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OJTトレーナーの3つの役割とよりよい人材育成の循環を生むコツとは?

「OJTトレーナーは、具体的に何をすればいいの」
「OJTトレーナーはどういう人がいいのだろう」

OJT研修を実践しているものの、「なんだか成果がでない…」と、課題を感じている研修担当者もいらっしゃるのではないでしょうか。

OJTの成功は、「トレーナー」によって大きく左右されます。
しかし、トレーナーの役割を、本当に理解している方は少ないかもしれませんね。

OJTトレーナーは、「育成対象者に伴走して業務を実践で教える人」です。

OJTトレーナー定義画像

OJTは、ただの「マンツーマン指導」ではありません。
育成対象者が、職場での実務を通じて、社会人としての一般知識やスキルを取得させるための研修です。

トレーナー自身も、育成対象者への指導を通じて、大きく成長することができます。
結果的に、会社全体の生産力を、押し上げることにも繋がるでしょう。

とはいえ、仕事ができる優秀な社員だからといって、OJTトレーナーに向いているわけではありません。

また、トレーナーと育成対象者の相性によっては、双方がストレスを抱え、最悪の場合「退職」に追い込んでしまう可能性もあるのです。

OJTを成功するためにも、トレーナーについての役割をきちんと理解し、任命には十分な配慮が必要でしょう。

そこで、この記事では次のことを解説していきます。

この記事でわかること

  • OJTトレーナーの定義と役割を詳しく解説
  • OJTトレーナーに向いている社員とは?3つのタイプを解説
  • OJTトレーナーの強化するべき3つの能力を徹底解説
  • OJTを成功に導く「トレーナー研修」を詳しく説明
  • OJTトレーナーとともにOJTを成功するための4つのポイントを解説

この記事を読めば、OJTトレーナーとは何か、本当の役割がわかります。

OJTトレーナーを育てる方法も理解し、たくさんの優秀なトレーナーが誕生するでしょう。

最後までお読みになって、育成対象者を即戦力化するOJTを、ぜひ成功させてください。

▼ OJTの全体像については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

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OJTばらつき軽減策資料

▼ OJTトレーナー研修についてまとめました。こちらも施策検討にお役立てください。

OJTトレーナー資料

目次[非表示]

  1. 1.OJTトレーナーとは「育成対象者に伴走して業務を実践で教える人」
  2. 2.OJTトレーナーの役割
    1. 2.1.業務に沿った育成計画を作る
    2. 2.2.対象者への業務指導を行う
    3. 2.3.社会人としてのヒューマンスキルを教育する
  3. 3.OJTトレーナーに向いている社員
    1. 3.1.【理想】入社2〜3年目の若手社員
    2. 3.2.コミュニケーション能力が高い社員
    3. 3.3.今後の成長に向けて指導力を強化したい社員
  4. 4.OJTトレーナーの強化すべき能力
    1. 4.1.業務に関する広い知識
    2. 4.2.指導力
    3. 4.3.トレーナーとしてのマインド
  5. 5.OJTトレーナーには必ずトレーナー研修を実施しよう
  6. 6.実際にOJTトレーナーが指導するときは「4段階職業指導法」を使用しよう
  7. 7.OJTトレーナーとともにOJTを成功に導く3つのポイント
    1. 7.1.OJTトレーナーの役割を充分に認識させる
    2. 7.2.トレーナーの指導についてフィードバックやサポートを必ず行う
    3. 7.3.OFF-JTやeラーニング研修も併用する
  8. 8.OJTトレーナーを育成する環境が無い場合は、ラーニングプラットフォーム「UMU(ユーム)」の活用がおすすめ
  9. 9.まとめ

OJTトレーナーとは「育成対象者に伴走して業務を実践で教える人」

OJTしているイメージ

OJTトレーナーとは、育成対象者に伴走して、業務を実践で教える指導者を指します。

単純に、業務を教えるだけではありません。職場での実務を通じて、社会人としての一般知識やスキルを教育します。

育成対象者が独り立ちし、会社の即戦力となるための、サポーターといえるでしょう。

このように、育成対象者のサポートをする指導者には、トレーナーの他に、「メンター」があります。

どちらも対象者を成長させることが目的ですが、トレーナーが業務の指導がメインなことに対し、メンターは精神的なサポートになることが大きな違いでしょう。

【トレーナーとメンターの違い】


トレーナー

メンター

サポート内容

業務の指導・サポート

精神的(マインド)なサポート
(特定の業務や仕事にとどまらない)

