「経営戦略とは結局何?」定義や目的、進め方、成功事例まで徹底解説!
「改めて、経営戦略についてしっかりと理解しておきたい」
「経営戦略って、具体的にどんなことをするの?」
経営戦略とは、企業が成長するために目指すべき方向と目標、そしてそこに辿り着くための道すじを決めていくことです。
一言で経営戦略といっても、実際にはレベル別の戦略や、多種多様な経営戦略の種類があります。
事業内容や目指す目標によって、必要となる経営戦略は大きく変わってきます。
そのため、しっかりと状況を分析・予測したうえで、それぞれの企業にとって最適な経営戦略を立てなければいけません。
もし経営戦略が的外れになってしまったり、戦略を立てるだけで満足してしまい行動しないと、そもそも戦略を立てる意味もありません。
そこで本記事では、これから経営戦略について学んでいく方でも理解しやすいように、下記のポイントに重点をおいて解説していきます。
本記事のポイント |
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経営戦略を立てることは、会社の未来を左右する重要なタイミングだと言っても過言ではありません。
しっかりと経営戦略と向き合って、最適な戦略を立てることができれば、事業をさらに拡大・成長することができるでしょう。
ぜひこの記事を最後まで読んで、経営戦略の学びの第一歩を踏み出しましょう。
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⇒経営の勉強は何をすべきか?実践スキルを身に付ける効果的な方法
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目次[非表示]
- 1.経営戦略とは
- 1.1.経営戦略の定義
- 1.2.経営戦略で理解するべき4つの基本概念
- 1.3.経営戦略とよく似た言葉の違いと関係性
- 2.経営戦略を立てる目的は「将来にわたって安定的に事業を行うために随時道すじを作ること」
- 3.経営戦略の3つのレベル
- 3.1.全社戦略(企業戦略)
- 3.2.事業戦略
- 3.3.機能戦略
- 4. 経営戦略を立てる時の基本的なプロセス
- 5.経営戦略の主な種類
- 6.経営戦略策定時に活用できるフレームワーク
- 7.近年の優れた経営戦略の事例3選
- 8. 経営戦略を成功させるポイント
- 9.経営戦略での「分析力」と「予測力」を鍛えるには、経営シミュレーションがおすすめ
- 10.まとめ
経営戦略とは
経営戦略(Management Strategy)とは、企業が掲げた目標や成功を収めるために、企業全体または事業部ごとに取るべき方針を決めることを指します。
企業が考えるべき経営戦略について理解するためには、以下の基礎知識を身につけておきましょう。
経営戦略の基礎知識 |
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それぞれ、具体的に解説していきます。
経営戦略の定義
経営戦略とは、企業や事業において、経営目的を達成して持続的に成長していくための、活動方針を立てることを指すのが一般的です。
企業や事業が中長期のスパンで目標達成するための、道すじを決めるようなイメージをすると理解しやすいかと思います。
経営戦略は短期目標ではなく、中期もしくは長期で考えるのが原則です。
たとえば、数日後や数週間後に成果を出すために戦略を練るのではなく、数ヶ月後もしくは事業年度ごとなどの長い期間で考える必要があります。
ビジネスを取り巻く環境は目まぐるしく変化しているからこそ、いかにしっかりと経営戦略を立てて実行していくことが重要なのです。
経営戦略で理解するべき4つの基本概念
経営戦略について理解するためには、まず経営に関連する以下の4つの基本概念を理解しておくことが重要です。
4つの基本概念 | |
経営理念 |
企業の存在意義であり、長期的な企業としての目的のことを指す) |
経営ビジョン |
経営理念と一貫性を持っている、達成を目指すゴールのことを指す。抽象的な目標ではなく、数値もしくは質的に測定可能なものである。 |
戦略 |
企業の長期的な方向性を示すもので、目標を達成するための手段である。 |
戦略的計画 |
明確なスケジュールをもとに、長期にわたる計画を立てて実行していくことを指す。 |
たとえば以下のようにお日常的によくあるシーンでイメージしてみると、理解しやすくなります。
参考にしてみてください。
成功例 |
失敗例 |
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理念 |
体調を整える |
体調を整える |
ビジョン |
6ヶ月で10キロ痩せる |
1ヶ月で5キロ痩せる |
戦略 |
水泳やジョギングを習慣化する |
食事制限とジムで短期集中する |
戦略的計画 |
週2で水泳、ジョギングをそれぞれ行う、土日はできるだけ歩く |
毎日の食事を減らし、炭水化物を抜く、毎日1時間ジムで筋トレ |
結果 |
目標達成できる可能性が高い! |
過度な食事制限と運動で体調を崩す、その結果体重は1キロしか減らず、体調が悪くなった |
