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マネジメントトレーニング(研修)で効果を出す実施方法とは?5つのスキルも解説!

現代のビジネス環境において、組織の成果や事業の成長を左右する最も重要な要素の一つが管理職(課長や部長)のマネジメント力です。リモートワークの普及、多様な価値観を持つ新入社員や若手、中堅の部下との協働、急速な市場変化への対応など、管理職が直面する課題は従来とは大きく異なっています。

リクルートマネジメントソリューションズの調査によると、「ミドルマネジメント層の負担が過重になっている」ことが企業組織課題の1位として挙げられています。
さらに、管理職の大半がプレイングマネジャーでありながら、メンバー育成をはじめとした管理職への大きな期待があることが明らかになっています。

これらの実態を踏まえても、多くの企業がマネジメントトレーニングの必要性を感じていると言えるでしょう。

しかし、「どのような研修を実施すべきか分からない」「自社に適したプログラムが見つからない」といった悩みを抱える人事担当者も少なくありません。

本記事では、マネジメント トレーニングの基本的な考え方から、習得すべき5つの重要スキル、対象者別の最適なプログラム内容まで、実践的な観点で詳しく解説します。さらに、実際の導入成功事例や効果的な選定ポイントもご紹介し、あなたの組織に最適なマネジメント トレーニングの実現をサポートします。

▼管理職研修でのeラーニング活用については下記で解説しています。

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目次[非表示]

  1. 1.マネジメントトレーニングで成果を出すにはインターバル型
    1. 1.1.1回きりのトレーニングでは効果は薄い
    2. 1.2.トレーニングの目的は学習者の行動変容
  2. 2.マネジメントトレーニングとは
    1. 2.1.マネジメント トレーニングの定義と目的
    2. 2.2.従来の管理職研修との違い
    3. 2.3.現代のビジネス環境におけるマネジメント上の課題
  3. 3.マネジメントトレーニングで習得できる5つの「力」
    1. 3.1.戦略的思考力
    2. 3.2.リスク管理力
    3. 3.3.コミュニケーション力
    4. 3.4.労務管理力
    5. 3.5.業務管理力
  4. 4.マネジメントトレーニングの実施形式
    1. 4.1.集合研修
    2. 4.2.オンライン研修
    3. 4.3.eラーニング
    4. 4.4.eラーニング(パーソナライズ学習)
    5. 4.5.公開講座
  5. 5.マネジメントトレーニングの実施リソース
    1. 5.1.社内講師
    2. 5.2.外部講師
  6. 6.マネジメントトレーニングは組み合わせ
    1. 6.1.実施形式を組み合わせる
    2. 6.2.実施リソースを組み合わせる
    3. 6.3.インターバル型のラーニングデザイン
  7. 7.マネジメントトレーニングで活用できるeラーニングコース紹介
    1. 7.1.マネジメント基礎コース(新任マネジャーにおすすめ)
    2. 7.2.マネジメント実践コース
  8. 8.まとめ:マネジメントトレーニングは学習設計が肝心

マネジメントトレーニングで成果を出すにはインターバル型

マネジメントトレーニング イメージ

マネジメントトレーニングで成果を出すにはインターバル型の学習設計が重要です。なぜなら、現代の管理職には、変化の激しいビジネス環境において組織を率いる多様はスキルが求められているものの、多くの企業で実施されている従来型の研修では、期待した効果を得られないケースがあるからです。
 

1回きりのトレーニングでは効果は薄い

従来の管理職研修は、短期間の集中型で実施されることが一般的でした。2〜3日の研修期間中に多くの知識を詰め込む形式が主流でしたが、この方法では持続的な効果を期待することは困難です。

エビングハウスの忘却曲線が示すように、人間は学習した内容の約70%を24時間以内に忘れてしまいます。つまり、どれだけ質の高い研修を実施しても、1回限りの学習では知識の定着率が極めて低くなってしまうのです。

また、短期集中型の研修では、学んだ内容を実際の業務に適用する機会が限られています。理論的な知識は習得できても、実践的なスキルとして身に付けることは難しく、研修終了後に現場で活用されないという課題が生じています。

このような課題を解決するためには、学習内容を段階的に定着させ、実践を通じてスキルを磨くインターバル型のアプローチが必要不可欠です。
 

トレーニングの目的は学習者の行動変容

マネジメントトレーニングの真の目的は、単なる知識の習得ではなく、管理職としての行動変容を促すことにあります。組織の成果を向上させるためには、学習者が新しい知識やスキルを現場で実践し、継続的に活用できる状態を作り出す必要があります。

