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コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事は「社内トレーナー」|ポイント解説!

「自分はコミュニケーション能力が高いと思うけれど、どんな仕事が向いてるんだろう?」

「人と話すことが得意だから、この強みを生かせる職業に就きたい」

そんな風に考えている方は多いのではないでしょうか。コミュニケーション能力は、現代のビジネスシーンにおいて最も重要視されるスキルの1つです。しかし、単に「人と話すのが好き」というだけでは、自分に最適な職種を見つけることは難しいものです。

コミュニケーション能力が高い人には、相手の話を深く聞く傾聴力、状況に応じて柔軟に対応する適応力、そして相手に分かりやすく伝える表現力などを備えているといった特徴があります。これらの能力を最大限に生かせる仕事を選ぶことで、やりがいを感じながら成果を上げることができるでしょう。

本記事では、コミュニケーション能力が高い人に向いている仕事を紹介します。各職種の特徴や必要なスキルに加えて、実は向いている職種として「社内トレーナー」があります。社内トレーナーについても事例を交えて紹介します。

▼コミュニケーションについては下記で詳しく解説しています。

▼コミュニケーションのベースは自己理解です。

自己理解 資料ダウンロード

 

実は、コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事は「社内トレーナー」

社内トレーナー イメージ

コミュニケーション能力が高い人に最も適した職種の1つが「社内トレーナー」です。社内トレーナーは企業内で社員の研修や教育を担当する専門職で、高度なコミュニケーションスキルが求められます。

近年、企業における人材育成の重要性が高まる中で、社内トレーナーの需要は増加していると考えられます。

弊社LDcubeが実施した調査では、

  • 62%の組織で社内トレーナーによる研修が行われている
     
  • 1001名以上の組織には5名以上の社内トレーナーがいる

ということが明らかになりました。

デジタル化の進展や働き方の多様化により、従来の画一的な研修では対応できない個別ニーズへの対応が求められており、職場単位での研修実施や受講者一人一人との細やかなコミュニケーションが重要になっています。

また、リモートワークの普及により、オンライン研修での効果的なファシリテーション能力も新たに重要視されています。

  • 受講者とのコミュニケーションが重要:
     
    社内トレーナーにとって受講者との関係構築は業務の核心となります。研修効果を最大化するためには、受講者一人一人の理解度や実践度合いを把握し、職場での「行動変容」に向けたフォローアップが必要です。
    また、研修中は受講者が安心して質問や意見を述べられる環境作りも重要で、これらはすべて優れたコミュニケーション能力があってこそ実現できるものです。特に成人学習においては、受講者が持つ豊富な経験や知識を尊重しながら、新しい学びへと導く高度なファシリテーションスキルが求められます。
    受講者の動機を理解し、学習への意欲を引き出すコミュニケーションは、研修の成否を大きく左右する重要な要素となっています。
     
     
  • 社内のあらゆる部門とのコミュニケーションが必要:

    社内トレーナーは営業部門、人事部門、技術部門など、さまざまな部署と連携して研修プログラムを企画・運営します。
    各部門のニーズを正確に把握し、それを研修内容に反映させるためには、部門間の橋渡し役としてのコミュニケーション能力が不可欠です。
    さらに、研修後のフォローアップや効果測定においても、関係部署との密な連携が求められます。
     
     
  • 経営層から現場の社員までコミュニケーションが必要:

    社内トレーナーは経営戦略を現場レベルに落とし込む重要な役割を担っています。経営層から研修の方針や目標を聞き取り、それを現場の社員が理解しやすい形で伝える必要があります。また、現場で発生している課題やニーズを経営層にフィードバックするコミュニケーションも重要で、組織全体の成長に貢献する職種といえるでしょう。

  

コミュニケーション能力が高い人の特徴

コミュニケーション能力が高い人の特徴

コミュニケーション能力が高い人には共通する特徴があります。これらの特徴を理解することで、自分自身の強みを客観的に把握し、適切な職種選択につなげることができます。

現代社会では、テクノロジーの発達によりさまざまなコミュニケーション手段が利用可能になっていますが、本質的なコミュニケーション能力の重要性は変わりません。むしろ、対面、電話、メール、チャット、ビデオ会議など多様な手段を使い分ける柔軟性がより重要になっています。

