
コミュニケーション能力講座の効果的な実施法とは?おすすめ資格も紹介
現代のビジネス環境では、コミュニケーション能力がこれまで以上に重要な要素として注目されています。リモートワークの普及や多様な価値観を持つメンバーとの協働が当たり前となる中、効果的なコミュニケーション能力を身に付けることは、個人の成長だけでなく組織全体の生産性向上にも直結します。
しかし、「コミュニケーション能力講座を受講したいが、どれを選べば良いか分からない」「講座を受けても職場で生かせていない」といった悩みを抱える方も少なくありません。実際に、講座の種類は多岐にわたり、企業向け研修から個人向けスクール、オンライン講座までさまざまな選択肢が存在します。
本記事では、コミュニケーション能力講座の効果的な選び方から職場での実践的な活用法まで、人材育成の専門家である株式会社LDcubeの知見を基に詳しく解説します。特に、自己理解を深めながらコミュニケーションスキルを向上させるLIFO研修についても紹介し、職場の人間関係と生産性の向上を実現するための実践的なガイドをお届けします。
▼コミュニケーションについては下記で詳しく解説しています。
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コミュニケーション能力向上講座を社内で実施しよう
現代のビジネス環境において、コミュニケーション能力は組織の成功を左右する重要な要素となっています。急速なデジタル化とグローバル化の進展により、従来のコミュニケーション手法では対応しきれない新たな課題が次々と生まれています。
社内でコミュニケーション能力向上講座を実施することで、これらの課題に対応し、組織全体のパフォーマンス向上と持続的な成長を実現できます。特に近年は、リモートワークの普及やダイバーシティの推進により、より高度で柔軟なコミュニケーション能力が求められています。
コミュニケーション能力向上は共通するテーマ
コミュニケーション能力は、新入社員から管理職まで、すべての階層の社員にとって必要不可欠なスキルです。
新入社員にとっては効果的な報告・連絡・相談の基礎力が重要であり、適切な敬語の使い方や相手に応じたやり取りの仕方を学ぶ必要があります。
中堅社員には上司、後輩、同僚とのスムーズな情報共有能力が求められ、部門間の調整やプロジェクトの推進において重要な役割を果たします。
管理職には部下の育成やチームをまとめるリーダーシップを発揮するためののコミュニケーションが必要で、モチベーション向上や目標達成に向けた効果的な指導法が重要になります。
さらに、営業職では顧客との信頼関係構築のためのコミュニケーション能力が、技術職では専門知識を分かりやすく伝える説明力が、事務職では正確で効率的な情報処理と伝達能力が求められます。
このように、役職や部署を問わず共通して求められるテーマだからこそ、組織全体で取り組む価値があります。全社員が同じ理論や手法を学ぶことで、社内での共通言語が生まれ、より効果的なコミュニケーションが実現します。
多様な価値観を持つメンバーが増える現代において、共通言語化されたコミュニケーション能力は組織力強化の土台となります。
年代、性別、文化的背景、専門分野の違いを超えて、コミュニケーションが取りやすくなることで、組織内の摩擦が減少し、より建設的な対話が可能になります。また、新しく入社するメンバーも、組織内の共通言語を学ぶことで、迅速に組織に馴染みやすくなります。
多くの人が学ぶことで生産性向上が期待できる
コミュニケーション能力向上講座を組織的に展開することで、個人レベルでの改善にとどまらず、組織全体の生産性向上が期待できます。
効果的なコミュニケーションにより、会議の質が向上し、議論の焦点が明確になることで生産的になります。参加者全員が建設的な議論ができるようになることで、従来の会議時間を短縮しながら、より質の高い結論を導き出せるようになります。
情報共有の精度が高まることで、業務上のミスや手戻りも減少します。
指示の伝達がより明確になり、受け手の理解度も向上するため、作業の品質向上と効率化が同時に実現できます。また、質問しやすい環境が醸成されることで、不明点の早期解決が可能になり、後工程で問題が起こることを防げます。
また、チーム内での相互理解が深まることで、メンバー間の連携が強化され、プロジェクトの進行がスムーズになります。
各メンバーの強みや特性を理解し合うことで、強みを生かした役割分担が可能になり、チーム全体のパフォーマンスが向上します。さらに、適切なフィードバック文化が醸成されることで、社員のモチベーション向上と能力開発が促進されます。
