職場のコミュニケーション不足の効果的な解決策とは?原因と対策まで解説!

あなたのチームではこのような状況が起きていませんか?会議での発言が特定のメンバーに偏っている、必要な情報が適切なタイミングで共有されない、部下が本音を話してくれない…。これらは全て「コミュニケーション不足」の典型的な症状です。

近年、リモートワークやハイブリッドワークの普及により、職場のコミュニケーションの課題はさらに複雑化しています。コミュニケーション不全の状態が続くことで、エンゲージメント低下や早期離職の増加など、組織に深刻なリスクをもたらします。

しかし、朗報です。コミュニケーション不足は必ず解決できます。

本記事では、組織のコミュニケーション不足を改善するための5つの効果的な解決策をご紹介します。これらは単なる理論ではなく、多くの企業で実証された即効性のある方法です。

1on1ミーティングの効果的な実施方法から、心理的安全性の構築、デジタルツールの活用まで、明日から実践できる具体的なアプローチをステップ・バイ・ステップでお伝えします。

特に管理職やリーダーの方々にとって、チーム内のコミュニケーションを活性化し、メンバーの潜在能力を引き出すためのヒントが満載です。さあ、組織を変える第一歩を踏み出しましょう。

▼コミュニケーションについては下記で詳しく解説しています。 

▼コミュニケーションのベースは自己理解です。

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目次[非表示]

  1. 1.コミュニケーション不足の5つの効果的な解決策
  2. 2.コミュニケーション不足の解決策①:定期的な1on1ミーティングの実践
    1. 2.1.すぐに始められる1on1ミーティング導入法
    2. 2.2.部下の本音を引き出す「オープン質問」テクニック
    3. 2.3.1on1で得た情報を組織改善につなげる
  3. 3.コミュニケーション不足の解決策②:心理的安全性を高める取り組みの実践
    1. 3.1.リーダー自らの失敗共有で発言しやすい環境を築く
    2. 3.2.「正解のない質問」で活性化するチーム会議の進行法
    3. 3.3.批判ではなく好奇心で応答するフィードバック文化の醸成
  4. 4.コミュニケーション不足の解決策③:デジタルツールの効果的活用の実践
    1. 4.1.目的別ツール活用で解消する情報格差
    2. 4.2.リモートワークでも一体感を生み出す朝礼・夕礼のデザイン
    3. 4.3.非同期コミュニケーションを成功させる5つのルール作り
  5. 5.コミュニケーション不足の解決策④:職場単位でのワークショップの実施
    1. 5.1.職場単位でのワークショップはあまり行われていない
    2. 5.2.職場単位でのワークショップは効果を得やすい
    3. 5.3.ワークショップで設定したガイドラインを実践する
  6. 6.コミュニケーション不足の解決策⑤:リーダーのスキル向上トレーニングの実践
    1. 6.1.リーダーの言動が職場に与える影響
    2. 6.2.コミュニケーション研修の実施
    3. 6.3.リーダーの率先垂範
  7. 7.コミュニケーション不足は解決できる!組織を変える意識改革
  8. 8.コミュニケーション不足の影響と根本原因
  9. 9.コミュニケーション不足の解決にはLIFO®がおすすめ!
  10. 10.コミュニケーション不足の解決にLIFOを活用した支援事例
  11. 11.まとめ:コミュニケーション不足の解決策を実施して組織を活性化!

コミュニケーション不足の5つの効果的な解決策

コミュニケーション不足解決策

職場でのコミュニケーション不足は、多くの企業が抱える深刻な課題です。

メールやチャットツールなど便利なコミュニケーション手段が増えた現代でも、「部門間の連携がうまくいかない」「上司と部下のコミュニケーションがスムーズでない」といった声はむしろ増えています。

この状況を放置すると、業務効率の低下だけでなく、社員の帰属意識の低下や早期離職の増加といった深刻な問題へと発展するリスクがあります。

しかし、コミュニケーション不足は適切なアプローチで解決できる問題です。本記事では、すぐに実践できる5つの解決策をご紹介します。

これらの方法は、多くの企業で実際に効果を上げている施策であり、段階的に導入することで職場のコミュニケーション環境を大きく改善することが可能です。

解決策①定期的な1on1ミーティングの開催

1on1(ワンオンワン)ミーティングとは、上司と部下が定期的に行う個別面談のことです。このミーティングでは、業務の進捗確認だけでなく、部下の悩みや意見を聞く場として活用します。

月に1回、あるいは2週間に1回といった頻度で15〜30分程度のミーティングを設定することで、日常業務では伝えにくい本音の部分を引き出し、コミュニケーション不足を解消する効果があります。

特に重要なのは、このミーティングを「部下の話を聞く場」として位置付けることです。上司からの一方的な指示や評価の場ではなく、部下が安心して自分の考えや悩みを話せる環境をつくることで、普段のコミュニケーションも活性化していきます。

解決策②チームの心理的安全性を高める取り組み

「心理的安全性」とは、自分の意見や考えを発言しても否定されたり、批判されたりしないという安心感のことです。職場で心理的安全性が高まると、メンバーが自由に発言できるようになり、情報共有やアイデア創出が活発になります。

心理的安全性を高めるためには、リーダー自らが率先して失敗体験を共有したり、チーム内での批判的な発言に対してルールを設けたりするなどの取り組みが効果的です。

「間違ってもいい」「分からないことは質問していい」という文化を育てることで、メンバー間のコミュニケーションの壁を取り除くことができます。

解決策③デジタルツールを活用した情報共有の円滑化

現代のビジネス環境では、対面でのコミュニケーションだけでなく、デジタルツールを活用した情報共有も欠かせません。特にリモートワークが増えた昨今では、適切なツールの選定と運用ルールの確立が重要です。

チャットツールやビデオ会議システム、プロジェクト管理ツールなどを目的に応じて使い分け、情報の取りこぼしを防ぐことが大切です。

特に、同期型(リアルタイム)と非同期型(時間差)のコミュニケーションをバランスよく組み合わせることで、時間や場所に縛られない効率的な情報共有が可能になります。

解決策④職場単位でのワークショップの実施

コミュニケーション不足を解消するためには、チームでの対話の場を意図的に設けることも効果的です。職場単位でのワークショップを実施することで、日常業務では交わされないコミュニケーションが生まれ、相互理解が深まります。

例えば、「理想のチームコミュニケーション」をテーマにしたワークショップを開催し、現状の課題と改善策をメンバー全員で話し合うことで、具体的なアクションプランを作成することができます。

このプロセスを通じて、メンバー間の認識の差を埋め、共通のゴールに向かって進むための土台を築くことができるのです。

解決策⑤リーダーのコミュニケーションスキル向上

職場のコミュニケーション環境を改善するためには、リーダーの役割が非常に重要です。リーダーの言動や姿勢が、チーム全体のコミュニケーションスタイルに大きな影響を与えるからです。

