
内省研修とは?おすすめの対象社員・実施方法や人材育成上のポイントを解説!
「何度も同じ失敗をしてしまう」
「言われたことしかできず、主体性がない」」
「自身の無意識なこだわりが強く、行動がなかなか変わらない」
このような上司や部下、同僚に対し、悩みを抱えたことはありませんか?
多くの場合、そうなってしまう原因は「自己理解の不足」にあります。
改善するには、自身がなぜそのような行動を取ってしまうのか、行動レベルから振り返り、感情レベルや自己概念まで落とし込む機会を持つことが重要です。
そのような機会を提供するのが、「内省研修」です。
内省研修は、自己理解を深め、自身に対する新たな気付きを得ることで、その後の行動を変えるための研修です。
ただ、内省研修を実施しようとすると、誰が、どのようなプログラムで、どのような対象層に実施をするのが効果的か、社内だけで検討するのはハードルが高いです。
結論として、おすすめの方法は「外部からノウハウを得て、社内講師で実施する」ということです。LDcubeでは、内省研修の社内トレーナー養成支援を行っており、そのお役立ちが可能です。
本記事では、内省研修の概要から進め方、対象者層、実施のポイントなど、必要な情報を網羅的に解説します。個人の成長と組織の成功を支えるための内省研修の意義を理解し、貴社における人材育成の可能性を広げる手段として、この記事をぜひお役立てください。
▼自己肯定感やセルフエスティームについては下記で解説しています。
▼自己肯定感を高める講座を受講した参加者の声などは下記の事例で紹介しています。
⇒大学生が自己肯定感を高める講座を受講~ねらいと成果、受講前後の変化とは~
▼ 自己肯定感を高める方法についてまとめています。こちらからダウンロードできます。
目次[非表示]
- 1.内省研修とは自己理解を深め、気付きを得る機会
- 1.1.内省研修とは
- 1.2.内省研修の目的と期待される効果
- 1.3.AI時代だからこそ「内省」が重要
- 2.内省研修のメリット
- 2.1.自己理解の深化
- 2.2.社員エンゲージメントの向上
- 2.3.業務パフォーマンスの向上
- 3.内省研修のデメリット
- 3.1.時間とリソースが必要
- 3.2.ファシリテーションが困難
- 3.3.感情的な負担が大きい
- 4.内省研修を実施すべき対象者層
- 5.効果的な内省研修に必要なモノ
- 5.1.研修講師(ファシリテーター)
- 5.2.プログラム・ツール・教材
- 5.3.時間・日程
- 5.4.場所・会場
- 6.内省研修の効果を最大化するための7つのポイント
- 6.1.ある程度の業務経験
- 6.2.事前の自己内省
- 6.3.上司からの期待
- 6.4.心理的安全な環境
- 6.5.研修講師からの問いかけ・深掘り
- 6.6.受講者同士のフィードバック
- 6.7.事後フォローアップ
- 7.内省研修の実施リソース
- 8.内省研修に最適なプログラム「HEP」
- 9.HEPを活用した内製研修の導入・受講事例
- 10.まとめ
内省研修とは自己理解を深め、気付きを得る機会
内省研修は、受講者が自己理解を深め、新たな気付きを得ることで個人の成長を促進する重要な機会です。
この研修を通じて、自らの行動や価値観を再評価し、新しい洞察を得ることが可能です。職場における自身の役割を再確認し、より効果的に業務を遂行するためのヒントを見つけることができます。
内省研修とは
内省研修とは、個人が自身の行動や決断を振り返り、自己理解を深化させ、その後の行動を変えることを目的とする研修です。参加者は、自分自身の内面を見つめ直し、過去の経験を再解釈することで、今後の行動や意思決定に役立てます。
このプロセスには、個人ワークやグループディスカッションが含まれ、他者との意見交換を通じて異なる視点を得ることができます。特に、自分が無意識のうちにしている選択や、日々の行動パターンを意識することで、自己の思考や感情をより深く理解することが可能になります。
内省研修の目的と期待される効果
内省研修の主な目的は、個人が自身の行動や価値観を再評価し、自己理解を深め、その後の行動を変えることです。この過程を通じて、自身の強みや弱みを把握し、個人的な成長の機会を認識することができます。
また、自己認識の向上はコミュニケーション能力や対人スキルの向上にも寄与します。結果として、個々の社員のエンゲージメントが高まり、職場全体の協調性や生産性が向上します。
