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成功する新任部長になるための研修!日本の上級管理職育成の秘訣とは?

成功する部長になるために具体的に何を学び、それをどう生かすべきなのか。新任部長研修の内容から部長の役割、部長と課長の違い、そして部長として成功するために経営視点をどう高めていくべきかについて解説します。

また、経営視点を効果的に育成するための経営シミュレーションについてもご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.新任部長研修の主な内容
    1. 1.1.戦略的思考の啓発
    2. 1.2.財務・会計スキル
    3. 1.3.組織運営・企業文化醸成
    4. 1.4.リーダーシップの啓発
    5. 1.5.パフォーマンスマネジメントスキル
  2. 2.部長の役割とは
    1. 2.1.将来を見据えた戦略策定と実行
    2. 2.2.業績管理
    3. 2.3.重要な意思決定
    4. 2.4.コミュニケーションセンター
  3. 3.部長と課長との違い
  4. 4.重要となるのは経営視点
    1. 4.1.事業環境を理解し、戦略的に思考する
    2. 4.2.組織全体を見渡し、適切なリソース配分を行う
    3. 4.3.組織の持続可能性を追求する
  5. 5.経営視点を高めるためには経営シミュレーションが最適
    1. 5.1.戦略的な思考の理解
    2. 5.2.意思決定能力の向上
    3. 5.3.結果と責任の理解
    4. 5.4.実際のビジネスリスクなしに経験を積む
  6. 6.経営シミュレーションなら「Biz-Ex(ビジックス)」
  7. 7.まとめ

新任部長研修の主な内容

部長には、組織の幹部としての役割を適切に遂行し、変化に対応していくために、多岐にわたるスキルと知識が求められます。主には社内の階層別研修や新任部長対象のセミナーや外部のコンサルティング会社が実施している定型研修への参加などを通じて学びます。

会社が研修を用意していることもあれば、新任部長が自ら検索して研修やセミナーを探すこともあります。研修内容には下記のような要素が含まれます。

戦略的思考の啓発

ビジネスでは戦略的思考が重要とされます。部長として自部署だけでなく、企業全体のビジョンや方向性を理解し、それに基づいた戦略を立て、実行する力をつけるために、戦略立案とビジネスモデルについての理解を深めます。
 

財務・会計スキル

財務・会計の知識やスキルも忘れてはなりません。部長の立場からは、予算策定、財務状況の把握と分析、そして適切な財務判断が必要となります。財務諸表の読み方や業績管理の基本、その他必要となる財務知識について学びます。
 

組織運営・企業文化醸成

組織運営に必要な知識を学びます。部下と上手にコミュニケーションを取り、問題を解決する能力、そして組織の持続的な成長を実現するためには、チームの一員として働く人々を理解し、尊重しつつ彼らを効果的に人材育成するスキルが必要です。

また、企業文化の醸成について学びます。部長が理解し実践することで、所属する部署全体もその文化を共有し、組織全体が一体となって目指す方向に進むことができます。現代はダイバーシティを実現する文化醸成も期待されています。
 

リーダーシップの啓発

リーダーシップに関する知識と理論を学びます。部長の立場から見たマネジメントの全体像を理解し、自部門の役割と責任、また意思決定を行う上で必要な思考法なども学びます。目指す事業・成果を実現するためのリーダーシップを磨くため、さまざまなワークを通じて影響力を行使できるようトレーニングを積み重ねます。影響力がなくては部長は務まりません。
 

パフォーマンスマネジメントスキル

個々の目標達成だけでなく、部長として部署全体の業績を管理し、必要に応じて指導・改善を行う能力を身につけます。そのために、目標設定と評価、フィードバックの方法を学びます。また、新任部長たちは、部下のキャリア支援を行うためのコーチングやメンタリングスキルを磨きます。他者の成長を支援するための理論や実践的な知識を学びます。

研修を通じて、新任部長はビジネススキルや組織運営に必要なリーダーシップを発揮し、効果的なマネジメントを行うための知識とスキルを身につけることができます。これにより、組織全体のパフォーマンスを向上させ、持続的な成長を実現することが期待されます。

