コミュニケーションワークショップとは?実施方法からおすすめ6選まで解説!
ビジネスを進める上で、職場でのチームワークや社員とのコミュニケーションに課題を感じていませんか?
多くの企業が抱える問題の一つに、部門間や階層間のコミュニケーションがうまくいかないということがあります。
この問題は、業務効率やスタッフのモチベーションの低下に直結することも少なくありません。
そこで、企業において従業員のコミュニケーションスキルを向上させる解決策として、ワークショップの実施がおすすめです。
ワークショップでは、社員同士で交流を深めながら、実効性のあるコミュニケーション方法を学ぶことができます。
さらに、異なる背景や役職の社員が参加することで、社内のネットワークを強化する機会にもなります。
本記事では、組織の課題解決やチームワークの強化に役立つ、実践的なコミュニケーションワークショップの選び方から、おすすめの6選まで詳しく解説します。
対面やオンライン、ハイブリッド形式など、さまざまなニーズに対応したワークショップ情報が満載です。
ぜひ、貴社に最適なワークショップを見つけ、職場のコミュニケーション改善と生産性向上につなげてください。
▼コミュニケーション研修については下記で詳しく解説しています。
▼コミュニケーションの前提は自己理解です。下記で詳しく解説しています。
▼関連資料は下記よりダウンロードできます。
目次[非表示]
コミュニケーションワークショップとは
コミュニケーションワークショップとは、組織内のコミュニケーションを活性化させるために設計された体験型の学習プログラムです。
従来の座学中心の研修と異なり、参加者が主体的な実践を通じて学ぶことが特徴です。
ワークショップでは、ロールプレーイング、グループディスカッション、チームビルディング演習など、さまざまな手法を用いて参加者の積極的な関与を促します。
例えば、「アクティブリスニング」をテーマにしたワークショップでは、参加者がペアを組んで一方が話し手、もう一方が聞き手となり、効果的な傾聴スキルを実践的に学びます。
「コミュニケーションワークショップ」が「従来の座学中心の研修」と大きく異なる点は、その双方向性にあります。
講師が一方的に知識を伝える形式ではなく、参加者同士が主体的に参加し、互いに学び合い、フィードバックを行います。
これにより、深い理解と実践的なスキルの習得が可能になります。
コミュニケーションワークショップの主な目的は以下の通りです。
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これらの目的を達成することで、最終的には組織全体のパフォーマンス向上が期待できます。
特に、人事担当者や管理職の方々にとって、コミュニケーションワークショップは、社内の人間関係を改善し、生産性を高める有効なツールとなるでしょう。
ワークショップの定義と特徴:
コミュニケーションワークショップは、参加者が主体的に学び、実践的なスキルを習得する体験型の学習プログラムです。その主な特徴は以下の通りです。
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典型的なコミュニケーションワークショップでは、アイスブレーク、ロールプレーイング、グループディスカッション、シミュレーション演習などが組み込まれています。
例えば、「効果的なフィードバック」をテーマにしたワークショップでは、参加者がペアになってロールプレイを行い、建設的なフィードバックの方法を実践的に学びます。
これらの特徴を持つコミュニケーションワークショップは、従来の座学型研修よりも参加者の積極的な関与を促し、実践的なスキル向上に効果的だと考えられています。
従来の研修との違い:
従来の研修とコミュニケーションワークショップには、いくつかの大きな違いがあります。
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例えば、「効果的なプレゼンテーション」をテーマにした場合、従来の研修では理論やテクニックについての講義が中心になりますが、ワークショップでは参加者が実際にプレゼンテーションを行い、即時フィードバックを受けながら改善していきます。
コミュニケーションワークショップは、特に実践的なスキルの向上や組織内の関係性構築を目的とする場合に効果的です。
ただし、大人数の参加者に対する一斉指導や、基礎的な知識を効率的に伝達するには、従来の研修方式やeラーニングが適している場合もあります。
▼コミュニケーション研修については下記で詳しく解説しています。
効果的なコミュニケーションワークショップの選び方
コミュニケーションワークショップを成功させるためには、自社の状況に合った適切なプログラムを選択することが重要です。
