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マイクロラーニングとは?効果の上がった事例、メリット、作り方など全解説!

変化の激しい現代、企業の教育訓練はスピーディーかつ効率的な学習方法を必要としています。そこで注目されているのが、eラーニングの1つである「マイクロラーニング」です。

その中で、

  • マイクロラーニングって聞いたことはあるけど、具体的にはどういうもの?
  • マイクロラーニングのメリットやデメリットは?
  • マイクロラーニングって自分たちでつくるの?
  • マイクロラーニングは効果あるの?

 
というような疑問を持つ方も少なくありません。
 
現代はスマートフォンの普及などで学習環境もかわりました。さらにコロナ禍の影響でオンラインで学ぶことは当たり前になりました。

マイクロラーニングを活用して効果的な学習デザインを行うことで、学習効果を高めることができます。

ある会社では、マイクロラーニングを活用して営業研修のリニューアルを図ったところ、マイクロラーニングを活用していないグループと比較して3カ月で3倍の実績差が出ました。

本記事では、マイクロラーニングとは何か、マイクロラーニングが求められる時代的な背景、マイクロラーニングメリットやデメリット、マイクロラーニングの2分類、マイクロラーニング作り方、成果を上げた事例や世界レベルのマイクロラーニングコンテンツなどを紹介します。

最後までお読みいただくことで、マイクロラーニングについて正しく理解することができ、自社にどのように取り入れていくと効果がありそうかのイメージがつかめると思います。

ぜひ最後まで一読いただき、貴社の人材育成にお役立ていただければと思います。

▼本記事を資料にまとめました。マイクロラーニングの活用を社内で検討する際に活用ください。

マイクロラーニング資料

▼マイクロラーニング活用については、汎用的なコンテンツの活用と自社でのコンテンツ作成の大きく2種類あります。自社での動画コンテンツの作り方については下記にまとめています。
動画コンテンツの作り方

▼汎用的な マイクロラーニングについての詳細は下記資料をご覧ください。

マイクロラーニングカタログ

この記事の監修者  株式会社LDcube 代表取締役 新井澄人  株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。

目次[非表示]

  1. 1.そもそもマイクロラーニングとは
  2. 2.マイクロラーニングで成果を上げた事例
  3. 3.マイクロラーニングが求められる背景
  4. 4.マイクロラーニングのメリット
    1. 4.1.「人間は忘れる生き物」という当たり前に対応できる
    2. 4.2.隙間時間+モバイル端末の活用で効果的な学習が可能
    3. 4.3.後から確認がしやすい
    4. 4.4.コンテンツの差し替えが容易
  5. 5.マイクロラーニングのデメリット
    1. 5.1.知識が断片的になってしまう
    2. 5.2.長期的なスキルの獲得に限界がある
    3. 5.3.自己管理能力が求められる
    4. 5.4.質のバラつきが生じやすい
  6. 6.マイクロラーニングにおける2分類
    1. 6.1.汎用的なコンテンツ
    2. 6.2.自社オリジナルコンテンツ
  7. 7.マイクロラーニングで世界レベル学習
  8. 8.マイクロラーニングの作り方について
    1. 8.1.①学習目標を明確にする
    2. 8.2.②テーマを絞り込んで最小化する
    3. 8.3.③各テーマについてコンテンツ作成する
    4. 8.4.④最後にレビューや問題を提供する
    5. 8.5.⑤フィードバックを集めて改善する
  9. 9.マイクロラーニングを使った新学習法
  10. 10.マイクロラーニングコンテンツの紹介
  11. 11.まとめ

そもそもマイクロラーニングとは

マイクロラーニングイメージ

マイクロラーニングとは、eラーニングの1つで、短時間で行える学習のことを指します。

具体的には、個々の学習内容を5分~10分程度で完結するように設計し、その一連の学習によって全体の知識やスキルを習得する方法のことを言います。

単なるインプットのみならず、テストなどのアウトプットや学んだことを実践につなげるガイドなども含めて受講するのがマイクロラーニングです。

長時間にわたる学習よりも断片的な時間に分けて短時間で学ぶことで、集中力がなくなる前に効率的に知識を吸収することができます。

特に、スマホやタブレットなどのモバイルデバイスを利用して、移動時間や休憩時間などのスキマ時間に学習することが可能です。

動画やテキスト、クイズなど、さまざまな形式のコンテンツが利用できるため、学習者自分のペースで自己学習を進めることができ、企業は必要な時に必要な情報を取り出して、学習者の実践行動をサポートすること可能です。

