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社内研修の事例14選!ユニークな内容を受講者の階層別に詳しく紹介

「社内研修の効果がイマイチ感じられない」
「座学ばかりだと居眠りをされてしまうこともある…」

上記のような悩みを抱える人事担当者の方は多いのではないでしょうか。

少子高齢化を始めとした理由によって、優秀な人材を外部から確保することが難しい昨今、社内における人材育成は非常に重要なポイントとなっています。

ただ、一般的な社内研修では限界を感じるケースも多いもの。

そのような中で注目したいのが、企業が独自に考案した社内研修の事例です。一例として、伊藤忠商事株式会社が行っている「農園合宿研修」などが挙げられます。

記憶に残りやすい要素を持ちながら、目的を達成するための流れが良く考えられている社内研修だといえるでしょう。では実際に上記のような、一風変わった研修内容を考える際に、他社事例をどのように参考にすればよいのでしょうか。

一つの答えが「階層別」「業界・業種別」で参考にする方法です。上記の研修は社会人として、また商社としての理念や精神性など、主に心を育むことを目的にした新入社員向けの社内研修です。

したがって、農園合宿研修を魅力的に感じたとしても「広告業界の管理職に」と考えている研修ではあまり参考になるとはいえないかもしれません。

このように、他社事例を参考にと考えるのであれば、事例内容を精査するとともに、対象となっている階層や業界の違いも確認する方が効率的なのです。そのため本記事では、独自の社内研修を企画できるよう以下について解説します。

この記事で分かること

◎階層別で分けた社内研修事例

◎事例別、おすすめの業界や社内研修の目的

◎企業事例を自社の社内研修に取り入れるコツ

◎事例から見る学びを定着させるポイント

本記事を最後まで読んでいただくことで、自社にとって効果的な社内研修を実践できるはずです。より実践的な社内研修を企画し、自社の社員の成長を後押ししていきましょう。

▼人材育成のための企業内大学の事例については下記にまとめています。

  企業内大学の成功事例7選|事例でわかる設立すべき企業の特徴も解説 企業内大学の設立には多くの労力がかかります。そのため、自社で設立すべきかどうかお悩みのことでしょう。本記事では、企業内大学について国内外7つの事例を紹介しながら、メリット・デメリット、実際の企業内大学の設立の流れなどについて解説します。 株式会社LDcube

▼人材育成のためのOJTの成功事例については下記にまとめています。

  OJT成功の企業事例10選|うまくいく会社の共通ポイントを解説 OJTを成功させている事例を参考にして、自社に役立てたいとお考えの研修担当者の方も多いのではないでしょうか。そこで成功している会社をまとめました。ここで紹介した会社は、いずれも現場での育成を「人材育成の要」として重要視しています。OJTを成功するためには何が必要なのか、企業の成功例を見て、参考になる部分を取り入れましょう。 株式会社LDcube

▼社内研修の作り方については下記にまとめています。

社内研修企画と実施資料

目次[非表示]

  1. 1.対象者別でみる社内研修の事例
  2. 2.新入・若手社員を対象にした社内研修事例
    1. 2.1.【農園合宿研修】伊藤忠商事株式会社
    2. 2.2.【モノづくり研修】TDK株式会社
    3. 2.3.​​​​​【おしょうゆプロジェクト】大和美術印刷株式会社
    4. 2.4.【ウォーキング研修】国際自動車株式会社
    5. 2.5.【幼稚園研修】青森ダイハツ
    6. 2.6.【MANZAI研修】バンダイナムコエンターテインメント
    7. 2.7.【VR研修】セコム株式会社
    8. 2.8.【ヒッチハイク研修】株式会社イカイ
    9. 2.9.【インプロ研修】株式会社EDUCOM
  3. 3.中堅社員を対象にした社内研修事例
    1. 3.1.【ケトル合宿】株式会社博報堂ケトル
    2. 3.2.【森林整備体験研修】サントリーホールディングス
    3. 3.3.【オンライン事業合宿】株式会社ニット
  4. 4.管理職を対象にした社内研修事例
    1. 4.1.【無人島サバイバル】日清食品ホールディングス
    2. 4.2.【助役真髄塾】小田急電鉄株式会社
  5. 5.事例内容を自社の社内研修に取り入れる手順
  6. 6.社内研修の事例から分かる学びを定着させる4つのポイント
    1. 6.1.社内研修の目的を明確にしておく
    2. 6.2.企画立案は目新しさだけに注目しない
    3. 6.3.研修とOJT担当者を連動させる
    4. 6.4.学習効果をデータ化することも重要
  7. 7.まとめ


対象者別でみる社内研修の事例

社内研修事例イメージ画像

実際のところ、企業独自の社内研修とはどのようなものがあるのでしょうか。一般的に社内研修には、社員同士のコミュニケーションを図ったり、自社のノウハウを伝承したりする目的があります。

ただ、先述したように研修を行う対象によっても必要とされる研修内容は異なります。例えば、新入社員であれば、社会人としての心得やビジネスマナーの習得が目的となるでしょう。

