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【プチ診断付き】人間関係で疲れた方へ/少し気が楽になる捉え方のコツ!

人間関係で疲れていませんか?

実はちょっとした捉え方のコツで、人間関係において気が楽になる可能性があるのです。

私はこれまで多くの組織において、世界中で1200万人以上に活用されているLIFO®(Life Orientations)という自己診断ツールを活用して、 人間関係を円滑にするためのワークショップを行ってきました。ワークショップを通じて、多くの人が人間関係において気が楽になる瞬間を見てきました。

より多くの人に体験頂きたいと思いながらも、ワークショップには費用がかかります。

そこで、今回は教材費やワークショップの工数・費用をかけずに、簡易的に体験頂けるよう本記事を企画しました。

本記事は普段対面で5~20名程度の人が集合して行っているワークショップを文字だけで再現しようとするものです。

本企画の成功とは、読後に次のような行動を取ることによって、読者の人間関係上の気が少しでも楽になることです。本記事ではプチ診断という題材を提供し、対話を行う部分は読者に委ねたいと思います。

【人間関係上で、気を楽にするために読者に期待すること】

  1. 読者が本記事のプチ診断を行い、内容を理解する
  2. 読者が同僚・仲間・友人・配偶者など周囲の人たちに本記事をシェアする
  3. シェアされた人たちが、読者と同じようにプチ診断を行い、内容を理解する
  4. 読者とシェアされた人たちがプチ診断結果を題材に対話する(ワークショップ効果)
  5. 読者とシェアされた人たちが人間関係上の気が少しでも楽になったと感じる

職場や学校、家庭内においてさまざまな人間関係があります。その人間関係の中で生きていきますが、ときに馬が合う人がいたり、合わない人がいたりして疲れてしまうことはありませんか?

旅の恥はかき捨てとはよく言ったもので、旅先での出来事は引きずることはありません。人間関係においても1度限りの接点であれば疲れることはありません。

しかし、職場や学校、家庭内の人間関係は1度きりのものではなく、長く続く関係です。その関係を維持することに時に疲れてしまうことがあります。

実は、そんな時に知っておいてほしい考え方があります。これを知っておくだけで、人間関係で気が楽になる可能性が高いです。そのような変化を今まで何度となくワークショップの現場で目にしてきました。

それは、人間は4つの窓を持っており、世の中を見る時に自分の好きな窓から世の中を見ているという考え方です。

4つの窓

同じ窓から世の中を見ている人に出会うと馬が合いそうな人と感じます。逆に自分とは違う窓から世の中を見ている人に出会うと馬が合わなそうな人と感じるのです。

そして、これは善悪ではありません。ただ、世の中を見ている窓が違うということだけです。

本記事では、私がお客さま先で人間関係を円滑にするためのワークショップを本格的に展開する前に、考え方が合うかどうかを確認するために行うワークショップ体験会で実施している内容をできる限り専門用語を使わずに分かりやすく誌上講義します。

本格的なワークショップ展開では自己行動特性診断を活用して進めていきますが、本記事ではプチ診断を取り入れ、自分の好きな窓を確認するところから始めていきます。

本記事を読んだ後に、職場の同僚や学校の仲間、家庭では配偶者に見せ、プチ診断を行い、それを共有することで人間関係において少し気が楽になる可能性があります。

実際にある病院でワークショップの体験会を実施した時のことです。1つのテーブルに看護部長、副看護部長、総務部長、レントゲン技能師長が座っていました。その中で、自分の好みの窓を共有した際には、看護部長と副看護部長の好みの窓が同じでした。はたから見ていてもまさに馬が合っている感じの関係性でした。そして、総務部長とレントゲン技能師長は看護部長と副看護部長と異なる窓を好んでいました。

