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動画研修は社員教育の新たなカタチ!作り方や効果の高め方まで解説!

「動画研修を検討中で、どんなメリットやデメリットがあるのか知りたい」
「研修を動画化したいが、どうやって作ればいいのかわからない」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。

近年、働き方改革やデジタル化の影響で、オンラインでの学習機会が増えています。動画研修は、効果的な社員育成の手段として注目されています。

この記事では、動画研修の基礎知識から、メリット・デメリット、動画制作から活用法までを解説します。

動画研修を導入すれば、学習効果の向上やコスト削減などのメリットが期待できます。一方で、動画制作の労力や、受講者の自己管理力が求められるといったデメリットもあります。

動画研修のメリットとデメリットを整理した画像

本記事を通じて動画研修の全体像を把握し、自社に合った導入方法や運用方法を見いだしていきましょう。

▼人材育成での動画活用については下記でも解説しています。併せてご覧ください(関連記事)。

研修用動画の作り方については下記にまとめています。合わせてご覧ください。

研修用動画コンテンツの作り方資料

この記事の監修者  株式会社LDcube 代表取締役 新井澄人  株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。  資格: 全日本能率連盟認定マネジメントコンサルタント LIFOプログラムライセンシー LIFO-MSSプログラム開発者

目次[非表示]

  1. 1.「動画研修」は社員教育の新たな選択肢
    1. 1.1.動画研修とは何か
    2. 1.2.動画研修が注目される背景
    3. 1.3.研修動画の例
  2. 2.動画研修のメリットについて
    1. 2.1.学習効果が高まる
    2. 2.2.同じ内容を多人数に均一に展開できる
    3. 2.3.予習から復習まで自分のペースで学習できる
    4. 2.4.受講履歴の管理や分析がしやすい
    5. 2.5.トータルコストの削減が期待できる
  3. 3.動画研修のデメリットについて
    1. 3.1.動画制作の労力がかかる
    2. 3.2.双方向性の確保が難しい
    3. 3.3.受講者の自己管理力が求められる
  4. 4.動画の作り方6つのパターン
    1. 4.1.集合研修を撮影する
    2. 4.2.オンライン研修を録画する
    3. 4.3.マニュアルを動画化する
    4. 4.4.商品・サービスの説明を撮影する
    5. 4.5.トップメッセージを撮影する
    6. 4.6.新人研修を動画化する
  5. 5.動画研修を社内に展開する手順
    1. 5.1.ステップ1:動画をアップロードする
    2. 5.2.ステップ2:受講対象者を設定する
    3. 5.3.ステップ3:受講を促す施策を実行する
    4. 5.4.ステップ4:効果検証と改善を行う
  6. 6.動画研修でパーソナライズ学習を実現する!
  7. 7.パーソナライズ学習で受講率100%を達成した事例
  8. 8.動画研修ならLDcubeにお任せ!
  9. 9.まとめ


「動画研修」は社員教育の新たな選択肢

動画研修のイメージ画像

動画研修とは、映像と音声を活用したeラーニングの一形態です。最初に、動画研修の概要や背景、具体例を概観しておきましょう。

  1. 動画研修とは何か
  2. 動画研修が注目される背景
  3. 研修動画の例


動画研修とは何か

動画研修は、パソコンやスマートフォンで視聴できる教育用の動画コンテンツを活用した研修方法です。

テキストや静止画だけでなく、講師の解説や実演などの映像とナレーションや効果音などの音声の組み合わせで、臨場感のある学習体験を提供します。

※具体的な研修動画のイメージを確認したい方は、以下をご覧ください(youtubeに遷移します)。



動画研修が注目される背景

従来の集合研修でも、研修内で上映する動画は、重要な役割を担ってきました。

一方、近年注目されているのは、オンライン教材として制作される、eラーニング用の研修動画です。

【動画研修が注目される3つの理由】

  • 働き方改革
    リモートワークの増加により、オンラインでの学習ニーズが高まっています。eラーニングの動画なら、場所や時間を選ばずに、自分のペースで学習を進められます。


  • コロナ禍の影響
    集合研修の開催が難しくなり、非対面での教育手段としてのニーズが高まりました。動画なら感染リスクを避けつつ、効果的な学習を実現できます。


  • デジタル化の進展
    インターネット環境の整備やスマートフォンの普及により、動画視聴の機会が増えています。身近なデバイスで手軽に学習できる環境が整ってきました。