一方、中堅社員に必要な研修内容はリーダーシップやセルフマネジメントが主な目的になります。

したがって、対象となる階層の社内研修事例に注目することで、より効率的に自社に必要な社内研修を企画しやすくなるのです。

以下では、対象者別で行っている各企業の社内研修の事例をまとめました。社内研修名をクリック すれば、各研修の詳細な説明に飛ぶのでぜひ確認してみてください。

対象者

社内研修名

企業名

新入・若手社員

伊藤忠商事株式会社

TDK株式会社

大和美術印刷株式会社

国際自動車株式会社

青森ダイハツ

バンダイナムコエンターテインメント

セコム株式会社

株式会社イカイ

株式会社EDUCOM

中堅社員

株式会社博報堂ケトル

サントリーホールディングス株式会社

株式会社ニット

管理職

日清食品ホールディングス株式会社

小田急電鉄株式会社


新入・若手社員を対象にした社内研修事例

農園研修のイメージ画像

最初に新入・若手社員を対象にした社内研修事例を紹介します。

  1. 【農園合宿研修】伊藤忠商事株式会社
  2. 【モノづくり研修】TDK株式会社
  3. 【おしょうゆプロジェクト】大和美術印刷株式会社
  4. 【ウォーキング研修】国際自動車株式会社
  5. 【幼稚園研修】青森ダイハツ
  6. 【MANZAI研修】バンダイナムコエンターテインメント
  7. 【VR研修】セコム株式会社
  8. 【ヒッチハイク研修】株式会社イカイ
  9. 【インプロ研修】株式会社EDUCOM


【農園合宿研修】伊藤忠商事株式会社

1つ目の事例は、総合商社である伊藤忠商事株式会社が実施した「農園合宿研修」です。2019年に滋賀県で行われた新入社員向けの合宿でした。

当合宿の目的、内容は以下の通りです。

【農園合宿研修の目的・内容】

農園合宿の目的

◎生産者の気持ち・プロ意識の把握
◎顧客に製品の良さを伝える重要性を理解

◎社員間のコミュニケーション強化

農園合宿の内容

◎100名を超える参加者を8つのグループに分けて実施
◎農園・牧場など第1次産業の現場における作業
◎琵琶湖の清掃活動など

1次産業の大切さや生産者の気持ちを理解することで、製品流通を担う商社として責任感や誠実さ育む研修内容だといえます。

1つ1つの製品が出来上がるまでに必要な工程の多さや、作業の大変さを知ることで製品に対する見方も変わってくるでしょう。

また、1次産業の現場における作業とは、「木の伐採」「酪農作業」「牛舎の掃除」など、経験がない人にとっては厳しい内容です。お互いを励ましあい、効率の良い方法を考えることで、社員間のコミュニケーションを高められます。

農園合宿の事例は、特に以下のような業界・企業にとって参考にしやすく有用といえます。

◎実施企業と同じ商社系列・物流業界
◎社員同士のつながりや活発なコミュニケーションを必要とする企業


【モノづくり研修】TDK株式会社

2つ目の事例は、国内電子メーカーの大手であるTDK株式会社で行われている「モノづくり(竹とんぼ)研修」です。当研修の目的、内容は以下の通りです。

【モノづくり研修の目的・内容】

モノづくり研修の目的

◎TDKマインドの学習
◎モノづくりの原点とメーカーとしての使命を理解する

モノづくり研修の内容

◎3人1組で竹とんぼの企画・作成
◎新製品開発研究所など各書類の作成
◎出来上がった製品を「竹とんぼショー」に出展
◎各賞の上位者を表彰

モノ作り研修の目的は、まずTDK株式会社とはどのような会社なのかを、新入社員に身を持って体験してもらうことです。

製品を作り出すだけではなく、どのように売りこめば相手に響くのか、成果を出すには何が必要なのかを、実際竹とんぼ作成していく上で学べるようなっています。

また、当研修では単純に竹とんぼを作るだけではなく、各段階で必要な書類の作成や作成した竹とんぼの売り込み・仮想資金による投票まで行われます。

新入社員にとっては自社の仕事内容を圧縮し、一連の流れを実際に体験し「仕事とは何か」理解できる研修内容といえるでしょう。モノづくり研修の事例を参考にしやすい・おすすめしたい企業や研修目的は以下の通りです。

◎実施企業と同じ各種メーカー
◎ビジネスマインドの向上が必要なケース

​​​​​【おしょうゆプロジェクト】大和美術印刷株式会社

3つ目の事例は、印刷業を中心に手掛ける大和美術印刷株式会社が行った「おしょうゆプロジェクト」を見ていきましょう。2016年に行い、神戸新聞でも取り上げられたユニークな研修事例です。

当研修の内容・目的は以下の通りです。

【おしょうゆプロジェクトの目的・内容】

おしょうゆプロジェクトの

目的

◎モノづくりの過程を学ぶ
◎時間の使い方・チームワークの大切さを理解する
◎社員間のコミュニケーション強化

おしょうゆプロジェクトの

内容

◎トマト・黒ゴマなどオリジナルの味わいを持つしょうゆを作成
◎併せてパッケージのデザインまで行う

おしょうゆプロジェクトは新入社員7名を対象に行われました。「醤油を作る」という、あまり身近ではないモノづくりを経ることで、時間の配分やチームワークの大切さ学ぶため研修です。

