若手のOJTには動画教材の活用が効果あり!事例も含めて理由を解説!
コロナ禍や働き方改革の影響で、
「OJTに動画を活用するのは、どうなのか?」
「OJTに動画を活用して、果たして効果はあるのだろうか?」
といった疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。
実は、OJTを動画にすることで成果が上がった、という企業は多数存在します。
OJTが必要となる若手社員は、動画での情報収集が当たり前となっています。現在の若手社員はZ世代と呼ばれ、それ以外の世代とは考え方・価値観が異なります。Z世代は生まれたときからインターネットに慣れ親しみ、YouTubeなどといった動画共有サービスに触れています。
コロナ禍を経て、学校教育でもリモート環境を活用した授業が行われ、塾でも動画を活用したカリキュラムが組まれることも当たり前になってきました。
つまり、現代の若手社員やこれから入社してくる世代は「動画を見て学ぶ」という癖が付いているのです。
しかし、多くの組織で研修はオフライン・オンライン問わず集合で実施し、OJTは現場の社員がつきっきりで対応するという方法が採られています。
学び方は変わっているのに教え方は変わっていないのです。このギャップが若手社員の成長を遅らせています。
今までとは違う学び方をしてきている人に、今までと同じ教え方をしていても成果は上がりません。
若手社員の学び方にあった教え方をしていかなければなりません。
この記事では、若手社員の成長スピードを上げるためのOJT動画化手法について解説しています。
動画を活用することで若手社員の学び方と、組織の教え方におけるギャップを埋め、OJTを効果的に実施するためのコツが満載です。
この記事の内容を実践いただき、若手社員の成長スピードアップにお役立てください。
▼OJTの全体像や詳細のテーマについては下記で解説しています。併せてご覧ください。(関連記事)
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効果的なOJTとは?意味と目的、新時代の学習環境の作り方を解説
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デジタル時代のOJTマニュアルとは?社員教育のポイントを紹介!
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- OJTトレーナーの3つの役割とよりよい人材育成の循環を生むコツとは?
- OJTガチャの不運・悲劇を防ぐ処方箋3選!効果的な対策について解説!
▼OJTのばらつき軽減策については下記にまとめています。お役立てください。
目次[非表示]
- 1.動画が若手のOJTに効果的なワケ
- 1.1.Z世代は、動画で学んできたことが多いから
- 1.2.モバイル端末を「身近」に感じているから
- 1.3.若手がやりがちな「我流」をなくすことができるから
- 1.4.分からないときにすぐ視聴できるから
- 1.5.何度でも繰り返し学習することができるから
- 2.OJTのこのシーンに動画が効果的
- 2.1.営業パーソンの早期戦力化
- 2.2.会社の理念浸透
- 2.3.システムの使い方
- 2.4.各部門紹介
- 3.OJTに動画を活用し若手が成長したケース3選
- 4.OJTでの動画活用4つのステップ
- 5.OJT用動画の手軽な作り方
- 5.1.実施している勉強会を録画する
- 5.2.OJT担当者研修の場を活用する
- 5.3.ロープレの様子を撮影しておく
- 5.4.新人のアウトプットを活用する
- 6.OJTの動画で押さえるべきポイント3つ
- 6.1.マイクロラーニングの活用
- 6.2.インプットとアウトプットをセットに
- 6.3.プラットフォームを活用する
- 7.まとめ
動画が若手のOJTに効果的なワケ
現代の若手社員はZ世代と言われ、今後その比率は企業内においてどんどん高まっていきます。そんなZ世代の若手社員たちのOJTには動画を活用することで、効果や効率を上げることができます。
