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初めての研修講師が感じる不安とは?社内研修を成功させるポイント・コツを解説!

人事・教育部門に配属されると、社内研修の講師を務めることがあります。初めて研修講師を務めることは、誰にとっても緊張する経験です。

多くの人が抱える課題は、研修の構成や進行方法、参加者のエンゲージメントを維持するスキルなど、未知の領域に対する不安です。特に、準備不足や適切なフィードバックを受ける機会が限定されると、初回の講師経験がうまくいかない場合があります。

では、初めての研修講師として成功するためには、どのようなステップを踏むべきでしょうか?

初めて研修講師を務める際の一般的な課題について考えてみましょう。初めての研修講師は、しばしば以下のような課題に直面します。

  • 不安からくる緊張
    人前で話すなど研修実施に自信が持てず、講義内容をうまく伝えられるか心配。

  • 内容構成の適切さ
    研修の内容をどの順序で進行するか、どのポイントを強調すべきかが手探りのため自信が持てない。

  • 参加者のエンゲージメント
    参加者の関心を引き続け、積極的に学ぶ環境をどのようにつくるかがわ分からない。

上記のような不安は初めての研修講師であれば、誰しもが経験します。

本記事では、初めての研修講師であれば誰しもが経験する不安や、成功するためポイント・コツ、テーマ設定、カリキュラム作成方法、研修用スライドの作成方法、研修を盛り上げるコツ、初めての社内研修を確実に成功させるための方法などの具体的な方法を紹介します。

以下のステップを実践することで、自信を持って研修を進行し、参加者にとって価値ある学びの場を提供できます。

  • 徹底的な準備とリハーサル
    研修内容をしっかり準備し、リハーサルを重ねます。具体的なスライドや資料を作成し、要点をメモします。繰り返し練習し、同僚からフィードバックを受けて修正します。

  • 参加者のエンゲージメントを高める工夫
    質問やディスカッション、クイズ、グループワークを取り入れ、双方向の環境をつくります。意見発表の場を設け、ユーモアも交えてリラックスした雰囲気にします。

  • 構成の工夫と時間管理
    研修内容をセッションごとに分けて時間配分を明確にし、導入部、本題、まとめのように構成します。要点を絞り、無駄な情報を省いて集中力を維持します。

  • フィードバックとリフレクション
    研修後にフィードバックを収集し、理解度や満足度を確認します。改善点を見つけ、次回に生かします。リフレクションを行い、良かった点と改善点を明確にし、スキルを向上させます。

  • 使用するツールの熟知
    プレゼンテーションツールやデジタルツールを事前に十分に理解し、不測の事態に備え予備プランも用意します。技術的なトラブルに対応できる準備をして、研修をスムーズに進行します。

上記のようなポイント・コツを踏まえて研修を行うことで、初めての研修講師として、一歩一歩確実に成長し、参加者全員が学びを深める有意義な時間を提供することができるでしょう。

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▼社内研修企画実施について下記にまとめています

社内研修資料

目次[非表示]

  1. 1.初めての研修講師が感じる不安
    1. 1.1.緊張からくる不安
    2. 1.2.内容構成についての不安
    3. 1.3.参加者のエンゲージメントが得られるかという不安
  2. 2.初めて講師が研修を成功させるポイント(心構え)
    1. 2.1.研修講師としての心構え
    2. 2.2.徹底的な準備とリハーサル
    3. 2.3.参加者のエンゲージメントを高める工夫
    4. 2.4.構成の工夫と時間管理
    5. 2.5.フィードバックとリフレクション
    6. 2.6.使用するツールの熟知
  3. 3.研修講師が初めての場合のテーマ設定
    1. 3.1.課題が明確な場合
    2. 3.2.課題が不明確な場合
  4. 4.研修講師が初めての場合の準備の仕方
    1. 4.1.テーマに基づいたカリキュラム設計
    2. 4.2.研修用スライド(資料)の作り方について
  5. 5.研修講師が初めての場合の実施スタイル
    1. 5.1.集合研修
    2. 5.2.オンライン研修
    3. 5.3.ハイブリッド研修
  6. 6.初めての研修講師が場を盛り上げるには
  7. 7.初めての研修講師が「確実に」成功させるには
  8. 8.まとめ