リーダーがコミュニケーションスキルを向上させるためには、「傾聴」「共感」「適切な質問」などの基本スキルを身に付けることが必要です。

また、部下の成長をサポートする「サーバントリーダーシップ」の考え方を取り入れることで、チーム内の情報流通が活性化し、コミュニケーション不足の解消につながります。

以上の5つの解決策は、どれか一つだけを導入するよりも、組織の状況に合わせて複数の施策を組み合わせることで、より大きな効果を発揮します。次章からは、それぞれの解決策について、具体的な実践方法をご紹介していきます。

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コミュニケーション不足の解決策①:定期的な1on1ミーティングの実践

1on1ミーティング

職場でのコミュニケーション不足を解消する最も効果的な方法の一つが、定期的な1on1ミーティングの実施です。この手法は多くの先進的な企業で導入されており、上司と部下の信頼関係構築や情報共有の促進に大きな効果をもたらしています。

1on1ミーティングは単なる業務報告の場ではなく、部下の成長を促し、組織の課題を早期に発見するための重要なコミュニケーションツールです。

なぜ1on1ミーティングがコミュニケーション不足の解消に効果的なのでしょうか。

それは、日常の業務では表面化しにくい本音の部分を引き出す「安全な場」を定期的に設けることで、普段言い出せない課題や提案、悩みなどを共有できるようになるからです。

また、定期的に対話の機会を持つことで、問題が大きくなる前に早期発見・早期対応が可能になります。

すぐに始められる1on1ミーティング導入法

1on1ミーティングを効果的に導入するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。まずは基本的な導入手順を見ていきましょう。

まず、1on1ミーティングの目的と進め方について、チーム全体に説明することが重要です。「このミーティングは部下の話を聞くための場であり、評価や指導が目的ではない」ということを明確にしておくことで、部下が安心して参加できる環境を整えます。

次に、定期的な実施スケジュールを設定します。月に1回、30分程度の時間を確保することをおすすめしますが、まだ慣れないうちは2週間に1回など頻度を多めにするのも良いでしょう。重要なのは「定期的」に実施することであり、繁忙期だからといって簡単にキャンセルしない姿勢を示すことです。

実施場所については、普段の業務スペースとは異なる場所を選ぶことで、日常業務から離れた対話の場をつくることができます。カフェのような少しリラックスできる場所や、会議室でも構いませんが、周囲に会話が聞こえないようなプライバシーが確保された環境を選びましょう。

1on1ミーティングを始めるための具体的なステップは以下の通りです。

  • 部下全員に1on1ミーティングの目的と進め方を説明する
  • 定期的な時間枠を設定する(例:毎週月曜の10:00〜10:30)
  • カレンダーに定期予定として登録し、リマインダーを設定する
  • 初回は15〜20分程度の短い時間から始め、徐々に拡大していく
  • 話しやすい環境(プライバシーが確保された場所)を選ぶ


部下の本音を引き出す「オープン質問」テクニック

1on1ミーティングの成功は、上司がどれだけ部下の本音を引き出せるかにかかっています。そのための重要なテクニックが「オープン質問」です。オープン質問とは、「はい」「いいえ」では答えられない、相手の考えや感情を引き出す質問のことを指します。

例えば、「今週の仕事は順調?」という質問は「はい」「いいえ」で答えられるクローズド質問です。これに対して「今週の仕事で特に大変だったことは何?」というのはオープン質問であり、相手の具体的な経験や感情を引き出すことができます。

1on1ミーティングで効果的なオープン質問の例としては、以下のようなものがあります。

  • 「最近の仕事で一番やりがいを感じたのは?」
  • 「チームの中で改善できると思う点はどこだと思う?」
  • 「自分の強みをもっと生かすためには、どんなサポートがあるといい?」
  • 「この1週間で最も困難だった課題は何だった?それにどう対処した?」
  • 「長期的なキャリアにおいて、どんなスキルを身に付けたいと思っている?」

これらの質問は、単なる業務報告を超えた対話を生み出し、部下の考えや価値観、キャリア志向などを深く理解するきっかけとなります。また、質問をする際には、相手の話を遮らず、最後まで傾聴することが重要です。

時には沈黙が生まれることもありますが、それは相手が考えをまとめている時間であり、すぐに別の質問で埋めようとせず、待つ姿勢も大切です。

1on1で得た情報を組織改善につなげる

1on1ミーティングの価値は、単に上司と部下のコミュニケーションを改善するだけでなく、そこで得られた情報を基に組織全体の改善につなげることにあります。部下との対話を通じて見えてきた課題やアイデアを、どのように組織の変革に生かすかが重要です。

まず、1on1ミーティングで部下から得た情報は、個人のプライバシーに配慮しつつ、パターンや共通の課題として整理することが大切です。例えば、複数の部下から「情報共有の仕組みが不十分」という意見が出た場合、それは組織として取り組むべき課題として認識できます。

次に、特に重要な課題については、具体的な改善アクションを設定し、実行していくことが必要です。その際、「誰が」「いつまでに」「何を」するのかを明確にし、進捗を定期的に確認する仕組みを作ることで、言いっぱなし・聞きっぱなしの関係を避けることができます。

さらに、1on1ミーティングを通じて発見された良い取り組みや成功事例は、積極的にチーム全体で共有することも重要です。「○○さんのこのアイデアは素晴らしいと思ったので、みんなにも共有したい」といった形で、良い情報を広げていくことで、組織全体の学習を促進することができます。

1on1ミーティングの効果を最大化するためには、継続的な改善も欠かせません。定期的に「このミーティングはお互いにとって価値があるものになっているか」を確認し、対話方法や質問内容、頻度などを調整していくことで、より効果的なコミュニケーションの場へと発展させることができるでしょう。

1on1ミーティングは、一見シンプルな取り組みに見えますが、継続的に実施することで組織内のコミュニケーション不足を大きく改善する力を持っています。まずは小さく始め、徐々に組織文化として定着させていくことで、風通しの良い職場環境づくりの基盤となるでしょう。

コミュニケーション不足の解決策②:心理的安全性を高める取り組みの実践

心理的安全性

コミュニケーション不足を解消するための二つ目の解決策は、職場における「心理的安全性」を高めることです。

心理的安全性とは、チームのメンバーが自分の意見や考え、質問、懸念事項を表明しても否定されたり、批判されたり、嘲笑されたりすることなく受け入れられるという確信を持てる状態を指します。

Google社が行った大規模な研究「Project Aristotle(プロジェクト アリストテレス)」でも、高いパフォーマンスを発揮するチームの最も重要な要素が心理的安全性であることが明らかになっています。

心理的安全性が低い職場では、メンバーは「失敗したら責められるかもしれない」「的外れな発言をしたら評価が下がるかもしれない」という恐れから発言を控え、重要な情報や懸念事項が共有されない状態に陥ります。

これはまさにコミュニケーション不足の根本的な原因の一つと言えるでしょう。心理的安全性を高めることで、自由な意見交換が活性化し、情報共有がスムーズになるという好循環が生まれます。

