LMSの機能一覧とは?学習管理システムの内容・必須機能など解説
「LMSにはどんな機能があるのか、もっと詳しく知りたい。一覧でわかりやすく教えて欲しい」
「わが社に合ったLMSの機能はどんなものだろう?目的に合った機能がどれか知りたい」
社員研修をより効率化し、効果的なものにするためにLMS導入を決定したけれど、どのLMSを導入するのかが決まっていない場合、まず知っておきたいのがLMSの機能についてです。
LMSの機能にはさまざまなものがありますが、主な機能は次の通りです。
【LMSの主な機能】
機能の分類 |
具体的な機能 |
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※特定の機能から詳しく知りたい方は、表のリンクからすぐに確認することができます。
上記のようにLMSにはさまざまな機能がありますが、導入するLMSによって備わっている機能は異なります。
LMS導入を決定したということは、LMSで解決したい課題、目的があるということですが、その課題を解決できる機能が備わっていなければ、LMS導入の効果を得ることはできません。
しかし、そもそもLMSにはどんな機能があるのか、すべて知っていなければ、「自社に必要な機能を備えたLMS」を選ぶこともできないのです。
主なLMSに備わっている機能をすべて知った上で、LMSの導入目的に合わせ、自社に必要な機能を取捨選択することで、より自社に合うLMSを選ぶことができるようになります。
そこでこの記事では、LMSに備わっている機能について、わかりやすく一覧表などを使って解説します。
この記事を読めばわかること |
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この記事を読み、LMSの機能について一覧で理解し、それぞれの機能について深く知ることで、自社が導入するLMSに必要な機能を取捨選択することができます。
そして必要な機能がはっきりすることで、自社に最適なLMSを導入することができ、社員研修の効果をより高いものにすることができるようになるのです。
ぜひ最後までお読みください。
▼LMSについてはテーマに合わせて下記で詳しく解説しています。(関連記事)
- LMSのすべて!機能から導入メリットまで網羅的に解説
- 【比較表付き】LMS(学習管理システム)11選を機能別に徹底紹介
- LMSのサービスは4種類!おすすめLMS9選もサービス別に紹介
- LMSの導入事例9選|成功への課題と効果がひと目で分かる!
- LMSのメリットとは?導入判断に役立つそれぞれの立場から見た利点
- 【利用者100万人以上】大手LMS10社の機能や特徴を徹底紹介
- LMS4種類を徹底解説!自社に合った学習管理システムが分かる
- LMSの費用とは?3つの代表相場と形態・種類・機能による違いを徹底解説
▼LMSについての資料は下記からダウンロードできます。
目次[非表示]
- 1.LMSの機能一覧|できることが一目でわかる!
- 2.【LMSの機能一覧1】eラーニング配信・受講
- 3.【LMSの機能一覧2】受講者管理
- 4.【LMSの機能一覧3】テスト・アンケート
- 4.1.テスト作成
- 4.2.テスト受講
- 4.3.アンケート作成・配信・集計
- 5.【LMSの機能一覧4】課題提出・フィードバック
- 6.【LMSの機能一覧5】教材作成・コース設定機能
- 7.【LMSの機能一覧6】コミュニケーション
- 7.1.社内SNS
- 7.2.WEBセミナー、ライブ配信
- 8.【LMSの機能一覧7】研修管理
- 8.1.対象者の抽出
- 8.2.出欠・日程調整・出席者管理
- 9.目的別に選ぶべきLMSの機能を紹介
- 9.1.全国の支店での社員教育の質を均一化したい
- 9.2.自社独自の社員教育を行いたい
- 9.3.アウトプットにより記憶を定着させ理解度を深めたい
- 9.4.eラーニングの受講率を高めたい
- 9.5.社員研修担当者の工数を減らしたい
- 10.学習内容を可視化できる受講者管理機能はすべての企業に必須
- 11.最新機能でパーソナライズ学習を実装し受講率100%を達成した支援事例
- 12.まとめ
LMSの機能一覧|できることが一目でわかる!
