効果的にオンライン化したマネジメント(管理職)研修とは?ポイントを解説!
現代のビジネス環境は急速に変化しており、リモートワークの普及とともに、従来の対面型研修が難しくなっています。マネジメント層も例外ではなく、オンラインでの学びが求められています。
しかし、多くの企業がオンラインでのマネジメント研修の効果について疑問を抱いています。
実際、対面型のメリットをオンラインでどのように実現するかについて、多くの課題が存在します。まず、オンラインでのマネジメント研修が抱える一般的な問題について考えてみましょう。
従来の対面型研修では、直接対話や実践的なワークショップを通じて、学びが深まりやすい利点がありました。
しかし、オンライン研修では参加者の集中力の維持やインタラクティブな要素(例えば、直接の質疑応答やグループディスカッション)が不足することが懸念されます。
これが、オンライン研修の効果を疑う一因となっています。
本記事では、オンラインでのマネジメント研修を効果的に実施するための具体的なアプローチを紹介します。
例えば、インタラクティブなツールを活用し、グループワークやディスカッションをオンラインでも行うことができます。
また、定期的なフィードバックや個別サポートを組み合わせることで、参加者の理解を深める工夫も効果的です。これらをうまく取り入れることで、高い効果を持つオンライン研修が実現できます。
重要なのは、参加者が主体的に学ぶ環境を整え、インタラクティブかつ実践的な要素を取り入れることです。
現代のビジネス環境に対応するためには、オンラインでのマネジメントスキルの向上が不可欠です。これらのアプローチを活用して、効果的なオンラインマネジメント研修を実施することをお勧めします。
この取り組みが、組織全体のリーダーシップを強化し、持続的な成長を支える礎となるでしょう。
▼管理職研修でのeラーニング活用については下記で詳しく解説しています。
⇒管理職研修のeラーニング活用法─選び方~導入後まで完全ガイド
▼管理職研修の内容については下記で詳しく解説しています。
⇒管理職研修におすすめの内容とは?|10選(プログラム・対象階層・効果)を紹介
目次[非表示]
- 1.マネジメント研修のオンライン化が加速した背景
- 2.マネジメント研修2つの実施方法
- 2.1.①自社で企画する
- 2.2.②外部の社員研修サービスを利用する
- 3.オンラインでのマネジメント研修の質を高めるポイント
- 3.1.①知識・スキルの習得度を見える化する
- 3.2.②ブレンディッドラーニングを実施する
- 3.3.③研修のPDCAサイクルを構築する
- 4.マネジメント研修のオンライン化例
- 4.1.プログラムのねらいと展開ステップ
- 4.2.オンライン研修の内容
- 4.3.eラーニングの学習内容
- 5.マネジメント(管理職)研修で学ぶべき10テーマ
- 6.自社に最適なオンラインでのマネジメント研修を企画できるCrossKnowledge
- 7.まとめ
マネジメント研修のオンライン化が加速した背景
コロナ禍や近年の働き方改革の推進に伴い、テレワークや多様な労働体制を導入した企業が様々な研修をオンライン化しています。
マネジメント研修も例外ではなく、大手企業をはじめ幅広い業界や業種でオンライン化が進んでいます。
オンライン研修は離れた場所からでも参加できる、対面よりもスケジュール調整がしやすいなど、利便性に優れていることが特徴です。
マネジメント研修をオンラインで実施するためには、インターネットを通じてeラーニングやオンライン講座を提供できる学習プラットフォームが必要です。
学習プラットフォームであれば研修の実施に加え、学習の進捗状況やテスト結果などが確認できるため研修に伴う業務を効率化できます。
マネジメント研修2つの実施方法
ここでは、オンラインでのマネジメント研修実施方法を2つ紹介します。
①自社で企画する
自社で学習プラットフォームを導入すれば、管理職が離れた場所にいてもマネジメント研修の学習コンテンツが提供できるようになります。
学習プラットフォーム『CrossKnowledge』であれば、研修の実施から受講履歴の管理、コンテンツの配信まで可能です。
既にある自社の教育プログラムをデジタル化することで、運用効率の向上が期待できます。
さまざまな教材を組み合わせた講座や学習コースを設計でき、スマートフォンやパソコンがあれば場所を問わず学習機会を創出できるため、学習者にとっての利便性も向上します。
②外部の社員研修サービスを利用する
マネジメント研修をオンラインで実施する手段として、外部の社員研修サービスがあります。
マネジメント研修の企画・実施を外注して研修を委託することで、自社での研修運営や学習者管理などの業務負担を軽減できます。
ただし、サービス事業者によってカリキュラムなどが異なるため、研修の自由度が制限されることが一つのデメリットです。
▼一般的に研修実施に伴う費用については下記で解説しています。
⇒研修実施に伴う費用とは?外部講師活用から研修内製化の費用まで解説!