部長の役割とは

部長の役割は社員寄りではなく経営者寄りであり、組織の運営と成果をリードする重要なものであり、いくつかの主要な部分に分けることができます。
 

将来を見据えた戦略策定と実行

第一に、部長は指導者でありリーダーです。これは組織やチームのビジョンを提示し、方向性を示す役割を意味します。部長は部署の目標を設定し、それに向かってチーム全体が一丸となって動くための具体的な戦略や計画を立て、実行します。市場や業界の動向を把握し、部署の目標と連携させた戦略を考え、適切に実行する役割が求められます。

また、部長は予算管理も担当します。具体的な業務運営費用やプロジェクトの予算を作成し、これらの予算が適切に使用されているかを監視します。
 

業績管理

部長は部門の目標達成度を規定し、管理します。これには具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定し、期間ごとの達成度を評価し、その結果をフィードバックするといった一連の業績評価の流れが含まれます。
 

重要な意思決定

部長は重要な意思決定を行います。これは組織運営における重要な問題や課題に対して最終的な決定を行う役割を意味します。予算の割り当て、人事異動、プロジェクトの選択や方向性の決定などがこれにあたります。また、先々を見据えて新しいことに取り組む、今やっていることを辞めるということなどを含む業務改革なども行います。これも現場のメンバーには判断できない重要な意思決定です。
 

コミュニケーションセンター

部長の役割の中には、チームビルディングも含まれます。部門内での良好な関係性を保ち、高いモチベーションと協調性を持つチームを育成し、維持する役割が部長にはあります。

また、部長は部署内外の人やさまざまなステークホルダーとのコミュニケーションを担います。部下、同僚、上級管理職、顧客など多様な人々と適切なコミュニケーションを取り、情報の共有や意見交換を行います。

これらの多岐にわたる役割を果たすためには、部長自身が戦略的かつ実行力がある経営能力を持ち、リーダーシップを発揮し、効果的にコミュニケーションを取る能力が求められます。

部長と課長との違い

部長と課長は一般的に企業組織における、異なる階層の管理職でそれぞれが担う役割と責任に違いがあります。

部長は課長よりも上位の役職です。部長は一つまたは複数の部門または課の全体を指導・管理します。その目的や方針を設定し、戦略的な意思決定を行い、部門全体の業績を監視します。部長は企業全体の運営や決策においても重要な役割を果たすことが求められ、上層部と情報を共有し、意思決定に参画することもあります。

一方で、課長は部門の一部(つまり課やチーム等)を担当します。課長は部門内の特定領域に焦点を当て、その部分の業務運営や業績を管理します。業務内容や目標達成に向けた計画を立案し、チームメンバーをリードしサポートする役割を果たします。

部長と課長の違いはさまざまですが、一つの大きな違いは管理する範囲とレベルです。部長は課長よりも広い範囲を管理し、組織全体の戦略や方針を視野に入れることが求められます。一方、課長はより特定の業務やチームを管理し、日常業務の実施と管理にフォーカスを置きます。

それぞれの役職に応じたスキルが必要です。部長は組織全体のビジョン達成に向けて、多くの従業員や複数のチームを指導・管理し、全体の業績向上に貢献する戦略的な視野とリーダーシップスキルが求められます。課長は、特定の業務領域に集中し、その業務遂行を効果的に管理・指導し、該当部分の業績向上に貢献するための能力とスキルが求められます。

上記のように部長と課長は役割や責任範囲が違います。しかし、新任部長層や若手の部長は、部長になったのに、課長の延長線上の仕事をしてしまうということがよく起こります。部長=大課長とならないよう注意が必要です。

重要となるのは経営視点

経営視点とは、組織全体を見据えた視野で、その組織が取り組むべき戦略や方向性を考え、行動を決定する方法論や思考のことを指します。組織全体の経済的側面、競争力、成長性、持続可能性などを考慮しながらその組織を運営していく視点を意味します。

経営視点を持つということは以下のようなことを意味しています。
 

事業環境を理解し、戦略的に思考する

市場の動向、競合他社の戦略、法規制の変更など、外部環境を適切に解釈し、組織の戦略をこれに適応させるための洞察を持ちます。そして、長期的なビジョンと目標を設定し、それに到達するための戦略を立案します。しかもそれが妥当で実行可能なものであることを確認します。
 