リーダー自らの失敗共有で発言しやすい環境を築く

心理的安全性を高めるための一つ目の重要な取り組みは、リーダー自らが自分の弱みや失敗体験を率直に共有することです。リーダーが「自分も完璧ではない」「失敗することもある」ということを示すことで、チームメンバーも自分の失敗や課題を隠さず共有できる環境が生まれます。

実践するための具体的なステップとしては、まずチームミーティングなどの場で、リーダー自身が最近経験した失敗やそこから学んだことを共有してみましょう。

例えば「先週のプレゼンでは準備不足で質問にうまく答えられなかった。次回は事前に想定質問リストを作るようにしたい」といった具体的な失敗とその対策を話すことで、失敗を隠さない文化づくりの第一歩となります。

また、チーム内で「失敗から学ぶ会」のような機会を定期的に設け、メンバー全員が小さな失敗体験とそこからの学びを共有する場をつくることも効果的です。このとき重要なのは、失敗を責めるのではなく、そこからどう学び、次に生かすかという建設的な視点で対話を進めることです。

心理的安全性を高めるリーダーの行動として意識したいのは以下の点です。

  • 自分の失敗や弱みを率直に認め、学びを共有する
  • チームメンバーの発言に対して「興味深い視点だね」など肯定的な反応を示す
  • 質問や意見を求める際は、全員に発言の機会を均等に与える
  • 「間違った質問はない」という姿勢を明確に示す


「正解のない質問」で活性化するチーム会議の進行法

心理的安全性を高めるための二つ目の重要な取り組みは、チーム会議の進め方を工夫することです。特に効果的なのは「正解のない質問」を活用した会議の進行法です。

多くの会議では「この問題の解決策は何か?」「次のステップは何をすべきか?」といった、一つの正解を求めるような質問が多用されます。このような質問は、間違いを恐れるメンバーの発言を抑制してしまう可能性があります。

代わりに「この状況について、違う視点から考えると?」「もし制約がなかったら、どんなアプローチが考えられる?」といった、正解を求めない開かれた質問を投げかけることで、多様な意見が出やすくなります。

チーム会議で心理的安全性を高める進行のポイントとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 会議の冒頭で「今日は自由な発想でアイデアを出し合いましょう」と明示的に伝える
  • 発言の少ないメンバーに意図的に声をかけ、意見を求める
  • すぐに判断せず、まずは多様な意見を集める時間を確保する
  • 「面白い視点だね」「それについてもう少し聞かせてくれる?」など、発言を促進する言葉を使う

また、心理的安全性が高まるにつれて、会議の発言者の割合や発言回数などの「対話の質」も変化していきます。例えば、特定のメンバーだけが発言する状態から、全員がバランスよく発言する状態へと変わっていくことが期待できます。

このような変化をリーダーが意識的に観察し、必要に応じて調整することも大切です。

批判ではなく好奇心で応答するフィードバック文化の醸成

心理的安全性を高めるための三つ目の重要な要素は、組織内のフィードバック文化を変革することです。多くの職場では、フィードバックというと「批判」や「指摘」と同義に捉えられがちですが、コミュニケーションを活性化させるためには「好奇心に基づくフィードバック」の文化を育てることが重要です。

好奇心に基づくフィードバックとは、相手の言動や成果物に対して、批判や評価をするのではなく、「なぜそう考えたのか?」「どのような意図があったのか?」という興味と関心を持って質問することを指します。これにより、相手は自分の考えをより深く掘り下げて説明する機会を得ることができ、お互いの理解が深まります。

例えば、プロジェクトの提案に対して「この部分は現実的ではない」と批判するのではなく、「このアプローチを選んだ理由は何?他にどんな選択肢を検討した?」と好奇心を持って質問することで、より建設的な対話が生まれます。

フィードバック文化を変革するための具体的なステップとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • チーム内でフィードバックの目的と方法についてのルールを明確に設定する
  • 批判的な言葉遣いを避け、「私は~と感じた」という表現を使う習慣をつける
  • 良いフィードバックの事例を共有し、組織全体で学ぶ機会を設ける

こうした取り組みを通じて、フィードバックが恐れるべきものではなく、互いの成長を促進するための貴重な機会として認識されるようになり、コミュニケーションの質と量が向上します。

心理的安全性の高い職場づくりは一朝一夕には実現しませんが、リーダーが率先して取り組み、小さな成功体験を積み重ねることで徐々に文化として定着していきます。

そして、心理的安全性が高まった組織では、イノベーションが生まれやすくなり、問題解決能力が向上し、結果としてチームパフォーマンスの大幅な向上につながるのです。

▼心理的安全性の作り方については下記で詳しく解説しています。
「心理的安全性」その本質・作り方とは?今すぐ取り組みたい20の具体策を解説!

  「心理的安全性」その本質・作り方とは?今すぐ取り組みたい20の具体策を解説! 組織や職場の心理的安全性が高い状態をつくる上では、ただ知識を知っているだけでなく、実践が大切です。本記事では心理的安全性の作り方について、阻害要因やその除去方法、注意点など解説し、リーダーが自分ですぐに試せる効果のある具体的な方法について紹介します。 株式会社LDcube


コミュニケーション不足の解決策③:デジタルツールの効果的活用の実践

デジタルツールの効果的な活用

コミュニケーション不足の解決策として、三つ目に注目したいのがデジタルツールの効果的な活用です。テレワークやハイブリッドワークが普及した現代のビジネス環境において、適切なデジタルツールの選定と活用は、チーム内のコミュニケーションを円滑にするための必須条件となっています。

しかし、ツールを導入しただけでは効果は限定的です。重要なのは、目的に応じた使い分けと、効果的な運用ルールの確立です。

デジタルツールを活用することの最大のメリットは、時間や場所の制約を超えて情報共有ができることにあります。また、対面では発言しづらい内向的なメンバーも、テキストベースのコミュニケーションであれば積極的に意見を出せるようになるケースも少なくありません。

このようなデジタルならではの利点を最大限に生かすことで、組織全体のコミュニケーションの質と量を向上させることが可能になります。

目的別ツール活用で解消する情報格差

職場のコミュニケーション不足を解消するためには、まず「どのような種類の情報をどのツールで共有するか」を明確に定義することが重要です。目的に応じたツールの使い分けにより、情報の取りこぼしや混乱を防ぐことができます。

一般的なビジネスコミュニケーションツールは、以下のような目的別に分類できます。

  • 即時性の高いコミュニケーション
    チャットツール
  • 正式な情報共有・記録
    メール、ドキュメント共有
  • プロジェクト管理・タスク進捗
    プロジェクト管理ツール
  • 対面に近いコミュニケーション
    ビデオ会議
  • ナレッジの蓄積・共有
    情報共有プラットフォーム、社内SNS

これらのツールを導入する際には、「どのような情報をどのツールで共有するか」のガイドラインを明確にすることが重要です。

例えば、「緊急の連絡はチャットで、正式な決定事項はメールで、長期的に参照する情報は情報共有プラットフォームで」といったルールを設定することで、メンバー全員が必要な情報にアクセスしやすくなります。

