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“新”実践型選抜研修とは!?人材育成の現代ソリューションについて解説!

多くの企業が人材育成で直面する課題、それは「いかにして優秀な人材を育成し、確保するか」です。

リーダーシップを発揮できる次世代のリーダーを育てるためには、日常の業務から一歩踏み出した、より実践的な研修が必要です。

しかし、従来の研修では理論に留まり、実際のビジネス環境に活かしきれないと感じている人材育成担当者も多いのではないでしょうか?
 
実は、「経営シミュレーション」という手法を取り入れることで、受講者がビジネスの現場で必要となる意思決定や問題解決を実際に仮想体験することが可能になるのです。

これが、“新”実践型選抜研修です。

このプログラムは経営シミュレーションを活用して、経営者としての視点を持って戦略を立案し、自らの判断が企業全体に与える影響をシミュレーションすることで、参加者は理論と共に実践的なスキルを身につけることができます。
 
選抜研修の最大の魅力は、参加者自身が自己成長を強く実感できる点にあります。

本研修を通じて、自分のスキルや知識がどう組織全体の成果に貢献するのかを理解することで、モチベーションが向上し、企業へのロイヤリティも強化されます。

さらに、研修で培ったネットワークは、社内外に幅広く築かれ、組織全体の連携を促進します。選抜研修は単なるスキルアップの場ではなく、企業の成長を促進するための強力なツールとなります。
 
この経営シミュレーションを取り入れた新たなアプローチを通じて、組織の未来を担うリーダーの育成環境を構築していきましょう。

▼ 次世代リーダーの育成に関しては下記で解説しています。合わせてご覧ください。

▼ 次世代リーダーの育成については下記資料にまとめています。

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▼選抜研修での能力開発は重要です。調査により能力開発に適した年齢が分かりました。タイミングを逃さず能力開発を行うことが極めて重要です。気が付いたら能力開発が進む時期を過ぎていたということは避けたいところです。

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目次[非表示]

  1. 1.“新”実践型選抜研修とは!?
  2. 2.そもそも選抜研修とは?
  3. 3.選抜研修を受講する社員のメリット
  4. 4.選抜研修に選ばれるためのコツ
  5. 5.選抜研修と階層別との違い
  6. 6.選抜研修の実施目的と手順
    1. 6.1.選抜研修の目的
    2. 6.2.選抜研修実施の手順
  7. 7.選抜研修実施による企業のメリット
  8. 8.選抜研修実施によるデメリット
  9. 9.選抜研修の具体的なカリキュラム例(概要)
  10. 10.選抜研修を充実化させるポイント
  11. 11.実践的な選抜研修の支援事例
  12. 12.まとめ

“新”実践型選抜研修とは!?

選抜研修のイメージ画像

“新”実践型選抜研修とは、通常の研修の枠を超えた新たな教育プログラムです。

この研修では経営シミュレーションを活用し、受講者は実際のビジネスの状況や課題を仮想的に体験することが可能となります。

経営シミュレーションは企業経営者の体験を提供します。

受講者は自己の意思決定で製品の生産や販売戦略の立案、人材の採用、業績の分析など、一連の経営過程を全て体験します。そして立案した経営計画で実際に業績が上がるのか下がるのかをシミュレーションします。

これにより、自身の意思決定がどのように経営結果として反映され、会社全体にどのような影響を及ぼすかを理解することができます。

そもそも選抜研修とは?

