動画学習を活用した研修は効率が悪い？5つの改善策で学習効果アップ！ポイントを解説

最近はYoutubeなどを通して動画に触れる機会が増えています。動画学習を活用した研修は、多くの企業で導入されている一方で、その効率性に疑問を感じる声も少なくありません。「動画学習は効率が悪い」という疑問を感じる声も少なくありません。

確かに、従来の動画学習には集中力維持の難しさや、学習スタイルが受動的になりがちであるなど、いくつかの課題があります。しかし、適切な改善策を講じることで、これらの問題を克服し、動画学習の効果を大幅に向上させることが可能です。

本記事では、動画学習のメリットを再確認しつつ、研修の効率を下げる主な原因を分析します。そして、5つの具体的な改善戦略を提案し、動画学習の効果を最大限に引き出す方法を解説していきます。

さらに、動画学習が特に効果を発揮する研修例や、組織全体における学習文化の醸成についても触れ、効率的かつ効果的な動画学習の実現方法を探ります。
「動画学習の効率は悪い」というイメージを払拭し、むしろ従来の研修方法以上の成果を上げる可能性を秘めた動画学習。その潜在力を最大限に引き出す方法をぜひ学んでいきましょう。

▼動画研修とは？については以下で動画研修の作り方など交えて解説しています。
⇒動画研修は社員教育の新たなカタチ！作り方や効果の高め方まで解説！

▼動画の中でもマイクロラーニングの活用がベースとなっています。マイクロラーニングについては以下で解説しています。
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▼研修用動画の作り方については以下にまとめています。合わせてご覧ください。

動画学習の効率は悪くない！5つのメリット

近年、企業研修の分野で注目を集めている動画学習は、従来の集合研修やテキストベースのeラーニングと比較して、多くの利点を持っています。特徴的な5つのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

時間と場所の制約を受けず、柔軟な学習が可能

動画学習の最大の特徴は、学習者が自分の都合に合わせて学習を進められる点です。オフィスでも自宅でも、さらには通勤中であっても、インターネットに接続されたデバイスさえあれば学習が可能です。

この柔軟性により、従業員は自分のペースで効率的に知識を習得できるようになります。

また、繰り返し視聴できるため内容への理解が深まり、学習効果が高まることも期待できます。

均一で質の高い研修内容

動画学習では、全ての受講者に同じ品質の研修内容を提供することができます。講師の体調や当日の状況に左右されることなく、最高の状態で録画された内容を常に視聴できるのです。

これにより、研修の質を均一化することができ、組織全体で統一された知識やスキルの習得が可能となります。

コスト効率の良い大規模研修の実現

動画学習は、一度動画を制作すれば何度でも使用できるため、長期的には非常にコスト効率が良いと言えます。

特に大規模な組織や地理的に分散した従業員を抱える企業にとって、そのメリットは顕著です。

会場費、講師料、交通費などの削減が可能となり、多くの従業員が同時に受講できるため、効率的な研修の実施が可能となります。

個人のペースに合わせた学習進行が可能

動画学習の大きな利点の一つは、各従業員が自分のペースで学習を進められることです。理解が難しい箇所は繰り返し視聴し、既に知っている内容はスキップするなど、個々の理解度や学習スタイルに合わせた柔軟な学習が可能です。

これにより、従業員一人一人の学習効果を最大化し、効率的なスキルアップを実現できます。

データ分析による学習効果の可視化

多くの動画学習プラットフォームは、受講者の学習進捗や理解度を数値化して把握できる機能を備えています。学習の可視化により、人事部門や管理者は従業員の学習状況を正確に把握し、適切なフォローアップを行うことができます。

視聴回数や視聴時間の分析、クイズやテストの正答率による理解度チェック、さらには苦手分野の特定と追加学習の提案など、データを活用することで、効果的な学習管理が可能となります。

以上のように、動画学習には多くのメリットがあります。

しかし、これらのメリットを最大限に生かすためには、適切な導入計画と運用が不可欠です。次のセクションでは、動画学習の効率を下げる要因とその対策について詳しく見ていきましょう。

動画学習の効率を下げる3つの原因

動画学習には多くのメリットがありますが、一方でうまく活用しないと効率を下げることもあります。

効率が下がる原因を理解し、適切に対処することで、動画学習の効果を最大限に引き出すことができます。ここでは、動画学習の効率を下げる3つの原因について詳しく見ていきましょう。

