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OJT成功の企業事例10選|うまくいく会社の共通ポイントを解説

「OJTで成功している企業の事例を知りたい」
「OJTを成功している企業はどんなことをしているのだろう」

OJTを成功させている企業の事例を参考にして、自社のOJTに役立てたいとお考えの研修担当者の方も多いのではないでしょうか。

OJTは、人材育成の基本と言われていますが、これが「正解」というものがありません。

そのため、さまざまな企業の事例を見て、実際にどのようなことを行っているのか、参考にしたいですよね。

そこで、OJTに力を注ぎ、成功している企業を成功事例としてまとめました。

【OJTに成功しいている企業事例】

※企業名をクリックすると、解説に飛びます。

ここで紹介した企業は、いずれもOJTを「人材育成の要」として、重要視しています。

そのため、OJTに独自のアレンジを加え、または他の研修を併用して、会社が一丸となってOJTが円滑に進むため環境整えいます。

反対に、OJTが失敗している企業は、安易な「マンツーマン指導」になっている可能性が極めて高いでしょう。

単純に「先輩社員に新入社員を付ける」というOJTでは、新入社員にとってもトレーナーにとっても負担が大きくなるためです。
最悪、新入社員のリタイアや、早期退職にも繋がりかねません。

OJTを成功するためには何が必要なのか、企業の具体例を見て、参考になる部分を取り入れましょう。

そこで、この記事では次のことを解説します。

この記事でわかること

  • OJTを成功させている企業事例10件を完全解説
  • OJT研修を成功している企業に共通するポイントを詳しく解説
  • これからの時代や世代に必ず必要な研修方法を説明

この記事を読めば、OJT研修に成功している企業が、どのようなことを実施しているのか、詳しく知ることができます。

あなたの会社で参考になるポイントもわかり、実践することもできるはずです。

新入社員を即戦力化し、さらに会社を発展させるためにも、ぜひ参考にしてください。

▼ OJTの全体像については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

  効果的なOJTとは?意味と目的、新時代の学習環境の作り方を解説 OJTは、企業内で具体的な仕事を通じて、社員を育成する社員教育法の1つです。本記事では、その意味や目的、効果、そしてOJTの活用方法について詳しく解説します。そして、これからの時代に合わせたOJTのあり方や新時代に合わせてバージョンアップすることで享受できるメリットについても紹介します。 株式会社LDcube

▼ OJTのばらつき軽減策についてまとめました。施策検討にお役立てください。

OJTばらつき軽減策

▼ OJTトレーナー研修についてまとめました。こちらも施策検討にお役立てください。

OJTトレーナー資料

目次[非表示]

  1. 1.OJTを成功させている企業の事例10選
    1. 1.1.マルハニチロ株式会社
    2. 1.2.キヤノンITソリューションズ株式会社
    3. 1.3.大和ハウス株式会社
    4. 1.4.アサヒビール株式会社
    5. 1.5.伊藤忠食品株式会社
    6. 1.6.トヨタ自動車株式会社
    7. 1.7.中外製薬株式会社
    8. 1.8.富士通データセンターサービス株式会社
    9. 1.9.株式会社リコー
    10. 1.10.株式会社野村総合研究所
  2. 2.【事例から学ぶ】多くの企業に見られるOJT成功のための3つのポイント
    1. 2.1.トレーナー研修をしている
    2. 2.2.組織全体で連携してOJTを行う
    3. 2.3.OJTと併用してOFF-JTやeラーニング研修を行っている
  3. 3.これからの時代・世代にはOJTにプラスしてテクノロジーの活用が重要
  4. 4.Z世代のOJTに取り入れるべき3つのテクノロジー
    1. 4.1.動画
    2. 4.2.eラーニング
    3. 4.3.AI
  5. 5.OJTにテクノロジーを活用するなら、結果が出やすいように最適化されたUMUがおすすめ
  6. 6.まとめ

OJTを成功させている企業の事例10選

OJT企業事例①

OJTを成功させるには、OJTに力を入れて実施している企業の事例を見て、何を行っているのか学ぶことが一番の近道です。

さまざまな取り組みの中には、あなたの会社でも実施できる事例があるかもしれません。

では、早速OJTを成功させている企業を見ていきましょう。

※企業名をクリックすると、解説に飛びます。

マルハニチロ株式会社

会社名
資本金

200億円

売上高

連結:10,205億円(2023年3月期)

