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レジリエンス研修の講師になるには?資格や講座についても解説!

現代において、ビジネス環境が急速に変化し、不確実性が増大しています。
そのため、企業に勤める社員にとって、困難を乗り越える力、すなわちレジリエンスを備えることがますます重要になっています。

しかし、多くの企業が社内でレジリエンス研修を実施しようとするときに、研修対象となる社員が多いため、外部の専門家に依頼するとコストが高くなります。かといって、社内でレジリエンス研修を実施しようとしても、講師を勤める人がいるわけでもありません。

このような課題を解決するために、レジリエンス研修を実施できる講師を養成することをおすすめします。コストを抑えながら、多くの社員に研修の機会を提供することができます。

本記事では、株式会社LDcubeでレジリエンス研修の講師育成に携わる筆者が、社内でレジリエンス研修の講師を効果的に養成するための具体的な方法や資格取得講座、レジリエンス研修の内容、求められる背景や現代の組織が抱えている課題、社内展開した事例などについて解説します。

社内でレジリエンス研修を展開する上で重要なのは、社内講師が自信を持って研修を進行し、参加者にとって有益な学びの場所を提供することです。

社内でレジリエンス研修の講師を育成することで、企業全体の対応力と持続力を強化し、変化する環境に迅速かつ柔軟に対応できる組織を築く一助となります。

▼レジリエンス研修については下記で解説しています。
⇒レジリエンス研修とは?実施で得られる効果と代表的な5つの要素

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▼研修実施に伴う費用については、外部講師・社内講師それぞれの場合でシミュレーションしています。併せてご覧ください。⇒研修実施に伴う費用とは?外部講師から内製化の相場まで解説!

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▼レジリンスプログラムライセンス取得については下記をご覧ください。

SBRP資料

目次[非表示]

  1. 1.レジリエンス研修の講師とは
    1. 1.1.レジリエンス研修専任講師(外部講師)
    2. 1.2.レジリエンス研修社内講師
    3. 1.3.外部講師と社内講師の比較と最適なバランス
  2. 2.レジリエンス研修についての再確認
    1. 2.1.レジリエンス研修とはワクチン接種のようなもの
    2. 2.2.レジリエンスのついての課題(調査結果より)
    3. 2.3.レジリエンス研修の内容
  3. 3.レジリエンス研修の講師になるには
    1. 3.1.専門知識の習得
    2. 3.2.SBRPライセンス取得講座の受講
  4. 4.レジリエンス研修の講師になるとできること
  5. 5.レジリエンス研修の社内展開事例
  6. 6.まとめ


レジリエンス研修の講師とは

研修をやっているシーンの画像

レジリエンス研修専任講師(外部講師)

レジリエンス研修専任講師(外部講師)とは、企業外部から招かれる専門家で、社員のレジリエンス(精神的な強さや回復力)を強化するための研修を提供する人です。彼らは多くの企業や組織での研修経験を持ち、最新の知識や手法を用いることで、効果的なトレーニングを実施します。

特徴と利点

  • 専門知識と経験を持っている:レジリエンスに関する幅広い知識と研修実績を持っており、最新の理論や他社事例などを提供できます。企業が直面するさまざまな課題に柔軟に対応することが可能です。

  • 客観的な視点を提供できる:組織外部からの視点を持っているため、組織内部では気付かれにくい問題点や改善点を指摘しやすいです。客観的な観点からのフィードバックを提供することが多くあります。


活用シナリオ

  • 短期間で集中的な研修:短期間で集中的な研修を実施し、新しいスキルや知識を迅速に導入する場合に適しています。

  • 特定の課題に対応する研修:特定の業務や状況に対応し、カスタマイズされたプログラムを通じて、短期間で劇的な改善を目指すシナリオに最適です。

 
注意点

  • コスト:研修実施の頻度によって高額な費用がかかる場合があります。

  • 持続性の欠如:研修は終了した後も継続的なサポートが必要になることが多く、外部講師の一時的な利用だけでは効果を維持するのは難しい場合があります。


レジリエンス研修社内講師

レジリエンス研修社内講師とは、企業内部で人選され、講師として育成された後、他の社員に対してレジリエンス研修を提供する役割を担う社員です。社内講師は、企業文化や自社特有の課題に精通しており、長期的な視点でトレーニングを継続的かつ効果的に行うことができます。


