チームビルディング研修の効果を高める秘訣とは？ポイントを解説！

企業の成功は、個々の能力だけでなく、チームとしての総合力に大きく影響を受けます。

多様な人材が結集し、それぞれの強みを生かしながら一つの目標に向かって進む、これがチームビルディングの本質です。

しかし、優れたチームは自然発生的に生まれるわけではありません。意図的な仕掛けと継続的な取り組みが必要であり、その中核となる手法がチームビルディング研修です。

効果的な研修は、単なるレクリエーションの域を超え、組織に持続的な変化をもたらします。

チームメンバー間のコミュニケーションが活性化し、心理的安全性が高まり、創造性が発揮されるようになります。

また、個々のパフォーマンス向上や主体性の強化にもつながり、結果として組織全体の生産性向上に貢献します。

本記事では、チームビルディング研修の効果を最大化するための大切なポイントを紹介します。

これから研修の導入を検討している方も、すでに実施しているがさらなる効果を求めている方も、きっと役立つ情報が見つかるでしょう。

▼チームビルディング研修についてはテーマに合わせて下記で解説しています。

• チームビルディング研修とは？目的や学ぶ内容・種類・実施方法
• ​​​​​​​チームビルディング研修のおすすめ11社｜目的別に迷わず選べる
• 心理的安全性の高いチームビルディングとは？効果的に実現する方法を解説！

