があるかを体系的に認識・理解することができた。

    マネジメント実践コース

    コース名:マネジメント実践コース ねらい:目的に向かって一人ひとりが自ら考え、行動する力を引き出すマネジメントについて学ぶ コンテンツ: ビジョン設定と浸透(約3時間30分) コーチング(1時間30分) 職場のウェル・ビーイングを高める(約2時間) リモートマネジメント(約3時間)

    学習時間  :約10時間

    【マネジメント実践コース:受講者の声】

    • リモートワークにおけるマネジャーの働き方について再確認ができた。

    • マネジャーとしてやるべきことについて、具体例を交えて教えていただく機会がなかなか無かったので、今回のeラーニングは大変参考になった。

    • 自身の経験値で感覚的に認識していた事を改めて体系立てて学ぶ事が出来、大変有意義な機会になりました。後半のリモートワークでのチーム力の高め方では特にすぐに使えるヒントが沢山あり、すぐに実践していこうと思いました。

    • リモートワークにおける課題、問題点は今の業務に直結する内容であり、すぐに実践、意識できる内容であった。リモートおよび出社等を組み合わせるハイブリッド形式によって生産性向上につながる部分があると考えるので、新しい勤務様式に沿ったマネジメントを行っていきたい。 

    • 一通り知っている論点のつもりだったが、個々のチームメンバーの心理に配慮しながらのマネジメントは、このようにロールプレイング方式で学ぶことでまだまだ意識が足りないことがよく分かった。

    • 昨今実施しているリモートワークのマネージメント方法や管理方法など、多くのことを学ぶことができた。

    • 普段心がけていることではあるがそれが本当にお互いにとってプラスになっているか、相手から見たときにどう見えているか、どう感じられているかを定期的に振り返り、適宜修正して、よりよいマネジメントをしていくことが大切だと感じた。また、コーチングは改めて難しいと感じた。ついついアドバイスをしてしまいがち、相手も答えを求めがちだが、しっかりと導けるように取り組んでいきたい。

    • 個人を信じて任せることの重要性、管理しすぎないなど参考になるものが多かった。

    マネジメント基礎コース

    コース名:マネジメント基礎コース ねらい:マネジメントの役割やチームのまとめ方に関する考え方を学ぶ コンテンツ: マネジメントの全体像(約2時間) チームマネジメント(約3時間) 人の育成(約4時間45分) 評価面談と能力開発面談(約4時間15分) 労務管理(約30分)

    学習時間  :約14時間30分

    【マネジメント基礎コース:受講者の声】

    • 管理者に必要な知識・行動などが具体的な事例で紹介され理解しやすかった。

    • マネジメントは人間力だけでどうにかなるものでなく、明確な理論、テクニックが必要なことを学ぶことができ、マネジメントの奥深さに気付きました。またマネジャーは人格者でないと務まらないことが改めて分かりました。

    • マネジメントに関する対応方法について、整理された内容を学習することにより、体系だった理論・考え方を吸収 することができた。

    • 受講する中で自分に思い当たることが多々あった。特にデジタル時代のマネジメントチームはこれから強化しなければならないことなので会議のコツや方法を学べてよかった。   評価面談に関しても漠然とどうだった?から聞くことが多く私も事実に即じて話しても大まかに話すことが多かったので気を付けようと思う。また会社戦略などは伝えてなかったのでまず私が会社戦略をしっかり理解したい。まず、どうしたら来期改善できるか、目標をしっかり立て、私に何を期待してるか?を確認したいと思いました。

    • チームの発展状況に応じて適するマネジメントのアプローチが異なることや、メンバーのモチベーションやスキルレベルに応じて指示や委譲の方法が異なること、それらを踏まえて育成するために重視すべきポイントや観点について学びました。

    • マネジメントをしていく上で同じ事象に対しても、対応の仕方一つでチームが良い方向に進んでいくかどうかが決まることを学んだ。eラーニングで学んだことを意識しつつ、しっかりと頑張りたい。

    • マネジメントにあたっての基本的なことを学べた。自分がその基礎的知識を有していなことに気づかされ、非常に 参考になった。特に、一般的に陥りがちなケースを具体的に見ることができて参考になった。

    • これまで自分が職場で指導された手法や見てきた手法でのマネジメント方法をベースに行動していたが、体系的にマネジメントを学ぶことができ大変参考になった。マネジメント本では学べない動画のケーススタディなど大変参考になった。