この状況を見た時に看護部長は「今まで総務部長とはなかなか話が合わないと思っていたけれど、それは自分の好んでいる窓と、総務部長が好んでいる窓が違うから感じるんですね。」「お互いに好んでいる窓が違うということだけなので、この考え方を知っていれば、人のことを嫌いにならないで済みますね。気が楽になりました。」とおっしゃいました。

昔から「類は友を呼ぶ」と言われます。趣味や好きなこと、考え方などが似ているものが自然と集まることを意味していますが、人間関係においては、世の中を見ている窓の好みにそれが表れるのです。

ぜひ、本記事をシェアし、同僚や仲間、配偶者などと好みの窓についてのプチ診断結果を共有し、確認し合うことで、人間関係において少し気が楽になることを祈っています。

それでは、早速始めていきましょう。

目次[非表示]

  1. 1.プチ診断|あなたはどの窓が好き?
    1. 1.1.山の窓
    2. 1.2.稲妻の窓
    3. 1.3.星座の窓
    4. 1.4.虹の窓
    5. 1.5.集計方法
  2. 2.【好みの窓診断】結果の見方
  3. 3.それぞれの窓が大切にしている考え方/価値観
    1. 3.1.山の窓
    2. 3.2.稲妻の窓
    3. 3.3.星座の窓
    4. 3.4.虹の窓
  4. 4.【好みの窓診断】結果の捉え方
    1. 4.1.好みの窓や苦手な窓について共有する
  5. 5.人間関係で気を楽にするコツ
  6. 6.人間関係をうまく築くコツ
    1. 6.1.相手の好みの窓を見分ける
    2. 6.2.相手の好みに合わせて言い換える
  7. 7.本格的なワークショップの展開とは
  8. 8.まとめ

プチ診断|あなたはどの窓が好き?

まずは好みの窓について簡単に解説します。下記の図をご覧ください。




自分が、ある部屋の中にいるとします。その部屋の四方の壁には窓があります。どの窓から世の中を見るかによって見える景色が異なります。

上の窓から世の中を見ると荘厳な山が見えます。この窓から世の中を見ていると「理想に向けて優秀性をもって物事に対処したい」という気持ちになってきます。この窓を「山の窓」と呼びます。

右の窓から世の中を見ると稲妻が見えます。この窓から世の中を見ていると「素早い行動で物事に対処したい」という気持ちになってきます。この窓を「稲妻の窓」と呼びます。

下の窓から世の中を見ると星座が見えます。この窓から世の中を見ていると「理路整然と理性で物事に対処したい」という気持ちになってきます。この窓を「星座の窓」と呼びます。

左の窓から世の中を見るとが見えます。この窓から世の中を見ていると「調和を重んじて物事に対処したい」という気持ちになってきます。この窓を「虹の窓」と呼びます。

さて、皆さんはどの窓が好みでしょうか。それを下記のプチ診断で確認していきたいと思います。

山の窓

下記に山の窓を好む人が発揮する強みについて合計10項目並べてあります。強みの表現に目を通し、自分に当てはまる、自分らしいと感じる項目をチェックしてみてください。チェックはいくつ付けても構いません。率直に自分に当てはまると思うものにチェックしてください。そしてチェックを付けた数をメモしておいてください。




稲妻の窓

次は稲妻の窓です。同様に稲妻の窓を好む人が発揮する強みについて合計10項目並べてあります。強みの表現に目を通し、自分に当てはまる、自分らしいと感じる項目をチェックしてみてください。チェックはいくつ付けても構いません。率直に自分に当てはまると思うものにチェックしてください。そしてチェックを付けた数をメモしておいてください。




星座の窓

続いては星座の窓です。同様に星座の窓を好む人が発揮する強みについて合計10項目並べてあります。強みの表現に目を通し、自分に当てはまる、自分らしいと感じる項目をチェックしてみてください。チェックはいくつ付けても構いません。率直に自分に当てはまると思うものにチェックしてください。そしてチェックを付けた数をメモしておいてください。