これらの効果が組み合わさることで、組織全体の競争力強化につながります。顧客対応の質向上、社内プロセスの効率化、イノベーション創出の促進など、さまざまな分野で成果が現れます。
リモートワークが普及する現代において、非対面でも効果的なコミュニケーションが取れる組織は大きなアドバンテージを持ち、市場での優位性を確立できます。
社内トレーナーがいれば効率よく展開できる
社内トレーナーを養成することで、コミュニケーション能力向上講座を効率的かつ継続的に展開できます。
外部講師に依存せず、自社の文化や具体的な業務内容に即した実践的な研修が実施可能になります。社内トレーナーは組織の課題を深く理解し、実際の業務シーンで発生する具体的な問題を題材にした研修を設計できるため、受講者にとってより実用的で効果的な学習体験を提供できます。
社内トレーナーがいることで、研修のタイミングや内容を組織のニーズに合わせて柔軟に調整できます。急な新規プロジェクトの立ち上げや組織変更に伴うコミュニケーション課題が発生した際も、迅速に対応できます。また、個別の部署や チームが抱える特有の課題に対しても、カスタマイズした研修を機動的に実施できます。
社内トレーナーによる講座は、コスト効率の面でも大きなメリットがあります。
一度トレーナーを養成すれば、必要に応じて何度でも研修を実施でき、新入社員研修、階層別研修、定期的なスキルアップ研修など、さまざまな場面で活用できます。外部講師への依頼費用、会場費、交通費などのコストを大幅に削減できるため、長期的には非常に経済的です。
さらに、社内トレーナー同士の情報交換により、指導方法の改善や教材のアップデートも継続的に行えます。各部署での実施状況や効果を共有することで、より効果的な研修手法を開発し、組織全体での品質向上を図れます。
フォローアップ研修や個別フォローも柔軟に対応でき、学習効果の定着を図ることができます。受講者の成長を長期的にサポートし、真の行動変容を実現する体制を構築できるのです。
コミュニケーション能力向上講座が注目される背景
近年、コミュニケーション能力向上講座への関心が急速に高まっています。働き方の多様化やテクノロジーの進歩により、従来のコミュニケーション手法では対応しきれない新たな課題が生まれているためです。
特に、パンデミックをきっかけに働き方が急激に変化し、それにより多くの組織がコミュニケーションの重要性を再認識しました。対面での自然な情報交換が制限される中で、意図的で効果的なコミュニケーション設計の必要性が浮き彫りになったのです。
現代の職場で求められるコミュニケーションスキルの変化
現代の職場では、従来の縦割り組織から脱却し、部門横断的なプロジェクトチームでの協働が日常的になっています。異なる専門性を持つメンバーと効果的に連携するには、相手の立場を理解し、専門用語を分かりやすく伝える能力が不可欠です。
技術者が営業担当者に製品の特徴を説明する場合、技術的な詳細よりも顧客メリットに焦点を当てた説明が求められます。逆に、営業担当者が開発チームに顧客要望を伝える際は、具体的で実現可能な要件に落とし込む必要があります。
グローバル化の進展により、文化的背景の異なるメンバーとのコミュニケーションスキルも重要になっています。ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化の違いを理解し、相手の文化に応じたコミュニケーションスタイルを使い分ける能力が求められます。また、オンライン会議での時差や言語の壁を考慮した効果的な情報伝達方法も必要になってきています。
弊社でもフランスのCrossKnowledge社とのミーティングは日本時間の16:00、フランス時間の9:00がベースとなっており、ミーティング時には通訳を介して、それ以外のメールなどは基本的に英語で行われています。
世代間のコミュニケーションギャップも大きな課題となっています。デジタルネーティブ世代はチャットなどでのコミュニケーションを好み、それ以前の世代は対面でのやり取りを好む傾向があります。リーダーは、各世代の特性を理解し、効果的な情報伝達方法を選択する必要があります。
さらに、多様性を重視する現代では、性別、年齢、価値観、働き方の違いを理解し、誰もが発言しやすい環境をつくるインクルーシブなコミュニケーション能力が必要です。心理的安全性を確保し、多様な意見やアイデアを引き出すファシリテーション能力も重要なスキルとなっています。
リモートワーク時代における課題と対策