LMSの機能一覧について理解するために、まずはLMSの主要な機能について一覧表を使い解説します。
国内で導入されているLMSに搭載されている、主要な機能は次の通りです。
【LMSの主な機能】
機能の分類 |
どんな機能か |
具体的な機能 |
eラーニングを受講できる。 |
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受講者の管理を行うための機能。 |
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学習した内容についてテストを受けられる、結果を確認する。 |
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学習した内容についてレポートなどの課題を提出、管理者側からフィードバックを行うことができる。 |
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eラーニングに使用する教材の作成や、コースを設定できる |
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社員同士でコミュニケーションをとれる。 |
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リアルで行う研修の出欠や申請を管理できる。 |
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それぞれの具体的な機能については、次の章からさらに詳しく解説していきます。
特定の機能から詳しく知りたい方は、表のリンクからすぐに確認することができますので、そちらをチェックしてください。
【LMSの機能一覧1】eラーニング配信・受講
LMSの主な機能としてまず挙げられるのが、eラーニング配信・受講機能です。
LMSは、eラーニングやオンライン学習のプラットフォームとなるシステムですから、eラーニングを配信、受講するための機能はLMSにとって最も主要な機能ともいえます。
eラーニング配信・受講機能では、具体的には次のようなことができます。
【eラーニング配信・受講機能でできること】
それぞれについて詳しく紹介していきます。
自動配信
自動配信は、eラーニングの各教材、コースごとに日時、対象者を設定することで、自動で教材を配信することができる機能です。
例えば
- 5月に新入社員に対して社内知識についての教材を自動で配信する
- 管理職にのみマネジメントについての教材を自動で配信する
といった使い方ができます。
受講者の属性ごとに、決められた日程で教材を自動配信することで、計画的な社員研修を、担当者の負担なく進めることができるのがメリットです。
社員数が多く、手動では社員研修を計画通りに進めるのが難しい企業や、受講者の属性ごとに必要な社員教育を行いたい企業には必要な機能です。
必要度 |
★★☆ |
動画配信
動画配信は、eラーニングの教材を動画で配信できる機能です。
LMSでは教材を共有することができますが、動画を使った配信を行うことができるものが多く、動画をダウンロードせずに閲覧できるストリーミング配信機能を備えています。
動画を使った教材は、資料を読むだけよりも理解しやすく、対面での講義とほぼ変わらない講習を多くの人に行えます。
また対面講習と違い、同じ内容を繰り返し見たり、わからなかったところを再度確認したりすることができるため、理解度向上にも役立ちます。
社員教育の効果を高めたい、一人一人の理解度を高めたいなら必須の機能と言えます。
必要度 |
★★★ |
期限管理
期限管理は、eラーニングの受講を決められた期間内だけしか受けられないようにする機能です。
いつでも受けられるのではなく、「いつからいつまで」と期限を設定することで、この時期までに必ずこの講習を終えておきたいという計画を立てることができます。
受講者ごとに受講内容と受講期間を設定することができるため、4月中に新入社員にビジネスマナーの基礎を終了してもらう、といった使い方ができます。
設定した期限の終了前にリマインドメールをLMSで自動送信することも可能です。
eラーニング受講を社員任せにするのではなく、企業側でしっかり計画立てをして役立てていきたい場合に便利です。
必要度 |
★★☆ |
レコメンド機能
レコメンド機能とは、受講者の属性(入社年度、所属部署)などに応じて、受講すべきおすすめのコースを提案する機能です。
例えばLMSに搭載されている個人診断を受けると、それに合わせた最適なコースをLMSが自動で提案してくれるものもあります。
その人に合ったコースを提案してくれるため、受講意欲を高め、スキルアップにも役立ちます。
レコメンド機能は最新の多機能LMSにしか搭載されていませんが、eラーニングを受けて終わり、ではなく、社員一人一人に合ったスキルアップを目指す企業には重要な機能です。
必要度 |
★★☆ |
多言語対応
多言語対応は、LMSの受講画面や受講するeラーニングの教材を日本語だけでなく、英語など様々な言語で利用できる機能です。