虹の窓

最後は虹の窓です。同様に虹の窓を好む人が発揮する強みについて合計10項目並べてあります。強みの表現に目を通し、自分に当てはまる、自分らしいと感じる項目をチェックしてみてください。チェックはいくつ付けても構いません。率直に自分に当てはまると思うものにチェックしてください。そしてチェックを付けた数をメモしておいてください。



集計方法

各窓の強みの項目にチェックをいれ、そのチェックの数をメモしたら、一覧にしてみましょう。例えば下記のようなイメージです。

チェックの数は0~10の間に分布します。そして1番大きな数字に〇を、1番小さな数字に△を付けてみましょう。この場合、1番数の多い「虹の窓」が好みの窓ということになります。そして、1番数の少ない「稲妻の窓」が苦手な窓と言えます。

【好みの窓診断】結果の見方

診断のイメージ画像

各窓のチェックを付けた数のメモを見ていくと、この時点で人によりチェックの数は異なります。チェックが多く付いた窓もあれば、ほとんど付かなかった窓がある人もいるでしょう。

また、全ての窓に同じくらいのチェックが付いたという人もいるかも知れません。

これは、簡易的に自分がどの窓をどの程度好んでいるかを診断したものなので、個人差があります。

そして、たくさんチェックが付けば良いというものでも、チェックがほとんど付かないから悪いというものでもありません。下記に診断結果の見方について解説します。

窓そのものに優劣はない
まず初めに、診断結果として示される「窓」には優劣はありません。それぞれの窓は異なる価値観や考え方を持っており、選ぶこと自体に優劣はないのです。窓はあなた自身の個性や価値観を反映するもので、どの窓が良いか悪いかという評価は存在しません。

1番チェックが多い窓が好みの窓
チェックの数が1番多く付いた窓があなたの好みとする窓です。

好きな窓は1つとは限らない

プチ診断の結果、あなたが選んだ「好きな窓」は1つになるとは限りません。上記の例のように〇が付く窓が2つある人もいます。同様に〇が3つ、4つ付くという人もいます。
人はさまざまな側面を持っており、状況や心境によって好むものが変わることもあります。複数の窓に魅力を感じる場合、それはあなたが多面的な魅力を持っていることの表れでもあり、その多様性を受け入れることがポイントです。

苦手としている窓がある場合が多い
人には苦手と感じる「窓」が存在することも少なくありません。それが△が付く窓です。これは自然なことであり、あなた自身が何に対して心地よくないと感じるかを知る良い機会です。苦手な窓を理解することで、自分の本質や好まない状況を明確にし、より良い選択をする手助けとなります。

診断結果を通して、あなた自身の深層意識や価値観、好みを再確認し、自己理解を深めることを楽しんでください。それぞれの窓が持つ独自の特徴を受け入れ、多様な視点から自己を探求することが、より豊かな日常生活を送るための鍵となるでしょう。

それぞれの窓が大切にしている考え方/価値観

自分がどの窓を好んでいるかが分かった上で、それぞれの窓が大切にしている考え方や価値観について紹介していきます。

山の窓




山の窓が大切にしている価値観・哲学(考え方)は「一生懸命に人に尽くすことや理想に向かって優秀性を追求することによって自分の価値を証明できるなら、物事は必ずうまくいく。」というものです。キーワードは「優秀性・卓越性 Excellence」です。
このような価値観の下、活動する上では下記を目標にして行動します。

  • 自分の価値を証明すること、人の役に立つこと
  • 責任感ある価値ある人間とみられたい

上記のような価値観や考え方、目標を持って活動した結果として、




このような強みが発揮されるのです。

稲妻の窓



稲妻の窓が大切にしている価値観・哲学(考え方)は「能力を発揮することやチャンスをしっかりものにすることによって成果を上げられるなら、望むものは手に入る。」というものです。キーワードは「行動・能力 Action」です。
このような価値観の下、活動する上では下記を目標にして行動します。

