
LMS(学習管理システム)の押さえておきたい最新情報とは?ポイントを解説!
人材育成やeラーニングの効率化を検討している企業担当者の方々にとって、LMS(Learning Management System)は非常に重要なツールとなっています。しかし、「LMSって具体的に何ができるの?」「自社に最適なLMSはどう選べばいいの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
LMSとは学習管理システムと呼ばれ、eラーニングコンテンツの配信から受講者の進捗管理、テスト実施、結果分析まで一元的に管理できるプラットフォームです。近年のリモートワークの普及や人材育成のデジタル化に伴い、多くの企業でLMSの導入が進んでいます。
しかし、LMSにはさまざまな種類や機能があり、選定を誤ると予算や時間を無駄にしてしまう恐れもあります。本記事では、LMSの基本情報から種類・機能、選定時の重要ポイント、さらには導入プロセスまで、LMS導入を成功させるための包括的な情報をお届けします。
これからLMS導入を検討している方はもちろん、既存のシステムを見直したい方にも役立つ内容となっています。人材育成の効率化と高度化を実現し、企業の競争力を高めるLMS選びの指針として、ぜひご活用ください。
▼LMSについてはテーマに合わせて下記で詳しく解説しています。
- LMS(学習管理システム)とは?最新トレンドや導入の目的について解説!
- 【利用者100万人以上】大手LMS10選!機能・特徴・ポイントを徹底紹介
- 【比較表付き】LMS(学習管理システム)11選を機能別に徹底紹介
- LMSの費用とは?3つの代表相場と形態・種類・機能による違いを徹底解説
- LMSの導入事例9選|成功への課題と効果がひと目で分かる!
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多言語対応の学習管理システム(LMS)の必要性と選ぶ時のポイント
- LMSを企業の研修に導入する5つのメリットとは?
- LMS(学習管理システム)で効果的な動画研修を展開する方法とは?|5つの重要ポイント
- eラーニング受け放題(定額制)ならCrossKnowledge(LMS)!
- LMS(学習管理システム)のメリットとは?立場ごとの導入判断の視点を解説!
▼LMS選定ポイントについては下記にまとめています。
目次[非表示]
- 1.LMSについての情報をアップデートして見直しを図ろう
- 2.LMSの基本情報を解説
- 3.LMSを活用した学習についての情報を解説
- 4.LMS活用のメリットについての情報を解説
- 4.1.時間や場所の制約がなくなる
- 4.2.デジタルコンテンツで繰り返し学習が可能
- 4.3.コンプライアンスなど全社員へ共通テーマを共有できる
- 4.4.学習状況のモニタリングが可能
- 4.5.人材育成施策展開の効率化が図れる
- 5.これからのLMSに必要な情報を解説
- 5.1.高品質なコンテンツ
- 5.2.外国人も学べる多言語対応
- 5.3.一人一人に合わせたパーソナライズ学習
- 5.4.さらなる役割発揮のための、AIによるコンテンツのリコメンド
- 5.5.人的資本経営の実現に貢献
- 6.LMSの種類と特徴に関する情報を解説
- 7.LMSの価格情報
- 8.最新LMS「CrossKnowledge」情報
- 8.1.世界に誇る高品質コンテンツ
- 8.2.パーソナライズ学習の実装
- 8.3.多言語(31言語)対応
- 9.クラウド型LMSでパーソナライズ学習を実現し受講率100%を達成した事例
- 10.まとめ:LMSの情報をキャッチアップして人材育成の効率化を目指そう
LMSについての情報をアップデートして見直しを図ろう
人材育成の現場は急速に変化しており、LMS(Learning Management System)についての情報も常にアップデートが必要です。最新の情報をキャッチアップして効果的な人材育成を実現しましょう。
コロナ禍を経てLMS活用は進化している
コロナ禍によって企業の働き方は大きく変化し、それに伴いLMSの活用方法も進化してきました。
LMSは単なる受講管理システムからより戦略的な人材育成プラットフォームへと発展し、データを活用した学習効果の測定や、個々の社員に合わせた学習体験の提供など、その役割は拡大しています。
集合研修よりもオンライン研修の方が、学習効果が高い
従来の常識では対面の集合研修の方が、学習効果が高いと考えられていましたが、近年の研究ではオンライン研修の効果の高さが証明されつつあります。オンライン研修では、学習者が自分のペースで学べることに加え、繰り返し学習が可能であるため定着率が高まります。
