
管理職のコーチングとは?部下の人材育成を促進するためのポイントを解説!
現代の管理職には、従来のマネジメント手法を超えて、次世代のリーダーシップが求められています。単なる業務の指導者としてだけでなく、部下一人一人の成長を支援し、組織全体の発展を牽引する役割が不可欠です。
しかし、現状に目を向けると、多くの管理職が「教えたがり」や「否定的なアプローチ」に陥りがちであることが指摘されています。これにより、自律的に考え行動できる人材の育成が妨げられ、結果的に管理職候補の不足や離職率の高さにもつながっています。
では、どのようにして管理職はこの課題を乗り越えられるのでしょうか。
鍵となるのは、「人を見て法を説く」つまり、相手に合わせたコミュニケーションを基盤とするコーチングです。一人一人の部下の性格、能力、目標に深く理解を寄せ、彼らに適したアプローチを見つけ実践することが求められます。
このようなコーチングスキルを磨くことで、部下の潜在力を引き出し、彼らが自律し自走できる風土を醸成することが可能となります。
本記事では、管理職が習得すべき効果的なコーチングスキルとその重要性、そして具体的な取り組み方法をご紹介します。それによって、組織内での人材育成の加速化とともに、離職率の低下、さらに持続可能な未来を見据えた、管理職育成への新たな道を切り開く手助けとなるでしょう。
変わり続ける時代に対応するために、管理職の皆さまが実践すべきリーダーシップの指針を、ぜひお役立てください。
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目次[非表示]
- 1.管理職のコーチングは、「人を見て法を説く」がポイント!
- 2.管理職のコーチングに必要なスキル
- 2.1.相手に合わせたコミュニケーションスキル
- 2.2.心理的安全性を高めるスキル
- 2.3.共感と傾聴スキル
- 2.4.考えさせ、気付きを与える質問スキル
- 2.5.フィードバックスキル
- 3.管理職のコーチングが求められる背景
- 3.1.人材育成の重要性の高まり
- 3.2.定着率の向上
- 3.3.自律・自走できる人材づくり
- 3.4.管理職候補の育成
- 4.管理職のコーチングがうまくいかない理由
- 5.管理職のコーチングが効果的なシーン
- 5.1.メンバーの目標設定
- 5.2.キャリアビジョン面談
- 5.3.ミス・問題解決時
- 5.4.1on1ミーティング
- 6.管理職コーチング研修のポイント
- 6.1.分かった気にさせない
- 6.2.コミュニケーションに役立つ道具を提供する
- 6.3.研修ではロープレを取り入れる
- 6.4.ロープレに対して他者からのフィードバックをもらう
- 6.5.研修後、実践期間を設ける
- 6.6.振り返り研修やアンケートで実践への行動変容を促す
- 7.管理職のコーチングにはLIFOがおすすめ!
- 8.管理職のコーチングをLIFOで効果的に実施した事例
- 9.まとめ:管理職のコーチングは相手に合わせて実施しよう
管理職のコーチングは、「人を見て法を説く」がポイント!