  • 自分の能力を発揮すること、成果を上げること
  • パワフルで能力ある人間と見られたい

上記のような価値観や考え方、目標を持って活動した結果として、




このような強みが発揮されるのです。

星座の窓



星座の窓が大切にしている価値観・哲学(考え方)は「行動する前にじっくり考え、自分の持っているものを最大限に生かせるなら、目標は必ず達成できる。」というものです。キーワードは「理性・事実 Reason」です。
このような価値観の下、活動する上では下記を目標にして行動します。

  • ゆっくり進むこと、確実にやること
  • 現実的で合理的な人間と見られたい

上記のような価値観や考え方、目標を持って活動した結果として、




このような強みが発揮されるのです。

虹の窓



虹の窓が大切にしている価値観・哲学(考え方)は「相手の求めているものを知り、それを提供していけば、自分の欲求は必ず満たすことができる。」というものです。キーワードは「調和・柔軟 Harmony」です。
このような価値観の下、活動する上では下記を目標にして行動します。

  • 人のことをよく知ること、人とうまく付き合っていくこと
  • 人に好かれる陽気な人間と見られたい

 上記のような価値観や考え方、目標を持って活動した結果として、



このような強みが発揮されるのです。

【好みの窓診断】結果の捉え方

好みの窓診断の結果は、私たちがどのように世の中を見ているか、その視点の違いを示しています。これは、窓というメタファー(比喩)を通して、個々人が持つ価値観や物事の見方の違いを表しているに過ぎません。それ以上でもそれ以下でもなく、単に個人の価値観や興味の方向性が異なるだけなのです。

この視点を持ち続けることで、他者を嫌いにならないで済むという大きなメリットがあります。なぜなら、好みの違いは本質的に個性や背景の違いに起因するものであり、相手の価値観を否定する理由にはならないからです。

互いの違いを認め、それをそのまま受け入れることで、より豊かな人間関係を築くことができるでしょう。それぞれの「窓」から見える景色を共に楽しみ、理解し合うことができれば、異なる視点から多角的に物事を見る力も養われます。

このように、窓の好みの違いを通じて、他者の視点や考え方に共感し、理解し合うことができるのです。それは、異なる文化や価値観を尊重し合う基盤となり、他者とより良い関係を築くための土壌を育むきっかけになることでしょう。

好みの窓や苦手な窓について共有する

対面でワークショップを実施している際は、この時点で、好みの窓や苦手な窓についての診断結果を他の参加者と共有し、自身の強みや弱みについて対話を行います。

この対話を通じて、今まで馬が合うと思っていたメンバーと好みにしている窓が同じだったり、苦手と思っていたメンバーと好みの窓が異なったりということを確認しながら、自己理解と他者理解を深めていきます。

ワークショップでは盛り上がるセッションなのですが、本記事では、読んでいる時点で共有できる相手がいません。そのため、記事を読んでいるだけでは自己理解と他者理解が深まりません。

ぜひ記事の読了後に、同僚や仲間、配偶者と本プチ診断の結果を共有し、対話をする機会を設けてほしいと願っています。それが、自己理解と他者理解を助け、人間関係において気が楽になることにつながると考えています。

人間関係で気を楽にするコツ

人間関係で気を楽にするコツは、人により好んでいる窓が違うということを念頭に置いて行動することです。

例えば、ある人は山の窓を好む一方で、別の人は稲妻の窓を好むかもしれません。それは、1つの環境や状況をどのように感じ取り、どの側面を大切にしているかといった視野や優先順位の違いにすぎないのです。これらの違いを理解すれば、他者が自分とは異なる窓を好むこと自体に対して寛容になれます。

そして、普段あまり使っていない苦手な窓を持っている人もいます。もし、同僚が、自分の苦手としている窓を1番好んでいたとします。この場合、好みの窓の考え方を知らなければ、話が合わない、馬が合わない相手ということで疎遠になってしまうかもしれません。このような相手と良好な人間関係を構築し、維持することはとても大変のように思えます。