さらに、自分自身を客観的に見つめ直すことで、ストレス管理能力や問題解決力の向上が期待されます。
AI時代だからこそ「内省」が重要
AI技術が急速に進化し、職場にも浸透しつつあります。ルーティンワークやデータ分析などのタスクが自動化される一方で、求められるのは創造力や共感力、批判的思考などの人間ならではの能力です。
そのため、内省のプロセスを通じて、AIにはできない独自の洞察力や創造的な問題解決能力を磨くことが不可欠です。このような能力の向上は、変化の激しいビジネス環境において、競争力の維持や組織の持続的な成功に直結します。
内省研修は、こうした人間ならではのスキルを向上させるための重要な手段です。研修を受講することにより、個人や組織が複雑な課題に対してより適応力を持って対応でき、革新的な解決策を見いだす力を養うことができます。
内省研修のメリット
内省研修は、自己理解を深化させるだけでなく、職場全体のエンゲージメントや業務パフォーマンスを向上させるための強力なツールです。以下では、そのメリットを詳細に解説します。
自己理解の深化
内省研修を通じて得られる最も直接的な効果は、自己理解の深化です。研修では、参加者が自身の内面と向き合い、自らの価値観、信念、行動パターンを再認識する機会を提供します。
具体的な手法としては、ジャーナリングやグループディスカッションを通じた自己反省があり、これによって潜在的な心理的ブロックや無意識のバイアスに気付くことができます。
こうした洞察は、自分自身の行動の背景を理解し、より良い選択と行動を取るための礎となります。また、これまでに得られた成功や失敗の原因を分析し、自己の成長に結びつけることができます。
このプロセスを繰り返すことで、個人は自己認識をさらに強化し、これまで以上に自己信頼を持って行動できるようになります。
社員エンゲージメントの向上
自己理解の深化は、受講者個人への影響にとどまらず、チームや組織全体のエンゲージメントの向上にも貢献します。
内省を通じて自らの興味や価値を明確化した社員は、組織の目標や価値観との整合性を再確認することができます。これにより、社員は組織との一体感を持ちやすくなり、意欲的に貢献しようとするモチベーションが高まります。
職場環境が協力的で、全員が自分の意見を評価されると感じることができれば、自然と積極性も育まれます。その結果、コミュニケーションが活発化し、社員同士の協力体制が強化され、組織全体の成果向上につながります。
業務パフォーマンスの向上
内省研修は、業務パフォーマンスの向上を促進する要因としても重要です。自己理解が進むことによって、社員は自分の強みと課題を見極め、それを業務に生かす方法を見いだすことができます。
この過程で、自主的な学びの姿勢が培われ、変化の激しい現代社会において、新たなスキルの習得につながります。
また、内省によって得られた洞察は、問題解決能力の強化にも寄与します。社員が自身の課題に対して柔軟なアプローチを取れるようになることで、組織が直面するさまざまな問題に対する解決策も豊富になり、生産性の向上を実現します。
こうして、内省研修は個人の成長を促し、それがひいては組織全体の効率性を引き上げる結果をもたらします。
内省研修のデメリット
内省研修は多くの利点を持つ一方で、いくつかのデメリットや課題も存在します。これらを理解することで、潜在的な問題を予防し、研修をより効果的に活用することが可能になります。
時間とリソースが必要
内省研修を実施するためには、相応の時間とリソースが必要です。内省は深い考察を伴うため、短期間では効果を得るのが難しいことが多くあります。
そのため、研修の日程を十分に確保し、参加者が十分に没頭できる環境を整えることが求められます。しかし、通常業務との兼ね合いで、多忙な日常業務の中に内省の時間を組み込むのは容易ではありません。
また、研修を円滑に進めるためには、専門的な知識を持つファシリテーターの存在も重要であり、このようなリソースをそろえることが難しい場合もあります。
ファシリテーションが困難
内省研修を効果的に進めるためには、内省のプロセスを深く理解したファシリテーターの存在が不可欠です。ファシリテーターは参加者が自身の気付きや学びを深める手助けをしますが、これには高度なスキルが求められます。