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チームビルディング研修で得られる5つの効果

チームビルディング研修は、単なる親睦を深める活動ではなく、組織の生産性や業績に直結する重要な取り組みです。

効果的な研修を実施することで、チームの結束力や業務効率が向上し、企業全体のパフォーマンスアップにつながります。

ここでは、チームビルディング研修によって得られる5つの効果について解説します。

①コミュニケーション活性化による情報共有の円滑化

チームビルディング研修の最も顕著な効果の1つが、組織内のコミュニケーション活性化です。

研修では、普段接する機会の少ない上司や別部署の社員とも交流する場が生まれ、新たな関係性を構築できます。

これにより、日常業務においても気軽に意見交換できる雰囲気が醸成され、必要な情報がスムーズに共有されるようになります。

情報共有が円滑になると、業務の重複や認識のズレが減少し、チーム全体の効率が向上します。

また、ちょっとした疑問や課題も気軽に相談できるようになるため、小さな問題が大きなトラブルに発展する前に解決できるようになります。

結果として、プロジェクトの進行速度が上がり、成果物の質も向上するという好循環が生まれます。

②チームワーク向上による業務の生産性向上

チームビルディング研修では、メンバー同士が協力してタスクに取り組む経験を通じて、実践的なチームワークを学びます。

この経験は実際の業務環境に持ち帰ることができ、日常のプロジェクトでもより効果的な協働が可能になります。

研修中の共同作業を通じて、各メンバーの得意分野や仕事の進め方、コミュニケーションスタイルなどを理解できるようになります。

これにより、実務においても「誰に何を頼めばよいか」「どのように依頼すれば効率よく進むか」といった判断がしやすくなり、チーム全体の生産性が向上します。

また、お互いの強みを生かし、弱みを補い合う協力体制が自然と形成されるため、チームとしての成果も最大化されます。

③組織への帰属意識向上と離職率の低下

チームビルディング研修は、参加者が「このチームの一員である」という帰属意識を高める効果があります。

共通の目標に向かって協力し、成功体験を共有することで、メンバー間の絆が深まり、組織への愛着が生まれます。

帰属意識が高まると、メンバーは組織の目標を自分自身の目標としても捉えるようになり、より主体的に業務に取り組むようになります。

また、良好な人間関係が構築されることで職場の雰囲気も改善され、ストレスが軽減されます。

これらの要素が組み合わさることで、従業員満足度が向上し、離職率の低下につながります。

この効果は、特に若手社員やキャリアチェンジをした社員の、早期離職の防止にも役立ちます。

④心理的安全性向上による創造的アイデアの増加

心理的安全性とは、自分の意見や提案、時には失敗さえも安心して共有できる環境のことです。

チームビルディング研修では、メンバー同士が互いを尊重し、多様な意見を受け入れる姿勢を育むことで、この心理的安全性を高めることができます。

心理的安全性が確保されたチームでは、メンバーが新しいアイデアや改善案を恐れずに提案できるようになります。

「失敗したらどうしよう」「批判されるかもしれない」という不安が減ることで、より革新的で大胆な発想が生まれやすくなり、チームの創造性が向上します。

これは特に新製品開発やプロセス改善、問題解決など、創造的思考が求められる場面で大きな効果を発揮します。

⑤個人と組織のパフォーマンス向上

チームビルディング研修は、個人のスキルアップとチーム全体のパフォーマンス向上の両方に寄与します。

研修を通じて、コミュニケーション能力やリーダーシップ、問題解決能力などの汎用的なスキルが磨かれるとともに、各自の役割意識や責任感も高まります。

組織レベルでは、個々のメンバーの成長とチームワークの向上が相乗効果を生み、プロジェクトの成功率や業務の質が向上します。

結果として、組織全体の業績向上や競争力強化につながり、ビジネス成果にも好影響をもたらします。

チームビルディング研修の効果を高める8ステップ

チームビルディング研修は、単に実施するだけでは十分な効果を得られません。

最大限の効果を引き出すためには、研修の前後を含めた一連のプロセスを適切にデザインし、実施することが重要です。

ここでは、チームビルディング研修の効果を高めるための8つのステップについて順を追って解説します。

①現状把握をしっかりと行う（課題の明確化）

効果的なチームビルディング研修の第一歩は、現状の正確な把握です。

「なぜ今、チームビルディング研修が必要なのか」という根本的な問いから始めましょう。

チームのパフォーマンスや雰囲気、コミュニケーションに関する具体的な課題を特定することが重要です。

例えば、「プロジェクト間の情報共有がスムーズでない」「部署間の連携がうまくいっていない」「新しいメンバーの定着率が低い」など、具体的な課題を洗い出します。

課題が明確になれば、研修のゴールも自ずと見えてきます。この段階で現場のマネジャーや実際のチームメンバーからもヒアリングを行い、多角的な視点から現状を把握することをおすすめします。

②明確な目標設定と共有

チームビルディング研修の目標は、可能な限り具体的かつ測定可能なものにしましょう。

「コミュニケーションを良くする」といった抽象的な目標ではなく、「会議での発言者の偏りをなくす」「週次ミーティングの所要時間を30%削減する」など、具体的な指標を設定します。

設定した目標は、研修に参加する全メンバーと事前に共有しておくことが重要です。

なぜその目標が重要なのか、達成するとどのようなメリットがあるのかを理解してもらうことで、研修への主体的な参加意識が高まります。

理想的には、目標設定の段階から参加者を巻き込み、全員が納得できる目標を共同で作り上げることが効果的です。

③研修前のアンケートによる認知の可視化

研修の効果を最大化するために、参加者の現状認識や期待を事前に把握しておくことが重要です。

研修前アンケートでは、「チーム内の信頼度」「コミュニケーションの満足度」「自分の役割の明確さ」などについて5段階評価などで回答してもらいます。

また、「研修に期待すること」「研修で解決したい課題」「参加する上での不安や懸念」などの自由回答項目も設けると、参加者のニーズをより詳細に把握できます。

このアンケート結果は研修内容の微調整に活用できるだけでなく、研修後の効果測定の基準値としても重要な役割を果たします。回答は匿名で収集し、率直な意見が集まるよう配慮しましょう。