初めての研修講師が感じる不安

不安を感じているイメージ画像

初めての研修講師を務める際には主に下記のような不安を抱きます。

①緊張からくる不安、②内容構成についての不安、③参加者のエンゲージメントを得られるかという不安です。

1つずつ解説します。

緊張からくる不安

初めて人前で話す経験は、多くの人にとって非常に緊張するものです。

特に、研修講師として人前で話すときには、自分が中心となり、情報を伝える責任があるため、そのプレッシャーから緊張が高まることがあります。

この緊張が自然と不安につながるのです。人前での発表や講義に慣れていない場合、手が震える、声が震える、言葉が詰まるなどの身体的な反応が出ることがあります。

このような緊張からくる不安を和らげるためには、リハーサルを重ねることが効果的です。

内容構成についての不安

初めての研修を担当する際、講義内容の構成に自信が持てないことも大きな不安要素の1つです。

情報が多すぎて大事なポイントが埋もれてしまったり、逆に情報が少なすぎて理解が浅くなってしまったりすることを心配し、不安になることがあります。

この不安を軽減するためには、事前に受講者のニーズを調査し、それに基づいて内容を絞り込むことが重要です。

また、スライドや資料を効果的に使い、視覚的にも情報を整理することで、講義がスムーズに進行するように工夫すると良いでしょう。

参加者のエンゲージメントが得られるかという不安

研修は参加者が主体的に学びに参加することが重要です。

そのため、参加者が研修内容に興味を持ち、積極的に参加してくれるかという不安もあります。

雑談や質問をうまく引き出せるか、グループワークを有効に活用できるかなど、参加者のエンゲージメントを高めるためのスキルが必要とされます。

この不安を和らげるためには、アイスブレイクや参加型のアクティビティを取り入れることが有効です。

また、フィードバックを通じて参加者の反応を知り、それに応じて柔軟に対応することも重要です。
 
不安を軽減するには、事前の準備と練習が鍵となります。

自信を持つためには、リハーサルを重ね、フィードバックを受けることで不安を少しずつ克服していくことが大切です。

また、初心者であることをあまり重く受け止めず、参加者とともに学ぶパートナーとして前向きに取り組むことが大切です。

初めて講師が研修を成功させるポイント(心構え)

はじめての研修講師の心構えのイメージ

研修講師としての心構え

研修講師として研修を成功させるためには、まず「研修講師も参加者と同じ人間であり、参加者の成長のために一緒に学ぶパートナーである」という心構えが重要です。講師=先生、参加者=生徒のような先生と生徒という上下の関係性で、講師として偉そうにするのではなく、パートナーとして共に学ぶスタンスと参加者の成長に貢献するという心構えがポイントです。

このような心構えは言葉にしなくても参加者に伝わるものです。

そのような心構えを持った上で、初めての研修講師を成功させるためポイントを紹介します。

徹底的な準備とリハーサル

研修の成功は、準備にかかっています。以下のステップを踏むことで、自信を持って研修を進行できます。

  • 研修内容の習得
    伝えるべき内容を深く理解しましょう。本や論文、公式文書など信頼性の高い情報源を基に、研修内容をしっかり把握しましょう。

  • スライドや資料の作成
    シンプルで分かりやすいスライドや資料を作成します。情報の視覚化は理解を助けるので、グラフや図を活用しましょう。

  • リハーサル
    実際の時間設定でリハーサルを行います。リハーサルでは、声のトーンやペース、タイミングを確認し、必要に応じて改善しましょう。

上記の研修の準備やリハーサルは研修時間の2倍程度の時間を見積もってしっかりと行いましょう。

参加者のエンゲージメントを高める工夫

参加者が興味を持ち、積極的に学べる環境を整えるための工夫が重要です。

  • 質問とディスカッション
    質問タイムを設け、双方向のコミュニケーションを促進します。ディスカッションを通じて、深い理解を目指します。

  • アクティビティとワークショップ
    グループ活動やワークショップを組み込みましょう。実際に体験することで知識の定着が進みます。

    インセンティブや感謝
    発表してもらったら拍手をするなどのインセンティブを用意したり、質問をしてもらったら感謝を伝えたりするなど、ちょっとした工夫から参加者のモチベーションを高めます。

構成の工夫と時間管理

研修全体の構成と時間管理も重要な要素です。

  • セッションの構成
    研修をいくつかのセッションに分け、それぞれにクリアな目標を設定します。各セッションの始めと終わりには、要約と振り返りの時間を設けましょう。