また、地理的・時間的制約がなくなることで、より多くの社員が均質な研修を受けられるようになります。特に、世界中に拠点を持つグローバル企業では、LMSを活用したオンライン研修によって、全拠点の社員に一貫した教育を提供できるメリットが大きいです。
eラーニングと組み合わせて運用するのが効果的
LMSとeラーニングを組み合わせた「ブレンデッドラーニング」は、現代の人材育成において最も効果的なアプローチとして注目されています。
知識の習得はeラーニングで行い、その応用や実践は集合研修やオンラインディスカッションで深めるといった、それぞれの強みを生かした設計が可能です。
LMSはこうした多様な学習形態を一元管理できるため、学習の進捗状況やテスト結果などのデータを統合的に分析できます。これにより、研修の効果測定や改善がより精緻に行えるようになります。
時代はパーソナライズ学習の実現へ
最新のLMSのトレンドとして、「パーソナライズ学習」が挙げられます。これは一人一人の学習スタイル、既存の知識やスキル、キャリアパスなどに応じて、最適な学習コンテンツや学習パスを提供する仕組みです。
AIの発展により、学習履歴データの分析が高度化し、リコメンド機能も充実してきています。パーソナライズ学習の実現により、社員のエンゲージメントが高まり、学習効果も向上します。今後のLMSは、より細かな個人最適化が進んでいくでしょう。
LMSの基本情報を解説
LMSについての基本情報を理解することで、導入検討や選定のベースとなる知識を身につけることができます。ここでは、LMSの基本的な概念から役割まで解説します。
LMSの定義と基本的な役割
LMSとは「Learning Management System」を略した表現で、日本語では「学習管理システム」と表記することが多いです。
企業や大学などの教育機関において、eラーニングやオンライン研修などを実施する際のプラットフォームとなるシステムです。教材コンテンツの配信や学習履歴の管理を主な機能とし、人材育成の基盤となるものです。
LMSの基本的な役割は、「誰が」「いつ」「何を」「どのように」学んだのかを一元的に管理することです。これにより、従来は把握が難しかった学習プロセスや成果を可視化し、効率的な人材育成を実現します。
企業でLMSが注目されている背景
企業においてLMSの必要性が高まっている背景には、大きく4つの要因があります。まずコロナ禍を経て、学び方が変化し、研修のデジタル化が注目されていることです。そして、人手不足の深刻化により、限られた人的リソースで効率的な人材育成を行う必要性が高まっています。
さらに、従業員のキャリア観の変化です。自律的なキャリア形成を重視する傾向が強まる中、企業は成長できる環境を提供する必要があります。そして、人的資本経営への取り組みも加速しており、2023年からは人的資本の情報開示が義務化されました。
LMSで実現できる主な機能
LMSには多様な機能が搭載されており、大きく分けて受講者用と管理者用の機能があります。受講者向けの主な機能は以下の通りです。
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上記に加え、受講者向けにはログインなどの操作が簡単にできるかということも重要なポイントとなります。
また、管理者向けには、受講者の登録・グループ化、研修の受講状況モニタリング、学習履歴の分析、教材の作成・配信などの機能があります。最新のLMSでは、オプション機能も充実してきており、より戦略的な人材育成に活用できる機能も充実しています。
LMSを活用した学習についての情報を解説
LMSの大きな特長の一つは、学習に関するさまざまなデータを収集・分析できることです。従来の研修では難しかった学習行動データの取得とその活用が、LMSによってどのように実現するのかを見ていきましょう。
LMS活用で学習行動のデータ取得ができる
LMSでは、従業員一人一人の学習行動に関する詳細なデータを取得することができます。例えば、ある教材をいつ視聴したか、テストでどの問題に正解・不正解したかなど、合計何時間学習したかなどの細かな学習プロセスを数値として記録します。
高度なLMSでは、eラーニングだけでなく、集合研修やオンライン研修、外部セミナーなどの受講履歴も一括して管理できるため、社員の学習活動を包括的に把握することが可能です。優れたLMSほど、データの取得粒度が細かく、より詳細な分析が可能になります。
学習行動のデータを活用してPDCAを回す