④チーム（職場）単位での研修デザイン

チームビルディング研修は、実際に日常業務で一緒に働くメンバー同士で実施することが最も効果的です。

異なる部署から集められた参加者による研修では、その場限りの関係性構築にとどまり、実務への応用が難しくなりがちです。

研修内容は、そのチームが抱える特有の課題やチームの特性（規模、業務内容、メンバー構成など）に合わせてカスタマイズするのが理想的です。

例えば、コミュニケーション不足が課題であれば情報共有ゲームを、役割の明確化が目的であれば期待役割の交換を取り入れるなど、目的に即した内容を選定します。

また、研修で扱う事例やシナリオは、可能な限り参加者の実際の業務に近いものを用いると、学びの転用がしやすくなります。

⑤参加者全員が意義を感じられる研修実施

チームビルディング研修では、一部のメンバーだけが活躍したり注目されたりする状況を避け、全員が等しく参加できる設計が重要です。

特に、普段の業務ではあまり目立たないメンバーも含め、全員が自分の強みを発揮できる場面を意図的に作り出しましょう。

また、研修中のグループ分けや役割分担を工夫し、普段とは異なる立場を経験することで、メンバー間の相互理解が深まります。

参加者全員が「自分はこのチームに必要とされている」と実感できるような仕掛けを取り入れることが、研修効果を高める鍵となります。

⑥適切な振り返りで研修効果を定着

チームビルディング研修の効果を定着させるためには、研修後の振り返りが欠かせません。

振り返りでは単に「楽しかった」「良い経験だった」といった感想にとどまらず、「何を学んだか」「実務にどのように生かせるか」という視点での対話を促しましょう。

効果的な振り返りの方法としては、まず個人で考える時間を設け、その後小グループでの共有、最後に全体での共有というステップを踏むと、より深い学びを得られます。

具体的な質問としては、「研修中に発見した自分やチームの強み」「うまくいった瞬間とその理由」「実務に持ち帰りたい学び」などが有効です。この振り返りの内容は、後日のフォローアップや次回の研修設計にも活用できるよう、簡潔にドキュメント化しておくことをおすすめします。

⑦研修後のアンケートによる効果の可視化

研修の効果を客観的に評価するために、研修後のアンケートは研修前と同じ項目を含めて設計します。これにより、研修前後での変化を数値化して可視化することができます。

例えば、「チーム内の信頼度」「コミュニケーションの満足度」などの項目が研修前と比べてどう変化したかを測定します。

また、「研修で最も役立った活動」「実務に生かせそうな学び」「改善を提案したい点」などの項目も加えることで、次回の研修改善にも役立つフィードバックを得られます。

アンケート結果は参加者全員にフィードバックし、チーム全体としての成長や変化を共有することで、さらなる改善への動機づけとなります。

データの蓄積が進めば、長期的な効果測定も可能になり、チームビルディング施策の継続的な改善に役立ちます。

⑧定期的なフォローアップの実施

チームビルディング研修の効果を持続させるためには、研修後のフォローアップが不可欠です。

研修直後は意識も高く効果が感じられますが、時間の経過とともに日常業務に埋没し、学びが実践されなくなる傾向があります。

効果的なフォローアップとしては、研修から1カ月後、3カ月後、6カ月後などの節目に、短時間のリフレクションミーティングを設けることが有効です。

そこでは、研修で立てた行動計画の進捗確認や、実践してみて気付いた点の共有などを行います。

また、チーム内で「今週のチームビルディングMVP」のような小さな表彰制度を設けるなど、日常の中でチームビルディングを意識し続ける仕組みを作ることも効果的です。

研修は一過性のイベントではなく、継続的な成長プロセスの一部として位置づけることが重要です。

チームビルディング研修の効果を高める秘訣

前章では効果的なチームビルディング研修を実施するための8ステップをご紹介しましたが、ここではさらに研修の効果を飛躍的に高める3つの秘訣について解説します。

これらは多くの企業での成功事例から導き出されたポイントであり、研修担当者が見落としがちな重要な要素です。

社内トレーナーを養成し、機動力を高める

チームビルディング研修を外部講師に完全に依存すると、コスト面や日程調整の制約から、必要なタイミングで柔軟に研修を実施することが難しくなります。

この問題を解決する効果的な方法が、社内トレーナーの養成です。

社内トレーナーは、組織の文化や課題、メンバーの特性を深く理解しているため、より状況に合った研修を提供できます。

また、研修後の日常業務の中でも継続的にフォローアップできる点も大きなメリットです。

社内トレーナーを養成する際は、まず外部の専門家から基本的な研修スキルやファシリテーション技術を学び、次に実際の研修の一部を担当させるなど、段階的に経験を積ませることが効果的です。

複数の社内トレーナーを育成することで、チーム間の学びの共有も促進され、組織全体のチームビルディング能力が向上します。

チーム（職場）単位での研修実施

チームビルディング研修の効果を最大化するためには、階層別や部門横断での実施ではなく、実際に日常業務を共にするチーム単位での実施が効果的です。

なぜなら、研修で培った関係性やコミュニケーションパターンをそのまま実務に生かせるからです。

チーム単位での研修では、実際の業務課題をテーマにしたワークショップを取り入れることで、学びと実践をシームレスにつなげることができます。

例えば、実際のプロジェクト計画を研修の一環として立案したり、チーム内の役割分担を再検討したりする時間を設けると、研修と実務の境界があいまいになり、学びが自然と業務に溶け込みます。