管理職が現場で効果的に人材を育成するためには、「人を見て法を説く」能力が不可欠です。
この考え方は、個々の部下の状況、性格、成長段階に応じた指導やサポートを行うことを意味します。画一的な指導方法を取るのではなく、各メンバーの個性やニーズに応じてアプローチを変えることが、部下の成長を促進する鍵となります。
例えば、ある部下は明確な指示を受けないと不安を感じるかもしれませんが、別の部下は自由な裁量を与えられることで自らの能力を最大に発揮します。管理職はこれらの異なるニーズを敏感に感じ取り、それぞれに合わせた指導方法を選択することで、一人一人の成長を確実に支援することが必要です。
また、人材の多様性が増している現在のビジネス環境においては、性別や年齢、文化背景の違いなどを踏まえた上で、最適なコミュニケーションスタイルを選ぶことが求められます。このような柔軟な対応が、「人を見て法を説く」能力を高め、結果的に現場の活性化につながります。
効果的なコーチングを実現するためには、管理職自身がまず柔軟な思考と多様性への理解を深め、自らのコミュニケーションスタンスを見直すことが必要です。部下に合わせたアプローチを取ることで、信頼関係が築かれ、効果的な部下育成と組織成長が実現されるのです。
管理職のコーチングに必要なスキル
管理職がコーチングのスキルを高めることは、組織全体の成長と部下一人一人の能力開発において非常に重要です。以下に挙げるスキルを習得することで、管理職はより効果的なリーダーシップを発揮することができます。
相手に合わせたコミュニケーションスキル
コミュニケーションは、一方的なメッセージの送受信ではなく、相手の特性や状況に応じてアプローチを変えることが重要です。例えば、ある部下には率直で直接的なコミュニケーションが効果的である一方で、別の部下には柔らかく支持的な言葉が必要かもしれません。
管理職は、その人の仕事のスタイル、感情的な反応、そして過去の経験を理解し、それに基づいてコミュニケーションの方法を調整する必要があります。コーチングにおいては、日常的な言葉かけからフィードバックまで、全てのやり取りが相手に適切であるよう配慮することで、相手に伝わり、効果的なものになります。
心理的安全性を高めるスキル
心理的安全性とは、チームメンバーが安心して意見を表明できる環境を意味します。これは、たとえ意見が異なっていても対話が可能であり、ミスを犯しても個人攻撃を受けることなく学びの機会として受け止められることを示しています。管理職は、そのためにまず自分自身が透明性のあるコミュニケーションを取り、ミスを受け入れる姿勢を示す必要があります。
また、部下の意見を尊重し、積極的に受け入れる体制を作ることが大切です。心理的安全が確保されることで、部下は新しい挑戦に前向きになり、組織としてのイノベーションが促進されるでしょう。
共感と傾聴スキル
共感と傾聴は、相手を理解するための基礎です。共感とは、相手の感情に寄り添い、その立場から物事を考えることです。また、傾聴はただ聞くことではなく、相手の言葉に対して関心を持ち、理解しようとする態度を示すことです。このプロセスでは、管理職は部下の感情や意見を尊重し、「聞く姿勢」を大切にします。
こうした行動は、部下に安心感を与えるだけでなく、発言した情報を基に、より的確な判断を下すための材料となります。
考えさせ、気付きを与える質問スキル
効果的なコーチングは、部下に考えさせ、自らの気付きによって成長を促すことを目的としています。そのためには、「なぜその道を選んだのか?」「この方法の他にどんな選択肢があると思う?」といったオープン・エンドの質問を投げかけることが大切です。
こうした質問は、部下自身に内省を促し、問題や解決策について新しい視点を得る手助けをします。このプロセスを通じて、部下は自身の能力を信じると共に、自発的な学びと成長の姿勢を育むことができます。
フィードバックスキル
適切なフィードバックは、個々の可能性を引き出し、成長を後押しする重要な要素です。効果的なフィードバックは具体的で、事実に基づいており、建設的かつ前向きです。フィードバックを通じて改善点を伝える際は、必ず相手の長所も評価することで、受け取る側のモチベーションを保ちます。
また、フィードバックの際には双方向の対話を心がけ、部下の反応や質問を引き出すことでさらなる信頼関係の強化を図ります。良いフィードバックは、単なる評価にとどまらず、次へのアクションプランや自己改善のきっかけを与えるものでなくてはなりません。
これらのスキルを習得することにより、管理職はただ単に指示を与えるだけでなく、部下の成長をサポートし、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できます。それがひいては、強いチームを作り上げる基礎となります。