LMSで蓄積された学習データは、人材育成のPDCAサイクルを効果的に回すための貴重な資源となります。例えば、特定の教材で理解度が低い部分があれば、その教材内容や説明方法を改善することができます。
また、部署別や役職別のデータ分析により、それぞれのグループに最適な研修プランを策定することも可能です。
具体的なPDCAの例としては、以下のような流れが考えられます。
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データドリブンで人材育成の再現性を高める
従来の人材育成では、優秀な人材がどのような学習や経験を経て成長したのかが「暗黙知」として蓄積されることが多く、その再現性に課題がありました。
LMSを活用したデータドリブンの人材育成では、成果につながった学習パターンを可視化し、他の社員の育成にも応用することが可能になります。
例えば、ハイパフォーマーの学習履歴を分析することで、「この順序で学んだ場合に成長が早い」「この科目の理解度が高い人は実務でも成果を上げている」といった相関関係を発見できます。これらのデータを基に、再現性の高い人材育成モデルを構築することが可能になります。
このようにデータを活用して人材育成の再現性を高めるためには、専属の担当者を配置するなどの体制を作っておくことも重要です。
LMS活用のメリットについての情報を解説
LMS導入の検討段階では、具体的にどのようなメリットがあるのかを把握することが重要です。ここでは、LMS活用によって得られる主要なメリットについて解説します。
時間や場所の制約がなくなる
LMSの最大のメリットの一つは、時間と場所の制約から解放されることです。従来の集合研修では、特定の日時に特定の場所に集まる必要がありましたが、LMSを活用したeラーニングでは、社員は自分の都合の良い時間に、オフィスでも自宅でも、出張先でも学習することができます。
これにより、多忙な社員でも研修機会を得られるようになり、複数拠点を持つ企業では移動コストの削減にもつながります。働き方が多様化する現代において、この柔軟性は非常に重要な要素です。
デジタルコンテンツで繰り返し学習が可能
LMSで提供されるデジタルコンテンツは、何度でも繰り返し視聴・学習することができます。一度きりの集合研修では理解できなかった内容も、自分のペースで反復学習することで定着率を高めることができるのです。
特に複雑な概念や手順を学ぶ際には、繰り返し学習が効果的です。また、学習者の理解度に応じて速度を調整できるため、個人差に対応した学習が可能になり、全体としての学習効率が高まります。
コンプライアンスなど全社員へ共通テーマを共有できる
企業におけるコンプライアンス教育やセキュリティー研修など、全社員が共通して学ぶべきテーマについては、LMSが特に効果を発揮します。標準化された内容を漏れなく全員に提供することで、組織全体の知識レベルを均一に保つことができます。
また、コンプライアンスなど組織の守りの側面の学習においては、従業員がきちんと学習を完了したかどうかの記録を残しておくことも重要です。
LMSを活用することで、受講完了者と未受講者をリアルタイムで把握することができ、未受講者に対して学習を促進し、全社員の学習完了を記録として残すことができます。
学習状況のモニタリングが可能
LMSを活用することで、各従業員の学習状況をリアルタイムでモニタリングすることができます。誰がどの研修をどこまで受講したか、テストの成績はどうか、苦手な分野はどこかといった情報が数値化され、可視化されます。
この情報を基に、未修了者へのリマインドや、理解度が低い従業員へのフォローアップを効率的に行うことができます。また、従業員自身も自分の学習進捗や強み・弱みを視覚的に理解できるため、自律的な学習意欲が高まるという効果も期待できます。
人材育成施策展開の効率化が図れる
LMSの導入により、人材育成施策の展開が大幅に効率化されます。
従来の研修では、会場の手配や参加者のスケジュール調整、教材の印刷・配布、出欠確認など多くの準備と運営業務が発生していました。LMSを活用すれば、これらの作業の多くが自動化され、人事・人材開発部門の負担が大幅に軽減されます。
例えば、新たな研修プログラムを展開する際も、LMSに教材を登録し対象者を指定するだけで、通知から受講管理、結果の集計までが自動的に行われます。これにより、研修担当者はより創造的な業務に集中できるようになります。
これからのLMSに必要な情報を解説
LMSは急速に進化しており、次世代の人材育成に向けて必要とされる機能や特徴も変化しています。今後のLMS選定や活用において重視すべきポイントを解説します。