従業員数

12,843人

※2024年5月時点

マルハニチロ事例

マルハニチロ株式会社では、入社1年目の社員に対し、OJTリーダー(トレーナー)と呼ばれる先輩社員を中心としたOJT研修を行っています。

OJTリーダーは、業務の指導だけではなく、一人前の社会人になるため成長をサポート。
業務目標の設定や、日々の悩み相談まで、新人時代のあらゆる場面を支えます。

一般的に、多くの会社では、「OJT」=「業務指導」となっているケースが非常に多く、新入社員が1人で問題を抱え込んでしまうケースもあります。

マルハニチロ株式会社では、いつも側にいる先輩社員からの精神的なサポートがあるため、安心してOJTに取り組むことができるといえるでしょう。

さらに、OJTを円滑にすすめるために、OJTリーダー養成研修やフォローアップ研修も実施しており、職場全体で新入社員を育成していく環境が整っています。

また、事業の幅が広い会社であるため、OJTに加えて、工場での現場実習やデパート地下での販売研修、品質管理研修など、多種多様な研修も併用。

資格の取得なども積極的に支援しており、奨励金をはじめ、約170もの通信研修の受講料を企業が半額負担するなど、サポート体制も万全です。

実際に研修を受けた社員からは、次のような声が上がっています。

《OJTを受けた新入社員の声》

1年目はOJT制度があって、サポートはもちろん、相談にのってくださったり、目標を一緒に立ててくださったりしたおかげで心強かったですね。

一つ相談したら、いくつものアドバイスが返ってくる。その中からやってみようと思えるものを実行できるのが魅力でした。

抜粋:マルハニチロ株式会社「先輩後輩対談」

マルハニチロ株式会社のOJTの成功ポイント

《「OJTリーダー養成」の研修により、トレーナーもスキルアップ》

マルハニチロでは、「OJTリーダー養成」の研修を行っていることが、OJTの成功ポイントです。

「OJTリーダー養成」は一般的に「トレーナー研修」と呼ばれるもので、トレーナーとしての指導スキルを身につけることができます。

たとえば、トレーナー研修では、OJTについての理解を深め、コーチングなどの指導のスキルを習得します。

コミュニケーション法なども学ぶため、トレーナーとしての自覚が芽生え、新入社員も安心して指導を受ける事ができるでしょう。

トレーナー研修を行うことなく指導するOJTでは、トレーナーのスキル不足により、新人社員が悩みやストレスを抱え込みやすくなります。

特に、会話が苦手なトレーナーの場合、コミュニケーションが取れず、新入社員の早期退職に繋がる可能性もあるのです。

OJTを担当するトレーナーへの研修を実施し、トレーナーのスキルを向上させることが、OJTの成功には必要といえるでしょう。

《先輩社員であるOJTリーダーが、新入社員をあらゆる面から成長をサポート》

マルハニチロ株式会社のもう一つのOJT成功のポイントは、トレーナー(OJTリーダー)が新人社員のあらゆる面の成長をサポートしている点です。

新人社員が不安や悩みを先輩に相談できる環境が整っているため、モチベーションが向上し、研修に前向きに取り組むことができます。

たとえば、新入社員がOJTの目標設定を行う場合、曖昧で具体性に欠けたり、現実的ではなかったりというようなことが起こりがちです。

経験や業務理解の不足から起こるものですが、目標達成が難しくなるため、やる気が低下する原因にもなりかねません。

しかし、先輩社員が実際の業務や会社の方針に沿ったアドバイスをすることで、実現可能な目標を立て、モチベーションの向上にも繋がるようになるでしょう。

また、トレーナーに日々の悩みや不安を相談することで、信頼関係が生まれ、円滑にOJTが進むようになります。


キヤノンITソリューションズ株式会社

会社名
資本金
36億円
売上高

1269.53億円(2023年3月実績)

従業員数

4,000名

※2024年5月時点

キヤノンITソリューションズ事例

キヤノンITソリューションズ株式会社では、OJTでの人材教育に力を入れています。

「自ら成長する意欲があり、努力している人材に対して教育の機会を計画的に与える」を教育の基本とし、業績に貢献する「プロフェッショナル人材」の育成を推進。

そのため、3ヶ月間の新人研修、2ヶ月間のプログラミング言語研修などの基礎研修のあと、半年間のOJT研修を受けるという、一年がかりの育成プログラムが整備されています。

OJTの期間中も、2回程度のフォローアップ研修を実施。仕事への取り組み方を再確認し、質の高い仕事をするための知識を深めます。

一般的なOJTでは、「とにかく早く即戦力となる社員を育てる」ことに焦点を合わせてしまいがちです。

しかし、キヤノンITソリューションズ株式会社では、早く結果を出すのではなく、プロセスに時間をかける指導で、実践的な人材を育成することに注力。

さらに、トレーナーとして選抜された社員に対して研修を行うなど、トレーナー教育も充実しています。

実際にOJTを受けた新入社員のインタビューを見てみましょう。

《OJTを受けた新入社員の声》

最初はOJTという形で、先輩の案件を見ながら仕事のこつを学んでいきました。
最初の1,2か月は8割方は教えていただき、残り2割ぐらいを自分で行うようなスタートでしたね。
大体一通りできるようになったと感じられるまでには、1年はかかったと思います。

本を貸していただいたり、こういうサイトがあるよと教えてくれたりしたので、いろいろなところからノウハウを吸収して勉強できたのがよかったですね。

出典:キヤノンITソリューションズカ株式会社キャリア採用サイト「インタビュー」

キヤノンITソリューションズ株式会社のOJTの成功ポイント

《OJT中に2回のフォローアップ研修を実施することにより、OJT失敗のリスクを回避》

キヤノンITソリューションズ株式会社のOJTの成功ポイントは、OJT中に2回、フォローアップ研修を行っている点です。

OJT中に、仕事への取り組み方や習得度を確認することで、OJTの失敗リスクを、未然に防ぐことができるためです。

フォローアップ研修とは、一般的に、OJTなどの研修が終了してから、内容を振り返る研修。研修で学んだことが「定着しているか」、「実践できるか」などをチェックし、新たな目標設定などを設定します。

しかし、OJTが終了した後にフォローアップ研修を行った場合、何か問題が発覚しても、すぐに対応することができません。

たとえば、習得が出来ていない業務については、新たに時間を取って、OJTの予定を組むことになります。

また、一定時間が経過したあとに内容を振り返っても、知識やスキルが忘れられてしまう可能性が高くなるでしょう。

OJT中に、フォローアップ研修を行うことで、問題点を早めにあぶり出すことができます。


大和ハウス株式会社

会社名
資本金

1,619億5,715万2,677円

売上高

連結:4,908,199百万円(2023年3月期)

従業員数

49,768人

※2024年5月時点

大和ハウス事例

大和ハウス株式会社では、入社1~3年目の若年社員に対し、「エルダー制度」を利用したOJT研修を行っています。

一般的なエルダー制度とは、エルダー(トレーナー)に任命された社員が、新入社員の状況を考慮しながら、主導的にOJTを推進する制度のことです。

大和ハウス株式会社では、単にエルダー制度を用いるだけでなく、エルダー(トレーナー)が、OJTを主体的に進めている点が大きな特徴といえるでしょう。

部署内外の社員とも連携を取りながら進めるので、新入社員の実務だけではなく、エルダーの人間力の成長も促進します。

さらに、2週間に1度の頻度で1on1のミーティングを行い、相互理解を深め、成長の機会としています。
年度の終わりには、一年を振り返りかえる「総括研修」も実施。

OJTに加えて、基礎研修や部門別専門研修、現場実習など、役割に合わせた研修の機会を設け、即戦力となる人材を育成しています。

大和ハウス株式会社のOJTの成功ポイント

《トレーナーが中心となる仕組みにより、OJTを円滑化》

大和ハウス株式会社のOJTの成功ポイントは、トレーナー自らが中心となって、新人社員の育成を推進する「エルダー制度」を取り入れていることでしょう。

トレーナーが主体的にOJTを実施することで、円滑なOJTができるためです。

たとえば、次のようなことが可能になります。

  • トレーナーが新入社員の習得状況に配慮しながら、OJTを推進
  • 理解できていない業務を、念入りに研修
  • トレーナーの判断により業務によっては他の部署と連携
  • 2週間に1度の1on1などによって、習得状況を把握