管理職のコーチングが求められる背景
現代のビジネス環境は急速に変化しており、これに伴い管理職の役割も進化しています。管理職が有効なコーチングスキルを持つことで、組織全体の人材育成とパフォーマンス向上を実現するための背景を理解することは重要です。
人材育成の重要性の高まり
かつての管理職の役割は主に業務管理に重点が置かれていましたが、現在は人材育成がより重要視されています。急速な技術革新や市場の変化に対応するためには、社員が常に学び続け、スキルを磨く必要があります。管理職のコーチングスキルによって、社員一人一人の潜在能力を引き出し、個別の成長計画を描くことが可能になります。
これにより、組織全体がより強固な競争力を持ち、変化に柔軟に対応できる人材の層を形成することができるのです。管理職が部下のキャリアビジョンを共に考え、成長を支える姿勢を持つことは、社員の意欲を高める重要な要素となります。
定着率の向上
社員の離職は、特に優秀な人材の流出を示すと同時に、組織に大きなコストがかかる問題です。採用や新人研修にかかる時間とコストは企業にとって大きな負担となります。管理職がコーチングスキルを磨き、部下との信頼関係を築くことで、職場環境が改善され、職務満足度が向上します。
部下が個人として尊重され、成長のチャンスを感じられる環境は、彼らの定着意欲を高め、結果として離職率の低下につながります。
また、定着が進むことで組織の知識や文化が引き継がれやすくなり、長期的な企業の成長につながるのです。
自律・自走できる人材づくり
企業が変化の激しい市場で成功を収めるためには、社員一人一人が自律的に考え行動する力を持つことが不可欠です。管理職が適切なコーチングを行うことで、部下は自ら課題を見つけ、自発的に解決策を探し、実行に移せる人材に成長します。
自律性を持った社員は、ただ業務を遂行するだけでなく、常に改善点を見つけさらなる効率化を図ることで、チーム全体のパフォーマンスを底上げします。
また、自らの成長を楽しむ姿勢を持つことで、組織の競争力を向上させる原動力となり得ます。
管理職候補の育成
次世代のリーダーを育成することは、持続可能な企業成長に直結します。現在の管理職がコーチングスキルを身に付けることで、部下の中から新たなリーダーを発見し、育成する土壌を作ります。リーダーシップを発揮できる候補者を早期に見極め、適切な成長機会を提供することは、組織の安定と未来への投資と言えるでしょう。
管理職が部下に対してコーチングを通じてリーダーシップの背中を見せることで、プロフェッショナルとしての意識が芽生え、結果的に組織の継続的な成長が担保されます。また、次世代リーダーが準備されていることは、急激な環境変化や予期しないビジネスチャンスに対する備えともなります。
このように、管理職のコーチングスキルの向上は、組織全体の人材育成、定着率の向上、自律的な人材の育成、そして次世代リーダーの育成において不可欠な要素となっています。管理職自らのスキル向上が、さまざまな面での、組織の発展を後押しするのです。
管理職のコーチングがうまくいかない理由
コーチングスキルが管理職に求められる一方で、現場でその効果が十分に発揮されない場合があります。その背後には、いくつかの共通する課題や誤解があります。これらを理解することで、効果的なコーチングへの第一歩を踏み出すことができます。
否定的な態度・発言が多い
管理職が部下に対して否定的な態度や発言を続けていると、部下のモチベーションは著しく低下します。否定的な言動は、部下の自信を損ない、チャレンジ精神を奪う原因となります。
管理職が改善すべきは、問題の一面だけを指摘するのではなく、ポジティブな側面や改善の余地を共に見つける姿勢です。そうすることで、部下は自己改善と成長の機会として受け止めやすくなります。
意見の相違が生じた際には、建設的なフィードバックを示すことで、部下の潜在能力を引き出し、信頼関係を強化することが可能です。
教えたがり(ティーチングとコーチングの違い)
多くの管理職が陥りがちな罠は、教えたがりになってしまうことです。コーチングとティーチングの1番の違いは、指導のスタンスにあります。ティーチングは知識を一方的に伝えることですが、コーチングは部下自身が考え、答えを見つける手助けをすることです。
過度なティーチングは、部下の自主性をそぎ落とし、創造性を抑制する恐れがあります。管理職は、答えを教えるのではなく質問を通じて部下の思考を促し、自ら解決策を考える場を提供することが重要です。
管理職と部下の価値観やビジョンのズレ
管理職と部下の間で価値観やビジョンにズレがあると、コーチングの効果は半減します。お互いの考え方や目標が一致しないままでは、建設的な対話が生まれにくくなります。このギャップを解消するためには、管理職が積極的に部下とのコミュニケーションを取り、価値観やビジョンの共有を図る必要があります。