  • 時間配分の計画
    各パートやアクティビティの時間を詳細に計画し、適度な休憩時間も設けます。これにより、参加者が疲れず、集中力を保つことができます。

  • 柔軟性の確保
    計画通りに進まない場合も考慮し、柔軟に対応できるような余裕を持たせることが大切です。

フィードバックとリフレクション

研修後のフィードバックとリフレクション(振り返り)は、今後の改善につながります。

  • アンケートの実施
    研修終了後に参加者からフィードバックを集めるためのアンケートを実施します。具体的な質問形式を用いることで、建設的な意見を得られます。

  • リフレクション
    自分自身で研修を振り返り、成功点と改善点を洗い出します。例えば、目標が達成されたか、予定通り時間管理ができたかなどを確認します。

  • フィードバックの活用
    得られたフィードバックを基に、次回の研修の内容や方法を改善します。

使用するツールの熟知

使用するツールや技術について十分に理解し、スムーズに運用できるよう心掛けましょう。

  • スキルの習得
    使用予定のプレゼンテーションツールや学習管理システム(LMS)について事前に十分に学び、使いこなせるようにしておきます。

  • バックアップの準備
    技術的なトラブルが発生した場合に備え、バックアップの計画を立てておきます。例えば、スライド資料の印刷版を用意するなどの方法です。

  • トレーニング
    サポートスタッフや経験者からのアドバイスを受けることで、自信を持って使用できるように準備します。

これらのポイントに注意をし、徹底的に準備を行うことで、初めての研修講師としても成功を収めることができるでしょう。
 

研修講師が初めての場合のテーマ設定

研修テーマを設定しているイメージ

課題が明確な場合

  1. 課題の具体化
    課題が明確である場合、まずはその課題を具体的かつ詳細に記述します。例えば、「新人社員の業務スキルが不足している」という課題であれば、そのスキルとは具体的にどのようなものか、どのような状況でその不足が顕著に表れるのかを明確にします。

  2. 目標設定
    具体的な課題がある場合、その課題を解決するための具体的な目標を設定します。例えば、「新人社員の基本的な業務スキルの習得」や「効率的な業務プロセスの理解と実践」など、達成したい結果を明確にします。

  3. カリキュラム設計
    目標を達成するために必要なカリキュラムを設計します。この段階では、具体的な学習内容、講義の順序、実践練習の方法などを検討します。例えば、座学と実習を組み合わせたアプローチなどが有効です。

  4. 評価方法の設定
    研修の効果を測定するための評価方法を設定します。例えば、テストや実務研修の成果、フィードバックのアンケートなどを利用し、学習の進捗や達成度を確認します。


課題が不明確な場合

  1. 課題の特定
    まずは課題の特定から始めます。アンケート調査やヒアリング、業務の観察などを通じて、どのような課題が存在するのかを明らかにします。この段階では、積極的に社員や関係者から情報収集をします。

  2. 情報収集と分析
    収集した情報を基に、どのような問題が存在するのかを分析します。例えば、「特定の業務プロセスの理解不足」や「部門間連携の問題」など、具体的な課題が浮かび上がってきます。

  3. 仮説設定
    現時点で得られた情報を基に、いくつかの仮説を立てます。例えば、「業務の手順の理解にばらつきがあるのではないか」や「コミュニケーションスキルが不足しているのではないか」など、課題の原因を仮定します。

  4. テーマ設定
    仮説に基づき、研修のテーマを設定します。このテーマは、柔軟に変更できるようにしておくと良いです。例えば、「基本的な業務スキルの強化」といった広範なテーマから始め、実際の研修を通じて具体的な問題に焦点を当てていきます。

  5. 研修の実施
    設定したテーマに基づいて、研修を実施します。研修はやって終わりではないので、研修後のフィードバックを得て内容を調整していきます。

研修講師が初めての場合、どちらのケースでも準備が重要です。

課題が明確な場合はその具体化と目標設定、課題が不明確な場合は課題の特定から仮説設定のプロセスが求められます。

どちらの場合でも、継続的な評価とフィードバックを取り入れることで、効果的な研修を実現することができます。

▼ 社内研修の作り方については下記で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
⇒社内研修の作り方!効果的なプログラムとは?ポイントを解説