行動変容を実現するためには、学習と実践のサイクルを繰り返すことが重要です。研修で学んだ内容を一定期間実践し、その結果を振り返り、さらなる学習につなげる仕組みが求められます。

インターバル型のトレーニング設計では、初回の研修後に実践期間を設け、その後のフォローアップ研修で経験を共有し、課題を解決する機会を提供します。このサイクルを複数回繰り返すことで、学習者は段階的にスキルを向上させ、自然な行動変容を実現することができるのです。
 

マネジメントトレーニングとは

マネジメントトレーニング イメージ

マネジメントトレーニングは、管理職が方針に基づいて組織を効果的に運営し、持続的な成果を創出するために必要なスキルと行動を体系的に習得する研修プログラムです。単なる知識の習得を超えて、実際の業務における行動変容を目指す点が大きな特徴となっています。
 

マネジメント トレーニングの定義と目的

マネジメントトレーニングとは、管理職が担う多様な役割を効果的に遂行するために、実践的なスキルと適切な行動パターンを身に付ける、継続的な学習プロセスのことです。組織目標の達成と部下の成長支援を両立させながら、変化する環境に対応できる管理能力の向上を目指します。

この学習プロセスでは、理論的な知識の習得だけでなく、実際の管理場面で活用できるスキルの定着を重視します。参加者は段階的に学習を進め、実践を通じて経験を積み重ねることで、自然な行動変容を実現していきます。

  • 戦略的思考:組織目標と個人目標の連動 
  • 人材育成:部下の能力開発と動機づけ 
  • 業務管理:効率的なチーム運営の実現
  • リスク対応:予測困難な状況への適切な対処

 

従来の管理職研修との違い

従来の管理職研修は、主に知識の伝達と理論の理解に重点を置いた一回完結型のプログラムがほとんどです。しかし、マネジメントトレーニングは継続的な学習と実践を通じた行動変容を目指すため、アプローチ方法が根本的に異なります。

従来型の研修では、短期間で多くの情報を提供することが一般的でしたが、学習効果の持続性に課題がありました。一方、これからのマネジメントトレーニングでは、学習内容を段階的に実践し、定期的なフィードバックを通じてスキルを定着させる仕組みを組み込んでいく必要があります。

また、個別の学習ニーズに対応したパーソナライズ化も重要な特徴です。参加者の経験レベルや担当業務に応じて学習内容を調整し、より効果的なスキル習得を支援します。
 

現代のビジネス環境におけるマネジメント上の課題

現代の管理職は、従来とは大きく異なる環境で組織運営を行う必要があります。デジタル化の進展、働き方の多様化、グローバル化の加速などにより、管理職に求められるスキルセットも大幅に変化しています。

リモートワークの普及により、対面でのコミュニケーションが減少し、チームマネジメントの難易度が高まっています。また、多様な価値観を持つメンバーをまとめ、組織として一体感を維持することも重要な課題となっています。

一昔前にはコンプライアンス上の問題とならなかった関わりも、現代ではハラスメントの問題になることもあります。さらに、変化のスピードが加速する中で、迅速な意思決定と柔軟な対応力が求められています。

これらの課題に対応するためには、従来の価値観や管理手法を見直し、新しい時代に適したマネジメントスキルを継続的に学習することが不可欠です。
 

マネジメントトレーニングで習得できる5つの「力」

マネジメントトレーニング 五つの力 イメージ

効果的なマネジメントを実現するためには、複数のスキル領域を総合的に向上させる必要があります。マネジメントトレーニングでは、現代の管理職に求められる重要な能力を5つの「力」として体系化し、段階的に習得していくことで組織運営の質を向上させます。
 

戦略的思考力

戦略的思考力とは、組織の長期的な目標を明確にし、その実現に向けた効果的な道筋を設計する能力です。管理職は日々の業務に追われがちですが、常に大局的な視点を持ち、チーム全体を適切な方向に導く責任があります。

この能力を身に付けることで、組織目標と個人目標を適切に連動させ、メンバー一人一人が自分の役割を明確に理解できる環境を作り出すことができます。また、変化する市場環境や競合状況を分析し、組織として取るべき戦略を的確に判断することも可能になります。