また、情報格差を解消するためには、「情報の見える化」も重要です。例えば、プロジェクト管理ツールを活用して進捗状況をリアルタイムで共有したり、チームのカレンダーを公開して全員のスケジュールを可視化したりすることで、「知らなかった」という状況を減らすことができます。

リモートワークでも一体感を生み出す朝礼・夕礼のデザイン

デジタルツールを活用したコミュニケーション強化の施策として、オンライン朝礼・夕礼の実施が挙げられます。特にリモートワークが増えた環境では、チームの一体感を醸成するために定期的なオンラインミーティングが効果的です。

オンライン朝礼は、単なる業務報告の場ではなく、チームメンバー同士のつながりを強化する機会として設計することが重要です。例えば、以下のような要素を取り入れると効果的です。

  • 全員が簡単な近況(業務外の話題も含む)を共有する時間を設ける
  • その日の目標や予定を共有し、協力が必要な点をアピールする
  • チーム全体に関わる重要な情報やアナウンスを行う
  • 簡単なアイスブレーク(今日の気分を一言で表すなど)を取り入れる

同様に、夕礼(1日の振り返りミーティング)も、単なる業務報告にとどまらず、チームの結束力を高める機会として活用できます。夕礼では以下のような内容を盛り込むことが効果的です。

  • その日の成果や気付きを共有する
  • 困っていることや協力が必要なことを相談する
  • 良かった点・改善点をフィードバックし合う
  • 翌日の予定や優先事項を確認する

これらのミーティングは、15〜20分程度の短時間で実施し、定刻に始まり定刻に終わるようにすることで、参加者の負担にならないよう配慮することが大切です。

また、録画や議事録を残すことで、参加できなかったメンバーも後から情報をキャッチアップできるようにするとよいでしょう。

非同期コミュニケーションを成功させる5つのルール作り

デジタルツールを活用したコミュニケーションの特徴として「非同期コミュニケーション」があります。これは、送り手と受け手が同じ時間にオンラインにいる必要がなく、それぞれの都合の良いタイミングでメッセージのやり取りを行うコミュニケーション方法を指します。

非同期コミュニケーションのメリットは、時差のある環境や個々人の集中タイムを尊重できることですが、うまく機能させるためにはいくつかのルールが必要です。

以下に非同期コミュニケーションを成功させるための5つのルールを紹介します。

  1. 明確な期待値を設定する:
    メッセージを送る際は、返信の期限や期待する行動を明確に伝える(例:「この件について、明日の午後3時までにご意見をいただけますか?」)

  2. コンテキストを十分に提供する:
    背景情報や過去の経緯、必要な参考資料などを含め、受け手が状況を理解できるよう情報を提供する

  3. 適切な緊急度を示す:
    本当に緊急の事項と、余裕を持って対応できる事項を区別し、緊急度に応じた連絡手段を使い分ける

  4. 定期的な応答タイミングの合意:
    チーム内でメールやチャットへの返信タイミングの期待値(例:営業時間内なら2時間以内、営業時間外は翌営業日など)を合意しておく

  5. 情報の整理と検索性の確保:
    重要な情報や決定事項は、後から簡単に参照できるよう適切に整理・保存する

これらのルールを明文化し、チーム内で共有することで、非同期コミュニケーションの効率が大幅に向上します。特に、リモートワークやフレックスタイム制度を導入している組織では、こうしたルール作りが不可欠です。

また、非同期コミュニケーションのツールを選ぶ際には、検索機能や通知設定のカスタマイズ、スレッド機能など、情報整理に役立つ機能が充実しているものを選ぶことも重要なポイントです。

デジタルツールを効果的に活用するためには、単にツールを導入するだけでなく、チーム全体がその使い方に慣れ、コミュニケーションの質を高めるための意識改革も必要です。

定期的にツールの使い方や効果についてチーム内で振り返りを行い、必要に応じて改善していくことで、デジタルツールはコミュニケーション不足解消の強力な味方となるでしょう。

コミュニケーション不足の解決策④:職場単位でのワークショップの実施

職場単位のワークショップ

コミュニケーション不足を解消するための四つ目の効果的な方法は、職場単位でのワークショップの実施です。

日常業務の中では表面化しにくい課題や意見を共有し、チーム全体でコミュニケーションの改善策を考える場を意図的に設けることで、組織の風通しを良くすることができます。

ワークショップは単なる会議とは異なり、参加者全員が対等な立場で主体的に参加し、創造的な対話を通じて新たな気付きや解決策を生み出すプロセスを重視します。

職場単位でのワークショップが特に効果的なのは、日常的なコミュニケーションの枠組みから一時的に外れることで、普段は言いづらい本音や建設的な提案が出やすくなるためです。

また、全員が参加する場を設けることで、「知らなかった」「聞いていなかった」といった情報格差の解消にもつながります。

職場単位でのワークショップはあまり行われていない

多くの組織では、ワークショップや研修は階層別で行われていても、部署やチーム単位での対話型ワークショップはあまり行われていないのが現状です。

その理由としては、「業務が忙しくて時間が取れない」「ファシリテーションのスキルを持った人材がいない」「効果が見えにくい」といった点が挙げられます。

しかし、コミュニケーション不足が深刻化している職場ほど、こうした「対話の場」を意図的に設けることが重要です。日常業務の延長線上では解決できない問題こそ、ワークショップというフレームワークを活用することで、新たな視点や解決策が生まれる可能性があります。

職場単位でのワークショップが実施されない背景には、以下のような障壁が存在します。

  • 業務の優先度が高く、ワークショップのような直接的な業務ではない活動に時間を割くことへのためらい
  • 上司・部下という立場の違いがある中で、本音の対話が難しいという認識
  • ワークショップの準備や運営に必要なスキル・ノウハウの不足
  • 過去に形式的なワークショップを経験し、その効果に疑問を持っている

こうした障壁を乗り越えるためには、まず少人数・短時間のワークショップから始め、成功体験を積み重ねていくことが大切です。

また、外部のファシリテーターを招いたり、人事部門のサポートを受けたりすることで、より効果的なワークショップの実施が可能になります。

職場単位でのワークショップは効果を得やすい

職場単位でのワークショップは、全社的な取り組みに比べてさまざまな点で効果を得やすい特徴があります。まず、参加者同士が日常的に協働している関係であるため、議論の内容が具体的かつ実践的になりやすく、出た意見をすぐに業務に反映しやすいというメリットがあります。

また、職場単位のワークショップでは、その職場特有の課題やニーズに焦点を当てることができます。例えば、営業部門と製造部門では抱えるコミュニケーション課題が異なるため、それぞれの部門に合わせたテーマ設定やアプローチが可能になります。

