銀行でもeラーニング導入は効果的!メリット・デメリットを徹底解説
「銀行でeラーニングってどうなの?導入する価値はあるの?」
「銀行向けのeラーニングの導入メリットは?」
と疑問に感じていませんか?
銀行においては、eラーニングの導入を強くおすすめします。
なぜなら、以下5つのメリットがあるためです。
銀行においてeラーニングを導入する5つのメリット |
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このようにeラーニングは銀行にとって、メリットの多い学習方法といえます。
ただし、銀行にeラーニングの導入を検討する際は、良い面だけで判断すべきではありません。
自社にとってどのようなデメリットがあるのか」といったマイナス面も把握したうえで、自社への導入を検討しないと、
「思ったよりコストがかかってしまった」
「想定より導入に手間がかかる…」
といった事態になりかねません。
そこでこの記事では、以下の内容をお伝えします。
この記事でわかること |
銀行においてeラーニングは有効な学習方法 |
この記事を読むことで、eラーニングを銀行(自社)に導入するべきかどうか、適切な判断ができるようになります。
ぜひ最後までお読みください。
▼銀行員向けの研修については下記で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
▼関連して、保険業界でのロープレトレーニングについては下記で詳しく解説しています。
▼eラーニング/LMSの選定方法についての資料はこちらからダウンロードできます。
目次[非表示]
銀行においてeラーニングは有効な学習方法
銀行において、eラーニングは有効な学習方法です。
その最も大きな理由は、学習時間を柔軟に確保できるからです。
銀行員は「預金」「融資」「ローンの受付」などの顧客対応、コンプライアンス遵守、リスク管理など、多岐にわたる業務をこなす必要があります。
そのため、まとまった研修時間や学習時間を確保するのは簡単ではありません。
そこでeラーニングを導入すれば、銀行員は方々は時間や場所に縛られることなく、業務の合間や休憩時間、さらには通勤時間、休日などを利用して学習できます。
忙しいスケジュールの中でも効率的に学習を進めることができるようになるのです。
たとえば、以下のようにeラーニングに取り組むことで、隙間時間を有効活用して学習が進められることがわかるでしょう。
【銀行員Aさんが隙間時間でeラーニングを活用して学習している例】 <Aさんの状況> ◆業務の合間 ◆休憩時間 ◆通勤時間 ◆休日や業務時間外 |
したがって、銀行においてeラーニングの導入は有効であるといえるのです。
銀行におけるeラーニング導入の詳しいメリットは「3.銀行においてeラーニングを導入する4つのメリット」で解説しています。
銀行におけるeラーニング導入の成功事例3つ
銀行においてeラーニングの学習方法が有効であることをお伝えしました。
それでは実際の銀行の現場では、eラーニング導入によってどのような効果を得ているのでしょうか。
そこで2章では、銀行へのeラーニング導入における効果をイメージできるよう、成功事例を以下3つご紹介します。
【銀行におけるeラーニング導入の成功事例】
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新人行員を経営者のパートナーへ育成した事例
1つめは「新人行員を経営者のパートナーへ育成」した事例です。
地方都市でトップバンクであるH銀行では、「リスクの高い案件には融資しない。安全性の極めて高い案件にだけ融資する」という考え方で安定的に好業績を維持・成長。
長い間、安全性第一のマインドが浸透していました。
しかし東日本大震災やコロナ禍をなど未曽有の天災を乗り越えて市場が再活性化したことから、世の中の経営者には積極的な投資行動をしていく空気が醸成されるようになってきています。
そのため、リスクテイクの思考を持つ経営者に対応できるよう、安全志向の銀行員のマインドセットを変える必要がありました。
しかし、既存の組織文化を急に変えることは簡単ではありません。
そこで今年入社する35名の新入行員に対して、経営者の考え方を理解させるためのeラーニング研修を行い、まっさらな状態の新人行員に経営者の考え方を教育していくことになりました。
そこでH銀行では以下の取り組みを行いました。
取り組んだこと |
◆経営シミュレーションができるeラーニング『Biz-Ex』の導入
◆柔軟な学習環境の整備
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こうした結果、H銀行では以下の結果を得ることができました。
結果 |
◆経営思考の理解度が向上
◆学習意欲向上
◆組織人としてのマインド醸成
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この導入事例を通して、eラーニングは銀行において、
- 理解度を深める
- 学習意欲を高める
- 成果を競い合うマインドを醸成する
ことが可能なことが分かります。
学習内容を理解してもらうだけでなく、意欲やマインドも醸成できるという点は、銀行においてeラーニングを導入する大きな魅力といえるでしょう。
LMS入れ替えで研修の充実度が向上した事例
2つめの事例は「LMS入れ替えで研修の充実度が向上」した事例です。
PayPay銀行では、10年以上前にLMS(eラーニングのプラットフォーム)を導入しましたが、UI/UXが古く使いづらさがあるためリプレイスを考えていました。
また、
- LMSの権限設定のパターンが少なく、スムーズに運用できていない
- クイズ、テストの種類が少なく、もっとバリエーションを増やしたい