このように比較してみると、戦略の立て方がいかに結果に影響しているのかがわかるかと思います。
4つの基本概念をしっかりと理解したうえで、経営戦略を立てることが企業目標を達成する近道なのです。
経営戦略とよく似た言葉の違いと関係性
経営戦略について考える際に「経営戦略」とよく似た言葉で、混乱してしまっている方も少なくありません。
特に代表的な下記の4つの言葉は、それぞれ違う立ち位置・意味合いで、企業の経営の場で使われています。
経営理念 |
経営者の信念などに基づく、企業の在り方や社員の在り方のこと |
経営ビジョン |
経営理念に基づいた、企業が目指す具体的な姿・未来のこと |
戦略的計画 |
経営戦略で立てた目的を実現するために立てる行動計画のこと |
経営戦術 |
経営戦略で立てた目的を実現するための具体的な方法・アクションなどのこと |
上記のように、それぞれの言葉が企業の経営において違う意味合いを持ち、別々のシーンで使われる言葉なのです。
もちろん、しっかりとした経営戦略を立てるための重要な要素でもあるので、それぞれの立場を覚えておきましょう。
経営戦略を立てる目的は「将来にわたって安定的に事業を行うために随時道すじを作ること」
繰り返しお伝えしていますが、企業が経営戦略を立てる目的は、将来にわたってビジネスを安定かつ成長させていくためです。
ビジネスを取り巻く環境は、日々めまぐるしく変化しています。だからこそ、方向性がぶれないための道すじ作れる経営戦略を、随時立てられるようにならなければいけません。
たとえば、以下のようのな環境の変化はビジネスに大きな影響を与えています。
「以前、経営戦略を立ててるし大丈夫」と考えてしまう方もいるかもしれませんが、あなたが考えている以上に、ビジネスを取り巻く環境や要素は1分1秒で変化し続けているのです。
たとえば4年前に立てた経営戦略が、現在も通用するのか考えてみてください。
この4年間で考えてみると、AIの進化も目まぐるしく、ChatGPTなどの新しい技術も登場してきました。
このように技術や環境が進化することで、あなたのビジネスにダメージが出てしまう可能性もあります。
その結果、せっかく立てた経営戦略にそって行動していても、環境が変わったことで遠回りになってしまうかもしれません。
長期間にわたり成長・安定を継続しながら事業を続けていくためにも、企業の目標達成するための道すじを作れる経営戦略を随時見直しながら立てることが重要なのです。
経営戦略の3つのレベル
経営戦略には「全社戦略(企業戦略)」や「事業戦略」「機能戦略 」の3つのレベルがあるとされています。
具体的には、以下のようなイメージです。
会社経営の根底にあるのが「企業理念」であるのと同じように、この3つの経営戦略のレベルにおいても、最初に全社戦略(企業戦略)を立てることから始まります。
その次に、事業戦略そして機能戦略へと、社員一同で目指す大きな目標から、事業部ごとに達成するべきさまざまな具体的目標へと落とし込んでいくイメージです。
経営戦略を構成する3段階のなかで、具体的にどのような戦略をとっていくべきなのか解説していきます。
全社戦略(企業戦略)
全社戦略とは、企業全体としてどのような立ち位置・方向性で成長を目指していくのかを決める戦略です。
ここで決めた戦略が、実際の行動計画に反映させる基準となるため、まずは全社戦略をしっかりと練らなければいけません。
複数事業を展開している企業の場合は、それぞれの事業の方向性を考える必要があります。しかし単一事業のみの場合は、全社戦略=事業戦略と考えられるでしょう。
全社戦略の例としては、主に以下のようなものが挙げられます。
【全社戦略の例】
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事業戦略
事業戦略とは、企業のなかにある個別の事業分野における立ち位置や活動の方向性を考える戦略です。
会社のなかでは、さまざまな事業がそれぞれの分野において活動をおこなっています。
企業戦略で立てた目標を達成するためには、社内で事業ごとに戦略を細分化し、事業分野ごとに方向性と目標を定める必要があるのです。
複数の事業の柱を持っている企業は、それぞれの事業の成果を高めることが、結果的に全社戦略の達成につながるので重要になってくるでしょう。
具体的な事業戦略の例は、以下のとおりです。
【事業戦略の例】
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機能戦略
機能戦略とは、事業をすすめていくために欠かせない現場目線で目標達成するための機能や運営方法、活動の方向性などを決める戦略です。
原則として、全社戦略と事業戦略で定めた目標を達成するために立てる個別の戦略なので、気の別戦略だけで考えるというケースはほぼありません。
逆を言ってしまえば、機能戦略で目標を達成できなければ、必然と事業戦略や全社戦略が達成できない可能性が高くなってしまうのです。
会社全体で定めた目標を達成するためにも、会社内で欠かせない営業や経理、開発や生産などというそれぞれの分野において、より具体的な目標計画を立てていきましょう。
具体的には、以下のようなイメージです。
