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OJTのおすすめ本8選!新人指導や制度構築に役立つ本をプロが厳選

「OJTに関するおすすめの本を読みたい!でも色々あってどれを選べばいいか分からない…」

新人指導を任されたり、OJTの仕組みを作ったりする立場にあるものの、「新人に対してどう接したらいいか分からない」「何から手をつけたらいいか悩む」という方は多いですよね。

「何かヒントを得たくて本を読みたい」と思ったあなたは、どんな本を手に取ったらいいのか分からずお悩みなのではないでしょうか。

そこで本記事では、企業の人材育成を支援する当社LDcubeが、その知見に基づき「OJTに役立つ本おすすめ8選」をご紹介します。

書籍名

概要(一文程度で)

OJTにおいて「新人の主体性を引き出す関わり方」が学べる本

新人の個性を活かしながら、自分自身も育成者として成長するための考え方のヒントをくれる本

OJTの各ステップに対応した「OJTの全体像と具体策」を網羅できる本

現場のリアルな事例から「育成に向き合う姿勢」そのものを磨ける本

OJTを現場任せにせず、会社全体で支える「育成の仕組み」として再構築する視点が得られる本

感情に振り回されず「空気を整えながら育てる」ための「型と行動」のヒントが得られる本

現場で実践された1年間のOJTのリアルと、それを支える思考・支援の型をまとめた本

意思決定・評価・育成など、組織運営に必要な全領域の実践ノウハウが網羅的に紹介された本

これらの本を、「OJTの担当者向け/OJTの制度を整備する人向け」「考え方を学びたい人向け/実践方法を学びたい人向け」に分類し、その概要やおすすめのポイントを解説します。

ぜひ最後までお読みいただき、あなたが本当に必要としている本を選んでみてください。

▼OJTの全体像や詳細のテーマについては以下にまとめています。併せてご覧ください。(関連記事) 

⇒効果的なOJTとは?意味と目的、新時代の学習環境の作り方を解説 
⇒OJTにおける最大のデメリットとは?解決策と合わせて解説! 
⇒デジタル時代のOJTマニュアルとは?社員教育のポイントを紹介! 
⇒OJT成功の企業事例10選|うまくいく会社の共通ポイントを解説 
⇒OJTが合わない!と思ったときの対処法と問題解決策について解説! 
⇒OJTトレーナーの3つの役割とよりよい人材育成の循環を生むコツとは? 
⇒OJTトレーナー研修とは?45%が未実施!内容や実施方法を解説! 
⇒OJTガチャの不運・悲劇を防ぐ処方箋3選!効果的な対策について解説! 

▼関連資料は下記よりダウンロードできます。

OJT2点セットバナー

目次[非表示]

  1. 1.OJTの本を選ぶ際のポイント
    1. 1.1.自身の目的や役割に合ったものを選ぶ
    2. 1.2.信頼できる著者のものを選ぶ
    3. 1.3.実際に読んだ人のレビューや口コミの件数が多いものを選ぶ
  2. 2.「OJT担当者×考え方」を学ぶのにおすすめの書籍2選
    1. 2.1.ドラッカー 対人マネジメントの教え
    2. 2.2.最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
  3. 3.「OJT担当者×実践」を学ぶのにおすすめの書籍2選
    1. 3.1.OJT完全マニュアル
    2. 3.2.事例で学ぶOJT-先輩トレーナーが実践する効果的な育て方
  4. 4.「仕組みを作る管理職×考え方」を学ぶのにおすすめの書籍3選
    1. 4.1.人が育つ会社をつくる[新版]
    2. 4.2.困難な組織を動かす人はどこが違うのか?POSITIVE LEADERSHIP
    3. 4.3.「自分ごと」だと人は育つ:博報堂で実践している新入社員OJT 1年間でトレーナーが考えること
  5. 5.「仕組みを作る管理職×実践」を学ぶのにおすすめの書籍1選
    1. 5.1.1000人のエリートを育てた 爆伸びマネジメント
  6. 6.OJTは本を読むだけでは育成の成果に繋がらない
  7. 7.OJT本の知識を実務に活かすコツ
    1. 7.1.明確な目標を立てる
    2. 7.2.本の知識を段階的に試してみる
    3. 7.3.フィードバックと改善を繰り返す
    4. 7.4.指導する人のスキルや理解力に合わせて教え方を調整する
  8. 8.まとめ

OJTの本を選ぶ際のポイント

本を手にするイメージ画像

OJTの本を読んで実務に役立てたいなら、まず「本の選び方」が重要です。

なぜなら、選び方がズレているとせっかく時間をかけて本を読み込んでも、「実際の育成現場でうまく活かせない」という状況になる可能性が高いからです。

そこで1章では、「OJTの本を選ぶときに押さえておきたいポイント」をご紹介します。

OJTの本を選ぶ際のポイント

  • 自身の目的や役割に合ったものを選ぶ
  • 信頼できる著者のものを選ぶ
  • 実際に読んだ人のレビューや口コミがいいものを選ぶ

この3つを意識して選ぶことで、自分に合った一冊に出会いやすくなります。

自身の目的や役割に合ったものを選ぶ

OJTの本を選ぶ際は、自身の目的や役割に合ったものを選びましょう。

なぜなら、OJTで指導を担当する人とOJTの制度を整備する人とでは、必要な知識や情報が異なるからです。

例えば、役割によって、読むべき本の内容は以下のように異なります。

【役割別|読むべき本の内容】

指導担当者

  • 教え方のコツ
  • 信頼関係の作り方
  • 効果的なフィードバックのやり方

など

仕組みを整える管理職

  • OJTの設計や計画の仕方
  • OJTの効果の測り方
  • OJT担当者の育成方法

など

また、考え方などの基本から知りたいのか、すぐに現場や実務で使える実践方法を知りたいのかによっても、選ぶべき本は変わってきます。

こうした役割や本を読む目的によって、この記事で紹介している本は以下のように分類できます。
あなたが必要としている本を選ぶ際に、ぜひ参考にしてみてください。

OJTの役割別|読むべき本の内容マトリクス画像

信頼できる著者のものを選ぶ

OJTの本を選ぶ際、もう一つ大切なのが「誰が書いた本なのか」という視点です。

そこで、実際にOJTの現場で指導した経験のある人や、OJTの仕組みづくりに関わった経験のある著者の本を選びましょう。

なぜなら、OJTは「実際の現場でどうやって人を育てるか」が重要なテーマのため、著者に現場経験やOJTの知識があるかどうかは内容の質や再現性に大きく影響するからです。