特徴と利点

  • 内部リソースの活用:社内に存在するリソースを最大限に活用することで、コストを抑えながらトレーニングを展開できます。社員が講師を担うことで、一貫した企業文化や価値観を反映した研修の実施が可能になります。

  • 継続的なサポート:社内講師は長期間にわたって学習者をサポートできるため、継続的なフィードバックやアドバイスが可能です。トレーニングの効果が持続的に維持されやすいです。


活用シナリオ

  • 継続的なトレーニングプログラム:継続的にレジリエンス研修を実施することで、社員全体のレベルアップを目指す展開に最適です。

  • 企業文化に根ざした研修:特有の企業文化や価値観を反映した研修内容を提供し、一貫性のある育成プログラムを実現します。

注意点

  • 初期の育成コストと時間:社内講師を育成するためには、初期のトレーニングとサポートが必要です。短期的には育成コストと時間がかかる可能性があります。

  • 専門知識の限界:社内講師は外部講師に比べて、特定分野における専門知識や最新情報の提供には限界があるため、定期的なアップデートや外部支援を組み合わせることが推奨されます。


外部講師と社内講師の比較と最適なバランス

レジリエンス研修専任講師(外部講師)とレジリエンス研修社内講師には、それぞれ異なる利点と課題があります。企業が最適な研修プログラムを実施するためには、これらの要素をバランスよく組み合わせることが重要です。

例えば、外部講師の専門知識を活用して、初期段階で効果的なトレーニングを行い、その後社内講師による持続的なサポートとフォローアップを実施することで、長期的な効果を維持できます。

あるいは、定期的なアップデート研修を外部講師に依頼し、社内でトレーニングを展開する際に、社内講師のスキルをアップデートすることもできます。

このように、企業内でのレジリエンス研修が効果的かつ持続的に行える環境を整えることで、社員全体のレジリエンスを高めることが可能となります。

▼社内トレーナーについては下記で詳しく解説しています。
⇒社内トレーナー導入における成功のコツとは?ポイントを解説

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レジリエンス研修についての再確認

ポイントを確認するイメージ画像

レジリエンス研修とはワクチン接種のようなもの

レジリエンス研修は、困難な状況や厳しい環境に遭遇した際にそれを乗り越えさらに成長できる人材になるための、一種のワクチン接種のようなものです。

ワクチン接種は病気になることを防ぐために免疫力を強化するものです。それと同じように、レジリエンス研修によって、精神の免疫力、つまり困難な状況や厳しい環境に耐え抜く力が強化されます。

そして、困難に遭遇しても回復しやすい状態を作り出せるようになります。

レジリエンス研修では、学習者は自分自身が無意識に捉えがちな感情や考え方を把握し、困難に立ち向かうしなやかさを養うための方法を学びます。これはビジネスの世界においてワクチン接種を受けるのに等しいです。

学習者はレジリエンス研修を受けることで、困難に遭遇しなくなるわけではありませんが、困難な状況に遭遇しても、マイナスの影響を最小限に抑え、素早く立ち直る力を身に付けることができます。

ビジネスパーソンには、早期にレジリエンス研修を受講することが、その後のキャリア構築や生活への備えとして強く推奨されています。特に新入社員や若手社員は、キャリアの初期段階で受講しておくことが理想的です。

▼レジリエンスを高める方法については下記で詳しく解説しています。
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レジリエンスのついての課題(調査結果より)

株式会社LDcubeでは、人事ご担当者さま、経営者さまへ「人材のレジリエンス向上の取り組み」について広く調査いたしました(2024年7月実施、有効回答238件)。

結果として、「49%の組織では人材のレジリエンスに課題を感じている」ということが分かりました。また「53%の人がレジリエンスは後天的に育むことができることを知らなかった」という事実も明らかになりました。

(貴社では人材のレジリエンスに課題を感じていますか?)