例えば、参加者間の対話を促し、一人一人の内省をサポートしながらも、詰問のようになりすぎずバランスを取る必要があります。このように、ファシリテーションには専門性が必要であり、適切な人材を確保することが難しい場合があります。
感情的な負担が大きい
内省研修の過程では、参加者が自身の内面的な課題や感情に向き合うことが多くあります。このプロセスでは、心理的に負担がかかる可能性があり、特に過去の失敗やトラウマを振り返ることが含まれる場合、感情的な負担が大きくなります。
そのため、研修参加者に対して十分な心理的サポートを提供することが必要です。それが不十分であると、かえってストレスを抱え込んでしまうリスクも考慮しなければなりません。
これらのデメリットを理解し、参加者が安心して内省できる環境を整えることが重要です。
内省研修を実施すべき対象者層
内省研修は、さまざまなキャリアステージにある社員にとって価値があります。対象者層を適切に設定することで、研修の効果を最大限に引き出すことができます。それぞれの対象者層にどのようなメリットがあるのかを詳しく見ていきます。
新入社員
新入社員にとって、内省研修は職場環境や新しい役割に適応するための貴重な機会です。
特に入社直後の時期に内省研修を取り入れることで、自らの価値観と会社の文化との一致点を見いだすことができます。
これによって、早期に職場での役割を理解し、モチベーションを高めることが可能となります。また、自己理解を深めることで、自信を持って業務に取り組む姿勢を養えます。
若手社員
若手社員は、キャリア形成の途上にあり、多くの場合、自己の能力や進むべき方向に対する不安を抱えがちです。内省研修は、こうした不安を解消し、自己効力感を高めるのに役立ちます。
研修を通じて、自らの強みや弱みを客観的に評価し、キャリアパスの選択についてより具体的なイメージを持つことができるようになります。これにより、今後のキャリアに対する確信を得ることができます。
中堅社員
中堅社員は、組織の中で重要な役割を担い、さらなる成長を期待されています。一方で、日々の業務に追われ、自己の成長を見過ごしがちです。
内省研修は、これまでのキャリアを振り返り、自分自身のリーダーシップスタイルや価値観を改めて見直す良い機会となります。
これにより、自分自身の仕事の進め方やキャリアに対する考え方を見直し、次のステージへ進むために「一皮むける」きっかけを提供できます。
初級管理職
初級管理職は、チームのリーダーとしての役目を担い始めたばかりですが、同時に管理職としてのプレッシャーも抱えています。
内省研修は、新たな役割に必要なスキルだけでなく、自身のリーダーシップの特性を理解し、効果的なマネジメント戦略を開発するのに役立ちます。
こうした理解は、チーム全体のパフォーマンス向上にもつながります。
ベテラン管理職
豊富な経験を持つベテラン管理職にとっても内省研修は有益です。
この層の社員は、これまでの経験を改めて振り返り、自らの意思決定スタイルやリーダーシップを再評価する機会を持つことで、さらなる組織貢献への道を模索できます。
往々にして、ベテラン管理職はこれまでの成功体験をベースに、価値観や考え方が凝り固まっているケースがあります。
内省研修を通じて、長年の経験をより良い方向へ生かしたマネジメントスタイルへとアップデートすることができるでしょう。
効果的な内省研修に必要なモノ
内省研修を効果的に実施するためには、適切なリソースと環境が必要です。ここでは、研修を成功させるために欠かせない要素について詳しく解説します。
研修講師(ファシリテーター)
内省研修の成功には、経験豊富なファシリテーターの存在が不可欠です。ファシリテーターは、参加者が自己探求の旅をスムーズに進めるために詳細なガイダンスを提供し、安全でオープンな学びの場をつくり出します。
専門的な知識だけでなく、感情的なサポートや、深い洞察を引き出すための適切な質問の投げかけができるスキルが求められます。これにより、参加者一人一人が個別の課題やテーマに踏み込み、自分だけの洞察を深めることができます。
プログラム・ツール・教材
内省研修を構成するには、しっかりと計画されたプログラムや効果的に活用できるツールが必要です。例えば、自己診断、グループディスカッションの場、ロールプレイなど多様なアプローチを組み合わせて、参加者に多角的な学びを提供します。