また、トレーナー自身の業務を考慮しながら行えるので、精神的な負担が軽減され、OJT研修に集中して取り組むことができるでしょう。

反対に、会社側が作成した計画書だけに頼って進めるOJTでは、実際の現場でギャップが生まれる可能性が高くなります。

計画書に合わせようと、新入社員が理解していないのにどんどん先に進んだり、トレーナーの普段の業務に、支障が出たりする事態になりかねません。

トレーナーへの負担が大きくなると、「やらされている」という意識が発生し、真摯に取り組めなくなるケースもあります。

OJTは、トレーナーの負担が増えるため、ただでさえ不満やストレスなども溜まりやすい状態です。
そのようなトレーナーの指導では、新人社員の大きな成長が期待できません。

エルダー制度では、トレーナー自身の成長も期待できるため、会社全体のパフォーマンス向上に大きく貢献できる手段となるでしょう。


アサヒビール株式会社

会社名
資本金
200億円
売上高

7692億9600万円(2023年12月期)

従業員数

28,724人

※2024年5月時点

アサヒビール事例

アサヒビール株式会社では、新入社員のOJTに、「ブラザーシスター制度」を取り入れています。

「ブラザーシスター制度」とは、所定の研修を終了した、同じ部署の先輩社員が、新入社員を指導する制度。

事務系新入社員なら、約4ヶ月程度のOJTを行いますが、その間、新入社員一人一人に、兄(ブラザー)や姉(シスター)と見立てた同じ部署の先輩社員が付き添います。

仕事の進め方、心構えの指導、業務や社会人生活における悩みに対して、アドバイスなどを行っています。

特徴的なのは、ブラザーやシスターが「公募制」であることです。

一般的に、OJTトレーナーは、組織からの指名であることが多く、業務で手一杯の社員にとっては「OJTは面倒なだけ」と消極的なOJTになってしまう可能性もあります。

アサヒビール株式会社では、自ら立候補した、やる気のある社員に指導を任せることで、社員自身の成長や、社員同士が助け合う文化を生み出しています。

実際に、OJTのブラザーシスターを担当した社員の声を聞いてみましょう。

《OJTのブラザーシスターを担当した社員の声》

自分のブラザーシスターが本当に面倒見が良くて、研修期間が終わっても相談に乗ってくれたり頼りになる存在で...先輩にしてもらった事を後輩にも返したいという想いで立候補しました!
新入社員の成長だけでなく、自分の成長にも繋がったと感じます。

(育成担当者)が頑張ってる姿をみると、自身の新入社員時代の気持ちを思い出して業務に取り組む事ができる。本当に感謝しています。

出典:アサヒビール株式会社「blog 人事からちょっと

アサヒビール株式会社のOJTの成功ポイント

《自ら立候補するブラザーシスター制度により、積極的なトレーナーによるOJTが可能》

アサヒビール株式会社のOJTの成功のポイントは、ブラザーシスター(OJTトレーナー)を自らが立候補している点です。

やる気のある社員にトレーナーを任せることで、責任感が増し、積極的なOJTが実施できるようになります。

また、業務以外のあらゆる面のサポートも行うため、新入社員も安心してOJTに取り組むことができるでしょう。

「先輩方から教えて頂いたアサヒビールのDNAをしっかりと伝えていきたい!」
という、社員同士が助け合う文化も生まれています。

一般的に、OJTトレーナーは組織が任命する場合がほとんどです。
この社員なら大丈夫だろう、この社員を成長させたい、などの意図もあるかもしれません。

しかし、どんなに優秀な社員でも、OJTトレーナーはかなりの負担になります。業務の状態によっては、仕事に支障が出る場合もあるでしょう。

また、やる気のない社員に任せることで、新入社員とのコミュニケーションが上手く取れず、ストレスを与えてしまう危険性もあるでしょう。

当たり前ですが、立候補制では、余裕のない社員は立候補しません。

やる気のある人だけにOJTを任せることができるので、新入社員にとっても、頼りがいのあるトレーナーとなります。

長期的に続けることで、アサヒビール株式会社のような、社員が助け合う社風も期待できるでしょう。


伊藤忠食品株式会社

会社名
資本金

49億2346万円

売上高

6.429億円連結(2023年3月実績)

従業員数

1,197名

※2024年5月時点

伊藤忠食品事例

伊藤忠食品株式会社では、入社後2ヶ月間の集合研修の後、配属先の部署でOJT研修を行います。

同じ部署の中堅社員が、約2年もの間、「OJTリーダー(トレーナー)」として業務をサポート。

一緒に中長期的な個人目標を立てて、業務に取り組み、定期的な面談を通して振り返りも実施しています。

OJTリーダーのサポートによって、新入社員ヘの指導体制が強化されるほか、OJTリーダーの指導力、マネジメント力の育成にも繋がります。

一般的に、OJTは新入社員の育成に注力しがちです。
伊藤忠食品株式会社では、新入社員だけではなく、トレーナーの成長も視野に入れて、「OJTリーダー制度」を活用しているのです。

また、新入社員への一体教育や、人事の面談等で、会社が一丸となって、新入社員の成長をサポートしています。

実際にOJTを受けた新入社員の声を見ていきましょう。

《OJTを受けた新入社員の声》

新入社員の配属当初、右も左も分からない中で、OJTリーダー制度を通してお手本となる先輩が身近にいてくれたことはとても心強かったです。
慣れない仕事につまずくこともあるのですが、気軽に悩みも相談できたおかげで、仕事に前向きに取り組むことができました。

出典:伊藤忠食品株式会社「研修制度

伊藤忠食品株式会社のOJTの成功ポイント

《OJTを既存の社員の成長の場として活用することにより、会社全体のスキルを底上げ》

伊藤忠食品株式会社のOJTの成功ポイントは、新入社員だけではなく、トレーナー(既存の社員)の成長の場として活用していることです。

個々の社員が成長することで、社内全体のスキルの底上げとなり、生産性の向上にも繋がるようになるでしょう。

たとえば、次のようなスキル向上が期待できます。

  • 新入社員への指導を通じ、自身の指導力アップ
  • 分かりやすい説明のため、効果的な教え方を習得
  • 相手の立場に立った伝え方のスキル向上

また、新入社員への指導を通して、自身の強みや課題を客観的に捉え直すこともできます。

多くの会社のOJTは、新入社員の成長の場と考えられていますが、それだけではもったいないといえるでしょう。

ただし、伊藤忠食品株式会社のような効果を期待する場合、組織が一体となって、OJTを支援する体制を作る必要があるでしょう。

まずは、OJTを実施する前にトレーナー研修を行って、指導のスキルを向上させること。指導のスキルが向上することで、結果的にOJTの質も高まるのです。


トヨタ自動車株式会社

会社名
資本金

6,354億円

売上高

45兆953億円(2023年度)

