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OJTトレーナー研修とは?45%が未実施!今こそ人材育成で差をつけよう!

OJT(On the Job Training)とは、新入社員や中途入社社員に、実際の現場で仕事のやり方やスキルを教えるという育成・指導方法です。

しかし、OJTがきちんと機能している会社や組織は実は少ないです。

OJTが機能し、効果的な育成につながるかどうかは、OJTトレーナーの力量に大きく依存します。

株式会社LDcubeが行ったアンケート調査によると、45%の組織でOJTトレーナー研修を実施していません。

OJTを機能させるためには、キーファクターであるOJTトレーナーに研修を行ってOJTを機能させるポイントを教えることが重要です。

本記事では、OJTを効果的に運用するためのOJTトレーナー研修について、OJTトレーナーの役割から、トレーナー研修の内容、研修を成功につなげる鍵となるポイントについて紹介します。

OJTトレーナー研修を適切に行い、OJTを機能させ、組織力の向上に繋げていきましょう!

▼ OJTの全体概要についてはこちらをご覧ください。
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▼OJTトレーナー育成についてまとめました合わせてご覧ください。

OJTトレーナー育成資料

この記事の監修者  株式会社LDcube 代表取締役 新井澄人  株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。

目次[非表示]

  1. 1.OJTトレーナー研修に必要な要素
    1. 1.1.OJTトレーナーとしての役割理解
    2. 1.2.OJT計画書の作成方法
    3. 1.3.指導力向上のためのトレーニング
    4. 1.4.OJTトレーナーのコミュニケーションスキル
  2. 2.OJTトレーナーの役割とは
    1. 2.1.OJT計画書を作成する
    2. 2.2.率先してロールモデルとなる
    3. 2.3.具体的・実践的な指導を行う
    4. 2.4.モチベーションの向上を図る
    5. 2.5.問題解決の支援をする
    6. 2.6.評価とフィードバック
  3. 3.OJTトレーナー研修の実施
    1. 3.1.社内講師で実施する際のポイント
    2. 3.2.外部講師に依頼する際のポイント
  4. 4.研修で社内講師が使えるプログラム
    1. 4.1.LIFO(ライフォ)プログラム
  5. 5.OJTトレーナー研修成功ポイント
  6. 6.まとめ

OJTトレーナー研修に必要な要素

OJTトレーナー研修に必要な要素イメージ

OJTトレーナーが適切にその役割を発揮してもらうためには、会社がOJTトレーナー研修の機会を用意し、OJTトレーナーにきちんと役割を伝え、役割発揮に向けた能力開発の機会を提供することが重要です。OJTトレーナー研修に必要な要素について紹介します。

(OJTトレーナー研修に必要な要素)

  • OJTトレーナーとしての役割理解
  • OJT計画書の作成方法
  • 指導力向上のためのトレーニング
  • OJTトレーナーのコミュニケーションスキル

OJTトレーナーとしての役割理解

OJTトレーナーに任命された社員がOJTトレーナーとして活動していく上で、OJTトレーナーとしての役割をきちんと理解していることが大前提です。OJTトレーナーとしての役割、人材育成において重要な役割を担っているという責任のみならず、組織独自の期待役割なども伝えて、理解してもらうことが重要です。

OJT計画書の作成方法

OJT計画なくしてOJTにあらず。OJT計画書がそもそも存在しないという課題を抱えている企業も少なくありませんが、効果的にOJTするにはOJT計画書が欠かせません。OJT計画書とは、OJTトレーナーが、OJT対象(トレーニー)に、いつまでに、何が、どれくらいできるようになってもらうのかを整理するためのものです。

OJTトレーナーは、OJTの目的を理解し、職場で日々教えていくための目標設定、計画立案、進行管理、評価方法などについて、OJTトレーナー研修で学び、OJT計画書を作成する必要があります。

▼OJT計画については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
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指導力向上のためのトレーニング

効率的な教え方、コーチングのスキル、フィードバックの与え方など、相手に効果的に教えるために必要なスキルが多くあります。後輩も一人一人の特性が異なるため、その特性に合わせて効果的に指導や関わりを持てることが重要です。

現代では、動画を活用して教えるなど、教え方のバリエーションも増えています。それに伴い、OJTトレーナー(教える側)のさらなるスキルアップも必要です。

▼OJTについて、現代の教える側が押さえておきたいポイントについてはこちらをご覧ください。
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OJTトレーナーのコミュニケーションスキル