研修のイメージ画像

選抜研修とは、特定のスキルを持つ人材を選抜し、より深いレベルの教育や研修を提供することを指します。

これにより、スキルや専門知識をさらに向上させることができます。

社員という人的資本に、特定の目的やプロジェクトへ向けて高度なトレーニングを提供し、組織全体のパフォーマンスを向上させることがねらいです。

選抜研修は、企業や組織で採用される研修方式の1つであり、参加者は特定のスキルや資質を持ち、優れたパフォーマーから選ばれることが一般的です。

この研修は、リーダーシップ、新しい技術や特定の業務スキルなど、さまざまなテーマに焦点を当てて実施されています。

選抜研修の主な目的は、重要なスキルや知識の習得、パフォーマンスの向上、および個々の能力の強化です。

他の重要な要素として、組織のビジョンや目標への理解を深める、チームワークを強化する、そして新たなアイデアや考え方を実践するといったことも含まれます。

また、選抜研修は社員のモチベーションを向上させる要素もあります。

重要な人材に対し、能力開発の機会を提供し、自社へのロイヤルティーを高めながら人材流出を防ぐ効果も期待できます。

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選抜研修を受講する社員のメリット

メリットのイメージ画像

選抜研修の受講者に選ばれ、研修を受講することは社員にとって大きなメリットがあります。

(選抜研修を受講する社員のメリット)

  • スキルや能力を高めることができる
  • 人脈形成ができる(組織内での知名度が上がる)

スキルや能力を高めることができる

選抜研修は、社員が自身のスキルや専門知識を高め、リーダーシップを育む絶好の機会です。

通常、研修内容はその組織の中心的な業務や役割に関連する情報やノウハウ、技術、リーダーシップ、マネジメントなどが含まれており、これにより業務効率の向上や組織全体の質の向上に繋がります。

研修全体を通じて、社員は創造力を開花させ、新たなアイデアを生み出すことが可能となります。

また、新しい技術やフレームワークを用いて、業務への新視点を導入することが期待できます。

研修には、実際のビジネスシーンでの問題解決能力や判断力を試すケーススタディーもふんだんに取り入れられていることが多く、力試しの結果として困難な状況に対処するための実戦型スキルを身に付けることができます。

人脈形成ができる(組織内での知名度が上がる)

選抜研修は、異なる部門や地域からの社員が一堂に会する場であり、これは同僚や他部門の人々と関係を築く貴重な機会となります。

その結果、社員は広範囲で多様なネットワークを形成し、他の部門や専門分野からの視点や情報にアクセスできるようになるでしょう。

また、幅広い人脈を持つことは、今後のキャリアアップにも役立ちます。

さらに、異なる背景を持つ他の社員から学ぶことで、視野を広げ、新たなアイデアを生み出すことも可能になります。

このように選抜研修は、プロフェッショナルとしての成長だけでなく、人間関係の構築にも寄与します。

選抜研修に選ばれるためのコツ

コツのイメージ画像

選抜研修の参加者は特定のスキルや資質を持ち、優れたパフォーマーから選ばれることが一般的です。選ばれる社員になるためのコツを紹介します。

(選抜研修に選ばれるためのコツ)

  • 日頃からスキルと知識を高める
  • 業績・評価を向上させる
  • 積極性を示す
  • チームワークスキルを発揮する
  • 継続的なフィードバックを求める

日頃からスキルと知識を高める

あなたが働く業界や特定の職種に関する最新の情報を継続して学び、自分のスキルを磨くための自己啓発に時間を割くことが重要です。

オンラインコースを受講したり、業界のセミナーやワークショップに参加したり、専門書を読んだり、専門家・エキスパートから直接学んだりするなどの方法があります。

▼日ごろから自己啓発でマネジメントについて学でいくことが重要です。出世やキャリアアップにつなげるポイントなど下記で紹介しています。⇒自己啓発でマネジメントを学び、生かすポイントとは?キャリアアップに生かすコツも紹介

業績・評価を向上させる

仕事の完遂、目標達成のための計画を立て、それに基づいて行動を起こし、業績や評価を高めることが重要です。

なぜなら、選抜研修にはハイパフォーマーが選ばれる傾向があるためです。

目の前の仕事に全力で取り組み、業績を評価を常に高い位置で維持できるように心がけましょう。

積極性を示す

新しいアイデアを積極的に提案し、自己主導型で行動を起こすことがポイントです。

選抜研修に選ばれるような社員に会社が期待することは、指示がなくても自ら考え、行動を起こし、将来的には会社をリードしてもらうことだからです。

黙っていては、誰にも何も伝わりません。自分の考えを積極的に伝え、その実行に努めることで、自分が自己成長やチームの成功に貢献していることを示すことができます。  

チームワークスキルを発揮する

チームワークスキルを発揮し、チームに貢献することも忘れてはなりません。

いくら個人のスキルが高くても、チームの生産性が低く、パフォーマンスが上がっていないチームでは、そこに選抜に値する優秀な人材がいると思われにくいからです。

チームでの成功は個々のメンバーの能力だけでなく、効果的なコミュニケーションや良好な関係性があって初めて成り立ちます。

他の人々との関係を強化し、チーム全体の協働を促進することで、全体の生産性を高めることにつながります。それにより、選抜される社員として周囲の目にとまりやすくなります。