高品質なコンテンツ
これからのLMSに求められるのは、システムの機能性だけでなく、そこで提供される学習コンテンツの質です。高品質なコンテンツとは、単に見やすいデザインや分かりやすい説明だけでなく、最新の知見に基づいた内容や実務に直結する実践的な学びを提供するものです。
最新のLMSでは、世界最前線のプロフェッショナルが監修・登壇しているコンテンツや、インタラクティブな要素を取り入れたシミュレーション教材など、エンゲージメントを高める工夫も施されています。充実したコンテンツラインアップも重要な選定ポイントとなります。
外国人も学べる多言語対応
グローバル化が進む現代のビジネス環境において、LMSの多言語対応は必須の要件となりつつあります。日本企業でも外国人社員が増加している中、日本語のみの対応では全社員に平等な学習機会を提供できません。
日本語と英語に対応しているものは多いですが、日本国内ではアジア出身の方が働くケースも増えてきています。アジア圏の言語への対応した実績のある会社のサービスを選ぶのも一つの手です。
先進的なLMSでは、単に画面表示やナビゲーションの多言語化だけでなく、学習コンテンツ自体が複数の言語で提供されています。多言語対応により、グローバルな人材育成戦略を統一的に展開できるだけでなく、文化的な多様性への配慮も示すことができます。
一人一人に合わせたパーソナライズ学習
従来の「全員に同じ内容を教える」一律型の教育から、「一人一人に最適な学びを提供する」パーソナライズ学習へのシフトが進んでいます。パーソナライズ学習とは、個々の学習者の強みや弱み、学習スタイル、キャリア目標などに基づいて、最適な学習体験を提供するアプローチです。
最新のLMSでは、パーソナルサーベイを実施し、その結果を踏まえ強みを伸ばし、弱みを克服するために必要な学習パスを自動的に提案する機能などが実装されています。この個別最適化により、学習効率の向上、学習モチベーションの維持、時間の有効活用などの効果が期待できます。
さらなる役割発揮のための、AIによるコンテンツのリコメンド
AI技術の発展により、LMSにおけるリコメンド機能は飛躍的に高度化しています。
先進的なLMSではAIを活用して、「この職種やキャリアステージの人には、このスキルを伸ばすことを推奨」「この学習パターンで学んだ人は高いパフォーマンスを発揮している」といった、データに基づいた精密なリコメンドが可能になっています。
AIによるリコメンドの特長は、単に個人の履歴や嗜好に基づくだけでなく、同様の属性や学習パターンを持つ他の社員の成功事例を分析し、最適な学習提案ができる点です。これにより、社員は自分の役割を最大限に発揮するために必要なスキルを効率的に習得することができます。
人的資本経営の実現に貢献
近年、企業価値の源泉として「人的資本」への注目が高まっており、2023年からは上場企業等に人的資本情報の開示が義務化されました。
この人的資本経営において、LMSは重要な役割を果たします。LMSを活用することで、人材育成への投資とその成果を可視化し、人的資本の価値向上を戦略的に推進することができます。
LMSで取得した学習データを分析することで、人的資本に関する重要な指標を把握できます。これらのデータは投資家への説明材料としても活用でき、企業価値の持続的な向上につながります。
LMSの種類と特徴に関する情報を解説
LMSにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。自社に最適なLMSを選定するためには、これらの違いを理解することが重要です。
クラウド型とオンプレミス型
LMSは大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。クラウド型は、インターネット経由でベンダーのサーバー上に構築されたシステムを利用する方式です。初期費用が低く、すぐに導入できるため、初めてLMSを導入する企業や中小規模の組織に適しています。
一方、オンプレミス型は自社のサーバーにLMSを構築する方式です。初期費用や運用コストは高くなりますが、自社のニーズに合わせたカスタマイズが可能で、セキュリティー面でも自社の基準に合わせた管理ができます。
最近ではクラウド型が主流となっていますが、特に大企業や機密性の高い情報を扱う業界ではオンプレミス型が選ばれることがあります。
LMSとeラーニングの違い
LMSとeラーニングは密接に関連していますが、異なるものです。両者の最大の違いは「コンテンツ」か「プラットフォーム」かにあります。