ここではその大きな理由を4つ紹介します。
Z世代は、動画で学んできたことが多いから
若手のOJTに動画が効果的なのは、「動画で学んできたことが多い」からです。
Z世代は、
- 生まれたころからインターネットが当然の環境である
- 学生時代からスマートフォンを活用している
- SNSを活用した情報収集が当然である
- それができなければ周りの会話についていけない環境である
- 学校教育や塾での学習でも動画が活用されている
など、Z世代の上の世代とは違った環境で生活をしてきました。
実際に、コクヨ株式会社(大阪府大阪市)が中高生を対象に実施した調査では、57.4%の人が「勉強方法の情報収集はYouTubeで行う」と回答しています。
過去、私たちが接してきた方もそうで、
- 動画での知識インプットは効率的で文字で読むだけよりも理解しやすい
- 本などで体系的に学習するのではなく、今知りたいことを動画で理解する など
インプットにおいて動画を活用する傾向がありました。
若手社員が入社後、
- 座学の研修でさまざまな知識を与えられる
- 仕事の手順は紙もしくはPDFのマニュアルを見ておけと言われる
- OJTでは先輩の背中を見て学べと言われる
このような旧態依然とした企業の教え方では、若手社員は重要なポイントを理解するのに時間がかかり、効果的なインプットができないのです。若手社員へのOJTで動画を活用していくことは、慣れているインプット方法で仕事を覚えることにつながります。
モバイル端末を「身近」に感じているから
若手社員にとって、スマートフォンをはじめとするモバイル端末は身近なものであり、日常になくてはならないものです。そして、そのスマートフォンを通じて日常的にさまざまな情報収集をしています。
2008年に国内でiPhoneが発売されて以降、スマートフォンの普及率は年々高まっています。企業においても、個人PCの貸与だけでなく、社員にスマートフォンの貸与がされている、もしくは個人のスマートフォン端末を一部業務に活用しているという企業は多いのではないでしょうか。
スマートフォンが普及したことにより、いつでもどこでも学習ができる環境を提供することが可能となりました。
例えば、営業パーソンであれば、お客さま先訪問の移動中にこれから提案する商材の模範ロープレを見て、ポイントを理解した上で商談に臨むといったことです。
また、スマートフォンの普及により、誰もが簡単に動画を撮影できるようになったことで、コンテンツ制作に対するハードルが低くなりました。
動画であれば、最新の空気感も含めた情報を若手社員にすぐ届けることができ、効果的に学んでもらうことが可能です。
若手がやりがちな「我流」をなくすことができるから
若手社員が「教えたはずのやり方とは違う方法で仕事をしている」「効率の悪いやり方で仕事を進めている」といった様子に悩んだ経験があるのではないでしょうか。動画でのOJTを取り入れれば、こういった事象もなくすことができます。
なぜなら、若手が「我流」で仕事をしてしまうのは、OJTの質にばらつきがあるからです。優秀な先輩がOJT担当としてついてくれていれば、正しい仕事の進め方を丁寧に教えてもらえるかもしれませんが、そうでない場合は間違ったやり方を教えられたり、そもそも放置されてしまい何も教えてもらえなかったりして、間違ったやり方で仕事を進めざるを得ないという状況に置かれてしまいます。
弊社では2023年10月に「ポスト・コロナのOJTの実態」について、アンケート調査(有効回答数235件)を実施しました。
その中で明らかになったのは、78%の組織において「配属された拠点や職場によって、育成状況にばらつきが生じる」ことがOJTの課題であるということです。
(2023年10月株式会社LDcube実施「ポスト・コロナのOJTの実態」についてのアンケート調査データより)
このばらつきの原因は「教える人によって言っていることが違う」「先輩が忙しすぎて面倒を見てもらえない」「伝え忘れが発生することがある」などといったものです。
しかし、動画で基本的なことが学べるようになれば、誰がいつ閲覧しても同じ品質の教育を受けられます。つまり、このばらつきという課題を解消できるのです。