また、グローバル化の進展により、異なる文化的背景を持つ人々とのコミュニケーション機会も増加しており、多様性への理解と配慮も現代のコミュニケーション能力に欠かせない要素となっています。

  • 言語・非言語の双方向コミュニケーションができる:

    コミュニケーション能力が高い人は、言葉だけでなく表情や身ぶり、声のトーンなども効果的に活用します。相手に伝えたい内容を明確で分かりやすい言葉で表現する一方、表情や姿勢からも相手に安心感や信頼感を与えることができます。
    また、相手からの言語・非言語のサインを的確に読み取り、適切に反応する双方向のコミュニケーションが得意です。
     
     
  • 相手の話を聞き、適切に反応できる傾聴力がある:

    優れたコミュニケーション能力を持つ人の大きな特徴は傾聴力の高さです。
    相手が何を伝えようとしているのかを正確に理解し、相手の立場や感情に共感しながら聞くことができます。そして、聞いた内容に対して適切な質問や反応を返すことで、相手との信頼関係を築いていきます。
    この傾聴力は、相手に「理解されている」という安心感を与える重要なスキルです。真の傾聴とは、単に相手の言葉を聞くだけでなく、言葉の背景にある感情や意図を汲み取る能力を含みます。
    相手の表情、声のトーン、身体言語などの非言語的な情報も総合的に理解し、相手が本当に伝えたいことを把握する深い洞察力が求められます。
     
     
  • 状況に応じて柔軟にコミュニケーションスタイルを変えられる:

    コミュニケーション能力が高い人は、相手や状況に応じてコミュニケーションスタイルを柔軟に調整できます。上司との報告では簡潔で要点を整理した話し方をし、部下への指導では分かりやすく丁寧な説明を心がけるなど、TPOに合わせた対応が可能です。
    また、緊急時には迅速で的確な情報伝達を行い、リラックスした場面では親しみやすい雰囲気でのコミュニケーションを取ることができます。

  

コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事の特徴

コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事の特徴

コミュニケーション能力を最大限に生かせる仕事には、いくつかの共通した特徴があります。これらの特徴を理解することで、自分の強みを発揮できる職場環境を見つけやすくなります。

現代の労働環境では、AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入により定型的な業務の自動化が進んでいます。しかし、人間同士の複雑なやりとりや創造的な問題解決が必要な業務では、依然として人間のコミュニケーション能力が不可欠です。

このような背景から、コミュニケーション能力を持つ人材の価値は今後さらに高まっていくと予想されます。

  • 人との関わりが多い職種:

    コミュニケーション能力が高い人に適した仕事の特徴は、日常的に多くの人と接触する機会があることです。社内外を問わず、さまざまな立場や背景を持つ人々と関わりながら業務を進める職種では、コミュニケーション能力が直接的に成果につながります。
    1人で黙々と作業する仕事よりも、人との交流を通じて価値を創造していく仕事の方が、この能力を持つ人には向いているといえるでしょう。
     
     
  • チームワークや協働が重要視される職種:

    現代のビジネス環境では、多くの成果がチームワークによって生み出されます。プロジェクトの成功には、メンバー間の円滑な情報共有、意見調整、相互サポートが不可欠です。
    コミュニケーション能力が高い人は、チーム内での調整役や橋渡し役として機能し、全体のパフォーマンス向上に貢献できます。特に、異なる専門性を持つメンバーが協働する職種では、この能力の価値が顕著に現れます。
    また、リモートワークやハイブリッドワークが普及する中で、物理的に離れたメンバーと効果的にコミュニケーションを取ることがより重要になっています。オンライン会議での効果的なファシリテーション、非同期コミュニケーションでの明確な情報伝達など、新しい働き方に対応したコミュニケーションスキルが求められています。

     
     
  • 顧客対応や営業活動が主要業務の仕事:

    顧客との関係構築や営業活動が中心となる職種では、コミュニケーション能力が直接的に業績に影響します。顧客のニーズを正確に把握し、適切な提案を行い、長期的な信頼関係を築いていく過程では、高度なコミュニケーションスキルが求められます。
    また、クレーム対応や困難な交渉においても、相手の立場を理解しながら建設的な解決策を見つけていく能力が重要になります。

  

コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事(業界)

コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事(業界)

コミュニケーション能力を生かせる業界は多岐に亘ります。以下の7つの業界では、特にコミュニケーションスキルが重要視され、キャリア発展の可能性も豊富です。

  • 経営コンサルタント:
     