これからも、社会の変化に合わせて、動画研修の重要性は増していくでしょう。

研修動画の例

研修動画の具体的な例を見てみましょう。さまざまな場面で活用されています。

【研修動画の例】

  • 新入社員研修:社会人としてのマナーや、仕事の基本スキルを学ぶ。

  • コンプライアンス教育:ハラスメント防止やインサイダー取引などについて、注意点を解説する。

  • 商品知識の習得:自社製品の特徴や利用方法を、動画で視覚的に伝える。

  • 営業ノウハウの共有:新商品の取り扱い方法や、クロージングの秘訣などを動画で伝承する。

  • 接客・販売スキルの向上:優れた接客事例を動画で共有し、スキルアップを図る。

  • 安全教育:事故事例を再現した動画を見せ、危険予知能力を高める。

  • 人事評価者研修:部下の評価や面談の進め方について、具体例を交えて解説する。

  • メンタルヘルス研修:メンタルヘルスについて学び心の健康づくりをサポートする。

  • ITスキル研修:社内システムの使い方などを、画面録画付きで解説する。

  • 企業理念の共有:トップのメッセージ動画を通して、企業の目指す方向性や価値観を浸透させる。

  • ダイバーシティ研修:多様な背景を持つ社員が協力し合うための考え方を学ぶ。

企業理念の浸透から、専門スキルの習得まで、動画研修は幅広い場面で役立ちます。

▼例として新人研修での動画活用については下記で詳しく解説しています。
⇒新入社員研修で動画を活用するメリット!コンテンツ・教材の形式や特徴を解説

  新入社員研修で動画を活用するメリット!コンテンツ・教材の形式や特徴を解説 近年の新入社員研修で動画が使用されるケースは珍しくなく、適切に取り入れることで学習の質が向上する可能性があります。この記事は、研修における動画コンテンツの概要や形式、活用するメリットやおすすめのツールについて解説します。 株式会社LDcube


動画研修のメリットについて

動画研修の機材のイメージ画像

動画研修には、どのようなメリットがあるのでしょうか。続いて、学習効果や運用面での利点を解説します。

  1. 学習効果が高まる
  2. 同じ内容を多人数に均一に展開できる
  3. ​​​​​​​予習から復習まで自分のペースで学習できる
  4. 受講履歴の管理や分析がしやすい
  5. トータルコストの削減が期待できる


学習効果が高まる

1つ目のメリットは「学習効果が高まる」です。

動画は、映像と音声で多角的に学べるので、理解度や定着率を上げられる点は、動画研修を導入する大きな意義といえます。

【学習効果が高まる理由】

  • 映像と音声の相乗効果
    講師の表情や身振り手振り、あるいはアニメーションの活用などにより、言葉だけでは伝わりにくい部分が理解しやすくなります。また、ナレーションによって、ポイントが明確になり、集中力を維持できます。


  • 視覚情報の訴求力
    文字よりも画像、画像よりも動画のほうが、記憶に残りやすいことが知られています。商品知識や作業手順の流れなど、リアリティのある解説によって、具体的に伝えられます。


  • 繰り返し学習が可能
    気になるシーンを何度も繰り返し見られるので、じっくりと腑に落とせます。自分のペースで学習を進められるので、着実にスキルを身に付けられます。

テキストの羅列では退屈になりがちな内容も、動画ならぐっと引き込まれるでしょう。

同じ内容を多人数に均一に展開できる

2つ目のメリットは「同じ内容を多人数に均一に展開できる」です。

動画研修は、教える側の熟練度に左右されず、同じクオリティの研修を全員に提供できます。

【多人数への均一な展開のメリット】

  • ブレのない教育内容
    ベテラン社員の知見を動画にまとめれば、担当者が代わっても、同じ内容を伝えられます。教える側の技量に左右されないので、常に安定した品質を保てます。


  • 受講機会の平等性
    拠点が多数ある場合も、場所を問わず、全社員に同じ学習機会を提供できます。公平性が保たれ、教育漏れのリスクを減らせます。


  • 研修内容の一貫性
    全社共通の理念浸透や、部門を横断した知識共有に役立ちます。社内の一体感を高められるでしょう。

動画研修は、社内講師の省力化にもつながります。同じ内容を何度も教える負担を、軽減できるためです。

予習から復習まで自分のペースで学習できる

3つ目のメリットは「予習から復習まで自分のペースで学習できる」です。

動画教材をeラーニングに展開する場合、教育担当者が直接レクチャーする必要はありません。学習者は、完全に自分のペースで、視聴を進められます。

一時停止・巻き戻し・スロー再生などの手元の操作から、実務のスケジュールと合わせた予習・復習まで、自在です。

【セルフペース学習のポイント】

  • 再生機能を活用した効率的な学習
    一時停止や巻き戻し、スロー再生などの機能を活用して、苦手な部分を集中的に復習したり、スキップして先に進んだりと、メリハリのある学習が可能です。


  • 実務の予習への活用
    業務で必要となるスキルを事前に動画で学んでおけば、実践の場でスムーズに対応できます。即戦力化が、よりスピーディになるでしょう。


  • 実務の復習への活用
    業務中に曖昧な点や忘れてしまった点があっても、上司や先輩に何度も質問するのは難しいかもしれません。しかし、動画なら、いつでも気兼ねなく繰り返し復習できます。