  社内研修の作り方!効果的なプログラムとは?ポイントを解説 企業内では人材育成のためにさまざまな研修プログラムが実施されています。社内講師で実施することもあれば、外部に依頼することもあります。 人材育成担当者が社員研修の計画作成、実施から効果測定まで流れや、研修を内製化して展開していくポイントについて解説します。 株式会社LDcube


研修講師が初めての場合の準備の仕方

研修の準備をしているイメージ

テーマに基づいたカリキュラム設計

研修のカリキュラムを作成する際は、研修の内容、目的、対象者、場所などを考慮して、効果的かつ効率的なカリキュラムを構築することが求められます。以下に、具体的な手順とポイントを紹介します。

★手順

  1. 全体の時間枠を設定
    研修全体の時間枠(例:1日間、2日間、数時間など)を決定します。

  2. 主要なセッションをリストアップ
    研修の主要なセッションやモジュールをリストアップします。例えば、イントロダクション、メインセッション、グループワーク、休憩など。

  3. 各セッションの時間配分
    各セッションの内容に応じて時間を配分します。重要な内容に多めの時間を割り当てる一方、導入部分やまとめ部分は短めにするなど、バランスを考慮します。

  4. 休憩時間を設定
    集中力を維持するために、適切な休憩時間を設定します。通常、90分程度ごとに10-15分の休憩を挟むのが一般的です。

  5. カリキュラムの仮案作成
    これまでの情報を基に、カリキュラムの仮案を作成します。全体の流れと各セッションの連続性を確認します。]

  6. フィードバックの取得と調整
    仮案を関係者に共有し、フィードバックをもらった上で調整を行います。

  7. 最終版の確定
    調整を繰り返して、最終版のカリキュラムを確定します。それを受講者や関係者に共有します。


ポイント

  • 冒頭にオリエンテーション
    研修の目的やスケジュール、期待される成果を説明するオリエンテーションを最初に設定します。これは受講者の方向性を統一するのに役立ちます。

  • 多様な活動のバランス
    講義形式、ワークショップ、ディスカッション、実践演習など、多様なアクティビティを組み合わせ、受講者の関心と集中力を保ちます。

  • 柔軟性の確保
    想定外の事態に備えて、タイムスケジュールに余裕を持たせます。予備の時間を設定し、必要に応じて調整できるようにします。

  • 重要なセッションを午前中に配置
    受講者の集中力が高い午前中に、重要な内容や高難度のセッションを配置するのが効果的です。昼食休憩後は眠くなりやすい時間帯なので、グループワークなど動きのあるものにすると効果的です。

  • まとめとリフレクションの時間
    研修の最後に、学んだことのまとめやリフレクション(振り返り)の時間を設定します。これにより、全体の理解を深めることができます。


具体例(1日の研修タイムスケジュール例)

時間

内容

09:00 - 09:30

オリエンテーションとアイスブレイク

09:30 - 10:30

セッション 1: 理論講義

10:30 - 10:45

休憩

10:45 - 12:00

セッション 2: 実践演習

12:00 - 13:00

昼食

13:00 - 14:30

セッション 3: グループワーク

14:30 - 14:45

休憩

14:45 - 16:00

セッション 4: グループディスカッション

16:00 - 16:15

休憩

16:15 - 17:00

まとめとフィードバック


このようなタイムスケジュールの作成により、研修が効果的かつ効率的に進行し、受講者も満足のいく学びの場を提供できます。
 

研修用スライド(資料)の作り方について

初めて研修講師を務める場合、研修用スライドの作成には多くのポイントがあります。

以下に、具体的で丁寧な説明をまとめました。

特に初めての研修の場合には、緊張から「頭が真っ白になる」という方も少なくありません。

そのため、研修用のスライドに順を追って情報を載せ、進行手順を忘れてしまったとしても、スライドを進めていけば研修を進行できるように準備しておくと心強いです。
 

目的と受講者を明確にする

  • 研修の目的を定義する
    まず、研修の主な目的(例えば、新しいスキルの習得、知識の向上など)を明確にし、目的に沿った内容をスライドに反映させます。
  • 受講者を理解する
    受講者の職務、背景、知識レベルを事前に把握します。例えば、初心者向けの研修なら専門用語を避け、基本的な概念を丁寧に説明するよう心掛けます。逆に、専門家向けの場合は詳細なデータや高度な内容を含めると良いでしょう。