▼ 詳しくは下記資料でも解説しています。
分からないときにすぐ視聴できるから
若手社員は仕事を進める上で多くの分からないことに直面します。分からないことがあったとき、周りに率直に疑問を投げかけて必ず解消ができるとは限りません。先輩が忙しそうにしていて声が掛けられない、テレワーク中でそもそも声を掛けられる先輩がいない、先輩が回答してくれた内容がそもそも間違っていたといったこともあるかもしれません。
この状態では、分からないまま仕事を進めてしまい間違った手順を踏んでしまうといったことや、そもそも失敗を恐れて問題を放置してしまうといったことも起きかねません。
このようなときに、動画があれば閲覧することで疑問をすぐに解消し、仕事に生かすことができます。
何度でも繰り返し学習することができるから
何度でも繰り返し学習することができるという点も、動画活用の大きなメリットの一つです。
若手社員の傾向として、研修や勉強会などの質疑応答の時間に声を出して質問をする、ということに苦手意識を感じています。「もしかしたら、研修中に言われたことを質問してしまっているかもしれない」などの不安があるからです。
また、過去聞いたことがあると感じていることを再度先輩に聞くことにも苦手意識を感じる傾向があります。同じことを聞いて怒られることを恐れるからです。
動画であれば、繰り返し視聴し直し学習することができ、少しでも分からないことがあれば一時停止して調べながら、自分のペースで学習することができます。
OJTのこのシーンに動画が効果的
OJTでは社内のさまざまなことを若手社員に伝えていきます。
ここでは、動画を使うことで特に効果的になるシーンを、よくある相談順に紹介します。
営業パーソンの早期戦力化
若手の営業パーソンの早期戦力化をする上で、動画の活用は効果的です。なぜなら、若手の営業パーソンの悩み解決をスピーディーに実現できるからです。
若手営業パーソンにおいては、顧客に提案に行く際、
- どのように顧客に自社製品を訴求するか
- どのように顧客から情報を引き出すか
- どのように商談を進めればよいのか
といった悩みを「先輩の面談に同行し話しぶりを聞く」ことで学習をしてきました。
しかし、これでは、
- 同行できる面談の数が限られる
- 同行できる先輩の人数も限られる
- 一定期間を過ぎれば先輩に同行できる機会も減る
- 同行できる先輩が優秀でない場合もある
などインプット内容に偏りが生まれます。
実際に、生産年齢の減少や、人材の流動化で社内リソースが限られる今、若手社員にいち早く戦力となって活躍してもらいたいと思っている組織は多いです。
動画を活用すれば、面談の直前まで良質でバリエーションのあるセールストークのインプットができ、学習の機会を増やすことができます。
▼営業パーソンの早期戦力化については下記で詳しく解説しています。
⇒営業メンバーの早期戦力化! 成果が出るオンボーディングプログラムとは?
社内の技術伝承
特に製造業の場合、ベテラン社員の技術・技能が若手社員に引き継がれていないといったお悩みを多く伺います。そうした社員のポケットノウハウを会社の資産とすることにも、動画の活用は大変有効です。
ベテラン社員の方は、業務遂行の上で多くの勘・コツ・ノウハウを持っています。それを適切に後輩に教えられていれば問題ないですが、ベテラン社員の方々は先輩の背中を見て育ってきた世代であり、それらのノウハウを言葉にして下の世代に伝えられていないということも多く聞く課題です。
適切に下の世代に伝えられないまま、ベテラン社員の方々が定年を迎えてしまうと、培われてきた勘・コツ・ノウハウが会社から無くなってしまいます。
それを防ぐためにも、実際に業務をしている様子を、時にはコツやポイントなどをインタビューしながら動画で残していくことで、それらを会社の資産としながら、若手社員育成に活用することが大切です。
▼技術伝承については下記で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
⇒技術伝承とは「熟練技術やスキルの引き継ぎを行うこと」秘訣を解説!
