コーチング研修に必要な内容とは?研修後に実践するためのポイントなど解説!
企業の成長には人材が欠かせません。
しかし、素晴らしい人材を見つけるだけでは十分ではありません。
その人材を育成し、成長させるためには、教育研修が必要です。
そのような研修の中でも、特に「コーチング研修」は、部下のやる気を引き出し、個々の能力を最大限に発揮してもらうために、企業の人材育成を担う方々のスキルアップに欠かせない研修1つといわれています。
本コラムでは、コーチング研修の効果的な進め方とその内容、コーチングによって得られる可能性を多角的に解説します。
▼ ビジネスにおけるコーチングについては下記で解説しています。
⇒ビジネスにおけるコーチングとは?マーシャル・ゴールドスミスの教えを紹介!
▼その他管理職研修については下記で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
⇒管理職研修におすすめの内容とは?|10選(カリキュラム・対象階層・効果)を紹介
目次[非表示]
- 1.コーチング研修の内容構成
- 1.1.内容① コーチング基本スキル
- 1.2.内容② 行動科学、心理学についての理解
- 1.3.内容③ 実践的な練習
- 1.4.内容④ 自己成長につなげるためのリフレクション(振り返り)
- 2.コーチング研修の内容で注目すべきポイントは?
- 2.1.行動科学・心理学は重要な要素
- 2.2.LIFO(ライフォ)プログラムの概要
- 3.コーチング研修の内容(2日間)
- 4.コーチング研修の内容はカスタマイズ可能
- 5.コーチング研修を実施する目的
- 5.1.管理職のマネジメントスキルの向上
- 5.2.社員のモチベーション向上
- 5.3.社内のコミュニケーション改善
- 6.OJTとコーチングの違い
- 6.1.OJT(On-the-Job Training)
- 6.2.コーチング
- 7.コーチング研修がもたらす効果
- 7.1.管理職のリーダーシップの発揮
- 7.2.エンゲージメントの向上
- 7.3.コミュニケーションの改善
- 8.コーチングをオンラインで行う際の注意点
- 8.1.コーチング環境の安定性
- 8.2.オンライン特有のコミュニケーションへの配慮
- 8.3.パーソナルな接触の維持
- 9.まとめ
コーチング研修の内容構成
コーチング研修の内容は大きく下記4点が必要です。
- コーチングの基本スキル
- 行動科学・心理学
- コーチングの実践練習
- 振り返り(リフレクション)
コーチング研修は主に人材育成の領域で行われる研修の1つです。半日間の実施や1日間、2日間の実施などさまざまなケースがあります。
コーチングについての講義は、eラーニングや動画で提供することもありますが、コーチング研修の内容構成については上記4つが必要です。ポイントを解説していきます。
1つ目はコーチングの基本スキルの習得です。主には「質問」「傾聴」「フィードバック」のスキルです。
2つ目は行動科学、心理学についての理解です。コーチングで相手にするのは人間です。
人間はどのようなときにどのような行動を取るのかなど、人間の行動や心理について理解することは極めて重要です。
3つ目は実践練習です。コーチング基本スキルをきちんと実践できるようになるために、研修では練習・ロールプレイを行います。
4つ目は自己成長につなげるためのリフレクション(振り返り)です。さまざまな活動を振り返り自己成長につなげていくことがコーチングを行う上でも重要です。
上記について学び効果的なコーチングを実践し、コーチとコーチングを受けた受講者の効果的な行動変容につなげることがコーチング研修の目的です。
- コーチングの基本スキルを学ぶ ⇒ 「質問」「傾聴」「フィードバック」について学ぶ
- 行動科学・心理学 ⇒ コーチングする相手である人間について学ぶ
- コーチングの実践練習 ⇒ コーチングができるように実践スキルを学ぶ
- 振り返り(リフレクション) ⇒ コーチの成長にもつなげる
内容① コーチング基本スキル
具体的な内容について見ていきましょう。まずはコーチングの基本スキルの習得です。