ここではコミュニケーションワークショップの選び方について解説します。
組織の課題分析:
効果的なコミュニケーションワークショップを選ぶ第一歩は、組織の課題を正確に分析することです。
以下の手順で分析を行いましょう。
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よくある課題の例としては、部門間の連携不足、上下間のコミュニケーションギャップ、リモートワークでの情報共有の難しさなどが挙げられます。
分析結果に基づき、最も優先度の高い課題に焦点を当てたコミュニケーションワークショップを選択することで、効果的な改善が期待できます。
例えば、部門間の連携不足が課題であれば、クロスファンクショナル・コミュニケーションをテーマにしたワークショップが適切でしょう。
このような取り組みを効果的に進めるためには、人事担当者や管理職の方々が上記の分析プロセスを定期的に実施し、組織のコミュニケーション状況を常に把握することが重要です。
適切なタイミングで課題を見極め、最適なコミュニケーションワークショップを選択することで、組織全体のパフォーマンス向上につながるでしょう。
参加者の特性と人数の考慮:
コミュニケーションワークショップを選択する際には、参加者の特性と人数を慎重に考慮することが重要です。
以下の点に注目しましょう。
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また、適切な参加人数は、通常10〜20人程度です。
これにより、全員が積極的に参加し、かつ多様な意見を共有できる環境がつくれます。
ただし、参加者の多様性は、さまざまな視点や経験を共有できるメリットがある一方、レベル設定が難しくなる可能性もあります。
そのため、事前に参加者の特性を把握し、必要に応じてグループ分けやコンテンツのカスタマイズを検討しましょう。
人事担当者や管理職の方々は、参加者の特性と人数のバランスを注意深く検討し、最適なコミュニケーションワークショップを選択することが成功の鍵となります。
実施形態の選択(対面型・オンライン型・ハイブリッド型):
コミュニケーションワークショップの実施形態は、対面、オンライン、ハイブリッドの3つから選択できます。各形態の特徴を理解し、組織の状況に最適なものを選びましょう。
実施形態 |
メリット |
デメリット |
対面型 |
直接的なコミュニケーションが可能、非言語コミュニケーションの学習に適している |
場所の確保が必要、遠隔地の参加者には不便 |
オンライン型 |
地理的制約がない、コスト効率が高い |
技術的なトラブルの可能性、参加者の集中力維持が課題 |
ハイブリッド型 |
柔軟な参加が可能、対面とオンラインのメリットを併せ持つ |
両方の環境の準備が必要、参加形態による体験の差が生じる可能性がある |
選択基準としては、予算やインフラ環境、ワークショップの内容などが挙げられます。
人事担当者や管理職の方々は、組織の特性と目的を考慮し、最適な実施形態を選択することが重要です。
また、選択した形態に合わせて、適切なツールや技術サポートを準備することも成功の鍵となります。
費用対効果の評価方法:
コミュニケーションワークショップの費用対効果を適切に評価することは、限られた予算で最大の成果を得るために不可欠です。
以下の方法で評価を行いましょう。
費用の把握 |
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効果の測定 |
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費用対効果の評価においては、短期的効果(即時的なスキル向上)と長期的効果(組織文化の変革)を区別して評価する必要があります。
また、費用対効果を高めるには、ワークショップの内製化や複数回実施で単価を下げることや、学びを実践に移すサポート体制の構築などが重要です。
人事担当者や管理職の方々は、定量的・定性的な指標を組み合わせて総合的に評価し、継続的な改善につなげることが重要です。
コミュニケーションワークショップの進め方
効果的なコミュニケーションワークショップを実施するには、周到な準備と適切な進行が不可欠です。
以下に、ワークショップを成功に導くための重要なステップを詳しく解説します。
事前準備と目標設定:
ワークショップの成功は、入念な準備から始まります。
まず、組織の現状と課題を深く理解し、ワークショップの具体的な目標を設定しましょう。SMART基準(Specific:具体的、Measurable:測定可能、Achievable:達成可能、Relevant:関連性がある、Time-bound:期限がある)を用いて目標を立てることで、より明確な方向性が得られます。