リモートワークの普及により、対面でのコミュニケーション機会が大幅に減少しました。表情や身ぶり手ぶりといった非言語コミュニケーションの情報が限られるため、より明確で構造化された情報伝達スキルが求められています。
オンライン会議では、参加者全員が発言しやすい環境づくりや、効率的な議事進行能力が重要になります。画面越しでは微細な表情の変化や雰囲気を読み取りにくいため、言葉による明確な意思表示や確認が必要です。
テキストベースのコミュニケーションが飛躍的に増えたことで、文章で正確にコミュニケーションを取る能力の重要性も高まっています。
メールやチャットでは、相手の感情や真意を読み取りにくいため、誤解を避ける表現力と、相手の状況を推察する洞察力が必要です。絵文字や感嘆符の適切な使用、相手の立場を考慮した文章構成、要点を整理した分かりやすい表現など、デジタルコミュニケーション特有のスキルが求められます。
また、雑談や何気ない会話の機会が減ったことで、チームの結束力維持のための意図的なコミュニケーション設計が求められています。オンラインでのアイスブレークの工夫、定期的な1on1の実施、チームビルディングのためのオンラインイベントの企画など、関係性構築のための新しいアプローチが必要です。
さらに、ハイブリッドワーク環境では、オフィス勤務者とリモート勤務者の間での情報格差が生じないよう、公平で透明性の高いコミュニケーション体制の構築が重要になっています。
全員が同じ情報にアクセスできる仕組みづくりと、どこにいても参加しやすい会議運営の手法が求められています。
組織の生産性向上とコミュニケーションの関係性
効果的なコミュニケーションは、組織の生産性向上に直結する重要な要素です。情報共有がスムーズに行われることで、業務の重複や手戻りが減少し、意思決定のスピードが向上します。
明確な指示伝達により作業の精度が向上し、不明点の早期解決により後工程での大きな問題を回避できます。また、チーム内での相互理解が深まることで、メンバー同士の協力関係が強化され、1+1が3にも4にもなるシナジー効果が生まれます。
心理的安全性の高い職場環境では、社員が積極的に意見やアイデアを発信するようになり、イノベーションの創出が促進されます。
失敗を恐れずにチャレンジできる環境が整うことで、新しいアプローチや改善提案が活発になります。適切なフィードバック文化が醸成されることで、個人の成長が加速し、組織全体のスキルレベルが向上します。
顧客対応の質向上も、コミュニケーション能力向上の重要な成果です。
顧客のニーズを正確に把握し、適切なソリューションを提案する能力が向上することで、顧客満足度と売上向上に直結します。社内のコミュニケーション品質が向上することで、顧客への対応も一貫性が保たれ、企業ブランドの信頼性向上につながります。
さらに、優秀な人材の定着率向上にも寄与します。良好なコミュニケーション環境は職場満足度を高め、離職率の低下と採用コストの削減効果をもたらします。
これらの効果により、コミュニケーション能力向上への投資は確実で継続的なリターンをもたらし、企業の持続的な競争力強化に貢献します。
コミュニケーション能力向上講座の種類と特徴
コミュニケーション能力向上講座は、対象者や実施形態によって大きく分類されます。それぞれの特徴を理解することで、組織や個人のニーズに最適な講座を選択できます。近年では、オンライン形式とオフライン形式を組み合わせたハイブリッド型の講座も増えており、学習効果を最大化するための多様なアプローチが提供されています。
企業向け
企業向けのコミュニケーション能力向上講座は、組織全体の課題解決と生産性向上を目的としています。階層別研修として新入社員、中堅社員、管理職それぞれに特化したプログラムが提供されるのが特徴です。
新入社員向けでは基本的なビジネスマナーや報告・連絡・相談の手法を重点的に学習し、社会人としての基礎的なコミュニケーション能力を身に付けます。電話応対、メール作成、会議での発言方法など、日常業務で即座に活用できる実践的なスキルを習得できます。
中堅社員向けでは部門間連携や後輩指導のスキルに焦点を当て、組織の中核として機能するためのコミュニケーション能力を強化します。プロジェクトの推進役として、異なる立場のメンバーをまとめ、目標達成に向けて効果的に導く手法を学びます。また、新入社員や後輩への指導における適切なフィードバック方法や、モチベーション維持のためのコミュニケーション技術も習得します。
管理職向けではチームマネジメントやコーチングを重点的に学習し、職場を牽引するコミュニケーションを身に付けます。部下の能力を最大限に引き出すための1on1面談の手法、チーム全体のパフォーマンスを向上させる会議運営、困難な状況でチームの結束力を高めるチームビルディングなど、高度なスキルを習得できます。