多言語対応ができるLMSを利用することで、外国語を主言語とする社員もスムーズに社員教育を行うことができます。
対応できる言語数はLMSによって異なりますが、なるべく多くの言語を利用できれば、それだけ幅広い国と地域に対応が可能です。
海外に拠点を持つ企業で、現地スタッフを雇用している場合や、日本国内でも外国語を主言語とするスタッフがいる場合は、多言語対応のLMSを利用すると、社員教育の質の均一化が図れるため重要な機能です。
必要度 |
★★☆ |
コンテンツ提供
コンテンツ提供は、LMSを導入すれば、あらかじめ用意されているeラーニングのコンテンツを受講できる機能です。
提供されるコンテンツはLMSによって異なり、基本的なビジネスマナーやExcel、PowerPointなどのツールの使い方、世界有数のビジネススクール教授陣による講義など特色があります。
コンテンツ提供機能があるLMSを導入すれば、自社教材を作らなくても、すぐに質の高い社員教育をスタートできるのがメリットです。
また、対面では費用が高額になるビジネススクールの教授陣による社員教育が、LMS導入だけで受けられる場合もありますから、質の高い社員教育をコストパフォーマンスよく受けてもらいたいと考えている企業には最適な機能と言えます。
コンテンツ提供がまったくないLMS、別料金が必要なLMSもあるため、あらかじめ自社がどのような社員教育をLMSで行うのかを計画した上で選ぶとよいでしょう。
必要度 |
★★☆ |
【LMSの機能一覧2】受講者管理
受講者管理機能は、受講者を管理するための機能です。
受講者ごとに入社年数、所属部署、現在のスキルなどを登録し、管理することができます。
LMSが単なるeラーニングとは異なるのはこの機能があるからです。
受講者管理機能では、具体的に以下のようなことができます。
【受講者管理機能でできること】
LMSで受講する受講者を、入社年数、所属などを登録し管理する |
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受講者の学習の進捗状況を可視化、管理できる |
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受講者のテストやレポートなどの成績を管理する |
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各受講者がどのコースを受講したか履歴を管理できる |
それぞれ詳しくみていきましょう。
ユーザー管理
ユーザー管理機能は、受講者となる社員一人一人に対して、入社年数、所属部署、役職、所有する資格などの属性を登録し、管理することができる機能です。
ユーザー情報を登録することで、各受講者の属性によって対象者を抽出することができるため、
- 管理者のみ行う研修
- 入社3年目までの若手社員に対する研修
などそれぞれの人に合った研修を実施することができます。
全社員一律の研修、コース受講ではなく、それぞれの社員に合った研修やコース提供を行い、研修の効果を高めたい企業には必ず必要となる機能です。
ただし、LMSによって管理できるユーザー数は異なります。自社の社員数に応じたLMSを選ぶようにしましょう。
必要度 |
★★★ |
進捗管理
進捗管理は、それぞれの受講者がどのコースをどれくらい学習しているかという進捗状況を確認、管理することができる機能です。
受講者ごとの進捗状況を可視化することで、
- 履修が必須となるコースが終了していない受講者にリマインドメールを送る
- 修了者には上のコースをレコメンドする
といったことが可能になり、研修の効果をより高いものにすることができます。
ただeラーニングを提供するだけでなく、誰がどれくらい学習しているのかをしっかりと管理し、社員教育の効果を実測したいと考えている企業には必要な機能です。
必要度 |
★★★ |
成績管理
成績管理は、受講者ごとのテストの結果を可視化し、管理できる機能です。
LMSでは、コースを受講するだけでなく、受講内容を理解しているかをLMS上でテストすることも可能です。(テスト機能については「4.【LMSの機能一覧3】テスト・アンケート機能」で紹介します。)
そのテストの結果を受講者ごとに管理することができるのです。
テストをただ受けさせるだけでなく、結果を管理することで、社員教育の質を上げることにつながります。
社員教育をeラーニングの受講だけで終わらせず、しっかりとした結果を求める企業には重要な機能です。
必要度 |
★★★ |
履歴管理
履歴管理は、各受講者がこれまでどのような学習を行ってきたかという履歴を記録し、管理できる機能です。
履歴を管理することで、既に履修した内容からより発展的な内容をレコメンドすることが可能です。
このことで、受講者のモチベーションを高め、継続的に学習できる環境を整えることができます。
社員教育の質をより高めたいと考えている企業には必要な機能です。
必要度 |
★★★ |
【LMSの機能一覧3】テスト・アンケート