シンプルで分かりやすいデザイン

  • 1スライド1メッセージ
    各スライドには1つの主要なポイントやメッセージを配置します。例えば、グラフを用いる場合、そのグラフが示す結論やポイントを明確に表示します。
  • 視覚的要素の活用
    図表、イラスト、アイコン、写真などを効果的に使用して、視覚的に情報を伝えます。例えば、プロセスを説明する際にはフローチャートを使うと分かりやすいです。
  • 適切なフォントと色彩
    文字のサイズは最低でも24ポイント以上にし、背景とコントラストがはっきりした配色を選びます。例えば、白背景に黒文字、または暗い背景に明るい文字などです。

論理的な構成

  • イントロダクション
    最初のスライドに研修の目的、アジェンダ、期待する成果などを簡潔に説明します。例えば、「本研修では3つの主要なトピックについて学びます」といった形で伝えます。
  • セクションごとに整理
    主要なトピックに分けてスライドを整理します。例えば、セクション1:基礎知識、セクション2:応用技術、セクション3:実務への応用、のように章立てすることで見やすくなります。
  • まとめと振り返り
    各セクションの終わりに、重要なポイントをハイライトするスライドを設けます。例えば、「このセクションの要点は、A、B、Cです」と明示します。

効果的なアニメーションとトランジション

  • 適度なアニメーション
    重要なポイントやステップごとにアニメーションを使うことで受講者の注意を引きつけることができます。例えば、各ポイントをクリックするたびに1つずつ表示させる方法などです。ただし、アニメーションはシンプルにし、過剰な使用は避けます。
  • 統一感のあるトランジション
    スライド間のトランジションは既定のシンプルなもの(フェードなど)を使い、利便性を重視します。複雑すぎるトランジションは逆に気を散らす可能性があります。

リハーサルとフィードバック

  • リハーサル
    実際にスライドを使ってプレゼンテーションのリハーサルを行います。時間配分や流れ、各スライドの効果を確認します。リハーサルを通じて自分がどの部分でつまずくかを把握し、修正します。
  • フィードバックの収集
    同僚や先輩にスライドを見てもらい、意見をもらいます。特に見やすさ、理解しやすさ、内容の妥当性に関してフィードバックをもらうと良いでしょう。そのフィードバックを基にスライドを修正します。

補完的な要素

  • 補助資料の準備
    スライドにはあまり詳細な情報を載せられないため、補助資料(例:配布資料)を準備します。これには詳細な説明や追加の情報が含まれるように作成します。
  • 質問タイムの設定
    講義の合間や最後に質問の時間を設けます。例えば、「今までの内容で質問がある方はここでどうぞ」といった形で、受講者が質問しやすい環境をつくります。

これらの具体的なポイントを押さえることで、初めての研修講師でも効果的なスライドを作成し、自信を持って講義し、研修を進めることが可能になります。

補足:研修テキスト

受講者に配布するテキストについても、研修用スライドが完成すれば、アニメーションなどを削除して、見やすく整理することで十分研修テキストとして印刷して活用することができます。

研修講師が初めての場合の実施スタイル

研修を実施するスタイルのイメージ

初めて研修講師を務める場合、研修のスタイルに応じた準備や実施方法は異なります。

以下では、「集合研修」、「オンライン研修」、「ハイブリッド研修」について、各スタイルの特徴と具体的な進め方について説明します。
 

集合研修

特徴

  • 受講者が1つの場所に集まり、対面で実施する研修スタイル。
  • 直接的なコミュニケーションとインタラクションが可能。

準備と進め方

  • 場所の確保と準備
    研修会場を確保し、机や椅子の配置、音響設備、プロジェクターなどを事前に確認する。
  • 研修資料の準備
    配布資料やスライド、実施する演習やワークショップの教材を用意する。
  • アイスブレイク
    研修の始めにアイスブレイクを行い、参加者の緊張を解き、場を温める。
  • 講義とインタラクションのバランス
    長時間の講義にならないよう、ディスカッションやグループワークを取り入れ、受講者の参加意識を高める。
  • タイムマネジメント
    前もって作ったタイムスケジュールに従って進行し、適切な休憩時間を設ける。
  • フィードバックとまとめ
    研修の終わりにはフィードバックセッションを行い、受講者から意見や感想を集める。次回に向けた改善点を見つける。