戦略的思考力の向上により、管理職は短期的な課題解決だけでなく、中長期的な組織成長を見据えた意思決定を行えるようになり、持続的な競争優位性の確保に貢献します。
 

リスク管理力

リスク管理力は、組織運営において発生しうる、さまざまなリスクを事前に予測し、適切な対策を講じる能力です。現代のビジネス環境では、技術の急速な変化、規制の強化、自然災害など、予測困難なリスクが数多く存在します。

効果的なリスク管理には、潜在的な脅威を早期に発見し、その影響度と発生確率を評価する分析力が必要です。さらに、リスクが顕在化した際の対応策を事前に準備し、迅速かつ適切な判断を下せる体制を整備することも重要な要素となります。

  • リスクの特定:業務プロセスの潜在的脅威の洗い出し
  • 影響評価:組織への具体的な影響度合いの算定
  • 対策立案:予防策と緊急時対応の両面での準備

 

コミュニケーション力

コミュニケーション力は、多様なステークホルダーと効果的な関係を構築し、組織目標の達成に向けて協力を得るために必要な能力です。管理職は部下、上司、他部署、外部パートナーなど、立場や価値観の異なる相手と日常的にやり取りを行います。

効果的なコミュニケーションには、相手の立場や関心事を理解し、適切な方法で情報を伝達するスキルが求められます。また、一方的な情報提供だけでなく、相手からの意見や提案を積極的に聞き取り、双方向の対話を通じて最適な解決策を見つける姿勢も重要です。

特に現代では、リモートワークの普及により対面でのコミュニケーション機会が減少しているため、デジタルツールを活用した効果的な情報共有やチームビルディングの手法も習得する必要があります。
 

労務管理力

労務管理力は、法令を遵守しながら働きやすい職場環境を整備し、メンバーの能力を最大限に引き出す能力です。労働関連法規の複雑化や働き方改革の推進により、管理職には正しい労務知識と実践的な運用スキルが求められています。

適切な労務管理により、メンバーの健康とモチベーションを維持しながら、組織として高いパフォーマンスを実現することができます。また、多様な働き方に対応した柔軟な制度設計と運用により、優秀な人材の確保と定着にも貢献します。

労務管理力の向上は、組織リスクの軽減だけでなく、メンバーの満足度向上と生産性の向上を同時に実現する重要な要素となっています。
 

業務管理力

業務管理力は、組織の業務プロセスを効率化し、継続的な成果創出を可能にする能力です。限られた時間と資源の中で最大の成果を上げるためには、業務の優先順位を適切に設定し、メンバーの能力を効果的に活用するスキルが必要です。

効果的な業務管理には、業務プロセスの可視化と標準化、適切な役割分担、進捗管理の仕組みの構築などが含まれます。また、継続的な改善活動を通じて、業務効率を向上させる仕組みづくりも重要な要素です。

  • プロセス設計:効率的な業務フローの構築
  • 進捗管理:目標達成に向けた適切なチェック体制
  • 改善活動:継続的な効率化とノウハウ蓄積

マネジメントトレーニングの実施形式

マネジメントトレーニング 実施形式

マネジメントトレーニングの実施形式についてはテクノロジーの発展とともに複数の選択肢があります。目的や状況に合わせて実施形式を選択したり、組み合わせたりすることで効果的なトレーニングにすることができます。
 

集合研修

集合研修は、参加者が一堂に会して行う対面型の研修形式です。講師が直接指導を行い、リアルタイムでの質疑応答やディスカッションが可能で、深い理解を促進します。この形式は、グループワークやロープレを通じてスキルを実践し、フィードバックを得る機会が豊富です。

また、同じ空間で学ぶことで、受講者同士の交流が深まり、ネットワーキングの機会も提供されます。ただし、移動や場所の確保、日程調整などのコストがかかるため、受講者や企業にとっては柔軟性に欠ける場合があります。それでも、対面でのダイナミックな学習環境は、集中力を高めたり、モチベーションを維持しやすかったりするというメリットがあります。
 

オンライン研修

オンライン研修は、インターネットを介して行われる研修で、場所にとらわれない柔軟性が特徴です。講師や受講者がリアルタイムで参加するライブ形式では、チャットやビデオ通話を使って双方向のやり取りが可能で、集合研修と同様にリアルタイムでの質問やフィードバックを受けることができます。