動画教材は、受け身ではなく主体的に学ぶ姿勢を養成する効果も期待できます。自分のペースで着実に学べる環境が、能動的な学習スタイルの定着を促すのです。

受講履歴の管理や分析がしやすい

4つ目のメリットは「受講履歴の管理や分析がしやすい」です。

動画研修とLMS(学習管理システム)を連携させれば、受講状況の可視化が容易になります。

データに基づく戦略的な人材育成を目指す企業にとって、社員の学習状況や習熟度を可視化し、緻密に分析できる仕組みは、強力な武器となるはずです。

【受講履歴の管理により実現できること】

  • 進捗のきめ細やかな把握
    コース完了率や確認テストのスコアから、個々の社員の学習の進み具合を確認できます。つまずきの兆候を見逃さず、適切なアドバイスやフォローにつなげられます。


  • 効果的な働きかけ
    未受講者に対してアラートを発したり、リマインドを送ったりと、受講を促す働きかけが容易になります。適切な介入が円滑な学習プロセスをサポートして、育成効果を高めます。


  • 定量的な効果検証の実施
    受講前後の業績の伸びや、満足度の変化など、研修の効果を数字で可視化して評価できます。データに基づく検証から、さらなる高みを目指す改善のヒントが見つかります。

学習状況と成果の相関関係を数値化できるのは、動画研修ならではの強みだといえます。

トータルコストの削減が期待できる

5つ目のメリットは「トータルコストの削減が期待できる」です。

ここまで見てきたように、動画研修は、学習効果の向上、多人数への均質な教育、自律的な学習の実現、学習状況の可視化など、さまざまな効果をもたらします。

それらが相まって、トータルコストの大幅な削減にもつながります。

【コスト削減に貢献する4つの要因】

  • 教育コストの最適化
    一度制作した動画教材は、繰り返し再利用できるので、長期的な投資効率が高くなります。外部講師を招く度に発生する諸経費も大幅に抑えられ、教育コストを最適化できます。


  • 付帯コストの削減
    集合研修に比べて、移動や会場手配、資料印刷などの付帯的な出費を大きくカットできます。それらの費用を削減し、本来の教育内容により多くの予算を振り分けられます。


  • 学習の効率化
    個々の理解度に合わせた最適な学習が可能になるため、無駄を排除し、効果的な教育を実現できます。つまずきを放置せず、着実にスキルを習得させられるので、学習時間の短縮と、定着率の向上による生産性の向上が見込めます。


  • 教育体制の最適化
    学習データの蓄積により、研修の効果検証や改善サイクルを素早く回せるようになります。PDCAサイクルを高速で回転させ、無駄なコストを削ぎ落として、最適な教育体制を構築できるでしょう。

動画研修は、教育の質を落とすことなく、人的コストと金銭的コストの最適化を同時に叶えるソリューションといえます。

動画研修のデメリットについて

動画研修を受講しているイメージ画像

一方で、動画研修にはデメリットもあります。メリットを最大化するには、これらの課題をクリアする必要がありますので、あらかじめ把握しておきましょう。

  1. 動画制作の労力がかかる

  2. 双方向性の確保が難しい
  3. 受講者の自己管理力が求められる


動画制作の労力がかかる

1つ目のデメリットは「動画制作の労力がかかる」です。

研修動画は、外部機関が提供する既成コンテンツを利用するか、または、社内で制作するかの選択肢があります。

動画を社内制作する具体的な方法は、次の章でご紹介しますが、一定の工数が生じます。

【動画制作に必要な作業の例】

  • シナリオ作成:研修の目的に沿って、伝えるべきポイントを整理し、ストーリーを練ります。

  • 撮影:登壇する講師の映像を撮影したり、PowerPointの資料を動画化したりします。

  • 編集:撮影した複数の動画クリップを合成し、ナレーションや字幕をつけます。

ただし、先にも述べたとおり、動画研修の導入によりトータルコストが削減されるため、総合的な観点から判断する必要があります。
 
また、社内用の動画には、凝ったデザインや見栄えの良さは必要ありません。工夫次第で、動画制作の工数は大幅に削減できます。


双方向性の確保が難しい

2つ目のデメリットは「双方向性の確保が難しい」です。

eラーニングに展開する研修動画の場合、基本的にはリアルタイムのやりとりは行いません。そのため、その場での疑問解消やディスカッションは難しいという課題があります。

【双方向性に関する課題】

  • 質問のしづらさ
    動画視聴中に疑問が浮かんでも、その場で答えを得られず、後からメールや問い合わせフォームで質問する手間が生じます。


  • 意見交換の不足
    動画視聴後に、受講者同士で感想を共有したり、ディスカッションしたりする機会は設けにくくなります。


  • フィードバックの不足
    動画学習では、受講者の理解度の確認や、適切なフィードバックを与えることがその場では難しくなります。

これらの課題を解消するには、試験・質問・ディスカッション・アンケートといった機能を保有するLMS(Learning Management System:学習管理システム)導入する方法があります。

