
失敗しないLMS(学習管理システム)と外部システムとの連携活用法を解説!
LMSは単体で活用するよりも、他の外部システムと連携させることで、学習プラットフォームとしての価値を最大限に高めることができます。
タレントマネジメントシステム(TMS)、eラーニングコンテンツサービス、BIツール、オンライン会議システムなどと連携させることで、学習データが分断されることなく一元管理できます。これにより、管理者の業務プロセスの自動化や業務負荷の削減だけではなく、受講者に対してもよりシームレスで質の高い学習体験を可能にします。
例えば、TMSと連携することにより、人事データと学習データが統合され、社員ごとのスキルギャップ分析や育成プランの策定などを簡単に行うことができます。
また、eラーニングコンテンツサービスとの連携では、多様なコンテンツをLMSに組み込むことができ、受講者の意欲を高め、受講率の向上につなげることができます。BIツールと連携すれば、学習成果を可視化し、戦略的に人材育成に役立つような指標の分析が簡単にできるようになります。
さらに、オンライン会議システムとの連携によって、Web研修の登録や出欠管理を自動化することも可能です。このように各種外部システムと連携することで、LMSの活用効果は飛躍的に向上します。
本記事では、これら主要な外部システムとの連携方法と、導入時に押さえるべきポイントを整理して解説します。
▼LMSについてはテーマに合わせて下記で詳しく解説しています。
▼LMS選定ポイントについては下記にまとめています。
目次[非表示]
LMSの連携手法完全ガイド

企業の人材育成において、LMSとTMSをはじめ外部システムとの連携は、今や欠かせない取り組みになっています。TMSとの連携の背景には、人的資本経営が企業価値向上の重要テーマとして注目され、人材データを「戦略的な資産」として活用する必要性が急速に高まっていることが上げられます。
また、LMS単体では把握しきれないスキル情報、評価情報、キャリアデータなどと結びつけることで、より高度な人材育成・配置・評価のサイクルを実現できることも理由の1つです。
実際、LMSとTMSを連携させ、社員の学習履歴をスキルデータと連携してスキルギャップ分析を効率化し、個別の学習プランを構築するような取り組みも増えてきています。
こうした連携を進める際に、押さえておくべき手法としては、「API連携」、「SSO連携」の2つあります。
この2つの基本的な手法を理解しておくことが、LMS連携の取り組みの第一歩となります。
API連携
API(Application Programming Interface)連携は、業務効率化、コスト削減、開発の迅速化など、さまざまなメリットを企業にもたらします。
API連携は、異なるシステム間でデータをやり取りする際の共通ルールを定めた仕組みです。標準化された方法でデータ交換が行えるため、手動操作に依存したデータ更新の手間やミスをなくし、常にデータを最新の状態に保てるようになります。
例えば、人事システムで社員の異動や新規に入社した社員が登録されると、そのユーザーの属性情報がAPIを通じて自動的にLMSへ反映されます。また、LMS上で作成されたコース情報がTMSなど他の外部システムへ同期されることで、学習の一元管理ができます。さらに、受講履歴や修了状況もAPI経由で他システムに共有されるため、レポート作成などもスムーズに行うことができます。
このように、APIでLMSと他の外部システムを連携することで、ユーザー情報から学習履歴まで幅広いデータが自動的に同期され、システム運用の効率化と取得データの品質向上が実現できます。
SSO連携
SO連携は、学習者の利便性を高め、学習体験の質を向上させるために非常に有効です。
なぜなら、SSOを使えば1度ログインするだけで複数のシステムへアクセスできるようになり、ログイン作業そのもののストレスや時間ロスがなくなるからです。
例えば、学習者が他の外部システムからLMSへログインするたびに、ID・パスワードの再入力が必要とされる場合は、ひと手間増えることで学習に集中しにくくなります。しかし、SSO連携を行えば、1度ログインすれば、そのままLMSにも他の外部システムにもシームレスにアクセスでき、スムーズに学習を行うことができます。さらに、Microsoft Entra ID といったIDaaSを利用してSSOを構築すれば、多要素認証やアクセス制御の一元管理が可能になり、高いセキュリティーを維持しながら利便性を担保することもできます。
