従業員エンゲージメントとは?向上につながる5つの施策【人事担当必見】

従業員エンゲージメントの向上は、現代のビジネスにおいて非常に重要なテーマです。

エンゲージメントが高い従業員は、生産性が高く、企業に対して強いコミットメントを持ち、離職率も低いことが知られています。

しかし、多くの企業がエンゲージメントの向上に苦戦しているのも事実です。では、従業員エンゲージメントを効果的に高めるためには、どのような方法があるのでしょうか?
 
まず、多くの企業が直面している「従業員エンゲージメント低下の要因」を考えてみましょう。

従業員がエンゲージメントを感じにくい理由として、職場でのコミュニケーション不足、キャリア成長の機会の欠如、公正な評価と報酬の欠如などが挙げられます。

これらの要因が相互に作用することで、社員のモチベーションが低下し、生産性や創造性が著しく損なわれる結果を招いてしまうのです。
 
本記事では、従業員エンゲージメントとは~従業員エンゲージメントを高めるための具体的な施策までを紹介いたします。

これらのステップを実践することで、従業員のエンゲージメントを向上させ、組織全体のパフォーマンス向上に繋げることができます。
 
従業員エンゲージメントを主軸に据えた企業文化を築くことで、組織全体のパフォーマンスを高め、継続的な成長を実現しましょう。エンゲージメントの向上が、企業の未来をより明るくする鍵となるのです。

▼従業員エンゲージメントが高い組織はセルフエスティームも高いです。
⇒セルフエスティーム(自尊感情)とは?公式や測定尺度・高める方法

  セルフエスティーム(自尊感情)とは?公式や測定尺度・高める方法 セルフエスティームとは、自分で自分自身を価値あるものとして尊重する感覚です。心理学の概念であり、「自尊感情」の日本語訳が多く用いられています。本記事では、その意味や類語との違いを解説し、高さを測る尺度や公式を紹介します。 株式会社LDcube

▼従業員エンゲージメントを高めるための研修については下記で解説しています。
⇒エンゲージメントを高める研修とは?カリキュラムと成功させる秘訣を解説!

  エンゲージメントを高める研修とは?カリキュラムと成功させる秘訣を解説! 従業員の定着率向上や企業の成長につながるとして、エンゲージメントの重要性が認識されはじめています。エンゲージメントを向上させるためには、研修の実施がおすすめです。今回は、研修プログラムの概要と実施すべき企業や組織の特徴、おすすめのカリキュラムなどについて詳しく解説します。 株式会社LDcube


目次[非表示]

  1. 1.従業員エンゲージメントとは
  2. 2.従業員エンゲージメントを構成する3要素
    1. 2.1.①企業理念やビジョンへの理解度
    2. 2.2.②企業理念やビジョンへの共感度
    3. 2.3.③企業の業績向上に対する行動意欲
  3. 3.従業員エンゲージメントを高める上で必要なこと
  4. 4.従業員エンゲージメントが高い組織の特徴
  5. 5.企業が従業員エンゲージメント向上に努めるべき理由
    1. 5.1.①離職率の抑制
    2. 5.2.②組織全体の労働生産性の向上
    3. 5.3.③顧客満足度アップにつながる
    4. 5.4.④従業員個々のモチベーション向上
  6. 6.従業員のエンゲージメント向上につながる5つの施策
    1. 6.1.①サーベイツールを活用したエンゲージメントの見える化
    2. 6.2.②ワークライフバランスの促進
    3. 6.3.③上司からの適切なフィードバックとフォロー
    4. 6.4.④公平性のある人事評価制度の運用
    5. 6.5.⑤承認・感謝・称賛の文化を浸透させる
  7. 7.従業員エンゲージメント向上に向けた人材育成施策
    1. 7.1.成長実感を得る
    2. 7.2. パーソナライズ学習
    3. 7.3.​レジリエンスを高める
    4. 7.4.職場を活性化させる
  8. 8.従業員エンゲージメント向上に向けたPDCA
  9. 9.まとめ


従業員エンゲージメントとは

従業員エンゲージメントとは、従業員が企業理念や経営方針に共感し、組織の業績向上に自発的に貢献したいと思う意欲のことです

エンゲージメントには『誓約・約束・契約』といった意味があり、企業に対する従業員の信頼度や愛着度、つながりの強さを示す言葉でもあります。

従業員エンゲージメントを高めると仕事や成長に対するモチベーションが向上するため、組織の活性化や労働生産性の向上が期待できます。

組織の業績アップにも影響する要素のため、企業では従業員エンゲージメントを適切に管理することが求められます。


従業員エンゲージメントを構成する3要素

従業員エンゲージメントは、主に理解度・帰属意識・行動意欲という3つの要素で構成されます。
ここでは、3つの要素が従業員のどのような姿勢や行動を示すのか解説します。