また、ビジネス研修や教育プログラムの中で活用し、アクションラーニングとして導入されることも多いです。

▼マイクロラーニング以外の人材育成のキーワードについてはこちらを参照ください。
⇒【キーワード】人材育成担当者が知っておくべき学びのトレンド

  【キーワード】人材育成担当者が知っておくべき学びのトレンド 多くの企業がオンライン研修を取り入れていますが、集合研修をそのままオンラインに置き換えただけで終わっているケースも多く見受けられます。今回はそこから脱却し、学びの成果をあげるトレンドに関するキーワードを紹介します。 株式会社LDcube

マイクロラーニングで成果を上げた事例

社員数: 8,000名以上 事業:生命保険販売、資産運用

マイクロラーニング導入の成果
入社3カ月後の売上実績が従来の研修受講者と比較して3倍

アウトプット中心の学習で実践力を身に付けた上、研修中に学んだことを、動画でいつでもどこでも復習・確認ができる環境を作ることで、学習内容を実践につなげることができるようになりました。 その結果、 Teamsをつないでの従来の研修スタイルで学習した受講生集団と比較 しましたが、 マイクロラーニングを活用した研修を受けた集団は、従来の研修を受講した団と比較し、入社3カ月後の売上実績が3倍という飛躍的な成果を出しました。

トレーナースキルに依存せず、均一なレベルの初期教育が可能に
ライブでの講義ではなく、動画を活用した研修運営をすることで、高品質な研修情報を余すことなく再現することが可能となりました。
 
トレーナーリソースの効果的活用
従来は、毎月入社するキャリア採用社員の導入研修を毎月実施するため、トレーナーの方々はかなりのリソースを割かなければなりませんでした。
しかし、マイクロラーニングの導入により初期教育を効率化することで、そのリソースを営業管理職教育に充てることができるようになりました。
それにより、現場の指導力強化につなげることができ、学習の好循環を生んでいます。

取り組みの詳細
職種別オンボーディングプログラムを展開
キャリア入社後1カ月間の導入研修をマイクロラーニングを活用した研修にリニューアルしました。
事前学習、研修当日、事後学習全ての場面においてマイクロラーニングで知識のインプットを行い、研修当日は確認テストの解説や、受講生同士のディスカッション、質疑応答に比重を置くことなどで、カスタマイズ性の高い学習の提供を実現しています。
マイクロラーニングはそれまで社内で活用されていた動画をベースに、新たなコンテンツも社内トレーナーの方が中心となって作成しました。
研修中は特に「学んだことが現場でも生かせそうだ、使えそうだ」と思ってもらうための支援や関わりを重視することで受講生のエンゲージメント向上にもつなげています。
これまでのインプットは社内トレーナーの方がレクチャーしてインプットしていましたが、リニューアルしてからはレクチャーは全て動画に代替しました。

アウトプットを意識した学習デザイン
インプットして終わりにならないように、動画を活用し、受講者が研修で学んだことを生かしながら1人でも何度もセールストークを練習し、動画で提出するという環境を提供されています。
動画を見た研修トレーナーから、直属の上司・先輩から、他部署の上司・先輩から、そして同期からフィードバックを受けることができ、学習の深化につなげています。
また、動画を閲覧した上で学んだことや仕事に生かせそうなことを共有することで、自分の考えを整理しながら、他の受講生の意見に触れながら新たな学びを得るという、学習の相乗効果を生んでいます。

導入前の課題
研修がイベント化してしまっている
集合研修で社員にいくら良い内容を提供しても 、現場に戻った後は目の前の仕事をこなすことに集中してしまい、学んだことがその場限りとなってしまうことが多く見受けられました。
集まった場だけではなく、事前と事後の学習活動を充実化させ、学習を続けながら学んだことを仕事に生かすことができる環境を作るため、 マイクロラーニング・コホート型学習を導入しました。
 