また、マネジャーも同じ研修に参加することで、チーム全体の変化やコミットメントを共有でき、研修後のフォローアップも円滑に進めることができます。

研修後の細かなフォローアップ

チームビルディング研修の効果を持続させる最大の秘訣は、研修後の丁寧かつ継続的なフォローアップです。

多くの場合、研修直後は意識も高く効果を実感できますが、時間の経過とともに旧来の習慣に戻ってしまいがちです。

この「研修効果の逓減」を防ぐためには、計画的なフォローアップが不可欠です。

これらの取り組みにより、ポジティブな変化を可視化できます。

研修は「点」ではなく「線」として捉え、継続的な学びの旅として位置づけることが、真の組織変革につながります。

効果を感じにくいチームビルディング研修

チームビルディング研修の効果を最大化するための方法をこれまで説明してきましたが、反対に、効果を感じにくい研修の特徴を理解することも重要です。

多くの組織が陥りがちな失敗パターンを知ることで、より効果的な研修計画を立てることができます。ここでは、避けるべき2つの研修形態について解説します。

階層別で行う研修

多くの企業で見られる研修形態の1つが、役職や経験年数などに基づいた「階層別研修」です。

新入社員研修、中堅社員研修、管理職研修などがこれに該当します。しかし、チームビルディングの観点からは、この形態は効果を最大化できないケースが多いのです。

階層別研修の最大の問題点は、実際に一緒に働くメンバー同士でないため、研修で形成された関係性や学んだコミュニケーション方法を実務に直接生かすことが難しい点です。

例えば、研修でチームワークの重要性を学び、さまざまなアクティビティーを通じて一時的に良好な関係を築いたとしても、職場に戻れば異なるメンバーとの協働が求められます。この「学びの転用」のハードルが高く、研修効果が実感しにくくなります。

また、階層別研修では参加者の課題意識にばらつきがあるため、全員にとって意義深い内容を設計することが難しくなります。

ある部署では情報共有が課題である一方、別の部署ではリーダーシップの欠如が問題かもしれません。

こうした多様なニーズに対して汎用的な内容では、「自分たちには関係ない」と感じられてしまう可能性が高くなります。

研修前後のデザインのない単発研修

もう1つの効果を感じにくいパターンが、事前準備や事後フォローが不十分な「単発研修」です。

このタイプの研修は、外部講師を招いて1日だけのワークショップを実施し、それで完結させてしまうケースが該当します。

単発研修の最大の問題は、研修効果の定着が極めて難しい点です。

人間の行動変容には反復と継続が不可欠ですが、単発研修ではその機会が提供されません。研修直後は「良い経験だった」と感じても、数週間後には日常業務に埋没し、学びが実践されなくなってしまいます。

また、事前の現状分析や目標設定が不十分なまま実施される単発研修では、参加者のニーズに合致した内容を提供できないリスクがあります。

「なぜこの研修を受けるのか」という目的意識が共有されていないと、参加自体が形骸化し、「とりあえず出席した」という消極的な参加になりがちです。

さらに、事後の効果測定がない場合、研修に対する投資対効果を評価することができません。

これにより、次回の研修改善につながる知見が得られず、効果の低い研修が繰り返されるという悪循環に陥りやすくなります。

チームビルディング研修の真の効果を得るためには、このような「効果を感じにくい研修」の特徴を理解し、意識的に避けることが重要です。

代わりに、実際のチーム単位での実施、明確な目標設定、そして継続的なフォローアップを重視した設計を心がけましょう。

チームビルディング研修の効果測定方法と成功の指標

チームビルディング研修を実施したら、その効果を客観的に測定し、投資対効果を評価することが重要です。

効果測定は、単に研修の成果を確認するだけでなく、次回の研修改善や継続的なチーム強化につながる貴重な情報を提供してくれます。

ここでは、効果的な測定方法と成功を示す指標について解説します。

研修前後のチーム状態変化を測るアンケート

チームビルディング研修の効果を測る最も基本的な方法は、研修前後のアンケート調査です。アンケートの設計では、以下のポイントに注意すると効果的な測定が可能になります。

まず、質問項目は具体的で測定可能な内容にします。

例えば「チーム内でのコミュニケーションはスムーズですか？」といったあいまいな質問ではなく、「週に何回、業務に関する自発的な情報共有をしていますか？」のように具体的な行動頻度を問う質問の方が、変化を捉えやすくなります。

また、5段階や7段階の尺度を用いて、「チームメンバー間の信頼度」「意見を言いやすい雰囲気の程度」「チームの目標共有の明確さ」などを数値化することも有効です。同じ質問を研修前後で行うことで、変化を定量的に把握できます。