(従業員エンゲージメントを構成する3要素)

  1. 企業理念やビジョンへの理解度
  2. 企業理念やビジョンへの共感度
  3. 企業の業績向上に対する行動意欲

①企業理念やビジョンへの理解度

企業理念とビジョンは、企業の目指す方向性や核となる価値観を表すものです。

従業員が企業理念とビジョンを理解している場合、自身の仕事や役割に対する目的感や方針を把握しやすくなります

また、企業と従業員で共通の価値観や行動基準がある場合、仕事に対する納得感と満足感が生まれ、結果としてエンゲージメントが向上します。

②企業理念やビジョンへの共感度

企業理念やビジョンを理解するとともに共感していることが重要です。

企業理念とビジョンへの共感度が高い従業員は、仕事に対するやりがいや意義を感じており、高いモチベーションがあります

また、企業に対して強い帰属意識を抱くようになり、信頼性と愛着感が高まります。

③企業の業績向上に対する行動意欲

エンゲージメントが高い従業員は、自らの仕事に責任感を持っており、「組織の業績向上に貢献したい」という意欲があります。

組織の成功に対する行動意欲が高い従業員は、自己成長や問題解決にも積極的に取り組むため、生産性が向上します

また、上司や同僚と協力する姿勢があり、チーム全体で目標を達成するために一層の努力するのもエンゲージメントが高い従業員の特徴です。

▼従業員エンゲージメントの要素については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。⇒従業員エンゲージメントを構成する要素とは?満足度との違いや向上方法を徹底解説

  従業員エンゲージメントを構成する要素とは?満足度との違いや向上方法を徹底解説 従業員エンゲージメントは、労働生産性やパフォーマンスの向上、さらには組織の業績アップにつながる重要な指標です。企業ではエンゲージメントを構成する要素を詳しく知り、組織と従業員の課題に即した取り組みを行うことが求められます。この記事では、従業員エンゲージメントを構成する3つの要素や満足度との違いなどを紹介します。 株式会社LDcube

従業員エンゲージメントを高める上で必要なこと

経営者自身の強いコミットメント

従業員エンゲージメントを高めるために絶対的に必要なことの一つは、経営者自身の強いコミットメントです。以下にその理由と具体的な行動を述べます。

経営者の意識と行動

  • 経営者自身のエンゲージメントとその会社へのコミットメントが強力でなければ、従業員のエンゲージメント向上は難しいと言われています。経営者自身が情熱を持って業務に取り組んでいる姿を示すことで、従業員も自分自身の業務へのエンゲージメントを高めるきっかけが見つかりやすくなります。

  • 経営者の役割とリーダーシップ
    経営者が果たすべき役割は、単に利益の追求だけでなく、従業員の成長や幸せを重視した組織文化の醸成も含まれます。そのためには、経営者がトップダウンでリーダーシップを発揮し、従業員一人一人が仕事に対して自発的に行動できるような環境を整備することが重要です。

  • 経営者のコミュニケーション
    経営者が従業員とのコミュニケーションを一貫して重視することも、また重要です。従業員の意見や提案を尊重し、それらを会社の運営に反映させることで、従業員のエンゲージメントを高めることが可能です。

透明なコミュニケーションは信頼の構築にも役立ちます。


以上のように、経営者のコミットメントと行動が、従業員エンゲージメントを高めるための鍵となります。

エンゲージメントは単にコンテンツや制度によって達成されるだけのものではありません。

それは全てのレベルでの人間関係とコミュニケーションにより形成される総体的な存在です。

これを理解し、取り組んでいる経営者自身こそが、企業全体のエンゲージメント向上に資すると言えます。

(出典:従業員エンゲージメントを高める効果的な取り組みとは?おすすめの方法6選も紹介!