企業向け講座の最大のメリットは、自社の文化や業務内容に即したカスタマイズが可能な点です。実際の職場で発生しがちな具体的なケーススタディーを用いることで、すぐに実践で活用できるスキルが身に付きます。また、同じ組織のメンバーが一緒に学ぶことで、共通の理解が進み、職場での実践がスムーズになります。
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個人向け
個人向けのコミュニケーション能力向上講座は、受講者の自主的な学習意欲に基づいて受講することが多く、eラーニングなどオンライン形式が多く、自分のペースで学習できる柔軟性が大きな特徴です。
一般的なコミュニケーション理論から実践的なスキルまで、幅広い内容がカバーされており、受講者の興味や必要性に応じて選択できます。時間や場所の制約を受けずに学習できるため、忙しいビジネスパーソンでも継続的にスキルアップを図ることができます。
個人向け講座では、自己診断ツールを活用して、まず自分のコミュニケーションスタイルを理解することから始まります。LIFOやDiSCなどの診断ツールを使用し、自分の行動特性や強みを客観的に把握します。その上で、苦手分野の克服や強みの伸長に焦点を当てた内容を学習します。
専門性の高い分野に特化したコースも充実しており、セールスコミュニケーション、プレゼンテーション、交渉、クレーム対応など、特定のスキルを深く習得することも可能です。動画講座、eラーニング、ウェビナー、ワークショップなど、多様な学習形態が提供されており、自分の学習スタイルに最適な方法を選択できます。
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個人向け講座は、転職やキャリアアップを目指す方、特定のコミュニケーション課題を抱える方、自己成長意欲の高い方に特に適しています。また、フリーランスや起業家など、多様なステークホルダーとのコミュニケーションが必要な職業の方にも非常に有効です。
コミュニケーション能力向上講座にはLIFO研修がおすすめ!
効果的なコミュニケーション能力向上を目指すなら、LIFO(Life Orientations)プログラムを活用した研修が特におすすめです。LIFOは心理学や行動科学に基づいた自己診断ツールであり、個人の行動スタイルを理解することから始まる実践的なアプローチが特徴です。
LIFO研修で学べる自己理解とコミュニケーションスタイル
LIFO研修では、まず自己診断を通じて自分の基本的な行動スタイルを把握します。LIFOは4つの基本スタイル(SG・CT・CH・AD)に分類され、それぞれ異なる価値観や行動特性を持っています。自分がどのスタイルを好む傾向があるかを理解することで、自分の強みと改善点が明確になります。
さらに重要なのは、他者の行動スタイルを理解し、相手に応じたコミュニケーション方法を学べることです。同じメッセージでも、相手の行動スタイルによって受け取り方や反応が大きく異なります。SGスタイルの人には共感的なアプローチが効果的である一方、CTスタイルの人には簡潔な説明が求められます。このような違いを理解することで、より効果的なコミュニケーションが実現できます。
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職場での実践に生かせるLIFO研修の特徴
LIFO研修の最大の特徴は、学んだ内容をすぐに職場で実践できる具体性にあります。会議での発言の仕方、部下への指導方法、顧客対応など、日常業務のさまざまな場面でLIFOの知見を活用できます。
例えば、チーム内に異なるスタイルのメンバーがいる場合、それぞれの特性を生かした役割分担や、全員が参加しやすい会議の進行方法を設計できます。
ストレス時の行動変化についても学習できるため、困難な状況下でのコミュニケーション能力向上にも役立ちます。普段は協調的な人がストレス下では批判的になったり、積極的な人が消極的になったりする傾向を理解することで、適切なサポートや対応ができるようになります。
また、1対1のコミュニケーションから大規模なプレゼンテーションまで、さまざまな場面での活用法が体系化されているため、幅広いビジネスシーンで効果を発揮します。
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社内トレーナー養成によるLIFO研修の組織的展開