現場経験やOJTの知識がある著者であれば、机上の空論ではなく、実際の現場で使えるノウハウが学べます。

では、どうやって「信頼できる著者」だと判断するかというと、以下のポイントを参考にしてください。

  • 企業研修・人材育成・OJTトレーナー育成の実務経験はあるか
  • これまでどんな業界・企業に関わってきたか
  • 継続的にOJTの分野で活動しているか

信頼できる著者の本を選ぶことで、明日から現場で試せるコツやヒントがたくさん得られるはずです。

実際に読んだ人のレビューや口コミの件数が多いものを選ぶ

これはOJTの本に限らずですが、実際に読んだ人のレビューや口コミが多いものを選ぶのもおすすめです。

レビューの件数が多い本は多くの人が手にとっている証拠とも言えるので、重要な判断材料になります。

さらにいい口コミやレビューが多くついている本の場合、参考になる本である可能性が高いため、買ってから後悔するリスクを減らすことも可能です。

例えば、参考になるレビューや口コミには、以下のようなものがあります。

  • 自分と同じ立場の人が書いている→自分にも合う内容か分かる
  • 具体的な内容に触れている→具体的にどう役立つかイメージしやすい
  • いいことだけでなくデメリットや弱点も書かれている→客観的な意見が把握できる

レビューや口コミの情報を上手く活用すれば、「今の自分に合った1冊」を見つけやすくなります。

「OJT担当者×考え方」を学ぶのにおすすめの書籍2選

学習者のイメージ画像

2章では、「OJT担当者×考え方」を学ぶのにおすすめの書籍を2冊ご紹介します。

  • ドラッカー 対人マネジメントの教え
  • 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

「どう教えるか」というテクニックよりも、人を育てる上で大切なマインドセットや視点を学びたい方は、ぜひ読んでみてください。

ドラッカー 対人マネジメントの教え

ドラッカー 対人マネジメントの教え

出版社

日本橋出版

筆者

八木 優市朗

値段

1,760円(税込)

出版年月日

2021年9月16日

ページ数

236ページ

詳細(出版社公式サイト)

Kindle

あり

この本は、マネジメントの父と呼ばれるドラッカーが語った「人を管理するのではなく人の主体性を引き出す」対人マネジメントの本質を、哲学的な視点も交えて深掘りしている本です。

目次は以下の通りです。

  • 第1章 第一の教えー主体性の力
  • 第2章 第二の教えー対人マネジメントの新しいパラダイム
  • 第3章 第三の教えー目標を設定するということ
  • 第4章 第四の教えー部下の職務遂行への影響力
  • 第5章 第五の教えー職務遂行の振り返りの支援と評価
  • 第6章 第六の教えー部下を育成するということ
  • 第7章 第七の教えー管理職に求められること

つまりこの本では、OJTにおいて「新人の主体性を引き出す関わり方」が学べます。

一人一人に合った育成や、信頼関係を育てる指導姿勢を考える土台として、マインドセットを整えるのに役立つでしょう。

著者について

著者・八木優市朗氏は、アメリカ系企業にて長年に渡り、人材育成の最前線で活躍してきたマネジメントコンサルタントです。

これまでに、

  • 人事部長
  • トレーニング部長
  • 人材開発マネジャー
  • トレーニング開発部マネジャー

などの役職を歴任し、現場のマネジメントと人材教育を両面から経験してきた実績があります。

ドラッカーと精神科医・心理学者であるユングを専門的に研究し、そこに哲学者・キルケゴールの思想を掛け合わせた指導方法でマネジメント教育や人材開発を行っています。

本書のおすすめポイント

本書は、ドラッカーの思想を「OJT担当者の現場での関わり方」に落とし込んで学べるところがおすすめです。 

通常、ドラッカーの思想は抽象的なものが多く、実際の行動にどう繋げるのかが見えにくい傾向があります。しかしこの本は、ドラッカーの思想をOJTでの担当者と部下の関わり方に結びつけやすいのが特徴です。

例えば、以下のような点が現代のOJTの現場でも参考になります。

  • 「人は管理する対象ではなく、主体性を引き出す存在である」という考え方が、育成方針の根源を見直すヒントになる
  • 指導者としてのあり方を「教える側」から「引き出す側」にシフトチェンジするきっかけになる
  • リモートワークのような「見えない環境」でも、「相手を信頼する」という考え方で関わる姿勢を持てる

実際に読者からは

  • 「引用が多く丁寧に行われていて、ドラッカーの教えを意識しながら読める」
  • 「著者がどれほど深くドラッカーを理解しているかが分かり、解説も分かりやすかった」

といった声が寄せられており、部下の育成や信頼構築に悩むOJT担当者に「人をどう動かすか」ではなく「人とどう関わるか」を教えてくれる一冊だと言えます。

こんな人におすすめ!

  • OJT担当者になったばかりで、教え方に不安を感じている人
  • 新人とのコミュニケーションに悩んでいる先輩社員やOJT担当者
  • リモートワークなどの環境下で、どういう指導をすればいいか悩んでいる人

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最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと

出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版)
筆者
マーカス・バッキンガム
値段
2,090円(税込)
出版年月日
2006年1月1日
ページ数
315ページ
詳細(出版社公式サイト)
Kindle
なし

この本では、すぐれたマネジャーに必要なこと・すぐれたリーダーに必要なこと・個人の継続的な成功に必要なことがそれぞれ解説されています。

目次は以下の通りです。

・第1章 「たったひとつのこと」について知る必要のある、いくつかのこと
 ・核心にたどり着きたい——問題を深く掘り下げたときにあるもの
 ・なぜだらけの半生——なぜこの本を書こうと思ったのか?
 ・たったひとつのことを見きわめる方法——ある説明が、ほかの説明より説得力を持つのはなぜか?
 ・隠れた原則の一例——幸せな結婚生活について知らなければならない、たったひとつのこと
 
【第I部】組織の継続的な成功について あなたが知らなければならない たったひとつのこと
・第2章 マネジャーとリーダー——どうちがうのか?
 ・重大なちがい——どちらが重要か?兼任は可能か?
 ・真ん中から見る——すぐれたマネジャーは何をしているのか?どんな才能が必要か?
 ・頂点から見る——すぐれたリーダーは何をしているのか?どんな才能が必要か?
 