コロナ禍を経て一気に普及した比較的新しい研修スタイルです。集合研修と比較しても同等かそれ以上の学習効果が得られるといわれています。技術的な問題やインターネット環境の品質が求められる一方で、交通費や会場費が抑えられるため、コスト面でも魅力的です。
 

eラーニング

eラーニングは、インターネット上で提供される教育コンテンツを利用した学習形式です。受講者は自分のペースで、いつでもどこでも学べる自由度が高い特徴があります。動画、クイズ、インタラクティブなコンテンツを使用することで、多様な学習スタイルに対応できます。

自己管理能力が求められるため、時間管理が重要ですが、企業にとっては大規模なトレーニングを低コストで提供することが可能です。eラーニングプラットフォームは進捗状況の追跡や理解度テストの結果を蓄積するなどの機能を備えており、学習の成果を把握しやすくするため、教育効果を高める工夫が凝らされています。
 

eラーニング(パーソナライズ学習)

パーソナライズされたeラーニングは、個々の受講者の能力、課題に応じてカスタマイズされた学習体験を提供します。

パーソナルサーベイを利用して、個々の強みや啓発課題に基づいてコンテンツが自動でコメントされるため、一人一人に最適な学びの環境が構築されます。これにより、受講者はより効率的に学習内容を習得することができ、学びの質も向上します。

ただし、実装にはパーソナライズ学習機能を備えたLMSを選定する必要があります。個々のニーズに応えることで、より高い教育効果が期待できるため、徐々に活用が進んでいます。
 

公開講座

公開講座は、不特定多数の受講者を対象とした講義形式の学習イベントです。通常、大学や専門機関、研修会社がマネジメントについてテーマ設定し開催します。

受講者同士のバックグラウンドが多様であるため、多角的な視点からの学びが期待できます。参加者は、専門家から直接情報を得られるだけでなく、他の受講者とのネットワーキングやディスカッションを通じて新しい知見を得る機会が豊富にあります。

ただし、内容が標準化されていることが多く、個別のニーズに完全に応えることが難しい場合もあります。それでも、特定の分野について体系的な知識を短期間で集中的に習得するには有効な手段です。多くの場合、一定の費用が発生しますが、その対価として質の高い教育を受けられることが期待されます。
 

マネジメントトレーニングの実施リソース

社内講師・外部講師 イメージ

マネジメントトレーニングを効果的に実施するためには、適切な講師リソースの選択が重要な要素となります。社内講師と外部講師にはそれぞれ異なる特徴があり、組織の状況や目的に応じて最適な選択を行う必要があります。
 

社内講師

社内講師は、自社の経営幹部や経験豊富な管理職が担当する形式です。組織の文化、業務特性、具体的な課題を深く理解しているため、実践的で現実味のある研修内容を提供することができます。

社内講師の最大のメリットは、参加者との共通認識が豊富であることです。同じ組織で働く経験を持つため、具体的な事例や課題を用いた説明が可能で、参加者にとって理解しやすく実践的な学習体験を提供できます。また、研修後のフォローアップも継続的に行いやすく、長期的な学習支援が期待できます。

  • 組織理解:自社特有の課題や文化への深い洞察
  • 実践性:実際の業務に直結した具体的な指導
  • 継続性:研修後の継続的なサポートとフォロー

ただし、社内講師には教育スキルや最新の理論知識が不足している場合があるため、講師育成のための施策も検討する必要があります。
 

外部講師

外部講師は、マネジメント分野の専門家やコンサルタントが担当する形式です。豊富な知識と他社での指導経験を生かし、体系的で理論的に整理された研修内容を提供することができます。

外部講師の強みは、客観的な視点と専門性の高さにあります。業界のベストプラクティスや最新のマネジメント理論を取り入れた研修により、参加者は幅広い知識と新しい視点を獲得できます。また、自社の慣習にとらわれない革新的なアプローチを学ぶ機会も提供されます。

さらに、外部講師は教育スキルが高く、効果的な学習設計や参加者の動機づけ技術に長けているため、短期間で高い学習効果を実現することが期待できます。一方で、自社の具体的な状況への理解が限定的であるため、事前の情報共有や研修内容のカスタマイズが重要になります。
 