    経営コンサルタント業界では、クライアント企業の経営課題を解決するために高度なコミュニケーション能力が求められます。経営陣からのヒアリング、現場社員との対話、解決策の提案まで、すべての局面でコミュニケーションが中心となります。
    複雑な経営課題を分かりやすく整理し、実行可能な改善策を提示する能力は、この業界での成功に直結します。また、経営コンサルタントは短期間でクライアント組織の信頼を獲得し、変革を推進する必要があります。
    そのためには、組織の文化や価値観を素早く理解し、適切なアプローチを選択する洞察力と適応力が重要です。さらに、プロジェクト完了後も継続的な関係を維持し、新たなビジネス機会を創出するための長期的な関係構築能力も求められます。
     
     
  • 広告:
     
    広告業界では、クライアントの商品やサービスの魅力を消費者に効果的に伝える仕事が中心となります。仕事自体がコミュニケーションそのものと言えるかもしれません。
    クリエーティブチームとの協働、クライアントとの企画調整、媒体関係者との交渉など、さまざまな立場の人々と円滑にコミュニケーションを取ることが求められます。また、消費者の心に響くメッセージを創造し、伝達する過程でもコミュニケーション能力が重要な役割を果たします。
     
     
  • 教育関連:
     
    教育業界では、生徒や学生への指導だけでなく、保護者や地域住民との連携も重要な業務です。学習者一人一人の理解度に合わせた説明や、やる気を引き出すコミュニケーションが教育効果を大きく左右します。
    また、保護者との面談や学校運営への参画など、多様な場面でコミュニケーション能力が生かされる業界です。
     
     
  • 医療・福祉関連:
     
    医療・福祉業界では、患者や利用者との信頼関係構築が治療や支援の成果に直接影響します。不安を感じる患者に安心感を与え、複雑な治療内容を分かりやすく説明する能力が求められます。
    また、多職種チームでの連携も重要で、医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーなど異なる専門性を持つメンバーと効果的なコミュニケーションを取ることが、質の高い医療・福祉サービスの提供につながります。
     
     
  • 介護:
     
    介護業界では、高齢者や身体的な制約を持つ利用者との日常的なコミュニケーションが業務の核心となります。利用者の気持ちに寄り添い、尊厳を保ちながら適切な支援を提供するためには、優れたコミュニケーション能力が不可欠です。
    また、家族との連絡調整や多職種との連携も重要で、利用者を中心とした包括的なケアを実現するためのコミュニケーションスキルが求められます。
     
     
  • ITエンジニア:
     
    ITエンジニアの仕事は技術的な側面が注目されがちですが、実際にはコミュニケーション能力が極めて重要です。システムの要件定義ではクライアントのニーズを正確に把握し、チーム開発では他のエンジニアとの情報共有や進捗調整が必要になります。
    また、技術的な内容を非技術者にも分かりやすく説明する能力は、プロジェクト成功の鍵となります。ITエンジニアにはコミュニケーションを苦手としている人も少なくないため、コミュニケーション力が高い人は自分のポジションを確立して活躍できるかもしれません。
     
     
  • キャリアカウンセラー:

    キャリアカウンセラーは、求職者の転職や就職活動を支援する専門職です。相談者の経験やスキル、価値観を深く理解し、適切なキャリアアドバイスを提供するためには、高度な傾聴力と提案力が求められます。また、企業の人事担当者との調整や、求職者と企業のマッチングにおいても、双方の立場を理解した効果的なコミュニケーションが成功の要因となります。

  

コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事(職種)

コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事(職種)

コミュニケーション能力を直接的に生かせる具体的な職種をご紹介します。これらの職種では、コミュニケーションスキルが業務成果に直結し、キャリア形成においても重要な要素となります。

デジタル化が進む現代においても、人と人とのつながりを基盤とする、これらの職種の重要性は変わりません。むしろ、テクノロジーが発達することで、より高度で専門的なコミュニケーション能力が求められるようになっています。

AIやチャットボットでは対応できない複雑な感情や状況への配慮、創造的な問題解決、信頼関係の構築など、人間ならではの価値を提供することが期待されています。

  • 営業職:
     