従業員の集中力維持の難しさ

動画学習の大きな課題の1つは、長時間にわたって集中力を維持することの難しさです。

従来の対面式の研修と異なり、動画学習では学習者自身が集中力をコントロールする必要があります。しかし、日常的な業務環境の中で学習を行う場合、外部からの割り込み（メールや電話、同僚からの声かけなど）が多く、集中力を維持するのが困難になることがあります。

また、長時間の動画視聴は目の疲れを引き起こし、集中力の低下につながる可能性があります。例えば、1時間の動画を一気に視聴しようとして、途中で集中力が切れてしまい、内容が頭に入らないということがよくあります。

このような集中力維持の問題は、学習効果を大きく低下させ、動画学習のメリットを十分に生かせない状況を生み出してしまいます。

受動的な学習になりがち

動画学習は、その性質上、受講者が受動的になりやすいという課題があります。

従来の対面式の研修では、講師との対話やグループワークなどを通じて能動的に学習に参加することができましたが、動画学習ではそのような双方向のやりとりが制限されがちです。

例えば、講義形式の動画を長時間視聴していると、ただ漫然と画面を眺めているだけになってしまい、内容の理解や記憶が不十分になることがあります。また、実技を伴う内容の場合、動画を見ただけでは実際のスキル習得につながりにくいという問題もあります。

このような受動的な動画学習を活用した研修は、学習内容に対する記憶の定着率を下げ、研修の効果を低下させる大きな要因となっています。

業務時間内での時間管理の課題

動画学習は柔軟に学習できるメリットがある反面、業務時間内での適切な時間管理が難しいという課題があります。

従来の集合研修では、特定の日時に研修に参加することがあらかじめ決められていましたが、動画学習では学習時間の確保が個人に委ねられることが多くなります。

そのため、締め切りの迫った業務がある場合、動画学習は後回しにされがちです。「後でゆっくり見よう」と思っているうちに、結局まとまった時間が取れず、研修期間が終了してしまうこともあるでしょう。また、業務とのバランスを取ることが困難で、学習に十分な時間を割けないケースも少なくありません。

この時間管理の問題は、学習の継続性を損ない、研修全体の効果を低下させる要因となっています。計画的な学習の実施が個人に委ねられるため、自己管理能力の高い従業員とそうでない従業員との間で、学習効果に差が生じてしまう可能性もあります。

これらの課題は、動画学習の効率を大きく下げる原因となっています。しかし、適切な対策を講じることで、課題を克服し、動画学習の効果を最大限に引き出すことが可能です。

動画学習の効率を上げる5つの戦略

前セクションで述べた課題を克服し、動画学習の効果を最大限に引き出すために、以下の5つの戦略を紹介します。

これらの戦略を適切に組み合わせることで、学習効率を大幅に向上させ、より効果的な研修を実現することができます。

最適な学習環境の構築で集中力アップ

集中力の維持は動画学習の効果を左右する重要な要素です。最適な学習環境を整えることで、集中力を高め、学習効率を向上させることができます。

まず、可能であれば専用の学習スペースを設けることをおすすめします。これにより、学習に集中できる雰囲気を作り出すことができます。

また、ノイズキャンセリングヘッドホンの使用も効果的です。周囲の雑音を遮断することで、より集中して学習に取り組むことができるでしょう。

さらに、集中を妨げる要因を排除することも重要です。例えば、学習中はメールや SNS の通知をオフにするなど、外部からの割り込みを最小限に抑える工夫が必要です。また、照明や室温を適切に調整するも、快適な学習環境を作り出す上で欠かせません。

また、長時間の連続学習は避け、短い休憩を定期的に挟むことをおすすめします。例えば、1日のうち特定の時間帯を「学習タイム」として設定し、その間は同僚や上司にも理解を求めて集中できる環境を作るのも効果的です。在宅勤務の場合は、家族にも協力を求め、学習中は邪魔をしないようにお願いすると良いでしょう。