どのような職種でも同じことが言えますが、新しいものを作り上げるにはさまざまな創意工夫が必要です。しかし、まだ入社したばかりの新入社員同士では意思疎通が難しい場面もあったでしょう。

おしょうゆプロジェクトは、実際にプロジェクトを動かすことで、否応なく意見を交わし相互協力を育むことができるのです。

実際に以下のような口コミも見られました。

  • 話し合いを重ねるごとにチームワークが良くなった。
  • 有効な時間の使い方や作業の効率化など、今の仕事に生かせることも多い。

出典:大和美術印刷株式会社「公式Facebook

何を作るかで頭を悩ませますが、多くの企業で導入しやすい事例といえます。具体的には以下のような業界・目的がある場合におすすめです。

◎激務になりやすく時間配分が必須となる出版・放送・コンサルティングなど
◎チームワークを重視する企業


【ウォーキング研修】国際自動車株式会社

4つ目の事例は、旅客運送事業の総合企業である国際自動車株式会社が行った「ウォーキング研修」になります。当研修のコンセプトは「皆で協力してひとつの目的を達成する事」です。

以下から、詳しい内容などを見ていきましょう。

【ウォーキング研修の目的・内容】

ウォーキング研修の目的

◎歩くことで車では見つけられない道も把握できる
◎社員間のコミュニケーション・団結力強化

ウォーキング研修の内容

◎5~6名1チームで真夜中に歩いて東京観光を行う
◎ウォーキングの距離はおよそ35km

同社はタクシーやバスを運行する企業ですが、車ではなくあえて「歩く」ことで、車を運転しているだけで分からない知見得られます。人通りが少ない道や、車では入ってみようと思えない抜け道を見つけることもできるでしょう。

車の窓越しではなく実際の観光地を肌で感じられるため、お客様との話を弾ませるきっかけにもなります。

また、全行程35kmとおよそ12時間のチーム行動は、疲れからくる本音が出るからこそ、社員間の絆を深めてくれることでしょう。道中で励ましてくれる先輩社員の声も、親しみを感じるための大きなポイントになります。

事前準備が少なく取り入れやすいウォーキング研修は、特に以下のような業界・企業にとって参考にしたい社内研修です。

◎旅客・運送・物流業界
◎社員間の濃いコミュニケーション・上下間でのつながりを重視する企業


【幼稚園研修】青森ダイハツ

5つ目の事例は、ダイハツの正規ディーラーである青森ダイハツで行われている「幼稚園研修」です。

2020年以降は新型コロナの影響があり実施されていませんが、絵本の寄贈を行うなど、現在でも各幼稚園との縁はつながっています。

以下、実際に行われていたときの研修内容・目的を見てみましょう。

【幼稚園研修の目的・内容】

幼稚園研修の目的

◎新入社員の人間力向上
◎子どもに対する対応力アップ

幼稚園研修の内容

◎県内5つの幼稚園にて、子どもたちのサポートを行う

幼稚園研修における主な目的は、子どもへの対応力向上を通じて、人間力そのものを上げることです。

青森ダイハツの主なターゲットはファミリー層になります。子ども連れで来店されるお客様も多いため、子ども達への対応力を上げることで安心して来店できるディーラーを実現できると考えたのです。

大人と異なり、子どもの相手をするときは、理不尽なわがままに振り回されることもあるでしょう。しかし、それらを含めた上で、まっすぐに大人を見つめる子どもたちと対することは、根本的な人間力を向上させる期待も持てます。

地域社会への貢献と併せて、幅広い対応力を磨けるでしょう。以下は、当研修事例を参考にしやすい業界・企業の一例です。

接客業を始めとする、ファミリー層に関わる職種全般

◎柔軟な対応力を磨きたい場合
◎地域・社会貢献への関心を高めたい場合


【MANZAI研修】バンダイナムコエンターテインメント

6つ目の事例は、ゲームソフトの開発・制作を行うバンダイナムコエンターテインメントが行った「MANZAI研修」です。MANZAI研修以外にも、バンジージャンプを行うなど個性的な研修を行っています。

以下では、MANZAI研修の目的や具体的な内容を見ていきましょう。

【MANZAI研修の目的・内容】

MANZAI研修の目的

◎今の自分を超える・殻を破ってもらう
◎新たな一歩を踏み出す勇気

MANZAI研修の内容

◎研修当日にくじ引きでペアを決める
◎プロの漫才師による講義を受講
◎研修仲間の前でオリジナル漫才を発表

MANZAI研修では、コンビがくじ引きで決まる上に新入社員同士の研修であるため、まずはお互いを知らなければなりません。積極的に自分のことを話し、相手を知ろうとすることでコミュニケーション深めることにつながります。