【機能別戦略の例】
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経営戦略を立てる時の基本的なプロセス
経営戦略を立てる際には、基本的なプロセスから逸れてしまわないように、順序立てて考えておこなうことを大切にしましょう。
なぜなら、経営理念を基準に、環境分析や戦略の選択を順番におこなうことで、より成果を出しやすい経営戦略を立てられるからです。
【経営戦略を立てる時の基本的なプロセス】
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どの段階も重要ですが、とくに環境分析に関しては徹底的に分析することが重要になってきます。
なぜなら外部要因と内部要因の両方を理解することで、企業が抱える課題点と目指すべき目標が明確になるからです。
より具体的な経営戦略の立て方について知りたい方は「経営戦略の立て方手順|環境分析から実行、検証フェーズまで徹底解説」で解説しているので、参考にしてみてください。
経営戦略の主な種類
経営戦略を立てることが、会社全体の行く先を大きく左右することが理解できたかと思います。
しかし一言で「経営戦略」といっても、その戦略の種類は目指すゴールや現状によって多種多様です。
代表的な経営戦略の種類には、主に以下のようなものがあります。
経営戦略の主な種類 | |
コストリーダーシップ戦略(価格戦略) |
競合他社よりも優位に立つために、価格を下げて優位性を築く戦略 |
集中戦略 |
事業進出地域やターゲット層を限定し、特定分野に資源を集中させる戦略 |
差別化戦略 |
競合他社にはない強みを構築して、業界内での立ち位置を確立する戦略 |
ブルーオーシャン戦略 |
まだ競合他社が進出していない分野・視点を見つけて参入していく戦略 |
多角化戦略 |
今までとは別の市場を開拓し、新事業や新商品を立ち上げる戦略 |
グローバル戦略 |
国内だけではなく海外市場を開拓し、世界的な事業展開を目指す戦略 |
成長戦略 |
新しい市場へ進出して市場シェアや業種を拡大していくための戦略 |
統合戦略 |
業務における上流から下流までの供給を統合したうえで、自社による管理強化とコスト削減を目指す戦略 |
協力戦略 |
他の企業との提携や合併事業を行い、リソース共有とリスク分散したうえで相互の強みを生かして地位を強化するための戦略 |
回避戦略 |
特定の事業分野から撤退して、企業の資源をコントロールする戦略 |
これだけ戦略の種類が多種多様になってくると、いざという時にどの戦略を選ぶべきなのか迷ってしまいますよね。
自社に必要な経営戦略を選ぶためには、企業の方向性に大きく影響する外部要因と内部要因についての分析が欠かせません。
企業として「どのような課題を解決したいのか」と「どのような目標を達成したいのか」を、明確にしたうえで最適な経営戦略を選べるようにしておきましょう。
経営戦略策定時に活用できるフレームワーク
経営戦略を策定する際には、さまざまなフレームワークが活用されます。以下に代表的なフレームワークを紹介します。
戦略策定時に活用できるフレームワーク |
SWOT分析 Strengths(強み): 企業内部の強み
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PEST分析 Political(政治的要因)
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5フォース分析(ポーターのファイブフォース分析) 業界内競争
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バリューチェーン(価値連鎖)分析 企業の主要活動(物流、製造、販売、サービスなど)と支援活動(調達、技術開発、人事管理など)を分析し、価値を生み出すプロセスを理解・改善する。
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BCGマトリックス スター: 高成長・高市場シェア
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アンゾフの成長マトリックス 市場浸透: 既存市場でシェアを拡大
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ブルーオーシャン戦略 競争が激しい市場(レッドオーシャン)とは異なる、新しい市場や需要を発見・開拓する戦略。
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これらのフレームワークは、経営戦略の策定時にそれぞれ異なる視点での分析を提供し、企業が持続可能な競争優位性を築くための有効なツールです。
近年の優れた経営戦略の事例3選
企業によっては、事業年度ごとに新たな経営戦略を立てたり、複数の経営戦略を同時進行する場合もあります。
実際に近年、経営戦略で成功している企業のなかから以下の3つの事例をみてみましょう。