職場単位でのワークショップが効果的な理由としては、以下のような点が挙げられます。

  • 少人数で実施できるため、全員が発言する機会が確保しやすい
  • 日常業務に直結した具体的な課題について議論できる
  • 決定事項をすぐに実行に移しやすく、効果検証のサイクルが短い
  • チームの一体感や信頼関係の構築にも寄与する

特に効果的なのは、「理想のコミュニケーション」をテーマにしたワークショップです。

例えば、「私たちのチームが最高のパフォーマンスを発揮するために必要なコミュニケーションとは?」という問いを立て、現状の課題と理想の状態のギャップを全員で考えることで、具体的な改善アクションにつなげることができます。

ワークショップで設定したガイドラインを実践する

職場単位でワークショップを行うことの最大の価値は、そこで話し合われた内容が実際の行動変容につながることにあります。ワークショップの成果を形だけで終わらせないためには、具体的なガイドラインの設定と、それを実践するための仕組みづくりが重要です。

効果的なワークショップの進め方としては、まず現状の課題を共有し、理想の状態を描き、そのギャップを埋めるための具体的なアクションを考えるという流れがおすすめです。

そして、ワークショップの最後には必ず「明日から実践すること」を個人レベル・チームレベルで明確にし、コミットメントを得ることが重要です。

ワークショップで設定したガイドラインを実践するためのポイントとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 具体的で測定可能なアクションプランを設定する
    (例:「週1回、30分間のチームランチタイムを設ける」)
  • 誰が、いつまでに、何をするのかを明確にする
  • 定期的なフォローアップの機会を設け、進捗を確認する
  • 成功事例を共有し、良い取り組みを称賛・強化する
  • 障壁や課題が見つかった場合は、柔軟に修正する

特に重要なのは、ワークショップで決めたことを「見える化」し、日常的に意識できるようにすることです。

例えば、「チームコミュニケーションの5つの約束」などとしてポスターにまとめ、オフィスの目立つ場所に掲示したり、チームのデジタルツールのトップページに固定したりすることで、継続的な意識付けが可能になります。

また、ワークショップの成果を定着させるためには、リーダーが率先して実践することが不可欠です。リーダー自身が新しいコミュニケーションのあり方を体現することで、チーム全体に変化を促すことができます。

例えば、「質問する文化」を育てるために、リーダーが自ら積極的に質問を投げかけたり、「失敗から学ぶ」という価値観を広めるために、自分の失敗体験を率直に共有したりするといった行動が効果的です。

職場単位でのワークショップは、コミュニケーション不足を解消するための重要な一歩ですが、真の効果を得るためには、そこで生まれたアイデアやガイドラインを日常業務に落とし込み、継続的に実践することが何よりも大切です。

小さな成功体験を積み重ねることで、徐々にチーム全体のコミュニケーション文化が変わっていくのを実感できるでしょう。

コミュニケーション不足の解決策⑤:リーダーのスキル向上トレーニングの実践

ビジネスパーソンのイメージ画像

コミュニケーション不足を解消するための五つ目の解決策は、リーダーのコミュニケーションスキル向上トレーニングです。

組織のコミュニケーション文化は、リーダーの言動や姿勢に大きく影響されます。いくら制度やツールを整えても、リーダー自身のコミュニケーションスキルが不足していれば、組織全体のコミュニケーション不足は解消されません。

リーダーがコミュニケーション能力を高めることは、単に情報伝達を円滑にするだけでなく、チームの心理的安全性を高め、メンバーの潜在能力を引き出し、組織全体のパフォーマンスを向上させることにつながります。

特に、急速な環境変化に対応する現代のビジネス環境では、リーダーのコミュニケーション能力はこれまで以上に重要性を増しています。

リーダーの言動が職場に与える影響

リーダーの言動は、想像以上に職場の雰囲気やメンバーの行動に影響を与えます。リーダーが発する言葉、態度、反応の一つ一つが、チーム全体のコミュニケーションスタイルのモデルとなるのです。

例えば、リーダーが常に急いでいて部下の話を最後まで聞かない姿勢を見せていると、チーム内でも「話を途中で遮ることは許容される」という文化が生まれがちです。

逆に、リーダーが質問に対して丁寧に応答し、相手の意見に関心を示す姿勢を見せれば、チーム全体に「相手の話をきちんと聞く」という文化が根付いていきます。

リーダーの言動が職場に与える影響として、特に以下の点が重要です。

  • リーダーの聴く姿勢:
    部下の話を遮らず、集中して聴いているかどうか

  • フィードバックの与え方:
    建設的で具体的なフィードバックを提供しているか

  • 質問の質と量:
    オープンな質問を通じて思考を促しているか

  • 透明性の程度:
    情報をオープンに共有しているか、隠し事をしていないか

  • 失敗への対応:
    失敗を責めるのではなく、学びの機会として捉えているか

特に注目すべきは、EQ(感情マネジメント力)の高いリーダーは、自分自身の感情をコントロールしながら、部下の感情にも配慮したコミュニケーションができるという点です。

コミュニケーション研修の実施

リーダーのコミュニケーションスキルを向上させるためには、体系的な研修プログラムが効果的です。ただし、単発の研修では効果が限定的であるため、継続的な学びの機会を提供することが重要です。

効果的なリーダー向けコミュニケーション研修には、以下のような要素を含めることが望ましいでしょう。

  • 自己理解と他者理解:
    自分と他者のコミュニケーションスタイルについての理解を深める

  • 相手に合わせたアプローチ:
    相手の好むコミュニケーションスタイルに合わせたアプローチ方法

  • 傾聴スキルのトレーニング:
    アクティブリスニングの基本と実践

  • フィードバックの技術:
    建設的なフィードバックの与え方と受け取り方

  • 質問力の向上:
    効果的な質問を通じて対話を深める方法

  • 非言語コミュニケーションの理解:
    表情、姿勢、視線などのボディーランゲージの重要性

研修の実施方法としては、講義形式だけでなく、ロールプレーイングやケーススタディー、グループディスカッションなどの参加型の手法を取り入れることで、より実践的なスキル習得が可能になります。

また、研修後のフォローアップとして、1on1コーチングや小グループでの振り返りセッションを設けることで、学んだことを実践に移す支援をすることも効果的です。

研修の効果を高めるためには、実際の職場での実践とフィードバックのサイクルを繰り返すことが重要です。また、研修内容を共通言語として組織内で共有することで、リーダー間でのピアサポートも促進されます。

リーダーの率先垂範

コミュニケーションスキルのトレーニングを受けたリーダーが、その学びを実際の行動で示すことが最も重要です。「言うは易く行うは難し」と言われるように、知識として理解していても実践することは容易ではありません。

そのため、リーダーには意識的に新しいコミュニケーションスタイルを実践し、率先垂範することが求められます。

率先垂範の具体的な形としては、以下のような行動が挙げられます。

  • オープンな質問を通じてメンバーの意見を引き出す
  • 会議やミーティングでは全員に発言の機会を均等に与える
  • 自分の考えを押し付けるのではなく、多様な視点を尊重する姿勢を示す
  • 困難な状況でも感情をコントロールし、冷静に対応する
  • 自分の失敗や学びを率直に共有し、弱みを見せることを恐れない
  • 定期的な1on1ミーティングを通じて、部下との信頼関係を構築する