このように、SSO連携は学習者の体験向上とセキュリティー強化の両方に効果的であり、特にMicrosoft Entra IDなどのIDaaSを活用して構築する方法が最も実用的でお勧めです。
※IDaaSとは
IDaaSとは、複数のサービス(Webサービスやアプリケーションなど)に登録されているIDやパスワードを一元的に管理できるクラウドサービスのことです。
LMSとの連携例

LMSは、単に学習コンテンツを配信・管理するだけのシステムではありません。外部の業務システムやサービスと連携することで、学習体験の質を高めるだけでなく、研修運営の効率化やデータ活用の高度化など、組織全体の人材育成プロセスを大きく進化させることができます。
ここでは代表的な4つの連携例について解説します。
TMSとの連携
LMSとTMSを連携することは、組織全体の人材育成を効率化し、学習データと人材データを一元的に活用できるため、非常に効果的です。学習履歴やスキル情報をLMSだけで完結させずに、TMSの人材データと統合することで、社員の育成状況やスキル保有状況などを可視化できるからです。組織として求めるスキルやコンピテンシーと、社員一人一人の学習履歴を紐づけることで、人材育成計画の最適化や人材配置などの意思決定に活用できます。
例えば、LMSで受講した研修や学習した履歴がTMSと連動していれば、管理者は社員ごとのスキルレベルやそのスキルを向上させるために学習した履歴を一覧で把握できます。そのデータに基づき、社員ごとに必要な研修の提示や必要なスキルの充足度チェックなどが可能になります。また、評価面談時などに学習履歴を活用できるため、社員の成長を客観的に評価する材料としても有効です。
このように、LMSとTMSの連携は、学習データと人材データの統合によって育成の質を高めるだけでなく、管理効率にも大きく寄与します。
eラーニングコンテンツサービスとの連携
LMSとeラーニングコンテンツサービスを連携することで、企業は学習コンテンツの拡充と運用負荷の削減を同時に実現することができます。自社で全ての教材を開発・更新するには大きな負荷がかかり、専門性の高い領域では品質の確保も課題となります。クラウド型のコンテンツサービスをLMSと連携すれば、最新のコンテンツを継続的に提供できるうえ、LMSと統合された一元的な学習管理が可能になります。これにより、企業は自社の育成方針に合った教材を選びながら、運営の効率化と学習効果の最大化を図ることができます。
例えば、ビジネススキル、コンプライアンス、語学、ITスキルなどを提供する外部コンテンツプラットフォームと連携すると、数百〜数千種類のコースがLMS上で即座に利用可能となります。受講者はLMSから直接コンテンツを視聴でき、学習の進捗や完了状況もLMS側に自動的に記録されます。さらに、クラウドサービス側で教材がアップデートされれば、企業は追加作業なしで最新の内容を提供できるため、更新コストも大幅に削減できます。
このように、LMSとクラウド型eラーニングコンテンツの連携は、学習ラインナップの拡大、教材更新の自動化、管理負担の軽減といった多くのメリットをもたらします。人材育成の質と効率を高めたい企業にとって、最も効果的なデジタル学習基盤の構築手段であるといえます。
BIツールとの連携
LMSの学習データをBIツールと連携することで、学習状況を多角的に分析でき、人材育成施策を計画する際の情報として多いに役立ちます。その理由は、BIツールが膨大なデータを視覚的にわかりやすく整理・分析し、意思決定につながる「価値ある情報」に変換できる仕組みを持っているからです。学習データを単なる受講記録として終わらせず、人材戦略に役立つ情報として活用できるようになります。
例えば、BIツールと連携することで、以下のような分析が可能になります。
●研修の効果測定
研修前後のスキルの変化、テストのスコア、業務の成果との関連性などを分析し、投資対効果(ROI)を把握することに役立ちます。
●学習傾向の可視化
受講者ごとの学習パターン(受講時間帯、受講デバイス、進捗速度等)を把握し、学習者に合った教育プログラムを設計できます。
※BIツールとは
企業が持つ膨大なビッグデータを分析・見える化し、価値ある情報に変換し、経営や現場の意思決定を加速させるためのソフトウェアのことです。BIはビジネスインテリジェンス、つまり、ビジネスの意思決定に関わる情報という意味を表しています。