指導方法

具体的な業務・技術を指導する

答えは言わずに気づきを促す

主な手法

ティーチング
(教え込む)

コーチング

(傾聴を通じてサポートする)

主体となる人

トレーナー

育成対象者

※ただし、明確な定義がないので、会社や業務によっては役割が重複する場合があります。

トレーナー制度(OJT)とメンター制度を併用することで、いち早く社会人としての成長が望めるでしょう。

OJTトレーナーの役割

OJTで指導している画像

OJTトレーナーの役割は、育成対象者に寄り添い、業務に必要な知識や技術を教育することです。

実践的な業務はもちろんですが、将来的に自立するための心構えやビジネスマナー、ヒューマンスキルも教育内容に含みます。

具体的には、次のことを行います。

OJTトレーナーの役割定義画像

それぞれ解説していきましょう。

業務に沿った育成計画を作る

トレーナーは、業務に沿った育成計画を作成します。

OJTで習得するべき業務は多岐に渡るため、一度にすべてを教えることはできません。

3ヶ月や半年間など、期間を区切った計画書を作成することで、育成対象者の成長の過程や、達成具合を確認しやすくなります。

業種や業務内容によって異なりますが、例として営業部のOJT計画書をみてみましょう。

【例:OJT計画書(短期)】

期間

本配属後の3ヶ月間 《5月1日〜7月31日》

育成対象者

田中 和樹さん

トレーナー
(育成担当者)

営業2課 斎藤 拓海さん

育成対象者の現状

  • 新入社員
  • インターンに参加していたため、ある程度の知識はある
  • 社会人としてのマナーや電話対応は研修済み
  • 実際のクライアントとの会話には不安あり(敬語の使い方など)
  • 明るく前向きな性格で、営業向きと見られる

OJT到達目標

基礎業務を身につけ、3ヶ月後に独り立ちする。

1ヶ月目

《教育目標》

我が社の社員としての自覚を持つ。
営業として、一通りの業務を経験する

  • 企業理念と営業部方針の叩き込み
  • クライアント様打ち合わせ同席
  • 営業同行
  • 企画書3本作成
  • テレアポ1日60件

2ヶ月目

《教育目標》

トレーナーのサポートを受けながら営業業務を一通り行う。

  • クライアント様へのフォローを1人で実施
  • クライアント様打ち合わせ同席
  • 営業同行
  • 企画書5本作成
  • テレアポ1日70件:月間目標成約3件

3ヶ月目

《教育目標》

トレーナーのサポートを受けながら新規開拓を成功させる。

  • 新規開拓:月間目標2件
  • 企画書5本作成:月間目標採用2本
  • テレアポ1日80件:月間目標成約5件

また、計画書を作成したあとは、OJTを具体的に進めるための時間割も作成します。

学校の時間割のように細かく区切る必要はありませんが、対象者が「いつ」「何をするのか」を把握できるようにしておきましょう。

【例:1ヶ月目の時間割】

午前中

  • その日に行う研修内容の確認
  • 合同研修に参加
  • 合同研修が無い場合は、トレーナーの業務を見学

13:00〜15:00

  • トレーナーの業務を見学
  • トレーナーと一緒に簡単に実践

15:00〜17:00

  • 企画書作成実践
  • 営業・テレアポのロールプレーイング

17:00〜

  • 業務の振り返り
  • 日報の作成、トレーナーに提出


対象者への業務指導を行う

トレーナーの一番重要な役割は、育成対象者への業務指導を行うことです。

まずは、育成対象者に業務のイメージを持たせるため、トレーナーが実際の業務をやってみせましょう。
「お手本」を見せることで、あとの実践や解説がスムーズになるためです。