また、人前で漫才を発表するには勇気がいります。たとえうまくいかなかったとしても「やり終えた」という達成感は、結果的に社員の自信を育むことになるでしょう。

実際MANZAI研修を行った同社人事部の滝川真菜氏は、インタビューで以下のように答えています。

「同期を信頼して、自分の素の部分を見せられた」「同期の新たな一面がわかってよかった」という感想も多く、漫才をきっかけに仲良くなれたという声も聞きました。

出典:ファンファーレ「漫才にバンジー!?バンダイナムコエンターテインメントの新入社員研修で伝えたいこと

漫才の講師を呼ぶ以外は、事前準備もほぼいらないため取り入れやすい研修内容だといえます。特におすすめとなる企業・研修目的は以下の通りです。

◎「人を楽しませる」ことを命題とした業界・企業
◎社員の自信向上を必要としている
◎社員間のコミュニケーション・絆を深めたい


【VR研修】セコム株式会社

7つ目の事例は警備会社であるセコム株式会社が行った「VR研修」です。2017年に、警備業界で初めてVRを用いた社内研修を行いました。

実際にどのような研修目的・内容だったのかを以下から解説します。

【VR研修の目的・内容】

VR研修の目的

◎危機的状況下での動き方を学ぶ

◎避難者目線を体験する
◎研修に必要な準備時間・コスト削減

VR研修の内容

◎煙が充満する状況での避難誘導
◎避難器具の体験シミュレーション

従来の危機回避の研修では、スモークを焚いて火事場を再現したり、実際の避難器具を使用したりするためコストや安全面のハードルが高いものでした。

しかし、VRを用いることで、危機的状況下における避難誘導・訓練への緊張感を持ちつつ安全に行うことが可能になったのです。

VRを付けている研修者の目線は、まさに危機的状況のただ中にあるため、緊張感を持った研修を行うことができます。煙による視界の悪さや、どこまで身を低くして動くことになるのかを、実感を持って体験できるでしょう。

VRは内容の変更ができるため、警備業界以外でも多くの企業で取り入れやすい社内研修の方法です。特に以下のような業界にとって有用になります。

◎警備業・製造業・接客業・介護福祉業
◎本業務前に練習や心構えが必要な業界


【ヒッチハイク研修】株式会社イカイ

8つ目の事例は、製造請負・製造派遣事業をメインに行う株式会社イカイの「ヒッチハイク研修」です。新入社員研修として、入社前に行われている点も大きな特徴になります。

ヒッチハイク研修の目的と内容は下の通りです。

【ヒッチハイク研修の目的・内容】

ヒッチハイク研修の目的

◎自らヒッチハイクをするための積極性を養う
◎コミュニケーション能力の向上
◎失敗・成功体験を積む

ヒッチハイク研修の内容

◎本社から100km離れた場所で車から降ろされる
◎2人1組となりヒッチハイクで本社まで戻る
◎財布・携帯電話の所持は不可

ヒッチハイクは初対面の人を相手にするため、必然的に積極性やコミュニケーション能力向上が期待できます。

どのように車を止めてもらうのか、自分が怪しまれないための事情説明の仕方など、さまざまな工夫を凝らす必要もあるでしょう。結果的に失敗した場合でも、本社に帰るためには諦めるわけにもいきません。そのため、粘り強く諦めないメンタルを育むことにもつながります

また2人1組であるため、パートナーと意見を出し合うことで、お互いの絆を深めることにもつながるでしょう。

第三者を巻き込む研修になるため、いきなりヒッチハイク研修を行うことは難しいかもしれません。しかし、物理的な準備は少なくて済む研修事例です。特に以下の業界や研修目的において有用な参考事例だといえます。

◎即応性を必要とされる接客業・営業など
◎社員に達成感を覚えさせたい場合


【インプロ研修】株式会社EDUCOM

9つ目の研修事例は、次世代教育システムを中核に事業展開を行う株式会社EDUCOMの「インプロ研修」です。インプロとは「即興」を表す「Improvisation(インプロヴィゼーション)」を略した言葉。

「言葉を使わずに相手に伝える」
「目をつむった状態で、相手の声だけを頼りに特定の場所まで移動する」

上記のように、講師が出すお題を実現するために、自身で考え動くことでさまざまなことを「自分ごと」として発見することを目的とした研修プログラムです。株式会社EDUCOMでは、2024年に新しく取り入れた研修となっています。

以下、インプロ研修に求める目的や研修内容を見てみましょう。

【インプロ研修の目的・内容】

インプロ研修の目的

◎社内外を問わず、相手に「伝える」ことを学ぶ
◎ゲーム性が高い研修になるため、社員間のコミュニケーション促進にも効果的

インプロ研修の内容

◎研修プログラムを社内で受講
◎講師が出すお題に沿って動く

インプロ研修では、講師が出すお題に沿いながら即興で行動・表現する必要があります。相手の言葉をしっかり理解した上で、正しく伝える方法を即座に考え行動に移すため、即応力や想像力を鍛えられるでしょう。

また、上記のようなお題を繰り返しこなすことで、「正しく伝えようとすることがどれだけ難しいのか」を理解するとともに「相手が伝えたいことを理解する姿勢」を学べます。

実際に、参加者の声では以下のようなものがあります。

  • 伝えたい側が思いを込めて伝えようと努力したり工夫を凝らしていくのも重要だが、受け取る側も受け取ろうとする態度であったりリアクションで伝わり具合を相手に伝えるという双方向の伝え合いが重要であると感じた。
  • 即興演劇の練習を通して、言葉に頼って会話していることと、相手のやりそうなことを予測しながら会話しているということに気付けた