テスト・アンケート機能は、学習した内容に対してテストを実施したり、アンケートを取ったりすることができる機能です。
テストやアンケートで受講者に対して社員教育の効果がどれくらい出ているか、内容は適しているかなどを測ることができます。
テスト・アンケートの機能では、具体的に以下のようなことができます。
【テスト・アンケート機能でできること】
LMSで実施するテストを作成できる |
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受講者がテストを受講し、採点できる |
|
アンケートを作成し、LMS上で受講者に配信、集計まで行う |
それぞれ詳しくみていきましょう。
テスト作成
テスト作成機能では、資料を基に受講者に行うテストを作成することができます。
テストの形式は、○×形式、選択式などLMSによってさまざまなものが用意されており、受講内容を元に簡単に作成することが可能です。
一度作成したテストはLMS上で管理し、コース終了後に実施するように設定しておけば、自動でテストを実施することができます。
社員教育担当者の工数を削減しつつ、社員教育の内容を定着させたい企業におすすめの機能です。
必要度 |
★★★ |
テスト受講
テスト受講機能では、受講者がLMS上でテストを受けることができます。
集団研修、対面研修でのテストとは違い、時間と場所を問わずテスト受講が可能なため、受講者の負担を減らすことに役立ちます。
テスト結果はLMSで自動採点し、結果を管理することも可能です。
受講者と社員教育担当者の負担を減らし、社員教育の内容を定着させたい企業には必要な機能と言えます。
必要度 |
★★★ |
アンケート作成・配信・集計
アンケート作成・配信・集計機能は、研修受講後に受講者に対して実施するアンケートを作成、配信、集計までを行うことができる機能です。
研修実施後にアンケートを行うことで、
- 研修の効果を測る
- 受講者の意見を聞いて研修内容の改善につなげる
といったことができます。
アンケート用紙のコピーや配布にかかる工数を削減し、集計の手間もないため、社員教育担当者の負担を減らしたいと考えている企業におすすめの機能です。
必要度 |
★★☆ |
▼eラーニングによるテストについては下記で詳しく解説しています。
【LMSの機能一覧4】課題提出・フィードバック
課題提出・フィードバック機能は、研修受講後に受講者がレポートをLMSを通じて提出し、提出されたレポートに対するフィードバックをLMS上で行うことができる機能です。
LMSでeラーニングによる研修を受けた後、研修についてのレポートを、LMSを通じて提出することで、受講者の知識の定着度や理解度を測ることができます。
LMSを通じてレポートを提出するので、メールなど他のツールを使用する必要はありませんし、レポート提出状況の管理もすべてLMS上で行うことが可能なため、研修担当者の負担も減ります。
提出されたレポートに対するフィードバックもLMS上で行うことが可能です。
フィードバックを行うことで、レポートを提出するだけよりもさらに受講者の理解度が深まり、モチベーション向上にも役立ちます。
社員研修の効果をより高めるために、提出された課題に対してきちんとフィードバックまで実施したいという企業には必要な機能です。
必要度 |
★★☆ |
【LMSの機能一覧5】教材作成・コース設定機能
教材作成・コース設定機能とは、LMS上で受講者が見る教材をLMS上で作成したり、複数の教材をまとめたりしてコースを設定できる機能です。
自社独自の教材を作成したり、LMS上で用意されている教材を自社の社員教育方針に合わせてコース設定したりすることで、自社に合った社員教育を行うことに役立ちます。
教材作成・コース設定機能では、具体的に以下のようなことができます。
【教材作成・コース設定機能でできること】
それぞれについて詳しくみていきましょう。
教材作成・管理
教材作成・管理機能は、LMSで社員教育に使う教材をLMS上で簡単に作成、管理できる機能です。
教材作成機能が充実したLMSなら、動画編集のためのソフトウェアがなくても簡単に自社オリジナル教材を作成することが可能です。
- PowerPointやPDFなどで作成した資料を使い教材を作成する
- PCのインカメラを利用し、動画を撮影して動画を編集する
など、作成できる教材のパターンはLMSによって異なります。
ビジネスマナーなど一般的な社員研修だけでなく、自社製品知識や自社ルールなど独自の社員研修をLMSで実施したいと考えている企業は、教材作成機能が充実したLMSを選ぶとよいでしょう。
必要度 |
★★☆ |
コース設定機能
コース設定機能は、自社で作成した教材や、LMS上に用意されている教材を選んで独自のコースを設定できる機能です。
入社年数や役職などに応じたコースを設定することで、それぞれに合わせた学習を推進することができます。
例えば、
- 新入社員向けにビジネスマナーをまとめたコース
- 管理職向けにマネジメントについてまとめたコース
などが設定可能です。