個人の経験がポケットノウハウになってしまっている
現場で得られた成功事例や失敗事例が個人のものにしかなっておらず、ポケットノウハウ化してしまっていることに課題を感じていました。
個人の学びを暗黙知から形式知に変えていくことで、受講生同士の学びを促進しながら、組織全体のナレッジとして好循環を生み出していきたいという思いがありました。

▼上記の事例のような研修カリキュラムの構築方法については下記で解説しています。合わせてご覧ください。⇒営業研修のDX 成果につながるカリキュラムとは?ポイントを解説 

以下でマイクロラーニングを活用して成果・効果を高めていくために必要な幅広い情報ををご案内します。

マイクロラーニングが求められる背景

マイクロラーニングが求められる背景

マイクロラーニングは時間と場所に縛られない新たな形の学習方法です。

これは、短時間で特定のトピックやスキルを学習し、即座にそれを活用することができます。

1時間単位でまとまった時間を確保して学習するものではなく、 これまでのeラーニングと比較して1つ1つの学習内容が小規模であるため、学習者は自分のペースで学習を進めることができます。

では、なぜ現代ではマイクロラーニングが求められているのでしょうか。それは主に以下の3つの背景によるものです。

(マイクロラーニングが求められる背景)

  • 情報の急激な増加
  • 時間の制約
  • テクノロジーの進化

情報の急激な増加

情報の急激な増加により情報の取捨選択が今まで以上に重要になっており、その中でマイクロラーニングは効果的です。

なぜなら、マイクロラーニングは短時間の動画であり、忙しい現代の中で、必要な時に必要な知識を効率よくコンパクトに学ぶ手法として絶大な効果を発揮するからです。

手に入る情報が増える一方で、その全てをきちんと理解し利用するのは非常に困難になっています。

特に専門的な知識を要する領域では、新しい情報や知識が日々更新され、その取捨選択が重要となります。

時間の制約

マイクロラーニングは忙しい現代での時間の制約の中でも効力を発揮します。

なぜなら、マイクロラーニングは短時間での勉強に対応するものであり、自分の生活リズムに合わせて柔軟に学習ができるようになっているからです。

現代は働き方改革が進む一方、多忙な生活を送る人が増え続けており、時間を大切にしたいというニーズが高まっています。

マイクロラーニングは仕事や生活への負担を少なく、空いた時間を有効活用してスキルアップ図ることが可能になります

テクノロジーの進化

マイクロラーニングはテクノロジーの進歩を最大限に活用し、効率的な学習が可能です。

なぜなら、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスや、インターネット普及により、いつでもどこでも情報を取得・学習することが可能になったからです。

人工知能(AI)やクラウド技術の発展により、学習者によってパーソナライズされた学習が可能となるなど、学習環境は大きく進化しています。


これらの背景からマイクロラーニングは、学習環境にログインさえできれば、時間と場所に縛られず、必要な知識を効率よく吸収できるという特性から、現代社会で重要な位置を占めています。

マイクロラーニングカタログ

マイクロラーニングのメリット

マイクロラーニングのメリット

マイクロラーニングにはいくつものメリットや特徴があります。その中で代表的なメリットを4つ紹介します。

(マイクロラーニングのメリット)

  • 「人間は忘れる生き物」という当たり前に対応できる
  • 隙間時間+モバイル端末の活用で効果的な学習が可能
  • 後から確認がしやすい
  • コンテンツの差し替えが容易

「人間は忘れる生き物」という当たり前に対応できる

マイクロラーニングは「人間は忘れる生き物」という当たり前に対応することができます。

人間の記憶力には限界があり、一度に大量の情報を学ぼうとすると、その情報が必要になるまでの間に、その大部分を忘れてしまうと言われています。

これに対してマイクロラーニングでは、小さな情報単位で学習を行うので理解しやすく、その情報を使うまで忘却されにくくなっているからです。

1回あたりの学習内容を小分けにすることで学びたい事柄が明確になり、継続的な学習が可能になります。

隙間時間+モバイル端末の活用で効果的な学習が可能

マイクロラーニングは隙間時間+モバイル端末の活用で効果的な学習を演出することができます。

なぜなら、マイクロラーニングは、短時間で完結するコンテンツによって場所や時間を問わない学習が可能となるからですります

具体的には、通勤中や昼休みといった、日常の隙間時間を使って学習することができます。

さらに、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末を使うことで、移動中や寝る前など、自分の好きな時間と場所で学べるのです。