レジリエンスに課題を感じているかの調査結果のグラフ

  • 49%の組織が人材のレジリエンスに課題を感じていると回答しています。
  • 感じていないという回答は20%です。

 レジリエンスは後天的にトレーニングで育むことが可能です。効果的なトレーニングを展開してレジリエンスの課題を解決していきましょう。

▼レジリエンスの調査結果の詳細は下記で解説しています。
⇒【調査レポート速報!】「人材のレジリエンス向上の取り組み」に関する調査結果を公開!

  【調査レポート速報!】「人材のレジリエンス向上の取り組み」に関する調査結果を公開! 環境変化の激しい現代において、企業で働く人材には突如襲ってくるストレスや逆境に適切に対処していく力が求められます。変化の中で、心が折れそうになってしまう従業員もいるかもしれません。しかし、そんな時に彼らを支えてくれるのが「レジリエンス」です。今回は、人事ご担当者さま、経営者さまへ「人材のレジリエンス向上の取り組み」について広く調査した結果をご紹介します。 株式会社LDcube


レジリエンス研修の内容

レジリエンス研修は、主に以下の要素で成り立っています。

【レジリエンス研修の5つの要素】

  1. メンタルヘルスの理解促進
  2. ストレスの理解促進
  3. レジリエンスの理解促進
  4. 逆境に直面したときの感情コントロール
  5. コミュニケーションスキルの向上

以下は2日間で行うレジリエンス研修カリキュラムの例です。

レジリエンス研修カリキュラム 1日目 ■オリエンテーション  ・研修のねらいと進め方   ・ポジティブ心理学 ・レジリエンスとは ■講義・実習「自分の思考スタイルをチェックする」  ・ATCモデルの考え方  ・「考えたこと」と「感情」を切り離して考えてみる  ・「考えたこと」を書き換える  ・レジリエンスプログラムのメインメッセージ ■講義・実習  「Fast/Slow思考と先入観・固定概念」  ・「ある人の上司のケース」   -個人検討   -グループ討議  ・「岸野さんのケース」   -個人検討   -グループ検討   -ローププレイング ■講義・実習「心を澄ます」  ・「心を澄ます」方法 ■研修の振り返り  2日目 ■チェックイン  ・体調の確認 ・昨日の振り返り ・瞑想の実践 ■講義・実習「岸野さんのケース」  ・質問と反証  ・ロールプレイング ■講義・実習「ポジティブ感情とVIA」  ・ポジティブ感情とネガティブ感情  ・演習「3つの良いこと」  ・VIA(24のキャラクターストレングス)  ・VIAProレポートの共有化  ・演習「あなたの最高の経験」  ・演習「VIAの職場適応」 ■講義・実習「感謝の手紙」  ・個人検討  ・グループ共有  ・ジャーナリング ■研修の振り返り ■まとめ

出典:レジリエンス研修とは?実施で得られる効果と代表的な5つの要素

レジリエンス研修では、座学だけでなく、ワークやロールプレイングを交えながら、実践的なスキルを身に付けていきます。

自己理解を深め、ストレス対処法やコミュニケーション術を体得することで、困難な状況でも折れない心の強さを養っていきます。

レジリエンス研修の講師になるには

レジリエンス研修の講師として活躍するためには、専門知識と実践的なスキルを兼ね備えた上で、効果的な指導方法を学ぶ必要があります。

ここでは、レジリエンス研修の講師になるための具体的なステップと必要なスキルについて説明します。

専門知識の習得

レジリエンスに関する基本的な理論と知識を習得することが重要です。心理学的なアプローチやストレス管理、メンタルヘルスの基礎知識が含まれます。

  1. レジリエンスについての知識学習
    レジリエンス概論: レジリエンスの定義、重要性、構成要素などについて理解します。
    心理学の基礎: ストレス、ポジティブ心理学など、関連する心理学の基本的な知識を学びます。