基本的にはマンツーマン指導を行いますが、業務によっては数人単位で実施されるケースもあります。

実際の指導方法については、6.実際にOJTトレーナーが指導するときは「4段階職業指導法」を使用しようの章を参考にしてください。

社会人としてのヒューマンスキルを教育する

OJTトレーナーは、業務以外にも、社会人としてのヒューマンスキルを教育します。

ヒューマンスキルとは、ビジネスマナーやコミュニケーション能力など、会社員としての土台となるスキルのことです。

その他にも、実務的な、電話の対応方法や、コピーの取り方なども指導しましょう。

【教育するべきスキルの一例】

  • 「報告」「連絡」「相談」の基本
  • ビジネスマナー(電話の対応、敬語の使い方、お辞儀、仕草、受け答えの仕方など)
  • パソコンの操作
  • コピーなど必要な機械の操作方法
  • 会社や部署の決まり(伝統・文化)など

ビジネスマナーなどは、OFF-JTでも研修するはずですが、OJTではより実践的な指導となります。

知識として理解しても、実践ですぐに使える訳ではありません。また、時と場合によっても、使い方は異なるため、その都度教育するようにしましょう。

OJTトレーナーに向いている社員

指導しているOJT画像

OJTトレーナーは、特別な資格などは特に必要ありません。

実際に指導するスキルや方法は、トレーナー研修で習得すれば良いのです。

しかし、やはり「向き・不向き」はあります。
OJTトレーナーに向いているのは、次のような社員です。

OJTトレーナーに向いている社員定義画像

それぞれ解説していきましょう。

【理想】入社2〜3年目の若手社員

OJTトレーナーは、業務を習得している、入社2~3年目くらいの社員が理想といえるでしょう。

入社2〜3年目の社員は、育成対象者と歳が近く、比較的コミュニケーションが取りやすいからです。
同世代なので、同じような事柄に共感しやすく、関係性も構築しやすいでしょう。

一方、直属の上司や、年齢が離れすぎている社員の場合、育成対象者が緊張し、萎縮する可能性が高くなります。

気軽に質問をすることがむずかしくなり、OJTが失敗する可能性もあります。

コミュニケーション能力が高い社員

OJTのトレーナーは、コミュニケーション能力が高い社員が向いているでしょう。

OJT研修は、育成対象者の成長を後押しし、一人前の社会人とするための惜しみないサポートが必要だからです。

そのため、育成対象者が気軽に分からないところを聞くことができ、業務上の悩みを相談しやすい雰囲気を持つ人が良いでしょう。

たとえ業務に精通している人でも、人とコミュニケーションが取れない場合は避けます。

自分のやり方を押し付ける人や、他人の失敗を許容できない社員も、トレーナーには向いていません。

今後の成長に向けて指導力を強化したい社員

今後の成長に向けて指導力を強化したい社員を、OJTトレーナーに任命することをおすすめします。

OJTは、トレーナー自身が成長する機会でもあるからです。

どんなに個人で大きな成果を上げている人でも、個人プレーには限界があり、いつかは壁に当たるでしょう。

さらに、将来、役職がつくようになった場合、相手を動かすスキルやコミュニケーション力も必要にります。

OJTトレーナーの体験は、問題解決や後輩への指導のスキルが身につきます。
さらに、相手の立場に立つという、貴重な体験もできます。

次世代リーダーとして、今後のキャリアアップの原動力にもなるでしょう。
 
▼ OJT教える側について下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

  OJTで教える社員の役割とは?デジタル時代に必要なポイントを解説! OJTの効果最大化のカギは、教える側の育成や教育にあります。効果的なOJTを実現するためにOJT担当者が理解しておくべきポイントやメリットについて掘り下げます。またデジタル時代の実務や業務の特徴やデジタル時代に必要なスキル、デジタルツールを使った教える側の生産性を向上する秘訣まで解説します。 株式会社LDcube


OJTトレーナーの強化すべき能力

OJTしている画像

上の章でもご紹介しましたが、OJTのトレーナーは、「業務に詳しい」だけでは務まりません。

育成対象者を「即戦力」として育成するには、業務の知識やスキルに加えて、トレーナーが強化するべき能力があります。

それが、次の3つの能力です。

OJTトレーナーの強化すべきスキル

それぞれ解説していきましょう。

業務に関する広い知識

トレーナーには、業務に関する広い知識が必要です。

「なんとなく、経験から業務を行なっている」ような社員は、育成対象者からの質問や、疑問に答えられない可能性があるためです。

自分が行なっている業務の意味や背景、関わる人などをきっちりと説明できるようにしておきます。

たとえば、業務に関する知識を振り返り、5W1Hを意識して伝えられるようにしておくと良いでしょう。

【5W1Hを使った知識の振り返り】

What:どのような業務を
Who:誰が・誰に・誰と
When:いつ・どのタイミングで
Where:どこで
Why:なぜ・何のために
How:どのように行うのか・手順