従業員エンゲージメントが高い組織の特徴

従業員エンゲージメントが高い組織や従業員には、いくつかの共通の特徴がみられます。

例えば、組織内で以下のような風潮や従業員の姿勢がみられる場合、高いエンゲージメントが築かれています。

  • 従業員が組織の目標達成に貢献したいと思っている:従業員エンゲージメントが高い組織では、従業員が自らの役割や日常業務を通じて組織の目標やビジョンに貢献したいと思っています。これは明確な目標設定と一貫したコミュニケーション、またその目標に対する従業員の理解と共感が重要です。従業員が自分の仕事が組織全体にどのように影響するかを理解し、組織の成功が自分自身の成功と直結すると感じられる環境が整っています。

  • 従業員が現状の配置や業務に納得している:高い従業員エンゲージメントの背景には、従業員が自分の役割や業務内容に納得していることが重要です。これは従業員のスキルや興味に合った適材適所の配置、キャリアパスの明確さ、そして成長機会の提供がキーポイントです。適切なフィードバックと評価システムを導入することも、納得感を高める要素です。

  • 役職や階級を問わず、良好なコミュニケーションが取れている:従業員エンゲージメントが高い組織では、階級や役職に関係なく自由に意見交換ができるオープンなコミュニケーション文化が存在します。上層部から下層部まで情報が透明かつ適時に伝達されていることは、従業員が安心して働ける環境を整えます。定期的なミーティング、フィードバックのループ及び双方向のコミュニケーションチャネルがこれを促進します。

  • 部下が上司に何でも相談しやすい環境が整備されている:従業員エンゲージメントが高い組織は、心理的安全性を重視しています。部下が上司に対して意見や懸念を率直に表明できる環境は、組織全体の信頼関係と問題解決能力を向上させます。定期的な1on1ミーティングの設定やオープンドアポリシーの導入がこの信頼関係を構築します。
    ▼心理的安全性については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
    ⇒"心理的安全性"がビジネスに必要な理由?エドモンドソン博士の視点を解説

  • 労働時間や残業や休暇に対する不満が少ない:労働時間管理が適切に行われ、ワークライフバランスが尊重されている環境では、従業員の不満が少なくなります。過度な残業が軽減され、有給休暇の取得が奨励される組織は、従業員のストレスレベルが低く、満足度が高くなります。このような組織文化は、長期的な持続可能性と生産性の向上に繋がります。

  • 福利厚生に対して高い満足度がある:従業員エンゲージメントが高い組織は、福利厚生の充実度が高いことが特徴です。健康保険、年金、再訓練プログラム、相談サービスなど、さまざまな福利厚生が提供され、それが従業員の生活品質向上に寄与しています。従業員はこれらの福利厚生の恩恵を受けることで、組織に対する信頼と満足度が高まります。

従業員エンゲージメントが高い組織は、これらの要素をバランスよく満たしているため、従業員のモチベーション、パフォーマンス、定着率が向上します。

▼今後、従業員エンゲージメントが高い組織にしていくためにはダイバーシティ&インクルージョンの実現も視野に入れていく必要があります。⇒ダイバーシティ&インクルージョンとは?意味や違い・取り組み事例

  ダイバーシティ&インクルージョンとは?意味や違い・取り組み事例 ダイバーシティ&インクルージョンとは、多様性を包摂(包み込むこと)して、新たな価値を創造する概念です。本記事ではダイバーシティインクルージョンについて明快でわかりやすく解説します。また、企業の取り組みとして何をすべきか、知識だけでなく行動ベースでの理解が深まるよう、事例もご紹介します。 株式会社LDcube

エンゲージメント資料


企業が従業員エンゲージメント向上に努めるべき理由

ここからは、企業が従業員エンゲージメントを適切に管理して、向上に努めるべき理由を紹介します。

(従業員エンゲージメント向上に努める理由)

  1. 離職率の抑制
  2. 組織全体の労働生産性の向上
  3. 顧客満足度アップにつながる
  4. 従業員個々のモチベーション向上

①離職率の抑制

エンゲージメント向上にアプローチする取り組みは、従業員の組織に対する忠誠心と帰属意識を高めます。

エンゲージメントが高い従業員は、仕事に対して高いモチベーションがあり、長期間にわたって働く意欲が生まれるため離職するリスクが低くなります

近年、日本では少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少が深刻化しており、業界・業種を問わず、離職率を抑制する取り組みが急務とされているのが現状です。

離職率を効果的に抑制するには、エンゲージメントの低下によって離職するリスクの高い従業員を特定することが非常に重要です。

そのため、従業員エンゲージメントをツールで可視化して、適切に管理する重要性が高まっています。

▼離職防止については下記で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
⇒離職防止に役立つコミュニケーションの取り方!働きやすい組織づくりの秘訣