自分を知って、相手を知ることで効果的なコミュニケーションにつながります。コミュニケーションはまず自分を知ることから始まります。また、職場にはさまざまな背景を持つ人々がいます。多様性への理解や、差別、ハラスメントに対する理解を深める必要もあります。

コミュニケーションスキルは、OJTトレーナーとしてトレーニーに日々関わる上で重要なスキルとなります。トレーニーとうまくコミュニケーションが取れないとOJTが機能しません。現代では、ハラスメントにも気を付ける必要があります。自分を知って相手を知って、効果的なコミュニケーションが取れていれば問題ありません。

しかし、自分が良かれと思って行っているコミュニケーションの取り方は、相手が苦手としている場合もあります。そのような場合、日常的にそのままコミュニケーションを行い続けるとハラスメントへと発展してしまう恐れがありますので、注意しましょう。

OJTをきちんと機能させるには、OJTを担当するOJTトレーナーの方々に研修を受講してもらい、役割認識やスキルを身に付けてもらうことをおすすめします。

OJTトレーナー育成資料

OJTトレーナーの役割とは

OJTトレーナーの役割イメージ

OJTトレーナー研修実施までにOJTトレーナーの役割を明確にしておかないといけません。

OJTトレーナーは、新入社員や若手社員などに対して、実際の職場での研修や教育を行い、彼ら・彼女らの業務遂行能力の向上や職場への適応を促します。

一般的にOJTトレーナーが期待される役割は以下の通りです。

(OJTトレーナーの役割)

  • OJT計画書を作成する
  • 率先してロールモデルとなる
  • 具体的・実践的な指導を行う
  • モチベーションの向上を図る
  • 問題解決の支援をする
  • 評価とフィードバック

OJT計画書を作成する

トレーニーが意図した効果的な学習結果を得るために、OJTの目標設定、進行計画、評価基準などを作成して運用します。

自分だけで作成しきれない場合には管理職の支援を受ける必要があります。

率先してロールモデルとなる

OJTトレーナーは職場で後輩の良き見本となるように、適切な言動を行い、プロフェッショナルな仕事態度で模範として行動します。

後輩は口には出しませんが、OJTトレーナーの一挙手一投足を見ています。その緊張感を持って活動しましょう。

具体的・実践的な指導を行う

OJTトレーナーは具体的な業務知識やスキルを指導し、状況に応じたアドバイスを行います。

後輩に具体的・実践的なスキルを身に付けてもらう上では、その業務の背景にある考え方や前後の業務、関連する業務とのつながりなども合わせて伝えてあげると効果的です。

モチベーションの向上を図る

モチベーションは仕事に影響を与えます。

OJTトレーナーはトレーニーの自己実現と成長を促すために、積極的に仕事に取り組む姿勢を見せながら、相手に合わせて個別に接点を持ち続けながら、トレーニーのモチベーションを維持・向上する役割を果たします。

問題解決の支援をする

トレーニーが業務で問題に遭遇した際には、問題解決のアドバイスを提供しながら、一緒に問題解決に取り組みます。

問題を解決する経験を積んでいくことで、仕事への対応力を身に付けていきます。

評価とフィードバック

トレーニーの言動やパフォーマンスを評価し、適切に業務を行うために具体的なフィードバックを提供します。

これにより、OJT教える側がトレーニーの現状や改善点を把握し、成長を促します。


OJTトレーナーはOJT計画書の作成を行い、職場でのロールモデルとなり、具体的な業務知識やスキルを提供し、モチベーションを向上させ、問題解決を支援する役割を担っています。