つまり、マイクロラーニングは隙間時間とモバイル端末の活用を通じて、自分のライフスタイルに合った形で学習を進めることができます。

後から確認がしやすい

マイクロラーニングにより後から確認しやすいことも大きなメリットです。

マイクロラーニングのコンテンツは小さな単位に分割されているため、必要な情報をすぐに確認することが可能です。

また、一度学んだ内容を思い出す際にも、特定の情報がどのコンテンツに含まれているかを効率良く探すことができます。

コンテンツの差し替えが容易

マイクロラーニングで作成したコンテンツは、コンテンツの修正が必要な場合、差し替えが容易です。

なぜなら、マイクロラーニングのコンテンツは小分けになっているため、一部の情報が更新された場合でもその部分だけを差し替えることが可能だからです。

これにより、最新の情報に手間をかけずに簡単に更新することができます。

また、ユーザーの反応やニーズに応じて短期間でコンテンツを最適化することも可能です。

これらのメリットにより、マイクロラーニングは従来の長時間にわたる一貫した学習方法とは異なり、短期間での集中学習と情報の即時性に重点を置いています。

▼ マイクロラーニングを活用したOJTのマニュアル化も有効です。
⇒デジタル時代のOJTマニュアルとは?社員教育のポイントを紹介!

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マイクロラーニングのデメリット

マイクロラーニングのデメリット

マイクロラーニングにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。代表的なデメリットを4つ紹介します。

(マイクロラーニングのデメリット)

  • 知識が断片的になってしまう
  • 長期的なスキルの獲得に限界がある
  • 自己管理能力が求められる
  • 質のバラつきが生じやすい

知識が断片的になってしまう

マイクロラーニングかで学習する知識が断片的になってしまうことがあります。

それは、マイクロラーニングは1つ1つの学習ユニットが小さく、特定のテーマやスキルに集中しているため、深い学びや広範な視野を得ることが難しいという側面があるからです。

また、学びが断片的になると、それらを1つに結びつけて全体像を理解することに課題が出てくることがあります。

長期的なスキルの獲得に限界がある

マイクロラーニングは長期的なスキルの獲得には不向きな側面があります。

それは、必要に応じて短時間で学ぶマイクロラーニングは、短期的な情報習得や即時性のあるスキル獲得には有効ですが、長期的な知識の体系化や高度なスキル習得には限界があるからです。

複雑で深度のある学問領域やスキル習得には、時間をかけてじっくりと学ぶ必要があります。

自己管理能力が求められる

マイクロラーニングは自己学習が基本となるため、自己管理能力が求められます。

自分の学びを計画・管理し、一定のペースで進めていくためには自己規律が必要です。

これが欠けてしまうと、学習の効果を発揮できない場合もあります。

質のバラつきが生じやすい

マイクロラーニングのコンテンツは質にバラつきがあったり、情報が古かったりすることもあります。

それは、マイクロラーニングとして活用できるコンテンツは、ウェブ上に数多く存在し、誰がどのように管理しているかまでは把握できないからです。

そのため、情報の信ぴょう性や質を見極める力が必要です。


以上がマイクロラーニングのデメリットです。これらに対応するためには、長時間の学びと組み合わせてバランスよく使うこと、自己管理能力を高めること、信頼できる情報源を見つけることなどが重要です。

▼ 下記も合わせてご覧ください。
⇒OJTの最大のデメリットとは?解決策と合わせて詳しく解説!

  OJTの最大のデメリットとは?解決策と合わせて詳しく解説! 社会人教育に有効なOJTのデメリットとその解決策について詳しく解説します。社員に現場のスキルを直接伝えるためのOJTは、効果性が認識されていますが、最大の課題は「ばらつき」です。ばらつきを放置すると失敗しかねません。それを克服するための手法としてOJTのデジタル化がありますので、ポイントなど紹介します。それによりばらつきを軽減し、効果と効率を向上させます。 株式会社LDcube

動画コンテンツ作成

マイクロラーニングにおける2分類

マイクロラーニングの2分類

マイクロラーニングのコンテンツは、大別して2つの方法で作成されます。

汎用的なコンテンツを用いる方法と、自社オリジナルのコンテンツを作成する方法です。

(マイクロラーニングの2分類)