従業員数

375,235人

※2024年5月時点

トヨタ自動車事例

トヨタ自動車株式会社は、「人材育成の基本は、業務を通じたOJT」と位置づけています。

OJTは、会社が大切にしている、先輩・後輩間の「教え、教えられる関係」を築き、人として成長できる機会だからです。

トヨタ自動車株式会社では、配属前に、1年かけて様々な部署でOJTを体験します。事業が多岐にわたるので、全体像を理解してから配属を希望できるのです。

さらに⼈事制度と連携して、新入社員を含む部下の能⼒・成果を適切に評価し、上司からのフィードバックを⾏うことで、個人の能⼒の向上を⽀援。

また、OJTと併用して通信講座やeラーニングなども活用しており、さらに何でも相談できるメンターによるサポートもあります。

多くの会社では、OJTはただの「業務のマンツーマン指導」となりがちです。

このように、組織が一丸となって、新入社員の成長を支える取り組みが、トヨタ自動車のOJT特徴といえるでしょう。

実際に、トヨタの新入社員研修を受けた人の声を聞いてみましょう。

《OJTを受けた新入社員の声》

1年という研修期間は珍しいかもしれませんが、「大切に育てられている」と実感でき、「その期待に応えたい」とモチベーションも上がります。
研修の各プログラムには、先輩社員がオブザーバーとして参加。

さらに、生活面などなんでも相談できるメンターもいます。
初めてのことも多く不安なときもありますが、どの先輩も経験豊富で、親身なアドバイスをしてくれる心強い存在。

「失敗を恐れず、まずはやってみればいいよ」いう言葉に何度も励まされました。

出典:トヨタコネクティッド リクルーティングサイト「トヨタ新卒社員インタビュー

トヨタ自動車株式会社のOJTの成功ポイント

《組織全体で新入社員を支援することにより、単なるマンツーマンの業務指導から脱却》

トヨタ自動車株式会社のOJTの成功ポイントは、組織全体で新入社員を支援している点でしょう。

様々な経験ができるため、即戦力となる人材が育ちやすい環境となっています。

たとえば、トヨタ自動車株式会社の新入社員は、1年に渡る研修で、次のような経験をすることができます。

  • OJTを補完するためのOFF‐JTや、通信講座、eラーニングも活用
  • 複数の事業部や技術研修、海外研修など、様々な経験で会社の全体像を把握
  • 研修の各プログラムには、先輩社員がオブザーバーとして参加して、新人を支援
  • メンターによる精神的なサポート

組織全体で連携し、支援できる仕組みがあることが、成功の秘訣といえるでしょう。

反対にOJTが、「配属先の先輩社員からの指導だけ」となっている場合、トレーナーの資質によって、知識や経験に偏りが生まれかねません。

また、会社の全体像がわかりにくく、新入社員の視野が狭くなりがちです。

そのため、トヨタ流をアレンジして、導入することもおすすめします。

たとえば、他の部署と連携を取って、さまざまな経験を積ませることや、OJTを補完するための通信講座、eラーニングの活用をするなどは、比較的容易に取り入れることができます。


中外製薬株式会社

会社名
資本金

732億円

売上高

1,111億円(2023年12月期)

従業員数

7,604人

※2024年5月時点

中外製薬事例

中外製薬株式会社の新入社員は、最初に全体で共同導入研修を受けた後、新人教育プログラム(CLOVER研修)の一貫として、OJTが実施されます。

CLOVER研修では、臨床開発に関わるさまざまな部署を、ローテーションで経験。
配属される前に、業務の全体像や業務の流れを、リアルに掴むことが可能になっています。

OJTでは、新入社員がコーチのサポートを受けながら、身の丈以上の仕事にチャレンジすることができます。

単なる業務指導で終わるOJTでは、主体性を養うことができません。
中外製薬株式会社のOJTは、よりハードルの高い業務の成功体験を積み重ねることができるため、新入社員の自己成長にもつながります。

また、OJTと合わせて、自己啓発プログラムであるSIP(Self Innovation Program)が、オンラインでいつでも利用できることも特徴です。

さらに、英語、中国語、韓国語などのレッスンもあり、いつでもスキルアップができる環境が整っています。

実際にOJTを受けた新入社員の声を見ていきましょう。

《OJTを受けた新入社員の声》

私が手がける信頼性保証の業務も、医薬品の品質に関するいろんな知識が求められるのですが、OJTコーチ(新人の教育係)の方はもちろん、チームの先輩方が私のためにわざわざ時間を割いて指導してくださって、とても感謝しています。

出典:中外薬品株式会社「若手社員座談会

中外薬品株式会社のOJTの成功ポイント

《OJTの中で成功体験を積み上げることにより、即戦力となる人材を育成》

中外薬品株式会社のOJTの成功ポイントは、OJTの中で、実力以上の仕事にチャレンジできる環境が整っているところです。

新入社員が失敗を恐れずに、様々な業務に挑戦できるように、OJTコーチ(トレーナー)も力強くサポートします。

たとえば、OJTコーチの声として次のようなものがあります。

「私がOJTコーチとして関わるのは半年弱しかないので、その間にできるだけ多くの仕事を経験してもらいたいと真剣に考えていた」

「とにかくいろんな経験をしてほしいと私も考えていました。それがその後のキャリアにも生きるので、幅広い業務をお願いして、いろんな人と関わる経験をしてもらおうと話していた」
(出典:中外薬品「若手社員座談会」)

このように、トレーナー自身が、新入社員のチャレンジを後押ししています。

新入社員は、早くから成功も失敗も乗り越えて、社会人として大きく成長することができるでしょう。

また、小さな成功体験を積み重ねることで、業務に対する自信を持てるようになり、視野も広くなります。

一方、OJTが一方的な業務指導のみになっている場合、新入社員は「失敗したらどうしよう」と、チャレンジを恐れるようになりかねません。

新入社員のうちに、さまざまな失敗や、成功を味わうことができる体制を、会社ぐるみで整えることも、優秀な人材育成ができる秘訣といえるでしょう。


富士通データセンターサービス株式会社

会社名
資本金
1億円
売上高

48.8億円(2023年3月実績)