このように、環境を整えることで集中力が高まり、同じ学習時間でもより多くの内容を吸収できるようになります。

インタラクティブ要素の導入で能動的な学習を促進

受動的な学習を避け、能動的な学習を促進するためには、インタラクティブな要素を取り入れることが効果的です。これにより、学習者のエンゲージメントを高め、より深い理解と記憶の定着を促すことができます。

例えば、動画の途中や最後にクイズを挿入します。そうすることで学習者は内容を振り返り、自身の理解度を確認することができます。

また、視聴後にディスカッションフォームへの参加を促すことで、他の学習者との意見交換ができ、疑問点を解消することにつながります。

さらに、学んだ内容を実践する課題を設定することも有効です。例えば、営業スキル向上の動画学習を活用した研修であれば、ロールプレーイング動画を視聴した後に、同僚とペアを組んで実際に演習を行うといった方法が考えられます。

これらの要素の導入により、学習者は単に情報を受け取るだけでなく、積極的に学習に参加することができ、知識の定着率が向上します。

効果的な時間管理で学習効率を最大化

業務と学習のバランスを取るためには、効果的な時間管理が不可欠です。計画的に学習時間を確保し、効率的に学習を進めることで、学習効率を最大化できます。

このように時間を管理することで、業務に支障をきたすことなく、継続的な学習が可能になります。

コンテンツ最適化で情報吸収力を向上

動画の長さや構成、内容の難易度を最適化することで、学習者の情報吸収力を高めることができます。これは、学習効率を向上させる上で非常に重要な要素です。

まず、1本あたりの動画を5～10分程度の短いセグメントに分割することをおすすめします。長時間の動画は集中力の維持が難しくなるため、短く区切ることで、学習者は集中力を保ちながら効率的に学習を進めることができます。

例えば、1時間の講義動画を10分程度のセグメントに分割し、各セグメントの冒頭で学習目標を明示し、最後に要点をまとめるといった構成が効果的です。

また、重要なポイントを強調する視覚的な要素を取り入れることも大切です。図表やアニメーションを使用することで、複雑な概念も理解しやすくなります。テキストや音声だけでなく視覚的な情報も組み合わせることで、理解度を高めることができます。

さらに、難易度別のコンテンツを用意し、レベルに応じた学習を可能にすることも効果的です。学習者の既存の知識や経験に応じて、適切な難易度のコンテンツを選択できるようにすることで、モチベーションの維持と効率的な学習が可能になります。

最後に、実践的な例や事例研究を含めることで、学んだ内容を実際の業務にどのように適用できるかをイメージしやすくなります。これにより、知識の定着と実践力の向上につながります。

これらの工夫により、受講者は集中力を維持しながら、効率的に情報を吸収することができます。コンテンツの最適化は、動画学習の効果を大きく左右する要素であり、継続的な改善と更新が重要です。

フォローアップと実践で学習内容の定着を図る

動画学習だけでなく、学んだ内容を実践し、フォローアップすることで、知識やスキルの定着率を高めることができます。この段階は、動画学習の効果を最大化する上で非常に重要です。

まず、学習後の振り返りセッションを設けることをおすすめします。これにより、学習者は学んだ内容を整理し、疑問点を解消する機会を得ることができます。

例えば、動画学習の完了後に、短時間のオンラインディスカッションやQ&Aセッションを設けることで、理解度の向上と知識の定着を図ることができます。

次に、実際の業務での実践機会を提供することが重要です。例えば、リーダーシップスキルの動画学習の後に、実際のプロジェクトでリーダーを務める機会を与え、その後上司や同僚からフィードバックを受けるといった方法が考えられます。実践を通じて、学んだ知識やスキルを実際の業務に適用する方法を体験的に学ぶことができます。

メンターやコーチによるフィードバックも、学習内容の定着に効果的です。経験豊富な社員から個別のアドバイスやサポートを受けることで、より深い理解と実践的なスキルの向上が期待できます。

このように学習を実践と結びつけることで、動画で学んだ内容が単なる知識で終わらず、実際のスキルとして定着していきます。

以上の5つの戦略を適切に組み合わせることで、動画学習の効率を大幅に改善し、学習効果を最大化することができます。次のセクションでは、これらの戦略を効果的に活用した具体的な研修例を紹介します。