継続的なフィードバックを求める

継続的に周囲にフィードバックを求めましょう。

フィードバックは自己成長のための重要なツールになるからです。

上司や同僚からの建設的なフィードバックを求め、それを自己改善に役立てることで、さらなるスキルアップやパフォーマンス向上が期待できます。


これらのポイントを意識しながら、自己成長を追求すれば、選抜される候補者として周囲の目にとまりやすくなります。

▼関連して、昇格試験に受かる人の特徴については下記で解説しています。昇格する人材は選抜社員として目に留まりやすいかも知れません。
⇒昇格試験に合格する人の特徴とは?試験に受かる実践的な学習方法を紹介

次世代リーダー研修資料

選抜研修と階層別との違い

違いのイメージ画像

選抜研修と階層別研修は、ともに企業や組織が社員のスキルや知識を向上させるために実施する研修の形式ですが、その目的と対象者が異なります。

階層別研修は、人事制度上、社員の職位や役職、経験年数等に応じて設計された研修プログラムです。

例えば新入社員、中堅社員、マネジャー、エグゼクティブなど、各階層が抱える課題や必要なスキルに焦点を当て、それぞれの役割において求められるスキルを磨くことが目的となります。

階層別研修は、役職に応じて必要なスキルや知識を効率的に学ぶことを可能にします。


選抜研修は、若手層など一定の年齢層から特定の能力や資質を持つ社員を選び出し、より高度なスキルや専門知識を伝授することを目的としています。

ここでの選抜は、社員のパフォーマンス、潜在能力、業務遂行能力などに基づき行われます。

そして、参加者はさらに高いスキルや特定の目的を達成するために必要となる専門知識を身に付けて行きます。

これら2つの研修における最大の違いは、階層別研修が役職や経験をもとにした一般的な研修であるのに対して、選抜研修は特定のスキルや資質を持つ社員を対象としたより専門的で高度な研修であるという点です。

このことから、選抜研修の場合、その成果は組織全体に広く影響を与えることが期待されます。

▼ 階層別研修については下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒階層別研修とは?達成すべき目標や習得させたい知識・スキルを徹底解説