指導力

次に、トレーナーは「指導力」を強化しましょう。

トレーナーは、育成対象者が必要とする業務知識やスキルを、正確に、分かりやすく指導する必要があるからです。

たとえば、複雑な業務の手順を、単純に「解説」するだけでは、習得してもらうことはできません。

実践した業務でミスをした場合、どうして間違えたのかをフィードバックし、どう改善していくかをうまく導くことで、育成対象者は成長します。

このようなフィードバックや改善を行うには、「指導力」というスキルが必要なのです。

指導力(スキル)は、主に次のようなものがあります。

  • ティーチング:
    ティーチングは、業務の知識やノウハウを、直接指導することを指します。イメージとしては学校の先生と生徒の関係です。「正解・答えを伝える」ことで、育成対象者に、素早く基礎知識を習得させます。
  • コーチング:
    コーチングは、育成対象者自身が、答えを見つけられるように指導をすることを指します。ティーチングなどで、一度学んだ業務を実践したり、振り返ったりする際にコーチングを利用すると、習得が早くなります。
  • フィードバック:
    フィードバックは、育成対象者の行なった業務や行動に対して、認知したり、改善を促したりするためのスキルです。育成対象者のダメ出しをするのではなく、「自分だったらこうするよ」などと、相手が納得できるような指摘を行います。育成対象者のやりがいや意欲の向上効果も期待できます。
  • コミュニケーション:
    OJTは基本的にマンツーマンで行われるため、トレーナーのコミュニケーションスキルは重要です。育成対象者が緊張や萎縮をしないよう、適度な会話をしながらOJTを進めることが理想。ちょっとした声かけのテクニックや、ほめるスキルなどを強化しましょう。

このような指導力は、通常の業務では利用しないケースもあるため、トレーナー研修できっちりと教育します。

トレーナーとしてのマインド

トレーナーには、育成対象者を「成長させてあげたい」というマインド(愛情)が必要です。

トレーナーが親身になって寄り添い、愛情をもって接することで、育成対象者の心理的安全性が増すからです。
結果的に指導やアドバイスを素直に受け取ることができるため、OJTはより成功しやすくなるでしょう。

育成対象者は、慣れない環境で、不安を抱えて、慣れない業務を身につけなければなりませんよね。

トレーナーが相手への理解や共感ができない人や、「トレーナーなんてやりたくない」と思っている社員が担当してしまうと、一方的な指導になってしまうでしょう。

育成対象者が萎縮してしまうと、気軽に質問や問題解決ができなくなります。
最悪、研修自体が嫌になり、早期退職にも追い込みかねません。

トレーナー研修を通し、トレーナーとしてのマインドを強化しましょう。

OJTトレーナーには必ずトレーナー研修を実施しよう

OJT中の画像

実際にOJTを始める前に、必ずトレーナー研修を実施しましょう。

なぜなら、下記の理由があるからです。

【トレーナー研修を実施する理由】

研修内容

研修方法

OJTの理解

座学

OJTの目標

座学

OJTの進め方

座学

コミュニケーション指導
・後輩との関わり方など

  • 専門家による指導
  • ロールプレーイング

指導の実践テクニック
・指示の出し方、助言の仕方、報告のさせ方など
・コーチングテクニックなど

  • 専門家による指導
  • ロールプレーイング

計画書の作成

演習

※業種や業務によって、内容は大きく異なります。

▼ OJTトレーナー研修については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

  OJTをパワーアップさせる!効果的なOJTトレーナー研修とは? OJTとは、新入社員や中途入社社員に、実際の現場で仕事のやり方やスキルを教えるという育成・指導方法です。本記事では、OJTを効果的に運用するためのトレーナー研修について、役割から、研修の内容、成功につなげる鍵となるポイントについて紹介します。 株式会社LDcube