また、トレーニーのパフォーマンスを評価し、具体的なフィードバックを提供して成長を促すことが求められています。

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OJTばらつき軽減策資料


OJTトレーナー研修の実施

OJTトレーナー研修イメージ

OJTトレーナー研修を実施する際には、人事が主催し、外部講師に依頼して研修を実施することもあれば、社内講師で実施することもあります。

株式会社LDcubeでは2023年10月に「ポスト・コロナのOJTの実態」についてのアンケート調査(有効回答数235件)を行いました。

その中で、「貴社では、OJT担当者研修は実施していますか? 最も当てはまるものをお選びください」として、OJTトレーナー研修の実施状況について聞いています。

37%の組織においては「社内講師で実施している」と答えています。

「外部講師で実施している」と回答した組織は9%でした。そして、「実施していない」という回答が45%と最も多い回答となりました。

OJTトレーナー研修実施状況アンケート結果

OJTを効果的に機能させるためには、OJTトレーナー研修を実施し、OJTトレーナーに期待する役割やスキルを教えることが不可欠です。

OJTトレーナー研修を実施していない場合は、実施することをおすすめします。

研修実施に際しては、社内講師と外部講師での実施により、それぞれの特徴が異なります。

下記ポイントを踏まえて、自社の状況に合いそうな方を選択することをおすすめします。

社内講師で実施する際のポイント

適切な人選

社内講師の場合、講師の社内実績や経験などが分かるため、具体的にどのような仕事を経験してきたのか、どのような実績を有しているのかなどを踏まえて人選する必要があります。

また、経験や実績だけでなく、教えることへの情熱やコミュニケーション能力の確認も重要です。さらに、コンプライアンス意識の高さなどを踏まえ、適切な人を選ぶことが必須です。

事前準備

研修のカリキュラム構成、進行手順を明確にし、必要なテキストや資料をそろえておくことが必要です。社内講師の場合、社内の実務を知っている分、詳細の内容まで教えることが可能です。

しかしながら、必要なテキストや資料を1から用意しなければならないことも多く、その準備に多大な時間がかかることもあります。

また、研修実施に慣れていない場合には、研修前にリハーサルを行っておくことも重要です。

効果的なプログラム構築

社内講師の場合、研修実施に慣れていないことも多く、研修内容が講義一辺倒になりがちです。講義だけでなく、ディスカッション、ロールプレイング、ケーススタディーなど、多様な手法を取り入れて研修プログラムを構築することが研修成功のポイントです。

社内の事情を理解

社内講師は企業文化や事情を理解し、生かすことが大切です。社内知識を使って研修内容と職場での実践行動への橋渡しをする研修を行うことで、より効果的な研修にすることができます。

外部講師に依頼する際のポイント

講師の実績

講師がこれまでにOJTトレーナー研修の経験がどの程度あるのかについて、実績を確認しておきましょう。また、講師の出身業界や、主に研修を実施しているテーマについても確認しておくと良いでしょう。

研修プログラム内容

外部講師の場合、講師が社内の実務について情報を所持しないため、実際のOJT実務に関しては詳細を教えることができません。OJTトレーナーに期待される役割やスキルについて啓発する一般的なプログラムが中心となります。

研修を依頼する前に、研修内容が期待しているプログラムになっているかどうかについて確認しておきましょう。

フォローアップ

研修後のフォローアップ体制も確認しておくと良いでしょう。一度きりの研修だけでなく、研修後の質問対応やフォローアップ研修の実施の可否など、継続的なサポートがあるかどうかも確認しておきましょう。

▼OJTトレーナー研修に限らず、社内講師が研修を実施する際の研修プログラムの作り方についてはこちらを参照ください。⇒社内研修の作り方!効果的なプログラムとは?ポイントを解説

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OJTトレーナー育成資料


研修で社内講師が使えるプログラム

社内講師が使えるプログラムイメージ

外部講師の場合には、さまざまな研修ツールを保持しているケースが多いため、そのようなツールを使った受講者を飽きさせない研修プログラムを構築し、実施することが可能です。

しかし社内講師の場合、日々研修ばかりを行っているわけではないので、研修実施に向けての道具が不足する場合が多いです。

特に「コミュニケーションスキル」のような汎用(はんよう)性が高いテーマについては、その重要性を伝えることができたとしても、コミュニケーションスキルを啓発するためのノウハウやツールを持っていない可能性があります。

その際には、外部講師が活用しているような研修ツールを取り入れることも選択肢の1つです。

ツールの使い方についての講座に参加することで、自社内で活用できる研修ツールがあります。

ここではOJTトレーナー研修などでよく活用されている「LIFOプログラム」について紹介します。

LIFO(ライフォ)プログラム

LIFO®プログラムは、『LIFO®サーベイ』という自己診断を中核とした、人の強みに焦点を当て、強みを生かすためのプログラムです。

LIFO®(ライフォ)という名称は、Life Orientations から取っています。

LIFO®は、 自己理解と他者理解を深め、 マネジメントのやり方や個人の行動変化、タテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーションをポジティブに促進します