選抜研修の実施目的と手順

手順のイメージ画像

選抜研修の目的は具体的には以下のようなものです。

選抜研修の目的

組織のビジョンや戦略の理解を深める

選抜研修では、組織の全体的なビジョンや戦略についての理解を深めることができます。

これにより、社員は自分の役割が企業全体の目標達成にどのように影響するかを理解し、その達成に向けてより効果的に働くことができます。

リーダーシップの育成
選抜社員のリーダーシップを育成することを目指しています。

選抜社員がリーダーシップを育むことで、チームを率いたり、新しいプロジェクトを引き受けたりする能力を身に付け、企業全体の運営に対する貢献度を高めることができます。

特定のスキルの向上
高度な技術的スキルや知識が求められる領域では、選抜研修を通じて社員の能力強化が期待されます。

環境変化が激しく、DXが加速する現代社会においてはさまざまな新しいスキル習得が期待されています。

選抜研修実施の手順

選抜研修を実施するための基本的な手順は以下の通りです。

目標設定
研修を通じて得たい結果や改善したいスキルを明確に設定します。

これには、特定の業務スキルの向上、リーダーシップの向上などが含まれます。


選抜基準の設定
選抜では、組織の持続的な成長に寄与するスキルや資質を持つ社員を選出する基準を設定します。


選抜プロセス
応募者の中から選抜基準を満たす社員を選出します。

面接や特定のテスト、パフォーマンスレビューなどを用いて評価を行うことが一般的です。


研修プログラムの実施
選ばれた社員に対して専門的な研修プログラムを提供します。

これには、専門的な教育や実際の業務経験、メンターシップ、コーチング、経営シミュレーション、異業種交流などが含まれる場合があります。


フィードバックと評価
研修の効果を評価するためには、定期的なフィードバックが必要です。

参加者のパフォーマンスを評価し、研修の効果を確認します。

上記の手順を踏むことで、企業は社員のスキルを強化し、より高い業績を達成するための支援を提供することができます。

▼ 次世代リーダーの選抜方法については下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒育てるべきは誰?次世代リーダー選抜の新たな視点

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選抜研修実施による企業のメリット

企業のメリットのイメージ画像

選抜研修を実施することは企業にとってもメリットがあります。代表的なメリットを3つ紹介します。

(選抜研修実施のメリット)

  • 人的資本の向上による業績アップ
  • 優秀な人材の確保と定着率の向上
  • チームワークの強化と企業文化の浸透

人的資本の向上による業績アップ

企業は選抜研修を実施することで、人的資本である社員のスキルや能力の向上を図ることが可能になります。

特に経営戦略や業績目標を達成するために必要な知識やスキルを、研修を通して身に付けさせることができます。

これにより、企業全体の成果や業績向上が期待できます。

優秀な人材の確保と定着率の向上

選抜研修は、優秀な人材の発掘や確保にも効果的です。

研修を通して個々の能力やポテンシャルを見極め、優秀な人材を早期に見つけ出すことができます。

また、企業が人的資本に投資をしていると認識させることで、社員の満足度や定着率も向上します。

チームワークの強化と企業文化の浸透

まとまった期間共同で学ぶことで、受講者間のコミュニケーションが活発になりチームワークを強化します。

選抜研修では企業の目指す方向性や価値観、企業文化を学ぶ機会も多いため、それらを社員に深く理解させ、企業文化を浸透させる効果も期待できます。

▼ 人的資本経営については下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒人的資本経営で重要な指標とは?KPI設定の具体的な流れを紹介

選抜研修実施によるデメリット

デメリットのイメージ画像

選抜研修の実施にはメリットがある一方で、デメリットもあります。代表的なデメリットを3つ紹介します。

(選抜研修実施のデメリット)

  • コストと時間の負担
  • 対象者選定の難しさと不平等感
  • 効果の測定の難しさ

コストと時間の負担

選抜研修を実施するには、研修プログラムの作成から運営、フォローアップまでに多大なコストと時間が必要となります。

また、研修期間中は受講者が現場から離れるため、その間の業務をカバーするために追加の人員配置や労力も必要となり、大きな負担となります。

対象者選定の難しさと不平等感

選抜研修とは名称からも分かる通り、対象が限られた人材のみで行う研修です。

しかし、誰を選ぶべきか、どの基準で選ぶべきかなど、研修対象者の選定は難しい問題です。

また、選ばれなかった社員からは、選ばれた者との間で不平等感が生じる可能性もあります。

効果の測定の難しさ

選抜研修の成果を具体的に数値化したり、個々のパフォーマンスにどの程度反映されているかを把握したりするのは難しいです。

研修によるスキルアップやモチベーション向上を企業の業績につなげるためには、定期的な評価や効果測定が必要となりますが、これには手間とコストがかかります。

▼ 人材育成の効果測定については下記で解説しています。合わせてご覧ください。
⇒人材育成の効果測定とは?重要な観点や評価項目を網羅的に解説

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選抜研修の具体的なカリキュラム例(概要)

選抜研修は、企業内のハイポテンシャル社員を特定し、リーダーシップやマネジメント能力を強化するための研修プログラムです。

ビジネスリーダーに求められるビジネススキルやマネジメントスキルについて学びながら、そのスキルを使えるスキルにしていくために実践的なセッションが取り入れていくことがポイントです。