LIFO研修は社内トレーナー養成システムが整備されているため、組織的な展開が効率的に行えます。
社内トレーナー候補者にLIFOプログラムライセンスを取得させることで、外部講師に依存しない継続的な研修体制を構築できます。社内トレーナーは自社の文化や課題を深く理解しているため、より実践的で効果的な指導が可能になります。
さらに、組織内でのサブライセンスの仕組みも構築されており、営業所長やチームリーダーなど職場の管理者がマネジメント実践スキル講座(MSS認定講座)を受講し、各職場でのワークショップ実施能力を身に付けることで、職場単位でのワークショップを展開することができます。
実際の導入事例では、半年間で7割以上の職場に展開し、参加者の多くが「コミュニケーションの改善が期待できる」と高く評価しています。社内トレーナー同士の情報交換や相談会により、指導方法の継続的な改善も図れます。
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▼インタビュー事例もぜひご覧ください。
⇒日本新薬株式会社様 LIFO・ITS導入事例
コミュニケーション能力講座の学習効果を高める方法
コミュニケーション能力講座の効果を最大化するためには、受講前の準備から受講後のフォローアップまで、戦略的なアプローチが重要です。単に講座に参加するだけでなく、継続的な実践と改善のサイクルを構築することが成功の鍵となります。
効果的な学習には、明確な目標設定、積極的な参加姿勢、継続的な振り返りと改善が不可欠です。また、学習内容を実際の業務で活用し、その結果を検証することで、真の行動変容を実現できます。
講座前の自己分析と目標設定を行う
効果的な学習を実現するためには、講座受講前に現在の自分のコミュニケーション能力について振り返ることが重要です。
日常業務での課題や改善したい場面を具体的に洗い出し、何を学びたいのかを明確にします。上司や同僚からのフィードバックを事前に収集することで、自分では気づかない課題を発見できます。
目標設定では、講座終了後にどのような変化を実現したいかを具体的に整理します。「会議での発言回数を増やす」「部下との1on1面談の質を向上させる」など、測定可能な目標を設定することで、学習の方向性が明確になります。また、目標達成のためにどのスキルを重点的に学ぶべきかを事前に整理しておくことで、講座での学習効率が大幅に向上します。
アウトプットとフィードバックを徹底する
コミュニケーション能力は実践を通じて身に付くスキルであるため、講座で学んだ内容を積極的にアウトプットすることが不可欠です。
ロープレやグループディスカッション、プレゼンテーション練習など、さまざまな形でのアウトプット機会を活用します。実際のビジネスシーンを想定した演習により、学習内容の定着と応用力の向上が図れます。
フィードバックの受容も学習効果を高める重要な要素です。講師や受講者同士からの建設的なフィードバックを素直に受け入れ、改善点を次の実践に生かします。録画や録音を活用して自分のコミュニケーションを客観的に振り返ることも効果的です。継続的なフィードバックサイクルにより、着実なスキル向上が実現できます。
社内トレーナー養成による組織的な展開を行う
学習効果を組織全体に波及させるためには、社内トレーナーの養成による組織的な展開が最も効果的です。
社内トレーナーが専門的な指導スキルを身に付けることで、継続的で質の高い研修体制を構築できます。社内トレーナーは組織の文化や課題を熟知しているため、より実践的で効果的な指導が可能になります。
トレーナー同士の定期的な情報交換や指導法の改善により、研修品質の向上も図れます。フォローアップ研修や個別フォローを通じて、受講者の実践状況をモニタリングし、必要に応じて追加サポートを提供します。
このような組織的なアプローチにより、コミュニケーション能力向上の効果が組織全体に浸透し、持続的な成長が実現できます。
LIFOでコミュニケーション能力向上講座を展開した支援事例(日本新薬)
日本新薬株式会社/医薬品・機能食品事業
導入前の課題
私たちの会社は、コミュニケーションの向上と変化対応力の強化を目指し、社内でいくつかの課題に直面していました。
表面的には社員同士のコミュニケーションは取れているように見えましたが、実際には意思疎通が不十分な場面も多く見受けられました。特に、マネジャーとメンバー間や異なる部署間でのコミュニケーションの円滑化が求められていたのです。
また、中途採用が増える中で、オンボーディングを円滑に進めるために、効果的なコミュニケーションツールの導入が必要でした。これに加えて、業界環境の変化に対応し、社員の変化適応力を強化する必要もありました。