出典:Wantedly「即興演劇に対話に新サービス企画! 盛りだくさんの新卒研修2024

内容を理解すれば、講師を呼ぶことなく社内だけで完結させることもできます。さまざまな企業で活用しやすい事例ですが、特に以下業界・目的がある場合におすすめです。

◎業種・業界問わず
◎社員間のコミュニケーション向上
◎聞く力・相手の話を聞く姿勢を高める


中堅社員を対象にした社内研修事例

中堅社員の社内研修イメージ画像

続いては、中堅社員を対象にした社内研修の事例を見ていきましょう。

  1. 【ケトル合宿】株式会社博報堂ケトル

  2. 【森林整備体験研修】サントリーホールディングス

  3. 【オンライン事業合宿】株式会社ニット


【ケトル合宿】株式会社博報堂ケトル

広告制作をメインとして事業展開を行っている、株式会社博報堂ケトルで行われたのは「ケトル合宿」です。毎年交代で幹事を行うため、研修を受ける若手はもちろん、幹事を行う中堅社員の成長も期待できる研修になっています。

合宿の内容は毎回異なるため、以下では2020年の合宿について解説します。

【ケトル合宿の目的・内容】

ケトル合宿の目的

◎仕事を離れ、さまざまなことをインプットする

ケトル合宿の内容

◎2泊3日の合宿中は仕事の話をしない
◎沖縄の歴史と風土を学べるコンテンツを用意

さまざまなイベントを用意し、普段の生活では触れることがない良質な体験を得られる合宿です。

2020年のテーマは「ケトル学級」でした。幹事を行っていた同社の船木研氏は、ケトル合宿の目的を以下のように語っています。

普段の仕事では考えないこと、触れない情報、やったことのないことを体験することで、一気に良質なインプットを得ることが最大の目的です。

出典:ケトルキッチン「沸騰の源「ケトル合宿」」

テーマが「学級」であるため、仕事仲間ではなく同級生としておそろいのジャージも着用していました。仲間同士で同じ服を着、濃い体験を共有することで、社員間の絆を深めることにもつながったことでしょう。

また、広告・出版・企画職などは、新しいアイデアを必要とされる業種といえます。ただ、想像力やアイデアは座しているだけで出てくるものではありません。

何もないところからアイデアを出せる人もいますが、多くの場合は今までの経験や知識に根差しているもの。だからこそ、ただ頭で考えるだけではなく、体験することが重要になるのです。

ケトル合宿のように、仕事から離れて「ただ楽しむ・ただ経験をし・ただ学ぶ」ことは、新しい想像の源泉になってくれるでしょう。少し特殊な目的を持つ社内研修では、以下のような業種・業界にとって有用だといえます。

◎広告・出版・企画職
◎新たな製品・デザインを作り出すメーカーなど


【森林整備体験研修】サントリーホールディングス

飲料メーカーとして名高い、サントリーホールディングス株式会社が行っているのが「森林整備体験研修」です。1クールの研修期間が3年と長いため、長期にわたって研修を行いたい場合の参考になります。

以下、森林整備体験研修の目的・内容について解説します。

【森林整備体験研修の目的・内容】

森林整備体験研修の目的

◎自社事業・企業理念への理解向上
◎自社に必須の良質な水への理解・環境教育

森林整備体験研修の内容

◎座学
◎植樹体験

森林整備体験研修の主な目的は事業内容や企業理念を自社の社員に理解してもらうことです。飲料メーカーにとって、良質な水は必須の存在といえます。この良質な水を得るには、豊かな森林が必要だという考えから森林整備体験研修を始めるようになったのです。

なお、植樹以外にも常緑広葉樹の伐採なども行います。普段の生活では経験できない体験を共有することで、社員間のコミュニケーションを後押しし、環境保全を考えるきっかけになる効果も期待できます。

実際、以下のような参加者の声も上がっています。

  • 実際の⾃分たちの業務を振り返ると、⾃然の恵みをいただいていることとが分かった、⾃然保全の責任も感じている。
  • 実際に⾃分が体験することで⾃分の⾔葉でお客様にお伝えできるという点で⾮常に良かった。

出典:林野庁「企業理念の理解の徹底を⽬的とした森林整備体験の実施

自社事業や企業理念への理解向上として、自然をうまく活用した研修だといえます。そのものの導入は難しくとも、以下のような目的をもっている場合に参考にしたい事例です。

◎企業理念を自社内に徹底周知したい
◎環境問題への啓もう
◎社員間のコミュニケーション向上


【オンライン事業合宿】株式会社ニット

オンラインアウトソーシングを始めとした、各種サービスを展開する株式会社ニットが行っている研修は「オンライン事業合宿」です。フルリモートを前提とした企業であるため、今回取り上げる研修内容もオンラインが主となっています。