といった課題を抱えていました。
そこで以下の取り組みを行いました。
取り組んだこと |
◆LMSをリプレイスし、直感操作できるUIのものを導入 ◆10種類以上のクイズ・テスト形式があり、バラエティ豊かな出題ができるように設定 ◆カスタマーセンターや住宅ローンセンターでの知識確認テスト、全社でのコンプライアンステスト、人事部の研修で活用 |
こうした取り組みの結果、PayPay銀行では、以下のような結果を得ることができました。
結果 |
◆直感操作ができ、受講者・管理者共に使いやすくなった
◆細かな権限設定ができ、各部署で問題が作成できるようになったため業務の効率化にもつながった |
さまざまなフィールドで貢献できる多様な人材の育成につながった事例
3つめの事例は「さまざまなフィールドで貢献できる多様な人材の育成につながった事例」です。
株式会社肥後銀行では、先のキャリアを見据えた幅広い内容を主体的に学びたいという声が上がり、「各社員の意思で学べる環境整備の必要性」を感じていました。
そこで肥後銀行はeラーニングを導入し、以下の取り組みを行いました。
取り組んだこと |
◆3つの機能に切り分けてeラーニングを運用
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その結果、以下の結果を得ることができました。
結果 |
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銀行においてeラーニングを導入する4つのメリット
銀行においてeラーニングを導入するべきか判断する際には、自社にどのようなメリットがあるのかを知っておく必要があります。
そこで3章では「銀行においてeラーニングを導入するメリット」を以下4つご紹介します。
銀行においてeラーニングを導入する4つのメリット |
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それぞれ詳しく見ていきましょう。
銀行業務で多忙でも学習しやすい
1つ目は「銀行業務で多忙でも学習しやすい」ことです。
銀行業務は、
- 預金
- 融資
- 資産運用の相談
- クレジットカードの申し込み
- ローンの申し込み
など、幅広いサービスを提供するために多くの顧客対応が必要となります。
また「法令遵守」「内部監査」「リスク管理」などの業務も多く、定期的な報告や監査対応が必要です。
そのため銀行においては、業務が多忙すぎて学習する時間を確保しづらいことが課題となっています。
そこでeラーニングを導入すれば、学習者は時間や場所を選ばず、自分のペースで学ぶことができます。
- 業務の合間
- 業務終了後
- 休日
など、空いている時間を活用して学習が進められるようになるのです。
「学習用テキストやノートを用意して、しっかり勉強時間を確保して、机に向かって勉強する」必要のないeラーニングでの学習は、多忙な銀行員にとって有効な方法であるといえるでしょう。
講師がいなくても銀行業務を学習できる
2つ目は「講師がいなくても銀行業務を学習できる」ことです。
eラーニングは、金融業界での経験豊富な専門家が作成したコンテンツを活用して学習を進めることができます。
そのため、受講者は実際に講師がいなくても、高品質なコンテンツから知識を学べるのです。
たとえば、
- 銀行業務や金融知識に詳しい専門家が登壇し、解説している動画
- 経営者の視点で経営を学べる経営シミュレーション
といったコンテンツを活用すれば、講師がいなくても銀行業務で必要な知識やスキルが身につくでしょう。
そのため、金融業務に関する研修を実施したいと考えているが、
- 社内に講師を依頼できる人がいない(多忙過ぎて講師に避けるリソースがない)
- 外部講師を依頼する予算はない
といったシチュエーションにおいて、銀行向けeラーニングは有効であるといえるでしょう。
金融系資格取得に向けて有効活用できる
3つ目は「金融系資格取得に向けて有効活用できる」ことです。
資格取得に向けた学習を各社員が行う場合、
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となるでしょう。
これでは、多忙な銀行員にとって資格取得に向けて勉強するのはハードルが高くなってしまい、資格取得率が下がってしまうおそれもあります。
一方、eラーニングを導入すれば、
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といったことが可能になります。
したがって、eラーニングを導入すれば、多忙な銀行員でも場所や時間を選ばず、手軽に学べるため、資格取得に向けて勉強を進めやすくなり、資格取得率アップにも期待できるでしょう。
受講者に適切なフォローができ、学習効果アップに期待できる
4つ目は「受講者に適切なフォローができ、学習効果アップに期待できる」ことです。
eラーニングによっては、
- 受講者の学習進捗状況
- テスト結果
を管理者が確認できるものもあります。
そのため、受講者の学習状況をタイムリーに確認でき、学習進捗が良くなかったり、テスト結果が良くなかったりする場合には、
- 学習を進めるように伝える
- 理解ができていない点を上司がフォローする
といった対応ができるのです。
こうして受講者の学習を適切にフォローできれば、「学習が進んで知識が増える」「弱点を理解し、克服できる」ようになり、学習効果アップに期待できるでしょう。
金融知識をつけることが重要な銀行において、「学習効果」の向上ができるという点は、eラーニングの大きな魅力といえるでしょう。
銀行においてeラーニングの導入には手間・コストがかかる
ここまで銀行におけるeラーニングの成功事例やメリットなど、良い面をお伝えしました。