  2. 資格取得
    専門講座の受講: レジリエンス関連の公認プログラムやコースを受講します。例えば、HR業界で認められたレジリエンストレーニングの資格やコーチングの認定を取得します。
    関連資格: レジリエンスに関連する心理学やメンタルヘルスの資格を取得します。それらの資格を所持すると講師としての信頼性が高まります。

  3. プレゼンテーションスキルとコミュニケーションスキルを高める
    講師としての基礎技術: 効果的なプレゼンテーションスキル、対話型の指導方法、グループワークの促進方法などを習得します。
    インタラクティブ学習方法の習得: 参加者が主体的に学ぶというインタラクティブな学習方法(ロールプレイング、ディスカッション、グループワーク)を学びます。

SBRPライセンス取得講座の受講

上記の要素を兼ね備えたレジリエンストレーナー養成講座がSBRPライセンス取得講座です。

SBRP(Strength-Based Resilience Program:強みを生かしたレジリエンスプログラム)ライセンス取得講座は、個人や組織が強みを生かしてレジリエンスを強化するための理論と実践的なスキルを学ぶためのプログラムです。

この講座は、コーチ、カウンセラー、トレーナー、組織のリーダーなどが、レジリエンス研修やサポートプログラムを効果的に提供するために必要な専門知識と実践スキルを身に付けることを目的としています。

SBRPライセンス取得講座の概要
SBRPライセンス取得講座の内容は、理論的な基盤と実践的なトレーニングの両方を含んでおり、参加者が即座に現場で活用できるスキルを身に付けることができます。

以下に、講座の主要な内容について説明します。

  1. 理論と基礎知識
    基本理論:レジリエンスの基本概念、主要な理論、歴史的背景を学びます。
    ポジティブ心理学:ポジティブ心理学の視点から見たレジリエンスの役割と強みの生かし方を探ります。
    強みの識別:参加者が自身の強みを識別し、その強みを生かして困難を乗り越える方法を学びます。
    フィードバックの活用:強みを効果的に活用するためのフィードバック方法と、継続的な自己改善の方法。

  2. 実践的なスキル
    レクチャーの基本:基本的な講義方法や強調すべき点、研修用スライドの活用法などについて学びます。
    受講者との関わり方の基本:レジリエンス研修中のワークについての進め方やその中での受講者との関わり方、アドバイスの仕方など実践的な関わり方を学びます。
    ワークショップとセミナーの運営:効果的なワークショップやセミナーの運営方法、参加者が主体的に学べるインタラクティブな手法などを学びます。

  3. 実地演習とフィードバック
    実地演習の実施:実際のスライドを活用したレクチャー演習やケース実習、グループワークの提示などの演習を通じて、学んだ理論やスキルを実際に試します。
    フィードバックセッション:実地研修後にフィードバックを受け、強みと改善点を確認し、次回のトレーニングに生かします。
    講師からのサポート:ライセンス取得後も継続的な学習をサポートするために、経験豊富な講師がアドバイスを提供します。

  4. ライセンス認定と維持
    試験と評価:講座を修了するためには、学習内容の理解度を確認するための試験や評価を受け、一定の基準を満たす必要があります。
    実績報告や情報交換:講座受講終了後も実地演習の成果や実績を報告したり、他の講師と情報交換など行ったりしながら腕を磨きます。
    継続的なトレーニング:ライセンスを維持するためには、継続的かつ定期的にトレーニングを実施し、スキルを保持していることが条件となります。トレーニング実施の期間が2年以上空いてしまった場合、フォローアッププログラムに参加し、最新の知識と技術を更新することが求められ、再評価を受けることで、ライセンスの更新できます。

SBRPライセンス取得講座は、個人や組織のレジリエンスを強化するための高度な専門知識と実践スキルを提供する包括的なプログラムです。

このプログラムを通じて、研修講師、コーチ、カウンセラー、リーダーが自信を持ってレジリエンス強化のトレーニングを実施し、組織全体のレジリエンスを向上させることができるようになります。