  離職防止に役立つコミュニケーションの取り方!働きやすい組織づくりの秘訣 離職防止にはコミュニケーションの活性化が有効と考えられていますが、どのようにすれば活性化するのか分からないという方もいるのではないでしょうか。この記事では、離職防止に役立つ取り組みや効果がある理由、活用できるツールや具体的な事例などについて解説します。 株式会社LDcube


②組織全体の労働生産性の向上

従業員エンゲージメントは、組織・個人の労働生産性と密接な関係にあります。

エンゲージメントが高い従業員は、自発的な行動で組織の労働生産性を向上に取り組むため、業績向上に貢献する重要な人材となります

また、積極的なコミュニケーションが周りの従業員との連携や信頼を生み出すため、組織全体が活性化するのも大きなメリットです。

チーム単位でエンゲージメント向上に努めた場合、小さなことでも意見を気兼ねなく交換できる環境が構築されます。

これにより、チーム内の人間関係によるストレスが溜まりづらく、常に高いパフォーマンスが発揮されるようになります。

③顧客満足度アップにつながる

エンゲージメントが高い従業員は、積極的に商品・サービスの品質向上に努めるため、顧客満足度アップにつながります

例えば、顧客とのやり取りで問題が発生した場合でも、企業のイメージを損ねないように適切に対応したり、周りと連携してスムーズに解決しようとしたり努力します。

組織全体でエンゲージメント向上に取り組むことで、顧客のニーズや期待により敏感なチームとなり、競合との差別化や利益改善にもつながります。

④従業員個々のモチベーション向上

従業員エンゲージメントを高めることで、従業員は「組織に対して何をすれば貢献できるか」「自分の成長のために何をすべきか」と自発的に考えて行動するようになります

従業員は明確な目標を持って日々の仕事に取り組めるようになるため、モチベーションを維持しやすくなります。

例えば、専門的なスキルの習得を目指す際、エンゲージメントの高い従業員ほど目標達成のために自発的に学習するため、より良い成果が期待できます。

また、仕事に対してポジティブな意識が芽生えるため、組織内でのコミュニケーション不足や孤独感などの解消にも効果的です。

▼自発的に考えて行動できるようになるためには自己肯定感を高めることも重要です。
⇒自己肯定感を高める7つの方法とは?低い部下をケアするポイントと合わせて解説!

  自己肯定感を高める7つの方法とは?低い部下をケアするポイントと合わせて解説! 企業で働くマネジャーの立場から、「部下の自己肯定感の低さが、仕事のパフォーマンスに影響しているようだ」と感じることもあるでしょう。本記事では、自己肯定感の基礎知識から、高める方法、部下の自己肯定感に配慮したマネジメントまで、幅広く解説します。 株式会社LDcube

エンゲージメント資料②


従業員のエンゲージメント向上につながる5つの施策

従業員エンゲージメントを高めるため、企業によって多種多様な取り組みが行われています。ここでは、代表的な5つの施策を紹介します。

(5つの施策)

  1. サーベイツールを活用したエンゲージメントの見える化
  2. ワークライフバランスの促進
  3. 上司からの適切なフィードバックとフォロー
  4. 公平性のある人事評価制度の運用
  5. 承認・感謝・称賛の文化を浸透させる

①サーベイツールを活用したエンゲージメントの見える化

エンゲージメントの低い従業員に対して適切なアプローチをしたい場合、エンゲージメントを可視化するサーベイツールが役立ちます。

エンゲージメントサーベイツールでは、事前に質問を設定して従業員に回答してもらい、その結果に基づいてエンゲージメントを測定できます。

組織と従業員の現状のエンゲージメントを見える化するとともに、数値化・グラフ化・過去との比較などで、改善点の抽出が可能です

エンゲージメント向上において重要なのは、調査するだけではなく、分析データを人事施策に生かすことです。

エンゲージメントを定量的に可視化・分析できるサーベイツールであれば、根拠に基づいて人事施策を計画・改善できるため、より高い効果に期待できます。

▼従業員エンゲージメント調査については下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒従業員エンゲージメント調査とは?実施する重要な目的と期待できる効果

  従業員エンゲージメント調査とは?実施する重要な目的と期待できる効果 従業員の組織に対しての信頼や愛着を測定したい場合、サーベイを使った従業員エンゲージメント調査が有用です。サーベイは組織と個人の現状を定量的に評価して課題を抽出できるため、施策の企画に役立ちます。この記事では、従業員エンゲージメント調査の概要や目的、実施方法、期待できる効果などについて紹介します。 株式会社LDcube