次に、参加者のニーズや期待を事前アンケートで把握し、それに基づいてプログラムをカスタマイズします。
また、必要な資料やツールの準備、会場のレイアウト、オンラインの場合は使用するプラットフォームの選定と事前テストなども忘れずに行いましょう。
効果的なファシリテーションスキル:
ファシリテーターは、ワークショップの進行役として重要な役割を担います。
効果的なファシリテーションのためには、以下のスキルが求められます。
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また、参加者全員が発言できる機会をつくり、建設的なフィードバックを心がけることも重要です。
参加者の積極的な関与を促す方法:
参加者の積極的な関与は、ワークショップの成功に不可欠です。
参加者の積極的な関与を促すために、以下の方法を活用しましょう。
具体的な方法 |
詳細 |
アイスブレーク |
ワークショップ開始時に、参加者の緊張をほぐす簡単なアクティビティを行う |
インタラクティブな活動 |
ロールプレイやグループディスカッションなど、参加型の活動を多く取り入れる |
小グループ活動 |
大人数の前で発言するのが苦手な参加者も、小グループなら意見を出しやすくなる |
視覚的ツールの活用 |
ホワイトボードや付箋を使ったブレインストーミングなど、視覚的に意見を共有する方法を取り入れる |
成功体験の創出 |
達成感を味わえる小さなタスクを設定し、モチベーションを高める |
時間管理と柔軟な対応のコツ:
効果的な時間管理と状況に応じた柔軟な対応は、ワークショップの質を大きく左右します。以下のポイントに注意しましょう。
ポイント |
詳細 |
詳細なタイムスケジュールの作成 |
各セクションの時間配分を明確にし、余裕を持たせた計画を立てる |
時間の可視化 |
参加者全員が見えるところにタイマーを設置するなど、時間の経過を共有する |
優先順位の設定 |
重要なセッションに十分な時間を確保し、必要に応じて調整する |
バッファーの確保 |
予期せぬ討論や質問の時間を考慮し、柔軟に対応できるようにする |
適切な休憩時間の設定 |
集中力の維持と参加者同士の交流のため、適切なタイミングで休憩を入れる |
また、オンライン型ワークショップの場合は、技術的なトラブルへの対応や参加者の集中力維持のための工夫も必要です。
例えば、短いセッションを多く設けたり、チャット機能を活用したりして参加者の意見収集などが効果的です。
これらの要素を適切に組み合わせることで、参加者全員が積極的に関与し、学びの多い充実したコミュニケーションワークショップを実現することができます。
▼社内でワークショップを展開する際は下記も参考になります。
おすすめコミュニケーションワークショップ6選
これまでご紹介したコミュニケーションワークショップの実施方法や効果的な進め方を踏まえ、ここからは具体的なワークショップの展開例をご紹介します。
以下に紹介する6つのワークショップは、それぞれ異なる目的と特徴を持っているため、組織の課題に応じて選択することができます。
実践的な手順とともに解説していますので、皆さまの組織に合わせてすぐにご活用いただけます。
強みの共有ワークショップ(LIFO®活用 )
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自分で考え、シールを貼る
はじめに、自己理解のためにあらかじめ用意されたワークシートに対して自分自身の強みや行動特性、癖などを思い浮かべながら、自分の強みだと考えられる項目に黄色いシールを貼ります。
ここでのポイントは「自分で考える」ことです。自分がどのような性格で、どのように行動をするのが得意で、どのように感じるのかを自問自答しながらシールを貼ります。
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ワークシートをグループ内で回し他者へシールを貼る
1人でシールを貼り終えたら、次はグループメンバーにシートを回し、他者の視点から自分を見てもらいます。
他者から見た自分の特性や行動の中で特徴的だと思うものに対して40項目の中から3つのオレンジ色のシールを貼ってもらいます。
ここでのポイントは「他者からどのように見えているのかを知る」ことです。
自分が強みだと認識しているところにシールが貼られることもあれば、自分では認識していなかったところにシールを貼られることもあります。
このワークショップを通じて、自己認識の偏りを補正し、自己理解を深めることができます。
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診断結果を書き込む
全員からシールをもらったら、そのワークシートにサーベイの診断結果を書き込みます。