LMS説明画像

イメージしやすくするために具体例を挙げると、以下はAIを活用したプラットフォーム「UMU」のアウトプット機能です。

UMUアプトプット機能についての説明画像

参考:UMU機能一覧

このような機能を活用すると、動画研修でもインタラクティブに設計できます。詳しくは以下の資料にてご確認ください。

UMU資料

受講者の自己管理力が求められる

3つ目のデメリットは「受講者の自己管理力が求められる」です。

上司をはじめとする周囲の目がない環境だと、学習意欲を保ちづらい社員も少なくありません。

【自己管理に関する課題】

  • 視聴忘れ
    日々の業務に追われて、つい動画を見るのを後回しにしてしまいます。監督者がいない状況では、学習の優先順位が下がってしまう危険性があります。


  • 集中力の維持
    長時間の動画だと、途中で飽きてしまったり、集中力が切れたりしやすくなります。自宅など、職場以外の環境で視聴すると誘惑も多く、心の切り替えが難しいと感じる社員もいるでしょう。


  • 習慣化の難しさ
    動画視聴を継続的な習慣にするのは、独学では難しいと感じる社員も少なくありません。最初のうちは意欲的でも、徐々にペースダウンすることがあります。

前述のLMS(学習管理システム)を活用して双方向性を確保するほか、視聴状況の可視化とフォローなど、自律的な学習支援・促進する仕掛けが欠かせません。

▼ここでもLMSが鍵となりますので、詳しく知りたい方は、以下の記事を先にご参照ください。
⇒LMSのすべて!機能から導入メリットまでポイントを網羅的に解説

  LMSのすべて!機能から導入メリットまでポイントを網羅的に解説 社員の自律的な学習を目指す際、有効なのがLMS(Learning Management System:学習管理システム)です。研修実施や学習の進捗状況、eラーニングの受講状況を可視化し、パーソナライズ学習を実現します。LMSの機能から導入メリット、サービスの選定ポイントなど解説します。 株式会社LDcube


動画の作り方6つのパターン

スマホで動画を撮影しているイメージ画像

続いてここからは、動画研修の作り方について、6つのパターンを紹介します。

  1. 集合研修を撮影する

  2. オンライン研修を録画する
  3. マニュアルを動画化する
  4. 商品・サービスの説明を撮影する
  5. トップメッセージを撮影する
  6. 新人研修を動画化する

先に注意点として、動画の装飾や見栄えには、こだわりすぎないようしましょう。社内向けの動画は、動画制作が未経験の方ができる範囲の編集でも、十分です。

かっこいい動画よりも、内容がわかりやすく伝わる動画を目指すことが大切です。

なお、文中ではイメージしやすいように使用ツールを具体例として挙げていますが、あくまで一例です。自社の環境に合わせて、選んでみてください。

集合研修を撮影する

1つ目のパターンは「集合研修を撮影する」です。

最も着手しやすいのが、このパターンです。すでに集合研修を運用している場合には、その様子を撮影するだけで動画教材を作れます。

【集合研修の撮影・編集の手順】

  • カメラの設置と撮影
    三脚を使って、受講者の視点に立った見やすいアングルを決める。必要に応じて、複数のスマートフォンやカメラを用意して撮影する。


  • 音声の録音方法の工夫
    講師の声を明瞭に収録するため、ピンマイクやヘッドセットの使用を検討する。


  • スライドと講師映像の合成
    PowerPointのスライドショーを画面録画しながら、別途撮影した講師映像を合成する。動画編集ソフト(Adobe Premiere ProFinal Cut Proなど)の画面分割機能などを使って、わかりやすく組み合わせる。


  • トリミングとエフェクトの活用
    動画編集ソフトを使って、冗長な部分をカットし、要点を押さえた編集を心がける。テロップやBGMなどの演出効果を加えて、メリハリをつける。


  • 最終確認とブラッシュアップ
    書き出した動画ファイルを実際に再生して違和感がないかをチェックし、必要に応じて修正を加える。社内の他部署の意見も取り入れる。

編集作業については、最初は最小限の編集からスタートしてみましょう。スマートフォンで撮影した動画を分割するだけでも、効果的な教材は作れます。

オンライン研修を録画する

2つ目のパターンは「オンライン研修を録画する」です。

録画機能を持つ会議ツール(ZoomやMicrosoft Teamsなど)を使ってオンライン研修を実施すれば、そのまま、動画教材化できます。

【オンライン研修の録画の手順】

  • 録画の事前準備
    Zoom Microsoft Teamsなどの会議ツールの録画機能を利用する。登壇者のカメラ映像と音声、スライド資料の共有設定などを確認し動作確認を行う。


  • 参加者への案内と同意取得
    メールやチャットツールを通じて、事前に録画の実施について説明する。参加者も録画対象となる場合は、同意を得る。


  • 録画中の進行
    登壇者は、はっきりと明瞭に話すよう心がける。モニターに向かって話すのではなく、カメラに向かって、視聴者に語りかけるように話す。身振り手振りを交えると、感情も伝わりやすくなる。


  • 動画データの編集
    録画したデータを動画編集ソフト(Adobe Premiere ProFinal Cut Proなど)で編集する。不要な部分をカットし、音声や映像の品質を調整する。字幕やテロップを挿入して、わかりやすさを高める。