  • 汎用的なコンテンツ ・・・既にあるものを効果的に活用する
  • 自社オリジナルコンテンツ ・・・必要なものに絞って自社で作成する

汎用的なコンテンツ

これは、さまざまな場面や企業で用いられるように作成された一般的なコンテンツを指します。

既存の学習プラットフォームから提供されることが多く、広範にわたるテーマがカバーされています。

メリット

  • コンテンツの開発に時間とコストをかけることなくすぐに導入できる
  • どのような学習者であっても適応できるため、あらゆる場面で利用が可能
  • 多くのプラットフォームでは、コンテンツが定期的に更新され、最新の情報を学べる

デメリット

  • 自社特有のニーズや課題に対応するためのカスタマイズが難しい場合がある
  • 他社と同じ教材を使用するため、競争優位性を得ることが難しい


自社オリジナルコンテンツ

自社オリジナルのコンテンツとは、自社独自のニーズや課題に合わせて作成されたコンテンツを指します。

社内のみでオープンにし、ノウハウを共有します。それをもとに、独自の教育プログラムを開発し、従業員のスキルアップを図ることができます

メリット

  • 自社のビジネスや文化に合わせてカスタマイズすることができ、従業員が自社の業務遂行や目標達成に必要なスキルを身に付けることができる
  • 自社の情報を保護しつつ、独自の教育内容で競争優位性を持つことが可能

デメリット

  • 自社でコンテンツを作成するため、時間とコストがかかる
  • そのコンテンツが常に最新の情報を反映しているわけではないため、定期的に更新するなどの運用が必要

これらの方法は、それぞれ一長一短があります。

現実的でおすすめの活用法は、汎用的なテーマに関しては既存のコンテンツを活用し、自社独自の内容について社内で作成していくという方法です!

マイクロラーニングで世界レベル学習

マイクロラーニングで世界レベルの学習

マイクロラーニングで世界レベルの学習をすることが可能になりました。

なぜなら、マイクロラーニングは現代の教育において世界中で急速に普及しており、著名な大学や教育プロバイダーは、オンラインを通じて世界中の学習者に向けてマイクロラーニングのコースやプログラムを提供しているからです。

具体的には、ビジネス戦略、マーケティング、財務、リーダーシップなど、MBAプログラムで学ぶようなさまざまなテーマを扱いつつ、短期間で吸収できるように構成されたコースが用意されています。

例えば、ハーバード大学、スタンフォード大学、ウォートン・スクール(ペンシルベニア大学)などのトップのビジネススクールの教授陣が登壇しているビデオ講義なども存在しており、一部では資料やインタラクティブなクイズ形式の学習も含まれています。

1つ具体的なマイクロラーニングコースを紹介します。心理的安全性を提唱したことで有名なハーバード・ビジネススクールのエイミー・エドマンドソン博士による「心理的安全性がつくる恐れのない職場 コース」です。

エイミー・エドモンドソン博士が心理的安全性について直接レクチャーしてくれまます。

【マイクロラーニング:心理的安全性がつくる恐れのない職場づくりコース】

心理的安全性マイクロラーニングコース

【コース概要】

組織やチームにとって重要な内容であるにもかかわらず、自分の考えを言わず、質問を控え、黙っていたことが何度ありますか?

従業員が安心して発言できるようにするには、心理的に安全な環境を整える必要があります。

本コースでは、対人関係の不安がいかに組織をむしばむか、そして、その乗り越え方を様々な事例を通じて学習します。

【コース内容】

  • 心理的安全性とは
  • 率直に話せる文化の価値
  • 心理的安全性が持続的なパフォーマンスを生む
  • 従業員を守るための発言
  • 権力者が持つ過度な自信の危険性
  • 回避可能な失敗が起こる理由
  • 沈黙の文化を壊す
  • 職場のセクハラをなくす
  • 心理的安全性のつくり方
  • 心理的安全性の土台づくり
  • 参加の促し方
  • 生産的に対応するには
  • 失敗の科学
  • 効果的な試験事業
  • 改革への抵抗を克服する
  • チーミングとは?