これにより「自分で考える」「他者からの指摘」「診断結果」という自己理解を促すための3つの情報源がそろいます。
そしてワークシートを眺めながら振り返ります。
ここでのポイントは「自分と他者の視点を統合する」ことで、自己理解を深め、自己受容を高めることです。
また、この結果を基に自己成長目標を立てるなど、今後の行動改善につなげていきます。
▼本ワークショップについては下記で詳しく解説しています。
ワールドカフェ
ワールドカフェは、協調的な対話を促進するためのワークショップです。
このワークショップは、多様な視点を生かしながら、特定のテーマや問題について深く考えることを目的としています。
以下は、ワールドカフェの基本的な進め方です。
準備:
参加者は小グループに分かれ、カフェのようなリラックスした環境でテーブルに座ります。
各テーブルには、テーマに関する問いが設定されています。
対話のプロセス:
各テーブルで、参加者は設定された問いに対して自由に話し合います。
模造紙やポストイットなどを活用し、対話の記録を残していきます。
通常15〜30分程度のセッションを行います。このセッションのことをラウンドと呼ぶこともあります。
1ラウンド、2ラウンド、3ラウンドと繰り返していきます。
ホストの決定:
各テーブルで「ホスト」を決めます。
ホストはラウンドにおいて、これまでのラウンドで行われた対話の内容を共有し、ラウンドを円滑に進行する役割を担います。
ローテーション:
一定時間後、参加者はホストをテーブルに残し、他のテーブルに移動して新しいメンバー、グループと対話を続けます。これにより新鮮な視点やアイデアが自然に交わります。
ラウンドごとにメンバーが入れ替わるため、まるで全員と対話したかのような感覚を持つことができます。
意見の共有:
すべてのラウンドが終了した後、グループ全体で意見やアイデアを共有します。
このステップでは、壁にアイデアを貼り付けたり、マインドマップやグラフィックレコーディングなどのビジュアルツールを使って意見を整理したりすることがあります。
ブレインストーミングワークショップ
ブレインストーミングワークショップは、創造的なアイデア創出を促進するためのワークショップです。
批判を抑え、自由な発想を重視することで、革新的な解決策を生み出すことを目指します。
準備:
広いテーブルのある部屋を用意し、各テーブルに模造紙やマーカー、付箋を配置します。
参加者は4~6人程度の小グループに分かれて着席します。
テーブルには飲み物や軽食を用意し、リラックスした雰囲気をつくります。
アイデア創出のプロセス:
ワークショップは90分程度のセッションで構成されます。
まず個人で10分間、思いついたアイデアをできるだけ多く書き出します。この段階では質より量を重視し、どのようなアイデアも歓迎します。
その後、グループ内で各自のアイデアを共有し、他のメンバーのアイデアから触発された新しいアイデアも加えていきます。
テーブルホストの役割:
各テーブルで1名がホスト役を務めます。
ホストは出されたアイデアを整理し、メンバー全員が発言できるよう配慮します。
また、批判的な発言を控え、建設的な対話を促進する役割も担います。
意見の共有:
アイデア出しのセッション後、グループでアイデアの整理と分類を行います。
似たアイデアをまとめたり、異なるアイデアを組み合わせたりすることで、さらに発展的なアイデアを生み出します。
最後に、各グループで特に可能性を感じるアイデアを全体で共有し、実現に向けた具体的な検討を行います。
デザイン思考ワークショップ
デザイン思考ワークショップは、ユーザー(人間)中心の問題解決アプローチを学び、実践するためのワークショップです。
共感から始まり、具体的な解決策の創出まで、段階的にプロセスを進めていきます。
準備:
参加者が自由に動き回れる広いスペースを確保し、各テーブルに付箋、模造紙、マーカー、簡単な工作材料を用意します。
参加者は4~5人のチームに分かれ、各チームにはプロトタイプ制作用の材料も配布します。
デザインプロセス:
ワークショップは半日から1日かけて行います。
「共感」「問題定義」「アイデア創出」「プロトタイピング」という流れで進めます。t
まず「共感」フェーズでは、ユーザーの行動や感情を検討します。観察やインタビューができるようならば行います。
次の「問題定義」フェーズでは、収集した情報から本質的な課題を特定します。
「アイデア創出」フェーズではブレインストーミングを行い、「プロトタイピング」フェーズでアイデアを形にします。
ファシリテーターの役割:
メインファシリテーターは各フェーズの目的と手法を説明し、タイムキープを行います。
各チームには1名のファシリテーターがつき、プロセスの進行をサポートします。
成果の共有:
最後に各チームがプロトタイプを発表し、フィードバックを得ます。
他チームからの意見を基に改善点を検討し、実際の実装に向けた計画を立てます。
ハイブリッドイベント
ハイブリッドイベントは、対面とオンラインの参加者が同時に参加できるワークショップです。
地理的な制約を超えて多様な参加者が協働することで、より豊かな対話と創造を生み出すことを目指します。
準備:
会場には大型スクリーン、高性能カメラ、全方位マイクを設置します。
オンライン会議ツールやデジタルホワイトボードなど、共同作業が可能なプラットフォームを選定します。
対面参加者用のテーブルには、オンライン参加者の映像を映すタブレットやモニターを配置します。
ハイブリッド対話のプロセス:
セッションは2時間程度で構成されます。
アイスブレークから始め、対面・オンライン参加者が互いを認識し、心理的な距離を縮めます。その後、混合チームに分かれてメインワークを行います。
デジタルツールを活用してアイデアを共有し、対面・オンラインの参加者が平等に発言できる環境を整えます。
ファシリテーターの役割:
メインファシリテーターは会場全体の進行を担い、オンラインファシリテーターはオンライン参加者のサポートに専念します。
ファシリテーターの両者は密に連携し、全参加者が取り残されないよう配慮します。
技術スタッフも配置し、機器トラブルに即座に対応できる体制を整えます。
アイデアの共有:
各チームでの討議内容は、デジタルホワイトボード上でリアルタイムに可視化します。
対面参加者の様子もカメラで適切に共有し、オンライン参加者も臨場感を持って参加できるようにします。
最後の全体共有では、各チームの代表者(対面・オンラインの参加者が混在)が成果を発表し、相互にフィードバックを行います。
アクティブリスニングワークショップ
アクティブリスニングワークショップは、相手の話を深く理解し、適切に応答する技術を学ぶためのワークショップです。
単に聞くだけでなく、積極的に理解を深めるコミュニケーション技術の習得を目指します。
準備:
落ち着いた環境で、2人1組になれるように椅子を配置します。
会話のトピックカードや観察チェックリストを準備し、各ペアに配布します。
パーティションなどで他のペアとの適度な距離を確保し、集中して対話できる環境を整えます。
リスニングのプロセス:
セッションは15~20分を1クールとし、話し手と聞き手の役割を交代しながら進めます。
話し手は自身の関心事や経験について話し、聞き手は相手の話に集中し、適切なタイミングでうなずきや相づちを入れます。
必要に応じて質問やパラフレージング(言い換え)を行い、理解を深めます。
ファシリテーターの役割:
メインファシリテーターは全体の進行を担当し、時間管理と各ペアの様子の観察を行います。
必要に応じて、効果的なリスニングのデモンストレーションを行ったり、建設的なフィードバックの例を示したりします。
振り返りの共有:
各セッション後には、ペアでフィードバックを行います。
話し手は聞いてもらえた感覚について、聞き手は難しかった点について話し合います。
さらに、4~6人の小グループになって気付きを共有し、職場での実践に向けたアイデアを出し合います。最後に全体で学びを共有し、日常業務での活用方法を具体的に検討します。
▼コミュニケーションワークショップの無料体験については下記で詳しく解説しています。
コミュニケーションワークショップで学んだことを実務で生かす方法
コミュニケーションワークショップで得た知識やスキルを実際の業務に生かすことは、個人の成長と組織の発展につながります。
以下に、効果的に学びを実践に移す方法を詳しく解説します。
学びの振り返りと目標設定:
ワークショップ終了後、学んだ内容を深く理解し、実践につなげるためには、適切な振り返りと目標設定が重要です。
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例えば、「今後3カ月間、週に1回以上、アクティブリスニングを意識して1on1ミーティングを行う」といった目標を設定します。
すぐにやれることから日常業務でアウトプットしてみる:
学んだスキルを即座に実践することで、定着率が高まります。以下のように、日常業務の中で小さな実践を重ねていきましょう。
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これらの小さな実践を積み重ねることで、新しいスキルが自然と身に付きます。
チーム全体での学びの共有と実践:
個人の学びをチーム全体に広げることで、組織としての成長が加速します。
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これにより、チーム全体のコミュニケーション文化が徐々に変化していきます。