②ワークライフバランスの促進

ワークライフバランスとは、仕事と生活のバランスが取れた状態を指し、従業員エンゲージメントにも影響します。

ワークライフバランスの推進に向けた具体的な施策は以下のとおりです。

  • フレックスタイムやコアタイム制度の導入:従業員が勤務時間を柔軟に調整できる制度を導入し、個々のライフスタイルに合わせた働き方を促進します。

  • リモートワークやテレワークへの柔軟な対応:自宅やその他の場所での勤務が可能になるようにIT環境を整え、場所にとらわれない柔軟な働き方を支援します。

  • 有給休暇の奨励と休暇制度の整備:従業員が積極的に有給休暇を取得できるよう奨励し、休暇取得率を向上させるための制度を整備します。

  • 育児休暇や介護休業の取得サポート:育児や介護のための休暇を取りやすくし、家庭の事情に応じた職場離脱をサポートします。

  • メンタルヘルスケアに向けたカウンセリングの実施:専門のカウンセラーによるメンタルヘルスカウンセリングを提供し、従業員の精神的健康をサポートします。

  • ストレス発散につながる社内イベントやレクリエーションの実施:スポーツ大会やチームビルディング活動を通じて、従業員のストレス発散と交流を促進します。

  • 福利厚生の満足度調査と改善:従業員の福利厚生に関する満足度を定期的に調査し、フィードバックを基に制度の改善を図ります。

  • 社内コミュニケーションの活性化:オープンなコミュニケーション環境を整え、情報共有や意見交換が活発になるようミーティングやデジタルツールを活用します。
など

これらの取り組みは、アンケート調査の結果に基づいて優先順位を決めることが望ましいです。

③上司からの適切なフィードバックとフォロー

従業員に「この組織で長く貢献していきたい」と思わせるためには、上司からのフィードバックの質を高める取り組みが重要です。

例えば、成長に対するフィードバックでは、従業員の成長度合いやスキルの習熟度を適切に評価して、明確な成長目標を提示するのが望ましいです

フィードバックの質が低い場合、従業員が課題をどのように解決していけばよいかわからなくなり、モチベーション低下につながります。

そのため、上司のフィードバック能力を高めるための研修実施も検討しましょう。

④公平性のある人事評価制度の運用

現行の人事評価制度の実態を調査して、より公平性のある制度の運用を検討することが大事です。

なぜなら、従業員が「適正な評価を受けていない」と感じている場合、エンゲージメントが低下する可能性が高いからです。

公平性のある人事評価基準を設けて透明化することで、従業員には明確な目標をもって成長しようとする意欲が生まれます

人事評価の精度を高めたい場合には、管理職が評価者研修などを通じて、人事制度について適切に理解し、評価するスキルを身に付ける必要があります。

また、従業員が自らの活動を適切にアピールする被評価者研修なども必要です。

そのような全従業員に関わる学習環境の構築や進捗状況・成果、成長を可視化するためには、学習管理システム(LMS)の導入が推奨されます。

⑤承認・感謝・称賛の文化を浸透させる

従業員の階級や役職、立場を問わず、承認・感謝・称賛の文化をつくることもエンゲージメント向上につながります。

例えば、従業員の努力や成果を称賛する制度を新たに設けた場合、自尊心が高まり「もっと組織に貢献しよう」という意欲が生まれます

承認・感謝・称賛の文化を浸透させるためにも、従業員の良い行動や成果に対して、マネジメント層が率先して積極的なフィードバックを行うことが重要です。

フィードバックの際には、肯定的な要素に重点を置いて、従業員が達成したことや成長した点を強調します。

その際、失敗に焦点を当てるのではなく、成功に焦点を当てて成果を称賛することで従業員のエンゲージメントを高められます。

▼従業員エンゲージメントを高めるための施策については下記も合わせてご覧ください。
⇒従業員エンゲージメントを高める効果的な取り組みとは?おすすめのソリューション6選も紹介!