「研修」の形態を取らないものでも、たとえば、各部門で実施されるオンラインの勉強会や報告会などを録画しておくのもおすすめです。短く分割すれば、短尺の動画教材を拡充できます。

マニュアルを動画化する

3つ目のパターンは「マニュアルを動画化する」です。

PowerPointなどで作成された社内マニュアルやドキュメントをベースにして、ナレーションの追加や画面の録画をするやり方です。

【マニュアル動画化の手順】

  • シナリオの作成
    マニュアルの流れに沿って、PowerPointなどのスライド資料にナレーションの原稿を追加する。アニメーション効果を活用して、重要ポイントを強調する。


  • パソコン画面の録画
    ZoomAdobe Captivateなどの画面録画ツールを使って、パソコン画面を録画する。パソコン操作をレクチャーする動画の場合には、マウスの動きや、キーボード操作も合わせて録画する。


  • ナレーションの収録
    マイクを使って、原稿を読み上げながら、画面操作を録画する。録音環境に配慮し、雑音の少ない場所で行う。


  • 実際の現場の撮影
    必要に応じて、現場での作業風景をスマートフォンやビデオカメラで撮影する。マニュアルの内容を実践している様子を映像で捉えると、より具体的なイメージを伝えられる。


  • 編集とブラッシュアップ
    Adobe Premiere ProFinal Cut Proなどの動画編集ソフトを使って、不要な部分をカットしたり、テロップを追加したりする。PowerPointやグラフィックソフト(Adobe IllustratorCanvaなど)で作成した図解やイラストを挿入するのも効果的。

マニュアルを動画化すると、テキストや静止画像だけでは伝えきれない細かなニュアンスまで、わかりやすくレクチャーできます。

とりわけ、覚えにくい手順や重要な作業などは、繰り返し視聴できる動画の強みが生きるでしょう。

商品・サービスの説明を撮影する

4つ目のパターンは「商品・サービスの説明を撮影する」です。

営業担当者向けの商品知識研修や、店頭の接客担当者向けのレクチャー動画などに効果的です。

【商品・サービス紹介動画の作成手順】

  • シナリオとスライドの作成
    説明内容に沿って、シナリオを作成する。PowerPointを使ってスライド資料も用意する。導入・本論・結論の流れを意識し、ストーリー性のある構成を心がける。


  • 出演者の選定と台本読み合わせ
    説明役を務める人物を選定する。営業担当者や商品開発者など、商品知識が豊富なメンバーの起用が望ましい。選ばれた出演者は、事前に台本を読み込み、説明の流れをマスターしておく。


  • 撮影の実施
    シナリオに沿って、商品やサービスの説明を撮影する。必要に応じて、アップや斜めからのアングルなど、多様なショットを組み合わせる。実物の商品を手に取って特徴を説明したり、サービスの利用シーンを再現したりと、実践的な場面を想定して撮影を進める。


  • 編集と画像の挿入
    Adobe Premiere ProFinal Cut Proなどの動画編集ソフトを使って、撮影した素材を編集する。スライドの内容を反映したテロップを挿入したり、図解や箇条書きのテキストを画面に重ねたりして、わかりやすく工夫する。

商品やサービスの魅力を余すところなく伝えるには、説明者の表現力や演出力も重要です。

実際の接客時のように商品を手に取って説明する様子や、サービスを利用している場面を交えると、より具体的なイメージが湧くでしょう。

トップメッセージを撮影する

5つ目のパターンは「トップメッセージを撮影する」です。

経営者や管理職が直接語りかける動画は、全社的な方針の共有や、組織文化の醸成に効果的です。経営理念や中長期ビジョンの浸透にも役立ちます。

【トップメッセージ動画作成の手順】

  • シナリオの作成
    PowerPointを使ってプレゼン資料を作成し、伝えるべき核心を明確にする。原稿は、テレプロンプターアプリ(Teleprompterなど)を活用するなど、スムーズに読み上げられるよう工夫する。


  • 撮影環境の準備
    カメラはスマートフォンでもよいが、三脚などでしっかりと固定する。窓際など明るい場所を選ぶ。背景はできるだけシンプルにする。目線の高さにレンズを合わせ、照明は話し手の表情を明るく照らすよう工夫する。


  • 録音環境の準備
    可能であれば高機能のマイク(ピンマイクやショットガンマイク)を使って、クリアな音声を録音する。静かな空間を確保し、事前に音声チェックを行って、聞き取りやすさをチェックする。


  • 撮影の実施
    カメラを固定し、話し手を画面の中央に配置する。話し手はカメラのレンズを見て、語りかけるイメージで話す。テレプロンプターを使う場合も、棒読みにならないよう注意する。適度にジェスチャーを交えて、メッセージに説得力を持たせる。必要に応じて複数テイク撮影し、ベストなものを選ぶ。


  • 動画の編集と仕上げ
    Adobe Premiere ProFinal Cut Proなどの編集ソフトを使い、撮影した素材をつなぎ合わせ、不要な部分はカットする。見やすいようにテロップや字幕を入れる。