出典:心理的安全性がつくる恐れのない職場コース①②
上記は、LMS(Learning Management System:学習管理システム)の「CrossKnowledge」にて提供されるマイクロラーニングの一部です。詳しくは以下のページにてご確認ください。⇒CrossKnowledge マイクロラーニング

また、これらの講義内容はいつでもアクセス可能で、学習内容復習が行えるという利点も持ち合わせています

世界的に有名な教授陣の豊富な知識と経験に基づくマイクロラーニングのコンテンツは、キャリアアップや特定の課題解決のための必須スキル、知識を効率良く習得する手段として大いに価値があります。

これらのコースは、多忙なビジネスパーソンでも自分の都合に合わせて学習を進めることができ、さらに最新のビジネストレンドを追いつつ、自己啓発に役立つでしょう。

さらに、世界的に有名な教授たちから直接的な指導を受けられるのも、これらのマイクロラーニングプログラムが提供する魅力の一つです。

マイクロラーニング資料

マイクロラーニングの作り方について

マイクロラーニングの作り方

自社内で独自のマイクロラーニングを作る際の手順について紹介します。

(マイクロラーニングの作り方)

  1. 学習目標を明確にする
  2. テーマを絞り込んで最小化する
  3. 各テーマについてコンテンツ作成する
  4. 最後にレビューや問題を提供する
  5. フィードバックを集めて改善する

①学習目標を明確にする

何を学びたいのか、何を達成したいのかを明確に定義してください。

マイクロラーニングは、学習者が特定のスキルや知識を短時間で効果的に学ぶことを目標としており、それは具体的で測定可能であるべきです。

②テーマを絞り込んで最小化する

全体的な内容を把握したら、それを分野ごとに分け、さらに小さなテーマや単位に細分化します。

自己完結型になるよう、1つの単位につき1つのポイント、または概念を扱うように設計します。

また、1つの単位が5分~10分を超えないようにします。

どうしても時間が長くなってしまう場合は、1つのテーマに絞り切れておらず、複数のテーマを扱っていることも考えられます。

その点にも注意しながらテーマを絞り込みましょう。

③各テーマについてコンテンツ作成する

テーマを絞り込んだら、実際にコンテンツを作成していきます。ここで多様な形式を使用することが重要です。

ビデオ、テキスト、インタラクティブなクイズやゲーム、ディスカッション(SNSでのコメント投稿のようなもの)など、学習スタイルや内容に最適な形式を選択します。

ただし、学習者が一度に消化できる情報量には限りがあるので、必要な情報だけを伝え、それを強調しやすい形式を選びます。

④最後にレビューや問題を提供する

コンテンツの最後にはコンテンツを通じてのレビューや確認問題などを入れましょう。

なぜなら、動画を見ると分かった気分になりやすいですが、実際には理解が薄かったということが良く起こるからです。

マイクロラーニングで得た知識を定着させるためには、それを使って何かをするように促すことが重要です。

そのため、各マイクロラーニングの終わりに反復問題やポイントを確認し、行動につなげるための短いクイズなどを設けると良いでしょう。

⑤フィードバックを集めて改善する

作成したマイクロラーニングのコンテンツは、学習者からのフィードバックを集め、継続的に改良します。

どのセクションが役立ったか、どの部分が難しかったかなどの情報を収集し、それを基に内容を更新・改善します。


以上がマイクロラーニングのコンテンツ作りの基本的な流れです。この流れにのっとりながら、学習者のニーズや反応に応じて柔軟にアジャストしていくことが、効果的なマイクロラーニングの設計につながります。

▼ コンテンツ作成についてはこちらもご覧ください。

動画コンテンツ作成資料


マイクロラーニングを使った新学習法

コホート型学習のイメージ

マイクロラーニングは、コンテンツを小さな部分に分割して学習を促進する学習法ですが、これをさらに効果的に使用するためには、グループでの学習、すなわち「コホート型学習」を組み合わせることが有効です。