従業員数

424人

※2024年5月時点

富士通データセンターサービス事例

富士通データセンターサービス株式会社では、新入社員の配属後約1年間を、OJT教育にあてています。

配属先の先輩である専任トレーナーと、一緒に仕事を進めながら、業務に関するスキルや知識を身につけます。

「面接制度」も整っており、目的に応じて半年に一度の定期面談や1on1ミーティングなどを実施。
OJTや業務、キャリアに関する悩みを、いつでも気軽に相談できる環境が整っています。

また、社員が主体的に学べる機会として、豊富な「自主学習コンテンツ」も提供。ビジネススキルの基本から、最先端テクノロジーまでを、コンテンツから学ぶことができます。

一般的なOJTでは習得しきれない専門的な知識や、最先端の情報を学ぶことが可能で、OJTでの疑問点の自己解決やキャリアアップにも繋がります。

富士通データセンターサービス株式会社のOJTの成功ポイント

《豊富な自主学習コンテンツの提供により、OJT研修の効果をアップ》

富士通データセンターサービス株式会社のOJTの成功ポイントは、豊富な自主学習コンテンツを提供していることです。

学習コンテンツを併用することで、OJTの研修効果をさらにアップすることができるためです。

特に、IT系などの専門職の場合、日常的な業務を行うだけでも、膨大な知識やスキルが必須です。

OJTで基礎から指導していると、時間がかかるだけではなく、トレーナーの負担が大きくなります。
なかなか先に進まないOJTに、新入社員もトレーナーもストレスを抱え込みやすくなるでしょう。

OFF‐JTを利用し、先に知識を習得させる方法もありますが、何度も実施するための手間や人件費、会場費も無視できません。

その点、自主学習コンテンツがあれば、基礎学習はもちろん、OJTでの疑問や分からなかった点を自分で解決することができます。

業務に関連する最先端の情報なども、空いた時間に学ぶことができるので、OJTの研修効果がより高まるでしょう。

業務にたくさんの知識が必要だけど、OJTや研修に十分な時間が取れない職種などに、積極的に活用したいポイントです。


株式会社リコー

会社名
資本金

1,353億円

売上高

2兆3,489億円(2024年3月期)

従業員数

79,544名

※2024年5月時点

リコー事例

株式会社リコーでは、現場で活躍するためのスキルと自信を育む研修の一環として、OJTを実践しています。

より実践的なトレーニングを通じて、「自律的に考え行動する姿勢」「仕事の相手やお客様の立場に立つ姿勢」を持つ人材を育成します。

実際のOJTでは、新入社員に、上司や先輩がペアリーダー(トレーナー)として付き、困った時に相談をしやすい環境を提供。
トレーナーは、新入社員が自ら考え、経験しながら成長できるよう、様々な支援を行っています。

さらに、希望する新入社員に対して、フォロー面談も実施します。仕事を通して自身のありたい姿を実現するために、全面的なサポートを行っているのです。

また、株式会社リコーの新入社員は、OJTが円滑に進むよう、内定期間に「e-ラーニング」を用いた自主学習を行います。

社会人として身につけるべき「ビジネスマナー」や、仕事の進め方の基礎となる「ロジカルシンキング」を、入社前に身につけるのです。

一般的に、このような基礎研修は入社後に実施されることが多いですが、入社前に社会人としての基本を学ぶことで、入社後のOJTに集中して取り組むことができます。

《数字で見る、OJT研修の成功》

株式会社リコーでは、入社3年時点の定着率は、90%以上を維持しています。

2023年の厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」では、新規大卒就職者の32.3%が3年以内に離職していると公表。

つまり、多くの会社では、大卒新入社員の3人に1人は、3年以内に会社を辞めていることになります。

株式会社リコーの、OJTを含むサポート体制が、いかに優れているかを表しているといえるでしょう。

参考:株式会社リコー「人材育成

株式会社リコーのOJTの成功ポイント

《入社前にe-ラーニングで基礎学習を学ぶことにより、OJTに集中することが可能》

株式会社リコーのOJTの成功ポイントは、入社前の内定期間中に、e-ラーニングを使って「ビジネスマナー」や、仕事を進めるための「ロジカルシンキング」を学習していることです。

社会人としての基本的なビジネスマナーをあらかじめ学んでいるため、OJTに集中しやすくなるのです。

一般的にOJTは、「業務の指導」だけで済むことは少ないです。

たとえば、「取引先へ挨拶をする」という業務だけでも、適切な挨拶の仕方や、名刺の受け渡し、言葉遣いなど、ビジネスマナーの指導も必要です。

また、業務を円滑に行うには、何を、いつ、どのように行うのかという、論理的な判断へのサポートも欠かせません。

そのようなことを、一からOJTトレーナーが指摘し、教え込むのは、かなりの手間と時間がかかります。

新入社員にとっても、注意ばかり受けることで、仕事へのモチベーションが下がる危険性もあるでしょう。

入社前に社会人としての基礎知識をしっかりと学ぶことで、社会人としての心構えができます。

ある程度マナーも把握しているので、トレーナーの負担も軽減し、お互いにとってOJTに集中しやすい環境となるのです。

事前学習は、e-ラーニングを利用すれば、どのような企業でも簡単に取り入れることができます。


株式会社野村総合研究所

会社名
資本金

247億円

売上高

6,921 億円(2023年3月期)

従業員数

17,394人

※2024年5月時点

野村総研事例

株式会社野村総合研究所では、高度な専門性を持つ人材を育成するために、OJTを積極的に活用しています。

OJTは、「プロフェッショナルとしての力を備える最良の機会」と考えているからです。

実際のOJTは、新入社員にマンツーマンでインストラクターをつけて実施。
業務を行う中で必要な知識とスキルを効果的に習得できるよう、1人1人の成長を考えられた業務が与えられます。