基本スキルには質問スキル、傾聴スキル、フィードバックスキルが含まれます。
- 質問スキル ⇒ 質問を使って気付きを促し導く
- 傾聴スキル ⇒ 相手の心情を理解し反応する
- フィードバックスキル ⇒ 軌道修正のためのアドバイスを行う
コーチング研修は質問スキルを磨きます。
優れた質問スキルとは、コーチングを受ける相手が目標達成につなげる活動を主体的に行うまで、質問を使って導き、支援するスキルです。
相手が質問を通じて、気付きを促し等身大の自分を見つめることができ、なりたい自分を明確に描き、近づいていくための方法を検討し、自己選択します。
自己選択することで主体性の発揮を促します。
傾聴スキルとは相手の話に耳を傾けるだけでなく、その心情や思考を察知し、的確に反応する能力を指します。
耳で聞くのではなく、心で聴くのです。
そして、フィードバックスキルはコーチングを行っている期間に、相手が実際に行っている活動が、描いた自分に近づくための活動になっているかどうかに対してフィードバックし、必要に応じて軌道修正のためにアドバイスをするスキルです。
コーチング研修の受講者は「質問」「傾聴」「フィードバック」のスキルを学び、身に付けます。
内容② 行動科学、心理学についての理解
コーチングの基本スキルを学んだだけでコーチングが効果的に実施できるかというと、そうではありません。
コーチングの相手は人間です。
そのため、人間の行動や人間心理について学習する必要があります。この点は極めて重要です。
「コーチングのスキルを学んだけれど、うまくコーチングできず期待された行動や結果につながらない」という場合は、この行動科学や心理学についての学習が抜け落ちてしまっている可能性があります。
具体的には、「自己理解」「他者理解」「対人関係への応用」の3つの視点から学んでいきます。
「自己理解」では、コーチとしての自分自身の価値観や行動、大切にしている考え方などについて掘り下げ、それらが行動や対人関係にどのように影響しているかを理解します。
自己理解を深めることに通じて、自身の行動変容や自己成長を促します。
「他者理解」では、コーチングする相手の価値観や行動、大切にしている考え方などに対する理解を深めていきます。
相手を効果的にエンパワーメントするためのアプローチのポイントや相手のやる気を高めるためのアプローチのポイントを身に付けます。
そして「対人関係への応用」では、相手に効果的に影響を与えるためのポイントや、対個人のみならず、チーム内でおこるダイナミクスや問題解決、協働を促すアプローチなど、対チームについてのアプローチ方法を学びます。
内容③ 実践的な練習
実践的な練習も大切な研修内容の1つとなります。
コーチング研修では、学んだ知識やスキルを、実践の場で効果的に使うための訓練を行います。
具体的には、研修受講者はロールプレイング、グループディスカッション、ケーススタディーといった形式を通じて、スキルの応用方法を学びます。
受講者は、研修でコーチングを練習し、他の受講者と協働し、お互いにフィードバックを行い、自己のスキルや理解を深めます。
ロールプレイングでは、①上司役、②部下役、③フィードバック役に分かれて、3人1組で全ての役割を体験します。
①上司役は、学んだコーチング基本スキルを実践できるかどうか、行動や心理面から適切なアプローチができるよう実地訓練します。
②部下役は、上司役からコーチングを受ける過程で、どのようなアプローチだと素直にやり取りできるかなど、部下の心情理解について体験的に学びます。
③フィードバック役は、上司役と部下役のコーチングプロセスを見ていての感想などを率直にフィードバックし、フィードバックスキルを磨きます。
内容④ 自己成長につなげるためのリフレクション(振り返り)
研修受講後、上司であるマネジャーが部下に対するコーチングを実践し、自己成長を続けるためには、自分自身の日々の言動と、それに伴う相手の反応などを振り返り、PDCAを回していくことが重要です。
コーチングは、受講者が部下とのやり取りを変えていきながら、会社の期待する姿や結果に近づけていくことがポイントです。
コーチング研修の内容で注目すべきポイントは?