オンラインでのマネジメント研修の質を高めるポイント
ここでは、オンラインマネジメント研修の質を高めるポイントを3つ紹介します。
①知識・スキルの習得度を見える化する
社員個々の知識・スキルの習熟度を見える化できるLMS(学習管理システム)を活用することで、オンラインマネジメント研修の質を高められます。
LMSの進捗管理や成績管理機能を利用すれば社員個々の課題が明確になるため、学習をパーソナライズ化することが可能です。
学習をパーソナライズできれば、効率的な学習とモチベーションの維持・向上が期待できます。
②ブレンディッドラーニングを実施する
ブレンディッドラーニングとは、オンライン研修、集合研修、eラーニングなどの異なる学習方法を組み合わせた学習方法のことをいいます。
すべての研修がオンラインに向いているわけではないため、学習内容や対象者に応じて対面やオンライン研修を使い分けることが重要です。
多種多様な社員のワークライフに合わせた学習機会を創出することで、学習効果の最大化が期待できます。
③研修のPDCAサイクルを構築する
オンラインマネジメント研修の質を高めるのであれば、研修のPDCAサイクルを構築する必要があります。
マネジメントスキル向上に最適な学習コンテンツ・研修コースを作成して提供するだけではなく、研修効果の測定と改善まで注力することで研修の質を高められます。
PDCAサイクルを適切に回していくためには、研修の目的と目標を明確にすることが大切です。
研修の結果は定量的に評価し、改善できることは効果が高いと思われるものから順次実行していくことで研修をよりよいものにできます。
▼人材育成の効果測定について以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
マネジメント研修のオンライン化例
ブレンデッドラーニングでの社員研修プログラム例について紹介します。
具体的には、チームマネジメントプログラムを例に取り上げます。チームマネジメントやチームビルディング、エンゲージメントなどの知識習得のみであればeラーニング/マイクロラーニングで可能ですが、チームマネジメントの実践力を身に付けるためにはブレンデッドラーニングが最適です。
プログラムのねらいと展開ステップ
マネジャーがチームの枠組みを定め、メンバーを引き立て、パフォーマンスを最大化するためのポイント、スキル、実践行動について学びます。
オンライン研修の内容
1回目 オリエンテーション
これまでのマネジメント活動を振り返り、現状を点検します。その上で、各自のマネジメント上の課題を確認します。また、パフォーマンスを上昇させるための目標設定についても説明します。
2回目 学習と活動の振り返り
前回までのオンライン研修やWEB学習を踏まえて、学んだことと職場での実践を振り返り整理します。また、効果的なマネジメントを行うためのスタイルについて、自己診断ツールを用いて学びます。
3回目 学習と活動の振り返り②
前回までのオンライン研修・WEB学習を踏まえ、学んだことと職場での実践を再度振り返り、整理を行います。さらに、チーム活動を効果的に進めるための重要なポイント(コンテントとプロセス)等について説明します。
4回目 学習のまとめと今後のアクションプラン
これまでの学習と活動全体を振り返り、自身のマネジメント上の課題がどの程度解決されたかを確認します。さらに、今後のマネジメント上の課題や自己啓発のテーマを整理し、それをもとにアクションプランを作成します。
eラーニングの学習内容
① 真のチームを運営しているか?