特に重要なのは、リーダー自身が「学び続ける姿勢」を示すことです。コミュニケーションに完璧はなく、常に改善の余地があります。

リーダーが自分のコミュニケーションについてフィードバックを求め、改善しようとする姿勢を見せることで、チーム全体にも「より良いコミュニケーションを目指す」文化が根付いていきます。

また、リーダー同士がピアコーチングやベストプラクティスの共有を行うことも効果的です。例えば、月に一度「リーダーコミュニケーション振り返り会」のような場を設け、成功事例や課題を共有し合うことで、組織全体のリーダーシップの質を高めることができます。

リーダーのコミュニケーションスキル向上は一朝一夕には実現しませんが、継続的な学びと実践を通じて徐々に成果が表れます。そして、リーダーのコミュニケーションが変わることで、組織全体のコミュニケーション文化も確実に変化していくのです。

結果として、情報共有が円滑になり、心理的安全性が高まり、メンバーの自発的な発言や行動が増えるという好循環が生まれていきます。

コミュニケーション不足は解決できる!組織を変える意識改革

コミュニケーション不足解決

これまで5つの具体的な解決策を紹介してきましたが、コミュニケーション不足の本質的な解決には、組織全体の意識改革が欠かせません。「コミュニケーション不足」は一時的な対応策では解消できない、組織文化に根差した課題であることが多いからです。

ここでは、組織全体のコミュニケーション文化を変革するための意識改革のポイントについて解説します。

コミュニケーション文化の変革は、決して容易なプロセスではありませんが、適切なアプローチと継続的な取り組みによって確実に実現できるものです。

重要なのは、トップダウンとボトムアップの両方からの変革を促し、小さな成功体験を積み重ねていくことです。そして何より、「変えられる」という前向きな認識を組織全体で共有することが第一歩となります。

多くの企業が直面するコミュニケーション課題

コミュニケーション不足の課題は、業種や規模を問わず、多くの企業が直面している普遍的な問題です。

多くの企業が直面する典型的なコミュニケーション課題としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 部署間の「サイロ化」:
    各部署が独自の目標や優先順位を持ち、部署間の情報共有や協力が不足している状態

  • 上下のコミュニケーション断絶:
    上司と部下の間に心理的な壁があり、本音のコミュニケーションが生まれない状態

  • 会議の形骸化:
    実質的な議論や意思決定が行われず、情報共有や報告だけの一方通行の会議が多い状態

  • 過剰または不足する情報:
    必要な情報が届かない、または情報過多で重要な情報が埋もれてしまう状態

  • フィードバック文化の欠如:
    建設的なフィードバックの交換が日常的に行われていない状態

これらの課題は、長年にわたって形成された組織文化や慣習に根差していることが多く、一朝一夕には解決できません。

しかし、多くの企業がこうした課題に直面していることを認識し、「自分たちだけの問題ではない」と理解することで、変革への第一歩を踏み出すことができます。

解決への第一歩は「変えられる」という認識

コミュニケーション不足の解決において最も重要な要素の一つは、「変えられる」という前向きな認識を組織全体で共有することです。

「うちの会社は昔からこうだから」「日本の企業文化だから仕方ない」といった諦めの気持ちが蔓延していると、どのような施策も形だけのものになってしまいます。

変革への意識を高めるためには、以下のようなアプローチが効果的です。

  • 成功事例の共有:
    社内の一部門や他社での成功事例を具体的に共有し、「変化は可能である」ことを示す

  • 現状維持のリスクの可視化:
    コミュニケーション不足が続くことによる具体的なリスク(人材流出、生産性低下、競争力の低下など)を明確にする

  • 小さな成功体験の創出:
    短期間で成果の出やすい小規模な取り組みから始め、変化の実感を得られるようにする

  • 変革リーダーの育成:
    各部署や階層に変革を率先する「変革リーダー」を育て、周囲への波及効果を狙う

特に重要なのは、トップマネジメントの本気度です。経営層自らがコミュニケーション変革の重要性を認識し、率先して行動することで、組織全体に変化の機運が生まれます。

例えば、役員自らが定期的なランチミーティングを開催し、社員からの質問に率直に答える姿勢を見せることで、オープンなコミュニケーション文化の種をまくことができます。

効果的なアプローチで組織文化を変革する

組織全体のコミュニケーション文化を変革するためには、体系的かつ持続的なアプローチが必要です。一時的なキャンペーンや単発のイベントではなく、日常業務に組み込まれた継続的な取り組みが重要です。

効果的な組織文化変革のアプローチとしては、以下のような要素を含めることが望ましいでしょう。

  • 明確なビジョンの提示:
    「私たちが目指すコミュニケーション文化」を具体的に描き、全社で共有する

  • 多層的なアプローチ:
    個人、チーム、部門、全社の各レベルで整合性のある取り組みを実施する

  • 行動変容の仕組み化:
    評価制度や報酬体系にコミュニケーション行動を組み込み、動機付けを強化する

  • 物理的・デジタル環境の整備:
    対話が生まれやすいオフィスレイアウトや効果的なデジタルツールを導入する

  • 継続的な測定と改善:
    定期的なサーベイやフィードバックを通じて進捗を確認し、アプローチを調整する

実際の変革プロセスでは、すぐに効果が出る小さな成功と長期的な構造改革をバランスよく組み合わせることがポイントです。

例えば、「会議のルール変更」のような比較的容易に実施できる施策と、「評価制度の見直し」のような時間のかかる施策を並行して進めることで、モチベーションを維持しながら本質的な変革を進められます。

また、変革の過程では必ず抵抗や逆戻りの動きが生じるものです。そうした状況に対処するためには、変革の必要性と目的を繰り返し伝え、成功事例を積極的に共有し、変革に協力的なメンバーを支援・称賛することが重要です。

コミュニケーション文化の変革は一朝一夕に実現するものではなく、1年、3年、5年といった長期的な視点で取り組む必要があります。しかし、適切なアプローチと継続的な努力によって、確実に組織は変わっていきます。

そして、コミュニケーションが活性化した組織では、イノベーションが生まれやすくなり、従業員満足度が向上し、結果として企業の持続的な成長につながるのです。

コミュニケーション不足の影響と根本原因

コミュニケーション不足の影響と根本原因

これまでさまざまな解決策を見てきましたが、効果的な対策を講じるためには、コミュニケーション不足がもたらす影響と、その根本原因を正確に理解することが重要です。表面的な症状に対処するだけでは、問題の根本的な解決にはなりません。

ここでは、職場におけるコミュニケーション不足がもたらす具体的な影響と、その背後に潜む根本的な原因について解説します。

コミュニケーション不足は一見するとささいな問題に思えるかもしれませんが、放置すると組織全体のパフォーマンスを大きく低下させ、最悪の場合は企業の存続をも脅かす重大なリスク要因となります。