これらのツールは、研修の目的や参加者のニーズに沿って柔軟に選定されるべきです。さらに、デジタル時代におけるオンラインプラットフォームやアプリを活用することで、研修後も参加者が時間や場所にとらわれず内省活動を継続遂行できるようにすることも重要です。
時間・日程
内省研修の効果を最大化するためには、適切な時間と日程の設定が必要です。短時間での実施では表面的な理解にとどまってしまうため、十分に時間をかけることが重要です。
理想的には、集中して深く探求できる1日から数日にわたる研修期間を確保することが求められます。こうした時間の余裕を持たせることにより、参加者は焦らずにしっかりと自己に向き合い、深い内省プロセスを経験することができます。
場所・会場
研修の場所や会場も、参加者が集中しやすく、リラックスできる環境を選ぶことが大切です。内省研修は心の内面に深く向き合う活動であるため、静かで快適な空間が不可欠です。
自然に囲まれた施設や心落ち着く室内環境は、参加者が静かに思考を巡らせ、他者と率直に対話するための絶好の場となります。
また、オンラインでの実施の場合も、デジタル環境が整った場所で行うことで、内省がスムーズに進行しやすくなります。
内省研修の効果を最大化するための7つのポイント
内省研修を有効に活用し、その効果を最大限に引き出すためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、効果を最大化するための7つのポイントについて詳しく説明します。
ある程度の業務経験
内省研修の効果を最大化するためには、参加者がある程度の業務経験を持っていると効果的です。
業務経験がほとんどない場合でも内省は可能ですが、業務経験が豊富なほど、これまでの経験を振り返って深い洞察を得るチャンスが増えます。
経験に基づく振り返りは、具体的な業務の課題や成功体験をベースにしており、それがフィードバックや改善の土台となります。
これにより、参加者はこれまでの行動や判断、成果を理解し、その知識を生かしてさらに成長することができます。
事前の自己内省
内省研修の前には、事前課題として自己内省を行うことが効果的です。この段階では、自身の過去の業績や失敗体験、またはもっと根本的な価値観について深く思考することが推奨されます。
このような事前準備により、研修当日にはより集中して研修に臨め、深い洞察と具体的な行動計画を持ち帰ることができるのです。
さらに、「自身がどうしても改善したいけどなかなか改善できないこと」なども明確化しておくと、研修がより効果的です。事前に内省することで、参加者は研修内容の真価をより深く理解し実践できるようになります。
上司からの期待
内省研修の参加者に対して、上司からの明確な期待を伝えることは、研修の準備を整え実行するための強力な動機づけとなります。
上司が研修の目的や期待する成果を具体的に示すことで、参加者はその研修が自身のキャリアや業務にどのように資するのかを理解しやすくなります。
また、上司から見た「強み・啓発課題」をもらっておくことで、自己内省の軸ができます。こうすることで、彼らは研修で得た知見を積極的に業務に取り入れることを目指し、より高い成果を上げようとする意識が醸成されます。
心理的安全な環境
内省研修が真に効果を発揮するには、参加者が自己を開示できる心理的に安全な環境が必要です。
安心できる環境が提供されることで、参加者は失敗を恐れずに正直に内面を語り、他者からの批判を受け入れることができます。
心理的安全性が確保されていると、参加者は安心して自己反省のプロセスに取り組み、より自由に新しいアイデアや改善策を模索することができます。結果的に、これが組織文化の向上にもつながります。
研修講師からの問いかけ・深掘り
研修講師からの適切な問いかけや深掘りは、参加者が自らの考えを掘り下げるきっかけをつくります。
講師が状況に応じた適切な質問を投げかけることで、参加者は自身の内面をさらに探求し、洞察を深めることができます。
このプロセスは、研修自体をより充実したものにすると同時に、後日のアクションに結びつく実践的な学びを提供します。
受講者同士のフィードバック
最後に、受講者同士のフィードバックは内省研修の効果をさらに高める要素です。
受講者同士がそれぞれの発見や学びを共有することで、一人では気付かなかった新しい視点やアイデアを得ることができます。こうしたフィードバックの機会は、単なる研修内容の共有にとどまらず、お互いの成長を支援し合う貴重な場となります。