実際にOJTトレーナーが指導するときは「4段階職業指導法」を使用しよう

OJTのステージ画像

実際にOJTトレーナーが指導する場合、「4段階職業指導法」という方法を用いることが基本です。

これは、「Show(やってみせる)」「Tell(説明・解説する)」「Do(やらせてみる)」「Check(評価・指導をする)」というプロセスで、即戦力を育成する、実践型の人材育成手法です。

【4段階職業指導法】

OJTの4ステップ画像

「Show」やってみせる
まずは、トレーナーが、実際の業務をやってみせることからはじめます。「お手本」を見せることで、育成対象者は、自分の仕事を具体的にイメージすることができるでしょう。

「Tell」説明・解説する
次に、育成対象者に業務の内容や、やり方を丁寧に解説します。なぜこのやり方をするのか、どのタイミングで行うのかなど、業務の目的などもしっかりと説明します。

「Do」やらせてみる
実際にその業務をやってもらいましょう。本当に理解ができているのか、間違って理解していないかなどを確認します。この時、必ずトレーナーは側にいてサポートをし、危険がないような充分な配慮も必要です。 
「Check」評価・指導をする
育成対象者が行った業務をチェックし、簡単な評価や指導を行います。
失敗してしまった点は、具体的に、何が悪かったのか、どうすればよかったのかを丁寧に解説し、できたところは積極的に評価するのが大切です。

できなかった業務に関しては、再度「Show」からはじめることで、確実に習得するようになります。

実際のOJTの進め方について更に詳しく知りたい方は、「OJT やり方」の記事を参照してください。

OJTトレーナーとともにOJTを成功に導く3つのポイント

OJTトレーナーイメージ画像

ここまでの説明で、OJTトレーナーの役割や重要性について、ご理解いただけたのではないでしょうか。

この章では、OJTを成功に導くためのポイントを見ていきましょう。
ポイントは次の3つです。

OJTトレーナーを成功に導くポイント


OJTトレーナーの役割を充分に認識させる

OJTトレーナーには、その役割を充分に認識させるようにしましょう。

役割をきちんと認識することで、トレーナーとしての責任感が高まり、適当に指導してしまうことを防ぐことができます。

また、OJTは、育成対象者だけではなく、トレーナー自身の成長にも繋がることを伝えると、より真剣に取り組むようになるでしょう。

具体的には、下記のようなことを伝えます。

  • 自分のスキルや知識を再確認し、成長できる
  • 後輩育成により、自身のスキルアップにもつながる
  • 指導力やリーダーシップを鍛えることができる
  • 指導を通じ、コミュニケーション能力を向上できる
  • 業務の後継者の育成ができる

トレーナー研修などでしっかりと、トレーナーの役割を共有させましょう。
 

トレーナーの指導についてフィードバックやサポートを必ず行う

トレーナーの指導について、フィードバックやサポートを必ず行いましょう。

OJT研修中は、トレーナーと育成対象者の2人でいることが多いため、周りが把握しないまま、大きな問題を抱えてしまうケースもあるからです。

たとえば、次のようなケースがあります。

  • トレーナーが独自の指導をしてしまう
  • 育成対象者に間違ったやり方を伝える
  • トレーナーの負担が膨大で、業務に支障が出ている
  • 育成対象者が放置されている
  • 部署内の勝手なルールや、不適切な伝統などを伝えている

OJTが孤立しないよう、定期的にトレーナー同士やOJT管理者を交えて、情報共有や、フィードバックを行なえる場を作りましょう。何か問題を抱えていないかを探り、積極的にサポートを行います。

部署内にサプトレーナーやサポーターを設置することや、トレーナー専用の相談窓口の設置などがおすすめです。
 

OFF-JTやeラーニング研修も併用する

OJT研修は、OFF-JTやeラーニング研修も併用することで、より大きい効果を得る事ができるでしょう。

OJTだけでは、担当するトレーナーのやり方や考え方に、大きく影響される可能性が大きいからです。

たとえば、トレーナーが独自の方法で業務を行なっていても、育成対象者は、それが正しいのか判断をすることができません。方法が間違っていたとしても、トレーナーのやり方を引き継ぐことになります。