    営業職は顧客との関係構築から契約締結まで、すべての過程でコミュニケーション能力が求められる代表的な職種です。新規顧客の開拓では信頼関係を素早く築く能力、既存顧客とは長期的なパートナーシップを維持する関係性構築力が重要になります。
    また、商品やサービスの魅力を相手のニーズに合わせて効果的に伝える提案力も、営業成果を左右する重要なスキルです。
     
     
  • 接客・販売職:
     
    小売店舗や飲食店での接客・販売職では、お客さまとの直接的なコミュニケーションが売上と顧客満足度に直結します。お客様のニーズを素早く把握し、適切な商品提案や情報提供を行う能力が求められます。
    また、クレーム対応や困った状況での冷静な対応も重要で、お客さまに安心感と信頼感を与えるコミュニケーションスキルが販売職の成功につながります。
     
     
  • カスタマーサクセス職:
     
    カスタマーサクセス職は、既存顧客の成功をサポートすることで継続利用を促進する職種です。顧客の課題やニーズを深く理解し、最適な解決策を提案するコンサルティング的な役割を担います。技術的な説明を分かりやすく伝える能力、顧客の不安や不満に共感しながら前向きな解決策を見つける調整力が重要です。
    顧客との長期的な信頼関係構築がビジネス成果に直結する職種です。カスタマーサクセスは比較的新しい職種ですが、サブスクリプションビジネスの拡大とともに急速に重要性が高まっています。
    単なるサポート業務ではなく、顧客の事業成長を支援するパートナーとしての役割が期待されており、業界知識、分析力、提案力を備えた高度なコミュニケーション専門職として位置づけられています。また、顧客データの分析結果を基にした戦略的なアプローチも求められ、データドリブンなコミュニケーションスキルも重要な要素となっています。
     
     
  • マーケティング職:
     
    マーケティングは企業と顧客とのコミュニケーションそのものです。マーケティング職では、市場調査から商品企画、プロモーション戦略まで幅広い業務を担当します。
    顧客インタビューや市場調査でのコミュニケーション能力、社内での企画提案時のプレゼンテーション力、広告代理店や制作会社との調整における交渉力など、多様な場面でコミュニケーションスキルが活用されます。また、消費者の心理を理解し、響くメッセージを創造する感性も重要な要素となります。
     
     
  • コールセンター職:
     
    コールセンター職は、電話やチャットを通じて顧客の問い合わせやクレームに対応する職種です。相手の顔が見えない状況で、声のトーンや言葉選びだけで相手に安心感を与え、問題を解決に導く高度なコミュニケーション能力が求められます。また、複雑な内容を整理して分かりやすく説明する能力、感情的になった顧客を冷静に対応する精神的な強さも必要です。
     
     
  • 人事職:
     
    人事職では、採用活動から社員のキャリア支援まで、企業の「人」に関するあらゆる業務を担当します。採用面接では候補者の本質を見抜く洞察力と、自社の魅力を効果的に伝える能力が求められます。また、社員からの相談対応では傾聴力と適切なアドバイス力、労使交渉では双方の利益を調整する交渉力など、多様なコミュニケーションスキルが必要になります。
     
     
  • 広報・PR職:
     
    広報・PR職は、企業の情報を社外に効果的に発信し、企業イメージの向上を図る職種です。メディア関係者との関係構築、記者会見やプレスリリースでの情報発信、SNSを活用した顧客とのコミュニケーションなど、さまざまなチャネルを通じて企業の価値を伝える能力が求められます。また、危機管理時には迅速で適切な対応により企業の信頼を守る重要な役割も担います。
     
     
  • 社内トレーナー職:
     
    社内トレーナー職は、企業内で従業員の研修や教育を専門的に行う職種です。受講者の理解度に合わせた指導方法の選択、参加者同士の交流を促進するファシリテーション、研修効果を最大化するための環境作りなど、高度な教育スキルとコミュニケーション能力が必要です。
    また、経営層のビジョンを現場に伝える橋渡し役としても、組織全体の成長に貢献する重要なポジションです。社内トレーナーには、教育学や心理学の知識・専門性が必要です。
    また、eラーニングシステムやAIを活用した研修など、最新の教育技術への理解も重要になっています。組織開発や人材開発の戦略立案にも関わることが多く、単なる研修実施者ではなく、企業の人材戦略を担う重要なポジションとして認識されています。さらに、研修効果測定やROI分析など、データに基づいた改善提案も求められる高度な専門職です。