多忙を極め、なかなか社員と直接対話する機会が持てないトップにとって、メッセージ動画は、熱意を伝える強力なツールとなります。

新人研修を動画化する

6つ目のパターンは「新人研修を動画化する」です。

新入社員向けの研修は、動画化により、現場の負荷を大幅に軽減できます。

社会人としての心構えから、ビジネスマナー、社内制度の説明まで、幅広いテーマを網羅的に扱いましょう。

その一方で、1つの動画は5〜10分程度の短尺にまとめ、更新管理のしやすさと受講者の負担軽減の両立を図るのがポイントです。

【新人研修動画の作成手順】

  • 研修項目の洗い出し
    まず、新人研修で扱うべき項目を書き出し、Excelなどを使ってリスト化する。社会人の基礎知識、仕事の進め方、社内ルールなど、もれなく拾い上げる。


  • カリキュラムの体系化
    洗い出した項目を整理し、関連性や難易度に応じて順序立てる。基礎から応用へ、座学から実践へと、段階的に設計する。新人の知識レベルや集中力を考慮し、無理のない構成を心がける。


  • シナリオの作成と撮影準備
    研修項目ごとに、台本を作成する。PowerPointでスライド資料も用意する。実践的な場面は、ロールプレイング形式の撮影を検討する。出演者の手配や、必要な小道具の準備を進める。


  • 撮影の実施
    スマートフォンやビデオカメラを使って、講義シーンを撮影する。実践シーンは、先輩社員に模範演技をしてもらい、手本となる対応例を収録する。


  • 動画の編集
    Adobe Premiere ProFinal Cut Proなどの動画編集ソフトを使って、撮影した素材を適切な長さに編集する。1つのテーマを5〜10分程度に収め、関連するテーマ同士をシリーズ化する。テロップや章立てを入れ、視聴しやすく仕上げる。

新人研修の内容を、いつでも繰り返し学べる動画教材として整備しておけば、新入社員の早期戦力化もつながります。

なお、基本的なマナーやビジネススキルに関する研修は、動画研修にこだわらず、外部機関が提供する既成コンテンツを利用するのも、賢明な判断です。

たとえば、以下はLMS・eラーニング「CrossKnowledge」で利用可能なコンテンツです。

詳しくは以下の資料にてご確認ください。

LMS資料

▼研修用動画コンテンツの作り方については下記で詳しく解説しています。
⇒研修用動画コンテンツの作り方!効果的に作成するポイントやコツなどを解説!

  研修用動画コンテンツの作り方!効果的に作成するポイントやコツなどを解説! 研修用の動画コンテンツをどのように作成したらよいか?という悩みをよく耳にします。本記事ではコストをかけずに、既にある研修の機会などを活用し、教育しながら動画コンテンツの作成を進めていくポイントを解説し、得られるメリットも紹介します。 株式会社LDcube


動画研修を社内に展開する手順

動画研修展開イメージ画像

せっかく準備した研修動画も、適切に運用しないと十分な効果は得られません。動画研修を社内で展開するための具体的な方法を説明します。

  • ステップ1:動画をアップロードする

  • ステップ2:受講対象者を設定する
  • ステップ3:受講を促す施策を実行する
  • ステップ4:効果検証と改善を行う


ステップ1:動画をアップロードする

1つ目のステップは「動画をアップロードする」です。

動画研修を展開する際には、LMS(学習管理システム)を導入して、LMSへアップロードするのが前提となります。

※これからLMSを導入検討される方は、以下の記事を先にご覧ください。

  LMSのすべて!機能から導入メリットまでポイントを網羅的に解説 社員の自律的な学習を目指す際、有効なのがLMS(Learning Management System:学習管理システム)です。研修実施や学習の進捗状況、eラーニングの受講状況を可視化し、パーソナライズ学習を実現します。LMSの機能から導入メリット、サービスの選定ポイントなど解説します。 株式会社LDcube


【動画のアップロード手順】

  • 管理画面へのログイン
    LMSの管理画面にログインし、コンテンツアップロード機能を選択します。各LMSによって手順は異なりますが、管理者向けのマニュアルに従って、目的の機能を見つけます。


  • アップロード先の指定
    アップロード先のフォルダを指定し、アップロードしたい動画ファイル(MP4、MOV、WMVなど)を選択してアップロードを実行します。


  • タイトルと説明文の入力
    動画のタイトルや説明文を、受講者にわかりやすいように入力します。検索性を高めるため、キーワードを盛り込むのも効果的です。適切な言葉選びを心がけ、要点を的確に伝えましょう。


  • サムネイル画像の登録
    動画の内容が一目でわかるような、魅力的な静止画を選びます。必要に応じて、画像編集ツール(CanvaAdobe Photoshopなど)を使って加工します。