  従業員エンゲージメントを高める効果的な取り組みとは?おすすめのソリューション6選も紹介! 企業の持続的成長に従業員エンゲージメントを高める取り組みは不可欠です。従業員エンゲージメントが低い場合は、さまざまな取り組みで改善する必要があります。この記事では、従業員エンゲージメントを高める効果的な取り組み6選や向上させるための具体的な方法・施策について解説します。 株式会社LDcube

従業員エンゲージメント向上に向けた人材育成施策

従業員エンゲージメント向上に向けては制度や仕組みの整備も必要ですが、研修などの人材育成施策も重要となります。

本文では、その人材育成施策の中でも特に効果的と考えられる4つのポイントを紹介します。

(従業員エンゲージメント向上に向けた人材育成施策)

  • 成長実感を得る
  • パーソナライズ学習
  • レジリエンスを高める
  • 職場を活性化させる

成長実感を得る

従業員が自分自身の成長を実感することは、エンゲージメント向上の有効な手段です。

このために、特定の目標を設定し、それを達成した際のフィードバックが重要です。

例えば、SMART(Specific-特定の、Measurable-測定可能な、Achievable-達成可能な、Relevant-関連性のある、Time-bound-一定の期間で達成予定の)原則に基づいた目標設定を行うことで、従業員自身が自分の成長を具体的に感じ、その成果が直接組織に貢献していると感じるようになるでしょう。

さらに、定期的にフィードバックをすることで、従業員自身で自分の強みと改善点を理解し、それを元に成長を促すことが可能です。

▼自己啓発で学習し、成長実感を得ることも重要です。下記でキャリアップするポイントについて解説しています。⇒自己啓発でマネジメントを学び、生かすポイントとは?キャリアアップに生かすコツも紹介

  自己啓発でマネジメントを学び、生かすポイントとは?キャリアアップに生かすコツも紹介 本記事では、自己啓発でマネジメントスキルを向上させるヒントとその実践方法を解説します。能力向上のための知識習得から、スキルを生かしたキャリアアップまで、リーダーとしての力を伸ばすための具体的なステップや活用できるeラーニングコース紹介します。 株式会社LDcube


 パーソナライズ学習

従業員一人一人の学習ニーズや進行速度に対応した学習プログラムを提供することで、エンゲージメントを向上させることができます。

具体的には、オンライン学習ツールを用いて、従業員が自分のペースでスキルアップできる環境を整備します。

そして、従業員のキャリアやスキル開発目標に基づき、カスタマイズ可能な研修プログラムの提供を行います。

これらの施策により、従業員は自分自身の成長とスキルの進化を実感し、より組織に対するコミットメントを深めることができます。

▼パーソナライズ学習など最新のLMSについては下記で詳しく解説しています。
⇒現代に求められるLMSとは?世界NO.1学習管理システムを解説!

  現代に求められるLMSとは?世界NO.1学習管理システムを解説! 現代の企業での教育・学習のために求められるLMS(Learning Management System:学習管理システム)について解説します。 eラーニングとの違いや世界NO.1LMSが強みとする最新機能、主要機能などの概要からメリットやデメリットなども紹介します。 株式会社LDcube

​レジリエンスを高める

レジリエンス、つまり、困難に直面しても立ち向かい、それを乗り越えていく力の強化を図ることでエンゲージメントも向上します。

これを具体化する手段としては、「レジリエンス研修」があります。働く環境や状況は常に変化します。

その変化に対応するためには、柔軟性と精神的な強さが必要です。

これらを身につけることで、長期的に見て生産性やエンゲージメントを上げることが可能です。

▼レジリエンスを高めエンゲージメント向上に繋げた事例含めて下記で詳しく解説しています。
⇒従業員エンゲージメントの向上に有効な施策とは?企業の成功事例を紹介

  従業員エンゲージメントの向上に有効な施策とは?企業の成功事例を紹介 人材確保と流出防止に向け、従業員エンゲージメントの向上を目的とした取り組みは、労働条件や人事評価制度の改善、ワークライフバランスの推進、レジリエンス研修の実施など多岐にわたります。この記事では、従業員エンゲージメントの向上で有効な施策や企業の成功事例を紹介します。 株式会社LDcube

職場を活性化させる

職場の環境そのものに注目し、その改善に努めることもエンゲージメント向上に寄与します。

具体的な活性化策としては、職場全体が参加するワークショップの開催、ストレス軽減を図る職場環境の改良(休憩スペースの確保など)、そしてオープンなコミュニケーションの促進が考えられます。

従業員エンゲージメント調査を行っていれば、その結果を用いた改善策検討も可能です

また、従業員の意見やアイデアを職場に反映することで、従業員の自主性や創造性を引き出し、より活発な職場を作り上げることができます。

▼職場を活性化させるワークショップのやり方については下記で解説しています。⇒行動特性を踏まえた自分・自己理解を深めるワークショップ(研修)とは!