コホート型学習とは一定の期間(コースやプログラムの長さ)にわたり、同じグループの学習者が一緒に学びを進めていく学習スタイルのことです。

一緒に学び、議論し、コラボレーションを行うことで、深い理解を促進し、学習体験を豊かにすることができます。

これをマイクロラーニングと組み合わせると、以下のような新たな学習法が生まれます。

まず同じ目標を共有する学習者が集まり、マイクロラーニングのコンテンツを自分のペースで学習します。

その後、コホート(学習者グループ)は予定された時間に集まりワークショップに参加します(オンラインベース、集合でも可)。

ワークショップでは新たにマイクロラーニングで学んだ知識やスキルについて議論します。それは質問を投げかけたり、自分の理解を他人と共有したり、一緒に問題を解決したりする形を取ることができます。

これにより、学習者は独自の学習経験を深め、新たな視点を得ることができます。

また、共同で学習することで、学習者同士が互いに学ぶことを助け、複雑な問題に対する深い理解を促進します。

コホート型学習の終わりに、学習者は新たに得た知識やスキルを取り入れ、それを個々の学習目標と結びつけます。

この方式は、学習者が複数の観点から新たな知識を理解し、それを具体的な学習目標や日常の問題に応用できるよう支援します。

また、コミュニケーションの設定やグループワークの導入により、相互学習や学習者の参加を促進し、学習体験を一段と充実させることができます。

他の学習者とのワークショップが予定されていることで、学習のペースメーカーとすることができます。

このような方法で、マイクロラーニングとコホート型学習を組み合わせることで、学習者にとって魅力的で効果的な新たな学習法を導入することが可能となります。

能力開発に適した年齢資料

マイクロラーニングコンテンツの紹介

CKロゴ

世界中で活用されているCrossKnowledgeのマイクロラーニングであれば、世界有数のビジネススクール教授陣によるMBAレベルの講義を学習することができます。

講義・事例、コンサルティング活動の成果や最新の理論を学び、ヒントを得ることができます。

管理職として活躍している、管理職を目指している多くのビジネスパーソンに利用いただいています。

下記5つのカテゴリーでそれぞれ10コースずつ用意しています。

【カテゴリー一覧】

  1. 一流の仕事をするための自己理解・開発
  2. 新しい時代のリーダーシップと人材開発
  3. 働きがいのある職場づくりとエンゲージメント
  4. 社員のパフォーマンスを向上させる組織開発
  5. 企業価値向上への経営・マネジメント

詳しくは下記をご覧ください。
⇒CrossKnowledge eラーニング

まとめ

マイクロラーニングとは?メリットや効果的な活用法・コンテンツなど一気に解説!について紹介してきました。

  • そもそもマイクロラーニングとは
  • マイクロラーニングで成果を上げた事例

  • マイクロラーニングが求められる背景
  • マイクロラーニングのメリット
  • マイクロラーニングのデメリット
  • マイクロラーニングにおける2分類
  • マイクロラーニングで世界レベル学習
  • マイクロラーニングの作り方について
  • マイクロラーニングを使った新学習法
  • マイクロラーニングコンテンツの紹介

環境変化の激しい現代においての学び方の主流がマイクロラーニングになってきています。テーマを絞り込んで構成し、5~10分程度で学習できる学習です。

スマートフォンなどの活用により、時間と場所を選ばず学習することができ、そのメリットは大きいです。

汎用的なテーマに関しては、世の中に既にあるコンテンツを活用し、自社独自の内容については社内で作成して運用していくことが効果的です。

汎用的なコンテンツの活用により、世界レベルのMBA教授陣の講義を日本にいながら効率的に学習することも可能です。

株式会社LDcubeでは、サービスの1つとして世界レベルのMBA教授陣のマイクロラーニングコンテンツを提供しています。

質の高いコンテンツを活用しながら、社内で一緒に学ぶコミュニティを形成して、オンラインセッションなど組み合わせながら展開していくことで学びを豊かにすることができます。

また、自社でマイクロラーニングを運用したい場合には、多機能で使いやすいラーニングプラットフォーム「UMU」などのシステムの提供も行っています。

さらに会社の状況や目的に合わせたラーニングポータルを活用して、効果的な学習環境を構築するご支援をしています。

無料のデモID発行やツールのデモ体験会、導入事例や料金プランの紹介なども行っていますので、お気軽にご相談ください。

▼参考・ 関連資料はこちらからダウンロードできます。

マイクロラーニングカタログ

マイクロラーニング資料

動画コンテンツ作成資料


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株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

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