オンライン研修

特徴

  • 受講者がインターネットを通じて参加する研修スタイル。
  • 地理的制約が少なく、柔軟に実施できる。

準備と進め方

  • ツールの選定
    Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどのオンライン会議ツールを選定し、事前にテストする。
  • 技術的な準備
    カメラやマイク、インターネット接続の確認、プレゼンテーション用のソフトウエアの準備。
  • コンテンツの最適化
    オンラインでの視聴に適したスライドなどを作成し、インタラクティブな要素(クイズ、投票、アンケートなど)を取り入れる。
  • 事前のコミュニケーション
    受講者に対し、事前に使用するツールの使い方や準備事項を連絡しておく。
  • 進行管理
    集中力が持続しにくいため、短いセッションと適切な休憩を挟むタイムマネジメントを行う。
  • フィードバックの収集
    チャットやポーリング機能を活用してリアルタイムのフィードバックを収集し、研修の質を高める。

ハイブリッド研修

ハイブリッド研修は研修講師が初めての方にはハードルが高いため、避けるようにしましょう。

気にかけなければならないことが多く、失敗するリスクが高いです。研修実施に慣れてきた場合でも、研修実施の複雑性が高いのでできる限り避けましょう。

特徴

  • 集合(対面)とオンラインの両方の参加者がいる研修スタイル。
  • 高度なコーディネーションが求められる。

準備と進め方

  • デバイスとツールの準備
    高品質のカメラとマイクを用意し、対面とオンラインの両方で視認性と聴取しやすさを確保する。オンラインツールの選定とテストを行う。
  • 会場の設営と技術支援
    プロジェクターやスクリーン、スピーカーを設置し、オンライン参加者が会場の様子をしっかりと確認できるようにする。
  • コンテンツの調整
    集合研修とオンライン研修の両方に適したコンテンツを作成し、インタラクティブな要素を含める。
  • 二重管理
    集合での参加者とオンライン参加者の両方に気を配り、それぞれの進捗や理解度を確認する。
  • インタラクションの促進
    ディスカッションやQ&Aセッションで集合での対面参加者とオンライン参加者の交流を促す。
  • トラブルシューティング
    技術的なトラブルが発生する可能性を考慮し、サポートスタッフを配置したり、予備の機材を準備したりする。
  • 終わりの総括とフィードバック
    集合とオンラインの両方の受講者からフィードバックを集め、次回の改善に生かす。

初めての研修講師としては、集合研修かオンラインスタイルのどちらかの研修スタイルでの実施準備を徹底することが成功の鍵です。

それぞれの研修スタイルに適した進行方法を熟知し、受講者にとって有益な学びの場を提供するよう心掛けましょう。

また、集合研修とオンライン研修はその特徴が異なることから、集合研修に慣れてきたからといってオンライン研修が同様にうまくやれるわけではありません。それぞれの特徴を踏まえて準備し実施することが重要です。

集合研修の実施に慣れた方がオンライン研修を実施する場合は、オンライン研修が初めてであるという認識を持ち、「初心を忘れずに」初めての研修として準備しましょう。

初めての研修講師が場を盛り上げるには

研修を盛り上げようとしているイメージ

初めての研修講師として研修を盛り上げるためには、以下の工夫を取り入れることを検討しましょう。

  • アイスブレイクを活用する
    最初にアイスブレイクを行い、参加者の緊張をほぐし、リラックスした雰囲気を作る。簡単な自己紹介やゲームなどが効果的です。

  • インタラクティブな活動を取り入れる
    ディスカッションやグループワークを組み込むことで、受講者の積極的な参加を促す。問いかけを多くすることで、受講者同士や講師との対話を活発にする。

  • ビジュアル要素の活用
    スライドやビデオを多用し、視覚的に理解しやすいプレゼンテーションを心掛ける。イラストや図表を使って、内容を分かりやすく伝える。

  • エネルギッシュな話し方
    声のトーンや抑揚を工夫し、熱意を持って話す。一方的な講義ではなく、話す速さや声のトーンを変えて参加者の関心を引くようにする。

  • ポジティブなフィードバック
    受講者の意見や質問に対して、積極的にポジティブなフィードバックを行う。感謝や称賛の言葉を用いて、参加意欲を高める。

  • エクササイズを取り入れる
    数分間程度の簡単なエクササイズやストレッチを導入し、長時間の座りっぱなしを防ぐことで、参加者の集中力とモチベーションを維持する。