資格取得試験の対策
公的資格や社内資格など、業務を進める上で何かしらの資格が必要となる、という業種にも、動画を活用した育成は有効です。
そういった資格取得に向けて、社内では研修や勉強会などを開催して対策をしているというケースを多くお伺いします。しかし、研修や勉強会を1回実施しただけで、全ての社員が学習内容を正しく理解できるとは限りません。
資格取得試験対策に必要な知識をまとめた動画があれば、若手社員自身が理解できるまで学習をすることができます。
また、研修や勉強会の講師の拘束時間も減らすことが可能です。
会社の理念浸透
会社の理念を理解することは、その組織で働く上でとても重要なことです。理念は社員の行動指針であり、目指していくべきものだからです。多くの組織では、年に数回の経営層による講和で思いを語ってもらったり、HPやイントラネットなどに文字として掲載したりすることで、理念浸透を図っています。
しかし年に数回の機会や文字情報だけでは、なかなか社員全体に浸透させるということは難しいのが現実です。
動画であればいつでもどこでも誰でも閲覧が可能です。そして、文字にはない話し手の熱意まで伝えることができます。
システムの使い方
多くの場合、入社直後の新入社員研修でさまざまな社内システムの使い方を教わります。内容はメールシステムの使い方や、勤怠の登録方法、経費精算の方法など多岐にわたります。
メールや勤怠登録など、教わってすぐに触れるシステムであれば、使い方に困ることはないかもしれません。しかし、例えば出張費清算の方法や、残業申請方法、売り上げ登録の方法など教えられてから数カ月~1年後に初めて活用するシステムも存在するはずです。
若手社員は日々さまざまなことを教えられ、それを吸収していきます。そんな日々の中で入社直後に教えられた普段使わないシステムの使い方を覚えていられる人はごくわずかです。そして、その後頻繁に使うことがなければまたそのシステムの使い方を忘れてしまう可能性もあります。
使用頻度の低いシステムの使い方ほど、動画を使うことで社内における問い合わせを減らし、業務の効率化につなげることができます。
各部門紹介
OJTの現場において、自部門のことや担当する仕事については丁寧に教えられるかもしれませんが、隣の部署が何をやっているかまではなかなか教える手が回っていない、ということは多いのではないでしょうか。しかし、組織で働く上では部門間連携が欠かせず、他の部門がどんな仕事をしているのかを理解することはとても大事です。
各部門の仕事内容や、仕事に対する思いを語った動画があれば、どんな部署なのかといった情報だけでなく、部門の雰囲気やどんな人が働いているのかが分かります。
部門間連携の強化だけでなく、他部門に興味を持ち社内コミュニケーションの活性化も期待できます。
OJTに動画を活用し若手が成長したケース3選
3カ月で3倍の売上実績!動画を活用した初期教育で新人営業の即戦力化
生命保険販売業
【成果】
- 入社3カ月後の売上実績が従来の研修受講者と比較して3倍に
- 営業現場で生かせる知識を研修中だけでなく配属後も見ることができるため、知識の定着が図れた
【取り組み紹介】
- 業界の基礎知識や自社商品に関する動画を作成
- 模範ロープレ動画の作成
【背景】
- 入社時に実施する研修がイベント化してしまい、知識がなかなか定着しない
- 特に中途社員においてはOJTが機能していなかった
【その他メリット】
- 基本的な内容の教育は動画で行い、応用知識を現場教育で行うことで、現場の教育コストを下げることができた
- 研修提供側も動画を活用することで業務を効率化し、そのリソースを営業管理職教育に充てることで、現場の指導力向上につなげることができた
新入社員のスキル取得スピードの劇的向上!
食品スーパーマーケット・チェーン経営業
【成果】
- 自分がうまくできないと感じる箇所を重点的に視聴することで、いち早く苦手を克服しスキル習得のスピードが上がった
- 業務マニュアル閲覧→自身の作業を動画撮影→他の人の作業動画を閲覧というサイクルができたことで、自分の作業とマニュアルを見比べることや、自分の作業と他の人の作業を客観的に見ることができるようになった
【取り組み内容】
- 各部門(青果/海産/精肉/デリカ/グロサリー/チェッカー)のインストラクターが動画マニュアルを作成
- 若手社員が研修で学んだことを実践している動画を共有
- シーズン行事に合わせた商品・売り場作りのポイントを動画で紹介
- 新店舗オープン時に店長がメッセージ動画を作成
- 部門紹介や計数のつけ方など、組織の基本知識を動画コンテンツ化
【背景】
- 学びに対して受け身な社員を自ら学ぶ社員に変え、会社の成長につなげていきたい
【その他メリット】
- 危険な作業における注意事項を動画にしたことで、ポイントが伝わりやすくなった
- 長くても3分で学習できる動画をたくさん作ったことで、隙間時間での学習が可能になった
- 売り場作りのポイント動画や店長メッセージ、部門紹介動画を展開することで、社内コミュニケーションが活性化した
動画活用で資格取得試験の合格率が向上!