そのため、他のOJTにありがちな、「とにかくがむしゃらに与えられた業務をこなす」ことを避けることができます。

また、OJTと、OJTを補完する「研修」、さらに「自己研鑽」の3つを連携し、循環させながら、人材育成に関するさまざまな取り組みを実施しているのも特徴です。

その一環として、セミナーや講義等のほか、オンラインライブや収録eラーニングの形で、最先端の知識を吸収できる機会もあります。

株式会社野村総合研究所のOJTの成功ポイント

《「OJT」「研修」「自己研鑽」を循環させることで、新入社員の早期成長を促進》

野村総合研究所のOJTの成功ポイントは、OJTと「研修(OFF‐JT)」、「自己研鑽」を併用し、循環させながら人材育成を行っていることです。

OJT→研修(OFF‐JT)→自己研鑽→OJTと、循環させることで相乗効果が高まり、プロフェッショナル育成の土台が形成されることが期待できます。

OJTだけでは身につかない知識や技術の習得が可能で、早い段階での社会人としての成長が期待できるでしょう。

たとえば、研修制度では、社員の成長に合わせて選択受講することができ、OJTを別の角度から見直すことや、OJTだけでは習得できない知識・技術を学ぶことができます。

また自己研鑽でも、資格取得などのサポートで、社員のレベルアップを手厚く支援します。

一方、一般的には、OJTや研修(OFF-JT)は期間を決め、単独で行われることが多いでしょう。
たしかにその方が、計画が立てやすく新入社員の管理もしやすいです。

しかし、他の研修や自己研鑽を併用し、連動させることで、業務スキルの習得と共に、社会人としての成長を促す相乗効果が期待できます。

一見、導入するのは難しいように感じられるかもしれませんが、動画やeラーニングなどを活用すれば、比較的容易に取り入れることができるでしょう。


【事例から学ぶ】多くの企業に見られるOJT成功のための3つのポイント

OJT企業事例②

1章では、OJTで成功している企業の事例を見てきました。

それぞれ、独自の方法やアレンジを加えながら、新入社員をサポートするための努力がうかがえたのではないでしょうか。

OJTを成功させている多くの企業に共通するポイントは、次の3つです。

OJT企業事例③

それぞれ説明していきましょう。

※基本的なOJTのやり方を再確認したい方は、「【即戦力を育てる】OJTの正しいやり方とは?7ステップを徹底解説!」の記事を参考にしてください。

  【即戦力を育てる】OJTの正しいやり方とは?7ステップとポイントを徹底解説 正しいOJTのやり方が分からないという方も多いのではないでしょうか。OJTは正しく進めることで非常に高い効果が出る教育方法です。しかし、多くの会社で先輩が単にマンツーマンで業務を教える「形だけのOJT」となっているようです。本記事では、正しいOJTのやり方、成功させるポイントを解説します。 株式会社LDcube

トレーナー研修をしている

多くの企業では、OJTを実施する前に、トレーナー研修を行っています。
 
研修を行うことで、トレーナーは、新入社員を最短で一人前に導くためのスキル(指導力)、身につけることができるでしょう。
 
実際、1章でご紹介した事例の中でも、1-1. マルハニチロ株式会社1-2. キヤノンITソリューションズ株式会社では、トレーナー研修を積極的におこなっています。

その他にも、次のようなメリットがあります。

【トレーナー研修を実施することで得られるメリット】

  • 各OJTの習得状況のばらつきの抑制
  • 指導力の向上
  • 情報共有でトラブルの防止
  • トレーナーの不安解消
  • トレーナーとしてのスキルアップ

このような効果を最大限に得るため、実際のトレーナー研修では、次のようなことを行います。

【例:トレーナー研修の内容】

研修内容
研修方法

OJTの理解
・なぜOJTを行うのかを理解

座学

OJTの目標設定
・成果を評価するため設定

座学

OJTの進め方
・実際の進め方を理解

座学

コミュニケーション指導
・後輩との関わり方などを習得

・専門家による指導
・ロールプレイング

指導の実践テクニック
・指示の出し方、助言の仕方、報告のさせ方など習得
・コーチングテクニックなど習得

・専門家による指導
・ロールプレイング

計画書の作成

演習

※業種や業務によって、内容は大きく異なります。

トレーナー研修を行うことによって、様々な知識やスキルを得ることができます。

自信をもってOJTを行うことができるので、新入社員としても安心して指導を受けることができるでしょう。

※トレーナー研修について、更に詳しい情報が知りたい場合は以下の記事も参考にしてください。

OJTトレーナー研修とは?45%が研修未実施!今こそ人材育成で差をつけよう!

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OJTトレーナーの3つの役割とよりよい人材育成の循環を生むコツとは?

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組織全体で連携してOJTを行う

OJTが成功している企業の多くが、部署内だけではなく、組織全体で連携してOJTを行っています。

トレーナーの業務を軽減し、新入社員の精神的不安を取り除く効果があるためです。

特に、トレーナーは業務の負担が大きくなるため、ストレスを抱え込みかねません。また、新入社員も、マンツーマン指導に息苦しさを感じ、不安や悩みを抱える場合もあるでしょう。

そのため、組織全体で、OJTが円滑に進むようにサポートする取り組みが、多くの会社で見られます。

事実、1-6. トヨタ自動車株式会社1-5. 伊藤忠食品株式会社では、会社が一丸となって、新入社員の成長を支援しています。

サポート体制の例として、次のようなものがあります。

【組織全体で行うサポートの一例】

  • 1on1で相談できる窓口(担当)を作る

  • 一時的に、トレーナーの業務の配分を削減する

  • 定期的にトレーナー同士やOJT管理者を交えて、情報共有を行う

  • 部署内に、OJT研修のサポーター(サブトレーナー)を配置する

  • 他部署でもOJTを行い、知見を広める

また、「幅広い知識を身につける」ため、配属された部署以外でもOJTを実施する企業もあります。

OJTと併用してOFF-JTやeラーニング研修を行っている

OJTに加え、OFF-JTやeラーニング研修を活用している企業も少なくありません。

一般的なOJTは、マンツーマン指導であることが多く、担当トレーナーのやり方や考え方に、大きく影響される可能性が大きいからです。

特にOFF-JTでは、マンツーマン指導のOJTとは違い、複数人で同じ研修を受けるため、スキルの均一化や体系的な学びを取り入れることができます。

配属先の業務を、客観的に見ることができるようになるでしょう。

実際に、企業事例でご紹介した1-9. 株式会社リコー1-10.株式会社野村総合研究所でも、eラーニング研修を積極的に利用しています。

また、動画を利用したeラーニング研修は、いつでも繰り返し学習することができるのも、魅力の1つです。

業務上の分からない箇所を自力で解決することや、さらに上級の知識を得ることもできるので、OJTが効果的に進む手助けとなります。

※OJTへのeラーニング(動画)活用などについて、更に詳しい情報が知りたい場合は以下の記事も参考にしてください。

若手のOJTには動画教材の活用が効果あり!事例も含めて理由を解説!