共通の理解が得られることで、部下は自分が組織の目標にどう貢献できるのかを明確にし、個々の成長に対するモチベーションが高まります。
以上のような課題を理解し克服することにより、管理職はより効果的なコーチングを行うことができ、個々の社員の成長および組織のパフォーマンス改善を実現することが可能となります。
管理職のコーチングが効果的なシーン
コーチングは、組織内でさまざまな状況で効果を発揮するスキルです。特に、以下のようなシーンにおいて管理職のコーチングが有効であり、組織と個人の成長を後押しします。
メンバーの目標設定
目標設定は、部下の仕事の方向性を定め、成長のための指針を作る重要なプロセスです。管理職がコーチングを通じて部下の目標設定を支援する際には、ただ目標を押し付けるのではなく、部下自身が考え、自らの価値観やキャリアプランに合致した目標を設定できるように促します。
目標を設定する過程で問いかけを繰り返し、自主的に達成したい目標を明確にさせることで、達成に向けたモチベーションが高まります。このプロセスは、部下の主体性を強化し、達成感を得る機会を増やします。
キャリアビジョン面談
キャリアビジョン面談は、部下が将来のキャリアプランを具体化するための貴重な場です。管理職はコーチングを通じて、部下が自身の強みや興味、目指すキャリアパスについて深く考えるきっかけを提供します。
これにより、部下は自身のキャリアについての鮮明なイメージを持ち、明確なゴールに向かって計画的に行動することができます。
キャリア志向がはっきりすることで、日々の業務も意味を持ち、仕事への意欲や組織への貢献度が増していきます。
ミス・問題解決時
問題が発生した場合、管理職のコーチングスキルはその解決に不可欠です。問題に直面した部下に対し、コーチングを通じて自分自身で問題を分析し、解決策を考えられるよう導きます。
「なぜこの問題が起こったのか?」「どのような選択肢があるか?」といった質問を通じて、部下に内省を促し、自ら改善策を見いだす支援をします。
この過程により、部下は問題解決のスキルを身に付けると共に、次回からは同様の課題に自立して対処できるようになります。
1on1ミーティング
1on1ミーティングは、部下との信頼関係を築き、日常的なコミュニケーションを強化する絶好の機会です。管理職は1on1を通じて、部下の業務遂行状況やメンタルの健康を確認し、フィードバックを提供しながら、部下の考えやアイディアを引き出します。
これにより、日々の小さな問題も早期に発見・解決することができ、部下は自分の意見が尊重されていると感じることで組織に対する帰属意識と信頼度がアップします。1on1は相互の理解を深める上で重要な機会です。
これらのシーンにおいて効果的にコーチングを行うことで、管理職は部下の成長を支援し、組織全体のパフォーマンスを向上させることができます。コーチングが組織文化として根付くことで、変化に強く、柔軟な対応ができるチームが形成されるのです。
管理職コーチング研修のポイント
管理職がコーチングスキルを効果的に身に付け、現場で生かすためには研修が重要な役割を果たします。以下に、コーチング研修を成功させるための重要なポイントを挙げます。
分かった気にさせない
研修を受ける中で、単にスキルや知識を頭で理解するだけでなく、実践的に使えるようになることが重要です。受講者が「これは知っている」「もう理解した」と表面的な理解に留まらないように、具体的な状況に応じたシナリオを用いてケーススタディーやワークショップを組み込みます。
これにより、管理職は学んだコーチングスキルを現場でどのように適用するべきか、具体的なイメージを持つことができ、実際の業務で迷いなく実践する準備が整います。
コミュニケーションに役立つ道具を提供する
管理職が効果的なコーチングを行うためには、自己理解や他者理解が必須です。行動特性診断ツールなどを活用することで、管理職自身と部下のコミュニケーションスタイル、動機付け要因、強みなどを深く理解することができます。
これにより、各部下に対する適切なアプローチを個別最適化することができ、より的確なコーチングが可能になります。こうしたツールは、管理職と部下の双方にとって、コミュニケーションの質を向上させる架け橋として機能し、相互理解を促進します。
研修ではロープレを取り入れる
机上の理論だけではなく、実際に体験することでスキルが身に付きます。ロールプレーイングを積極的に取り入れ、実際のコーチングシチュエーションを模擬的に体験することで、自身の強みや改善点を具体的に理解することが可能です。
ロールプレーイングは現場のリアルな状況を再現できるため、管理職は実務に即した練習を通じて、スキルを血肉化する助けとなります。