このように、BIツールとの連携は学習データを“単なる記録”から“戦略的な情報資産”へと発展させます。LMSの価値を最大化し、人材育成の高度化を目指す上で、BIツールとのデータ連携は非常に効果的です。
オンライン会議システムとの連携
LMSとオンライン会議システムを連携することで、オンライン研修等の設定や運営のための負荷が大幅に減少します。オンライン会議システムのURL自動発行、参加者の一元管理、出欠データの自動取得などが可能になり、運営側の作業を減らすことができます。さらに、受講者はLMSからワンクリックで研修に参加できるため、迷うことなくスムーズに受講することが可能です。
連携の代表的な例としては、Zoom、Microsoft Teams、Google Meet といったオンライン会議システムが上げられます。
このように、オンライン会議システムとLMSを連携させることで、運営の効率化、学習者の利便性向上を実現することができます。オンライン研修を多く実施する企業にとっては、このオンライン会議との連携は非常に有効であるといえます。
LMSを連携する際の注意点

LMSを他の外部システムと連携する際には、適切な設計と運用を行わなければ、学習基盤としての価値を十分に発揮できないどころか、データのトラブルやセキュリティーリスクを引き起こす可能性があります。
なぜなら、LMS連携は単なるシステム接続ではなく、人材データや学習履歴を扱うため、その安全性や法的な適合性が全体の信頼性に直結するからです。
LMS連携を検討する際には、以下の3つのポイントを押さえてください。
目的とゴールをあいまいにしたまま取り組まない:
LMS連携に着手する前に、「研修管理の効率化が目的なのか」「人材育成戦略を強化したいのか」など、LMS連携の目的と達成したいゴールを明確に設定する必要があります。これをあいまいにしたまま進めると、必要なデータ項目や同期のタイミングを誤り、結果として配信ミスやレポートの不整合といった運用トラブルを引き起こす可能性があります。
逆に、最初に目的と達成したいゴールを明確に定義すれば、必要なデータ設計や運用フローに一貫性を持たせることができ、後々の手戻りを抑えることができます。
セキュリティー面にも細心の注意を払う:
LMS連携の際には、受講者情報を扱うため、高いセキュリティーが求められます。認証方式にはOpenID Connectなど、国際標準の安全な仕組みを選択し、アクセス権限の範囲を明確にすることが重要です。また、APIキーの厳格な管理や、監査ログの定期的なチェック体制を整えるが重要です。これにより、不正アクセスを未然に防ぎ、システム全体の信頼性を高めることができます。
※OpenID Connectとは
OAuth 2.0 をベースに、ユーザー認証(Authentication)機能を追加し、安全にユーザー情報をやり取りする仕組みです。
※OAuth 2.0とは
ユーザーのパスワードを渡さずに、他のサービスにアクセスするための“許可の仕組み(権限委譲)”です。
個人情報保護に対応できているかチェックする:
特にLMSとTMSを連携する場合は、対象となる社員が国内外にまたがるケースも多くなります。そのため、GDPR(欧州一般データ保護規則)などの規制に準拠しているかを確認することが不可欠です。加えて、越境データ移転の際には適切な同意の取得やDPA(データ処理契約)の整備、データ保持期間の設定など、法的・運用的な要件を満たす必要があります。これらを怠ると、重大なコンプライアンスリスクに発展する可能性があります。
このように、LMS連携を成功させるためには、「目的の明確化」「堅牢なセキュリティー」「個人情報保護への適合」という3つの視点を押さえることが重要です。これらを適切に設計・運用することで、LMS連携で失敗することを防ぐことができます。
LMS連携で成果を上げるには「CK LMS」がお勧め

LMS連携を通じて学習効果と運用効率を最大化したいのであれば、CK LMSがお勧めです。CK LMSは多様な外部システムとの連携が簡単にでき、さらに強固なセキュリティーを保証します。したがって、CK LMSは、外部システムとの連携を前提とした学習基盤の構築に非常に適しています。外部システムとの連携により、学習者体験の向上と運用負荷の削減を同時に実現できます。
CK LMSが選ばれる理由①:アカウント管理の自動化
CK LMSは、多様な方法で学習者プロビジョニング(アカウント作成・更新・アーカイブ)を自動化できます。
主な連携方式は以下の通りです:
API:HRIS(人事情報システム)などからリアルタイムに学習者データをインポート/同期
フラットファイル:CSV等のファイルで定期的にデータを取り込み
SSO:ログイン時に学習者アカウントを即時作成
SCIM:ID管理の自動プロビジョニング標準規格に対応
これにより、必要な情報を全て含んだアカウント管理が正確かつミスなく行われ、グローバル規模のユーザー管理でも安定した運用を実現します。
CK LMSが選ばれる理由②:シームレスな学習体験
タレントマネジメントシステムやサードパーティコンテンツと簡単に連携させることができます。
例えば以下のタレントマネジメントシステムやサードパーティコンテンツとの連携のためのハブを提供しています。
●タレントマネジメントシステム
Workday
Corner Stone
タレントパレット 等
●サードパーティコンテンツ
LinkedIn Learning
Udemy Business
Harvard Business Publishing Corporate Learning 等
これにより低価格で工数もかからない連携を実現できます。
CK LMSが選ばれる理由③:BIツールと連携した学習データ分析
CK LMSは学習履歴をBIツールと連動させ、高度なデータ分析も可能です。
例えば、
KPI設定
スキル習得状況の可視化
部門別・地域別の学習傾向分析
学習施策の効果検証
といった分析が可能になり、人材育成の意思決定の精度を高めることができます。CK LMS標準のダッシュボードだけでなく、独自の分析モデルを自由に構築できる点も強みです。
CK LMSが選ばれる理由④:オンライン会議ツールとの連携
オンライン研修では、「会議URLの配布」「参加者管理」「出欠管理」など、多くの作業が発生します。これらがLMS側で完結できるかどうかは運用効率に直結します。
CK LMSはMicrosoft Teamsとの連携を標準でサポートしており、LMS上から直接会議を作成・管理できるため、管理者の手間を大幅に削減できます。加えて、ZoomやGoogle Meetなどの主要オンライン会議ツールとも手動で統合できるため、企業の既存環境に合わせた導入が可能です。
この連携の柔軟性は、グローバル企業や複数ツールを併用している企業にとって特に大きなメリットとなります。
まとめ:LMSを連携して価値を高めよう
失敗しないLMS(学習管理システム)と外部システムとの連携活用法を解説!について紹介してきました。
- LMSの連携手法完全ガイド
- LMSとの連携例
- LMSを連携する際の注意点
- LMS連携で成果を上げるには「CK LMS」がお勧め
LMSは単なる学習コンテンツを配信するためのプラットフォームではなく、企業の人材育成を戦略的に推進するための中核的な基盤といえます。最大限の効果を目指すのであれば、外部システムやサードパーティコンテンツと連携し、「人材育成のエコシステム」を構築することが重要です。
なぜなら、人材育成は研修だけで実現するものではなく、人事評価やスキル管理、人材配置、採用、キャリア形成といった全体のプロセスと密接に結びついているからです。LMS単体での活用だけに留まると、これらのデータが分断され、効果的に人材育成を行うことができなくなります。しかし、LMS連携によって学習データを外部システムやサードパーティコンテンツと連携すれば、人的資本経営における人材の可視化・分析・意思決定等が容易になります。
例えば、LMSとTMSを連携すれば、学習履歴を基にスキルギャップ分析を行い、人材育成計画や次世代リーダー選抜などに活用できます。また、LinkedIn Learningなどの外部コンテンツとLMSを統合すれば、グローバル規模でも一貫したスキル開発の環境を構築できます。
こうした連携を成功させるためには、クラウド型で拡張性が高く、各種API・SSO・外部コンテンツ連携に対応したLMSが不可欠です。
その点、CK LMSは柔軟性と発展性に優れており、人材育成エコシステムを容易に拡張できます。さらに、学習体験の向上と管理負荷の削減を実現します。
このように、LMSの真の価値は、他の外部システムとの連携によって初めて生み出されます。そのため、連携要件を満たし、運用の柔軟性と拡張性を備えたクラウド型LMSを選ぶことが成功の鍵といえます。
CK LMSは、まさにこの要件を満たす最適なLMSであるといえます。
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