・第3章 すぐれたマネジャーはチェスをする
 ・まずはマネジメントの基本から——マネジャーとして失敗しないためのスキルとは?
 ・すぐれたマネジャーは何をしているか?——すぐれたマネジメントについて知らなければならない、たったひとつのこと
 ・完璧な配置——ウォルグリーンの店長がとった方法とは?
 ・すぐれたマネジャーはロマンティストである——個別化によってもたらされる利益とは?
 ・強み、引き金、学習スタイル——ある人材を有効に活用するために、その人について知っておくべき三つの手がかり
 ・もっとも役に立つ質問——三つの手がかりをどう見きわめるか?
 
・第4章 すぐれたリーダーは未来を描く
 ・リーダーはわれわれの心をとらえる——ニューヨーク市民の不安を鎮めるために、ジュリアーニ市長は何を言ったか?
 ・五つの不安、五つの欲求、ひとつの焦点——リーダーに求められるものは何か?
 ・未来への不安を取り除く——人々がいちばん明確さを求めているのはどこか?
 ・リーダーシップの規律——最高のリーダーはどうやってそこへ到達するのか?
 
【第II部】個人の継続的な成功について あなたが知らなければならない たったひとつのこと
・第5章 何をするかではなく、何をしないか
 ・20パーセントの人——なぜ彼らは成功し続けるのか?
 ・初期の考え——たったひとつのことのように見えて、そうでないもの
 ・継続的な成功とは何か?——意味の広いことばだが、その正確な定義は?
 
・第6章 三つの主張
 ・主張1——正しい戦術を見つけ、それをもちいる
 ・主張2——欠点を見つけ、修正する
 ・主張3——強みを見つけ、磨きをかける
 
・第7章 これでは成功は継続しない
 ・退屈している場合
 ・満足感がない場合
 ・ストレスを感じる場合
 ・消耗している場合
 
・エピローグ アンバランスであることをめざして

つまり本書は、OJTにおいて担当者が「どう教えるか」だけでなく、新人を導くリーダーとして「どうあるべきか」の軸を見つけられる本です。

新人の個性を活かしながら、自分自身も育成者として成長するための考え方のヒントをくれる一冊だと言えます。

著者について

著者のマーカス・バッキンガム氏は、リーダーシップやマネジメントの世界的な第一人者です。

ギャラップ社での8万人以上のマネジャー調査をもとに「強みに基づくマネジメント理論」を確立し、「短所を直すより、長所を伸ばす」アプローチを世界に広めました。

現在はADPリサーチ・インスティテュートの責任者として、エンゲージメントやパフォーマンスに関する研究を続けながら、世界中の企業でリーダー育成を支援しています。

本書のおすすめポイント

OJT担当者にとって、本書の「完璧な指導を目指すのではなく、目の前の人をどう導くかに集中すべき」というスタンスは大いに参考になります。

例えば、以下のような考え方が示されており、リーダーとしてどうあるべきかを根本から教えてくれます。

  • 「リーダーやマネジャーとしての正解」よりも「自分が何を信じて部下と関わるのか」が大切であるという考え方
  • 新人に答えを教えることよりも、「新人が自分で考えて動けるようにサポートする」というマインド
  • リーダーの重要な役割は、「目指すべき未来(目標)を明確に示し伝えること」という考え方

実際、読者からは

  • 「すぐれたリーダーの役割が理解できる」
  • 「リーダーとして考えなければならないことが明確に論じられている」

といった声が多く寄せられており、OJT担当者として目指すべきリーダー像が見えてくる1冊と言えるでしょう。

こんな人におすすめ!

  • 初めてOJT担当者を任されたけど、新人とどう関わればいいのか不安な人
  • 新人に合わせた教え方が分からずに悩んでいる人
  • OJT担当者として、自分自身どうあるべきか迷っている人​​​​​​

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「OJT担当者×実践」を学ぶのにおすすめの書籍2選

OJTしているシーン

3章では、「OJT担当者×実践」を学ぶのにおすすめの書籍を2冊ご紹介します。

  • OJT完全マニュアル
  • 事例で学ぶOJT-先輩トレーナーが実践する効果的な育て方

OJTの現場でよくある悩みやつまずきをどう乗り越えるか、実践に役立つ内容を学びたい方はぜひ読んでみてください。

OJT完全マニュアル

OJT完全マニュアル

出版社
ダイヤモンド社
筆者
ダイヤモンド社人材開発編集部
値段
1,540円(税込)
出版年月日
2015年3月13日
ページ数
200ページ
詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

この本は、OJTの現場で起きがちな「40の困ったシーン」に対して、具体的な対応策を提示してくれる一冊です。

目次は以下の通りです。

・第1章 OJTの土台づくり
 ・シーン1 OJTについて、いまひとつ本気になれない
 ・シーン2 OJT指導の拠り所がない
 ・シーン3 OJT指導をしても、部下の気づきが少ない気がする
 ・シーン4 若い部下との間に、信頼関係を築くのが難しい
 ・シーン5 部下が本当に成長するかどうか、自信が持てない
 ・シーン6 部下のやる気がなかなか引き出せない
 ・シーン7 自分一人では育成の負担感が大きすぎる
 ・シーン8 新人の部下が職場になじめていない
 
・第2章 目標設定
 ・シーン9 挑戦的な目標(ストレッチ目標)を部下本人に腹落ちさせられない
 ・シーン10 多様な目標を整理させることができない
 ・シーン11 目標は整理されているが成果が上がらないように思える
 ・シーン12 ストレッチ目標を実現可能なステップに落とし込めないでいる
 ・シーン13 成長への期待感をうまく伝えることができない
 