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他社が選んだ経営戦略と行動や工夫、そしてその結果得られたものについて考えてみることで、より経営戦略を立てるイメージを固められるでしょう。
ユニクロ|コストリーダーシップ戦略
ユニクロは商品の企画から製造、物流、販売までを一貫して自社で行うSPA(Specialty store retailer of Private label)モデルを採用し、競合他社よりも低コストで生産することを可能にしました。
典型的なコストリーダーシップ戦略のひとつです。
SPAモデルによ自社で一貫して生産から販売までを展開することで、卸業者などの中間業者を削減し、低価格での販売を可能にしました。その結果シェアを広めていきました。
ルイ・ヴィトン|差別化戦略
旅行専門のトランク専門店として創業した歴史を持つルイ・ヴィトンは、トランクや他のかばん類において、その丈夫さや種類で、他社に大きな差別化を計りました。
「ルイ・ヴィトンのカバンを持っていることがステータス」
というように、差別化を測ったことで商品価値を上げることができ、お客様から求められるブランドへと成長できたのです。
住友林業|集中戦略(グローバル戦略と現地での差別化戦略)
住友林業は海外市場の開拓に集中したことで、国内住宅メーカーのなかでもトップクラスの海外事業売上高を記録しています。
競合他社が海外展開に控えめになっているなかで、住友林業は海外市場で大きな成功を収めています。
現地の工法をベースに、現地企業と協力しながら住友林業の住宅技術を組み合わせたことで、海外での差別化にも成功したのです。
住友林業のように、海外市場に特化した集中戦略に加えて、グローバル戦略や差別化戦略など、さまざまな経営戦略を組み合わせることも可能なのです。
経営戦略を成功させるポイント
経営戦略を成功させるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
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経営戦略について理解を深められたからといって、すぐにあなたの会社に最適な経営戦略を練れるようになるわけではありません。
最適な経営戦略を練れるようになるためにも、必ず押さえておきたい「成功させるポイント」を理解しておきましょう。
企業戦略に関する5つの基本原則を押さえる
経営戦略で成功するためには、大きな軸となる企業戦略が重要になってきます。
なぜなら、企業戦略自体がブレてしまえば、それ以外の戦略が連動して的外れになってしまうからです。
経営戦略を立てる最初の段階でつまづかないためにも、以下の5つの基本原則を押さえておきましょう。
5つの基本原則 | |
勝利を目指す |
最終的に実現可能で、現在の地位を保てる目標を定める |
自社の強みに資源を集中する |
優先順位を明確にして、資源(資金や人材リソースなど)を適切に配分する |
選択した戦略のリスクを評価する |
その戦略に対して、市場見通しや企業としての柔軟性がいかにあるのかを測定しておく |
自らの戦略に疑問を持つ |
立てた戦略に対して100%の信頼をおくのではなく、機会があれば疑問を投げかる柔軟性を持っておく |
必要な場合は中止する |
立てた戦略に[新井 澄人1] 疑問を持った場合は、代替案を作り素早く中止・方向性の変更を意思決定する |
この5つの基本原則に基づいたうえで、企業戦略を立てることができれば、そこに紐づいてくる事業戦略や戦略的計画も大きくブレることはありません。
万が一、戦略の方向転換が必要になっても、大きく振り回されることなく柔軟に戦略を練り直せるでしょう。
経営戦略を立てたら必ず「実行」して「検証」までする
経営戦略を立てたら、必ずその戦略通りに業務を「実行」していく必要があります。
さらに、戦略通りの結果が得られているのかどうかを調べるために「検証」まで行わなければいけません。
なぜなら、「実行」と「検証」をしない状態では、その戦略が正しく作用しているのかどうかも区別できないからです。
たとえば、以下のようなケースに陥ってしまうかもしれません。
実行しない場合 |
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検証しない場合 |
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このように、経営戦略を立てた後に行動しているかどうかで、その経営戦略が適切なのかどうかが判断できるのです。
企業の方向性をしっかりと定めるためにも、経営戦略を立てただけで満足するのではなく「実行」と「検証」を繰り返しながら最適なゴールを目指しましょう。
戦略だけを学ぶのではなく、体系的に経営を学ぶべき
経営戦略で成功するためのポイントで欠かせないのが、戦略だけではなく体系的に経営全体について学ぶべきだという点です。
実際の会社経営の視点で考えてみると、以下のようにさまざまな専門分野の知識が必要だということがわかります。
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たとえば、マーケティングの手法や財務における資金調達方法などの知識がなければ、会社の状況に最適な戦略は立てられません。