    • ラインマネジャーになったときにどうすべきか、より具体的なイメージが湧くようになった。 基本姿勢を学ぶことで、 異なる考え方を持つ様々な人に対してどう対処すべきかの応用が利くようになると思うので、有意義な講座だった。

    ▼管理職向けeラーニングコースパッケージのご利用については、無料デモIDの発行なども行っています。下記よりお問合せください。
    ⇒eラーニングコースパッケージのお問合せはこちらから。

    【管理職研修ならLMS「CrossKnowledge」】

    管理職研修は、LMS(Learning Management System:学習管理システム)の活用が有効です。

    LMSとは、eラーニングなどの運用や学習履歴の管理、学習効果の測定を一元的に行うためのシステムです。LMSを活用することで、学習の進捗状況や理解度、満足度などのデータを容易に収集・分析できます。

    CK画面イメージ

    出典:LDcube「CrossKnowledge LMS

    しかし、LMSは質の高いものでないと期待する学習効果は期待できません。

    当社LDcubeが提供する「CrossKnowledge」は、フランスを本社とするグローバル企業CrossKnowledge社のLMSです。

    「CrossKnowledge」は、下記強みを持つ優れたLMSで、世界で1,200万人以上のユーザーから選ばれ続けています。

    • 著名なMBA教授が監修した教育コンテンツが充実
    • パーソナライズ学習が実現できる機能「CK-Connect」搭載
    • 研修コース設計機能「Blendedx」搭載

    管理職研修を成功させるためにも、ぜひ「CrossKnowledge」の導入をご検討ください。   実際に、次世代リーダー向け学習に「CrossKnowledge」をご活用された企業さまには、高い満足度を実感していただいています。

    ◎CrossKnowledge活用事例
    LDcube「CrossKnowledge活用事例:次世代リーダー向けコンテンツの提供と、運用の効率化を実現」

    「CrossKnowledge」の詳細は、下記ページでご確認いただけます。
    LDcube「CrossKnowledge LMS

    ▼研修の費用については社内外の講師で行う場合のシミュレーションをしています。
    ⇒研修実施に伴う費用とは?外部講師活用から研修内製化の費用まで解説!

      研修実施に伴う費用とは?外部講師から内製化の相場まで解説! 本記事では、社員の成長と企業の発展にむけ社員研修を実施する際、外部講師を活用した場合と、社内講師を活用した場合の研修費用・相場について解説し、費用を抑えて効果を最大化するポイント(外部講師の教材活用、オンラインの活用)等を紹介していきます。 株式会社LDcube


    管理職研修の内容についてのまとめ

    最後に、本文の要点をもう一度確認しましょう。

    管理職研修において、実施がおすすめな内容は下記10選です。

    高い成果を出すためには、上級・中間・新任管理職と、階層に適した内容を実施するようにしてください。

    【管理職研修で実施したい内容10選】

    テーマ内容
    学習内容
    対象者
    (1)組織運営
    会社の経営資源(人・物・金・時間・情報)のマネジメント


    上級管理職





    (2)戦略的思考
    会社の競争力を高めるために、ビジネスの課題を解決に導くための思考法
    (3)チェンジマネジメント
    組織の変革をスムーズに実行し、成功に導くためのマネジメント手法
    (4)アカウンティング
    経営成績や財政状態の記録・管理法
    (5)ファイナンス
    資金調達・運用
    (6)業務管理
    業務を効率的に進めるための管理方法

    中間管理職

    (7)人材管理
    社員の能力を最大限活用するための管理方法
    (8)コーチング
    自発的な行動を促す人材育成手法


    新任管理職



    (9)リーダーシップ
    目標達成に向けてチームを率いる方法
    (10)コンプライアンス
    社会的ルールを守る意識を高めることのリスクマネジメント

    ※特別編~経営シミュレーション研修~

    研修の内容は、下記ステップに沿って決めていくようにしましょう。

    【管理職研修のテーマの決め方4ステップ】
    • STEP1.理想の管理職像を設定する
    • STEP2.管理職の実像を分析し、課題を明確にする
    • STEP3.理想の管理職像になるために身に付けるべきスキル・能力を設定する
    • STEP4.研修のテーマを選ぶ

       
      以上、本記事が会社にとって有益な管理職研修の実施の役に立てば幸いです。

      株式会社LDcubeでは管理職研修のお手伝いをしております。

      講師派遣による研修会の企画はもちろんのこと、eラーニングによるプログラム提供や、eラーニングとオンライン研修を組み合わせたコホート型学習による展開など、幅広くご支援しています。

      管理職研修についてお悩みがあれば、是非お気軽にご相談ください。

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      CK資料3点セット

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