コーチング研修の内容で注目すべきポイントは、「研修内容②行動科学・心理学」についての理解です。
研修受講後に、関わる相手が人間である以上、人間理解を深めておく必要があります。
行動科学・心理学は重要な要素
コーチング研修において、行動科学・心理学は重要な要素です。
なぜなら、コーチングする相手は人間であり、相手がどのような心境にあるのか、どのような行動を取るのかについての理解が浅い場合、コーチングが機能しにくいからです。
コーチング研修を実施したものの、職場や組織があまり変わらなかったという場合には、行動科学や心理学に基づいた人間理解が不足していた可能性が高いです。
コーチングスキルを身に付けて、実際にコーチングする相手は人間であるという大原則に立ち返りましょう。
その際に、人間理解を深めるには、「LIFOプログラム」が効果的なツールとしてよく活用されます。
行動科学、心理学の要素を研修受講者への独学に委ねるのではなく、LIFOプログラムなどを活用して、コーチング研修の一部として採り入れていきましょう。
LIFO(ライフォ)プログラムの概要
LIFO®プログラムは、『LIFO®サーベイ』という自己診断を中核とした、人の強みに焦点を当て、強みを生かすための方法論(プログラム)です。
LIFO®(ライフォ)という名称は、Life Orientations から取っています。
LIFO®は、 自己理解と他者理解を深め、 個人の行動変化やタテ・ヨコ・ナナメのコミュニケーションをポジティブに促進します。
コーチング研修においては、主に「自己理解」「他者理解」「対人関係への応用」の能力啓発に活用されています。
自分を知り、相手を知ることがコーチングの土台になるからです。
そして、相手のスタイルに合わせて効果的なアプローチをすることで、コーチングが初めて機能します。
LIFOプログラムはLIFOサーベイやLIFO研修テキスト、研修運営用スライド、各種ワークシートなど研修実施に必要な教材やツールをそろえています。
それらの教材を理解し、使い方を習得するために、LIFOライセンス取得講座に参加することが必須ですが、参加後にLIFOプログラムを社内で人事の担当者が利用できるようになります。
教材はそろっているため、教材を購入するだけで研修実施ができ、研修の準備にかかる負担が軽減されます。
これにより、コーチング研修を外部講師に依頼せず、社内で内製化し、社内講師がコーチング研修を担当できるようになります。
▼自己理解を深めるための診断については下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒自己理解・分析を促すための行動特性診断 性格分析ツールとの違いも解説
▼自己理解を促すためのコーチングプログラムについては下記で解説しています。
⇒社員の自己理解を促す最高のコーチングプログラムとは!?
コーチング研修の内容(2日間)
コーチングをしっかりと学ぶためには、2日間ほど時間を取って研修を実施することがおすすめです。次のような項目に取り組むための時間が必要だからです。
- コーチングの基本スキル
- 行動科学・心理学
- コーチングの実践練習
- 振り返り(リフレクション)
1日目の午前中には、主にコーチングの基本スキルについて学びます。
「質問」「傾聴」「フィードバック」について理論的に理解すると同時に、実習による体験学習を行います。
1日目の午後から2日目の午前中にかけては行動科学・心理学について学びつつ、それをどのようにコーチングに応用するかのポイントについて理解を深めていきます。
自分自身を題材にしながら、自己と人間理解を深め、それをコーチングする相手である他者を理解するために応用していきます。
2日目の午後にはコーチングの実践練習に移ります。コーチングのロールプレイングなどを行い、理解したことを実際の行動に移す練習をします。
ただ理解していても、それを行動に移すことは容易ではないということを忘れてはなりません。
そして、コーチング研修全体を通して振り返り(リフレクション)を行います。
1日目と2日目の終了時はもちろんのこと、各節目となるセッションごとにも振り返りを重ねていきます。
コーチング研修の内容はカスタマイズ可能
コーチング研修の内容はカスタマイズ可能で、半日~2日間の研修内容は受講者の状況や期待値に応じて調整可能です。
基本形と、既に一度受講したことがある上級者向けのカスタマイズ内容、またカスタマイズした際の料金の変動について紹介します。
基本形:半日~2日間+フォローアップ
基本形の研修は半日から2日間の集中型プログラムで行われ、コーチングの仕組みや基本的なスキルを学びます。
2日間で学ぶ要素は次のとおりです。
- コーチングの基本スキル
- 行動科学・心理学
- コーチングの実践練習
- 振り返り(リフレクション)
研修後は、参加者一人ひとりの進捗を確認しつつ、コーチングスキルを継続的に向上させるためのフォローアップを行うことが最善です。