ロープレに対して他者からのフィードバックをもらう
ロールプレーイングの後には、他の参加者やファシリテーターから具体的なフィードバックを受けることが重要です。第三者の視点から指摘を受けることで、自己評価では気付かなかった改善点を発見でき、対応力が向上します。
このようなフィードバックは、受講者が客観的な視点を持ち、自己改善に意欲を持つために有効です。また、フィードバックの過程そのものが、管理職が部下をコーチングする際の参考にもなります。
研修後、実践期間を設ける
研修で学んだことを実際の業務で試すことで、習得したスキルを定着させる効果があります。研修後に一定期間の実践期間を設定し、その中で日常業務の中での成功や課題を振り返る時間を持つことが有効です。
実践を通じて得たリアルな課題を基に、次の改善策を考えるプロセスを促します。このサイクルを繰り返すことで、コーチングスキルが自然と管理職の行動に組み込まれていきます。
振り返り研修やアンケートで実践への行動変容を促す
実践期間を経た後、フォローアップの振り返り研修やアンケートを行い、受講者がどのようにスキルを活用しているのかを追跡します。
これにより、自身の成長を具体的に確認できると共に、継続的な学習意欲を喚起します。また、他の管理職が共有する成功例や工夫の過程を学ぶ機会にもなり、それが全体の士気向上につながります。
これらのポイントを押さえた研修を行うことで、管理職はコーチングスキルを現場で持続的に活用し、組織全体のパフォーマンス向上に寄与できるようになります。
管理職のコーチングにはLIFOがおすすめ!
管理職のコーチングには、LIFOを活用することがおすすめです。株式会社LDcubeが提供するLIFOプログラムを活用することで、自己理解をベースとしたコーチングスキルを習得することができます。
自己理解をベースとしたコーチングとは、自分自身の強みや弱み、価値観、感情、行動パターンなどを深く理解し、それに基づいて自分自身の成長・変化を促すことを指します。これは、管理職がコーチングするシーンでも非常に有効な手法であり、社内での人材育成においても大いに応用されます。
特筆すべきは、LIFOという自己理解を促す、パワフルな研修プログラムの活用です。このLIFOプログラムを活用してコーチング研修を実施することができます。また、コーチングに特化した「コーチングLIFO」もラインナップされています。以下に紹介します。
LIFOを活用したコーチングプログラムの特徴
【プログラムの特長】
コーチングスキルを格段に向上させるための、パワフルなプログラムである「コーチングLIFOプログラム」を活用します。コーチングにおける自分の強み・持ち味を生かし、相手のスタイルに合ったコーチングアプローチで生産性をあげる体験を通してコーチングスキルの強化を図ります。
【プログラムの狙い・目的】
現代におけるコーチングの必要性・効果性を体験的に理解する。
コーチとしての強み、持ち味、自分らしさを再発見する。
部下の強み、持ち味を生かしたコーチングを実践する。
現実の部下へのコーチングロールプレーイングでスキルを身に付ける。

▼LIFOを活用したコーチング研修についての詳細はこちら
⇒LIFOプログラムを活用したレシピ コーチング研修ページ
コーチングプログラムは社内講師で展開も可能
上記コーチングプログラムは外部講師によるコーチング研修ももちろん可能ですが、社内講師での展開も可能です。
LIFOプログラムは、社内講師がライセンスを取得することで、社内外での展開が可能になっています。
LIFOライセンスとは、ビジネス現場で役立つ自己理解と他者理解を深めるための訓練プログラムであるLIFOメソッドを学びながら、最終的にはLIFOプログラムを活用した研修が提供できるトレーニングスキルを身に付けるものです。コーチになる人は自身の行動傾向を理解することができるだけでなく、他者の行動傾向も理解して対応が可能となります。それにより、一人一人の強みや特性を理解し、その特性を生かしたコーチングが可能になります。
また、LIFOプログラムは幅広く活用が可能です。一例として、「コーチング研修」は、具体的なコーチングの手順やテクニックを学びつつ、自己理解と他者理解を深め、効果的なコーチングを行うことを目指す研修です。これを通じて、自分自身の理解をベースにした対話やフィードバックの手法を習得することができます。
こうしたLIFOライセンスを取得することで、自己理解をベースとしたコーチングプログラムを社内で展開し、一人一人の成長や組織全体の成果向上へとつなげることが可能になります。
▼人材育成のトレーナー資格については下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒人材育成のトレーナー認定資格とは?養成講座や研修を紹介!