ライセンスを取得することで、プロフェッショナルとしての信頼性が高まり、キャリアアップにもつながります。

レジリエンス研修の講師になるとできること

レジリエンス研修の講師になるとできることのイメージ

レジリエンス研修の講師は、企業や組織における重要な役割を担い、社員の精神的な強さや回復力を高めるための支援を行います。以下に、レジリエンス研修の講師になるとできることや得られるメリットなどについて説明します。

  • トレーニングプログラムの設計と展開: 組織や特定のチームのニーズに合わせたレジリエンスプログラムを設計し、実施できます。各個人やチームのレジリエンスを高めることができます。

  • 1対1のコーチングの実施: 個々の社員と1対1のセッションを行い、その人の強みや課題を把握した上で、適切なフィードバックと具体的なアドバイスを提供することができます。

  • 継続的なサポートの提供: トレーニング終了後も、定期的にフォローアップセッションを設け、進捗状況を確認し、継続的な支援を行うことができます。

  • チームのレジリエンス向上: チーム全体のレジリエンスを高めるための活動(チームビルディング、グループワークなど)を企画・実施し、組織全体の結束力を強化することができます。

  • ポジティブな文化の醸成: レジリエンスを強化することで、組織文化をポジティブで前向きなものに変革させます。社員のモチベーションやエンゲージメント向上につなげることができます。

  • 離職率の低下: レジリエンスが高い社員は、職場での適応力が高く、長期にわたって企業に貢献するため、レジリエンス研修は離職率の低下にもつなげることができます。

  • 自身の専門性の向上: レジリエンスに関する知識やスキルを深めることで、専門家としての信頼性が高まり、キャリアアップにつなげることができます。

  • 多様なスキルセットの習得: プレゼンテーション、ファシリテーション、コーチングなど、多様なスキルを身に付けることで、幅広い業務に対応できるようになります。

レジリエンス研修の講師になることで、社員個々の成長をサポートし、組織全体のレジリエンスを強化する重要な役割を担うことができます。

専門知識と実践的なスキルを駆使して、ポジティブな変化を引き起こし、組織の成功に貢献でき、自身のキャリアも大きく発展する可能性があります。

▼レジリエンスの高い人はさまざまなシーンで業績を上げることができます。
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レジリエンス研修の社内展開事例

レジリエンス研修を社内で展開しているイメージ

SBRP活用事例:社員数1,500名以上の自動車設計・開発会社におけるレジリエンス研修

導入後の成果 ~レジリエンスを社内共通言語に~

研修後、多くの受講者からポジティブなフィードバックが寄せられました。

「レジリエンスが抑うつや不安への耐性のみに効果を発揮する先天的なものという認識があったが、後天的に習得・強化が可能な能力だということを知った」
「思考の柔軟性を高めることができた」
「状況に応じてネガティブ・ポジティブな思考を使い分けることの重要性を学んだ」
など、受講者の理解が深まったことが確認できました。

受講者からは、研修を通じて自己理解が深まり、考え方の癖や強み・弱みを日常生活に生かせるようになったとの声もありました。また、4名の社内講師がテーマごとに役割分担を行うことで、各講師が自身のテーマに集中して講義でき、より質の高い研修を提供することができました。

「レジリエンス」という言葉が社内の共通言語となり、日常的なフォローアップを通じて強化を加速し、企業として持続的に成長できる組織づくりに向けた第一歩を踏み出しました。

取り組みの詳細 ~社内講師を養成して展開~

リラックスした雰囲気で同じ会社ならではの「共感」できる事例を織り交ぜた研修を実施しました。レジリエンスが全ての従業員にとって必要なスキルと考えられたため、管理職から新入社員まで全社員が対象となりました。

外部コンサルタントではなく社内講師による自社内研修を選択し、開発部門内で4名の社内講師を養成しました。それによって、管理監督職層からプログラムを展開し、後に現場でサポートできる体制を整えました。

研修冒頭では、レジリエンス強化の必要性と目的を伝え、個人ワーク・グループワークを多く取り入れて受講者主体の研修としました。共有する実体験や事例提供を大切にし、受講者が自分ごととして捉えることができるよう工夫しました。