OJTトレーナー研修においては、LIFO®プログラムが主にコミュニケーションスキルの啓発に活用されています。

自分を知り、他者を知ることがコミュニケーションの土台になるためです。

そして、相手のスタイルに合わせて効果的なアプローチをすることで、コミュニケーションが格段に取りやすくなります。

LIFO®プログラムはLIFO®サーベイやLIFO®研修テキスト、研修運営用スライド、各種ワークシートなど研修実施に必要な教材やツールを提供しています。

それらの教材を理解し、使い方を習得するために、LIFO®ライセンス取得講座に参加することで、LIFO®プログラムを自社で活用できるようになります。

教材がそろっているため、教材を購入するだけで研修の準備ができ、講師の負担が軽減されます。

▼ LIFO(ライフォ)プログラムの詳細についてはこちらをご覧ください。
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社内研修企画と実施資料


OJTトレーナー研修成功ポイント

ポイントのイメージ画像

OJTトレーナー研修を成功させるポイントは、研修内でOJTトレーナーに期待する役割をきちんと整理し伝えられるようにしておくことです。

役割が明確になっておらず、研修内で明確に伝えることができなければ、参加者は研修後、何をして良いのか分からなくなってしまいます。

役割を明確にした上で、OJTトレーナー研修に必要な要素を盛り込んで実施すれば有意義な研修となります。

外部講師は研修実施経験を豊富に有していますが、社内のOJT実務に関しては経験がなく、情報が不足しがちです。それと比べて、社内講師は社内のOJT実務を知っているため、より詳細な部分まで教えることができます。

しかしながら、汎用(はんよう)性の高いコミュニケーションスキルなどを効果的に教えることはハードルが高いです。

そのハードルを下げるために、社内講師がLIFO®プログラムを活用してOJTトレーナー研修を実施することで、外部講師と社内講師の良い点を組み合わせた研修実施が可能となります。

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【関連情報】

現在OJTを受ける世代はZ世代と呼ばれる世代であり、学び方が変わってきています。今後のOJTの効果性向上、成功のポイントとして動画などの活用が必要不可欠になってくると考えられます。

その点も視野に入れてOJTのあり方を考えていく必要があります。

実際に、総合文具メーカーのコクヨ株式会社が2020年に行った「中高生の学びに関する実態調査レポート」でのアンケートによると、
「勉強に関する情報をどこから得ますか?」という問いに対し、
「YouTubeなどの動画サイト」と回答した学生が一番多い結果となっています(回答人数:824名)。

コクヨの学習方法についてのアンケート結果画像

※コクヨ株式会社「中高生の学びに関する実態調査レポート」を参考に作成

▼OJTでの動画活用については下記で詳しく解説してます。合わせてご覧ください。
⇒若手のOJTには動画教材の活用が効果あり!事例も含めて理由を解説!

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まとめ

効果的なOJTトレーナー研修とは?パワーアップするポイントを解説! について解説してきました。

  • OJTトレーナー研修に必要な要素
  • OJTトレーナーの役割とは
  • OJTトレーナー研修の実施
  • 社内講師が使える研修プログラム
  • OJTトレーナー研修成功ポイント

OJTは制度として仕組みをつくるだけではなく、きちんとポイントを押さえて現場で運用していくことが重要です。

OJTトレーナーはOJTがきちんと機能するための重要な役割です。OJTトレーナーを育成するために研修を実施し、OJTがきちんと機能する確率を高めることができます。

アンケート調査では、OJTトレーナー研修を実施していない組織が多かったですが、OJTを機能させるためにOJTトレーナー研修の実施をおすすめします。

OJTトレーナー研修は外部講師に依頼して実施する方法もありますが、社内講師が研修ツールなどを活用することで、より効果の高いOJTトレーナー研修を実施することが可能になります。

昨今ではオンライン研修も増え、新人が学ぶ環境も変わってきています。そのような変化に合わせてOJTのあり方も見直す時期に来ているとも言えます。

株式会社LDcubeでは、外部講師が活用している研修プログラムやツール、社内講師養成講座などを通じて、社内での研修実施の効果性を高める支援をしています。 人事部門や現場のOJTトレーナーの方々を対象に、LIFO®プログラムの無料体験会などのサービスも提供しています。お気軽にご相談ください。

▼関連資料はこちらからダウンロードできます。

OJTトレーナー育成資料

OJTばらつき軽減策資料

離職防止資料

LIFO資料

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