しかし一方で、銀行において、eラーニングの導入には手間やコストがかかるというデメリットがあります。
具体的には、eラーニングの導入に以下のような手間・コストが必要になります。
【eラーニング導入に伴ってかかる手間・コスト】 ◆システムの選定・導入
<eラーニングシステムのコスト> ◆コンテンツの作成やカスタマイズ
◆eラーニングシステムの使い方レクチャー
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このようにeラーニングを導入する際に手間やコストがかかるという点は知っておきましょう。
【結論】銀行においてeラーニングは導入するべき
ここまで、eラーニングのメリットや成功事例、デメリットをお伝えしましたが、結論として、eラーニングは銀行において導入するべき学習方法であるといえます。
これまでにお伝えしたメリットや効果はもちろんのこと、eラーニングは学習の理解度や足りないスキルをデータで可視化できるという点において、導入するべき学習方法といえます。
従来の集合研修やテキストによる自学習では、個々の理解度やスキル不足を正確に把握することはできません。
そこでeラーニングを利用することで、下記2点を実現できます。
(1)各社員の学習進捗や理解度を詳細に把握できるようになる
(2)学習データを蓄積し、データ分析を通じて学習の効果を定量的に評価できる
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これからの時代は、技術の発展に伴い、学習方法もアップデートが必要です。
データを活用して効果的な学習を推進し、その成果を具体的に検証して、改善する、このサイクルを回していくことで、社員の戦力をパワーアップさせていけるのです。
したがって、eラーニングを導入することで、人材育成策の効果を詳細に把握し、その改善につなげることが可能になるという点で導入をおすすめします。
銀行にeラーニングを導入するなら経営者視点を学ぶことも重要
銀行にeラーニングを導入する場合、経営者視点を学ぶことも重要です。
銀行員が経営者視点を理解することで、顧客である企業経営者のニーズや課題をより深く理解することができます。
その結果、顧客に対する提案やサービスがより的確で効果的なものとなり、顧客満足度を向上させることができるのです。
たとえば、企業経営者が資金調達のために銀行に相談に来た場合、銀行員が経営者視点を持っていれば、単に融資条件を提示するだけでなく、
- 企業の成長戦略
- リスク管理のアドバイス
も行うことができるでしょう。
このように銀行員が経営者視点を学ぶのには大きなメリットがあります。
ただし、テキストや集合研修では、理論や知識の提供が中心で実践的な経営判断を体験する機会が限られるため、経営視点を得るのは難しいでしょう。
そこで、経営者の視点を身に付け、より深く顧客理解を進めるための新しい手法として、eラーニングの経営シミュレーションが有効といえます。
eラーニング上で疑似的に経営を行うことで、
- 経営者がどのポイントで悩むのか
- 経営者にはどういう提案が嬉しいのか
といったことを学ぶことができ、実務に活かしやすくなるのです。
したがって、銀行にeラーニングを導入する場合は、経営視点を学べるような経営シミュレーションがプログラムとして含まれているものをおすすめします。
銀行において、eラーニングで経営者視点を学ぶならLDcubeにご相談ください
銀行でeラーニングを使って経営視点を学べるシミュレーションを導入するならLDcubeにご相談ください。
LDcubeではeラーニングで経営シミュレーションを実施できる「Biz-Ex」をご提供しています。
「Biz-Ex」は、未来予測が困難な時代において、マーケットの拡大を見越した戦略立案、SDGsや人的資本経営への取り組みなど、企業経営の新しいスキルを体感しながら学べます。
受講者は経営者となり、企業経営の全体像を把握しながら、自らの意思決定で6期分の経営活動を行います。
6期を通して、売り上げが伸びたり下がったり、資金ショートしたりすることを体験しながら、競合他社がひしめく中で自社の競争優位性を確立するための経営活動シミュレーションを行っていきます。
Biz-Exは1人での受講、もしくはチームでの受講が可能です。
チームで受講する場合は、受講者全員が同じ状況から経営を体験していけるため、後から話し合いを設けて、より経営について考えを深めることもできます。
銀行業界では、多くの若手社員が財務やファイナンスについての知識を有しているため、若手社員によりリアルな経営者視点を持たせるためにBiz-Exが多く活用されています。
ぜひ経営者視点の醸成に向けてBiz-Exを活用してみてはいかがでしょうか。
Biz-Exは2017年に一般社団法人日本オンライン教育産業協会主催のeラーニングアワードで「HR Tech特別部門賞」を、さらに2018年には同じく「経営シミュレーション教育特別部門賞」を受賞しています。
さらに、2024年の「第9回HRテクノロジー大賞」において「ラーニングサービス部門優秀賞」を受賞しました。
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まとめ
この記事では、銀行におけるeラーニングの有効性について解説しました。
◆銀行においてeラーニングは有効な学習方法
◆銀行においてeラーニングを導入する4つのメリット
|
◆銀行においてeラーニングの導入には手間・コストがかかる
◆【結論】銀行においてeラーニングは導入するべき
◆銀行にeラーニングを導入するなら経営者視点を学ぶことも重要
本記事が銀行におけるeラーニングの活用を検討する際の参考になれば幸いです。
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