真のチームとは、進む方向を知り、ゴールを信じ、各人それぞれが務めを果たす。真のチームがもつ5つの要素とチームダイナミックスにおける4つの要因を理解する。
② チームはどの発展段階にあるか?
良いチームは自然にはできない。チームの発展段階をよく観察し、段階にあった対処をする必要がある。チームの発展段階におけるマネジャーの役割と指導スタイルを理解する。
③ チームを形成する(形成段階)
チームの形成段階におけるマネジャーの役割と、議論を促す3つの方法を学ぶ。チームの結成時からメンバーの親密さを育て、信頼と自信につなげる。個人をチームに関わらせる上でマネジャーが取るべき役割や方法を理解する。
④ メンバー間の対立を克服する(混乱段階)
チーム内のネガティブパワーを防ぐ。チーム内の意見の不一致とメンバーの否定的な言動が引き起こす衝突。チーム内の人間関係の問題に効果的に対処する方法とチーム内で建設的なディスカッションを促進する方法を学ぶ。
⑤ 調和を図る(統一段階)
混乱状況の中でもシンプルなルールがいくつかあれば秩序は自然と生まれる。チームの統一段階(メンバーが協働する方法を学ぶ段階)の特徴を明らかにし、この段階のチームをうまく管理する、チームワークを調和させる方法を学ぶ。
⑥ 一体となってパフォーマンスを発揮する(機能段階)
生産性の高いチームに共通する特徴と成功するチームのマネジャーがもつ役割、さらに生産性の向上に役立つ実証された方法論を学ぶ。
オンライン研修とeラーニングを効果的にブレンドして研修プログラムを組み立てています。再度展開ステップをご案内します。
このプログラムでは、一度にすべてを学ぶのではなく、3カ月間かけて段階的に学びます。そのため、一つ一つのオンライン研修後に、学んだことを職場で実際に実践してみることで実践力の向上に繋がります。
マネジメント(管理職)研修で学ぶべき10テーマ
マネジメント研修で学ぶべきテーマは多岐にわたりますが、下記に代表的なテーマを10テーマ紹介します。
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(出典:管理職研修は3種類(上級・中間・新任)|研修テーマ・内容の選び方を解説!)
自社に最適なオンラインでのマネジメント研修を企画できるCrossKnowledge
オンラインでのマネジメント研修を企画・実施するのであれば、学習プラットフォーム・LMS(学習管理システム)『CrossKnowledge』がおすすめです。
『CrossKnowledge』は、自社で既に使用している教育プログラムや学習コンテンツをデジタル化することが可能であり、研修の運用効率を向上させられます。
学習の進捗状況や各研修の一元管理ができるため、社員一人ひとりのニーズにあった学習を提供できるようになります。
また、eラーニング機能も備えているため、パソコンやスマートフォンがあれば社員はいつでもどこでも必要な学習を受講することが可能です。
さらに「CK-Connect」で、管理職や職場メンバーが自己診断を受講すると、診断結果に合わせた学習コンテンツをリコメンドすることができます。そして、チーム内メンバー同士の関係性における改善ポイントも提示します。
管理職からメンバーに学習コンテンツを割り当てることもでき、職場のマネジメントに生かせます。マネジメント研修で学んだことを職場実践する機会として活用することができます。
まとめ
この記事では、マネジメント研修について以下の内容で解説しました。
- マネジメント研修のオンライン化が加速した背景
- オンラインでのマネジメント研修の2つの実施方法
- オンラインマネジメント研修の質を高めるポイント
- マネジメント(管理職)研修で学ぶべき10テーマ
- 自社に最適なオンラインでのマネジメント研修を企画できるCrossKnowledge
オンラインマネジメント研修は時間や場所が問われず、スケジュール調整もしやすいことから、対面より利便性に優れる場合があります。
自社または外部に依頼することで実施でき、パソコンやスマートフォンがあれば学習者はいつでも受講可能です。
ただし、研修は単に実施すればよいというものではなく、研修の目的や目標を明確にしたうえでPDCAサイクルを回していく必要があります。
オンラインマネジメント研修を適切に実施するためには、LMS(学習管理システム)の導入がおすすめです。
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