以下から、研修内容・目的について見ていきましょう。

【オンライン事業合宿の目的・内容】

オンライン事業合宿
の目的

◎相互理解を深め、お互いの絆を強める
◎普段接点のないメンバー間でのコミュニケーション
◎企業理念の理解向上

オンライン事業合宿
の内容

◎バリューカードでメンバー間の価値観を共有
◎各ワークショップの開催
◎メインはメンバー間でのディスカッション

合宿の主な目的は、社員間の相互理解を深めることです。そのための取り組みとして、合宿中はお互いをあだ名などで呼び合うことで心理的な距離を縮める方法をとっています。

合宿といってもオンライン上で行われるため、参加しやすい点もメリットです。また、合宿後はレクリエーションを行っており、このレクリエーションでは社員の家族も参加が可能です。

社員間だけではなく、家族が誰とどのような仕事をしているのかを垣間見られるため、家族間のコミュニケーション促進にもつながるでしょう。

オンライン合宿であるため、さまざまな企業で取り組みやすい事例となり、特に以下の企業や目的を持っている場合におすすめです。

◎IT関連企業
◎IT機器の導入促進
◎社員間のコミュニケーション向上
◎家族サービスを含む福利厚生の一環として


管理職を対象にした社内研修事例

管理職を対象とした社内研修イメージ画像

最後は管理職を対象にした社内研修事例を見ていきましょう。

  1. 【無人島サバイバル】日清食品ホールディングス

  2. 【助役真髄塾】小田急電鉄株式会社


【無人島サバイバル】日清食品ホールディングス

食品の企画・製造、および販売を主な事業とする日清食品ホールディングス株式会社が行ったのは、新任管理職を対象にした「無人島サバイバル」です。2009年に行われた研修であり、それ以前では山中でのサバイバル研修が行われてきました。

インパクトが大きな研修の目的・内容は以下の通りです。

【無人島サバイバルの目的・内容】

無人島サバイバルの目的

◎生きる力を引き出し、食の重要性を再認識する
◎精神的・肉体的に骨太な管理職を作る

無人島サバイバルの内容

◎チームを組まず、1人でサバイバルを行う
◎特別な指示はなし、2泊3日

名称通り、瀬戸内海に浮かぶ無人島において1人でサバイバルを行う研修です。企業からの特別な指示はなく、自身の頭脳と肉体だけを頼りに過ごすことで、管理職に必要な判断力や柔軟性、ストレス耐える力を手入れること目的としています。

サバイバルでは、寝床・水の確保から、火を起こすことまですべてを手探りで行うことになります。不便な環境だからこそ、普段の便利な生活や食に対する重要性を再確認できるでしょう。

なお、無人島サバイバルで持っていけるものは「チキンラーメン、水、小麦粉、釣り道具、米1合、ビニールシート」など。チキンラーメンが入っているところが日清らしいといえますね。

簡単に真似ができるとはいえませんが、以下のような目的を達成したい場合に有用な社内研修事例です。

◎業界を問わず管理責任者向け
◎精神的なタフさを身に付けてほしい場合
◎柔軟な思考力が必要な場合


【助役真髄塾】小田急電鉄株式会社

国内の大手私鉄のひとつである小田急電鉄株式会社では、中間管理職を対象に「助役真髄塾」を開催しました。

助役とは小田急電鉄の運転車両部の管理職の下に当たる、中間管理職的な立ち位置を指します。助役から管理職まで昇進する人数が少なく、昇進するまでにかかる時間の短縮のため、助役意識改革をメインに行われた研修が「助役真髄塾」です。

研修の目的・内容は以下になります。

【助役真髄塾の目的・内容】

助役真髄塾の目的

◎中間管理職である「助役」のモチベーションアップ
◎自分でやる・自分で考えるための意識改革

助役真髄塾の内容

◎1期から3期に分けて構成
◎1期ごとにメインで招集するメンバーを変える
◎研修内容は基本的に座学

研修内容は基本的には座学です。ベテラン社員が若手・中間管理職に対して、経験談を話したり、集まったメンバー間で仕事の内容や悩みを話し合ったりする会でした。

塾内で話した内容は現場に持ち帰り、塾に参加していない社員間でも話し合う機会が設けられます。

長く働いていれば仕事に対する情熱や、昇進など野心への火種が徐々に下火になってしまう方も多くなるもの。だからこそ、改めて仕事に情熱を持ち、仕事そのものや昇進へのやる気を引き出すための研修が「助役真髄塾」です。

ただ「やる気を出せ」と誰かに言われるだけでやる気が出るわけではありません。研修を行う目的は、多数の人とじっくりと話し合い、若い情熱ややる気を間近にしたり、同じような悩み社員間で共有したりする機会設けることです。

これらの機会は、過去のやる気にあふれていた自分と、いつの間にか「ただ目の前の仕事をこなすだけ」になっていた自分を比較するきっかけを与えてくれるでしょう。

さまざまな考えや悩み、仕事に対する姿勢を知ることで、改めて自分にとっての仕事とは何かを見直すことにつながるのです。また、自分がメンバーを決めるわけでは無いため、普段接することがない層ともコミュニケーションをとれるでしょう。