マネジメントトレーニングは組み合わせ

オンライン 研修 イメージ

効果的なマネジメントトレーニングを実現するためには、単一の手法に依存するのではなく、複数の実施形式とリソースを戦略的に組み合わせることが重要です。組み合わせのアプローチにより、それぞれの手法の長所を生かしながら短所を補完し、学習効果を最大化することができます。
 

実施形式を組み合わせる

異なる実施形式を組み合わせることで、多様な学習スタイルに対応し、総合的なスキル習得を支援できます。例えば、基礎知識の習得はeラーニングで効率的に行い、実践的なスキルは集合研修でのロープレを通じて身に付けるといった設計が効果的です。

また、オンライン研修とeラーニングを連携させることで、リアルタイムでの質疑応答と自分のペースでの復習を両立させることができます。このような形式の組み合わせにより、学習者は自身の理解度や学習進度に応じて最適な方法で学習を進めることが可能になります。

  • 基礎学習:eラーニングによる体系的な知識習得
  • 実践演習:集合研修・オンライン研修での実際的なスキル訓練
  • 応用展開:職場での実践期間を設け実践し、その結果を共有

実施リソースを組み合わせる

社内講師と外部講師を効果的に組み合わせることで、専門性と実践性を両立した研修プログラムを構築できます。外部講師による理論的で体系的な基礎研修の後に、社内講師が自社の具体的な事例を用いた応用研修を実施するといった設計が有効です。

この組み合わせにより、参加者は幅広い知識基盤を獲得しながら、自社の環境における実践的な活用方法も学ぶことができます。また、外部講師の客観的視点と社内講師の現場感覚を融合させることで、バランスの取れた学習体験を提供することが可能になります。

継続的な学習支援においても、外部講師による専門的なフォローアップと社内講師による日常的なサポートを組み合わせることで、長期的な成長を支援する仕組みを構築できます。
 

インターバル型のラーニングデザイン

インターバル型のラーニングデザインでは、学習と実践の期間を計画的に配置し、段階的な能力向上を図ります。初回研修で基本概念を学んだ後、1〜2カ月の実践期間を設け、その後のフォローアップ研修で経験を振り返り、さらなる学習につなげるサイクルを構築します。

このデザインでは、実践期間中に学習者が直面した課題や成功事例を次回の研修で共有し、より実践的な学習内容に発展させることができます。また、定期的な評価とフィードバックにより、学習者の成長を継続的に支援し、組織全体のマネジメント能力向上を実現します。

効果的なインターバル型設計では、各段階での学習目標を明確にし、実践課題の設定や進捗管理の仕組みも重要な要素となります。

インターバル型のラーニングデザインで職場での行動変容を誘引し、行動変容が起きることで初めて研修が意味あるものとなります。
 

マネジメントトレーニングで活用できるeラーニングコース紹介

マネジメントトレーニングには、eラーニングを活用することがおすすめです。eラーニングであれば、時間や場所を選ばず学ぶことができます。そして、学んだ事を実際に実践することがなにより重要です。ここでは「マネジメント基礎コース」と「マネジメント実践コース」について紹介します。
 

マネジメント基礎コース(新任マネジャーにおすすめ)

コース名:マネジメント基礎コース ねらい:マネジメントの役割やチームのまとめ方に関する考え方を学ぶ コンテンツ: マネジメントの全体像(約2時間) チームマネジメント(約3時間) 人の育成(約4時間45分) 評価面談と能力開発面談(約4時間15分) 労務管理(約30分)

学習時間  :約14時間30分

【マネジメント基礎コース:受講者の声】

  • 管理者に必要な知識・行動などが具体的な事例で紹介され理解しやすかった。
      
  • マネジメントは人間力だけでどうにかなるものでなく、明確な理論、テクニックが必要なことを学ぶことができ、マネジメントの奥深さに気付きました。またマネジャーは人格者でないと務まらないことが改めて分かりました。
     
  • マネジメントに関する対応方法について、整理された内容を学習することにより、体系だった理論・考え方を吸収することができた。
     
  • 受講する中で自分に思い当たることが多々あった。特にデジタル時代のマネジメントチームはこれから強化しなければならないことなので会議のコツや方法を学べてよかった。   評価面談に関しても漠然とどうだった?から聞くことが多く私も事実に即して話しても大まかに話すことが多かったので気を付けようと思う。また会社戦略などは伝えてなかったのでまず私が会社戦略をしっかり理解したい。まず、どうしたら来期改善できるか、目標をしっかり立て、私に何を期待しているか?を確認したいと思いました。
     