・第3章 計画立案
 ・シーン14 仕事を通じた成長をイメージさせることができない
 ・シーン15 仕事で起こり得る事態を予見させることができない
 ・シーン16 仕事の優先順位を意識させることができない
 ・シーン17 権限委譲(任せること)ができない
 ・シーン18 再挑戦への動機づけができない
 ・シーン19 新入社員の作業時間見積もりが甘い
 ・シーン20 部下に手本を示したいが望む通りに受け入れられない
 ・シーン21 仕事を細かく指示したら、本人の意欲が低下した
 
・第4章 計画の実行
 ・シーン22 日々の行動を観察できていない
 ・シーン23 声をかける時機を逸してしまう
 ・シーン24 業務の進捗を正しく確認できない
 ・シーン25 考えて実行させたり、臨機応変に実行させることができない
 ・シーン26 進捗を管理しすぎたら、部下がやる気を失った
 ・シーン27 何も考えず、漠然とルーチンワークをこなしている
 
・第5章 トラブルへの対処
 ・シーン28 トラブルを抱えた部下に、どう接するべきか
 ・シーン29 相談しやすい雰囲気をつくることができない
 ・シーン30 トラブルの経過や現状をうまく共有できない
 ・シーン31 上司として部下のトラブルにどのくらい関与すればいいか迷う
 ・シーン32 本人が落ち込み、自信を失いかけている
 
・第6章 評価
 ・シーン33 効果的なフィードバックの流れ、機会がわからない
 ・シーン34 効果的にほめることができない
 ・シーン35 効果的に叱ることができない
 ・シーン36 部下に深く内省させることができない

・第7章 学びの抽出
 ・シーン37 業務経験の振り返りから、教訓をうまく引き出す指導ができない
 ・シーン38 「学び」につながるヒントをうまく提供できない
 ・シーン39 部下から的確な言葉を引き出すことができない
 ・シーン40 成長の実態を測定したり、上手に伝えることができない
 
・第8章 OJT指導の実践例
 ・事例1 部下が自分で考えない(当事者意識がない)
 ・事例2 部下の行動が受動的である(余計な仕事を増やしたくない)

つまりこの本は、OJTの各ステップに対応した「OJTの全体像と具体策」を網羅できる実践書です。

感覚ではなく、構造的に「人を育てる力」を身につけたい人に最適です。

著者について

この本を編集したダイヤモンド社人材開発編集部は、人材育成・組織開発書を多数手がける専門編集部門です。

若手社員の成長支援をコンセプトに、書籍編集だけでなく適性検査や教育研修ツールの開発・提供も行っており、理論だけでなく「現場で再現できて効果もある」教材の開発に定評があります。

長年にわたり全国で5000社以上の人材課題に向き合ってきた実績を持ち、「態度能力」など独自の視点で、現場に即した支援を行っています。

本書のおすすめポイント

本書は、理論・構造・実例がバランスよく整理されていて、すぐOJTの現場で使えるところがおすすめです。

例えば、以下のような実践的な内容が掲載されている点が参考になります。

  • 全ての章に「具体的なシーンとその対応策」が記載されており、辞書のように使える
  • OJT現場のあるあるや、実際の行動に落とし込んだ指導例豊富に紹介されている
  • 心理学や教育学的な考え方も織り交ぜられており、再現性のある指導に役立つ

実際、読者からは

  • 「OJTの教科書として、部下を持つ方は一度は目を通した方がいい」
  • 「非常に具体的で、行動にまで落とし込まれていたので実践しやすい」
  • 「OJTの基本を短時間で理解できた」

といった声が寄せられており、多くのOJT担当者にとって一度は目を通しておきたい一冊となっています。

こんな人におすすめ!

  • 初めてOJTを任されて、何から始めればいいか分からない人
  • 新人育成に苦手意識があり、「型」や「流れ」が知りたいと感じている人
  • 実例や具体的な行動へのヒントがほしいOJT担当者 ​​​​​​

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事例で学ぶOJT-先輩トレーナーが実践する効果的な育て方

事例で学ぶOJT-先輩トレーナーが実践する効果的な育て方

出版社
経団連出版
筆者
田中 淳子
値段
1,760円(税込)
出版年月日
2021年7月3日
ページ数
200ページ
詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

この本は、OJTの現場で実際に起こる「あるある」な状況にどう対応すれば良いかを、具体的な事例で学べるです。

目次は以下の通りです。

  • 第1章 OJTトレーナーの役割
  • 第2章 周囲を巻き込み、みんなで育てる
  • 第3章 新入社員と信頼関係を築く
  • 第4章 業務の教え方と質問対応
  • 第5章 社会人としての基本を学ばせる
  • 第6章 経験学習を生かす
  • 第7章 仕事の取り組み方を教える
  • 第8章 新入社員との1 on1ミーティング
  • 第9章 フィードバックと振り返り

つまり、この本では現場のリアルな事例から、「育成に向き合う姿勢」そのものを磨けるでしょう。

著者について

著者・田中淳子氏は、人材教育の現場歴36年超えの大ベテランで、特にOJT支援には20年にわたって取り組んでいる方です。

「人をどう育てるか」「人はどう成長するのか」について研究しており、新人育成に悩む企業に数多くの知見を提供しています。

「働く大人の学びと成長」に強い関心を持ち、国家資格であるキャリアコンサルタントとして、人の成長を「仕事と人生」の両面からサポートしています。

本書のおすすめポイント

本書は、OJTの現場で「今まさに起きているリアルな悩み」に対して、すぐに使える対応のヒントが詰まっているところがおすすめです。

3-1.OJT完全マニュアル」がOJTの体系的なノウハウに強い本だとすれば、本書は「現場でそのまま使える対応」に特化した本だと言えます。

例えば、参考になるポイントは以下の通りです。

  • 「同じことを何度も聞いてくる場合はどうする?」「言われた時しかやらない場合への対応は?」など具体的な育成事例が豊富に掲載されている
  • 現場でありがちな「失敗も踏まえた声掛けや関わり方の工夫」が紹介されている
  • 新人を育てるだけでなく、教える側も成長できる内容が書かれている

実際、読者からは

  • 「実例が満載で、説明も専門知識をもとに分かりやすく書かれていたので参考になった」
  • 「『OJTの現場あるある』への対応を言語化し、ちゃんと教えられるようにしてある」
  • 「現場の悩みが本当の『あるある』なので、自分事として読める」

といった声が寄せられており、OJTの現場での考え方と対応のヒントをくれる一冊だと言えます。

こんな人におすすめ!