  

コミュニケーション能力が高い人に向いてるのは営業関連が多い

コミュニケーション能力が高い人に向いてるのは営業関連が多い

コミュニケーション能力が高い人に最も適した職種として営業関連の仕事が挙げられることが多いのには、明確な理由があります。営業職の特徴とコミュニケーション能力の親和性について詳しく見ていきましょう。

営業職は、企業の収益に直接的に貢献する重要な職種であり、その成果がコミュニケーション能力に大きく依存するため、この能力を持つ人材が高く評価される傾向があります。

また、営業職での経験は他の職種への転職においても高く評価されることが多く、キャリアの汎用性という観点からも魅力的な選択肢となっています。さらに、成果が数値で明確に表れるため、自分の成長を実感しやすく、モチベーションを維持しやすい職種でもあります。

  • 社内だけでなく社外の方とのコミュニケーションが多い:
     
    営業職は社内の上司や同僚、他部署のメンバーとの連携に加え、顧客企業の担当者、決裁者、現場スタッフなど多様な立場の人々とコミュニケーションを取る必要があります。それぞれ異なる価値観や優先順位を持つ相手に対して、適切なアプローチを選択し、効果的な関係を築く能力が求められます。この多様性こそが、コミュニケーション能力を最大限に活用できる環境となっています。
     
     
  • コミュニケーションの絶対量が多い:
     
    営業職では、1日の大部分がコミュニケーション活動に費やされます。電話での連絡、対面での提案、メールでのフォローアップ、社内会議での報告など、常に誰かとコミュニケーションを取っている状態です。
    この高い頻度でのコミュニケーションにより、スキルの向上機会も多く、経験を積むことでさらなる能力向上が期待できます。また、コミュニケーションが好きな人にとっては、やりがいを感じやすい環境といえるでしょう。
     
     
  • 金額交渉や条件交渉など難易度の高い場面もある:
     
    営業活動では、価格や納期、契約条件などの重要な交渉を行う機会が頻繁にあります。これらの交渉では、相手の立場を理解しながらも自社の利益を確保する高度な交渉力が求められます。
    感情的にならずに冷静に議論を進める能力、win-winの解決策を見つける創造性、プレッシャーの中でも適切な判断を下す精神力など、総合的なコミュニケーション能力が試される場面が多いのが営業職の特徴です。
    これらの高度な交渉経験は、営業職以外でも大いに活用できる貴重なスキルとなります。プロジェクト管理、人事交渉、サプライヤーとの条件調整など、ビジネスのあらゆる場面で交渉力は重要視されています。営業職で培った交渉スキルは、将来的にマネジメント職や経営職に就く際の重要な基盤となり、キャリア発展において大きなアドバンテージとなります。

 

コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事に就くことメリデメ

メリット デメリット

コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事に就くことにはメリットもある反面、一方ではデメリットもあります。仕事を選ぶ際にはメリット、デメリットを理解した上で選択することが重要です。

 

コミュニケーション能力が高い人に向いてる仕事のメリット

コミュニケーション能力が高い方にとって、そのスキルを生かせる仕事に就くことには多くのメリットがあります。まず、コミュニケーションが得意な人は他者との関係性を築くのが上手であるため、職場での人間関係を良好に保ちやすいです。

したがって、チームワークが求められる環境でも効果的に働けるのです。また、顧客やクライアントとの円滑なやりとりを通じて信頼を築くことで、顧客満足度が向上し、これがビジネスの成功に直接貢献するでしょう。

さらに、優れたコミュニケーションスキルは説得力や交渉力をも高めるため、営業やマーケティング、人事といった職種で成果を上げられる可能性が高まります。最後に、自分の意見やアイデアを効果的に伝えることができるため、昇進やキャリアパスの拡大といった面でもポジティブな影響があります。

 

コミュニケーション能力が高い人が向いてる仕事に就くことのデメリット

一方で、コミュニケーション能力が高いことがかえって特定の仕事でデメリットとなる場合もあります。

まず、コミュニケーションに長けているために、周囲からその役割を過大に期待されることがあります。これにより、プレッシャーやストレスを感じることがあり、精神的に疲弊する可能性があります。

また、常に他者と関わるため、時間やエネルギーを大きく消耗し、個人的な業務を後回しにしてしまうこともあります。そして、対人スキルに自信があるあまり、他者との意見が対立した場合に柔軟性を欠く事態に陥ることもあります。