以下は、具体的な選抜研修のカリキュラム例です。

選抜研修カリキュラム

まずは個人診断で個人の能力開発状況を確認するところから始まります。

そして、個人診断の結果を基に個別コーチングを行い、研修全体を通じてどのような学習をしていくのか、受講者の学習ポイントを個別に確認し、受講者の動機づけを行います。

このようにして研修に臨む姿勢づくり、レディネスの形成を行います。

そして、カリキュラム展開としては、

  1. 経営リーダーシップ
  2. 財務・会計
  3. 外部環境分析
  4. ESG
  5. マーケティング
  6. 組織
  7. 経営戦略
  8. 人材マネジメント

という観点から知識をインプットし、その上でケーススタディーやディスカッションなどを展開していきます。

1回1日~2日かけて展開します。研修時間の半分はインプットに充て、残りの半分は自社の課題検討などのテーマ研究に充てます。

また、この日数の中では必要な事柄をインプットしきれないため、研修期間全体を通じてeラーニングも活用しながら、学習を進めていきます。

最終的には自社の課題検討や自分自身がどのようなリーダーシップ行動を取っていくかを整理します。

初めの個人診断の結果を踏まえ、自身の啓発点を強化するために、異業種交流講座に参加し、業種を超えた知見や見解にも触れ、自分のメンタルモデル(ものの見方・考え方)を広げていくきっかけにします。

選抜研修を充実化させるポイント

ポイントのイメージ画像

選抜研修を充実させるためのポイントはいくつかありますが、その中で特に重要なのが学びを「実践」に結びつけることです。

理論だけでなく実際のビジネスシナリオに近い経営シミュレーションを活用することで、参加者は自分たちが学んだことを現実のビジネスシーンでどのように活用すれば良いかを理解しやすくなります。

(選抜研修を充実化させるポイント)

  • 経営シミュレーションの活用
  • 体系的なカリキュラム設計
  • フィードバックと評価
  • メンタリングやコーチング

経営シミュレーションの活用

経営シミュレーションは、ハイポテンシャルな社員が経営の全体像を把握し、戦略的思考を鍛えるのに非常に有効です。

なぜなら、多くの場合インプットして終わりになりがちですが、経営シミュレーションを通じて、経営者としての実践的な意思決定のトレーニングができるからです。

具体的な経営課題を解決するためのデータ分析や意思決定、チーム内でのコミュニケーション等、必要なスキルを実践を通じて身に付けることができます。

体系的なカリキュラム設計

選抜研修カリキュラム

リーダーシップスキルやマネジメントスキル、専門知識等、育成すべき項目を明確にして、段階的に学べるようなプログラムを設計します。

それぞれのトピックが他のトピックとどのように関連しているかを理解できるように、全体の流れも考慮します。

先ほどのカリキュラム例の中では、経営意思決定の体験学習(経営シミュレーション)を中心に位置づけ、インプットしたことを実践する機会をシミュレーションで取り入れながら、インプットとアウトプットを繰り返していきます。

具体的には6期分の経営意思決定を行いながら、企業の業績向上を実現できるかどうかを実践的に学んでいきます。

フィードバックと評価

受講者のどこが弱点で、どこに改善の余地があるかを明確にするためには、定期的なフィードバックと評価が重要です。

経営シミュレーション後のディスカッションやレビューで、受講者自身の成長を促進します。

メンタリングやコーチング

現経営幹部や外部のエキスパートから直接アドバイスをもらえる機会を設けることも重要です。

これにより、受講者は自分自身の経験と他人の知識・経験を組み合わせて学び、自らの成長を加速することができます。


以上のように、経営シミュレーションを活用しつつ、体系的な設計、定期的なフィードバックおよび評価、メンタリングやコーチングの機会を提供することで、選抜研修はより充実したものとなります。

実践的な選抜研修の支援事例

事例のイメージ画像

導入前の課題

  • 管理職の戦略的機能の啓発が課題
    窓口の社長は事業を成長させるためには、人の育成、特にビジネスリーダー人材の存在が不可欠だと考えていました。しかし、調剤薬局業界では、薬の販売価格や広告宣伝などは、国が決定するため、業務を効率よく運営することが中心となってしまい、経営環境を考える力やマーケティング戦略を考える力が啓発されにくいと考えていました。