  • OJTの現場で「何が正解か分からない」と悩んでいる人
  • 新人や部下への関わり方や声掛けに自信が持てない人
  • 「育成される側」としての新人の気持ちにも寄り添いたい人 ​​​

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「仕組みを作る管理職×考え方」を学ぶのにおすすめの書籍3選

「仕組みを作る管理職×考え方」を学ぶのにおすすめの書籍3選

4章では、「仕組みを作る管理職×考え方」を学ぶのにおすすめの書籍を3冊ご紹介します。

  • 人が育つ会社をつくる[新版]
  • 困難な組織を動かす人はどこが違うのか?POSITIVE LEADERSHIP
  • 「自分ごと」だと人は育つ:博報堂で実践している新入社員OJT 1年間でトレーナーが考えること

「人が育つ文化や仕組みをどう整えるか」に焦点を当てて、組織全体の成長戦略を考える視点を学びたい方は、ぜひ読んでみてください。

人が育つ会社をつくる[新版]

人が育つ会社をつくる[新版]

出版社
日経BPマーケティング
筆者
高橋 俊介
値段
1,870円(税込)
出版年月日
2006年5月1日
ページ数
219ページ
詳細(出版社公式サイト)
Kindle
なし

この本は、企業の成長に不可欠な「人材育成の仕組み」を、社員一人一人のキャリア構築という視点から再度考え直すための本です。

社員が自発的に学び成長する環境をどう整えるかを、豊富な実例とともに解説しています。

目次は通りです。

・第1章 なぜいま組織で人が成長しにくいのか
 ・1 暗黙の人材育成機能だったOJTの崩壊
 ・2 若者たちの焦りと思い込み
 ・3 IT化とグローバル化が職場に迫る変化
 ・4 求められる能力の変化
 ・5 指導命令型から抜け出せない悪循環
 
・第2章 何が若手社員を成長させるのか
 ・1 成長は、仕事を通じてこそ得られる
 ・2 組織は何をすべきか
 ・3 職種によって異なる成長実感
 
・第3章 多様な成長パターンを用意する
 ・1 なぜ成長の多様性なのか
 ・2 仕事のプロフェッショナル化による成長
 ・3 キャリアチェンジを通じた成長
 ・4 正規社員以外の働き方での成長
 ・5 気づきと働き方改革による成長
 ・6 自らおこなう仕事のプロフェッショナル化
 
・第4章 自らキャリアを切り開いていく力をつける
 ・1 健全なキャリア自律概念とは何か
 ・2 健全なキャリア自律概念の4つの特徴
 ・3 自分のキャリアを切り開く能力を強化する
 
・第5章 新たな人材育成のための仕組みをつくる
 ・1 日本の人材育成の落とし穴
 ・2 上下関係の育成に頼らない学習する組織の構築
 ・3 人材育成型リーダーシップへの転換
 ・4 研修と実践をリンクさせた思考・行動特性の変革
 ・5 戦略的スキルのタイムリーな抽出と学習行動へのリンク
 ・6 経営幹部候補にかぎらない試練の組織的創出と提供
 ・7 「普遍性の高い知」の獲得
 ・8 管理職業務の分解と育成責任の組織共有

つまりこの本は、OJTを現場任せにせず、会社全体で支える「育成の仕組み」として再構築する視点が得られる本です。

著者について

著者・高橋俊介氏は、キャリア開発・人材マネジメント分野の第一人者です。

東京大学卒業後、米プリンストン大学修士課程を経て、マッキンゼーや外資系人事コンサルの代表を歴任してきました。

1997年に独立、2000年からは慶應義塾大学大学院教授として教育・研究に従事し、現在はSFC研究所上席所員として人材育成やキャリアの形成について研究・教育・企業支援を行っています。

30年以上にわたり「自律的に働く人と組織の関係性を問い続けてきた実践派の理論家」として、多くの企業支援や政策提言にも関わっている人です。

本書のおすすめポイント

本書は、人材育成の制度やキャリア支援を「仕組み」として捉え直せるところがおすすめです。

特にOJTの仕組みを整えたい管理職の方にとっては、現場任せの指導から脱却し、会社全体で人を育てる文化を作るための視点が得られる1冊です。

例えば、参考になるポイントは以下の通りです。

  • 人が育たない理由を、組織構造・評価制度・職場文化などの背景からひも解いて解説されている
  • OJTを現場任せの個人技でなく、「会社全体で人を育てる仕組み」と再定義して、その仕組みを構築するヒントが詰まっている
  • 人を育てるために、マネジャーや担当者が「支配者」ではなく「支援者」になるための視点が書かれている
  • 社員が自ら考え、選択し、成長していくために用意すべき「キャリア支援」や「成長パターン」が多数掲載されている

実際、読者からは

  • 「人が育たない背景を様々な角度から丁寧に解説してあって納得感があった」
  • 「社員のキャリアアップ支援に悩んでいた時にとても参考になった」
  • 「従来の研修やキャリア支援が効かない理由が腑に落ちた」

といった声が寄せられており、人事担当者やマネジメントを行う層から高い支持を得ています。

こんな人におすすめ!

  • 「OJTを仕組みとして会社に定着させたい」と考えている人事・マネジャー
  • 一人ひとりに合った育成の仕組みを考えたい人事・マネジャー ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

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困難な組織を動かす人はどこが違うのか?POSITIVE LEADERSHIP

困難な組織を動かす人はどこが違うのか?POSITIVE LEADERSHIP

出版社
日本経済新聞出版社
筆者
キム・キャメロン
値段
2,090円(税込)
出版年月日
2022年1月18日
ページ数
192ページ
詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

この本は、ポジティブな組織風土やマインドを実現するための実践的なリーダーシップ論が書かれた本です。

目次は以下の通りです。

・第1章 ポジティブリーダーシップとはなにか?
 ・ポジティブリーダーシップに向けられる批判と懸念
 ・群を抜いた成果を生むポジティブな逸脱――ロッキーフラッツ核兵器製造施設
 ・ポジティブな逸脱を実現したケース1――グリフィン・ホスピタル
 ・ポジティブな逸脱を実現したケース2――プルデンシャル
 ・「ポジティブ」がもたらす効果とエビデンス
 ・ポジティブリーダーシップ戦略とは?
 