さらに、コミュニケーションに重きを置く職場では、過剰な情報のやりとりに振り回されることがあり、生産性が低下するリスクも伴います。これらのデメリットを理解し、バランスを取ることが重要です。

 

コミュニケーション能力が高い人の次の仕事は「社内トレーナー」

社内トレーナー

コミュニケーション能力を生かしてキャリアを発展させたい人にとって、社内トレーナーは理想的な職種の1つです。しかし、この職種に到達するためには戦略的なキャリア形成が必要になります。

社内トレーナーという職種は、企業の人材戦略において重要性が増している専門職です。働き方改革、デジタルトランスフォーメーション、グローバル化など、現代企業が直面する課題に対応するためには、従業員の継続的なスキルアップが不可欠です。

そのため、効果的な人材育成を担う社内トレーナーの需要は今後さらに高まることが予想しており、コミュニケーション能力を生かしたい人にとって魅力的なキャリアパスです。

  • 新卒で社内トレーナー職に就く人はいない:
     
    社内トレーナーという職種は、豊富な実務経験と深い業界知識が求められるため、新卒で直接就くことは基本的にありません。研修を効果的に行うためには、受講者が直面する実際の業務課題を理解し、現場で役立つ実践的な指導ができる必要があります。
    また、さまざまな部署や階層の社員と適切にコミュニケーションを取るためには、組織全体への理解も不可欠です。これらの要素は実務経験を通じてのみ習得可能なものです。
     
     
  • コミュニケーション能力が必要な仕事で経験を積む:
     
    社内トレーナーを目指す人は、まず営業職、人事職、マーケティング職、カスタマーサクセス職など、コミュニケーション能力が重要視される職種で実務経験を積むことが重要です。これらの職種では、顧客対応、チーム運営、プレゼンテーション、交渉など、社内トレーナーに必要なスキルを実践的に学ぶことができます。また、業界知識や専門スキルも同時に習得でき、将来の研修内容の基盤となります。
    特に重要なのは、多様な立場の人々とのコミュニケーション経験を積むことです。部下、同僚、上司、顧客、パートナー企業など、異なる立場や利害関係を持つ人々との対話を通じて、相手に応じたコミュニケーションスタイルを身に付けることができます。また、困難な状況での問題解決経験、チームでの目標達成経験、プレゼンテーションでの説得経験など、社内トレーナーとして活用できる具体的なエピソードを蓄積することも重要です。

     
     
  • 経験を生かして「社内トレーナー」になる:
     
    実務経験を積んだ後、社内トレーナーがすでに存在している組織では、異動希望を出すことで社内トレーナーのキャリアに近づきます。社内トレーナーが存在していない組織では、上司に必要性を説明し、自ら立候補してみることです。アクションを起こしてみることで社内トレーナーへの道が開けます。
    営業経験者であれば営業研修、人事経験者であれば採用やマネジメント研修、技術者であれば技術研修など、自身の専門分野を生かした研修から始めることが一般的です。その後、幅広い分野の研修を担当できるよう専門性を拡げていき、組織全体の人材育成を担う社内トレーナーとして活躍することができるようになります。

 

社内トレーナーがコミュケーション研修を展開している事例

リコージャパン株式会社 人事・コーポレート本部 人財開発センター 人財開発部 部長 武田 佳祐 様  リコーグループは、日本、米国、欧州、アジア・パシフィックに拠点を置き、全世界約200の国と地域で事業を展開しているグローバルカンパニーです。2036年に創業100周年を迎えるリコーグループは、「”はたらく”に歓びを」という価値観を基に持続可能な未来をつくる活動をしています。 「人のこころとからだに携わり、現場に寄り添った教育施策を実現したい」という個人の想いを持ち、活動しています。

背景・課題:

リコージャパン株式会社では、2010年の販売会社統合以降、各支社の固有の課題に対応できず、教育施策が本部主導で一方的になるなどの課題がありました。

また、コロナ禍以降、会食などの機会が減ったことにより、コミュニケーションの希薄化を招いていました。これらの課題を解決するために、社員自らが強みや弱みを理解し合い、横のつながりを強化する取り組みが求められていました。
 

LIFOプログラム(社内トレーナーライセンス)の導入:

その中で、LIFO(Life Orientations)を導入しました。LIFOの活用を通じて、社員一人一人の個性を診断し、自己理解と他者理解を促進しました。

これにより、非公式なコミュニケーションが減少する中でも、社員同士の相互理解を深めるための新たな手段を提供することができるようになりました。

また、LIFOプログラムライセンスを取得することで、社内トレーナーが自主的に研修を行えるようになり、組織風土改革を進めました。

LDcubeとの協力により、多様なワークショップを展開し、各支社・部門が抱える具体的な課題に対応できるようになりました。
 

社内展開:

プログラムの展開においては、事前のLIFO診断、ワークショップの実施、職場での実践、効果検証のサイクルを組み込みました。

参加者は、研修後の職場実践を通じて得られたスキルを評価し合い、PDCAサイクルを回すことで、持続的なスキルアップを図っています。

ラーニングプラットフォーム「UMU」を活用し、受講者同士が学び合う環境も整備しました。
 

社内トレーナーによる研修実施後の反応:

導入後、プログラム受講者の満足度は高く、多くの支社で「対人関係」や「マネジメント能力」などにおいて数値的な改善が見られました。

LIFOを活用したレクチャーは「人」の問題の解決に寄与し、特にアウトプット重視の体験学習が効果的でした。

UMUの活用と一連の学習サイクルの設計により、事務局の負担軽減と学習効果の向上が実現しました。
 

今後に向けて:

今後は、各支社や部門の課題に寄り添い、人材育成を継続的にサポートすることで、社員個々の自己成長と組織全体の活性化をさらに推進する予定です。

また、LIFO以外のライセンスプログラムも組み合わせ、人材育成のプログラムラインナップを増やしていきます。

これにより、組織内のさまざまな課題を解決し、全体の一体感を更に高められることを期待しています。

▼本事例はインタビュー記事の一部です。インタビュー記事全文はこちらからご覧ください。
リコージャパン株式会社様 ライセンスプログラム導入事例

 

まとめ:コミュニケーション能力を生かして社内トレーナーへ

コミュニケーション能力が高い人に適した職業として「社内トレーナー」が注目されています。社内トレーナーは企業内で研修や教育を担当し、高度なコミュニケーションスキルを生かして社内の人材育成を推進する役割を担います。

デジタル化や働き方の多様化により、従来の画一的な研修では対応しきれない「個々のニーズへの対応力」が求められており、主体的に受講者と関わる細やかなコミュニケーション能力が不可欠です。

LDcubeの調査によれば、62%の企業で社内トレーナーによる研修が実施されており、特に1001名以上の組織では5名以上の社内トレーナーが活躍しています。これは、組織に合わせた柔軟な研修の構築や、受講者の理解度を把握し行動変容に向けたフォローアップが求められているためです。社内トレーナーは、研修効果を最大化するための環境作りや相互理解を深める役割を担い、組織全体の成長を支えます。

コミュニケーション能力が高い人には、傾聴力、言語・非言語の双方向コミュニケーション能力、状況に応じた柔軟なスタイル調整力が共通して見られます。これらのスキルは、社内トレーナーとして活躍する上で非常に役立ちます。トレーナーは、経営層から現場の社員までの橋渡し役を務めます。ニーズを正確に把握し、経営戦略を伝達する重要な職務を担うため、多岐に亘るコミュニケーション能力が求められます。

教育関連や広告業界、介護や医療などの職種と同様に、社内トレーナーの職務は、人との関わりが多く、コミュニケーションスキルが成果に直結する特性があります。現代のリモートワークの普及により、オンライン研修でのファシリテーション能力も新たに求められるスキルとなっており、これを有するトレーナーは一層その価値が高まっています。

実際の事例として、リコージャパン株式会社では、社内トレーナーを活用してLIFOプログラムを導入し、社員同士の相互理解を促進しました。この取り組みは、各部門の課題に即した研修を行い、社内の一体感を高めることに成功しています。したがって、高いコミュニケーション能力を持つ人にとって、社内トレーナーはキャリアを発展させるための魅力的な選択肢となります。

株式会社LDcubeでは、LIFO®プログラムを活用した研修会、eラーニング、LIFO®プログラムの社内インストラクター養成など幅広くご支援をしています。

無料体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。

 

▼関連資料はこちらからダウンロードできます。

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企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
企画・作成・編集:代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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