  行動特性を踏まえた自分・自己理解を深めるワークショップ(研修)とは! この記事では、自己理解を深めるための手法やツールについて紹介し、自分自身の意識や動機付け、特性についてのワークショップ(研修)の価値と効果、具体的な方法など詳しく解説しています。また、仕事やチームのパフォーマンスを向上させるために、LIFO®(Life Orientations)プログラムとその活用方法についても触れています。 株式会社LDcube

エンゲージメント資料②

従業員エンゲージメント向上に向けたPDCA

従業員のエンゲージメント向上を目指す場合、以下のPDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:検証、Act:改善)の各段階の工程が包含されます。

  • 計画(Plan)段階では、まず現状の従業員エンゲージメントを理解するため、アンケートや面接などを使用して調査します。ここで得られる指標には、例えば仕事への満足度や組織への貢献度(コミットメント)が含まれます。

  • 実行(Do)段階では、調査の結果に基づき、エンゲージメント向上策を計画し、それを実施します。具体的には、職場のコミュニケーション環境の改良、トレーニングの提供、リーダーシップの強化などが考えられます。

  • 検証(Check)段階では、実施した改善策の効果を再びエンゲージメントのアンケートにより評価します。以前の調査結果と比較し、どの程度改善が見られたのか、何がうまく働いたのかを確認することが重要です。

  • 改善(Act)段階では、検証結果を基に次のPDCAサイクルへの改善点を明確化し、新たな方策を立案します。

これらのプロセスを進める上で、計画から実行の段階で、調査結果を職場単位で共有・討議するミーティングが特に重要となります。

これにより、チーム全員がエンゲージメントの現状を理解し、問題や改善点を共同で議論する機会を持つことができます。

この討議は、単に新たなアイディアを生み出すだけでなく、組織課題改善における従業員一人一人の積極的な参加を促し、エンゲージメントをさらに高める助けとなります。

▼職場を活性化させるポイントは下記で詳しく解説しています。
⇒職場の活性化につなげる方法とは?アイデアやポイントを紹介!

  職場の活性化につなげる方法とは?アイデアやポイントを紹介! 組織内における階層別研修は、受講者の能力開発を目的に実施しますが、職場の活性化やコミュニケーションの改善などにつながりにくい側面がありました。職場ぐるみで研修を実施することで、能力開発とともに職場の活性化につながります。具体的な理由とポイントを紹介します。 株式会社LDcube

まとめ

この記事では、従業員エンゲージメントについて以下の内容で詳しく解説しました。

  • 従業員エンゲージメントとは
  • 従業員エンゲージメントを構成する3要素
  • 業員エンゲージメントを高める上で必要なこと
  • 従業員エンゲージメントが高い組織の特徴
  • 企業が従業員エンゲージメント向上に努めるべき理由
  • 従業員のエンゲージメント向上につながる5つの施策
  • 従業員エンゲージメント向上に向けた人材育成施策
  • 従業員エンゲージメント向上に向けたPDCA

従業員エンゲージメントは、企業理念やビジョンに対する理解度・共感度や、業績向上に対する行動意欲などを指すものです。

エンゲージメントが高い従業員は、組織と個人のために成長しようとする意欲が高く、組織の活性化や労働生産性向上などのメリットをもたらします。

CrossKnowledge CK-Connect』は、パーソナライズ診断と従業員一人一人に最適な学習コースの提供で、効率よくパフォーマンスとエンゲージメントを向上させる学習管理システム(LMS)です。

従業員が自身の強みや課題を知るきっかけをつくり、チームメンバーと良好な人間関係を築くためのアドバイスも提供します。

また、管理者に対する評価者研修や従業員に対する被評価者研修などのコースを作成して配信することも可能です。

従業員の成長支援とエンゲージメントの向上を戦略的に実行したい場合は、ぜひこの機会に魅力がわかる資料を無料でダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

▼関連資料はこちらからダウンロードできます。

レジリエンス資料

エンゲージメント資料①

エンゲージメント資料②

CKコネクト資料

  お問い合わせ| LDcube(エルディーキューブ) LDcube(エルディーキューブ)に関するお問い合わせや、料金プランのご相談などは当ページより承ります。組織変革・人材育成を50年以上支援するビジネスコンサルタントが持つ集合研修の豊富な知見と、最先端の学習ツールをかけ合わせ、個人と組織に最適な「学び」をデザインし、企業様の競争力強化に貢献します。 株式会社LDcube