数多くある教材のなかから必要なものをピックアップするだけなので、手軽に自社の考えを社員教育に反映することができます。
自社の教育方針に合わせて、階層や職種ごとの学習コースを設定したい企業にはおすすめの機能です。
必要度 |
★★☆ |
【LMSの機能一覧6】コミュニケーション
コミュニケーション機能は、同じコースを受講している受講者同士や、社員同士で交流や情報交換ができる機能です。
他の受講者とコミュニケーションをとることで、学習意欲を向上させたり、学習効果を高めたりすることにつながります。
コミュニケーション機能では具体的に以下のようなことができます。
【コミュニケーション機能でできること】
社内SNSとしてチャットや掲示板を使い社員同士で交流できる |
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リアルタイムでのオンライン配信での講義ができる |
それぞれ詳しくみていきましょう。
社内SNS
社内SNSは、掲示板やチャットツールのように、社内専用のSNSとして活用できる機能です。
例えば次のような使い方ができます。
- 同じコースを受講している受講者が集まる掲示板で進捗状況を報告し合う
- 受講者同士でチャットツールを使い、わからないことを質問する
社内SNSで受講者同士の交流を行うことで、モチベーションの向上や理解力を深めることにつながります。
社内のコミュニケーションを活性化させることで、より社員教育を推進したいとお考えの企業には最適な機能です。
必要度 |
★☆☆ |
WEBセミナー、ライブ配信
WEBセミナー、ライブ配信機能は、あらかじめ作成した教材ではなく、リアルタイムで講義をオンライン配信できる機能です。
オンラインで講義を受講でき、疑問点があればその場で講師に質問するなどのコミュニケーションをとることができます。
オンラインですから、集合研修とは違い、全国各地の社員が移動コストを削減しながら、リアルタイムの研修を行うことができるのがメリットです。
集合研修のように、講師とのコミュニケーションを取りながら社員教育を多くの社員に行いたい企業には大変便利な機能です。
しかし、コロナ禍を経て、多くの企業でオンライン会議システムの利用が進んだため、LMSの中に本機能がなくてもオンライン会議システムと併用することで同じ効果を得ることが可能となりました。
必要度 |
★☆☆ |
【LMSの機能一覧7】研修管理
研修管理機能は、集合研修の対象者をピックアップしたり、出欠の管理などを行ったりすることができる機能です。
LMSは社員教育の対象となる社員の情報を管理できるため、オンラインでの学習だけでなく対面での集合研修などの工数削減にも役立ちます。
具体的には以下のようなことができます。
【研修管理機能でできること】
各研修の対象となる社員を自動でピックアップできる |
|
受講者の出欠や日程調整、出席者の管理ができる |
それぞれ詳しくみていきましょう。
対象者の抽出
対象者の抽出とは、研修の対象となる社員を自動でピックアップすることができる機能です。
研修の内容に応じて、
- 入社年数
- 所属部署
- 担当する仕事の内容
- 役職
などの属性を指定することで、対象となる社員を自動でピックアップすることができます。
手動で対象者のピックアップを行う場合と比較すると、研修担当者の工数を大幅に削減することが可能です。
オンラインだけでなく、集合研修に関しても担当者の負担を減らしたいと考えている企業には必要な機能です。
必要度 |
★★☆ |
出欠・日程調整・出席者管理
出欠・日程調整・出席者管理は、ピックアップした研修対象者に対して研修の案内を自動でメッセージ送信し、出欠や日程調整、出席者管理まで行うことができる機能です。
対象となる社員には研修の案内をLMS上で、自動でメッセージ送信し、お知らせ出来ます。
メッセージを受け取った社員は、LMS上で日程を選び、参加申請を行うことができるため、担当者が出欠をとる工数が大幅に削減することが可能です。
研修前の出席者管理は、LMS上で名簿を作成できるため、こちらも工数削減になります。
集合研修にかかる担当者の工数を削減し、業務をスリム化したい企業にとって重要な機能です。
必要度 |
★★☆ |
▼研修業務の効率化については下記で詳しく解説しています。
目的別に選ぶべきLMSの機能を紹介
ここまで様々なLMSの機能について紹介してきました。
しかし、すべての機能があなたの会社に必要であるとは限りません。
LMSの要である、
- eラーニング配信・受講機能
- 受講者管理機能
はすべての企業に必要ですが、それ以外の機能については、導入する企業によって必要なものが変わります。
なぜなら、LMSを導入する目的は企業によって異なり、その目的によって必要となる機能が変わってくるからです。
そこでこの章では、LMSを導入する目的別に必要となる機能を解説します。
LMSを導入する目的別に必要な機能については以下の一覧表を参照してください。
目的 |
必要な機能 |