出会いと導入
営業チームのコミュニケーションを円滑にするツールを模索している中で、「LIFO」と出会いました。「LIFO」の魅力は、そのプログラムの分かりやすさと社内への展開が容易な点にありました。
他のツールとは異なり、内製研修で効果的に活用できるプログラムであったため、導入が決まりました。
LIFOスコア取得後の詳細な個別レポートは、社員一人ひとりの特性を理解する「取扱説明書」として機能し、自己理解を深める助けとなりました。役員からの強力な支持を得て、全社展開が迅速に進みました。
展開ステップと取り組み
導入当初、LIFOは営業所長研修の一環として活用され、研修を終えた所長がサブトレーナーとなり、現場での実施を推進しました。
その結果、営業所長はLIFOを用いてチームの構築とコミュニケーションの質を向上させることができました。3年目には、LIFOが全社で共通言語となり、コミュニケーションが大幅に改善しました。
現在はチーム単位でのワークショップを実施し、2024年度には新入社員を含む多くの社員が参加する予定です。この取り組みの成果は、社内だけでなく、外部からも高く評価されています。
導入後の感想・成果
LIFOプログラムの導入により、コミュニケーションの質が向上し、研修を超えて職場活用や人事戦略へのデータ活用の幅が広がりました。
結果として、3年以内の離職率も低い水準で推移しています。職場での活用可能性に関するアンケートでも高い評価を得ており、LIFOが共通言語となることで、活発なコミュニケーションと効果的な施策の運用が進んでいます。
今後の課題と取り組み
今後は、全社員を対象にLIFOを定期的に活用し、コミュニケーションの強化を継続することが重要です。特にオンボーディング施策に重点を置き、新入社員が早期に職場に馴染めるようサポートしていきます。
データを基にした効果的な人事戦略を構築し、社員特性に応じた配属や異動を実現することで、組織全体の最適化を目指します。最終的には、グループ企業全体での展開を見据えています。このような取り組みを通じて、社員同士の相互理解を深化させ、組織力をさらに強化していきます。
▼事例の全文は下記をご覧ください。
⇒日本新薬株式会社様 LIFO・ITS導入事例
まとめ:コミュニケーション能力向上講座を社内で実施しよう
ビジネスの現場において、コミュニケーション能力は組織の成功を左右する重要な要素です。デジタル化とグローバル化が進む現代において、コミュニケーション能力の向上は、組織全体のパフォーマンス向上に直結します。社内でコミュニケーション能力向上講座を実施することは、個人のスキルアップのみならず、組織の競争力強化にも貢献します。
コミュニケーション能力は、新入社員から管理職まで、すべての階層で求められる不可欠なスキルです。
新入社員は基本的な報告・連絡・相談の手法を、中堅社員は効果的な情報共有を、管理職はリーダーシップを発揮するためのコミュニケーションを学びます。多様な価値観を持つメンバーが増える中、共通のコミュニケーションスキルを共有することで、組織内の摩擦を減らし、建設的な対話を促進できます。
社内でのコミュニケーション能力向上講座の実施は、コスト効率の面でも魅力的です。というのも、外部講師に依存せずに講座を開催できるためであり、一度トレーナーを育成すれば、継続的かつ経済的に研修を実施することが可能です。
その結果、組織に即した具体的な議題を扱えるため、受講者にとって効果的な学習体験を提供できます。また、各部署での実施状況を共有することで、指導方法の改善や教材のアップデートが可能です。
LIFOのようなプログラムは、コミュニケーションを向上させるための具体的手法として注目されています。ここでいうLIFOプログラムでは、自己診断を通じて個人の行動特性を把握し、自己理解と他者理解を深めます。
最終的に、社内でのコミュニケーション能力向上講座の実施は、個人と組織の両方にとって持続可能な成長を促進するための戦略的アプローチです。これにより、組織全体での「コミュニケーション能力」と「協力の文化」が育まれる場合、長期的な競争力の強化につながります。
これにより、文の流れがスムーズになり、専門用語の理解も得やすくなったと考えられます。
株式会社LDcubeでは、LIFO®プログラムを活用した研修会、eラーニング、LIFO®プログラムの社内インストラクター養成など幅広くご支援をしています。
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