以上の方法を組み合わせて実践することで、コミュニケーションワークショップでの学びを実務に生かし、個人と組織の成長につなげることができます。
▼ワークショップを職場単位で取り組んだり、職場単位で学びの共有をしたりすることが効果的な理由については下記で詳しく解説しています。
コミュニケーションは自己理解から
コミュニケーションは、単に言葉を交わすだけの行為ではなく、自己理解と他者理解のプロセスを通じてより深まるものです。
この観点から、コミュニケーション能力の向上には、まず自分自身を理解することが重要です。
自己理解とは、自分の価値観、感情、信念、行動特性を理解し、それがどのように他者とのコミュニケーションに影響を及ぼすかを認識することです。
自分の強みや弱み、コミュニケーションスタイルを客観的に把握することで、どのように相手に伝えるべきか、またどのように受け取るべきかを柔軟に調整することが可能になります。
他者理解は、相手の価値観やバックグラウンド、コミュニケーションスタイルを尊重し、共感的に受け入れるプロセスです。
他者を理解するためには、積極的に相手の話に耳を傾け、ノンバーバルコミュニケーションを含むさまざまなサインを読み取ることが求められます。さまざまな情報をキャッチすることで、相手の意図や感情をつかむことができます。
自己理解と他者理解が深まることで、コミュニケーションはより効果的で建設的になります。互いの違いを受け入れることができれば、相手への敬意を示しつつ、協力し合える環境をつくり出すことが可能です。
自己理解にはLIFO®プログラムが最適!
LIFO®プログラムは、『LIFO®サーベイ』という自己診断を中核とした、人の強みに焦点を当て、強みを生かすための方法論(プログラム)です。
また、強みを使いすぎてしまうと弱みになってしまうという考え方が特徴です。
1967年にアメリカ人のスチュアート・アトキンズ博士とアラン・キャッチャー博士により、行動科学、精神分析、カウンセリング理論をベースに開発されました。
LIFO®(ライフォ)という名称は、Life Orientations からとっています。
LIFO®は、 自己理解と他者理解を深め、 個人の行動変化やタテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーションや良好な人間関係づくりをポジティブに促進します。
その適用範囲は広く、マネジャー育成や営業社員研修、コーチング、キャリア研修など、企業内人材育成のシーンから、就活中の学生が自分の強みを確認するような場面まで、あらゆる領域で活用されています。
まとめ
コミュニケーションワークショップとは?実施方法からおすすめ6選まで解説!について紹介してきました。
- コミュニケーションワークショップとは
- 効果的なコミュニケーションワークショップの選び方
- コミュニケーションワークショップの進め方
- おすすめコミュニケーションワークショップ6選
- コミュニケーションワークショップで学んだことを実務で生かす方法
- コミュニケーションは自己理解から
- 自己理解にはLIFO®プログラムが最適!
コミュニケーションワークショップは、組織の生産性向上と健全な職場環境の構築に不可欠なツールです。
効果的なワークショップを選択し、実施するためには、組織の課題を的確に分析し、参加者の特性を考慮することが重要です。
また、ワークショップの形式(対面・オンライン・ハイブリッド)を適切に選び、費用対効果を慎重に評価することで、最大の効果を得ることができます。
ワークショップで学んだスキルを実務に生かすためには、具体的な行動目標を設定し、日々の業務の中で意識的に実践することが大切です。
チーム全体での学びの共有や、上司・部下間での積極的なフィードバックも、学習効果を高める重要な要素です。
コミュニケーション改善は一朝一夕には達成できませんが、継続的な取り組みにより、組織全体のパフォーマンス向上につながります。
人事担当者や管理職の皆さまは、コミュニケーションワークショップを単なる研修ではなく、組織変革の重要な一歩として位置づけ、戦略的に活用していくことをおすすめします。
今日から、あなたの組織に最適なコミュニケーションワークショップを選び、実施してみませんか?
社員一人一人のコミュニケーションスキル向上が、組織全体の成長と成功につながる第一歩となります。
株式会社LDcubeでは、LIFO®プログラムを活用した研修会、eラーニング、LIFO®プログラムの社内インストラクター養成など幅広くご支援をしています。
無料体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。
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