電気設備工事業
【成果】
- 動画を活用して学習した1年目社員の試験合格率と、現場経験を踏んだ2年目社員の合格率が同等に。合格率UP
【取り組み紹介】
- 今まで集合研修で実施していた資格取得試験に関する講義を動画化
【背景】
- 売上を伸ばすために高度な専門性を備えた社員の育成が急務だった
- 特定の業務を担当するために資格保持が必須であるため、資格合格率を高めたい
【その他メリット】
- 教育にかけていた時間を他業務に充てることができ、効率化を図ることができた
事例についてより詳しく知りたい場合はお気軽にお問い合わせください。
OJTでの動画活用4つのステップ
動画を活用したOJTと一口に言っても、踏むべき手順があります。ここでは、OJTで動画を活用するために必要な4つのステップを紹介します。
STEP1:教えるべき項目の洗い出し
まずは新入社員が一人前になるまでに必要な知識や、学ばなければいけない項目を洗い出します。具体的に行動レベルで洗い出すことがポイントです。
例えば、「勤怠管理システムの使い方」ではなく「勤怠登録の仕方」「有給休暇申請の仕方」などといった具合です。
STEP2:動画コンテンツの作成
STEP1で洗い出した項目を動画化していきます。
ここでのポイントは、マイクロラーニングを意識し、長い動画を作らないということです。詳しくは6章:手軽に始められるOJT用動画コンテンツの作り方で解説します。
STEP3:学習すべき順番の整理
作成した動画をどのような順番で学習してもらったら若手社員にとって分かりやすいかを考え、整理します。
例えば営業パーソンのOJTにおいては「商品概要を理解する」→「商品の特徴を理解する」→「他社商品との違いを理解する」→「商品セールスの訴求方法を理解する(模範ロープレ動画)」といった具合です。
STEP4:学習コンテンツの配信
実際に動画を若手社員が閲覧できるようにします。
動画配信後は、足りないと感じているコンテンツや、理解しづらいと感じたコンテンツなどに関するアンケートを定期的に採るようにして、コンテンツ拡充や改善を図っていきます。
OJTで動画を活用するために実施すべき項目は多々あります。 しかし、最初からOJT用動画コンテンツを全て作成しようとする必要はありません。 株式会社LDcubeでは、どの分野から優先して取り組むかなど、動画を活用したOJTの体制を作るご支援をしています。どこから手を付ければよいのか分からない、不安があるなどの方はお気軽にお問い合わせください |
OJT用動画の手軽な作り方
若手社員のOJTに動画が有効なことは分かったけれど、「動画作成は大変そう」「具体的にどう進めたらよいのか分からない」と感じられた方もいるのではないでしょうか。
専門業者に発注すれば高品質な動画が作成できますが、時間やお金などコストがかかります。
ここでは、手軽に始めるOJT用動画コンテンツの作り方をご紹介します。
実施している勉強会を録画する
すぐに動画作成が難しいという場合、すでにある機会を活用するのも有効なコンテンツ作成の方法です。
新入社員研修を含めた各種研修や部門ごとで実施している勉強会、セミナーなどを録画しておき、テーマごとに細分化するだけで、次にそのテーマについて学習したい若手社員にとっては良質なコンテンツになります。
OJT担当者研修の場を活用する
OJT担当者に対する研修の機会がある場合、、実際にこれから自分たちが教えなければならない項目の棚卸しやコンテンツ化を研修内の実習として実施するという方法もあります。
OJT担当者が企画することで「自分が若手社員のときに欲しかったコンテンツ」という観点を加えることができます。
ロープレの様子を撮影しておく
営業パーソンの場合、ロープレによるトレーニングを実施している企業も多くあります。そのロープレの様子からフィードバックの観点までを撮影しておくことで、顧客への訴求の仕方や注意点を伝えるためのコンテンツとすることができます。
新人のアウトプットを活用する
学習をしている若手社員自身に、学んだことをコンテンツ化してもらうという方法もあります。特に新入社員の段階であれば、与えられるタスクにも限りがあるため、コンテンツ作成が負担になりづらいです。また、学んだばかりの段階でコンテンツ化をすれば、正確な知識に基づいたコンテンツ作成が可能であり、新入社員にとっても知識の定着につながる施策とすることができます。