しかし、その根本原因を理解し、適切に対処することで、これらのリスクを回避し、組織の活力を取り戻すことが可能です。

業務効率低下と離職率上昇の危険性

コミュニケーション不足が組織にもたらす最も直接的な影響は、業務効率の低下です。コミュニケーション不全の状態が継続すると、トラブルの発生、業務の属人化の進行、円滑な業務遂行の阻害といった問題が生じます。

さらに深刻なのは、コミュニケーション不足が従業員のエンゲージメント低下や早期離職の増加につながるリスクです。

コミュニケーション不足がもたらす具体的な影響としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 業務のダブりや漏れによる非効率の発生
  • 問題の発見が遅れることによるトラブルの拡大
  • チーム内の信頼関係の低下と協力体制の崩壊
  • イノベーションの停滞(新しいアイデアが生まれにくくなる)
  • 従業員の孤立感やストレスの増加
  • 帰属意識の低下と離職率の上昇

特に注目すべきは、これらの影響が連鎖的に発生し、負のスパイラルを形成する点です。

例えば、コミュニケーション不足により情報共有が滞ると、それが業務の非効率を生み、ストレスが増加し、さらにコミュニケーションが減少するという悪循環に陥りがちです。

このような負のスパイラルを断ち切るためには、根本原因を正確に把握し、組織全体で対策を講じることが不可欠です。

役割分担の不明確さがもたらす情報伝達の断絶

コミュニケーション不足の根本原因の一つとして、「役割分担の不明確さ」があります。組織内のルールや各人の役割・権限が明確に定められていれば、必要最小限のコミュニケーションで業務を進めることができます。

しかし、これらが不明確な場合、関係者間での認識合わせや答え合わせのために余計なコミュニケーションが必要になります。

さらに問題なのは、責任の所在が曖昧になると「これは私の仕事ではない」「あの人がやることだ」という意識が生まれ、必要なコミュニケーションが取られなくなる点です。結果として、情報伝達の断絶が発生し、業務が滞る原因となります。

役割分担の不明確さがもたらす具体的な問題としては、以下のようなものが考えられます。

  • 「誰かがやるだろう」という認識によるタスクの放置
  • 役割の曖昧さによる決断の遅れ
  • 部門間の連携不足による全体最適化の失敗
  • 「自分の仕事」と「他者の仕事」の境界が不明確になることによる協力意識の低下

これらの問題を解決するためには、単に「もっとコミュニケーションを取りましょう」と呼びかけるだけでは不十分です。

まず組織のルールや各人の役割・権限を明確化し、責任の所在を明らかにすることが先決です。その上で必要なコミュニケーションのあり方を設計するというアプローチが効果的です。

心理的安全性の欠如による発言のためらい

コミュニケーション不足のもう一つの重要な根本原因は、職場における「心理的安全性の欠如」です。

改めて心理的安全性とは、自分の意見や考え、質問、懸念を表明しても否定されたり、批判されたりしないという安心感のことです。心理的安全性が欠如している環境では、メンバーは発言をためらい、本音を隠してしまいます。

言いたいことが言えない風通しの悪い社風は、深刻な問題を引き起こす可能性があります。ものを言えない企業風土では、問題が隠蔽されやすく、発見が遅れることで取り返しのつかない事態を招くリスクがあります。

心理的安全性の欠如によって生じる具体的な問題としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 失敗やミスの隠蔽による問題の拡大
  • 質問や確認を避けることによる誤解や勘違いの発生
  • アイデアの創出が抑制されることによるイノベーションの停滞
  • 権力勾配による情報の一方通行(下から上への情報が上がりにくい)
  • 「YES」と言いながら実際は「NO」と思っている状態の蔓延

これらの問題を解決するためには、「発言しても大丈夫」「間違っても責められない」「質問することは歓迎される」という文化を意識的に育てる必要があります。特にリーダーが率先して失敗を認め、無知を認め、質問を奨励する姿勢を見せることが、心理的安全性を高める上で重要です。

コミュニケーション不足の影響と根本原因を正確に理解することで、より効果的な対策を講じることができます。表面的な症状(コミュニケーション不足)に惑わされず、その背後にある構造的な問題(役割分担の不明確さや心理的安全性の欠如)に目を向けることが、真の解決への第一歩となるでしょう。

コミュニケーション不足の解決にはLIFO®がおすすめ!

LIFO
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コミュニケーション不足の解決には自己診断ツールLIFO(Life Orientations)を活用した職場単位でのワークショップがおすすめです。

なぜなら、LIFOプログラムは心理学や行動科学をベースにして組み立てられた行動特性診断をベースに、職場単位でワークショップを行うためのワークブックなどのツールも体系的にそろえられているからです。

また、体系立てられたツールの使い方を社内トレーナーの方々にライセンス提供もされており、社内トレーナーの方々が職場単位でワークショップを展開していくことも可能です。

下記に概要を紹介します。

自己診断ツールLIFOとは

LIFO(Life Orientations)は、個人の行動スタイルを診断する自己診断ツールです。このツールは、自分の強みや行動パターンを理解するために役立ちます。

LIFOは4つの基本スタイルに基づいており、これらのスタイルはそれぞれ異なる行動特性や価値観を持っています。

自分がどのスタイルに属しているかを知ることで、より良いコミュニケーション方法やストレス時の行動傾向を把握することができます。

LIFOを活用したコミュニケーション研修

LIFOを活用したコミュニケーション研修では、まず参加者が自己診断を行い、自分の行動スタイルを理解します。

この診断結果を基に、どのようにして他者と効果的にコミュニケーションをとるかを学びます。

研修では以下のような内容が含まれます。

  • 自己理解の深化:
    診断結果を基に、自分のコミュニケーションスタイルの特徴を深掘りします。どのような場面でどのように行動するのかを具体的に把握します。

  • 他者理解の促進:
    他のスタイルを持つ人との違いを理解することで、より効果的な関わり方を学びます。これにより、誤解や摩擦を減らすことが可能になります。

  • 実践的スキルの習得:
    ワークショップやロールプレイを通じて、実際のコミュニケーション場面でどのようにLIFOの知見を活用するかを練習します。

  • フィードバックと改善:
    実践後にフィードバックを受け、自分のコミュニケーションスタイルの改善点を明確にします。LIFOを取り入れた研修に参加することで、個人のコミュニケーションスタイルを理解し、それをベースに他者との関係を改善するスキルを獲得できます。
    これにより、職場や日常生活でのコミュニケーションがよりスムーズで効果的になることが期待できます。


LIFO®プログラムは社内トレーナーで展開可能

LIFO®プログラムは、これまでの活用実績と実用性から、企業内でのトレーニングにおいて自信を持っておすすめできるプログラムです。

社内展開にあたっては、特定の準備と手続きを経ることで、コストを抑えながら、外部講師に委託したかのように、社内トレーナーによる効果的なプログラムを展開することが可能です。