助役真髄塾は、同じ職務や経験を通し、それぞれの考え方を話し合う必要があります。そのため、以下のような企業において参考にしやすい事例といえます。

◎同じ役職が複数必要となる規模が大きめの企業
◎若手だけではなく、管理職にも熱意をもって仕事に当たってもらいたい場合


事例内容を自社の社内研修に取り入れる手順

ポイントを示すイメージ画像

ここまで14社の社内研修事例を紹介してきました。インパクトの強い社内研修から、基本に立ち返るような社内研修まで、さまざまな研修内容がありました。

とはいえ、事例内容がそのまま自社の社内研修に流用できるとは限りません。以下から、研修事例を自社の社内研修に取り入れる手順を解説します。

◎参考にしたい事例の内容を細分化する
◎細分化した事例内容の中で、参考にしたい部分をピックアップする
◎参考にしたい事例の何に惹かれているのかを明確にする
◎難しい部分は代替案を考える

事例を自社の社内研修に取り入れる場合は、上記の考え方を活用してみましょう。一例として、国際自動車株式会社の「ウォーキング研修」を参考に考え方の流れを紹介します。

研修事例を社内研修に取り入れる一例

ウォーキング研修
の内容を細分化する
  • 35km、12時間歩く
  • 東京観光
  • チームに分かれる
  • 真夜中に行う
  • 進行途中で先輩が応援してくれる
参考にしたい部分を
ピックアップ
  • 35km、12時間歩く
  • チームに分かれる
  • 進行途中で先輩が応援してくれる
事例の何に惹かれているのか明確に
  • みんなで困難を克服することで絆を深める
  • 先輩社員との印象深い交流
難しい部分は
代替案を考える
  • 35km、12時間は厳しい、地理的要因で難しい場合 →距離を短くする(20kmに短縮など)
  •  距離を短くすると意味がなさそう →他に条件を追加する(道路ではなく登山、海辺であれば砂浜を歩くなど)
  •  チームに分かれる、進行途中の先輩の応援は可能

上記のように、距離を短くした20kmのウォーキング研修、または登山研修、砂浜を歩く研修などを考えることができます。アイデアを出し合えば、よりオリジナリティが高い社内研修を生み出すこともできるでしょう。

事例の内容にこだわりすぎると、自社の研修に取り入れることが難しくなるばかりです。事例と同じ研修をすることが最終目的ではありません。参考にしながらも柔軟に考えてみましょう。

社内研修の事例から分かる学びを定着させる4つのポイント

学びを定着化させるイメージ画像

ユニークな社内研修をした場合、それだけで確実に社員に研修内容が伝わるとは限りません。場合によっては「面白い研修だった」「しんどかった」という感想で終わってしまうケースもあるでしょう。

では、ユニークな社内研修で結果を出している企業と、結果を出せなかった企業は何が違うのでしょうか?ここでは事例から見る、社内研修の学びを定着させる以下4つのポイントを解説します。

学びを定着させる4つのポイント

  1. 内研修の目的を明確にしておく
  2. 企画立案は目新しさだけに注目しない
  3. 研修とOJT担当者を連動させる
  4. 学習効果をデータ化することも重要


社内研修の目的を明確にしておく

「なぜその社内研修をするのか」という、目的を明確にしておくことが大切です。

そもそも社内研修とは、何らかの目的があり社員に学んでほしいからこそ行うことです。目的を明確にしておけば、社内研修のテーマを決める際にもスムーズになります。

以下、青森ダイハツの幼稚園研修を例に挙げてみましょう。

  • 自社に来店されるお客様のメインターゲットがファミリー層である
  • 子どもの相手ができないことで、子どもが暇を持て余してしまう
  • 子どもに気をとられて、お客様の要望を満たせない

上記のような問題があり、子どもへの対応力向上のために幼稚園研修が採用されました。まずは課題や目的があり、それらを解決する方法のひとつが社内研修なのです。

そのため、社内研修の目的を明確にしたうえで、社員が学びやすい研修内容とは何かを考えることが大切になります。

企画立案は目新しさだけに注目しない

社員に興味を持ってもらうことは大切ですが、企画立案は目新しさだけに注目しないよう注意しましょう。

「面白そう」という気持ちが先行すると、目的にそぐわない研修内容になる恐れがあります

工場内の安全意識を高める研修を行いたいのに、ヒッチハイク研修を行っても効果は薄いでしょう。積極性やコミュニケーション能力は大切ですが、同じ目新しさを求めるのであればVR研修の方が向いています。

社内研修事例を参考にする際には、該当する研修事例の目的や得られた効果にこそ注目しましょう。なお、研修を受ける社員に目的を共有しておくことも大切です。

研修とOJT担当者を連動させる

研修内容が社員間のコミュニケーション向上を狙っているなら、上司や先輩などOJT担当者との接点を持たせることも有効です。

ウォーキング研修など肉体的につらい研修を行っている際、途中のポイントで先輩社員に応援されるとやる気も出るもの。

研修中に接点があった先輩がOJT担当者になれば、信頼関係も築きやすくなります。

信頼関係の土台を作っておくことで、新入・若手社員も担当者に質問しやすくなるでしょう。現場で研修を行うOJTは、1対1になるケースが多いため、より信頼関係が重要になります。