また、常に二人だけの研修では、窮屈さを感じて、ストレスも溜まってしまうでしょう。

OJT以外の研修を適度に入れることは、包括的な学びを得ることができる上、適度な「息抜き」にもなるのでおすすめです。

たとえば、OFF-JTは大人数で研修するため、スキルの均一化や、体系的な学びを取り入れることができます。業務を客観的に見ることにも繋がるでしょう。

また、eラーニングは、動画などを活用し、OJTで学んだ知識を繰り返し学習できることがメリットです。
分からない箇所を自力で解決することもできるので、トレーナーが忙しい時期などに活用するのもいいでしょう。

OJTトレーナーを育成する環境が無い場合は、ラーニングプラットフォーム「UMU(ユーム)」の活用がおすすめ

OJTを円滑に進め、育成対象者を即戦力に育て上げるには、OJTトレーナーの育成は欠かせません。

これまでお伝えしてきたように、OJTは、「トレーナーの質」に大きく左右されるからです。

しかし、自社内でOJTトレーナーを育成する環境や人材が不足している場合や、そもそも業務が忙しくて、トレーナーを育成している時間がとれない会社も多いのではないでしょうか。

その場合、オンライン上のプラットフォームを利用して、OJTのデジタル化をする方法があります。

AI活用学習プラットフォーム「UMU」は、これまで人が行っていたOJTをデジタル化することをサポートしてくれます。学ぶ側の結果が出やすいように、最適化された学習用プラットフォームです。

スマートフォンからでも学習できるため、場所も時間も選びません。
 
UMUの学習機能の一例

  • 4つのサイクルで学習
    テクノロジーを活用し、「学ぶ」→「練習する」→「評価・指導する」→「仕事に生かす」という4つのサイクルで、成果につながる学習ができます。 
  • AIコーチング機能
    学習者のプレゼンテーションやセールストークに対して、AIが学習者のパフォーマンスを解析し、即時にフィードバック。ロープレ練習にも使えて、学習者の練習を、効果的にサポートします。
  •  AIビデオ機能
    AI技術を活用して、誰でも簡単にビデオ形式のコンテンツを作成することができます。以前に行った研修内容を利用して、学習用コンテンツを作成すれば、トレーナー不在でも学習できる環境が作れます。

OJTのデジタル化はもちろん、さまざまな研修に幅広くお使いいただけます。

▼ OJTのデジタル化については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

  OJTにおける最大のデメリットとは?解決策と合わせて解説! 社会人教育に有効なOJTのデメリットとその解決策について解説します。社員に現場のスキルを直接伝えるためのOJTは、効果性が認識されていますが、最大の課題は「ばらつき」です。ばらつきを放置すると失敗しかねません。それを克服するための手法としてOJTのデジタル化がありますので、ポイントなど紹介します。それによりばらつきを軽減し、効果と効率を向上させます。 株式会社LDcube


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OJT UMU画像


まとめ

いかがでしたでしょうか。
OJT研修を成功させるトレーナーについて、よくお分かりになったのではないでしょうか。

ここで、この記事の内容をまとめてみましょう。
 
◯ OJTトレーナーとは

OJTトレーナーは、「育成対象者に伴走して業務を実践で教える人」です。

ただ業務を教えるだけの「マンツーマン指導」ではなく、職場での実務を通じて、社会人としての一般知識やスキルを取得させるサポーターでもあります。
 

◯ OJTトレーナーの役割

  • 業務に沿った育成計画を作る
  • 育成対象者への業務指導を行う
  • 社会人としてのヒューマンスキルを教育する

◯ OJTトレーナーに向いている社員

  • 【理想】入社2〜3年目の若手社員
  • コミュニケーション能力が高い社員
  • 今後の成長に向けて指導力を強化したい社員

◯ OJTトレーナーとともにOJTを成功に導く3つのポイント

  • OJTトレーナーの役割を充分に認識させる
  • トレーナーの指導についてフィードバックやサポートを必ず行う
  • OFF-JTやeラーニング研修も併用する

この記事を参考にして、優秀なトレーナーを育成し、OJT研修が大成功することを願っています。

株式会社LDcubeはこれまでの組織活性化や人材育成で培ったノウハウを生かしながら、新たな時代の人材育成方法の模索を支援しています。

また、OJTのデジタル化に向けたプラットフォームの提供やコンテンツ作り、運用のサポートなど、OJTトレーナー研修の実施など、さまざまなサービスを展開しています。

無料のデモ体験会や具体的な使い方のご案内、導入事例の紹介なども行っています。お気軽にご相談ください。

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