  • コンテンツを多様化
    実例やケーススタディーを取り上げ、理論と実践を結びつける。具体的なエピソードを交えて説明することで、内容が身近に感じられるようにする。

  • テクノロジーを活用する
    オンラインツールの投票機能やチャット機能を活用し、リアルタイムで受講者の意見を反映させる。これにより、一体感を抱かせることができます。

これらのポイントを意識して研修を進めることで、初めての研修でも参加者が興味を持ち、積極的に参加する盛り上がった雰囲気を作り出すことができます。
  

初めての研修講師が「確実に」成功させるには

研修を成功させるポイントのイメージ

初めての研修講師が研修を確実に成功させるためには、効果的で信頼できるプログラムやツールを活用することが重要です。

その中で、株式会社LDcubeのライセンスプログラムは特に有効です。


LDcubeのライセンスプログラムの特徴

  • 体系的なカリキュラム設計
    LDcubeのライセンスプログラムは、研修の目的や受講者のレベルに応じた体系的なカリキュラムを納得のいく形で設計しやすく、初めての講師でも迷わず段取りを進めることができます。

  • 高品質な教材とツール
    LDcubeのライセンスプログラムには、高品質な教材やツールが含まれており、研修内容の理解を深めるためのテキストやスライド、ワークシートが提供されます。これにより、初めての研修講師でもプロフェッショナルな研修が実現可能です。

  • インタラクティブな学習方法の導入
    ディスカッションやグループワーク、クイズなどのインタラクティブな学習方法がプログラムに組み込まれているため、受講者の参加を促進し、学習効果が高まります。

  • フレキシブルな研修形式
    LDcubeのライセンスプログラムは、集合研修とオンライン研修どちらにも適用できます。そのため、さまざまなシチュエーションに合わせて研修を実施できます。

  • 実績と信頼性
    LDcubeのライセンスプログラムは、プロの研修講師をはじめ、多くの企業や組織で利用されており、その効果と信頼性は実績によって証明されています。初めての講師でも安心して利用できるプログラムです。

  • コーチングサポート
    LDcubeのライセンスプログラムには、経験豊富なコーチやメンターからのサポートが含まれており、疑問や課題に対して迅速に対応できる環境が整っています。

初めての研修講師が研修を確実に成功させるためには、自身だけで全てを用意する必要はありません。

LDcubeのライセンスプログラムを活用することで、体系的なカリキュラムと高品質な教材、インタラクティブな学習方法、フレキシブルな研修形式、実績に裏打ちされた信頼性、そして手厚いコーチングサポートを得ることができます。

研修講師が初めての人でも自信を持って研修を進めることができ、受講者にとっても充実した学びの時間を提供できることでしょう。
  

まとめ

初めての研修講師が感じる不安とは?社内研修を成功させるポイント・コツを解説!について紹介してきました。ポイントをまとめておきましょう。

初めて研修講師を務める際には、誰しも、緊張からくる不安、内容構成についての不安、参加者のエンゲージメントが得られるかという不安などを感じます。

不安を取り除くためには、「研修講師も参加者と同じ人間であり、参加者の成長のために一緒に学ぶパートナーである」という心構えを持ち、徹底的な準備とリハーサル、参加者のエンゲージメントを高める工夫、構成の工夫と時間管理、フィードバックとリフレクション、使用するツールの熟知について取り組んでいくことがポイントです。

そして、テーマに基づいて無理のないカリキュラムを構成し、研修用スライドもシンプルで分かりやすいもので、かつ頭が真っ白になっても大丈夫なように、スライドをおくっていけば順を追って研修が進められるようにしっかりと作成しましょう。

スタイルが異なると進め方や準備も異なるため、研修スタイルは集合研修かオンライン研修のどちらかに焦点を絞って準備していくことが重要です。

そして、研修を確実に成功させるためには、効果的で信頼できるプログラムやツールを活用することが重要です。

株式会社LDcubeでは、プロの外部講師が活用している研修プログラムを社内トレーナーの方々にも提供しています。これらの研修プログラムを活用いただくことで、プロさながらの研修を社内でも展開することができます。

また、研修の充実化をはかるためのeラーニングやLMS、経営シミュレーションアプリなどの提供も行っています。これらを使いこなすことで、社内講師でもかなり充実した研修を展開することが可能となります。

無料でのプログラム体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。

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代表取締役 新井澄人
代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: 全日本能率連盟認定マネジメントコンサルタント LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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