  若手のOJTには動画教材の活用が効果あり!事例も含めて理由を解説! 現代の若手社員やこれから入社してくる世代は「動画を見て学ぶ」という癖が付いています。この記事では、若手社員の成長スピードを上げるためのOJT動画化手法について詳しく解説しています。この記事の内容を実践いただき、若手社員の成長スピードアップにお役立てください。 株式会社LDcube


これからの時代・世代にはOJTにプラスしてテクノロジーの活用が重要

OJT企業事例④

OJTが成功している企業は、単にOJTを実施するだけではなく、自社に合わせた様々な取り組みをおこなていることを、ご理解いただけたのではないでしょうか。

これらの事例を取り入れることは、会社のOJTの成功に繋がるでしょう。

とはいえ、これからの時代には、OJTにプラスしてテクノロジーを活用した研修が欠かせません。

というのも、今の新入社員はZ世代と呼ばれ、今までの世代と学習の方法が異なるためです。

たとえば、Z世代は生まれた時からインターネットに馴染んでおり、分からないことがあれば、すぐに検索。

動画やSNSを利用した学習が当たり前で、塾や学校の授業でもeラーニングが取り入れられているのです。

実際に、総合文具メーカーのコクヨ株式会社が2020年に行った「中高生の学びに関する実態調査レポート」でのアンケートによると、
「勉強に関する情報をどこから得ますか?」という問いに対し、
「YouTubeなどの動画サイト」と回答した学生が一番多い結果となっています(回答人数:824名)。

OJT企業事例

※コクヨ株式会社「中高生の学びに関する実態調査レポート」を参考に作成

今の世代では、ネットやリアルに関係なく、身近で便利なものを利用して学習するスタイルであることがわかるでしょう。

このような世代が、いざ会社に入ると、先輩の姿を見て学んだり、いちいち聞いて学習したりするのは、精神的に負担となります。

先輩社員との相性が悪い場合や、コミュニケーションが取りづらい環境である場合、新入社員のモチベーションが下がり、早期退職にも繋がりかねません。

そのため、OJTに加え、テクノロジーを活用したeラーニング学習などを併用し、Z世代が学びやすい環境を整えることをおすすめします。

具体的にどのようなテクノロジーを活用すればよいのかは、次の4章でご紹介しましょう。

Z世代のOJTに取り入れるべき3つのテクノロジー

OJT企業事例⑥

前の章では、最近の新入社員のOJTには、テクノロジーを取り入れるべきであることをお伝えしました。

では、実際にどのようなテクノロジーを利用するとよいのでしょうか。

OJTと相性が良く、取り入れやすいテクノロジーは次の3つです。

OJT企業事例⑦

それぞれ解説していきましょう。

動画

まずは、「動画」を取り入れるとよいでしょう。

OJTだけでは伝えにくい知識やスキルを、視覚的に習得することができるためです。

特に、言語化しにくい業務の場合は、先に動画で観てもらうことで、深く理解できるようになるでしょう。

また、OJTでは理解できなかったことを、時間や場所を制限せずに、動画で復習することも可能です。

スマートフォンなどを活用すれば、比較的簡単に作成することができ、どのような業種でも活用することができるでしょう。

たとえば、次のような事柄を動画にしておくことをおすすめします。

【動画にしておくとよい事項】

  • 実際の電話の応対や、メールの書き方など、ビジネスマナー講座

  • 機械やパソコンツールなどの使い方の解説

  • レポートや企画書などの記入の仕方

  • 仕事に必要不可欠な知識の解説

  • 会社特有の文化の解説

OJTと併用することで、トレーナーの負担軽減にも繋がります。

実際に、弊社が提供するラーニングプラットフォーム「UMU」により、動画を研修に取り入れた企業の事例をご紹介しましょう。

【研修に動画を取り入れた会社の事例】

《小売業B社》

社員に研修前に動画学習をしてもらうことで、研修当日の習熟スピードが速くなりました。
今まで実技は当日学ぶものでしたが、事前学習が上達スピードに影響を及ぼすことが分かりました。

《建設コンサルA社》

動画学習を用意したことで、研修受講生は自分の理解度に合わせて学習を進められるので、1日の学習の後にも、それぞれのペースで動画を再度閲覧し、復習できる環境を実現しました。
新入社員の知識はそれぞれ差があるので、視覚化されていることや、自分のペースで勉強できること、分からない箇所を繰り返し学び直せるというメリットを生むことができました。

研修用の動画は、自社独自の業務に関しては社内で作成するほか、一般的な業務に関しては、研修用のDVDやオンライン動画などが販売されています。

また、YouTubeなどの動画サイトで、業務に関連する動画を検索することもできます。

※OJTへのeラーニング(動画)活用などについて、更に詳しい情報が知りたい場合は以下の記事も参考にしてください。

若手のOJTには動画教材の活用が効果あり!事例も含めて理由を解説!

  若手のOJTには動画教材の活用が効果あり!事例も含めて理由を解説! 現代の若手社員やこれから入社してくる世代は「動画を見て学ぶ」という癖が付いています。この記事では、若手社員の成長スピードを上げるためのOJT動画化手法について詳しく解説しています。この記事の内容を実践いただき、若手社員の成長スピードアップにお役立てください。 株式会社LDcube


eラーニング

研修に、eラーニングを取り入れる企業が増加しています。

OJTと併用することで、OJTの効果をさらに拡大することができるためです。

eラーニングとは、インターネットやデジタル技術を活用した学習方法です。

一見、動画と似ていますが、最新のeラーニングでは、解答や学習進捗などデータを蓄積し、さらに最適な学習方法を提案することができます。

【eラーニングの特徴】

  • 学習履歴が保存される
  • テストやレポートの実施と採点ができる
  • 質問への応答など、コミュニケーションが取れるもがある
  • アニメ、動画、音声など、様々なデジタル技術を利用して、わかりやすく学習できる
  • 新入社員のスマートフォンでも学習できる

このように、最新のeラーニングは、動画のような「教わるだけの学習教材」ではなく、「双方向のコミュニケーションが可能な学習教材」となっています。

たとえば、OJTで理解できなかったことを、eラーニングで質問し、疑問を解消することもできるでしょう。

また、学習状況を管理できるので、OJTトレーナーは、新入社員の理解度を把握することができます。

実際に、研修にeラーニングを取り入れた企業の事例をご紹介しましょう。

【研修にeラーニングを取り入れた会社の事例】

《賃貸・ファイナンス業C社》

年間50回以上の研修を運営する際、事務局が業務に追われてしまい、人材育成計画の策定に必要な時間が割けないことを課題に感じていました。
そこで、集合研修をオンライン化し、eラーニングを導入しました。