管理職のコーチングをLIFOで効果的に実施した事例
株式会社山梨放送/放送業
導入前の課題
新型コロナウイルス感染症の流行以前は、社内イベントを通じて活発にコミュニケーションが行われていましたが、コロナ禍により社内の人間関係が希薄化し、特に若手社員の早期離職が顕著になりました。
また、放送業界の人手不足と業務の多忙さから、社員教育には力を入れられずにいました。そこで、70周年プロジェクトの一環として「シゴトバ改革」を推進することが決まり、社員が自発的に提案し実行に移すボトムアップ型のアプローチを採用しました。
出会いと導入の決め手
各局や地元企業の事例調査によって、1on1ミーティングが効果的であると分かりましたが、社員の個性を理解するまでには至りませんでした。
キャリアコンサルタントの提案で、相互理解を深めるためにLIFO診断を導入しました。LIFOはその場で診断結果を得られるため、柔軟な勤務時間を抱える社員にも受検しやすく、コミュニケーション改善のツールとして活用が決定されました。
展開ステップと取り組み
1on1ミーティングを実施前に、全社員を対象にLIFOの活用法などを盛り込んだセミナーを実施しました。管理職と一般社員に分けたセミナーで、ミーティングの目的やLIFOの活用法を学びました。
セミナーを契機に、多くの社員が参加し、テーマへの高い関心が示されました。セミナー内容を随時アーカイブとして提供し、参加できなかった社員にも情報を共有しました。
導入後の感想と成果
LIFOの活用で、上司と部下の相互理解が進み、コミュニケーションのきっかけとなりました。1on1ミーティングでは、定期的にLIFOのスコアが話題となるなど、一歩踏み込んだ対話が実現しています。
中には、得られた結果を基に改善に取り組む社員も出始めています。このツールは、管理職のガイドとなり得る可能性があり、引き続きLIFOを活用していく方針です。
取り組みにおける課題と今後の展望
「シゴトバ改革」はボトムアップ式で進行しているため、部署ごとに進捗に差があります。また、1on1ミーティングの目的が理解されず、不満のぶつけ合いになるケースもあるため、意識改革が必要です。
社内通信などでLIFOの考え方を広め、1on1以外にも日常のコミュニケーションやチームビルディングに活用することを目指しています。特に新体制時や社員異動時に効果的であり、職場の活気を向上させることを期待しています。
▼事例の詳細は下記をご覧ください。
⇒株式会社山梨放送 1on1ミーティングで自分と向き合い、コミュニケーション活性化につなげる
まとめ:管理職のコーチングは相手に合わせて実施しよう
管理職のコーチングが現場人材育成において重要であるということについて解説しました。管理職が効果的なコーチングスキルを身に付け、発揮することで、部下の潜在能力を引き出し、組織全体のパフォーマンス向上につながります。
管理職のコーチングにおいては、個々の部下メンバーの特性やニーズに合わせたコミュニケーションを行うことが求められ、現代ではこの柔軟な対応がますます重要になっています。さらに、心理的安全性を高め、共感と傾聴の姿勢を持つことで、部下が安心して意見を出せる環境を整えることができます。これにより、部下の自己成長を促し、組織への貢献度も向上します。
管理職がこのような効果的なコーチングを実践するには、LIFOプログラムなどを活用した研修が効果的です。なぜなら、自己理解を基にした相手に合わせたコーチングが重要であり、LIFOプログラムの活用により、そのための実践的なスキルを身に付けることが可能だからです。
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