eラーニングはオンライン上で学習するためのコンテンツ・教材を指します。一方、LMSはeラーニングを配信するシステムであり、オフラインの集合研修や外部セミナーへの参加情報なども含む、あらゆる学習履歴を総合的に管理するプラットフォームです。
例えば、社内でeラーニングだけでなく、集合研修や外部セミナーへの参加なども行っている場合、LMSを導入することで、それらすべての学習活動を一元管理できます。複数の教育手段を組み合わせたブレンデッドラーニングを実施したい企業にはLMSの導入が適しています。
汎用的なeラーニングコンテンツの有無
LMSを選定する際の重要なポイントとして、汎用的なeラーニングコンテンツが付属しているかどうかという点があります。LMSの提供形態は大きく分けて以下の2種類があります。
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ビジネススキルやリーダーシップなど、多くの企業で共通して必要とされる教育内容については、専門ベンダーが作成した質の高いコンテンツを利用する方が効率的です。
一方、自社の製品知識や業務手順など、企業固有の内容については、自社オリジナルのコンテンツを制作することになります。
LMSの価格情報
LMS導入を検討する際には、予算計画のために価格情報を把握しておくことが重要です。ここでは、LMSの種類や機能による価格の違いについて解説します。
クラウド型とオンプレミス型での価格の違い
クラウド型とオンプレミス型では、初期費用と運用費用の構造に大きな違いがあります。
オンプレミス型LMSの場合、自社サーバーにシステムを構築するため、初期費用が高額になります。一般的に、1000名程度の規模で導入する場合、初期費用は数千万円、運用費用も数百万円となるケースが多いでしょう。
一方、クラウド型LMSは初期費用を抑えられるのが特長です。同じく1000名程度での導入を想定すると、初期費用は50万~100万円程度、運用費用は1ユーザー当たり月額200~1000円程度が一般的です。
eラーニングコンテンツの有無による価格の違い
LMSの価格を考える際には、システム利用料だけでなく、eラーニングコンテンツの費用も考慮する必要があります。システムのみを提供するLMSと、豊富なコンテンツライブラリが付属するLMSでは、当然ながら価格構成が異なります。
一般的に、コンテンツ付きのLMSでは、基本システム料金に加えて、利用するコンテンツの種類や量に応じた追加料金が発生します。「受け放題」のようなサブスクリプション型と、コンテンツごとに個別購入する従量課金型があり、企業の教育ニーズや予算に応じて選択できます。
多言語対応による価格の違い
グローバル企業や外国人社員を雇用している企業にとって、LMSの多言語対応は重要な要件ですが、この機能の有無によっても価格は変動します。多言語対応には大きく分けて以下の3つのレベルがあり、対応レベルによって価格差が生じます。
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多言語対応のLMSの場合、対応言語数や対応レベルによって追加費用が発生することが一般的です。最初から多言語対応を前提に設計されたグローバル向けLMSもあります。
最新LMS「CrossKnowledge」情報
LMS市場にはさまざまな製品が存在しますが、中でも株式会社LDcubeが提供する「CrossKnowledge」は、グローバル企業の人材育成に適した最新のLMSとして注目を集めています。その特徴を紹介します。
世界に誇る高品質コンテンツ
CrossKnowledgeの最大の特徴の一つは、世界トップレベルの高品質なコンテンツライブラリです。ビジネススキル、リーダーシップ、マネジメントスキルなど、現代のビジネスパーソンに必要な幅広い分野をカバーしています。
これらのコンテンツは、世界的なビジネススクールの教授陣や各分野の専門家が監修しており、学術的裏付けと実践的な応用性を兼ね備えています。
コンテンツの形式も多様で、短時間で学べるマイクロラーニング形式のものから、じっくり学べる体系的なプログラムまで、学習目的や時間に合わせて選択できます。
動画、インタラクティブなクイズ、シミュレーション、実践ワークなど、さまざまな学習要素を組み合わせた設計になっています。
パーソナライズ学習の実装
CrossKnowledgeは、最新のトレンドである「パーソナライズ学習」を高度に実装したLMSです。従来の「全員に同じ内容を学ばせる」アプローチから脱却し、一人一人の学習者に最適化された学習体験を提供します。
パーソナライズの仕組みとしては、以下のような機能が実装されています。