・第2章 戦略1 ポジティブな組織風土
 ・ネガティブ感情から見えてくるもの
 ・ポジティブな組織風土の例――シノバス銀行
 ・どうやってポジティブな組織風土を作り上げるか
 ・働きかけ1――思いやり
 ・働きかけ2――寛容
 ・働きかけ3――感謝
 ・まとめ――ポジティブリーダーシップ行動の自己診断1
 
・第3章 戦略2 ポジティブな人間関係
 ・よき人間関係がもたらすもの
 ・影響1――健康によいホルモンが増える
 ・影響2――心臓血管をより健康に保つ
 ・影響3――免疫力を高める
 ・影響4――個人にも組織にも
 ・どうやってポジティブな人間関係を作り出すか
 ・ポジティブエネルギーのネットワークマップを作成してみよう
 ・強みにフォーカスする
 ・まとめ――ポジティブリーダーシップ行動の自己診断2
 
・第4章 戦略3 ポジティブなコミュニケーション
 ・どうやってポジティブなコミュニケーションを生み出すか
 ・ベストな自己フィードバック――強みに注目する
 ・サポーティブコミュニケーションを駆使する
 ・まとめ――ポジティブリーダーシップ行動の自己診断3
 
・第5章 戦略4 ポジティブな意味づけ
 ・仕事を勤めと捉えるか、天職と捉えるか
 ・どうやって仕事にポジティブな意味を持たせるか
 ・まとめ――ポジティブリーダーシップ行動の自己診断4
 
・第6章 4つのポジティブ戦略の実践
 ・PMIプログラムの実施に必要なこと
 ・ステップ1――役割交渉セッション
 ・ステップ2――継続的な1on1のミーティング
 ・PMI導入に反対されたら
 ・まとめ――ポジティブリーダーシップ行動の自己診断5
 
・第7章 ポジティブリーダーシップを発展させる
 ・ポジティブリーダーシップ5つの法則
 ・状況に応じたポジティブリーダーシップ戦略を探る
 ・ステップ1――現行のやり方を診断する
 ・ステップ2――実行計画を立てる

このように、組織におけるポジティブな空気を重視した内容となっています。

直接的にOJTのノウハウを解説した本ではありませんが、新人がより良い環境下で、生き生きとスキルを習得するためのOJT制度や指導者のあり方を考える際のヒントが得られる一冊と言えるでしょう。

著者について

著者のキム・キャメロン氏は、「ポジティブ組織心理学」という学問の第一人者です。

  • 組織文化
  • リーダーシップ
  • 職場の幸福
  • エネルギー
  • 信頼

などをテーマに、120以上もの学術論文を発表しています。

「良い組織は良い行動の連鎖から生まれる」という考え方を軸に、実務にも活かせる理論を展開してきた研究者です。

本書のおすすめポイント

本書は、単純な感情論ではなく、戦略としてポジティブな風潮の作り方や、そのための行動を学べるところがおすすめです。

OJTの仕組みを作るうえで、「育成計画」や「担当者の設定」などのハード面だけでなく、現場で人が育つ「空気」や「関係性」を整えることも不可欠です。

この本では、その空気や関係性を整えるための、以下のような考え方が学べます。

  • 信頼や感謝、前向きさなどの「ポジティブな感情」を、戦略的に生み出す方法
  • 職場にある「批判的な空気」や「無関心の連鎖」など、ネガティブな構造の断ち切り方
  • リーダーの態度一つ一つが、チーム全体の雰囲気に与える影響

実際、読者からは

  • 「役割と使命の明確化など、現場に活かせる視点が多い」
  • 「実践パートは後半だけだけど、読みやすかった」
  • 「ポジティブをどうリーダーシップに活かすか、分かりやすかった」

といった声が寄せられており、現代の組織に必要な新しいリーダー像を学べる一冊です。

こんな人におすすめ!

  • OJTのあり方を根本から見直したい人事・マネジャー
  • 新人が前向きに取り組めるOJTの仕組みを構築したい人事・マネジャー
  • OJTの現場にあるネガティブな空気を一変したい人事・マネジャー​​​​​​

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「自分ごと」だと人は育つ:博報堂で実践している新入社員OJT 1年間でトレーナーが考えること

「自分ごと」だと人は育つ:博報堂で実践している新入社員OJT 1年間でトレーナーが考えること

出版社
日本経済新聞出版社
筆者
博報堂大学
値段
2,090円(税込)
出版年月日
2014年1月21日
ページ数
324ページ
詳細(出版社公式サイト)
Kindle
なし

この本は、博報堂の現場で実践された1年間のOJTのリアルと、それを支える思考・支援の型をまとめた本です。

目次は以下の通りです。

  • 第1章 「人が育ちにくい時代」の認識から始める
  • 第2章 育成・指導者と新入社員が同じゴールを持つ―今の時代に合った新しいOJTの考え方
  • 第3章 「任せて・見る」―「自分ごと」を習慣化する
  • 第4章 「任せ・きる」―「自分ごと」をマスターする
  • 第5章 「任せて・見る」と「任せ・きる」の合間に考えるべきこと
  • 第6章 フィードバックの効用と具体的な方法
  • 第7章 OJTの1年間でトレーナーが考えること―5つの軸と1年間のストーリー

つまりこの本は、属人的な根性論に頼らず、新人が前向きに挑戦したくなる育成方法を順を追って学べる一冊です。

著者について

この本の編者は、博報堂社内の教育機関「HAKUHODO UNIV.(博報堂大学)」です。

2005年設立以来、クリエイティブ企業に必要な「構想力と自走力」を支える人材開発を行っており、その中で培われた「実際に社内で回り続けている育成手法」を可視化しています。