動画作成の方法については下記資料で詳しく解説しています。
OJTの動画で押さえるべきポイント3つ
労力をかけてOJT動画を作ったはいいものの現場で活用されなかった、というのは誰もが避けたいものです。本章では、OJTで動画を活用するにあたって、失敗しないために押さえるべきポイントを3つご紹介します。
マイクロラーニングの活用
1つ目のポイントはマイクロラーニングとすることです。マイクロラーニングとは、短時間で学べる一口サイズの学習を指します。
例えば OJTの現場で提供される動画が10分や20分であった場合、若手社員にとっては重要なポイントが分かりづらく、学習効果が下がってしまいます。
3~5分の長さで、1動画1ポイントという作り方にすることで、若手社員の記憶に残りやすく、学習の効果が高いコンテンツになります。
また、若手社員が復習したいといった際にも、3~5分であれば簡単に振り返りをすることができます。
▼マイクロラーニングについては下記で解説しています。
⇒マイクロラーニングとは?効果の上がった事例、メリット、作り方など全解説!
インプットとアウトプットをセットに
動画で知識をインプットした後はアウトプットを必ずさせることで、OJTの効果がさらに上がります。
動画は効率的に学ぶのに効果的ですが、受講生が視聴して分かったつもりになってしまうという懸念もあります。
正しく理解できているかを確認するテストを実施したり、学んだこと・気付いたことや仕事に生かせそうなことを自分の言葉でまとめさせたりなどのアウトプットを組み合わせることで、「分かったつもり」をなくし、効果的なOJTを実施することができます。
プラットフォームを活用する
動画を最大限に活用するためにはプラットフォームの活用が欠かせません。動画を活用したOJTにおいて、最大の懸念点はそもそも動画を見てもらえないということです。
プラットフォームを活用し、動画を一元管理した上で、各動画を「キーワードで検索」できるようにしておくと、若手社員は社内Wikipediaのようなイメージで学びながら業務をすることができます。
また、プラットフォームを活用することで学習データの蓄積も可能です。活躍している若手社員の学習履歴を抽出して、活躍するために必要な知識は何かを分析したり、あまり学習していない人に個別フォローをしたりとデータを活用することで人材育成施策の幅が広がります。
株式会社LDcubeでは、OJTにおける動画学習に最適なプラットフォームとして「UMU」を提供しています。動画の視聴だけでなく、若手社員にさまざまなアウトプットをさせる機能も充実しています。
詳しくは下記資料をご覧ください。
まとめ
若手のOJTには動画活用が効果あり!事例も含めて理由を解説!について案内してきました。
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スマートフォンや動画が身近なZ世代と呼ばれる若手社員にとって、OJTの場で動画を活用することは有効です。若手社員に教え方を合わせ、学びやすい環境をつくることで、いち早く育ち活躍してくれる社員となってくれることでしょう。
そして、その環境づくりにおいてプラットフォームの活用は欠かせません。動画でのインプットと学んだ上でのアウトプットを組み合わせることで、「分かったつもり」ではなく「仕事に生かせる知識」に昇華させることができます。
そして、その学習行動のデータを次世代の教育に生かしていくことで、さらに教育施策をブラッシュアップすることができるのです。
株式会社LDcubeでは、若手社員のOJTに動画を活用し、効果を最大化させるためのプラットフォーム「UMU」の提供を行っています。必要なスキルの棚卸しから運用までご支援をしています。無料のデモや体験会も行っていますので、お気軽にご相談ください。
▼ 関連資料はこちらからダウンロードできます。
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