  • チームの発展状況に応じて適するマネジメントのアプローチが異なることや、メンバーのモチベーションやスキルレベルに応じて指示や委譲の方法が異なること、それらを踏まえて育成するために重視すべきポイントや観点について学びました。
     
  • マネジメントをしていく上で同じ事象に対しても、対応の仕方一つでチームが良い方向に進んでいくかどうかが決まることを学んだ。eラーニングで学んだことを意識しつつ、しっかりと頑張りたい。
     
  • マネジメントにあたっての基本的なことを学べた。自分がその基礎的知識を有していなことに気付かされ、非常に 参考になった。特に、一般的に陥りがちなケースを具体的に見ることができて参考になった。
     
  • これまで自分が職場で指導された手法や見てきた手法でのマネジメント方法をベースに行動していたが、体系的にマネジメントを学ぶことができ大変参考になった。マネジメント本では学べない動画のケーススタディーなど大変参考になった。
     
  • ラインマネジャーになったときにどうすべきか、より具体的なイメージが湧くようになった。 基本姿勢を学ぶことで、 異なる考え方を持つさまざま人に対してどう対処すべきかの応用が利くようになると思うので、有意義な講座だった。
     

マネジメント実践コース

コース名:マネジメント実践コース ねらい:目的に向かって一人一人が自ら考え、行動する力を引き出すマネジメントについて学ぶ コンテンツ: ビジョン設定と浸透(約3時間30分) コーチング(1時間30分) 職場のウェル・ビーイングを高める(約2時間) リモートマネジメント(約3時間)

学習時間  :約10時間

【マネジメント実践コース:受講者の声】

  • リモートワークにおけるマネジャーの働き方について再確認ができた。
     

  • マネジャーとしてやるべきことについて、具体例を交えて教えていただく機会がなかなか無かったので、今回のeラーニングは大変参考になった。
     

  • 自身の経験値で感覚的に認識していた事を改めて体系立てて学ぶ事ができ、大変有意義な機会になりました。後半のリモートワークでのチーム力の高め方では特にすぐに使えるヒントがたくさんあり、すぐに実践していこうと思いました。
     

  • リモートワークにおける課題、問題点は今の業務に直結する内容であり、すぐに実践、意識できる内容であった。リモートおよび出社等を組み合わせるハイブリッド形式によって生産性向上につながる部分があると考えるので、新しい勤務様式に沿ったマネジメントを行っていきたい。

  • 一通り知っている論点のつもりだったが、個々のチームメンバーの心理に配慮しながらのマネジメントは、このようにロールプレイング方式で学ぶことでまだまだ意識が足りないことがよく分かった。
     

  • 昨今実施しているリモートワークのマネジメント方法や管理方法など、多くのことを学ぶことができた。
     

  • 普段心がけていることではあるがそれが本当にお互いにとってプラスになっているか、相手から見たときにどう見えているか、どう感じられているかを定期的に振り返り、適宜修正して、よりよいマネジメントをしていくことが大切だと感じた。また、コーチングは改めて難しいと感じた。ついついアドバイスをしてしまいがち、相手も答えを求めがちだが、しっかりと導けるように取り組んでいきたい。
     

  • 個人を信じて任せることの重要性、管理しすぎないなど参考になるものが多かった。

 

まとめ:マネジメントトレーニングは学習設計が肝心

マネジメントトレーニング(研修)で効果を出す実施方法とは?5つのスキルも解説!について紹介してきました。

マネジメントトレーニングの成功は、適切な学習設計にかかっています。1回限りの研修ではなく、インターバル型のアプローチによる継続的な学習と実践の機会を提供することで、管理職の真の行動変容を実現できます。

戦略的思考力、リスク管理力、コミュニケーション力、労務管理力、業務管理力という5つの重要なスキル領域を体系的に習得し、多様な実施形式と講師リソースを戦略的に組み合わせることで、組織のニーズに最適化された効果的なトレーニングプログラムを構築することが可能です。

組織の持続的な成長を実現するためには、管理職の能力向上が不可欠です。まずは現状の課題を明確にし、目的に応じた学習設計を検討することから始めてみてください。

株式会社LDcubeはCrossKnowledge社のパートナーであり、世界中で高い評価を得ているマネジメントスキルを学ぶための学習コンテンツを提供ししています。

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企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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