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自社の導入目的に近い目的についてすぐに知りたい場合は、各目的を選択するとすぐに内容を確認することができます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
全国の支店での社員教育の質を均一化したい
必要な機能 |
全国各地に支店、支社があり、そこで働く社員への教育の質を均一化したい場合は、テスト・アンケート機能と課題提出・フィードバック機能が必要です。
LMSの要である、
- eラーニング配信・受講機能
- 受講者管理機能
では、全国各地の社員に、同じ教材を提供し、本社で一元管理することができます。
その上で、テスト・アンケート機能や課題提出・フィードバック機能を使い、
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といったことを行えば、「特定の店舗や従業員だけ著しく理解度が低い」といった状況にはなりづらく、全国の社員の教育の質を均一化することができます。
場所を問わず、すべての社員に同じ質の教育を行いたい場合は、テスト・アンケート機能や課題提出・フィードバック機能が充実しているLMSを選びましょう。
自社独自の社員教育を行いたい
必要な機能 |
一般的なビジネスマナーやビジネス知識だけでなく、自社製品についてなど自社独自の社員教育を行いたいと考えている企業には、教材作成・コース設定機能が必要です。
自社独自の社員教育を行うには、自社の方針や業務に特化した教材を作成したり、独自の学習コースを構築したりする必要があるからです。
教材作成やコース設定が簡単にできる機能が備わっているLMSを選べば、他のソフトウェアなどを導入しなくても、スムーズに独自教材/コースを作成し、LMS上で提供することができるのです。
自社製品や自社独自のノウハウなど、独自の社員教育を行いたいと考えている場合は、教材作成・コース設定機能が充実したLMSをおすすめします。
アウトプットにより記憶を定着させ理解度を深めたい
必要な機能 |
アウトプットにより記憶を定着させ理解度を深めたいと考えている企業には、テスト・アンケート機能と課題提出・フィードバック機能が必要です。
記憶を定着させ、理解度を深めるためには、eラーニングでコースを受講するだけでなく、アウトプットを行うことが大切です。
そのためには、テスト・アンケート機能と課題提出・フィードバック機能を使い、
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ことが重要となります。
社員教育をただ受けてもらうのではなく、アウトプットにより記憶を定着させたいと考えているのなら、テスト・アンケート機能と課題提出・フィードバック機能があるLMSを選びましょう。
eラーニングの受講率を高めたい
必要な機能 |
eラーニングの受講率を高めたい企業には、コミュニケーション機能が必要です。
オンラインでの学習では、他の受講者の様子がわからないため、ついマイペースになってしまい、受講へのモチベーションが下がってしまうことがあります。
そこで、コミュニケーション機能を活用し、
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といったコミュニケーションを促進することで、eラーニングに対するモチベーションを向上させ、受講率を高めることにつながるのです。
eラーニングの受講率を高めたいと考えている企業は、コミュニケーション機能が充実しているLMSを選ぶとよいでしょう。
社員研修担当者の工数を減らしたい
必要な機能 |
社員研修担当者の工数を減らしたい企業には、研修管理機能が必要です。
集合研修を行うには、対象者のピックアップや受講者への出欠確認など様々なタスクがありますが、研修管理機能を活用することで、タスクを自動化し、担当者の工数を大幅に削減することができるからです。
また、こういった管理工数の削減は、LMS上で行うオンラインでの研修はもちろん、集合研修においても可能となります。
LMS導入でオンラインでの研修を促進していても、集合研修をすべて無くすことはできないというケースも多くありますが、この場合にもLMSの研修管理機能は非常に有用なのです。
社員研修担当者の工数を削減し、スムーズに研修を行いたい場合は研修管理機能が備わったLMSを選びましょう。
学習内容を可視化できる受講者管理機能はすべての企業に必須
「9.目的別に選ぶべきLMSを紹介」でも紹介しましたが、LMSの要である、
- eラーニング配信・受講機能
- 受講者管理機能
はすべての企業に必要です。
もしかすると
「eラーニング配信・受講機能は当然必要だけど、受講者管理機能は本当に必要?」
とお考えかもしれません。
ただ、受講者管理機能は、LMSが単なるeラーニングではなく、受講者の学習を支援し、社員教育の効果を高めるために重要な機能であり、LMSを導入するすべての企業にとって必須となります。