動画学習が適している研修例：効率的に成果を上げるケース

動画学習は、さまざまな研修で活用できますが、特に効果を発揮する分野があります。

ここでは、動画学習が適している4つの研修例を紹介し、それぞれのケースでどのように効率的に成果を上げられるかを解説します。

新入社員向けオリエンテーション研修

新入社員向けのオリエンテーション研修は、動画学習が非常に効果的な分野の一つです。

この研修では、会社の概要、経営理念、組織構造、基本的な業務フローなど、多岐にわたる情報を新入社員に伝える必要があります。動画学習は、これらの情報を効率的かつ一貫性を持って提供するのに適しています。

動画学習が適している理由として、まず全社員に一貫した情報を提供できる点が挙げられます。人事担当者の説明力や研修当日の状況に左右されることなく、常に均一で質の高い情報を提供できます。

また、繰り返し視聴することで、重要な情報の定着率が高まります。新入社員は自分のペースで何度も視聴し、理解を深めることができます。

さらに、視覚的な要素を活用し、会社の雰囲気や文化を効果的に伝えられることも大きな利点です。オフィスの様子や先輩社員のインタビューなどを動画に含めることで、新入社員は会社の雰囲気をより具体的にイメージすることができます。

実施方法としては、以下のようなアプローチが効果的です。

これらの動画を組み合わせることで、新入社員は自分のペースで会社の全体像を把握し、スムーズに職場に適応できるようになります。

製品知識やサービス内容の習得研修

営業職や顧客サポート担当者向けの製品知識やサービス内容についての研修も、動画学習の強みを生かせる分野です。

特に、製品ラインアップが多い企業や、サービス内容が複雑な業界では、動画学習の効果が高く発揮されます。

 動画学習が適している理由として、まず製品やサービスの特徴を視覚的に分かりやすく説明できる点が挙げられます。文字や口頭での説明だけでは伝わりにくい製品の使用方法や機能を、実際の映像を用いて具体的に示すことができます。

また、新製品や更新情報を迅速に全社員に展開できることも動画学習が適している理由の一つです。製品情報の更新があった場合、動画を素早く更新し、全社員に最新情報を提供することができます。

さらに、実際の使用シーンや顧客対応例を再現し、実践的な学習が可能になります。例えば、顧客からの質問への対応方法や、製品のデモンストレーション方法などを、実際の場面を想定して学ぶことができます。

実施方法としては、以下のようなアプローチが効果的です。

これらの動画を活用することで、営業職は自信を持って製品説明ができるようになり、顧客サポート担当者はより正確で迅速な対応が可能になります。結果として、顧客満足度の向上や売り上げの増加が期待できます。

コンプライアンスやセキュリティー研修

法令遵守やセキュリティー意識向上のための研修も、動画学習が効果を発揮する重要な分野です。近年、企業のコンプライアンス違反やセキュリティーンシデントが大きな社会問題となっており、全従業員に対する定期的かつ効果的な教育が不可欠となっています。

動画学習がこの分野で適している理由は多岐にわたります。まず、全従業員に同じ内容を確実に伝達できる点が挙げられます。法令やセキュリティーポリシーの解釈に齟齬が生じないよう、統一された情報を提供することが極めて重要です。動画学習では、専門家による正確な解説を全社員に均一に提供することができます。

また、具体的な事例やシナリオを用いて、分かりやすく解説できることも理由の一つです。コンプライアンスやセキュリティーの問題は、時として抽象的で理解しづらい場合がありますが、実際の事例や仮想シナリオを用いた動画によって、より具体的かつ記憶に残るかたちで学ぶことができます。

さらに、法令改正や新たなセキュリティー脅威の出現など、環境の変化に応じて定期的な知識の更新や再研修が必要となりますが、動画学習ではこれらの更新を迅速かつ効率的に行うことができます。

実施方法としては、以下のようなアプローチが効果的です。

これらの動画研修を実施することで、従業員のコンプライアンス意識が向上し、セキュリティーリスクの低減につながります。また、法令改正や新たなセキュリティー脅威に対しても、迅速かつ全社的な対応が可能になります。

ソフトウエアやツールの使い方研修

業務で使用するソフトウエアやツールの操作方法を学ぶ研修も、動画学習の利点を最大限に生かせる分野です。特に、新しいシステムの導入時や、既存システムの大幅なアップデートの際には、多くの従業員に対して効率的に教育を行う必要があり、動画学習が非常に有効です。