研修内容によっては、研修に関係しない社員を関わらせることが難しいケースもあります。余裕がある場合は、要所にOJT担当者を配置してみましょう。

なお、同じ研修でもOJT研修について詳しく知りたいとお考えの場合は、「改めて知りたいOJT研修とは?目的や進め方をプロが解説」の記事がおすすめです。他の研修との違いなど基本的な点から、OJTを行うステップごとの方法まで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

学習効果をデータ化することも重要

社内研修を行った後、実際に学習効果が出ているデータで確認することも重要です。

主観的な観測だけでは、効果が出ているかどうかを確認しきることは難しいといえるでしょう。

そもそも集合研修は一度に多人数の社員を教育ができますが、個々人にスポットを当てた育成ができるわけではありません。もちろん集合研修のメリットは非常に大きなものといえます。

しかし、人によって個性や適性が異なることを考えれば、より効果的な研修とは何かを考え続ける必要があるのです。

そこで必要となるのが、学習効果をデータ化することです。学習効果をデータ化すれば、実際にどの程度理解できているのかといった点から、苦手な項目まで一目瞭然となります。

ただ、「そういわれても集合研修をデータ化する方法なんてあるのか?」と思われますよね。実際のところ、体験型の研修そのものをデータ化することは、難しいといえます。

ただ、研修中に提出する「企画計画書」や「進捗レポート」または、研修後に提出するレポートはLMSを活用することでデータ化が可能です。または研修自体を株式会社ニットの「オンライン事業合宿」のようにデジタル化したり、eラーニングを取り入れたりする方法もあります。

人材育成において社内研修は非常に重要なポイントですが、研修を実施するだけで満足してはいけません。きちんと学びに結びついているかを把握できるよう、データによる見える化も同時に進めていきましょう。

\社内研修の学習効果をデータ化するなら/
CrossKnowledge(クロスナレッジ)がおすすめ!

実際に学習効果をデータ化するには、どのような方法があるのでしょうか。

ここでは、eラーニング・LMSサービスを提供するCrossKnowledge(クロスナレッジ)の特徴について解説します。

  • 個人診断の結果をもとに、個々人に合わせた学習コンテンツを表示
  • 企業ごとに専用ページを作成、使いやすさ・分かりやすさを追求できる
  • 学習の進捗・各研修の管理を一元化

クロスナレッジはLMSだけではなく、eラーニングの提供も行っているため、個人に合わせた研修内容を模索することも可能になります。

また学習効果のデータ化に関しては、サービス内の「【LMS】CrossKnowledge Blendedx」が有用です。

※出典:成果に結びつく学習設計CrossKnowledgeBlendedx

専用コースの作成を行えることで、アクセスするだけで必要な情報を手に入れられるようになります。必要な情報を手に入れることが容易になるため、自ら学習する姿勢を促せるでしょう。

※出典:成果に結びつく学習設計CrossKnowledgeBlendedx

研修に必要な一連の機能をそろえているだけではなく、要所で確認テストを行えるため、復習効果があり知識の定着を促進できます。

他社の研修事例を参考に、より学習効果の高い社内研修を模索すると同時に、学習効果をデータ化することも意識してみましょう。

クロスナレッジは、学習効果をデータ化し、見える化できるツールです。
以下より詳細をご覧になれますので、新たな社員研修の取り組みに際してご参考ください。


  LMS・eラーニング「CrossKnowledge」 LDcubeのCrossKnowledgeのご紹介ページです。組織変革・人材育成を50年以上支援するビジネスコンサルタントが持つ集合研修の豊富な知見と、最先端の学習ツールをかけ合わせ、個人と組織に最適な「学び」をデザインし、企業様の競争力強化に貢献します。 株式会社LDcube



まとめ

社内研修のさまざまな事例について紹介してきました。農園合宿からインプロ研修、無人島で行うサバイバル研修まで、自社の社内研修に取り入れられそうなものはあったでしょうか。

事例を社内研修に取り入れる際には、

  • 事例の内容を細分化し、取り入れたい要素をピックアップ
  • 興味を惹かれた理由、目的を明確にする
  • 魅力はあるが取り入れることが難しい場合は代替案を考える

 上記の方法で、オリジナルの社内研修を考えることができます。

社内の人材を育成していくためにも、社内研修は非常に重要です。だからこそ、おざなりに内容を考えるのではなく、より学習効果が高く社員の記憶に残る社内研修を考えだす必要があります。また、目新しい研修内容を考えられた場合は「楽しかった」で終わらせないことも大切です。

株式会社LDcubeでは、社内研修の学習効果をデータ化させるLMS、また学習効果が高いとされるeラーニングのサービスを行っています。eラーニングコンテンツは1か月の無料トライアルも行っているため、ご興味を持たれた際にはお気軽にご相談ください。

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LDcube編集部
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株式会社ビジネスコンサルタント時代から約60年、人材開発・組織開発に携わってきた知見をもとに、現代求められる新たな学びについて、ノウハウや知見をお届けします。

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