本書のおすすめポイント

本書は、博報堂で実際に行われているOJTのプロセスを元に解説されているため、理論と実践がリアルに繋がっており、納得感を持ちながら読み進められます。

特に、OJTを属人化させず、再現性のある仕組みとして取り入れたい管理職の方にとって、実際に博報堂社内で機能している「育成の型」が言語化されている点は大いに参考になるでしょう。

また、新人が「自分ごと」として仕事に向き合うための育成のあり方についても、実践的なヒントが得られます。

まとめると、参考にしやすいポイントは以下の通りです。

  • 「教え方」ではなく「どう関わるか」といった関係構築のフレームが豊富に載っており、OJT担当者を育てる立場の管理職にとっても気付きやヒントになる
  • 「OJT=一緒に悩むこと」という姿勢が、どれだけ指導される人の成長意欲を引き出すかが実感できる

実際、読者からは

  • 「現代の新人育成において、博報堂のような丁寧な取り組みが必要だと感じた」
  • 「この本を参考に、組織作りや育成に取り組みたい」

といった声が寄せられており、実例を参考にOJTの仕組みを改善したい方にピッタリの1冊です。

こんな人におすすめ!

  • 理論やハウツーより、経験ベースの「生の声」からOJTのあり方を学びたい人
  • OJTで限られた人しか指導にあたれない状況を打破したい人事・マネジャー ​​​​​​​​​​​

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「仕組みを作る管理職×実践」を学ぶのにおすすめの書籍1選

OJTしてもらっているシーン

5章では、「仕組みを作る管理職×実践」を学ぶのにおすすめの書籍を1冊ご紹介します。

  • 1000人のエリートを育てた 爆伸びマネジメント

「人が育つ組織」を作るための具体的な取り組みについて知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

1000人のエリートを育てた 爆伸びマネジメント

1000人のエリートを育てた 爆伸びマネジメント

出版社
かんき出版
筆者
中尾 隆一郎
値段
1,870円(税込)
出版年月日
2021年12月21日
ページ数
288ページ
詳細(出版社公式サイト)
Kindle
あり

この本は、意思決定・評価・育成など、組織運営に必要な全領域の実践ノウハウが網羅的に紹介された本です。

目次は以下の通りです。

  • 第1章 Goal 仕事のワクワク度を高める「ゴール」
  • 第2章 Pre 段取り八分、仕事二分を目指す「事前準備」
  • 第3章 On アジャイルな組織をつくる「実行・カイゼン」
  • 第4章 Post 成功の再現性を高め、失敗を防ぐ 「振り返り」

つまりこの本は、OJTでの新人育成を組織成長の中に組み込んで考えられるようになるための実践書です。

著者について

著者・中尾隆一郎氏は、株式会社リクルートで29年間にわたり住宅・人材・IT領域での事業開発と組織マネジメントに従事していました。

特に、スーモカウンターを6年で売上30倍・店舗数12倍・社員数5倍に成長させた実績を持ち、退職後は株式会社中尾マネジメント研究所を立ち上げ、「中尾塾」などで経営者・リーダー層の育成に取り組んでいます。

「人と数字を同時に伸ばすマネジメントの第一人者」として注目されている人物です。

本書のおすすめポイント

本書は、曖昧な理論ではなく、全て行動レベルで再現可能な型を学べるところがおすすめです。

管理職の方がOJTのトレーナーに対し、「どう任せるか」「どんな声掛けをするか」といった日々の関わり方に悩む場面で、テンプレートや具体的な問いかけ例を活用して行動に落とし込めるのが特徴です。

例えば、以下のようなポイントが参考になります。

  • 権限の委譲や成長のフィードバックなどをどう設計するか、再現性のあるプロセスで解説されている
  • 部下の成長と成果・組織文化の強化を同時に実現する考え方が示されている
  • リクルートで1000人の人材を育成した経験に基づいた、信頼性の高い現場の育成ノウハウが紹介されている

実際、読者からは

  • 「フレームワークが使いやすく、自然とパフォーマンスが上がる」
  • 「失敗談も含めて読みやすく、真似したくなるノウハウが詰まっていた」
  • 「フォーマットが型として用意されていて、再現性が高いと感じた」

といった声が寄せられており、OJTの設計・整備を行ううえで、すぐに活かせる内容が解説されていることがうかがえます。

こんな人におすすめ!

  • OJTの制度を設計・整備する立場にある人
  • OJTのトレーナー(指導担当者)を育成・指導する立場にある人 ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

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OJTは本を読むだけでは育成の成果に繋がらない

本のイメージ画像

ここまで、おすすめの書籍8冊をご紹介してきましたが、OJTは本を読むだけでは育成の成果には繋がりません。

本を読むことは単なる「知識のインプット」に過ぎず、実践・応用・振り返りをしなければ「分かったつもり」で終わってしまうからです。

特にOJTは、「人と人との関係性」が重要なので、頭で理解した本の知識をそのまま使いこなせるとは限りません。

例えば、「フィードバックは具体的に、肯定的な言葉から始めると効果的」と本に書かれていたとしても、実際の現場では「忙しくて丁寧に言えなかった」「つい感情的に注意してしまった」など、理想通りにいかない現実が必ず起こります。

人はそのギャップを体感して初めて「どうしたらいいのか?」を考えるため、本の知識が経験として身につきます。

だからこそ、OJT本は「読む」だけで満足せず、実際に現場でやってみて振り返ることが大切です。

OJT本の知識を実務に活かすコツ

OJTシーン

6章でもお伝えしたとおり、OJTに役立つスキルは本を読んだだけでは身につきません。大切なのは、本で得た知識を「実際の現場でどう活かすか」です。

そこで、ここでは、OJTの本を読んで得た知識を実務に活かすコツについてご紹介します。

OJT本の知識を実務に活かすコツ

  • 明確な目標を立てる
  • 本の知識を段階的に試してみる
  • フィードバックと改善を繰り返す
  • 指導する人のスキルや理解力に合わせて教え方を調整する ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​