導入前の課題 ~変化・変革への対応力を高めるための土台として、エンジニアのレジリエンス強化~

現在の自動車業界は変革期の真っただ中です。業務内容が変化し、ステークホルダーに求められる成果が高度化し、そして対応スピードも高速化しています。このような業界の変化に対応し、持続的に成長するためには、豊かな発想とチャレンジ精神を持つエンジニアを育てることが不可欠です。

そのようなエンジニアを育てるために、テクニカルスキルやビジネススキル、ヒューマンスキル、マネジメントスキルの向上が必要とされます。その中で、「失敗を恐れずに挑戦できる」「柔軟で合理的な思考を持つ」「変革の過程を楽しめる強さを持つ」の3つのレジリエンス能力を強化することが必要とされました。

また、休職者・退職者の増加傾向への対策として、個人の能力啓発に加え、研修を通じたチームの活性化もレジリエンス研修導入の狙いの一つとしました。企業として開発力を高めるには、チーム内の他者理解と相互サポートが必要不可欠であると判断しました。

そして、社内試験的にレジリエンスプログラムをトライアル実施し、本導入を決定しました。
この取り組みを通じて、成長し続ける組織の基盤を築き、より強固な企業となることを目指しています。

まとめ

レジリエンス研修の講師になるには?資格や講座についても解説!について紹介してきました。

  1. レジリエンス研修の講師とは
  2. レジリエンス研修についての再確認
  3. レジリエンス研修の講師になるには
  4. レジリエンス研修の講師になるとできること
  5. レジリエンス研修の社内展開事例

レジリエンスは環境変化の激しい現代においては、多くの人が身に付けるべき要素の1つです。外部講師の活用もさることながら、社内講師を養成することで、組織内で展開しやすくなります。

レジリエンスの講師になるには、専門知識と実践スキルの習得が必要です。それを習得するための資格取得講座を受講し、資格取得することで、社内講師としてレジリエンス研修を社内展開することができます。

株式会社LDcubeではレジリエンス研修のライセンスプログラム「SBRPライセンス取得講座」を開催しています。レジリエンス研修の講師として必要なスキルの習得とその後の研修実施のサポートを行っています。無料のプログラム体験会なども行っています。お気軽にご相談ください。

▼関連資料はこちらよりダウンロードできます。

SBRP資料

  「人材のレジリエンス向上の取り組み」に関する調査レポートダウンロード 環境変化の激しい現代において、企業で働く人材には突如襲ってくるストレスや逆境に適切に対処していく力が求められます。変化の中で、心が折れそうになってしまう従業員もいるかもしれません。しかし、そんな時に彼らを支えてくれるのが「レジリエンス」です。今や、「レジリエンス」という言葉は人材開発の領域で当たり前に聞かれるようになりました。それくらい、“人材のレジリエンス向上”が今後のビジネス展開において重要になってきているのでしょう。そこで今回は、人事ご担当者さま、経営者さまへ「人材のレジリエンス向上の取り組み」について広く調査いたしました。 株式会社LDcube

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代表取締役 新井澄人
代表取締役 新井澄人
株式会社ビジネスコンサルタントで、講師派遣型の人材育成支援から始まり、社内トレーナーの養成による人材育成支援、デジタルツールを活用した人材育成のDX化の支援まで、中小企業から大企業まで20年にわたり幅広いコンサルティングに従事。 新入社員研修からOJTリーダー研修、若手社員研修、管理職研修、幹部研修、営業研修、デジタル学習環境づくりのコンサルテーションなどに自らもコンサルタントとして登壇しながらも、人材育成・組織活性化・営業強化において講師派遣型の枠を超えた支援を実現するため、ビジネスコンサルタントの子会社である株式会社LDcubeの設立と同時に代表取締役に就任。 資格: ・全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント(J-MCMC2023002) ・LIFOプログラムライセンス(LIFO-MSSプログラム開発者)

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