結果的に、参加者同士の結束が高まり、組織内でのコミュニケーションが円滑になるとともに、チーム全体の協力性も向上するのです。
また、お互いのことを本気で考え、相手のためを思って理解しようとしないと、他社へのフィードバックはできません。内製研修を通じて、深い人間関係づくりのきっかけにもなります。
事後フォローアップ
内省研修の成果を継続的に生かすために、研修後にはフォローアップが必須です。
定期的な面談やチェックインを通じて、研修で得た学びや気付きをどのように日常業務で生かしているかを確認する仕組みを設けます。
これにより、参加者は研修で学んだことを確実に定着させ、自らの成長を自覚することができるようになります。
また、フォローアップの過程で問題点や新たな課題が浮上した場合、それに対する支援を提供できるので、学習のサイクルを促進します。
内省研修の実施リソース
内省研修を効果的に実施するためには、適切なリソースの活用が不可欠です。研修を成功に導くための人材や手法の選定は、その成果を大きく左右します。
以下に、内省研修の実施において考慮すべき主要なリソースを紹介します。
外部講師
外部講師の活用は、内省研修において多くのメリットをもたらします。外部の専門家は、豊富な経験と最新の知見を持っており、参加者に新たな視点や気付きを提供できます。
加えて、外部講師の中立的な立場は、参加者が安心して心を開き、多様な意見や考えを交換する場を創り出すのに役立ちます。
外部の専門家がもたらす他業界の事例や実践は、参加者の視野を広げ、内省のプロセスにおける深まりを促進します。
社内講師
一方、社内講師の利用は、社内の文化や業務内容に精通した研修を提供する上でのメリットがあります。社内のベテラン社員が講師を務める場合、身近で実践的な例を交えながら、より具体的な指導が可能です。
このアプローチは、組織の目標や価値観に深く根差した教育を行うことができるため、研修後も実務に直結する学びを期待できます。
また、社内での講師育成を行うことは、組織のナレッジマネジメントにも寄与し、持続的な人材育成の一環として好影響を及ぼします。
異業種交流研修
異業種交流研修は、内省研修の中でも特に新たな気付きを得やすい形態です。異なる業界の背景や文化を持つ人々との交流は、自己や自社の業務を再評価する機会を与えてくれます。
このような交流を通じて、参加者は多様な価値観や考え方を学び、自らの多様性に対する理解を深めることができます。さらに、異業種交流は、イノベーションを促すきっかけともなり、研修参加者の創造性を大いに刺激します。
内省研修を成功させるためには、こうしたリソースを適切に組み合わせ、それぞれの強みを最大限に活用することが重要です。
異なるアプローチの配合によって、参加者にとって実り多い学びの機会を提供し、その結果を組織全体の成長へと結びつけることが可能になります。
内省研修に最適なプログラム「HEP」
内省研修では、HEP(ヒューマン・エレメント・プログラム)を活用することが効果的です。
HEPを活用した研修を実施することで、自己の内面にある感情を見つめることができ、効果的な内製が可能になります。
■ HEP(ヒューマン・エレメント・プログラム)とは
HEPとは、個人が持つ力を最大限に発揮するための環境とツールを提供するプログラムです。
「自分の想いを分かってもらえない」「上司・部下の気持ちが分からない」…
実は組織の中で起こっている問題の約80%は人間の感情が引き起こしていると言われています。しかし、自己の感情をコントロールすることで対人関係や組織はもっと良くなります。それを実践的に学べるプログラムが「HEP」です。
■ 背景にある考え方:セルフエスティーム
人間の持つ感情や感情から引き起こされる問題に気付くにはどうしたら良いでしょうか。
人間は、人種や性別や国籍など関係なく、「セルフエスティーム」という人間的要素を必ず持つとされています。
この観点で、人間への理解を深めていきます。
セルフエスティームとは
セルフエスティームとは、自分としても誇りに思い、他者からも十分に認められるであろうという実感やポジティブな自己イメージのことをいいます。セルフエスティームには、重要感、有能感、好感が含まれています。
▼HEPやセルフエスティームの詳細は以下をご覧ください。
HEPを活用した内製研修の導入・受講事例
武庫川女子大学経営学部、福井学部長はじめ、3名の学生にお話を伺い、武庫川女子大学経営学部の特徴や取り組みについて深く掘り下げました。