組織全体を見渡し、適切なリソース配分を行う

部門やチームの視点だけでなく、組織全体を俯瞰(ふかん)し、全体がどう動いているか、どのような状況に対してどのような対応が必要か、全体として最適なものは何かを理解し、決定します。その上で、ビジョン達成に利用可能なリソース(人的、財務的、物的など)を最も効率的かつ効果的に利用する方法を理解し、決定します。
 

組織の持続可能性を追求する

単なる短期的な成功だけでなく、中長期的な視野に立った組織の持続可能性を重視し、それに対してどのように取り組むべきかを考えます。

このように、経営視点を持つということは、いわゆる「森を見る」視点を持つということです。つまり、個々の木(部門やチーム)にフォーカスを置くだけでなく、森全体(組織全体)に視野を広げる並行した視点を持つことを意味します。それにより、局所的な成功だけでなく組織全体としての成功を追求することが可能となります。

経営視点を高めるためには経営シミュレーションが最適

経営シミュレーションは、ビジネスの状況をシミュレーションすることで、経営視点を養うための最適な手法となります。経営シミュレーションは即時性のあるフィードバックを提供します。学習者が経営の意思決定を行い、その結果を予測・理解できる安全な学習環境を提供します。

経営シミュレーションを活用することが部長=大課長の枠を超え、経営視点を啓発する秘訣です。経営シミュレーションを通じて下記を得ることができます。
 

戦略的な思考の理解

経営シミュレーションは、参加者がビジネスの各側面とそれらが相互にどのように影響するかを理解することを可能にします。市場の動向、競争の状況、財務管理など、経営に関わるさまざまな要素を一手に扱うことで、経営全体の視点で考えることを学びます。
 

意思決定能力の向上

経営シミュレーションは一連の意思決定を必要とします。これらの意思決定は、さまざまなビジネスシナリオを作り出し、それに対する意思決定の影響を即座に見ることができます。これにより良い判断力と意思決定能力を養うことができます。
 

結果と責任の理解

経営シミュレーションは、意思決定とその結果に対する直接的な責任を明確にします。意思決定がビジネスの成功または失敗にどのように影響するかを直接見ることができ、その結果に対して責任を負う感覚を養います。
 

実際のビジネスリスクなしに経験を積む

経営シミュレーションは実際のビジネス状況を模擬したものであるため、リスクを伴わずに経験を積みつつ学習することができます。失敗から学び、戦略や計画を改良することが可能です。


経営シミュレーションなら「Biz-Ex(ビジックス)」

Biz-Ex(ビジックス)は、経営シミュレーションアプリであり、会社経営のシーンをシミュレーションしながら体験的に学べるという特徴を持っています。学習者は一貫して経営トップの立場で15期目の企業経営を引き継ぎ、自らの意思決定をもとに6期分の経営活動を経験します。

これは、従来の幹部育成の研修と一味違った形です。それは、ロジカルシンキング・戦略・マーケティング・ファイナンス・アカウンティング・組織人事論・ビジネスプラン等についてインプットして学ぶということではなく、それらの知識やスキルを学習してきたとして、実際に使えるものになっているかどうか実践を通じて確認するというものです。アプリ上の経営状況をシミュレーションできる環境の中で、自らの意思決定による経営活動を行い、企業の成長を目指します。

このプログラムは専属講師によるオンラインでのコーチングと組み合わせて進められ、受講者のシミュレーション結果と学習行動データをフィードバックすることで、受講者の強みや改善点を見つけ出すことに役立ちます。

経営シミュレーションを活用した人材育成の取り組みを通じて、経営視点を啓発することで、部長=大課長となってしまうことを回避し、部長としての役割発揮につなげていくことが可能です。

まとめ

成功する新任部長になるための研修!日本の上級管理職育成の秘訣とは?について解説してきました。部長は組織の幹部として、課長と比べより大きな範囲と責任を担っています。しかし、新任部長のうちは、部長としての役割や果たさねばならない責任についての理解が及ばず、課長の延長線上の仕事、部長=大課長となってしまうことも少なくありません。

その状態から脱し、部長としての責務を全うするためには経営視点の啓発が必要です。経営視点を啓発するためには、リスクの少ない経営シミュレーションを活用して、企業経営者の立場を疑似体験することがとても効果的です。Biz-Exは良質な経営体験ができる経営シミュレーションです。新任部長の経営視点の啓発に活用してみてはいかがでしょうか。

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