アンケートには自由記述欄も設け、数値では表現しきれない質的な変化も捉えられるようにしましょう。

「研修前と比べて、チーム内で最も変化したと感じる点は何ですか？」といった質問により、予想外の効果や気付きを収集できることもあります。

日常業務における行動変容の観察

アンケートだけでは捉えきれない変化を把握するために、日常業務における行動変容の観察も重要です。これは、研修効果が実際の業務環境に転用されているかを確認する上で非常に有効な方法です。

具体的な観察ポイントとしては、会議における発言者の偏りの減少、自発的な情報共有の増加、難しい課題に対する前向きな取り組み姿勢、チーム内での相互サポートの頻度などが挙げられます。

これらの変化を客観的に記録するために、チェックリスト形式の観察シートを活用すると良いでしょう。

また、マネジャーだけでなく、チームメンバー同士で互いの変化を観察・フィードバックする「相互フィードバック」の仕組みを導入することも効果的です。

例えば、月に一度「チームビルディングMVP」を選出し、研修で学んだ行動を最も実践していたメンバーを表彰するような取り組みも、行動変容を促進・可視化する方法の1つです。

観察の際は、ネガティブな側面だけでなく、ポジティブな変化に特に注目することが重要です。小さな進歩でも積極的に認め、フィードバックすることで、好循環を生み出すことができます。

チームビルディング成功を示す定量的指標とその活用

チームビルディング研修の最終的な成功は、ビジネス成果に表れるはずです。効果的な研修は、以下のような定量的指標の改善として現れることが期待できます。

まず、業務効率の指標として、プロジェクトの納期達成率、タスク完了速度、ミーティング時間の短縮などが挙げられます。

これらの指標が改善すれば、効率的なコミュニケーションとチームワークが実現できている証拠と言えるでしょう。

次に、品質に関する指標として、顧客満足度の向上、ミス数の低下、改善提案の増加などを測定します。チームの連携が良くなると、相互チェック機能が高まり、品質向上につながります。

さらに、組織の健全性を示す指標として、離職率の低下、従業員満足度調査のスコア向上なども重要です。

これらの定量的指標を定期的に測定し、研修実施前の基準値と比較することで、チームビルディング研修の長期的な効果を評価することができます。

複数の指標を組み合わせて総合的に判断することが重要で、単一の指標だけで効果を判断することは避けるべきです。また、指標の変化をチームにフィードバックすることで、さらなる改善への動機づけにもなります。

チームビルディング研修ならLIFO®がおすすめ！

チームビルディング研修には自己診断ツールLIFO（Life Orientations）を活用した職場単位でのワークショップがおすすめです。

なぜなら、LIFOプログラムは心理学や行動科学をベースにして組み立てられた行動特性診断をベースに、職場単位でワークショップを行うためのワークブックなどのツールも体系的にそろえられているからです。

また、体系立てられたツールの使い方を社内トレーナーの方々にライセンス提供もされており、社内トレーナーの方々が職場単位でワークショップを展開していくことも可能です。下記に概要を紹介します。

自己診断ツールLIFOとは

LIFO（Life Orientations）は、個人の行動スタイルを診断する自己診断ツールです。このツールは、自分の強みや行動パターンを理解するために役立ちます。

LIFOは4つの基本スタイルに基づいており、これらのスタイルはそれぞれ異なる行動特性や価値観を持っています。

自分がどのスタイルに属しているかを知ることで、より良いコミュニケーション方法やストレス時の行動傾向を把握することができます。

LIFOを活用したコミュニケーション研修

LIFOを活用したコミュニケーション研修では、まず参加者が自己診断を行い、自分の行動スタイルを理解します。

この診断結果をもとに、どのようにして他者と効果的にコミュニケーションをとるかを学びます。
研修では以下のような内容が含まれます。

LIFOを取り入れた研修に参加することで、個人のコミュニケーションスタイルを理解し、それをベースに他者との関係を改善するスキルを獲得できます。

これにより、職場や日常生活でのコミュニケーションがよりスムーズで効果的になることが期待できます。

LIFO®プログラムは社内トレーナーで展開可能

LIFO®プログラムは、これまでの活用実績と実用性から、企業内でのトレーニングにおいて自信を持っておすすめできるプログラムです。

社内展開にあたっては、特定の準備と手続きを経ることで、コストを抑えながら、外部講師に委託したかのように、社内トレーナーによる効果的なプログラムを展開することが可能です。