明確な目標を立てる

本の知識を実務に活かすには、最初に「どの場面でどう使いたいか」という目標を明確にすることが大切です。

OJT本にはさまざまなノウハウが詰まっていますが、「とりあえず全部読んで、何となくやってみよう」では実践につながりません。

まずは、自分がOJTの中で困っている具体的な場面を明確にし、「この悩みを解決するために、何を試すか?」という目的意識をもって本を読むことが重要です。

読む段階から「ここを改善したい」「このフレーズを使ってみよう」と決めておくと、本の内容が自分ごととして定着しやすくなります。

目の前の課題にひとつ絞って、本の内容を「目的・目標ありきで取り入れると、実際に知識を活用しやすくなり知識の定着にも繋がります。

本の知識を段階的に試してみる

OJT本で学んだ内容は、一度に全部取り入れようとせず、小さく試して徐々に広げていくのが成功のコツです。

OJT担当者・仕組みづくりの管理職それぞれで、以下のように進めていくのがおすすめです。

OJT指導担当者

  1. まずは本の知識を自分で小さく試してみる
  2. 現場での手応えを確認して、やりやすさなどをメモしておく
  3. 自分の中で「再現性がある」と判断できたものを新人への指導に組み込む
  4. 「うまくいかなくても大丈夫」という空気で、新人と実行・改善を繰り返す

仕組みを作る管理職

  1. まずはテーマを1つ選び、小さく導入してみる
  2. 一部の指導担当者に協力してもらい、テスト運用する
  3. 現場の声を定期的にヒアリングして、改善点を洗い出す
  4. 成功事例をマニュアルやチェックリストに反映する
  5. 他の現場でも実践しやすいように「型」を作る

このように、指導者は「まず自分で試して新人の指導に取り入れていく」、管理職は「現場で小さく試して、制度として広げる」というステップを踏んでいくといいでしょう。

フィードバックと改善を繰り返す

OJT本の知識を実践に活かすには、「やって終わり」ではなく、振り返って改善を重ねるプロセスが不可欠です。

例えば、OJT担当者や仕組みを作る管理職それぞれで、以下のポイントを意識した「振り返りや改善」をするのがいいでしょう。

OJT指導担当者
  • 何か実行した後は、上手くいったこと・いかなかったことを考える
  • 改善点を決めて、次のアクションを決める
  • 新人に対しても同様に、振り返って改善点を決める→次に試すを繰り返す​​​​​​
仕組みを作る管理職
  • 現場からのフィードバックは、必ず仕組みに反映させる
  • 定期的に進捗状況や取り組みを共有する
  • 仕組み自体に「振り返りの機会」を組み込む​​​​​​​

このように、指導担当者は「個人レベルで実践を振り返る」、管理職は「フィードバックを仕組みに反映する」というサイクルを回すことで、本の知識を現場に取り入れることができます。

指導する人のスキルや理解力に合わせて教え方を調整する

OJTでは、本に書かれた方法が正解とは限らないため、指導する人のスキルや理解力に合わせて教え方を調整するのも重要です。

例えば、理屈で理解するタイプの新人には「説明多め」、やってみて覚えるタイプには「実践多め」の指導が効果的です。

また、慎重派の新人には段階的に進め、チャレンジ志向の強いタイプにはある程度の自由を与えるなど、性格やペースに合わせて調整することが、育成効果を高めるコツだと言えます。

「相手に合わせる」視点を持つだけで、同じ内容でも伝わり方や成長スピードが大きく変わるため、OJTの効果は何倍にも人がります。

OJT本の知識を「現場で活かせる仕組み」にするなら、「UMU」をご活用ください!

OJT本を読んで「これは現場で使えそう!」と思っても、実際には

「どう教えたらいいかわからない」
「育成が担当者ごとにバラついてしまう」
「ロープレの時間が取れない」

など、実務の壁にぶつかることが少なくありません。

そんな悩みを解決するのが、AI×現場教育の「UMU(ユーム)」です。

UMUは、AIコーチングによるセールスロープレの自動化など、現場教育の属人化を防ぎ、トレーニングの効率化を図るサポートツールです。

創業者がGoogleの社内トレーナー出身ということもあり、効果的な学習設計と直感的な使いやすさを備えています。

OJT本で得た知識を「わかった」で終わらせず、現場で定着させる仕組みを整えたいと考えている方は、ぜひ一度UMUの活用をご検討ください。

\\ぜひ、UMUの機能をご確認ください!//

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まとめ

この記事では、「OJTに役立つおすすめ本8選」をご紹介しました。

まず、自分に合った本を選ぶためには、以下のポイントを意識するといいでしょう。


OJTの本を選ぶ際のポイント

  • 自身の目的や役割に合ったものを選ぶ
  • 信頼できる著者のものを選ぶ
  • 実際に読んだ人のレビューや口コミがいいものを選ぶ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

続いて、本記事でご紹介した8冊は以下の通りです。

書籍名

概要(一文程度で)

OJTにおいて「新人の主体性を引き出す関わり方」が学べる本
新人の個性を活かしながら、自分自身も育成者として成長するための考え方のヒントをくれる本
OJTの各ステップに対応した「OJTの全体像と具体策」を網羅できる本
現場のリアルな事例から「育成に向き合う姿勢」そのものを磨ける本
OJTを現場任せにせず、会社全体で支える「育成の仕組み」として再構築する視点が得られる本
感情に振り回されず「空気を整えながら育てる」ための「型と行動」のヒントが得られる本
現場で実践された1年間のOJTのリアルと、それを支える思考・支援の型をまとめた本
意思決定・評価・育成など、組織運営に必要な全領域の実践ノウハウが網羅的に紹介された本

また、本で学んだOJTの知識を実務に活かすコツは、以下の通りです。

OJT本の知識を実務に生かすコツ

  • 明確な目標を立てる
  • 本の知識を段階的に試してみる
  • フィードバックと改善を繰り返す
  • 指導する人のスキルや理解力に合わせて教え方を調整する​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

「本を読んで終わり」にせずに、実務に落とし込んでスキルとして定着を図るのがおすすめです。

LDcubeでは、OJTのデジタル化の支援のサービスやOJTト指導者研修、OJT指導者研修の内製化支援サービスを提供しています。無料のプログラム体験会やプラットフォームのデモ体験会なども行っています。お気軽にお声がけください。 

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企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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