以下に、その流れを詳しく説明します。

  • ライセンスの取得:
    社内トレーナーによりLIFO®プログラムを実施するには、トレーナーがLIFO®プログラムの公式ライセンスを取得することが必要です。ライセンスを取得するために、LIFO®プラグラムライセンス取得講座を受講します。
    LIFO®プログラムの考え方や実施方法を正しく理解し、それを他者に伝えるためのスキルを学びます。講座の最後にある試験に合格すると、ライセンスを取得することができます。

  • 教材の購入:
    ライセンス取得と並行して、プログラムを社内で展開するためには、必要な教材やツールを購入する必要があります。教材は、LIFO®プログラムのさまざまなテーマに応用できる構成になっており、研修実施の目的に合わせて教材を選択し、購入できます。
    教材には、診断ツール、フィードバック用の資料、ワークブックなどが含まれており、これらを用いることで、社内トレーナーは一貫して高品質なトレーニングを提供することができます。

  • 社内トレーナーによる展開:
    ライセンスと教材がそろったら、社内トレーナーはプログラムを社内で展開する準備が整います。組織の文化やニーズに精通しているため、社内トレーナーは、LIFO®プログラムを適切にアレンジして展開することができます。これにより、参加者はより実践的な、日常業務につながる研修を受けることが可能です。


コミュニケーション不足の解決にLIFOを活用した支援事例

山梨放送様

株式会社山梨放送/放送業

導入前の課題

新型コロナウイルス感染症の流行以前は、社内イベントを通じて活発にコミュニケーションが行われていましたが、コロナ禍により社内の人間関係が希薄化し、特に若手社員の早期離職が顕著になりました。

また、放送業界の人手不足と業務の多忙さから、社員教育には力を入れられずにいました。そこで、70周年プロジェクトの一環として「シゴトバ改革」を推進することが決まり、社員が自発的に提案し実行に移すボトムアップ型のアプローチを採用しました。

出会いと導入の決め手

各局や地元企業の事例調査によって、1on1ミーティングが効果的であると分かりましたが、社員の個性を理解するまでには至りませんでした。

キャリアコンサルタントの提案で、相互理解を深めるためにLIFO診断を導入しました。LIFOはその場で診断結果を得られるため、柔軟な勤務時間を抱える社員にも受検しやすく、コミュニケーション改善のツールとして活用が決定されました。

展開ステップと取り組み

1on1ミーティングを実施前に、全社員を対象にLIFOの活用法などを盛り込んだセミナーを実施しました。管理職と一般社員に分けたセミナーで、ミーティングの目的やLIFOの活用法を学びました。

セミナーを契機に、多くの社員が参加し、テーマへの高い関心が示されました。セミナー内容を随時アーカイブとして提供し、参加できなかった社員にも情報を共有しました。

導入後の感想と成果

LIFOの活用で、上司と部下の相互理解が進み、コミュニケーションのきっかけとなりました。1on1ミーティングでは、定期的にLIFOのスコアが話題となるなど、一歩踏み込んだ対話が実現しています。

中には、得られた結果を基に改善に取り組む社員も出始めています。このツールは、管理職のガイドとなり得る可能性があり、引き続きLIFOを活用していく方針です。

取り組みにおける課題と今後の展望

「シゴトバ改革」はボトムアップ式で進行しているため、部署ごとに進捗に差があります。また、1on1ミーティングの目的が理解されず、不満のぶつけ合いになるケースもあるため、意識改革が必要です。

社内通信などでLIFOの考え方を広め、1on1以外にも日常のコミュニケーションやチームビルディングに活用することを目指しています。特に新体制時や社員異動時に効果的であり、職場の活気を向上させることを期待しています。

▼事例の詳細については下記をご覧ください。
株式会社山梨放送様 LIFO導入事例

  株式会社山梨放送 1on1ミーティングで自分と向き合い、コミュニケーション活性化につなげる 「上司と部下のコミュニケーションがうまくいっていない」「チームとしてさらに成長してほしい」 このような意見をお持ちの方は多いのではないでしょうか。 また、社員のスキルアップについてのお悩みもよくお伺いします。 山梨放送様では、LIFOを活用した1on1ミーティングで自分を見つめなおし、 自身の成長とコミュニケーション活性化を促進するお取り組みをされています。 本記事では、審議室長 井上 進治様、メディアプロデュース局次長兼クロスメディア戦略部長兼ライブラリー室長 山田 歩様、 審議室副部長 三澤 真理様の3名にインタビューした内容をレポートします。 株式会社LDcube


まとめ:コミュニケーション不足の解決策を実施して組織を活性化!

職場のコミュニケーション不足の効果的な解決策とは?原因と5つの解消策を解説!について紹介してきました。

  • コミュニケーション不足の5つの効果的な解決策
  • コミュニケーション不足の解決策①:定期的な1on1ミーティングの実践
  • コミュニケーション不足の解決策②:心理的安全性を高める取り組みの実践
  • コミュニケーション不足の解決策③:デジタルツールの効果的活用の実践
  • コミュニケーション不足の解決策④:職場単位でのワークショップの実施
  • コミュニケーション不足の解決策⑤:リーダーのスキル向上トレーニングの実践
  • コミュニケーション不足は解決できる!組織を変える意識改革
  • コミュニケーション不足の影響と根本原因
  • コミュニケーション不足の解決にはLIFO®がおすすめ!
  • コミュニケーション不足の解決にLIFOを活用した支援事例

コミュニケーション不足は多くの企業が抱える課題ですが、適切な取り組みによって必ず改善することができます。

第一に、「定期的な1on1ミーティング」は上司と部下の信頼関係構築と本音の対話を促進します。

第二に、「心理的安全性を高める取り組み」によって、メンバーが安心して発言できる環境を整えることができます。

第三に、「デジタルツールの効果的活用」は、場所や時間に縛られないコミュニケーションを実現します。

第四に、「職場単位でのワークショップ」を通じて、チーム全体で課題や改善策を共有し、具体的なアクションにつなげることができます。

最後に、「リーダーのスキル向上トレーニング」によって、組織全体のコミュニケーション文化に良い影響を与えることができます。

これらの解決策は、組織の状況や課題に応じて複数の施策を組み合わせることで、より大きな効果を発揮します。一時的な取り組みにするのではなく、継続的な実践と組織文化への定着を目指すことが重要です。

トップダウンとボトムアップの両方からのアプローチを組み合わせ、小さな成功体験を積み重ねていくことが成功の鍵となります。

コミュニケーション不足の解消は、単なる情報共有の改善だけでなく、組織の風土や文化を変え、社員のエンゲージメントを高め、業績向上にもつながる重要な取り組みです。今日から一つでも実践を始めることで、より活気ある組織づくりへの第一歩を踏み出しましょう。

株式会社LDcubeでは、LIFO®プログラムを活用した研修会、eラーニング、LIFO®プログラムの社内インストラクター養成など幅広くご支援をしています。無料体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。

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企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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