■ 経営学部の設立背景と教育目標
武庫川女子大学は、1939年に「女性の自立」を掲げて創立されました。近年、人生100年時代を迎える中で、単一の職業で生きていくのが難しくなりつつあります。
そこで、女性のキャリアに特有の課題や中断を乗り越え、次の人生を再設計できる多様な人材を育成するために、2020年に経営学部を設立しました。
この学部は、どんな環境においても自己の人生を再設計できる意欲と能力を学生に伝えることを目的としています。
そのため、カリキュラムにはインターンシップなどの実践科目を充実させ、自らの力で行動し、人を巻き込みながら目標を実現するスキルを養うことを目指しています。
■ コロナ禍がもたらした課題と講座の導入
経営学部設立と同時に発生したコロナ禍は、人との交流を制限し、学生の社会性や対人スキルの育成を妨げました。
また、関西地域には多くの女子大があり、競争環境の中で自己肯定感が損なわれることが多いという課題も浮上しました。
これを受けて、経営学部では自己肯定感を高めることを目的とした講座をインターンシップに組み込み、学生の心の成長をサポートする取り組みを始めました。
■ 自己肯定感向上の講座による成果
2022年度に実施された自己肯定感を高める講座では、受講前は自己肯定感が高いと答えた学生の割合が35%だったのに対し、講座終了時には86%に達するなど、目覚ましい成果が見られました。
講座では、自己肯定のプロモーション動画作成プロジェクトや自己認識を深める活動を通して、学生は自らの成長を実感することができました。
その過程で、学生は自己表現やチームワークのスキルを磨くと同時に、自信を築いていきました。
■ 学生の声と受講後の変化
講座を受講した在学生の鳴神希実さん、小林和葉さん、安田美波さんは、自己肯定感の重要性を体感するとともに、人との関わりの中でどのように自己成長を図るかを学びました。
講座を通じて、鳴神さんは、人を頼ることの大切さに気付きました。小林さんは、他者と自分を比較しないメンタルの強さを得ました。安田さんは、肯定的な視点で物事を見る力を身につけ、周囲との信頼関係を構築する方法を学んだと語っています。
■ SNS時代における自己肯定感の重要性
学生たちは、現代のSNS社会では他者の影響を受けやすく、自己肯定感が無意識のうちに変動することを実感しています。
講座を通して得た自己肯定感の知識は、周囲からのフィードバックに左右されることなく、自分自身の強みを認識するための有効な手段となっています。
特に就職活動を控えた学生には、自己認識を高める講座が大きな意味を持ち、将来のキャリア形成においても役立っています。
このように、武庫川女子大学経営学部では、時代のニーズに応じたカリキュラムを通じて、学生の心身の成長とキャリア形成を支援する取り組みを進めています。
▼本事例はインタビュー記事の一部です。インタビュー記事全文はこちらからご覧ください。
⇒武庫川女子大学 大学生が「自己肯定感を高める講座」を受講 ねらいと成果、受講前後の変化とは
まとめ
これまで、「内省研修とは?対象・実施方法・おすすめのプログラムを紹介!」について解説してきました。
内省研修は、社員の自己理解を深め、新たな気付きを与える場として有効な手段です。
しかし、研修を効果的に実施するためには、適切なリソースと環境が必要です。経験豊富なファシリテーターの支援や心理的に安全な環境を提供することは、研修の成功に欠かせません。
また、新入社員からベテラン管理職まで、幅広い層が内省研修の恩恵を受けることができます。特に、HEPの導入は、感情をもとにした問題の解決やセルフエスティームの向上に役立ち、個人と組織の双方に大きなメリットをもたらします。
本記事を通して、内省研修の重要性と効果を理解し、貴社の人材育成戦略の一環として、内省研修の導入を検討いただければ幸いです。
株式会社LDcubeでは、HEPをベースとしたセルフエスティーム研修の実施や、社内講師の方が社内で研修を実施される際に役立つ「社内トレーナー養成」支援も行っております。社内トレーナー養成支援プログラムをご活用いただければ、社内講師の方がセルフエスティームを扱い、自社で内省研修を実施いただくことが可能になります。
無料の体験会なども実施しています。ぜひお気軽にご相談ください。
▼関連資料はこちらから
▼関連記事はこちらから