しかし、好みの窓の考え方を知っていれば、その同僚は自分の苦手な分野を補完してくれるよき仲間になる可能性も高いのです。一緒に仕事をすることで、より高い成果を出すことが可能になるかもしれません。

このように人により好んでいる窓が違うということを念頭に置いておくだけで、人間関係上の気を楽にすることができるのです。

人間関係をうまく築くコツ

人間関係をうまく築くコツは相手に合わせた関わりを行うことです。しかし、それが難しいのです。
私たちは今まで「自分のしてほしいことを相手にしてあげなさい」「自分がされて嫌なことは相手にしてはいけません」と教えられてきました。道徳的にはまさにその通りであり、大切な教えです。

ただし人間関係を構築するという観点から見ると、ここに1点の隙があるのです。それは「自分」というフィルターを通すということです。好みの窓の考え方で言うと、相手は同じ窓を好んでいるとは限らないのです。

そのような世の中において、自分というフィルターを通すことで人間関係がうまくいく可能性を下げてしまっているのです。



中には、たまたま相手が自分と同じ窓を好んでいることもあります。そのような場合にはうまくいきますが、それでは人間関係をうまく構築していくのが運任せになってしまいます。

好みの窓の考え方を応用することで、良好な人間関係構築の確率を高めることにつながります。それは、相手の好む窓を見分けて、相手の好みに合わせて言い換えるということです。



このように相手の好みの窓を見分け、その窓を好む人が受け入れやすいアプローチをすることで、人間関係をうまく築きやすくなります

しかし、これは「言うは易く行うは難し」の典型です。すぐにできるとは限りません。だからこそ、日ごろから意識した言動や練習を行う必要があります。その積み重ねで次第に意識せずとも自然に相手の好む窓を見分け、相手に合わせて言い換えるということができるようになっていきます。そうすることで、さまざまな人と円滑なコミュニケーションを取ることができるようになります。

よくある勘違いとして、日本国内に住んでいて、日本語が話せることで、他者とコミュニケーションが取れていると思い込んでしまうというものがあります。日本語が話せるからと言って相手にきちんと意図や想いが伝わっているとは限りません。

だからこそ、意識的な練習が必要なのですが、この勘違いがそれを妨害しているのです。意識しないとできるようにはならないのですが、無意識にできていると思い込み、結局うまくできるようにならないのです。

例えば、毎日歯を磨くと思います。仮に朝晩各1回、1日2回として、365日歯磨きをすれば、年間で700回を超える歯磨きをしていることとなります。そこで、1年前と比べて歯磨きスキルが格段に高まったかどうかを振り返ってみましょう。恐らく多くの人がほとんど変わっていないと思います。それは、歯磨きという行為を意識的に行っているのではなく、無意識に行っているからです。無意識に行っていることは練習になっていないのです。

これと同じことが、コミュニケーションや人間関係構築でも当てはまるのです。意識せず無意識でやっていることはスキルアップしません。

意識して実践してみることが重要です。

ここからは、相手の好みの窓を見分けるポイント、相手の好みに合わせて言い換えるポイントを紹介します。これにより、何を意識し、何を実践すれば良いかが分かります。

相手の好みの窓を見分ける

人間関係を円滑にするためには、まず相手の「好みの窓」を見分けることが重要です。どの窓を好みにしているかにより、それぞれの窓により大切にしている価値観や哲学(考え方)、目標が異なります。それが服装や装飾品、姿勢や身のこなし、あいさつ、話し方、よく使う表現、聞き方に現れている可能性があります。もちろん外見的な特徴ですべてが判断できるわけではありませんが、その人について理解する助けになるでしょう。