フォローアップはオンラインで60分程度のミーティングや、個別に30分程度のミーティングを開催します。
上級者向けカスタマイズ内容例
上級者向けのプログラムでは、より高度なコーチングスキルや理論の習得を目指します。
基本的なことは身につけている前提で、"コーチングの神様"と称されるマーシャルゴールドスミス博士のオンラインコンテンツなどを活用します。
オンラインコンテンツを理解した上で、上級者同士で意見交換するミーティングの機会を設け、コーチング実践中の成功事例や失敗事例などを共有します。
コーチングの実践経験に加えて、世界レベルのコーチングのエッセンスを学び、実践知を共有することで、コーチングの対応範囲が広がり、また、受講者の潜在能力を最大限に引き出すアプローチを可能にします。
コーチング研修の内容をカスタマイズした場合の料金の変化
コーチング研修のカスタマイズ内容に伴う料金の変動は、研修の日数及び受講者数により決まる場合が多いです。
具体的には、研修日数が長くなると受講者数が多い場合料金は増加します。これは、コーチング研修講師の稼働時間の増加と、受講者数の増加に伴う教材費やオンラインコースの受講料の増加によるものです。
研修後のフォローアップについては、その実施範囲によって料金は変動します。
コーチング研修を実施する目的
そもそもコーチング研修を企業が実施する対象や目的は多岐に亘りますが、以下にいくつかの主な目的をご紹介します。
管理職のマネジメントスキルの向上
コーチング研修は、マネジャーやリーダーなどの管理職が、チームメンバーのパフォーマンスや能力開発をサポートするために、コミュニケーションスキルや問題解決策を学ぶ場を提供します。
高いレベルのコーチングスキルを身に付けた管理職は、チームメンバーが生産性を向上させるために働きかけることができます。
社員のモチベーション向上
コーチングは、関わった社員が自己決定で職務に取り組み、自己の能力開発を行い、自分のポテンシャルに気付き、モチベーションを向上させることを実現するための有効な手段とされています。
管理職がコーチングのスキルを持つと、部下それぞれの目標設定や行動計画の作成、そこに至るまでのさまざまなチャレンジを促すことができるようになります。
コーチングは、社員のキャリア開発に役立ち、モチベーション向上につながります。
社内のコミュニケーション改善
コーチング研修を通じて、管理職はより良いリスナーになり、他者の意見や視点を理解し、有効なフィードバックを提供する方法を学びます。
これにより、企業全体のコミュニケーションが改善されます。トップダウンで言われたことだけやっていれば良いという状況を打破することにつながり、社内のコミュニケーションが活性化します。
▼ コーチングと合わせて、心理的安全性の高い職場づくりも必要です。
⇒心理的安全性を職場のマネジメントに取り入れるには?ポイントを解説!
OJTとコーチングの違い
OJTとコーチングは両方とも職業訓練・能力開発の一連のプロセスであり、スキルや知識を伝達し、人材を育成する手法ですが、その形態や焦点が異なります。違いについて解説します。
OJT(On-the-Job Training)
OJTは具体的な仕事の中で直接的に指導や訓練、教育を行うもので、徒弟制度のような形態や新入社員や若手社員、キャリア採用者など就業初期のトレーニングなどに見られます。
知識の伝授や技術の伝承に重きを置き、学習者が基本的なことを型どおりにできるように、経験者が教えていきます。
教えられる側は実際の業務を通じてスキルを身に付け、実践的な経験を積むことができます。コーチングに対してティーチングと言えるでしょう。
▼OJTについては下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒効果的なOJTとは?意味と目的、新時代の学習環境の作り方を解説
コーチング
コーチングは個々の能力を最大限引き出すことやパフォーマンスの向上を目指すものです。コーチと呼ばれる人が、自己理解を深め、部下など関わる人たちの目指す姿や目指す姿と現状とのギャップを浮き彫りにし、自己改善を行ってもらうようにサポートすることで、コーチングの目的が達成されます。
コーチングは知識の伝授よりも、質問などを通じて自ら考えさせることに重きが置かれ、相手の潜在能力を引き出し、新たな行動を承認し、部下やメンバーの自己啓発や自己成長に焦点を当てます。
つまり、OJTは「教える」というティーチング・・指導形式で、コーチングは「引き出す」という指導形式です。
また、OJTは具体的な業務スキルの習得に重きを置きますが、コーチングは長期的なキャリアのサポートやパフォーマンスの改善に重点を置くことが多いです。
▼ ビジネスにおけるコーチングについては下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒ビジネスにおけるコーチングとは?マーシャル・ゴールドスミスの教えを紹介!