動画学習がこの分野で適している理由として、まず実際の画面を使ったステップ・バイ・ステップの解説が可能という点が挙げられます。操作手順を視覚的に示すことで、文字だけの説明よりも格段に理解しやすくなります。

また、受講者が自分のペースで繰り返し学習できることも大きなメリットです。複雑な操作や頻繁に使用しない機能については、必要に応じて何度も動画を見返すことができます。

さらに、新機能や更新情報を迅速に展開できることも重要です。ソフトウエアのアップデートがあった場合、該当部分の動画を素早く更新し、全ユーザーに最新の操作方法を提供することができます。

実施方法としては、以下のようなアプローチが効果的です。

これらの動画を活用することで、従業員は効率的にソフトウエアの使用方法を習得できます。結果として、業務効率の向上や人的ミスの減少につながり、組織全体の生産性向上が期待できます。

以上の例から分かるように、動画学習はさまざまな研修シーンで効果を発揮します。次のセクションでは、これらの研修を通じて、組織全体の学習文化をどのように醸成していくかについて解説します。

動画学習の効率の良さを生かした新入社員研修事例

建設コンサルタント業　新入社員研修のケース

【背景】

• Withコロナ時代の中で、単にオンラインで研修を行うだけでなく、学び方のイノベーションを図りたい。
  
  

【新たな取り組み】

• 動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
• 確認テストを実施して理解度を都度チェックする
• 質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
• オンライン協調学習のセッションで演習や質問BOXに入力された質疑応答を行う

 
【結果】

• 受講の満足度は？
• 理解度は？

2019年度までは集合研修をベースに新入社員研修を実施していましたが、コロナ禍の影響により2020年度は新入社員研修を実施できませんでした。

2021年度はオンラインで新入社員研修が実施できるように準備を進めました。

オンライン新入社員研修の効果について、受講者の満足度と理解度の観点から測定しています。 新入社員研修の満足度アンケートについて、2019年度と2021年度の研修満足度のアンケート結果の比較を見てみましょう。

研修のテーマ別で受講者のアンケートを採っています。

2019年度までの研修アンケートと2021年度の研修アンケートの結果を比べると、大きな差が出ています。 （2020年度は研修未実施のためデータなし）

2019年度までは研修の満足度に関して、5段階中で4を付けた受講者がボリュームゾーンでしたが、2021年度は5を付けた受講者がボリュームゾーンとなりました。
2021年度は2019年度と比べて、受講者の研修満足度が大きく高まった結果となりました。

また、理解度については毎年テーマ別で試験を実施しています。

新入社員の中には、ある分野について大学時代に学習したことがある履修者と、学習したことがない初学者が混在しています。
例年の傾向として、初学者は得点が低く、履修者は得点が高い傾向にありました。 2021年度の試験は下記のような結果になりました。

初学者の得点が低く、履修者の得点が高いという傾向は存在しますが、点数差はあまりなく、初学者が履修者に追いついてきているという結果になりました。

今回の事例の場合、カリキュラム作成に当たり下記に取り組みました。

【新たな取り組み】

• 動画コンテンツを作成してオンライン自己学習の充実化を図る
• 確認テストを実施して理解度を都度チェックする
• 質問BOXを設け、随時質問があれば入力してもらう
• オンライン研修のセッションで演習や質問BOXに入力された質問で質疑応答を行う

動画研修を効果的に活用したことで、受講者の満足度も理解度もどちらも高めることに成功しました。

※上記について、ラーニングプラットフォームUMU（ユーム）を活用して展開カリキュラムの効果測定をしたところ、受講者の満足度、理解度ともに良い結果を得ることができ、上記のカリキュラムが効果的であるということを証明することができました。
（出典：新入社員研修のカリキュラム作成！効果を最大化するポイントを紹介）

動画学習の効率を高めて研修の効果をUP！

動画学習の効率向上は、研修効果を大幅に高める可能性を秘めています。知識の定着率が向上し、学んだスキルをすぐに実践できるようになります。

また、学習意欲も高まり、自発的な学びが促進されます。

さらに、時間とコストの削減にもつながり、より多くの従業員に研修機会を提供できるようになります。

動画学習の効率向上のためには、最新テクノロジーの活用が効果的です。AIにより個別最適化された学習体験の提供や、VR技術を用いた没入感のある実践的な学習環境の創出が可能になります。また、マイクロラーニングプラットフォームを活用することで、日常的な継続学習を促進できます。