【図表:好みの窓を見分ける手がかり】

上記の図を意識し、相手がどのような服装や装飾品を好んでいるか、どのような話し方や表現を好んで使うかを観察するようにします。慣れてくるとパッと見た印象からの情報である程度見分けられるようになりますが、慣れるまでは練習が必要です。

練習の仕方としては下記のように進めます。

【図表:好みの窓を見分ける手がかり】

【相手の好みの窓を見分ける練習方法】

  1. コミュニケーションを改善したいと思っている実際の人物を1人思い浮かべます。
  2. その人物について、これまでの接点の中で持っている情報をもとに、1番上の服装から順に、4つの窓の特徴を見比べて、どれが当てはまりそうかについて〇を付けます。〇を付ける際は各項目1つに絞る必要はありません。なぜなら、好みの窓の数は人によって異なるためです。目安として1~2つ程度で付けていくと良いでしょう。
  3. タテに見て○印が多かった窓がその人物が好んでいる窓である可能性が高いです。

この場合、想定した人物は星座の窓を好んでいる可能性が高いと見ます。上記をいろんな人物を思い浮かべながらやってみましょう。

相手の好みに合わせて言い換える

相手の好みの窓を理解したら、次のステップはその窓に合わせて自分の表現を調整することです。これは、相手の視点や価値観を尊重しつつ、効果的にメッセージを伝えるための重要な技術です。

相手に合わせて言い換えるこのプロセスは、単なる話術ということではなく、相手の考え方や価値観に寄り添うためのものです。これにより、誤解や不安が減り、信頼関係を構築する助けとなります。人間関係において、こうした配慮が相手との距離を縮め、長期的な良好関係を維持するための鍵となります。それぞれの人が好む窓を尊重する姿勢が、円滑なコミュニケーションの礎となるのです。

できるようになるためには練習が必要です。

【図表:好みに合わせたアプローチ】​​​​​​​

上記の表を参考にしながら、相手の好む窓に合わせて、相手が受け入れやすい言葉を意識的に使うようにし、コミュニケーションのポイントなどを踏まえて伝えていきます。

相手が星座の窓を好んでいる場合、話を組み立てる際に、関連する数字や具体例を取り入れると良いでしょう。これにより、相手は情報をより理解しやすくなり、納得感も増します。一方で、相手が虹の窓を好んでいる場合には、関係者の多くが賛同しているということを中心において、かしこまりすぎずに打ち解けた雰囲気で説明すると効果的です。

これまで紹介してきた、相手が好む窓を「見分けて」「言い換える」ことが人間関係を効果的に築くコツです。しかしながら、それを意識して行いながら慣れてくるまでには時間がかかります。

そこで、手っ取り早いのが今回紹介したプチ診断を職場の同僚や学校の仲間、家庭では配偶者にやってもらい、その結果をお互いに共有することです。それにより見分ける手間が省け、相互に大切にしている価値観や哲学(考え方)を理解することができ、人間関係を円滑にすることに役立ちます。

本格的なワークショップの展開とは

本格的なワークショップ展開は、プチ診断ではなくきちんとしたLIFOという自己診断を受診し、診断結果の詳細なLIFO個人レポートなども活用しながら、参加者同士でのフィードバックを織り交ぜながら、今回紹介してきた内容をより詳しく進めていきます。

ねらいや目的によりますが、標準形は1日間程度、短ければ2時間程度で実施することが多いです。

また、法人内でワークショップ展開を行う際には、我々がインストラクターとして出向いて実施することもありますし、社内トレーナーを養成して社内で展開するということもあります。展開する人数などにより展開方法をアレンジしながら進めています。