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多言語(31言語)対応
CrossKnowledgeは、グローバル企業の人材育成に最適な31言語対応を実現しています。多言語対応は単にシステムのインターフェースだけでなく、コンテンツ自体も各言語での提供が可能です。
日本語はもちろん、英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語など主要言語から、タイ語、ベトナム語、アラビア語などアジア・中東の言語まで幅広くカバーしています。
これにより、全世界の従業員に統一された教育を母国語で提供できるほか、言語の壁を超えた学習コミュニティーの形成が可能になります。また、各国拠点での個別の教育システム導入・運用コストを削減できるという効果もあります。
特筆すべきは、単純な機械翻訳ではなく、各言語・文化圏の特性を考慮したローカライズがなされている点です。多国籍チームを抱える企業や、グローバル展開を進める企業にとって、CrossKnowledgeは理想的な人材育成プラットフォームといえるでしょう。
クラウド型LMSでパーソナライズ学習を実現し受講率100%を達成した事例
支援事例:専門商社(400名)
【これまでの課題】
- eラーニングを「必修」にしなければ学習しない
- 流し見で「完了」することが目的になってしまっている
- 業務が忙しくて受講することを忘れてしまう ・・・など
⇒【CK-Connectによるパーソナライズ学習を導入】
【受講率100%を実現】
- 「必修」「受講期限」の設定がない中で、受講率100%を実現
- 診断結果を基に自動でリコメンドされるコースを自主的に受講
- 1人平均5.7コースの受講(多い人は16コースの受講)
今回のポイント |
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お客さまの声
- 社内ではeラーニングを導入しても、結局やってくれないのではないかという声が出ていました。なぜなら、eラーニングを「必修」にしないと学習者が積極的に取り組まないといったことがあったからです。同じことを繰り返していても効果は上がらないと思っていましたが、パーソナライズ学習を取り入れたところ、受講率が100%になったので正直驚きました。
- また、これまではコンテンツ数にも限りがあり、自社のオリジナルコンテンツの搭載ができなかったのですが、自社オリジナルコンテンツの搭載もできるようになったことで、学習してもらう幅が広がりました。
- また、診断結果のレポートには、自身の強みや課題の啓発だけではなく、職場メンバーとの関係性の中で起こりうることや周囲が必要なことについてもアドバイスがあり、そのレポートを基に、他メンバーと対話することで、職場の中でのコミュニケーションが取りやすくなり、仕事がスムーズに進むようになりました。
まとめ:LMSの情報をキャッチアップして人材育成の効率化を目指そう
本記事では、LMSの基本情報から最新動向、種類や価格、メリットまで幅広く解説してきました。コロナ禍を経て働き方が大きく変化する中、LMSを活用したオンライン研修は今や企業の人材育成において欠かせない存在となっています。
LMSを導入することで、時間や場所の制約なく学習できるようになるだけでなく、学習データの収集・分析によるデータドリブンな人材育成が可能になります。
さらに、パーソナライズ学習やAIによるリコメンド機能など、最新のLMSは急速に進化しており、一人一人に最適化された学習体験を提供できるようになってきています。
LMS選定の際には、クラウド型かオンプレミス型か、コンテンツの有無、多言語対応などを自社のニーズに合わせて比較検討することが重要です。特にグローバルな人材育成を目指す企業には、31言語対応の「CrossKnowledge」のような先進的なLMSが効果的でしょう。
人的資本経営が注目される今こそ、LMS情報をアップデートし、効率的で効果的な人材育成の仕組みを構築していきましょう。
株式会社LDcubeはCrossKnowledgeの日本国内の公式パートナーとしてLMSやeラーニング・マイクロラーニングなどの提供などを行っています。
また無料のデモIDやデモ体験会、活用事例・導入事例の紹介、料金の案内なども行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
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