  • 商売感覚を養いたい
    社内試験やトレーニングを通じて分かったことは、日常からビジネスの潮流にアンテナを張って活動する「商売感覚」の啓発がビジネスリーダー育成上の課題になっているということでした。このような商売感覚の感度を高めるためには、実際に自分たちが社長の立場で環境分析や経営判断などを行う経験があることが、経営者の考え方を理解する上で不可欠という考えに至り、経営シミュレーションを活用した育成型アセスメントプログラムを実施することになりました。


取り組みの詳細

  • 育成型アセスメント形式で展開
    今回の取り組みでは、店長12名とエリアマネジャー6名に対してBiz-Exを活用しました。社長からは、ビジネスリーダーの育成と評価を同時に実行したいという要望を頂いたので「育成型アセスメント」形式で展開しました。
    Biz-Ex上で社長となり、様々な利害関係者への情報収集、財務分析、意思決定など社長の立場で経営疑似体験することができます。経営を進めていく上で不足しているビジネス知識は、動画やテキストの100以上の学習コンテンツを閲覧いただくことで補うことができます。

  • 1人で経営シミュレーションすることで、商売感覚を啓発
    思考の癖などを分析するアンケートや、一連の経営活動を行う中で、どの行動が結果に結び付いたのか行動分析を行うこともできます。受講者一人一人に学習環境を与えることで、スピーディーに「商売感覚」を啓発することができます。
    知識を習得するだけでは、啓発できなかった「商売感覚」を経営シミュレーションを使って実践から身に着けることができます。


導入の成果(受講者の声)

受講者からは、

  • 「これまでマーケティングや財務など基礎的なことは会社の研修で学習したことはありましたが、実戦で使う機会がなかったので忘れてしまっていることが多かったものの、Biz-Exでは、経営シミュレーションで実際に体験から学習することでができたので、知識と体験が紐づき深く理解することができました」

  • 「経営シミュレーションを通じて販売価格やプロモーションなどが売上にどのように影響を与えているのか理解することができた」


と評価をいただきました。


今後期待すること

窓口の社長からは、「受講者一人一人の特徴がよく分かり、ビジネスリーダーとしての情報分析力や判断力を把握することができた」と評価いただきました。

「私は一人ひとりのキャラクターを理解して人員配置していなかったかもしれない」とコメントをいただき、現在では受講者との1on1を経て、受講者の適性を考えた上で別部門への異動をしてもらい育成を図ることも新しく始めています。

受講者の一人ひとりの強みや啓発課題を正しく把握した上で、その人が輝ける、成長できる環境に異動させるというのは、人材育成において極めて重要であると改めて気づく機会となりました。

まとめ

“新”実践型選抜研修とは!?人材育成の現代ソリューションについて解説!について案内してきました。

  • “新”実践型選抜研修とは!?
  • そもそも選抜研修とは?
  • 選抜研修を受講する社員のメリット
  • 選抜研修に選ばれるためのコツ
  • 選抜研修と階層別との違い
  • 選抜研修の実施目的と手順
  • 選抜研修実施による企業のメリット
  • 選抜研修実施によるデメリット
  • 選抜研修の具体的なカリキュラム例(概要)
  • 選抜研修を充実化させるポイント
  • 実践的な選抜研修の支援事例

選抜研修は受講者にも組織にもメリットのある人材育成施策の1つです。

その中でのポイントは実践を重視したプログラムにするという点です。

“新”実践型選抜研修は経営シミュレーションを活用し、経営についてのインプットをすると同時に、インプットした知識を活用して疑似的に経営活動を行いアウトプットしながら学ぶという実践的な研修プログラムです。

株式会社LDcubeでは、経営シミュレーションBiz-Exを活用した選抜研修プログラムの提供のみならず、既に実施している選抜研修の充実化を図るためのBiz-Exコーチングプログラムの提供なども行っています。

インプット中心に学習してきた方々への疑似的な経営体験を演出します。

無料でデモ体験会なども行っています。お気軽にお問い合わせください。

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企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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