結果として、日々のOJTに加えて、分からないことはいつでも教育ポータルサイトから学習できる環境が実現し、異動者や新入社員などの早期戦力化に効果を発揮しました。
研修の案内や課題提出がオンラインで完結し、事務局の負担が大幅に削減されました。

※こちらの事例についてさらに詳しくお知りになりたい場合は「eラーニング導入事例6選|導入に成功する企業に共通する特徴を解説」をご覧ください

このように、eラーニングの導入は、習得状況に合った、効率の良いOJTを実現するといえるでしょう。

AI

AIを活用した研修は、年々進化しています。

上手くOJTと併用することで、学習効果を高めるだけではなく、トレーナーの負担も軽減されるでしょう。

たとえば、AIを活用すると、次のようなことが可能になります。

【AIで可能になること】

  • 学習成果をグラフや表にして「見える化」
  • 反転学習や間違った問題に対しての補習
  • 業務を想定した知識の習得
  • AIによるフィードバックやコーチング
  • チャットボットを利用した質疑応答
  • 問題の自動採点
  • 営業などのロールプレイング

このように、ただ受け取るだけの学習ではなく、学んだ箇所をすぐにテストしたり、その場でわからないことを解決したり、主体的に学習を進めることができます。

テクノロジーに慣れているZ世代の新入社員にとって、頼りになるツールとなります。

トレーナーにとっても、業務が忙しいときには、「デジタルOJT」として、便利に活用することもできます。

実際に、弊社が提供するラーニングプラットフォーム「UMU」のAIを、研修に取り入れた企業の事例をご紹介しましょう。

【研修にAIを取り入れた会社の事例】


《住宅メーカーC社》

これまで現場でのOJT実施状況は不透明でした。
しかし、AIを導入して学習状況やフィードバック率がデータとして可視化することで、実施状況を把握しながら上司の関わりを促進し、全体の学習・育成を促進することができました。

受講生が動画を提出すると、AIからのフィードバックを受けられるため、1人でも自分のロールプレイングにおける啓発ポイントを確認しながら、何度もロールプレイングの練習することが可能です。

また、トークの中身についても上司からのフィードバックを受けることで、トークのブラッシュアップを図ることができます。

実際に受講生の学習や上司のフィードバック率のランキングデータを確認すると、上位者には好業績者の顔ぶれが並んでおり、学習と上司からのフィードバック率と業績が相関していることが分かりました。

※OJTへのAI活用などについて、更に詳しい情報が知りたい場合は以下の記事も参考にしてください。

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OJTにテクノロジーを活用するなら、結果が出やすいように最適化されたUMUがおすすめ


OJT研修と併用して、成果を上げやすい研修用e-ラーニングやAIを活用するなら、ラーニングプラットフォーム「UMU(ユーム)」がおすすめです。

これからの新入社員は、「動画を見て学ぶ」という癖が付いているため、動画やe-ラーニングの活用は欠かせません。

そこで、OJTに加え、研修の結果が出やすいように最適化された、インターネット上のプラットフォームを併用することで、若い世代への研修体制が整います。

AI活用学習プラットフォーム「UMU」は、OJTの結果が出やすいように、最適化された研修用プラットフォーム。短時間で、学習成果が得られるようにプログラムされています。

さらに、新入社員だけに向けた研修だけではありません。
「OJTコース作成」なら、トレーナーとしてのスキルを、オンライン上で学習することができます。

UMUの学習機能の一例

  • 4つのサイクルで学習
    テクノロジーを活用し、「学ぶ」→「練習する」→「評価・指導する」→「仕事に生かす」という4つのサイクルで、成果につながる学習ができます。
  • AIコーチング機能
    AIが本人のパフォーマンスを解析し、即時にフィードバック。ロープレ練習にも使えて、受講生の練習を、効果的にサポートします。
  • AIビデオ機能
    AI技術を活用して、誰でも簡単にビデオ形式のコンテンツを作成可能。以前に行った研修内容を利用して、トレーナー研修のコンテンツを作成すれば、何度でも繰り返して研修が行えます。

新人研修に利用した企業の中には、新人の営業成績が10倍になった例もあり、各業界のリーディングカンパニー様も続々と導入されています。

※OJTへのUMU活用などについて、更に詳しい情報が知りたい場合は以下の記事も参考にしてください。

UMUが通常のeラーニングよりも優れている点や魅力を紹介

  UMUが通常のeラーニングよりも優れている点とは?魅力を紹介! UMU(ユーム)は、AIをはじめとした最先端技術を取り入れたオンライン学習プラットフォームであり、学習者のパフォーマンス向上を目的としています。ユームの特徴や魅力、eラーニングよりも優れている点などについて詳しく解説します。 株式会社LDcube


\\ぜひ、UMUの機能をご確認ください!//

UMU

まとめ

いかがでしたでしょうか。

OJTを成功させている企業の成功ポイントや、実際にどのようなことを行っているのか、よくお分かりになったのではないでしょうか。

最後にこの記事の内容を振り返ってみましょう。

◯OJTを成功させている企業の事例10選
OJTを成功している企業は次の通りです。

※企業名をクリックすると、解説に飛びます。

◯多くの企業に見られるOJT成功のための3つのポイント
OJTを成功させている多くの企業に共通するポイントは、次の3つです。

  • トレーナー研修を実施している
  • 組織全体で連携してOJTを行っている
  • OJTと併用してOFF‐JTやeラーニング研修を行っている

◯Z世代のOJTに取り入れるべき3つのテクノロジー
若い世代に向けた研修に取り入れるべきテクノロジーは次の3つです。

  • 動画
  • eラーニング
  • AI

株式会社LDcubeでは、OJTトレーナー研修や新入社員研修などの研修の提供はもちろん、トレーナー研修を社内で実施する内製化支援などを行っています。
また、OJTに動画やeラーニング、AIなどのテクノロジーを活用し、それを組織内で機能させるためのOJTのデジタル化の支援を行っています。
トレーナー研修で活用しているプログラムの無料体験会やOJTのデジタル化に向けたプラットフォームのデモ体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。
 
▼ 関連資料はこちらからダウンロードできます。

OJTトレーナー資料

OJTばらつき軽減策資料

UMU資料

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LDcube編集部
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株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

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