以下に、その流れを詳しく説明します。

LIFOを活用して社内トレーナーが研修を展開している事例

背景・課題

リコージャパン株式会社では、2010年の販売会社統合以降、各支社の固有の課題に対応できず、教育施策が本部主導で一方的になるなどの課題がありました。

また、コロナ禍以降、会食などの機会が減ったことにより、コミュニケーションの希薄化を招いていました。これらの課題を解決するために、社員自らが強みや弱みを理解し合い、横のつながりを強化する取り組みが求められていました。

LIFOプログラム（社内トレーナーライセンス）の導入

その中で、LIFO（Life Orientations）を導入しました。LIFOの活用を通じて、社員一人一人の個性を診断し、自己理解と他者理解を促進しました。

これにより、非公式なコミュニケーションが減少する中でも、社員同士の相互理解を深めるための新たな手段を提供することができるようになりました。

また、LIFOプログラムライセンスを取得することで、社内トレーナーが自主的に研修を行えるようになり、組織風土改革を進めました。

LDcubeとの協力により、多様なワークショップを展開し、各支社・部門が抱える具体的な課題に対応できるようになりました。

社内展開

プログラムの展開においては、事前のLIFO診断、ワークショップの実施、職場での実践、効果検証のサイクルを組み込みました。

参加者は、研修後の職場実践を通じて得られたスキルを評価し合い、PDCAサイクルを回すことで、持続的なスキルアップを図っています。

ラーニングプラットフォーム「UMU」を活用し、受講者同士が学び合う環境も整備しました。

社内トレーナーによる研修実施後の反応

導入後、プログラム受講者の満足度は高く、多くの支社で「対人関係」や「マネジメント能力」などにおいて数値的な改善が見られました。

LIFOを活用したレクチャーは「人」の問題の解決に寄与し、特にアウトプット重視の体験学習が効果的でした。

UMUの活用と一連の学習サイクルの設計により、事務局の負担軽減と学習効果の向上が実現しました。

今後に向けて

今後は、各支社や部門の課題に寄り添い、人材育成を継続的にサポートすることで、社員個々の自己成長と組織全体の活性化をさらに推進する予定です。

また、LIFO以外のライセンスプログラムも組み合わせ、人材育成のプログラムラインナップを増やしていきます。

これにより、組織内のさまざまな課題を解決し、全体の一体感をさらに高められることを期待しています。

▼本事例はインタビュー記事の一部です。インタビュー記事全文はこちらからご覧ください。
⇒リコージャパン株式会社様　ライセンスプログラム導入事例

まとめ：効果的なチームビルディング研修で組織力を高めよう

チームビルディング研修の効果を高める秘訣とは？ポイントを解説！について紹介してきました。

• チームビルディング研修で得られる5つの効果
• チームビルディング研修の効果を高める8ステップ
• チームビルディング研修の効果を高める秘訣
• 効果を感じにくいチームビルディング研修
• チームビルディング研修の効果測定方法と成功の指標
• チームビルディング研修ならLIFO®がおすすめ！
• LIFOを活用して社内トレーナーが研修を展開している事例

チームビルディング研修は、単なるレクリエーションではなく、組織のビジョン実現に向け、生産性と競争力を高める戦略的な取り組みです。

効果的な研修を実施することで、コミュニケーションの活性化、チームワークの向上、帰属意識の醸成、心理的安全性の確保、個人と組織のパフォーマンス向上といった多面的な効果が期待できます。

成功の鍵は、事前の現状把握と目標設定から、適切な研修設計、そして研修後のフォローアップまでを一貫したプロセスとして捉えることにあります。

特に、実際に働くチーム単位での実施や、社内トレーナーの養成、継続的なフォローアップといった点に注力することで、研修効果を最大化できるでしょう。

また、効果測定を通じて常に改善を続けることも重要です。チームビルディングは一朝一夕に完成するものではなく、継続的に学ぶことが必要な組織開発のプロセスです。

この記事で紹介した知識とポイントを参考に、貴社の課題に合わせたチームビルディング研修を設計・実施し、真の組織力向上につなげていただければ幸いです。

株式会社LDcubeでは、LIFO®プログラムを活用した研修会、eラーニング、LIFO®プログラムの社内インストラクター養成など幅広いサービスを提供しています。

無料体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。 

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