たとえ戦略を立てられたとしても、実際に行動計画までに落とし込めない可能性もあるのです。
そのような状況を避けるためにも、戦略だけではなく、経営を体系的に学べるようにしておきましょう。
体系的に経営について学ぶならeラーニング「CrossKnowledge」 |
経営戦略での「分析力」と「予測力」を鍛えるには、経営シミュレーションがおすすめ
経営戦略を立てるうえで、さらに一歩上へレベルアップしたいという方は「分析力」と「予測力」を鍛える必要があります。
分析力と予測力は、ただ知識をインプットしただけでは身についていきません。
そんなお悩みを解決できるのが、より実戦的な経営シミュレーションeラーニングとコーチングを組み合わせた「Biz-Ex(ビジックス)」です。
とくに、すでにある程度の経営戦略についての知識を身につけた方には、Biz-Exを活用いただくことをおすすめしています。
Biz-Exの特徴 |
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それぞれの特徴について、具体的に解説していきましょう。
経営シミュレーションで、6年間にわたり会社経営を疑似体験
Biz-Exでは、6年間にわたる経営シミュレーションをとおして、会社経営を疑似体験できます。
より実戦に近い擬似体験を繰り返すことで、経営者としての意思決定を習得できるのです。
経営シミュレーションの内容 | |
情報収集と知識学習 |
ステークホルダー(利害関係者)から情報収集する |
現状分析と経営計画 |
マーケット情報や自社情報を基に計画を立てる |
経営意思決定 |
経営者として部門別の意思決定をする |
交渉 |
ステークホルダーと交渉をする |
経営結果の確認と振り返り |
経営結果を基に振り返りをする |
株主総会 |
株主からの指摘を受ける |
基本的には、上記の流れで1年間の会社経営シミュレーションをおこないます。もちろん、毎年ただ同じ経営を続けるわけではありません。
求められている顧客ニーズや水準など、外的要因もシミュレーションのなかで変化していくので、環境変化を察知して戦略を立てる必要があります。
Biz-Exの経営シミュレーションをとおして、情報収集の重要性だけではなく、その情報を基に自分で分析と予測をおこなう経験ができるのです。
月1回のコーチングでアドバイスを受けながら学習
Biz-Exでは、経営シミュレーションをしながら並行してオンラインコーチングでアドバイスを受けながら学習を進めていけます。
パーソナルコーチングもしくはグループコーチングを活用することで、疑問点を解決しながらバランスよく経営するために学んでいけるのです。
経営シミュレーションといえども、1人だけで学習を進めていても疑問点や改善点を見つけるのは難しいのが現実です。
だからこそ、専門家によるコーチングと組み合わせることで、新たな発見を促しながら学びを深めていけます。
学んでいる社員の行動データをレポートで提供
Biz-Exでは、経営を体系的に学べるだけではなく、経営シミュレーションを通して受講者の価値観や行動データをレポートとして取得できます。
このレポートは、社員がビジネスリーダーに求められる能力を兼ね備えているのかを知るための、判断材料になるでしょう。
具体的には、以下のようなデータを提供しています。
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このように客観的に判断したレポートをみることで、どのような要素を鍛えていくべきなのかも明確にできます。
もちろん、人材育成の担当者からすると、受講者が経営戦略の立案や実行を任せられるような人材なのかを、このレポートを使って客観的に判断することも可能です。
Biz-Exで学びを深めることで、戦略を練るだけではなくビジネスリーダーとして企業を導いていく人材育成ができるでしょう。
Biz-Eについて、より詳しく知りたい方は、無料トライアルもご用意しているのでお気軽にお問合せください。
▼経営シミュレーション研修については下記で詳しく解説しています。
⇒経営シミュレーションとは?人材育成の新手法・研修について解説
まとめ
この記事では、経営戦略についての全体像と必要性について解説してきました。
【経営戦略とは】
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経営戦略は、会社経営には欠かせない要素です。もちろん、経営者が1人だけで経営戦略を立てるわけではありません。
社内でも、ビジネスリーダーとして経営戦略を任せられる人材が必要になってくるのです。
環境の変化や会社の現状などを分析し、最適なゴール設定をしたうえで行動できる人材を育てるのには、想像以上の時間と労力がかかってしまうでしょう。
より効率よく経営戦略を立てれるような人材を社内で育成したい方は、当社LDcubeが提供しているCross KnowledgeやBiz-Exを活用してみてください。
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