コーチング研修がもたらす効果
コーチング研修はリーダーやマネジャーなどの管理職向けに実施されることが多いです。
コーチング研修を実施することにより、実施した企業や組織は次のような効果が期待できます。
管理職のリーダーシップの発揮
コーチング研修は、リーダーやマネジャーなどの管理職の方々が職場において、部下やメンバーを管理するというよりも、部下やメンバーを支え、導き、育てる能力を磨くのに役立ちます。
コーチング研修を受講した管理職に、リーダーシップを発揮し、チーム内の協力と一体感を向上させることが期待されます。
コーチングは部下やメンバーの意見やスキルを認識し、目標達成へ導く手段として用いられます。
▼リーダーシップ開発については下記で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
⇒リーダーシップ開発とは?実務で使える6ステップの実践ポイント
エンゲージメントの向上
社員は、自分が価値があると感じ、自身の目標にコミットできるようになると、仕事に対するエンゲージメントが高まります。
管理職のコーチング研修受講により、個々の社員がコーチングを受けられます。
それにより、仕事のやり方、課題解決のスキル、自己啓発などについての洞察を得ることができ、結果として全体のパフォーマンスが向上します。
▼エンゲージメントの向上については下記で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
⇒エンゲージメントを高める18の施策とは?─効果的な取り組みと成功ポイントを解説!
コミュニケーションの改善
コーチング研修は、コーチングスキルに含まれる、効果的なコミュニケーションスキルを高めます。
コーチング研修を受講した管理職は、職場での問題を解決する能力が磨かれます。
これにより、管理職が社員間の誤解など、コミュニケーションの問題を減らすことができます。
さらに、さまざまコミュニケーションを通じて、社員個々のキャリア発展をサポートする場を創出することが可能になります。
▼職場のコミュニケーション改善については下記で詳しく解説しています。
⇒職場コミュニケーションが引き起こす問題とは?原因と活性化施策21個を徹底解説!
コーチングをオンラインで行う際の注意点
コーチング研修受講後に、管理職がコーチングをオンラインで行う場合があります。
その際には、オンラインの特徴を踏まえて、以下のような点に留意すると良いでしょう。
コーチング環境の安定性
コーチングを行うための通信環境が安定であり、機器、ソフトウエアが適切に動作し、無断で切断されないことを事前に確認する必要があります。
また、相手が使い慣れているオンラインミーティングツールを利用すると良いでしょう。プライバシーを保つために、静かな場所で、背景に気を配ることが重要です。
また、ビデオ通話では表情や態度、身ぶりなどが相手に伝わるため、自身の画面も確認しながらコミュニケーションを取ることが望ましいです。
オンライン特有のコミュニケーションへの配慮
対面でのコミュニケーションと比べて、視覚的または音声的な情報が制限される可能性があるため、言葉を慎重に選び、確認やフィードバックを多く行うことが重要です。
また、オンラインでは話しすぎてしまうことがよくありますので、注意しましょう。
そして、コーチングセッションが時間通りに始まり、時間通りに終わるように心掛けましょう。
パーソナルな接触の維持
直接に会えない分、よりねぎらいの言葉をかけたり、親身になって話を聞いたりすることで、部下やメンバーとの信頼関係を築けます。
また、オンライン上でのコーチングでは、適切なプライバシーとセキュリティー対策を考慮することが非常に重要です。
コーチングセッションの内容が第三者に漏えいしたりしないよう、信頼性の高いプラットフォームを使用するなど、対策を講じることが求められます。
そのような環境を構築すること自体が信頼感の醸成につながります。
まとめ
最高のパフォーマンスを引き出すコーチング研修の内容とは?コーチングが機能するポイントなどについて解説してきました。
コーチング研修は、個々人の能力を最大に引き出すための方法を学ぶことにより、組織全体のパフォーマンスを向上させる一助となります。
そのような学びを通じて、受講者は組織全体の働き方や環境、そして文化をより良いものへと変えていく力を身に付けることが可能となります。
コーチング研修は、個々人、そして組織全体を1段階以上引き上げるための重要なツールであり、組織が期待している成果につながっていくものとなります。
そして、そのコーチングを機能させるには、人間理解が重要です。
コーチも人間であり、コーチングで関わる相手も人間であるという原則に立ち返り、行動科学や心理学面から自己理解、他者理解、効果的な対人関係ついてしっかりと学びましょう。
トップダウンの見直しなど、企業のガバナンスのあり方が課題となる現代においては、改めてコーチング研修を実施し、現場の真実の声を引き出し、激変する環境に対応する力を高めていくことをおすすめします。
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