なぜなら、受講者管理機能がなくては、受講者がどれくらい学習を進めているのか、受講者がどれくらい理解しているのかを可視化することができないからです。
受講者管理機能で、各受講者の進捗状況や理解度を可視化し、それぞれに合った学習内容を提案することでこそ、社員教育の質を高めることができるのです。
「9.目的別に選ぶべきLMSを紹介」で紹介した必要な機能だけでなく、
「受講者管理機能が使いやすく充実しているか」
にも着目してLMSを選ぶことで、社員教育をもっと向上させることが可能です。
このように、自社に導入するLMSを選ぶ際は、受講者管理機能が充実しているLMSを選ぶことがとても重要なのです。
\学習内容を可視化できる受講者管理機能が充実しているLMSなら/ |
学習内容を可視化できる受講者管理機能が充実したLMSをお探しなら、ぜひCrossKnowledgeをお選びください! CrossKnowledgeは世界1200万以上のユーザーを有するLMSで、多くの企業から選ばれています。 受講者管理機能も充実しており、社員の学びを徹底サポートできるのです。 CrossKnowledgeの特徴① CrossKnowledgeの受講者管理機能では、ひとりひとりの受講者に対して必須コースや今まで受けたコースの進捗状況などをわかりやすく表示することが可能です。 CrossKnowledgeの特徴② CrossKnowledgeでは、階層、所属エリア、勤続年数など任意の項目で受講者を登録し、自動で抽出することが可能です。 抽出した受講者に自動メール配信を行うことも可能で、階層や所属エリアなどで抽出した対象者に対して、必須コースの案内や、未受講者へのリマインドメールを配信することも出来ます。 自動メール配信で担当者の工数を削減しつつ、受講率向上に役立ちます。 CrossKnowledgeの特徴③ CrossKnowledgeではCK-ConnectというLMSでパーソナリティー診断を行うことが可能です。 これは自身に対する68問の質問に答えると、16のタイプから自分のパーソナリティーを診断してくれるというものです。 自身の強みは何か、また課題は何かがわかった上で、強みを伸ばす・課題を補うための推奨コースが表示されるため、より個人に合わせた学びをサポートすることができるのです。 他LMSよりもさらに個人に合わせた学びを提案したいなら、ぜひCrossKnowledgeをお選びください。 |
最新機能でパーソナライズ学習を実装し受講率100%を達成した支援事例
支援事例:専門商社(400名)
【これまでの課題】
- eラーニングを「必修」にしなければ学習しない
- 流し見で「完了」することが目的になってしまっている
- 業務が忙しくて受講することを忘れてしまう ・・・など
↓
【CK-Connectによるパーソナライズ学習を導入】
(CK-Connectはパーソナライズ学習を実現できるLMSです)
↓
【受講率100%を実現】
- 「必修」「受講期限」の設定がない中で、受講率100%を実現
- 診断結果を基に自動でリコメンドされるコースを自主的に受講
- 1人平均5.7コースの受講(多い人は16コースの受講)
★今回のポイント
- パーソナライズ学習:パーソナル診断結果を基にした個々人に合わせた学習コンテンツを自動配信
- いつでも学べる環境:学習者が必要なときに必要な学習にアクセスできる環境
- 学習データの蓄積:学習者の学習状況をトラッキングするための学習行動のデータ取得
★お客さまの声
- 社内ではeラーニングは結局導入しても、やってくれないのではないかという疑問視する声が出ていました。これまでは「必修」にしないとやってくれなかったことからもそのように捉えられていました。同じことを繰り返していても効果は上がらないと思い、パーソナライズ学習を取り入れたところ、受講率が100%になったので正直驚きました。
- また、これまではコンテンツ数にも限りがあり、自社のオリジナルコンテンツの搭載ができなかったのですが、自社オリジナルコンテンツの搭載もできるようになったことで、学習してもらう幅が広がりました。
- また、診断結果のレポートには、自身の強みや課題の啓発だけではなく、他の職場メンバーとの関係性の中で起こりうることや周囲が必要なことについてもアドバイスがあり、そのレポートを基に、他メンバーと対話することで、職場の中でのコミュニケーションが取りやすくなり、仕事がスムーズに進むようになりました。
まとめ
LMSの機能一覧についてご紹介しました。
LMSの主な機能は次の表の通りです。
【LMSの主な機能】
機能の分類 |
具体的な機能 |
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LMSの機能について知り、自社に必要な機能を見極めることで、自社に合ったLMSを導入することができるようになります。
この記事を参考に、自社に必要なLMSの機能を選び、自社に合ったLMSを導入して、社員教育の質を向上させてください。
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