動画のファイル名やタグ設定の方法など、管理のルールを標準化しておくと、運用の手間を減らせます。社内でガイドラインを作成しておきましょう。

ステップ2:受講対象者を設定する

2つ目のステップは「受講対象者を設定する」です。

LMS上で受講対象者を設定し、部門や役職などに応じて、動画への適切なアクセス権限を付与します。

【受講対象の設定方法】

  • 受講者リストの作成
    LMSの受講者管理機能を使って、対象となる部門や役職をリストアップします。


  • 受講区分の選択
    必須受講か任意受講かを選択します。必須の場合は、対象者全員に自動で受講指示を送るよう設定します。任意の場合は、自主的な受講を促す案内メールを送付します。


  • 受講期限の設定
    必要に応じて受講期限を設けます。LMSの学習期間設定機能を使い、開始日と終了日を指定します。期限が近づくと、自動でリマインドメールが配信されるよう設定しておきましょう。


  • 修了証の発行設定
    LMSの修了証発行機能がある場合、発行するかどうかを選択します。発行する場合は、デザインテンプレートを用意しておきます。

それぞれの動画研修の対象者に合わせて、きめ細やかな受講ルールを整えることが重要です。研修の目的や、学習内容のレベル感などを踏まえて、最適な設計を心がけましょう。

ステップ3:受講を促す施策を実行する

3つ目のステップは「受講を促す施策を実行する」です。

LMSの機能を活用して、動画研修の受講を促進します。

【受講促進施策の例】

  • 未受講者へのフォロー
    LMSから未受講者にリマインドメールを自動配信します。あるいは、上長や人事部門からの個別フォローを行います。


  • 社内イベントでの紹介
    社内イベント(全体会議、部門会議など)で、注目の研修動画を紹介します。LMSの動画埋め込み機能があれば、プレゼン資料に直接動画を挿入するのも効果的です。


  • 受講率の高い部門・個人の表彰
    LMSのダッシュボード機能やレポート機能を使って、受講率の高い部門や個人を表彰します。優秀者にはインセンティブを用意するのも一案です。


  • 定期的な受講呼びかけ
    社内ポータルサイトやLMS上の掲示板、メールやチャットツールで定期的に受講を呼びかけます。LMSの通知機能やリマインド機能を活用します。

受講状況を可視化し、データに基づいて施策を打つことがポイントです。LMSの各種機能を駆使し、受講率向上を目指しましょう。

ステップ4:効果検証と改善を行う

4つ目のステップは「効果検証と改善を行う」です。

研修の効果を検証し、継続的な改善につなげるステップです。LMSのデータを活用しながら、PDCAサイクルを回していきます。

【効果検証の進め方】

  • 受講率・完了率の確認
    LMSのレポート機能を使って、受講率や完了率を確認します。部門別、職位別などの切り口で分析を行います。数値の推移を追跡し、改善すべき点を洗い出します。


  • 確認テストの正答率分析
    LMSのテスト・クイズ機能を使って、確認テストの正答率を集計します。理解度の低い問題を洗い出し、研修動画の改善ポイントを探ります。


  • 受講者の声の収集
    LMSのアンケート機能を活用し、受講者の意見を収集します。満足度、学習効果の実感、改善提案などを広く集め、客観的に分析します。c


  • 業務パフォーマンスとの紐付け分析
    研修前後の業務パフォーマンスの変化を、社内の業績データなどと紐付けて分析します。LMSと社内の他システムとのデータ連携が必要です。


  • 効果の高い動画の特徴分析
    効果の高い動画の特徴(尺、演出、ストーリー性など)を分析します。受講完了率や満足度の高い動画に共通する要素を探ります。

LMSのデータを多角的に分析し、次なる改善アクションにつなげることが、動画研修の効果を最大化するための不可欠なプロセスです。

▼効果検証に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
⇒人材育成の効果測定とは?重要な観点や評価項目を網羅的に解説

  人材育成の効果測定とは?重要な観点や評価項目を網羅的に解説 人材育成の効果測定は、研修の費用対効果、社員の成長度合いを可視化するために重要です。効果測定にはさまざまなフレームワークや手法があり、社員の知識やスキルの取得を評価する方法や、研修後のパフォーマンス指標を比較する方法があります。重要な観点や具体的な評価項目などを解説します。 株式会社LDcube

動画研修でパーソナライズ学習を実現する!

動画研修でパーソナライズ学習を実現しているイメージ画像

従来の集合研修などとは違い、動画研修のメリットを生かし、デジタルツールを活用することで、パーソナライズ学習が実現できるようになりました。パーソナライズ学習を実現することで、受講率を高め、高い学習効果を得ることができます。

パーソナライズ学習とは何か?:

パーソナライズ学習とは、学習者のニーズや状況に合わせて、学習内容や方法をカスタマイズする学習アプローチのことを言います。従来の画一的な学習方法とは異なり、学習者のスキルレベル、学習目標、学習スタイル、興味関心などを考慮し、最適な学習体験を提供することを目指しています。近年、テクノロジーの進化や学習データの蓄積により、パーソナライズ学習はますます実現可能になってきています。

デジタルツールの導入:

デジタルツールの導入により、学習データの収集や分析、学習内容の配信などが効率化され、パーソナライズ学習の実施が容易になりました。学習管理システム(LMS)や学習分析ツールなどのデジタルツールを活用することで、学習者の進捗状況や学習効果をリアルタイムに把握し、学習内容を適宜調整することができます。