本格的なワークショップ展開に向け、LIFO診断・個人レポートを活用した対面での体験会も行っています。お気軽にお問い合わせください。

最後にワークショップに参加した参加者の声を紹介します。

  • 自己認知では強みに対して偏りがありましたが、自分にはこんな強みがあったのかと、もっと自信を持とうという気持ちになりました。

  • LIFOスタイルは自身の好むスタイルが反映されますが、客観的な意見を知りほどほどに全てのスタイルを活用したいと思いました。

  • ストレス状況になるとタスク指向に寄りすぎるということも改めて認識できたので、忙しい時ほど一息入れる・深呼吸をするなどで整えていくことも意識していきたいです。

  • お客さま対応や資料作りに求める基準などが厳しい自覚はあったが、他者認知でも多くのチェックをいただきました。1人で行動する時の基準はもちろん、社内で協働する際に相手に求める基準を高く設定しすぎず、その場における適正レベルを設定する意識付けを行おうと思います。

  • 皆さんが認めてくれた強み(援助的である)や、意外とチェックしてくださった強み(行動が速い)、過剰使用の強み(重箱の隅をつつく)は具体的にどのようなものか、何を見てそう思ったかを知って、自分では普段考えていない視点が多くあると気付きました。
  • 自身の強みの傾向について、自己認知と他者認知でずれがあるところも多く、今後の自身の行動を見直すための学びになりました。

▼ワークショップ展開した事例については下記をご覧ください。
⇒株式会社山梨放送様 LIFO導入事例

▼ワークショップの進め方については下記で詳しく解説しています。
⇒行動特性を踏まえた自分・自己理解を深めるワークショップ(研修)とは!

▼ワークショップで活用する自己診断については下記で解説しています。
⇒行動特性診断で自己理解・分析を促す! 性格分析ツールとの違いも解説!

▼診断のレポートについては下記で詳しく解説しています。
⇒自己理解のための個人レポートとは? 意義や意味、必要性を解説!

まとめ

本記事では、人間関係に疲れを感じている方に向けて、少し気が楽になる考え方のコツを紹介してきました。人間関係における疲れは、職場や学校、家庭など、さまざまな環境で長期にわたって続く接触が原因となることが多いです。そこで、本記事では好みの窓というメタファー(比喩)を用いて他者との関係を理解しやすくする考え方を紹介しました。
 
各窓の大切にしている価値観・哲学(考え方)

  • 山の窓・・・「一生懸命に人に尽くすことや理想に向かって優秀性を追求することによって自分の価値を証明できるなら、物事は必ずうまくいく。」
  • 稲妻の窓・・「能力を発揮することやチャンスをしっかりものにすることによって成果を上げられるなら、望むものは手に入る。」
  • 星座の窓・・「行動する前にじっくり考え、自分の持っているものを最大限に生かせるなら、目標は必ず達成できる。」
  • 虹の窓・・・「相手の求めているものを知り、それを提供していけば、自分の欲求は必ず満たすことができる。」

人間はそれぞれ異なる「窓」から世の中を見ていると考え、好みの窓の違いが人間関係の相性を左右することを解説してきました。この違いは善悪ではなく、単に視点の違いを示しているだけです。
 
プチ診断を通じて、自分や他者の好みの窓を確認することが可能です。これにより、相手の大切にしている価値観や哲学(考え方)を理解し、互いに補い合うことで、より円滑な人間関係構築が期待できます。また、相手の好みの窓を「見分けて」、自分が伝えやすい伝え方ではなく、相手が受け入れやすい伝え方に「言い換える」ことについても具体的に紹介してきました。
 
本記事を職場の同僚や学校の仲間、家庭では配偶者に共有し、プチ診断をやってもらい、その結果をお互いに共有することで、相手の好みの窓を見分ける手間が省け、相互に大切にしている価値観や哲学(考え方)を理解することができ、人間関係を円滑にすることに役立ちます。ぜひやってみてください。
 
株式会社LDcubeでは、法人向けに本格的なワークショップ展開のサポートも行っています。ワークショップに関心がある法人には体験会なども行っています。お気軽にお声がけください。

▼LIFOプログラムについての資料はこちらからダウンロードできます。

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代表取締役 新井澄人
代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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