また、外部専門家との連携も重要です。コンテンツ制作の専門家と協力することで魅力的な動画が制作でき、教育心理学の専門家の知見を取り入れることで学習効果を最大化できます。

さらに、業界のエキスパートと連携することで、最新のトレンドや実践的な知識を研修に反映させることができます。

効率的な動画学習の実現には、現状評価から始まり、導入計画の立案、試験的実施、効果測定、全社展開、そして定期的な改善サイクルの確立という段階的なアプローチが有効です。

このプロセスを通じて、組織全体の学習文化を醸成し、企業の競争力を高めることができます。

テクノロジーの進化とともに、動画学習の可能性はさらに広がっていきます。自社の状況に合わせて戦略的に取り組むことで、動画学習を活用した人材育成の新たなステージへと進むことができるはずです。効率的な動画学習の実現は、個人の成長と組織の発展の両方を加速させる強力な推進力となります。

動画学習ならLDcubeにお任せ！

株式会社LDcube（以下、LDcube）は、CrossKnowledge社のコンテンツを提供しています。

CrossKnowledge社は、デジタルラーニングのリーダーとして世界中で高い評価を受けており、豊富な実績を持っています。提供コンテンツは著名なMBA教授陣が登壇・監修し、グローバルな視点と最新の教育理論に基づいて設計されているため、質の高い学びを実現できます。この良質なコンテンツを活用することで、社員一人一人が知識を深め、スキルを身に付けることが可能です。

さらに、LDcubeは動画学習と集合研修・オンライン研修を組み合わせて、ハイブリッドな学習体験の提供にも柔軟に対応しています。例えば、事前に動画コンテンツで基礎知識を習得し、その後の集合研修でディスカッションや実践演習を行うことで、学習効果を最大化することができます。このような柔軟な対応により、企業の独自のニーズに応じたカスタマイズが可能となり、継続的な人材育成を強力にサポートします。

LDcubeは、質の高いコンテンツと多様な学習方法を組み合わせることで、社員の成長を促し、企業の成功に貢献します。動画学習を活用した研修の導入を検討されている方は、ぜひLDcubeにご相談ください。

まとめ

動画学習を活用した研修は効率が悪い？5つの改善策で学習効果アップ！について紹介してきました。

動画学習の効率は悪くない！5つのメリット
動画学習の効率を下げる3つの原因
動画学習の効率を改善する5つの戦略
動画学習が適している研修例：効率的に成果を上げるケース
動画学習の効率の良さを生かした新入社員研修事例
動画学習の効率を高めて研修の効果をUP！
動画学習ならLDcubeにお任せ！

動画学習は、従来の研修形式と比べて時間と場所に縛られない学習スタイルを提供し、均一で質の高い研修内容を効率的に多くの学習者に届けることができます。また、個人のペースに合わせた学習やデータ分析により学習効果を可視化できます。

動画学習の効率を下げる要因としては、学習者の集中力の維持や受動的な学習になりやすいこと、業務時間内での時間管理の困難さが挙げられます。これらの課題に対して、最適な学習環境の構築、インタラクティブな要素の導入、効果的な時間管理、コンテンツの最適化、フォローアップと実践の機会提供といった5つの戦略が有効です。

動画学習の具体的な活用例として、新入社員向けオリエンテーション、製品知識やサービス内容の習得研修、コンプライアンス研修、ソフトウエアの使い方研修が挙げられます。これらの研修では、一貫性のある情報提供や視覚的な学習の強みを生かし、動画学習が特に効果的です。

動画学習の効率向上により、研修の効果が大幅に向上し、時間とコストの削減、学習意欲の向上、実践機会の提供が可能となります。導入の段階的アプローチや最新技術の活用が、組織全体の学習文化の醸成と企業競争力の向上に寄与することが期待されます。

LDcubeでは、動画学習に使えるコンテンツや動画を搭載して学習環境を構築するためのプラットフォームの提供などを行っています。無料の体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。

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