パーソナライズ学習で受講率100%を達成した事例

パーソナライズ学習の事例のイメージ画像

支援事例:専門商社(400名)
 
【これまでの課題】
eラーニングを「必修」にしなければ学習しない
流し見で「完了」することが目的になってしまっている
業務が忙しくて受講することを忘れてしまう  ・・・など
 
⇒【CK-Connectを活用したパーソナライズ学習を導入】
 
【受講率100%を実現】

  • 「必修」「受講期限」の設定がない中で、受講率100%を実現
  • 診断結果を基に自動でリコメンドされるコースを自主的に受講
  • 1人平均5.7コースの受講(多い人は16コースの受講)

今回のポイント

  • パーソナライズ学習:パーソナル診断の結果を基に、個々人に合わせた学習コンテンツを自動配信
  • いつでも学べる環境:学習者が必要なときに必要な学習にアクセスできる環境
  • 学習データの蓄積:学習者の学習状況をトラッキングするために学習行動のデータを取得

お客さまの声

  • 社内ではeラーニングを導入しても、結局やってくれないのではないかという声が出ていました。なぜなら、eラーニングを「必修」にしないと学習者が積極的に取り組まないといったことがあったからです。同じことを繰り返していても効果は上がらないと思っていましたが、パーソナライズ学習を取り入れたところ、受講率が100%になったので正直驚きました。

  • また、これまではコンテンツ数に限りがあり、自社のオリジナルコンテンツの搭載ができなかったのですが、それができるようになったことで、学習してもらう幅が広がりました。

  • また、診断結果のレポートには、自身の強みや課題の啓発だけではなく、職場メンバーとの関係性の中で起こりうることや周囲が必要なことについてもアドバイスがあり、そのレポートを基に、他メンバーと対話することで、職場の中でのコミュニケーションが取りやすくなり、仕事がスムーズに進むようになりました。

動画研修ならLDcubeにお任せ!

LDcubeロゴ

株式会社LDcube(以下、LDcube)は、CrossKnowledge社のコンテンツを提供しています。

CrossKnowledge社は、デジタルラーニングのリーダーとして世界中で高い評価を受けており、豊富な実績を持っています。

提供コンテンツは著名なMBA教授陣が登壇・監修し、グローバルな視点と最新の教育理論に基づいて設計されているため、質の高い学びを実現できます。

この良質なコンテンツを活用することで、社員一人一人が知識を深め、スキルを身に付けることが可能です。

さらに、LDcubeは動画研修と集合研修・オンライン研修を組み合わせて、ハイブリッドな学習体験の提供にも柔軟に対応しています。

例えば、事前に動画コンテンツで基礎知識を習得し、その後の集合研修でディスカッションや実践演習を行うことで、学習効果を最大化することができます。

このような柔軟な対応により、企業の独自のニーズに応じたカスタマイズが可能となり、継続的な人材育成を強力にサポートします。

LDcubeは、質の高いコンテンツと多様な学習方法を組み合わせることで、社員の成長を促し、企業の成功に貢献します。

動画研修の導入を検討されている方は、ぜひLDcubeにご相談ください。

まとめ

本記事では「動画研修」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。

動画研修のメリットとして、以下のポイントが挙げられます。

  1. 学習効果が高まる

  2. 同じ内容を多人数に均一に展開できる
  3. 予習から復習まで自分のペースで学習できる
  4. 受講履歴の管理や分析がしやすい
  5. トータルコストの削減が期待できる

動画研修のデメリットは、以下のとおりです。

  1. 動画制作の労力がかかる

  2. 双方向性の確保が難しい
  3. 受講者の自己管理力が求められる

6つのパターン別の動画の作り方をご紹介しました。

  1.  集合研修を撮影する

  2. オンライン研修を録画する
  3. マニュアルを動画化する
  4. 商品・サービスの説明を撮影する
  5. トップメッセージを撮影する
  6. 新人研修を動画化する

作成した動画研修を社内に展開する手順は、以下のとおりです。

  • ステップ1:動画をアップロードする
  • ステップ2:受講対象者を設定する
  • ステップ3:受講を促す施策を実行する
  • ステップ4:効果検証と改善を行う

戦略的な社員教育の実施において、動画研修は大きな武器になります。動画研修を自社の教育体系に効果的に取り入れ、社員の成長とビジネスの発展につなげていきましょう。

『LDcube』では、AIを活用したデジタル学習プラットフォーム『UMU』とLMS(学習管理システム)『CrossKnowledge LMS』を提供しています。

いずれも人材育成や組織への定着を促す便利な機能が豊富に備わっているため、動画研修の展開に役立てられます。無料のデモ体験会なども行っています。お気軽にお問い合わせください。

▼関連資料はこちらからダウンロードできます。

研修用動画コンテンツの作り方資料

UMU資料

LMS資料

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LDcube編集部
LDcube編集部
株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

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