▼関連記事はこちらから。

  エンゲージメントを向上のカギとは?施策や事例を紹介! 社員のエンゲージメント向上は企業全体のレベルや業績などに影響する可能性があることから、エンゲージメント向上施策を検討している企業もいるのではないでしょうか。この記事では、エンゲージメントの定義や企業にもたらすメリット、高める課題や推進するための施策や成功事例について解説します。 株式会社LDcube
  離職防止に役立つコミュニケーションの取り方!働きやすい組織づくりの秘訣 離職防止にはコミュニケーションの活性化が有効と考えられていますが、どのようにすれば活性化するのか分からないという方もいるのではないでしょうか。この記事では、離職防止に役立つ取り組みや効果がある理由、活用できるツールや具体的な事例などについて解説します。 株式会社LDcube
  若手社員の離職防止をするには?効果的な取り組みや定着を支援するツールも紹介! 若手社員の離職が頻繁に発生すると、未来を担う人材の育成が進まず、将来的に企業が成長できない可能性があります。若手社員の離職を防止するためには、理由の把握と改善のための施策が必要です。退職理由、離職を防止するための取り組みなどについて解説します。 株式会社LDcube
  離職防止に効果的な研修とは?対象者・テーマ・時期に合わせて内容を最適化しよう! 組織の成長に不可欠な人材の流出を防ぐためには、社員の課題に即した研修を実施することが重要です。離職防止に効果的な研修は対象者やタイミング、実施方法など考慮する必要があります。この記事では離職防止に向けた研修施策について詳しく解説します。 株式会社LDcube
  離職防止に効果的な取り組み・研修とは?7つの施策やツールを紹介! 企業では将来性のある人材の離職防止が急務です。離職防止に効果的な取り組みとしては、従業員のニーズを捉えた労働環境や人事評価制度の見直し、各種研修の整備による成長支援などが挙げられます。この記事では、効果的な施策7つとツールを紹介します。 株式会社LDcube
  モチベーション低下による退職を防止する方法とは?5つの取り組みを紹介! 近年、社員の退職の増加が企業の課題になっています。モチベーション低下や退職を防止するためには、原因をしっかり理解して防止するための取り組みを行うことが重要です。この記事では、やる気が下がってしまう原因と対策、高めるためのポイントについて解説します。 株式会社LDcube
  OJT放置のリスクと対処法!新人の退職を防ぎ効果的に育成するコツ! 新入社員教育のOJTがうまく機能しないと企業の業績に影響が出ることをご存じですか?本記事では、新入社員のOJTが放置されがちな理由と、そのリスク、そしてその改善策について詳しく解説します。最適な新入社員教育システムの構築に役立ちます! 株式会社LDcube
  レジリエンスを高めるには?高い人・低い人の特徴と具体的な実践方法 レジリエンスとは、逆境やストレスに直面した時に、それを乗り越えて適応していく心の力のことです。高いレジリエンスを持つ人は、困難な状況でも前を向いて歩いていくことができます。レジリエンスとは何か、高い人・低い人の特徴、そしてレジリエンスを高める具体的な方法について詳しく解説します。 株式会社LDcube
  社内研修の作り方!効果的なプログラムとは?ポイントを解説 企業内では人材育成のためにさまざまな研修プログラムが実施されています。社内講師で実施することもあれば、外部に依頼することもあります。 人材育成担当者が社員研修の計画作成、実施から効果測定まで流れや、研修を内製化して展開していくポイントについて解説します。 株式会社LDcube
  研修は社内講師で実施?実施のポイントやメリットとデメリットを解説 企業内では人材育成のためにさまざまな研修会が行われています。内部で実施することもあれば、外部に依頼することもあります。社内講師と外部講師のメリット・デメリットや、外部が活用している教材を活用して自社で研修を展開していくポイントなどを紹介します。 株式会社LDcube
  コミュニケーション研修とは何をする?目的や具体的な内容・進め方 円滑なコミュニケーションは、業務効率を高め、職場に活力をもたらす重要な要素です。一方、コミュニケーション不全は、組織力低下を招く恐れがあります。本記事ではコミュニケーション研修の目的や内容、対象者別のポイント、効果測定まで、網羅的に解説します。 株式会社LDcube
  職場コミュニケーションが引き起こす問題とは?原因と活性化させる21の施策を徹底解説! 近年、テレワークの普及などにより、職場のコミュニケーションの希薄化が進行しています。コミュニケーション不全を放置すると、生産性の低下や優秀な人材の流出など、企業に大きな損失をもたらしかねません。本記事では、職場コミュニケーションの問題点と、それを改善するための21の施策を詳しく解説します。 株式会社LDcube


LDcube編集部
LDcube編集部
株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

テーマで探す

Webinar
近日開催ウェビナー

Download
おすすめ資料



Article
おすすめ記事